なつやすみ。なし。

「なつやすみ。なし。」…ととある場所で目にしたメモ書き。なんか印象的。

7月も最終日。先だって週末は台風予報で公務がなくなり、そのかわりに私用というのか、他の用事を優先することができてよし。昨日ははいつもどおり永山駅での朝街宣から始まり、いつもどおりに議長室へ行き、なんだかんだと打合せなどが続き、夕刻から…イワオ企画様の本社竣工のお祝いの会。建設協力会や多摩センター商店会での会合に出席をさせていただいたご縁で社長さんと顔見知りになり、お招きをいただきました。社長さんは自民党の支部でも役員を務めておられるようで、自民党・新生会の市議の皆さん、それから副議長もご一緒に出席をしてまいりました。

私にとっては見聞が広がるというのか、新たな経験をさせていただいた…という感じで、とても新鮮な時間を味わうことが出来ました。イワオ企画さんはホームページに快適空間というコラムのページを設けておられるのですが、これは…性別で語るのはナンセンスと言われそうですが、やっぱり女性社員の皆さんの目線と感性かなあと思っています。議長として建設協力会の会合に出席をしますと「男性ばかり」のなかに、イワオ企画さんの常務が参加をされていて、とても目立つのですね…女性なのです。やっぱり、女性の方がいらしてくださると、いろんな場面でお話ししやすいというのは偽らざる事実。彼女の存在に心がホッとしたりするものです。頑張っておられて素敵だなと思っています。

今日は健康福祉常任委員会があり、今まで非公式で検討や学習を重ねていた「障害者の情報バリアフリー」について、公式な委員会として到達点を共有した感じです。もともと聴覚障害者の皆さんから「手話言語条例を制定してほしい」という意見をいただき、そこを発端にして議論を重ねてきたと言います。現在はいわゆる「情報・コミュニケーション条例」というかたちで条例提案することをめざし、さらに精力的な議論をはじめるという段階。委員会としてはかなり活発に活動もし、当事者の皆さんなどとも意見交換をされています。

一方、議会内の課題として、各常任委員会が独自で調査活動を重ねた結果、「条例」という具体的なかたちで政策提案していくときのルール化、仕組みとして十分に確立できているとは言いがたいため、今後「議会全体での合意形成」をどう進めていくかが問われます。多摩市議会の場合は国や東京都等の提出する「意見書」などについても全会一致原則になっており、議会全体で合意形成を大事にしています。もちろん、委員会提出議案という手法は今でも存在し、委員会独自で議案を提出することは可能です。でも、「反対する人がいていい」と全会一致でなくても良しとするのは多摩市議会がこれまで育んできた文化を大きく変えることになると思っています。

議員提出議案で、各会派あるいは任意で集まった議員有志で提出するのとはわけが違う。議会内常任委員会として取組んでいるわけなので、全会一致で議会として意思を決めるべきですね。なので、議会内での政策提案ルールも改めて検証するというのか、今回の取組みを進めながら、見えてきた課題を踏まえて、確定させていけたらなと考えております。

というわけで、やっと今日、委員会が公式開催され、現在までの到達点が市民に対しても公開されたこととなり、正直、ここからがスタートだなと感じています。議会内での合意形成と、市民に対して議会の取組みを共有していくこと含め、やらなければならないことは多い。ていねいな合意形成、プロセスを可視化することで理解者を増やしていくことは大事なこと。委員会として、そしてまた議会としても問われていく点ではないかと思います。

さて、「なつやすみ。なし。」ということなんですが、スヌーピーミュージアムだけは行きたい。

 

年一度の大事なセレモニーというか、会合。

南多摩ニュータウン協議会の総会と東京都に対する要請行動でした。年に一度の行事。ちなみに南多摩ニュータウン協議会は八王子市、町田市、日野市、稲城市、そして多摩市で構成されております。八王子市長が会長、町田市議長が副会長、あとは監査役が稲城市長と多摩市議長となっております。

毎年この時期に総会をやり、要請内容を確認して、東京都関係部署に提出するというやり方は変わらぬスタイルのようです。1時間で全てを行うという時間配分もすばらしい。ほぼ、事務レベルでの調整が終わっているので総会ではその内容の確認と承認です。一応、意見交換会というものがありますが、こちらは事前通告制になっているようで、形式的には要請行動の場面では東京都に対し各市とも市長が要望を述べますが、東京都側も予め準備してきた回答を読み上げるというような感じです。あまりにも「形式的」でセレモニー的なのですが、こうした行動がとても重要になるのでしょうね。5市の市長、議長が勢ぞろいして要請するということが意味あるのだと受け止め、理解をしております…。

私の隣で要望事項を述べる市長。しかし、私にはこの段階で要望事項の内容が示されていなかったので…後ほど、この内容を担当から入手しました。1枚ペーパーにまとめられたものなのですけれど、こうしたものは本来は事前に入手して手元に置いておくべきものだなあと思った次第。ですので、次年度以降、このような会議に出席する際には事前に把握できること、あるいは事前準備でいただける資料については会に臨む前にさらっとでも目を通すことができるようにしてもらいたいなあ~と「メモ」にしておこうと思います。

議長でいろいろ経験する中で、気が付くことあります。誰が議長になったとしても、議会事務局が対応しておかなければならないことについて、申し送りのようにしておかないとって思ってます。

南多摩ニュータウン協議会は午前中でしたが、その往復の中央道の事故渋滞などに巻き込まれてしまいまして、電車で行ったほうが早いのでは?とも思ってしまうわけですが、それはさておき、帰り道、昨日発生した唐木田の火事現場を見に行きました。予定外にも時間がなさ過ぎて、横を通過するだけになってしまいましたが、「消防研究センター」と背中に文字の入った作業着を着用されている方が歩いておられましたので、事故原因を調査されていたのかもしれないと思いました。まだまだ、報道陣も多く、現場にカメラを構えておられる記者さんたちもおられました。

災害現場はまだまだ警戒体制という感じで、警視庁の方が周辺にもいらっしゃいまして、物々しい雰囲気でした。庁舎に戻ったところで、副議長と共に多摩消防署の警防課長さんがお見えになり、火災に関する対応などご報告をいただきました。現場の写真なども見せていただきました。課長さんも出場され、徹夜ながらにわざわざ議会への報告をしていただき恐縮でした。八王子、町田、府中、日野からも応援をいただき、全部で88隊の出場をいただいたということも伺いました。総務常任委員会とともに視察をしたこの地域の拠点でもある第9方面本部が指揮を執ったとも伺いました。そのくらい災害が大きかったとも言えます。
地域の消防団は交通整理や消防隊への支援をされていたとのこと。こんなに大規模な火災が発生したのも多摩市内では初めてのことではないか・・・とも言われていますが、亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りすることはもちろんのこと、今もなお、入院されておられる方の回復を祈るばかりです。
そして、今回の火災に対しては、原因究明をしっかりと進めていただきたいと思います。


滋賀県草津市議会の会派Kプロジェクトのみなさまが多摩市の「健幸まちづくり」について視察にいらっしゃいましたので対応しました。今月末で厚労省に戻られる’初代’健幸まちづくり政策監の安里賀奈子さんが最後の視察対応ということになりまして、しかも、片付けやら引継やらに準備をしなければならないところでの神対応…ありがたかったです。同席をさせていただき、私も一緒に学ばせていただきました。

市議会では総務常任委員会のメンバーが意見交換会をやり、8月20日に小学生対象に実施する「議会探検」に向けた若者プロジェクト、飯島議員、大隈議員、本間議員の打合せなど・・・みんなが精力的に動いています。私もできることには努力を惜しまずやるだけ。

夕方から、東京若手市議会議員の会のみなさんの懇親会に合流。遠藤ちひろ議員が会長を務めていたので、今日の総会と研修、それから懇親会と多摩センターでの開催でした。公務など重なり総会と研修には参加できなくて残念でした。こちらの活動にもなかなか時間があわず、参加がかなわない状態にありますが、懇親会に合流し、各地域から集まった議員の皆さんと意見や情報交換をし、いつもとは違った刺激もいただいた夜でした。

週末の公務は台風接近のために軒並み中止となりました。被害が出ないことを祈りながらですが、お天気のことだけは「天に祈る」しかできないですね。強い雨と風に警戒し、過ごす週末になりそうです。

とても有意義な視察でした!~「丁寧」なつくりこみ。

会派視察でした。会派全員7名の日程を合わせるのがとても難しく5月から決めていた視察日程でしたが、残念ながら2名は参加せず。このメンバーで行きたいと思っていた伊万里市、武雄市の図書館、そして、せっかく行くのだからと学校跡地活用として佐賀市の旧富士小学校(合併前の富士町)に伺いました。

旧富士小学校の活用については、旧町の中心にあり、町民にとって「拠点」でもあった学校の閉鎖に伴い、地元のみなさんとていねいな話し合いを重ね、公民連携での事業推進に挑戦している事例でした。閉校したとは言え、地域にとっては大切な場所…お願いしていないけれど、地域の方が自主的自発的に草刈りをしてくださると…そのくらい地域にとってはなくてはならない場所であって、大事な場所。とても丁寧なプロセスにより、活用方策が決定されていったようです(参考記事)。担当職員さんは多くは語らないまでも、公民連携を学び、住民の皆さんとの対話に立ち合い、信頼関係も育んでこられた様子でしたね。非常に優秀な職員さんだなという印象を受けました。実際に、公民連携で活用されている学校跡地などにも足を運び、勉強されていて、「なかなかこうしたプロジェクトに取組むにも勇気がいるものの、自分たちの頭で考えるよりも、その後の運営をしてくれる事業者の皆さんに『設え』について、使い勝手を考えてお任せをすることが必要だと思っている」と言い切れる・・・これは公民連携を本質的なところで理解していないと語れないセリフ。

中山間地域の過疎化対策としても、何とか交流人口や関係人口を増やしていくための取組み。旧富士小学校のある地域は「古湯温泉」が魅力でありストロングポイントだとおっしゃっていましたが、九州でサンセットブリーズのような施設づくりをしていくようですね!ようやく具現化に向けて走り始めたプロジェクト。もともと旧校舎建物は取り壊し、新しい建物を建設するという発想だった地元検討委員会から市に提出された意見を、建物リノベーションによる活用へと方向転換して、地元皆さんと合意したという・・・ここ、語らずともハードなやりとりや合意形成があったに違いないと思っております。完成まであと2年ほど必要になるようですが、楽しみです。多摩市でも建物リノベーションの発想で、民間の知恵を取り入れるようなことすればいいというか、していきたいものです。

建物リノベーション費用は佐賀市が負担。その後、施設の管理運営は指定管理を考えているとのこと。しかし、「指定管理料ゼロ」でやっていく計画になっているそう。民間事業者の試算ってすごいですよね・・・というか、こうした収支見込などにつき、行政側が信頼を持てるか?が鍵とも言えますね。どうしても慎重になれば、「指定管理料ゼロ」なんてありえない・・となるに違いないですし。公民連携というのは、ていねいなつくりこみ、そこに事業者との信頼関係も築きつつ取組みが進んでいくもの。対応する側の行政の理解があり、そして努力も重ねていかなければ成しえないプロジェクト。事業者から市行政への信頼も問われるんですよね。「本気であるかどうか、少し話せば…すぐにわかる」…うわべだけの公民連携かどうかなど簡単に見破られているようです…。

そして伊万里市の図書館へ。多くの市民が関わって図書館が完成した!という歴史があります。桐朋の先輩である盛泰子議員(残念ながらお目にかかれなかった)が、建設時からもずっと関わっておられて、一度足を運ばねばと思っていた場所でもあります。「図書館を民間に任せることは考えられないし、考えていない」とするポリシーがあり、図書館の貸出しカウンターについても「非常に重要な場所。個人情報を扱うところでもあり、民間事業者もそうですが、市民ボランティアなどに任せるようなことはしません。できません。」・・・「ICタグについても、図書を廃棄するときの作業などを考えれば問題があると認識しています。」とのことで、「図書館どうあるべきか」あるいは「市民のための図書館運営」に対し、脈々と受け継がれてきた伝統、歴史、蓄積を感じさせられました。

市のポリシーがものすごくはっきりしていて、図書館を応援してくれる議員も多いとの話でしたが、市をあげて「ウチドク」にも取り組んでおられます。これは市長からの発案とのことでしたが、どんな街をつくっていくのか、市の財産として「伊万里市民図書館」をまちぐるみで大事にされていることがわかります。

図書館設置条例の第1条には「伊万里市は、すべての市民の知的自由を確保し、文化的かつ民主的な地方自治の発展を促すため、自由で公平な資料と情報を提供する生涯学習の拠点として、伊万里市民図書館(以下「図書館」という。)を設置する。」とあります。

多摩市は同じく設置条例で「多摩市は、市民の教育、学術、文化の向上のために、図書館法(昭和25年法律第118号。以下「法」という。)第10条の規定に基づき、図書館を設置する。」となっています。

ポリシーの違いはこうしたところにも表れるのかもしれませんね。それは、武雄市の場合も同じです。「市民の教育、学術及び文化の振興を図るため、図書、記録、歴史資料その他必要な情報を提供する生涯学習施設として、武雄市図書館・歴史資料館(以下「図書館・歴史資料館」という。)を設置する。」が武雄の設置条例の第1条。

武雄市では「こども図書館」もオープンとなり、その盛況ぶりには目を見張ります。いわゆるスタンダードで堅実に活動を重ね、図書館のレベルとしてはトップレベルで運営されていると評価の高い伊万里市民図書館とは似て非なる図書館とも言えます。もちろん指定管理者による運営など含め、賛否両論さまざま。でも、これだけ市民が集まり、市外からも人を呼びこめるだけの魅力を持っている点は否定できないと思っています。もともと市の部長職だったという館長。今は運営会社の社員になっていて、市教育委員会に出向するというかたちになっているそう。「二足のわらじ」とおっしゃっていました。なるほど、ここに「知恵」があるなと思ったわけです。全部を任せきりにしない、きちんと市教委とのつなぎ役も果たせるような仕組みにしています。また、市教委の方には図書館司書の「親玉」みたいな人がいらっしゃるという話しもありました。そしてまた、運営の工夫をしなければならないため、図書館司書は日常的な清掃もやりますよ!・・・とのことでした。お手洗の清掃も図書館市予算がやっているそうですね…これ、普通だと考えられないことと思うわけですが、そのあたりが「民間的発想」なのかもしれません。飲食店などでも定期的なトイレ清掃は時間を決めて店員さんがやっているのと同じですよね。「武雄市図書館員の一日」をつぶさに見てみたいと思いました。館長さんのポリシーについても「評価は市民がしてくれるもの。アンケート結果をぜひ見比べて欲しい。」とおっしゃり、指定管理者に対する評価は様々だけれど、「これも図書館の一つのかたちになっている」とプライドを持ってお仕事をされている姿が眩しかったです。

でも、やっぱり、コミュニケーションを大事にし「丁寧」に一つ一つの取組みを重ねていることは伝わってきました。財源的にも、人的にも限りある中での工夫をしていくためには知恵を出し合っていく必要性。

ここ、3カ所の視察、いずれの場所でも感じたことでした。プロセスはやっぱり大切だと思います。そして、丁寧なプロセスから生み出された結果が次のステップにつながっていくのかなとも思いました。あとは「本気」かなあと。武雄市では市長のトップダウンで取組んだプロジェクトとも言えますが、市長自身が行政のトップとなり、職員に対し「マインドの変化」を求めてきたことは大きかったという話しもありました。つまり・・・「市民のために『これがいい』と思ったことは取組んでいい。そして、ダメならやめていい。」という感じですかね。とても学びが多く、そしてまた考えさせられることの多い視察となりました。

さて、これをどう多摩市政に活かしていけるかなあ…と考えるのが私の仕事です。

 

 

 

 

 

議員研修会「公会計制度」について町田市から学ぶ。

今日は手話講習会(初級)でした。まずは夏休み前まで…たった1度きりの欠席だけでのりきることができた!週1回でも手話を使って2時間みっちりレッスンを受けていると覚えますね…ですので、8月は講習会がお休みなので少々心配です…。明日から会派視察で伊万里市、武雄市に行き、市民参加で有名な図書館といわゆるツタヤ図書館のことを調査することにしています。

さて、今日は議会研修会で町田市が取組んでいる新公会計制度について、実際に関わっておられる職員さんにお越しいただき、説明をいただきました。大福帳方式ではなく、複式簿記で発生主義の考え方を取り入れた財務状況の把握と公表、さらにはその考え方に基づいて作成された「課別・事業別」の評価シートでは事業の進捗状況の把握とコスト分析が行われており、とてもわかりやすい内容でした。多摩市が取組んできた行政評価や決算の事業カルテなどもかなりの労作と思ってきたわけですが、やはり町田市で公表されている資料が上を行くなあ…と感じました。市民に徹底的に情報公開をし、行政としての説明責任を果たすという点で考えると、多摩市も町田市に学びながら、さらに努力を重ねなければならないと感じました。

情報をどう読み込んでいくのか?という点では、かなり勉強をしておかなければいけないなと思うわけですが、「行政コスト」をどう捉えるのかについて言えば、最終的なところでは「政策的な判断」というフィルターも通しながら、評価していくことになる点は変わらないなと思っています。

いずれにせよ、全議員を対象にし、私たちが共通に理解を深め、学んでおかねばならない内容で研修することは大事だなと思いつつ、公会計制度について、もう少し情報収集せねばと個人的にも「勉強することリスト」に入れておこうと思います。明日は始発に近い電車に乗らねばなりませんので…早寝しなければと思っていますが、ウトウトしながら、朝を迎えております…。これから行く準備します…。

 

多摩市農業団体連絡協議会の事業報告会

東京南農協(JA東京みなみ)の多摩支店で開催された「多摩市農業団体連絡協議会」の事業報告会に総務常任委員会の池田けい子委員長とともに出席をさせていただきました。多摩市議会にお声をかけていただいたのは初めてのことで、私も池田さんも…「どんな感じなんだろう」…とかなりドキドキしておりました。

事業報告会では「多摩市農業団体連絡協議会」「多摩市園芸部」「多摩市農産物即売推進協議会」「多摩市椎茸生産組合」「多摩地区青壮年部」「多摩市学校給食連絡協議会」とそれぞれの団体の皆さんからの活動報告が行われました。全ての団体の事務局を担っているのがJAさんのようです。

そもそも、こうした事業報告会が行われていることも初めて知ったわけで、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と言われそうです。農業委員をやった経験があれば、もしかしたら知り得ていたかももなあ・・とか思ったりもしますが、長年議員をやっていたとしてもご縁がない限り、知らないことの方が多い…そのくらい市政の課題は様々で一人の議員ではフォローしきれないとも言えるかもしれませんね。いずれにせよ、勉強不足を反省しつつ、本日の事業報告会に初参加でした。ちなみに市長や農政を担当している部署の職員さんたちは毎年出席しているようでした。「議会が呼ばれていないなんて気にも留めていなかった」と市長はおっしゃっておられ、「市長が呼ばれるのと同じくらい議会も呼ばれると大変なことになるよ」…と気遣い?もいただきました・・・。

それはさておき、今までは事業報告会に出席させていただくこともなかったため、私たち議会がこうした場に同席することの意義と意味を受止めていかねばならないですね。農業委員会改革が行われ、議会選出の委員を置かないこととなり、市議会と農業行政とがやや疎遠になるかなあ…と懸念していたので、こうした場に議長や委員長が出席させていただくことで、学べること得られた情報など、議会で共有していきたいと考えています。

農業委員会の小暮会長が「都市農地は『宅地化すべきもの』から『守るべきもの』と大きな政策変更が行われた(これは国の政策として)」とおっしゃっていたように、都市農業に対する政策にも転換が求められる中、多摩市が今後、どのように都市農業に向き合っていくのかが問われます。都市農地を守っていくためにどうすべきなのか?市議会の出番、私たち市議会の役割も一層問われていくでしょうね。現在、進んでいる「都市農業振興プラン」(来年4月から10年の計画)の策定状況等も見守りつつ、特に、総務常任委員会(農政を担当しているので)の活躍が期待されます。

すでに、昨年の決算審査で総務常任委員会が「都市農業の振興による農からのまちづくりの推進」(これは多摩市の施策)に対し、施策分析と評価を実施しています。その際に、農業委員会の方へのヒアリングなども重ね、現場を把握することの必要性を議員が痛感しているというのもまた事実です。昨年は萩原重治前議長の畑で作業の体験をさせていただき、今年は「朝顔のつるまき」の体験など…総務委員のメンバーは精力的な活動を重ねております…これは、きっと今後も定着していくはず…やはり市議会として現場を知る努力は惜しまずにしていきたいものです。こうした委員会の活動は委員長のリードやメンバーの意識にも大きく支えられているとも感じておりますが、個々の議員がそれぞれの活動の中で取組むのではなく、委員会がまとまって取組める環境づくりを維持していくことは重要だと感じています。

多摩市で農業経営をすると言っても、それで十分な収入が得られるわけではないという現実。担い手の問題など、解決しなければならない課題はそんなに簡単ではありません。だからこそ、市議会として現場の声を受止める体制をつくり、より多くの議員、そしてまた関係者の皆さんと問題解決に向けた知恵の出しあいをしていかねばならないでしょう。一人より、二人、二人より三人…「文殊の知恵」があってこそと思います。

それにしても、都市農業を現場で支えておられる皆さんが、幅広い活動をされていることを改めて認識させられた事業報告会でした。ありがたかったです。

 

大暑を過ぎってホント?というくらいに暑いですね。本日は帰宅してから娘の誕生日をお祝い。子どもが成長するということは私が歳を取るということを痛感。また、少し落ち着いた頃、正式な誕生日会をする約束をして、納得してもらいましたが。その分、高価なプレゼントを要求されそうです。。。

スポーツが熱いっ!

「スポーツ行政ちゃんとやろうよ!」って思った週末でした。多摩市ゲートボール連盟に名を連ねている「東京ニコニコクラブ」が9月に開催される福井県での国体に出場します!多摩市から国体に出場するチームが輩出されることは、滅多にないこと…というか初めてのことであって、多摩市のスポーツまちづくりの推進を考えても、とてもうれしいニュース。壮行会が開催されましたので、出席してきました。

1990年に創立された「東京ニコニコクラブ」。レクリエーションとして楽しむメンバーと各種大会などに出場をめざしガンガン練習を重ねるメンバーと分かれつつも、交流を図りながら、今に至る…ということです。ゲートボールはもともと北海道の芽室町を発祥としている日本製のスポーツ。3歳からできるスポーツとして編み出され、世代を超えて楽しむことを目的に考案されたものだと伺いました。そして、東京ニコニコクラブも「ファミリースポーツとして、3家族が集まって発足した」という歴史があり、「家族ぐるみみんなで楽しもう!」と結成されたそうです。子どもたちはメキメキ腕を上げ…現在に至る…。ちなみに国体に出場する選手の皆さんは大学4年生から40歳以下という若々しいメンバーですが、小学校以来、15年~20年という長きにわたる競技歴があり、その技術力の高さとは…「全然違う」というのが同じプレーヤーからの声です。各種大会など、「東京ニコニコクラブ」のプレー時には、試合運びなど等を見るため、他のチームの方々が周りを取り囲むほどなんだとか。ギャラリーが集まってくるそうです。

それにしても、今の今まで…ゲートボールは「高齢者スポーツ」というイメージを持っていたことが本当に恥ずかしい限り。間違った認識を大いに改めたのでした。そして…本日の市町村大会でも「優勝」したそうです。おめでとうございます!

次にビックニュースなのは…。剣道連盟の永山剣友会出身の矢野貴之さんが全日本の学生選手権大会で優勝しました。学生日本一!…これまた見事な成績です。このうれしい結果を受け、剣道連盟の皆さん主催の優勝祝賀会が開催され、足を運んでまいりました。剣道連盟の皆さんの結束力を感じる祝賀会でもありました。それぞれ所属しているチームは異なるわけですが、縦のつながり、横のつながりと、集まったみなさんの仲の良さと団結力をものすごく感じました。

連盟会長の谷合会長は「こんなにうれしいことはないし、多摩市剣道連盟のほこり!」と語気を強めていらっしゃいましたが、学生日本一というタイトルを勝ち取るというのは、「すごい」という一言では語れないくらい・・・子ども剣士にとっては「神」のような存在でしょう。しかし、矢野選手は剣道ご一家に育っておられ、お父様は31年前に同じ大会で準優勝、そのまたお父様(矢野選手のご祖父)も剣道の世界では知らない人がいないくらいの指導者としても有名なんだそう。お父様もご祖父さまも「八段」ということで、それこそサラブレッドとして注目もされ、そのプレッシャーを乗り越えての優勝でもあり…これからがさらに期待される選手でもあります。

ホントすばらしいニュースですね。「野球とかサッカーではないので、あまり注目されなくて残念」という声も伺ったのですが、こういう時こそ、公共施設などに懸垂幕などで栄誉をたたえるくらいのことしたいですよね。他市などへ行くとこうしたニュースをもっともっと行政が上手にキャッチして、市民全体にPRしているような気がします。東京ニコニコクラブの国体出場、あるいは矢野選手の学生日本一!・・・スポーツ推進とその気運を盛りあげていくにも好材料というのか、それこそ、せめて総合体育館あるいは武道館などで大きな掲示をするなど工夫ができそう。

ということで、冒頭に書いたように「スポーツ行政ちゃんとやろうよ!」…こうしたニュースを市民にももっともっと発信し、シェアすることってとても大切なことだと思っていて、スポーツ推進という点からも必要不可欠なことだって思ったのでした。

 

多摩市平和展が始まりました!オープニングセレモニーだけ出席をしただけですので、1週間の会期中にもう一度足を運ぼうと思っています。町田市の若林章喜議長が「議長就任報告会」を開催されましたので、他市議長さんと共に出席してきました。町田市ではこうした就任報告会をやる文化があるようですね。多摩市にはない文化とも言えます…300人くらいの方が集まっていたようです。町田市議会は東京都26市の議長会の会長にもあたっているので、今年はものすごく忙しいと思われます。頑張ってほしいですね!同じ40代議長のメンバーでしっかり応援していかないと!と確認し合った昼下がりでした。情報交換もしなくっちゃです。他市のスポーツ推進、あるいは東京オリンピック・パラリンピック等などどんなふうに取組んでいるのかとか、今度、聞いてみよう^^;

 

議会改革の経過をいかに共有するか。

市民政策調査会のみなさんが視察にいらしゃいました。大野議員もかつて国会議員の秘書をしていた時代にご縁があったみなさんでしたので、同席してくださいました。

「多摩市の議会改革の取組みについて」

というお題をいただいていたことに気が付いたのが、朝になってから…。いくつかの質問事項をいただいていたので、過去の記憶を一気に辿ってみました。私の議員活動のスタートには「市民自治基本条例」の策定があり、このタイトルから「市民」が消されてしまい「自治基本条例」になったけれど、2年越しでようやく成立できたこと。その時にものすごくお世話になって、激しく議論もした先輩議員がいたことを思い出しました。

「あなたはまだ議会のことがわかっていない」

と何度言われたことか…。今、思えば、若かったなあ振返りますが、周りから見れば「随分、落ち着いた」と言われるのも、自分的にもわかる気がします。

平成14年から・・・考えてもみれば16年も経過しているので、そりゃ、変わるでしょう…いい意味で成長していると嬉しいなと思うわけですが、それはさておき、多摩市の議会改革の取組みも進化はしていると思います。そして、出発したときの想い、あるいはその時に議論をしたこと・・・記憶の彼方になりつつあることを実感。せっかくやってきたこと、先輩たちと考えてきたこと、まだ記憶が完全に消去されていないうちにまとめておかねばならないと感じた次第です。そして、当時、一緒に条例づくりなどに取組み、リードして下さった小林憲一議員にも協力をいただかないと思ったのでした。断片的な記憶をつなぎあわせておく。これだけでも大事かなと思っております。

しかし、多摩市議会の議会改革について、その成果の検証とか評価とか…尋ねられるとなかなか難しいですね。自己評価というのはあまりにも手前味噌過ぎて。とは言え、やっぱり過去から振り返れば、議会活動そのものはかなり活発で、活性化もしていることは明らか。なかなか市民のみなさんには伝わらないところかなと思いますが、「昭和時代の多摩市議会」をご存知の職員の皆様からすれば、おそらく「変貌している!」となるはずです。

今日は他市議会からの視察とは違い、かなり学際的な感じでヒアリングをしていただいたわけですが、所沢市議会では「政策研究審議会」が常設設置されているという話しも伺いました。機能的に動いている気がします。一度、現場に行ってこようかな…というよりか、いろんな場面でアドバイスをいただいている桑畠健也市議にでもまずは状況を尋ね、多摩市議会でも参考にできるかどうか考えてみたいです。

目下、私の一つの課題として…この任期中にやり遂げたいことの一つは、「視察対応用資料」を作成し直すということ。ずーっと変わり映えしなく、議会基本条例を策定した当時とほぼ変わらない内容の資料で視察対応し続けていることが不本意でして…。議会事務局職員さんもそれぞれ持ち場の仕事が忙しそうで、お願いできずにいたわけですが、もう一度、これまでの議会改革の経過も整理をしながら、わかりやすい資料作成をしたいと考えています。

「多摩市議会に視察に行ったけれど、全然、役立たなかった」

と、とある場所でお会いした方に気持ちがいいくらいに’はっきり’と言われたので。ちなみに、私が視察対応したわけではないのですけれど、それはきっと、説明資料がいまいちだったことも理由の一つだろうと考えているのです。来て下さる方にとって有意義な時間を提供するべきだと思っていて、そこは年内にやっておきたいことの一つです。さ、クーラーに助けてもらいながら、がんばりましょ。

議員も新陳代謝していく、議会事務局の職員も異動があって入れ替わりする中、「継続性」という視点から、これまでの蓄積をまとめておくことは私たちにとっても必要なこと。「共有」できる資料、記録の作成…とりあえずやってみます。

 

 

全国市議会議長会のみなさまが来訪。

先週、「全国市議会議長会の山田会長が多摩市を視察したいという連絡がありました。」とのことで、急遽対応することとなりました。「多摩市の高齢化施策について」という’漠’としたテーマで、「うーん、一体、どんなことをお知りになりたいのかしら?」と。突然の来訪であると同時に、せっかくいらしていただくのであれば、なるべくお役にたてるように対応したいなあと。

そこで、安里賀奈子健幸まちづくり政策監の予定を調整していただき、高齢福祉課長と共に多摩市が取組んでいる「健幸まちづくり」「地域包括ケアシステムの構築」について説明し、さらには永山の中部地域包括支援センターネコサポへの見学をしていただきました。

山田会長は札幌市議会の議長さんでもあります。「人口が3000人のところから、横浜のように300万人を超えるところもあって、一言で「市」といっても本当にいろんな事情があって、抱えている課題が違う。」とおっしゃっていました。今月5日に発足した第32次地方制度調査会のメンバーにもなっており、そこでしっかりと全国の市の代表として意見を述べていくためには、実態把握をしなければならないといくつかの市を訪問されているそうです。

今回の地方制度調査会では「公・共・私のベストミックス」を探るのが一つ大きなテーマ(これが諮問内容)になっています。このもとになっているというのか、問題提起をしていくための専門家からの提言でもある「自治体戦略2040構想研究会」の報告書ですね。人口減少と高齢社会とを乗り越えていくためには各自治体ともこれまでの発想を脱し、「圏域を設定」し、行政課題の解決に取り組んでいくべきという方向が示されています。

「圏域設定」なんてことをやるとなれば、それこそ大鉈を振るわなければできないでしょう。都レベルなどで旗振り役でもやってくれなければ、各自治体とも「わがまち」の存続をかけて努力をしているわけであり、なかなか難しい。個人的には、平成の大合併の次のステージというのか…「合併」というのはどうも印象が悪く、住民にもなかなか賛同を得られにくく、なおかつ時間もかかるので…今度は「圏域設定」という言葉と姿に変えた新たな「整理統廃合合理化効率化」をめざしましょう…ということ?とも理解をしていますが、とは言え、現場で「圏域設定」の論議を深めていくのはやっぱりかなり至難の業であると感じております。

行政区域を越えていく。

頭では分かっていたとしても、机上では理解ができたとしても、現場で進めていくことは「無理です!」みたいな。もっともっと地域に疲弊感が漂い、立ち行かなくなっている状況であれば話は別なのかもしれませんが、少なくとも東京都26市全体を見回しても、何とか各市で努力をし、工夫をし将来への備えをしているような気がします。

山田会長は「まだ自力で頑張れる状況なんだなあと。」とおっしゃっていました。「そして、思っていたイメージと全然違った。」とも。もっともっと高齢化が進んでいて、まちが疲弊をしていて、元気がなさそうなイメージをされていたのかもしれませんね。多摩ニュータウンのよろしくなイメージがあまりにも全国に拡散しているんだと実感させられました・・・いずれにせよ、「圏域設定」の考え方を取り入れ、対応していかなければ自治体存続が危ぶまれるというような状況に多摩市が置かれているわけではないことをご理解いただけたようでした。あわせて、そのために現場ではかなりの努力を重ね、苦労もしていることも少しは伝わっていたらいいなあ。

全国通津浦々足を運ぶともなれば、都市部の状況とは全く異なる事情を抱えている場所が多数あるのでしょうね。今後の地方制度調査会での議論を私も興味深く見ていきたいなと思っております。あ、個人的に私は「圏域」の考え方と発想で、行政サービスを見直していくことはこれからの時代に避けて通れないというよりか、必要であると考えますね。なぜなら、真っ先に、各市ともに豪華な文化ホールはいらない…と思ったりするから。ぜひ、80億円を上回るお金をかけて、大規模改修をするパルテノン多摩…多摩市の税金だけを投入して運営するのではない手法こそ考えていきたいですし、それこそ「圏域」の考え方を用いた新たな経営手法に挑戦をしていけるといいのになとも思います(スポーツ施設などもそうかもしれない)。まさに、行政のフルセット主義からの脱却ですね。

今日の視察対応・・・安里政策監から「健幸都市」をめざし、多摩市がどう取り組んできたのか、これからどんなことに取組んでいきたいのかも含めた説明を聞くことができ、とても勉強になりました。おさらいができてよかった。今月末で厚生労働省に戻ることが決まっているので、こうして最後の最後でお話を伺えたことは私にとっても非常にプラスとなりました。

突然の御来訪に、戸惑ったというのが正直なところですが、少しでもお役に立てたなら幸いです。

夕刻から「ハーモニーカフェ」でした。今日の会場はこばと第一保育園です。「焼き肉丼」というメニューに予約が殺到!「牛」「豚」「鶏」と3種類のお肉をホットプレートで焼き、タレにつけてからあったかいご飯の上にナムルと共にのせて…いただきました。そして、その後、スタッフで暑気払いをしてからの帰宅。

そういえば、今日はいつもより1時間早く議会運営委員会の会議があったなあ…と思い出しつつ、「一日長かった…」とどっと疲れたのでした。暑さのせいかな~。明日でようやく弁当作りから開放される!子どもたちも終業式を迎えますね。いよいよ夏休みへ。私は…あまり休めなさそうですが、一カ所どうしても行きたいところがあるので、そこだけは行く!と決めて、あとはいつにしようかな~…です。

「議会探検」やります!…若者プロジェクト

この写真は福島に行ったときに掲示をしてあってとても印象的だったもの。「少しずつでも、しっかり前に進む」・・・心がけたいことでもあります。決して、後退はしないという意味で。

市議会は定例会が終わっても休む暇がなく、決算審査が行われる9月に向けた準備など等…各常任委員会の活動がかなり活発です。今日は子ども教育常任委員会も勉強会をしており、生活環境常任委員会は小金井市まで視察へ行き、あと、それぞれ議員の皆さん、議会へいらして、打合せなどされていました。

私は今日は多摩市老人クラブ連合会の芸能大会の開会式に出席してから、子ども教育常任委員会の勉強会に合流するという…うっかりしていて委員会の勉強会の日程と「出席」で返事をしていた議長公務のスケジュール管理とがちぐはぐになってしまったのが大いなる反省点です。副議長に開会式に出席してもらおうと思っていたら、副議長にも委員会視察が入っていたという…。

「え?委員会優先じゃないの?」と思われるかもしれないのですが、実は、今日の委員会の「勉強会」というのは、決算審査で実施する「議会における施策評価」の事前準備という位置づけ。そもそも議長は「決算審査には加わらない(特別委員会の戦力外)」。つまり、決算審査で施策評価を実施するときには「委員会」が(便宜的に)「分科会」に名前を変えるわけなので、本来、議長は、決算審査の「分科会」のメンバーにはなり得ないというわけです。

ということで、今日は「出席」で返事をしてしまった開会式の方に出席することになったとは言え、「分科会」で施策評価をするときのテーマ(今回は「子どものよりよい育ちと就学を支援するために」)をもとにして、秋に行う委員会視察なども実施することになっていて、「分科会活動」と「委員会活動」が実は切っても切り離せない関係性にあったり。なので、議長という立場でも分科会活動に何となく参加をしているというか、同席をしているという感じです。この立ち位置はとても不思議なのです。同じく、決算審査には加わらない監査委員の場合も同様で、たまたま子ども教育常任委員会では監査委員の橋本議員もご一緒なのですが、なかなか立ち位置微妙な感じで分科会活動には加わっていたりします。

さて、春の議会と市民との意見交換会で「若い世代への主権者教育に力を入れて取り組むべき」という市民の声をいただき、それをカタチにすべく早速取り組んでおります。議会運営委員会の1期生3名、飯島議員、大隈議員、本間議員の3名が中心になって企画を進めているのですが、かなり機動力があり、トントン拍子に話しが進んでおります。7月に入ってすぐ、教育委員会との意見交換会を行い、その場で「小学生を対象にした議会見学会をやってみよう!」ということで、協力を得られることとなり、急いで告知チラシを作成…たま広報での告知記事の掲載にも協力が得られ、すでに校長会にも3名の議員が直接出向いて学校を通じた告知チラシの配布を依頼するなど、ここ10日間ほどの間で目まぐるしく動いております。

そして、今日…学校で配布した告知チラシの成果!…すでに7名ほどからの申し込みが来ております。議場のキャパシティなどを考え、今回は定員を先着20名としておりまして、さて、どうなるやら?「議会探検」と銘打った議会見学会のPRポイントは「自由研究にも役立つよ!」ということなので、コンテンツを考えなければなりません。事務局の職員も含め、参加してくれた子どもたちがより関心を持ち、さらに興味を持ってくれるようなナカミにしないと…と童心を思い出しつつ、議論を進めています。しかし、昭和頭だと限界があるかもしれませんが…。議員が活用しているタブレットなどの操作も入れてあげるといいかなあなんて思ったりもしております。ちなみに開催するのは8月20日の午前中です。記念すべき第1回目になるので、緊張感もありますが、新しい取組みを進めていく原動力・・・やっぱり1期生の力って大きいなあと思いながら、自分自身の初心を思い出させてもらっているというのが私。

もともと私は「18歳選挙権の引き下げ」の活動などにもちょっとだけ首を突っ込んでいたこともあり、子どもたちへの主権者教育、模擬投票などの活動をどうやって広げて行ったらいいのか?…若い時分はもっともっと関心を持っていたことを思い出しまして。その意味で、こうして法環境の変化も後押しする中で、取組みが進んでいくことはうれしいことです。議会事務局もしっかり支えてくれているのもありがたい。かつて・・・とは言いませんが、何か新しいことをやろうとすると「やりたくない」オーラを発するような時代もあったわけですが、その時代のことを思い出すと、議会事務局全体もとても前向きになっていると思うのでした。議会事務局の職員のみなさんを見ていると「まだ、もう少し余力あるのでは?」と日々…議長室から様子を眺めている私でした。

明日は議会運営委員会があり、一週間ほど前に…決まったのが全国市議会議長会の会長さんである札幌市議会の山田議長が「多摩市の高齢化関連施策」について視察にいらっしゃるという…それへの対応。突然の来訪に戸惑っておりますが、健康まちづくり政策監の安里さんにもご対応いただけるように調整できたのでホッとしております。とりあえず私も、なぜわざわざ会長が多摩市までお越しになるのか?を考えてみたりしております…。

 

同じ空のもとで。「福島を忘れない全国シンポジウム」。

同じ会派の折戸議員、増田議員、藤條議員と一緒に「第6回福島を忘れない・全国シンポジウム」に参加してきました。以前から、気になっていたシンポジウムでしたが、なかなか足を運べずにいたので、今年は思い切って連休を使って足を運んでまいりました。

折しも、「2020年、東京オリンピックの聖火リレーの出発地が福島」に決まったというニュースもあり、ますます被災地、特に現場には「復興事業への矛盾」を切実に感じる人が増えているような印象でした。特にシンポジウムでは原発被災地である川俣町、飯館村、葛尾村の議員さんが現地の状況をリポートして下さり、脱サラをし飯館村で農業を始めて1年たったところで被災した方からのお話しなど、どれもこれも「復興」という名の下で表面的に報道されているのとは全く異なる厳しい現実を突きつけられ、本当に胸が痛くなると共に、無力感が肩にずっしりとのしかかるような暗澹たる気持ちとなりました。それでも、前を見て元気に進もう、進まなければならないと住民の最前線に立ち闘っている議員の皆さんの姿から学ばされることも多かった。

「諦めてはいけない」

住民がいろいろな矛盾を感じているけれど、「これだけ支援をしていただいているのだから」という気持ちで「この復興はおかしい」と言えない空気が蔓延している…と日々、切実に感じてる想いを吐露して下さった住民の方もおられました。

同じ空のもと…まだまだ復興のための事業が推進されていく。そこに莫大な税金が使われているけれど「全部、東京で吸い上げられているお金」との批判。現地の皆さんが声に出さない憤りがあることをたくさんたくさん感じてきました。語りつくせない思いがあり、私が聞いてきたのはほんの一部。ただ、除染作業後の汚染土が高く高く積みあがっていて、まだまだ現在進行形であること(今、公共事業での再利用をめざした実証実験も進んでいます)、利用者の7割は復興事業のためにやってきた作業員たちであるという「復興拠点商業施設」、もう戻らないだろう児童や生徒…にも関わらず開閉式の屋根をつけたプールのある小中一貫校をオープンさせるなど、地元の人が見れば侘しくならざるを得ないような復興への取組み…「国言われたらやらなければいけないから、やっているだけとしか思わない。」と痛烈な批判は決して的外れではないのだろうと思ったのです。ちなみに再オープンした小中学校は子どもの数が16人ほどで来年になると卒業生が出るから、10人以下になるということ…。開校式には国などから多くの来賓が来られ、仰々し過ぎたとのことでした。想像できるなと思ったりしました。

全てが現在進行形。津波で全滅した地域。高い絶壁の様な、海が見えなくなってしまうような防波堤。川などの護岸工事も進んでいます。その周辺に本当に人は戻ってくるのでしょうか。

川俣町の「とんやの郷」。復興のための拠点施設です。数年前まで被災地の子どもたちのキャンプなどの受入れを行っていたという羽村市議の門間ひで子さん。大学院がご一緒でしたが、ご当地出身だったと言います。門間市議からはふるさとでつながる多くの方々からの声を伺うことが出来ましたが、「賠償金を受け取っているんだから、あなたは働く必要がないでしょう」と言われ、働きたくても雇ってもらえない状況があるという話しには驚きました。

現地の皆さんから「ぜひ、見続けてほしい。年々変わる姿を共有してほしい。」という声をいただきました。折戸議員はこのシンポジウムへの参加が4回目となるそうですが、見続けることの必要を実感していると話されていました。帰宅困難地域では未だにガイガーカウンターがパスの中でさえピーピーとなり始めます。見えないし、におわないし…それが原発の被害です。恐ろしいことだと思います。反対しないわけがないと思いました。

福島市から、川俣町、浪江町、大熊町、富岡町、楢葉町からいわき市までバスでめぐり、それから、また高速道路で新宿駅西口へ。降りたった瞬間、福島で見てきた光景とあまりにもギャップがありすぎて、また、心にずっしり感がありました。日々の生活で私が被災地のためにできることというのは多くはありません。むしろ少ない。何もないとも言えるくらいに、自分自身は無力であることを感じています。ただ、私のできることは忘れないこと、そして現地の皆さんの想いを少しでも理解しようと努めることかもしれません。

そして、私の日常に感謝をすることですね。偉そうなことは何も言えず、ただただここにあることに感謝することが始まり。そんな気持ちを感じながらの2日間でした。「脱原発」。