第1回定例会 閉会。


クリスマスローズ。

 

無事に第1回定例会の閉会を迎えました。3月1日の開会から・・・うーん、どんな感じだったっけ?・・・と記憶が思い出せなくなるほどに、長く長く感じた1ヵ月でした。

予算については予定どおり修正可決。図書館本館再整備費用については、状況が整ってから(?)、改めて提案してもらうこととし、予備費として計上しておくこととしました。修正可決したことについては、「大変残念だ」と市長が述べておられましたが、修正可決しなければならない状況になってしまったことにも「大変残念」と感じます。市長と議会とのコミュニケーションの持ち方などにも「やや難あり」と言ったところでしょうか。

でも、議会には修正する権利もありますし、議案が修正されること等に一喜一憂することはないのでは?と・・・と一方では思います。「予算を修正するなんて、市長を傷つけた」みたいな言い方で批判されるかもおられますが、市長も議会も、それぞれ精一杯考えて、活動した結果でしかありません。互いの立場でそれぞれ「考え抜く」こと、市民にとってどうあるべきかを熟慮した結果に対し、双方尊重すべきと思います。もちろん、「自分の方が正しい」って誰しも主張したくなるのは当たり前。でも「結果」を常に前向きに捉えて、次の一歩を踏み出したいですね。

・・・ってますます思うのは、「いじめ対策推進条例」に対し、会派の結論としては「反対するものではない」とする立場で可決したから。最後、折戸さんはご自身を貫かれ否決に回りましたが。討論を書きながら、読みながら、私自身の「子ども観」を確認できた機会でした。(2017年3月議会多摩市いじめ防止対策推進条例の制定についての討論

さて、会派のガバナンス。

議員報酬の若干の増額については、折戸さんは賛成し、他のメンバーは反対。
同じく、市長、副市長、教育長報酬の若干の増額については、藤條さんは反対し、他のメンバーは賛成。

いじめ防止対策推進条例は、折戸さんは反対し、他のメンバーは賛成。

そして、来年度予算一般会計については、市長案に対して賛成したのは遠藤めい子さん。他のメンバーは修正案に賛成。予算に対する討論は藤條議員にお願いしました。予算の原稿をたたき台を書いて、あとはメンバーに推敲してもらって・・・最終的な完成版(改革みらい】2017年度一般会計予算討論)。

 

しかし、会派なのに、挙手が一致しないことに「バラバラ」という批判は免れないですね。議論しても最終的に折り合えずにあるところも尊重し合うかどうか・・・ここはもう一度、会派内でも確認しておくべきことかもしれません。全員が同じ政党、組織に所属して行動しているわけではない点、会派運営もなかなか大変です。でも、しょっちゅう「バラバラ」しているわけではなく、「こういうときに分かれる」といういくつかの議題があることもまた確かなんですが。

 

本会議終了後、パルテノン多摩大規模改修の件、特別委員会で集まって打合せ。今日は、一般会計が可決した直後に、補正予算と言う異例対応。特別委員会から提案した「パルテノン多摩大規模改修に関わる必要経費」について可決しましたので、それを受け・・・議会として調査するための準備をどう進めるかですね。(朝日新聞の武井記者がこの件で記事にしてくださってます。)議会、頑張らないといけない。

年度末、部長さんたち総勢で6名も退職されるという・・・・。再任用などで4月からも引き続き、市役所でお目にかかれる方がいるとは言え・・・寂しいですね。ホントにお世話になりました。いずれの皆様も係長とか、課長の時代からもいろんなことを教えて下さり、私の議員活動を支えて下さったので、感謝の気持ちでいっぱいです。女性部長さんたちが凛々しく答弁してくださっていたのが印象的だった議場の風景が戻ってくるのはいつの日になるか・・・。

新公会計制度を学ぶ。進む情報公開。

市民と議員の条例づくり交流会議主催の学習会がありましたので参加してきました。新公会計制度の導入準備が各自治体で進められていますが、なかなか・・・財務諸表など見慣れないと結構大変かもしれません。一応、社会人3年だけやっていた時、企業の決算書整理の事務作業をひたすらやる時期もあり、なおかつそのために簿記の学習をやらされていた時もあり・・・ちょっとだけわかると言えばわかるところもありますが、長年「お小遣い帳」方式の自治体の予算書、決算書に親しんでいるのと、会計制度のことも含めて、もう一回、ちゃんとおさらいしておく必要がありますね。

習志野市の会計管理者を務められている宮澤正康氏より、新公会計制度導入による財政マネジメントの話しを伺いましたが、なかなか大変だなと思いました。ついていけるかしら?とも。多摩市の場合、すでに4月から下水道事業事業が公営企業化しますので、今回の予算審査でも既に損益計算書、貸借対照表による議案提出となっていましたが、これをしっかり読み込んでいくためにも勉強せねばと思っていたところ・・・いやはや大変だと痛感しております。

新公会計制度になれば、財政状態がより「見える化」するはずで、特に資産の状況等も捉えやすくなるはず。これにより中長期的視点に立ち、財政分析などしやすくなるはず。・・・ということで「~するはず」ととりあえず予測で書いているのは、議会が新たな手法導入についていけるかどうかが次なる課題だと思うから。議員さんでもご自身で会社経営されている方などは全然平気!なのかもしれませんけれど、議会として、新たな手法をどう受け止められるかも同時に考えておきたいですね。決算と予算の連動で事業評価や施策評価を議会として取組んできた多摩市議会としても問われる点かもしれません。

ちなみに多摩市議会の決算における評価について、事例発表の機会もいただいたのですが、足掛け10年の歴史を重ねる多摩市議会の決算事務事業評価・・・ふりかえれば、やはりその出発点に合ったのは「行財政改革」であって、行政から発せられた取組みに触発されて、議会も頑張ったというのが事実かと思います。多摩市は他市に比べて、財政関係の資料も非常に分かりやすく、ていねいに作り込みもされていて、さらには「中長期財政見通し」なるものも公表されていて(これは他市の議員から見れば驚きの資料)、市民と情報共有しようとする姿勢は評価できるし、他市の議員にも自慢できるレベルです。しかし、せっかく作成されている資料どうしの関係性、位置づけと言うか、資料をどう使いこなし、読み解いていくのか?がとっても重要で、市民(あるいは議会)にどう活用してもらいたいかまで、あるいは活用イメージも描きつつ、公開公表されていくともっと良いのにと思います。

資料作成にも意図がある。資料をどう活用してほしいのか、活用したとして、その先に何を期待するのか・・・・市から「情報発信が不得手」との自己認識がたびたび示されていますが、「なぜ公開しようとするのか」「公表してどうしたいのか」まで考えれば、少しは改善できるところもあるのでは?と思ったりします。でも、やっぱり具体的な解説員付きでなければ難しいか・・・。

しかし、決算予算もかなりの資料が公表されていますね。ため息出るほど・・・の情報がホームページ上には掲載されております。ただ、予算決算の財政統計資料にも深く関連するのが行財政運営行財政改革のところに掲載されている行政経営報告書中長期財政見通しあるいは公共施設等総合管理計画施設白書等など・・・山ほどあるわけで。新公会計制度になれば、固定資産の状況も含めてより理解を深める必要もありますし、おそらくホームページなど、情報公開の仕方も含め、さらなる工夫も求められますね。

それにしても、かなりの範囲で情報公開はされていて、「知らなかった」では市民も済まされなくなりそう。知らなかった責任は・・・誰にあるの?・・・って問われそうですね。

祝!卒業。

北諏訪小学校の卒業式でした。私にとっては2回目の北諏訪小学校卒業式。こんな人生になるとは思っていなかった・・・これが自分の気持ち。小学生のママを卒業し、ちょうど・・・私も区切りよく・・・今月めでたく介護保険世代になりました!ひと区切りにしたいなと思っています。大規模改修が半分終了した北諏訪小学校の校舎はツートンカラーでこれまた思い出深い景色になりそう。

さて、市議会は今日で全ての常任委員会が終了しています。子ども教育常任委員会は昨日終了しました。いじめ対策にさらに力を入れるべく条例が可決されました。いじめをなくすことに誰も反対はしないと思っています。そのために対策をしていくことにも反対するものではありません。ただ、その方向性とか、取組む姿勢というか・・・私としては条例に対し、個人的には違和感もあります。でも、会派の見解としては「条例は必要」という声もあり、可決の立場をとりました。共産党とネット・社民の会さんは否決の立場。もし、私が反対で否決の立場をとると、委員会で条例は「否決」となりました。私が子どものころに比べ、SNSなども含め、いじめの在り方というか全く大人たちの想像や経験知だけでは対応しきれない深刻さがある・・・いじめ問題に現場で対応にあたる先生、学校の大変さ・・・条例制定は市や市教委の在り方をどう変えていくのでしょうか。現場のフォローにこそ力を入れてほしいと考えています。先生や学校が「いじめを防止に取組みが薄い」とか「対応が悪い」とか指摘しまくるのではなく、ちゃんと現場に寄り添った対応をしてほしいと考えています。今後、私は「いじめを起こさない環境づくり」のために市教委が学校や先生を上から目線で「指導」するのではなく、現場の状況、現実に寄り添い、フォロー出来ているかどうかを精一杯・・・議員の立場からフォローしていかねばならないと気持ちを強くしています。

 

今日、卒業式を見ていて・・・・先生たちがここに至るまで、どれほど心を砕いて、子どもたちに向き合ってくれたのだろう・・・ってしみじみ思い出していました。特に、娘のクラス担任の先生は、正直、ちょっと厳しいめで、娘は途中で反発も感じることもあったようです。でも、卒業間際になって、「やっぱり、先生で良かったと思う。私は先生のことが好きだし、ちゃんといろいろ見てくれたんだなあって思う。」ってボソッとつぶやいた娘。成長を感じたのはもちろんのこと、そこまで支えて、見守ってくれた先生の存在に感謝の気持ちいっぱいでした。

昔のようなのんびりさがなく、あくせくさせられて、忙しくて・・・いつも何かに追われていて・・・・学校の先生たちが置かれている状況も一昔前と比べれば様変わり。一言でいえば「過酷」。先生たちがやらねばならないことが格段に増えている。校務負担が効率化できるという謳い文句で導入した一人一台パソコン体制も・・・「子どもたちと向き合う時間を増やす」ことには全くつながっていないのが現状。なので、先生が子どもたちと向き合った「結果」を感じる瞬間には「尊さ」を感じます。

それにしても、限られた授業時数の中で、あれもこれもと欲張りにいろんなことをやらせようと文科省、都教委、市教委・・・降り注いでくる指令にも学校や先生たちが抱える困難も多いと思っています。むしろ疲弊している場合も多そうです。そして、つまりは、先生たちもなかなかしんどい状況だからこそ、ついていく子どもたちはもっとしんどくなってしまう・・・スパイラルが不の方向になっているやにも感じる今日この頃。なので、私は「いじめ対策」なんてことについても、現場を窮屈に窮屈にするような方向にだけはしたくないって思います。根本的には「なぜ、いじめが発生するの?」という根源的なところに目を向けて、解決策を導き出すことですね。「現場に指導はしています。」・・・って対応では信頼される市教委をつくることはできません。いじめ対策を強化するのであれば、解決策にはセオリーはないからこそ、ちゃんと現場に寄り添って、ともに現実に向き合おうとする姿勢、とことん現場につきあっていこうとする態度・・・市教委に求めていきたいです。

 

さ、そんなことで、左目の毛細血管が切れすぎていますが、これからまたひと仕事します。私の卒業証書は「北諏訪小学校オリジナル筒」でしたけれど、今は全員同じ・・・「多摩市教育委員会筒」なんですね。時代を感じます・・・まとめて発注する方がコストパフォーマンスとか良さそうだし。卒業アルバムも見比べてみたり・・・・。そんな楽しいひと時を過ごせた今日は気分転換の一日。卒業おめでとう!そして、ありがとうございました!また、ここからがはじまり。

2017年予算審議終了・・・なぜ、修正?

今日は市内中学校の卒業式でした。昨日の段階でかなり予算審議が進んでいたので、午前中は休会となり(卒業式には教育長や教育部長が出席をするため)、私たち議員も参加することができました。私は諏訪中学校へ伺い、改めて残り半分の大規模改修工事が終了した校舎にホッとし、そして、特別支援学級の教室の前にある廊下に「5組(特別支援学級のクラス名)さん、ありがとう。卒業おめでとうございます」と装飾してあるのもを見て、気持ちが温かくなりました。今回は特に特に保育園時代から知っている子どもたちの成長ぶりがまぶしかった!ウルっときました。

さて、議会では今日は予算審議の最終日でした。実は昨日の段階で「修正案」なるものを提出していまして・・・・内容としては「図書館本館再整備事業」として計上されてきた費用を減額して、予備費にするというもの。端的に言えば「図書館本館再整備事業」の予算を削るということですね。公明党の三階さん、ネット・社民の向井さんと私の3名が提案者となりました。修正する理由は「パルテノン多摩改修問題特別委員会が行われていている最中であり、今後、この委員会において一定の方向性を出す。」予定になっているため、その結論を待って、もう一度、必要な経費を計上すべき・・・と考えるからです。

これについて、「『特別委員会で結論が出るまで、予算は執行しない』という答弁をしているのだから、別に修正するまでのこともない。」とする考えもあったかと思います。実際には、同じ会派でも副議長の遠藤めい子さんは「行政から『議会の結論の尊重』が表明された」とのことで修正案の必要性はないと主張されていました。

その意見も、別に否定はしません。議会答弁があるのだから・・・とも言えるでしょう。しかし、「特別委員会の結論が出るまで、基本計画基本設計の段階には進めない」と考えた市長は、パルテノン多摩の大規模改修に関わる予算の全額計上見送りの判断をしています。そうであるなら、同様に図書館の再整備に関しても同じ姿勢で臨むべきだったと思います。なぜならパルテノン多摩改修問題特別委員会では、「図書館とパルテノン多摩の合築」提案や、これまで教育委員会(市)が想定をしてきた「本館整備用地」ではない「別の場所での図書館建設」の提案なども出されています。既に図書館再整備問題が切っても切り離せない存在となり、議論の俎上に載せざるを得ない状態に至っているのは周知のとおりです。今後の議論の行方、方向性によっては、パルテノン多摩と図書館、そして多摩中央公園も含めて・・・想定していた取組み方(パルテノン多摩はパルテノン多摩。図書館は図書館。公園は公園。どこから見ても縦割り発想。)ではない手法で進めることになるやもしれません。ですので、一旦、図書館再整備関連予算は削除し、一定議論の方向性がまとまった段階で、出し直すほうが良いと思いますし、それからでも「遅くはない」と私たちは考えています。

終了後、「健康まちづくり産業プロジェクト」(大いなる多摩学会)の研究会があるというので伺ってまいりました。「少子高齢化における多摩市の健幸に関する調査研究」の発表があると知ったので。まだ中間報告段階でしたが、「健康」×「幸福度」についてデータ的に明らかにしていこうというのはずいぶんと壮大なプロジェクトだと思います。「健康」には基準がありますし、指標もあるのだと思いますが、「幸福度」の感じ方はそれぞれなものすぎて、そこがどう実証されていくかは注目ですね。健康推進課長が多摩市のPRもしながら、プレゼンされていました。日野市は地方創生の取組みとして「生活課題産業化」の取組みを始めているそうですが、すでに関わって10年という職員さんがプロジェクトをひっぱっておられるようですね!やはり職員人事をどうしていくか?大事な視点だって思いました。結果的に10年越しで関わることになったのだと思っていますが、プロジェクトについては継続性のみならず、発展性の確保が必要です。人事異動が頻繁だと継続するだけが大変で、発展の道筋になかなかステップアップできないと感じるからです。

やっと週末。3連休ですね。何しようかな~・・・。

2017年予算審議中。3日目

土曜日に、豊ヶ丘にある八角堂へ行きました。首都大学の学生さんが「多摩センターのストリートファニチャーとサイン計画」のことを調査してパネル展示していて。興味深く拝見してまいりました。多摩センター駅周辺、新たなストリートファニチャー設置(リニューアル)に向けた予算が計上されています。ところで、健幸まちづくり・・・予算の中に「健幸都市宣言階段装飾業務委託料」というのが計上されており、同じ会派の折戸議員に「これは何?」と質疑をしてもらったところ、多摩センター駅前の階段に、今定例会で議決される見込みの「健幸都市宣言」を大々的にPRするための工夫のようですね。どんなもの?階段の装飾?ペィンティングがはげてしまうとみっともなくなりますよね・・・・。心配。デザインも気になる・・・・。キティちゃんとかサンリオキャラクターとか使ってくれるのかな?とか。ある人は「野暮ったい」って言っておりましたが・・・私も・・・その一言に何となく共感してしまいました。一応、多摩センターの駅前はデザイン含めて、レンガが貴重だし「おしゃれ」なんですよね。だから「近づきがたい街」とか言われるのかもしれませんが、やっぱり駅前の雰囲気「アーバン」な感じ、大切にしたいし、崩したくないな・・・って思うと、阿部市長は多摩センター駅前にどんなイメージを持っているんだろう?どんな場所としてシティセールスしていくつもりなんだろう?多摩センターは多摩市のみならず、多摩ニュータウンの中心であり「顔」となる場所。そのエントランスに「階段装飾とは!」・・・と思えてならないのです。驚愕。おしゃれ感のある都会の演出とはほど遠い感じがしてしまうのは私だけでしょうか?街のイメージはそれで向上し、発信されていくのでしょうか?

 

さて、予算審議・・・どこに分類したらよいかがあまりよくわからない内容がギュウギュウ詰め込まれている総務費から、社会福祉関連で民生費の質疑に入っています。質疑するとき、何を質疑するか、今年度予算書と来年度の予算書を見比べ、増額していたり、減額していたりをチェック・・・そして、比較をするから新規で盛り込まれている項目を発見して、気になるものはヒアリング。予算説明の時にある程度、「目玉」になっていると思われるものは説明されるので、まあだいたい把握はできるものの、「コレ!」って思うものはちゃんと議事録に残すために質疑しないとと思うわけです。
ほぼほぼ・・・前年通りに実施されている事業の方が多い。とにもかくにもこのご時世・・・絞りきった雑巾をいくら絞っても水は一滴も出ない状況まで絞られているような事業の方が多いのでは?とも思っております。ですので、昨日も書いたように、どこを削減するのか?というよりは、「何を諦めるのか」・・・と事業そのものを整理、廃止などするしかなさそうです。

次年度予算でも行政計画についていくつか更新作業などが予定されています。交通マスタープラン、障がい者基本計画、高齢者保健福祉計画あたり・・・このあたりは計画策定にあたっての考え方をたずねておくこと、あるいは「こういう考えを持って取り組んでほしい」という意見を述べておくことは大切なことだと思っていますが、今日もかなりいい視点で示唆に富んだ発言が多数出されておりました。答弁も前向きに検討をしていくような姿勢が示されていたのもうれしいことですね。

個人的な見解と印象ですが、私が議員になった頃よりも行政側の態度は「冷たくない」ですね。「誰が言ったか」より「何を言ったか」のほうをちゃんと重視し、適切な答弁をしてくださる職員さんが多いというのは、「所属している会派によって区別、差別しない」とする市長の態度にも通じているのでしょう。そのおかげか?・・・市民から見れば「大政翼賛」とも言われますが、「全会一致」の多摩市議会になっているのでしょう・・・?

もう一つ、最近とても気になっていることは、事業としての予算額は小さいとしても、それでも関わっている職員さんがいて=人件費、そして、何らかのパフォーマンスが発揮されているはずだということ。ですので、その職員さんの仕事は何か?を考えるということですね。今日は「集会所管理経費」のことをとりあげて質疑をしましたが、予算書にのっている金額だけみれば、別になんてことなく、連光寺にある集会所の傷んだ屋根の修理費であって、問題点があるわけではありません。しかし、行財政改革の中で平成16年に作成された「行財政診断白書」では集会所は地元移管することになっていたにもかかわらず、昨年秋に更新された「公共施設の見直し方針と行動プログラム」の中では方針が変更されており、「基本的には存続。地元移管はしない。だけど、あまり使われていない集会所については在り方を検討する。」という内容となり、担当者としてはどう取り組んでくのか、今までは「地元移管が出来なければ廃止」としていたにもかかわらず、「地元移管は難しく、その方針は断念したので、積極的に活用します」となったわけですから・・・・。耐震診断が終わってない集会7施設への対応、そしてまた、「使われていない集会所については廃止も視野に入れていく、整理もしていく」ようですが、「使われていない集会所」の定義とかって何なんでしょう?その基準ってどこにあるのでしょう?地元地域にとっては年に数回しか使用していなかったとしても、「自治会の拠点」として重視されているとしたら、そこにどうやってアプローチするのだろう?とも思います。行政が考えること、住民が考えること・・・それぞれの事情をまずは話し合うことから始まる・・・地元と対話していくとしても「対話の仕方」が大切。行政の「こうしたい!」よりも住民の「こうしたい!」を聞きだしながら、「互いの事情を理解し合う」ような話し合いのカタチをつくっていくことが必要かと思います。

しかし・・・市民の集まる場所と言うか、会議室などの機能を持っている公共施設が一体どのくらいあり、そこにどれだけの経費が掛かっているのか、そして今後どれだけの経費をかけていこうとしているのか・・・施設が傷み、古くなれば当然ながら大規模改修も施していくことが必要ですし・・・。その現実も市民に共有しつつ、今後の地域やまちの姿を「自分事」として一緒に考えてくれる人、増やしていくしかないですね。

2017年予算審議中。2日目

先が見えているのか見えていないのかわからないまま・・・突き進んでいるような・・・しかし、その先には「健幸都市」が見えているのでしょうか・・・?私にはとてもとてもその姿が思い描けず、市長の抱いているイメージが全く共有化されていないのが正直なところ。多摩市役所は一丸となり「健幸都市」に向かっては、すべての部署が担当所管である・・・とはいうものの、職員も皆、進む先の「まちのイメージ」やビジョンを共有できているのでしょうか。

今日は教育費が中心でしたが、さすが・・・各委員からさまざまな事業に要望などなど、てんこ盛りな感じです。それが悪いとも思わないし、要望などについても「そうだよなあ」と頷けるものもあるし・・・例えば今日の質疑でも、就学援助の拡充のこと、特別支援教育の充実のこと、学校の施設環境を向上させること・・・いずれの意見に対しても賛成です。

けれど、一歩ひいたところで、もう一度、財政状況全体を捉えてみるとき、「そんなに欲張りにはならないし、あれもこれも・・・」ってできないなと思うわけで、その時、私が考えるのは、「では、どこを諦めるのか?」ってこと。どこかを「絞る」というのではなく、どこを「諦める」のか「やめるのか」ということです。

私たち会派が予算審議で用いている資料は・・・・「中期財政見通し」です。市の公式ホームページのトップから新着情報をこまめにチェックしていないときっと見逃してしまうと思いますが、市民とも情報共有するという観点からもこうした資料がちゃんと公表されているのはうれしいですね。こちら、昨年から作成されていて、今回は更新第1回目版です。昨年配布されたものに比べて、大きな財源を伴う計画などがさらに盛り込まれていて、さらに今後が見通せるようになったというか、重たい気持ちになったというか。

本日も会派所属議員がとりあげた永山公民館の改修(大規模改修までの延命措置)、北貝取小学校の跡地活用問題、武道館大規模改修問題・・・そして、図書館本館再整備の問題・・・・

「永山公民館は関戸公民館と統合していく方向性はどうなったんだろう?」
「北貝取小学校の跡地は文化財の収蔵展示場所と市民活動の拠点にしていく方向だけど、きちんと話は整理されて進んでいるのだろうか?」
「『現状武道に限定した利用制約があり、有効活用できていない面があるため、大規模改修時に武道以外のスポーツにも利用できる方法を検討します』としている武道館ですが、どの程度有効活用のめどが立っているのだろう?(立派な総合体育館もあるのにな)」
「図書館本館整備も本当にこのまま進めてしまうのだろうか?」
どれもこれも、核心部分が「曖昧模糊」とされ、有耶無耶にされている印象が拭い去ることできず。このモヤモヤっとしている中にあっても、次々と「先を見据えた」を理由にした巨額の投資が行われていきそうな予感・・・・。

 

しかし、「そんなにダメにはならないでしょ。貧乏にはならないでしょ。」とゆったり、構えておられた職員さんもいらしたことに一瞬・・・のけぞる気分でありましたが・・・もしかすると「市財政は厳しい」と言っているワリに、そうでもない認識のある職員さんもいるのかなと。もちろん、全国的に見れば、財政指標的に言えばなかなか優秀なランクにて多摩市は不交付団体で、総務省からは「優良」ハンコが押されているわけなんですが。

明日は3日目。今日から引き続きの総務費です。あらゆる分野のものが盛り込まれていて、質疑内容も多彩になるでしょうね・・・きっと。今日の感想ですが、女性課長さんの答弁は総じてわかりやすくて聞きやすい。課長さんだと予算とか決算の時にしか答弁できないので、一般質問などでも答弁できる立場になって活躍してもらいたいと心底願っております。

2017年予算決算特別委員会はじまる。

※写真は貝取の商店街にて。やっとお店!土曜日のお昼さがり、お買い物に近所の人たちがいらしていました。お昼の買い出しかな。そして私は遊夢で「すいとんセット」いただきました。これで「小サイズ」・・・たっぷりありました。

 

今日から17日金曜日まで予算審議です。今日は総括質疑からスタート。その次に、多摩市議会は「決算審査」と「予算」の連動をモットー(?)としているので、昨年度決算審査の際に評価をした事業に関し、議会の意見をどのように予算に反映したのかについて質疑をしました。ちなみに議会の評価は各常任委員会が「分科会」となって実施しています。今日の質疑も委員会ごとに実施しました。

私、今回の総括質疑では自分が一般質問でやり残した「多摩センターのまちづくり」に関する問題をいくつか指摘したいと思っていましたが、ちょうど決算審査の議会評価の際「総務分科会(総務常任委員会)」がさまざまな観点から注文を付けていたことも思いだし、とりあえず、分科会質疑に耳を傾けておりました。多摩センター地域の活性化に向けては「鋭意努力はしていきたい」という答弁で、「やらなくっちゃ」という姿勢だけは伝わってきますが、しかし、具体的にどういう仕組みを考えているのか、そこをプロデュースしてくれるような人材はいるのか・・・とか考えてみると、その先が見えてこない感じ。多摩センター地区連絡協議会も存在していますが、5月はこども祭りから始まって、夏祭り、ハロウィンにイルミネーションと’にぎわいづくり’のためのイベントの数だけを考えても、結構忙しそうですし・・・・私たち議会が求めているような「多摩センターエリアの価値向上・魅力向上」にガッツリ関わることが可能なのかどうかは未知数というか、なかなかハードル高そうと感じてます。行政は「エリアマネジメント」と言っておりますが、「エリアマネジメントするために組織を作ろう」と行政的にカタチをつくるところから入ると失敗するような気がしてなりません。「こうしたい」「こうしよう」・・・というデザインがあり、そこに必要な組織を作ったら、結果的にエリアをプロデュースしたり、デザインしたり、マネジメントするような組織ができた!・・・となるのが理想です。行政の「音頭取りの仕方」も実は大事なんですね。

と思っております。あくまでも個人的見解。なので、「こうしたい」「こうしよう」・・多摩センターがこんな風になったらいいんじゃない?というアイデアをたくさん集めていけるような場づくりから始めることが、一見、時間がかかりそうだけれど、でも近道になるように考えてます。肩書きのある人たちだけを集めるのではない会議体からはじまる。今回、多摩センターの再整備ということでストリートファニチャーとかオープンカフェパラソルとか予算書にのっているのですが、それで、地域の魅力がアップするとはとても思えません(笑)・・・これは、老朽化したものをきれいにするレベルの内容と捉えておりますが、人が集まればもっといろんなアイデアが出たに違いないと思うと、このあたりでもう少し違うアイデアを募集してほしい。加えて、今後、多摩センター駅前のバリアフリー化に向けたエスカレーター設置が行われる予定にもなっていますが、今後のメンテナンス費用を考えるとおそろしい。エレベーターだけで十分じゃないか?って私は思うのですが、そんなにエスカレーターが必要なのかと疑問です。設置するときには国や都からの助成金がもらえるのかもしれませんが、日常の管理は全て「市」が実施するわけで、どこからも補助をもらうことはできません。今、エレベーターはあり、そちらも新しくする予定なのですが、加えてエスカレーターを設置することで向上する利便性と、そこにかかるランニングコスト・・・この問題につきまとわれることを思う時、慎重な判断が必要だと考えてます。

さて、今日は「財産収入」のこと、質疑しておきました。土地売却とか、不用品売却とか・・・売却益を一時的に得ることも時と場合によっては必要なのかもしれませんが、「資産活用」という視点で、行政だけで抱えこんでいても「活用のアイデア」は生まれてこないと考えているため。今後、各公共施設が大規模改修に入るタイミングを捉え、例えば施設の一部をテナントに貸せるようにして、家賃収入を得られるようにするようなこととか、考えたほうがいいと思っているので。そのためのアイデアはやっぱり民間、市民から募集するしかありません。こうした取組みを進めていくためには「時間」必要となりますし、既定路線で物を考え、今までどおりの時間軸しか持たずに仕事をしているだけでは結果「従来どおり」にしかならず、全然、市民のためにはならないと私は思っています。

そんなことで、予算審査2日目の明日は教育費から始まります。今週17日が中学校卒業式なので、通常は総務費からスタートするところが教育費から。いくつか質疑しておきたいことあるけれど、どうするかな・・・迷い中。ちなみに議員一人当たり発言持ち時間は28分です。

パルテノン多摩の閉館時期はずらせるのか?

ついに大びん入り。台湾の友人が届けてくれました。この時期は乾燥するからか、喉がホントに不具合をきたします。午前中は良くても、午後から喉に引っ掛かりを感じて、また、大丈夫になったりして、夜になるとすっかり喉がカラカラになり、こちらのお薬?蜜をいただいて復活という繰り返しをしております。

今日はパルテノン多摩大規模改修特別委員会でした。含意としては「市が進めている大規模改修工事について、そのまま進めてほしい」と願う立場から陳情が出されていました。内容としては①「平成30年12月閉館」を撤回すること。②閉館期間を伸ばす場合には安全保障を明確に示すこと。・・・・とする2点が求められました。

①を撤回する場合には②について議会としても明確化させる必要がありますが、私及び会派の結論は「難しい」というもの。②が明確化できいないから①にあるような撤回も難しいだろうと考えています。あれだけ「今すぐやらねば危険。リスクが高まる。」いろいろ大所高所からの検討した結果の閉館の結論・・・とさんざん説明されてきて、それは決して不安を煽るものではなく事実であること、そしてまた、現実的にも先達ても大ホール小ホールともに不具合が発生していると聞いています・・・10年、あるいは20年で適切な大規模改修虎児をしてこなかった「ツケ」があるとも説明を受けてきたわけであり、正直言って、今の状態でもダマシダマシ使用している状態だとも聞いてきました。平成30年の12月までちゃんと維持できるかどうかすら怪しいとさえ指摘する人もいるにもかかわらず、「閉館期間を撤回」とはとても進言できません。

もちろん現状で、市が考えていたようなオリンピック開催前に大規模改修工事を終わらせることは不可能となり、スケジュールは大幅な見直しがかかりました。リニューアル開館の時期は現況では既に先延ばしせざるを得ないと判断しています。そうなると当然、平成30年12月閉館してから次の開館までの期間が長くなってしまいます。

市は「閉館期間を短くしたい」そのためにどうできるのか改めて検討する、考える・・・そうです。そのために「どれだけのコスト」を要するのか含めて、はじき出してもらわないといけないですね。貸出するスペースを限定するにせよ、開館するためには人件費、光熱水費はもちろんのことさまざまに必要な経費が発生します。「『命のリスク』があっては困るが、『使用するにあたってのリスク』、、、音が出なくなったりするような使用上に発生するようなリスクは承知の上で、市民がどうしても使用したいというならば、使用させてもいいのではないか?」という意見があったり、「閉館期間を短くするために検討してみることは当然に必要だ」という声もありましたが・・・・確かに、それも一案かと考えたこともありますが、しかし、そのために必要なコストとの見合いを考えてみなければと思います。指定管理料だけ考えても約4億円ですから。「どうしても使用する市民だけに使用を認める」ための運営コストを考えても、これの半分以下にはならないと思います。施設管理をしていくための委託費用だけでもざっと約3億円くらい。そして、光熱水費約7千万円・・・デス。

さて、次年度予算にはパルテノン多摩大規模改修に関わる予算計上がされておらず、それは「議会の動きを尊重する」ためだそうです。で、私たちとしてもそれでは何もやらない、やれない・・・と考え、市側に予算をつけるべきではないかと要望していました。その結果、総事業費の削減なども含め、ホール経営もわかる実務家の方を中心にした専門家チームを編成しながら、もう一度、今までの取組みとその内容を検証してもらうための費用、多摩センター全体の活性化について専門家(コンサル?)に関わってもらうための費用、市民ワークショップなどを開催する費用・・・・そして、議会でも専門家を招致したり、調査するための費用が計上出来る運びとなりました。総額約4千万円。

藤原マサノリ委員長と大野まさき副委員長が中心となり、意見を取りまとめてくれています。私はただ意見を言うだけ。しかし、この特別委員会の任期も5月の臨時議会まで。その後の取組みイメージを議会としても考えていかないといけないでしょうね。

 

しかし、パルテノン多摩の閉館時期はずらすことができるのか?・・・もし、そうであるなら、最初から「閉館時期」を30年12月などと決めずして、もう少し余裕をもって大規模改修工事に向けた段取りを進めていけばよかったですね。ていねいな取組みをしていれば、こうして途中で軌道修正を迫られるというか、現況のような「立ち止まり」も発生しなかったかもしれません。そもそも、「オリンピック前の開館をめざす」としていた大義名分?はすでに忘れ去られたようになっているわけですが、当初、工事にあたっては「オリンピック後にしたほうがコストが下がる」という意見もあったにもかかわらず、その声も撥ね退けて、「今すぐにでも危ないくらい」の施設の老朽化を説明してきたはずなのになあと思います・・・・。30年12月に閉館と言うことも、充分にぎりぎり「その時期までなら」と吟味した上での時期ではなかったの?とも思います。

 

ん?…で、結局、今年の予算の執行はどこまで?基本計画と基本設計の成果品があがるはずだっだことを思い出しましたが、どこまでが成果なのか、議会にも報告してもらう必要ありますね。

補正予算は可決。もちろん全会一致で。

決算見込みに立った補正予算は可決。いつものとおり、全会一致です。迷いなく、すべての会派が挙手して可決する光景は定着しています。これは他市では当たり前ではない景色ですが、多摩市の場合は「全会一致」でなければ落胆するような・・・・市長はそんな感じで全部の会派、全議員に賛成してもらわねばと考えているようなフウがあります。

全方位外交は悪いこととは言いませんけれど、全員に賛成してもらわねばと思うあまりに、何と言うか・・・中途半端になってしまうような場合もあるのでは?と時に感じてしまうのは私だけでしょうか?

明日はパルテノン多摩の特別委員会、そして来週から予算特別委員会が始まります。さて、どの事業を取りあげようか?と考え中。いくつか気になるものがあるのですが。一般質問で取り上げた多摩センターエリアの問題というか、言い残したことを指摘した方がいいかな?とか。

ちなみに、今日の補正予算では「社会福祉協議会」への補助金について触れたのですが、思うような人材登用、採用ができていないとのこと。これは今年度だけでなく、昨年度も同様の内容で質疑して、同様の内容で答えをもらっていたという。昨年度と今年度で何ら変わりない状況が続いているとしたら、助言とか監督する立場になっている「多摩市」の責任も大きいですよね。「ハローワーク等に求人票を出したりしている、けれど思うように人が集まらない。募集するタイミングの問題もある。」と説明されましたが、人が思うように確保できていないことで問題は発生していないのでしょうか・・・?

人が足りなければ社会福祉協議会のやるべき、あるいは期待されている業務にも支障が出そうですが・・・というより出てしまいますよね。他の職員さんへのしわ寄せもあると思いますし。

あっ、もし、何ら支障がないということであれば、そもそも人は足りていて、募集する必要がないと言うことかもしれない・・・。

 

そもそも社会福祉協議会に求められる業務、そのボリュームがいかほどか、そして、そのために必要な職員数や職員に必要なスキルなどどう考えているのか・・・とか・・・・そのあたり、改めて「多摩市」としての見解も問われそうです。実際に、今年度、社会福祉協議会への監査が実施されていますが、その報告書においても「また、多摩市社会福祉協議会は、多摩市外郭監理団体等指導監理要綱によって監理団体 に指定されている。多摩市社会福祉協議会に対する補助金は、人件費補助が大部分を占め ているので、同団体への人件費補助とより適正な職員数について、市としての考え方を示 すとともに、適切な指導・助言を行われたい。 」と指摘されております。ここ、まさか無視するわけにはいかないでしょうから。

来年度もほぼ今年度と同じだけの金額が「補助金」として予算書に掲載されておりましたが、昨年度、今年度とまた同じことが繰り返されないことを願うのみ。「適正な職員数」というのもなかなかはじき出すのが難しいんですけどね。

健康づくりとか健幸づくりとか、こまごま思うことのまとめ。

要するに、「元気でいましょう」「病気にならないようにしましょう」「怪我しないようにしましょう」・・・そのために、「おしゃべりしましょう」「趣味を持ちましょう」「お友だちをつくりましょう」・・・・人と関わることもちょっとは大事にしましょう・・・・みたいなことかなと思います。基本的にはからだの要素につながる「食」が大切なんだと考えていますが。

多摩市の進めている「健幸都市づくり」なのですが、もちろん、高齢期にさしかかる世代に向けて啓発事業で健康講座をじっししたり、運動教室に取組んでみたりと、いろいろやっていることは否定しませんし、必要なことと思いますが、一方で、「子どもたち向け」のことはどうなっているのかしら?と思います。結局、子ども時代からの学びの蓄積が大切だと思うわけで、学校における「健康教育」なるものが「健幸都市」と市長が力強く掲げているスローガンをどう受け止めているのかしら?と思うわけです。

そして、現況は、「受け止めきれていない」とも感じるのは、やっぱり、「学校教育分野」は見えないガードとバリアで囲まれていると思うからです。本気で「健幸都市」と市長が鼻息荒くするのであれば、ぜひ幼児期から学校教育までの「子供向け教育プログラム」くらい開発してもらいたいものです。学校教育分野における「健康教育」はどうしても「ヘルス」に偏りがちであって、「ウェルネス」にはなっていないので、多摩市として独自でプログラム開発でもできればすばらしいことと感じます。

正直、「健幸都市」というスローガンが阿部市長の政策と認識されている傾向が強いため、その継続性は一体どこまで担保されるものなのか?という懸念を抱く今日この頃です。やっぱり「健幸」というのが広辞苑にでも掲載される言葉にならない限りは定着できないというか「スローガン」であって造語にしかならないのだろうと思っております。

と考えつつ、今回、特別職報酬審議会の答申を受け、議員も含め、市長や副市長教育長の報酬が改定されることになりました。若干「増額」という提案です。社会状況なども勘案した結果だと思っていて、審議会の結論は結論として尊重すべきとは思うものの、しかし、多摩市のこの状態にあって、「増額」してしまってもいいのか?と思っています。そんなことで、会派で話し合い、私たち議員の報酬については少なくとも私たちの任期中は現行存続でいけるようにしたいと提案するつもりです。

パルテノン多摩の問題はもちろんですが、今後、目白押しとなるさまざまな事業のこと考えると、そうそう簡単に「報酬増額」は言い出せません。パルテノン多摩を建築するときにも職員さんにも給与支給面で協力してもらった歴史もある・・・なんてことを副市長は思い出深く、そしてまた、そのくらいの覚悟をもって建設したという話をされているわけですが、今回の大規模改修などについてはどう考え判断されるのかしら?とも思ったりします。話題になっている青森市の「三セク」問題ですが、法的整理に伴ってやっぱり職員もその責任を被らざるをえなくなるのですね。どんな見込みを立てていくのか、そこに税金をかけていくこと、大規模改修をするための巨額な費用のみならず、年間の運営費のことも考えていく必要あります。この間、私の一般質問では仮数字で「毎年3億円」と言っておきましたが、指定管理料で今は毎年4億円、貸館使用料収入を得たりして合計で約6億円弱ということになっているわけでして、仮にも改修して30年間維持しようとすれば一体いくらになるのか・・・小学生でも掛け算すればはじき出せる数字ですね。ホントに、そこに見合って事業することができるか?全く見えてこない状態に、大規模改修が足踏みしているのだと思います。

そして折しも、図書館も建設、やれ市庁舎も新しくしなければならないという状態なので。

多摩市に中央図書館をつくろうと運動されてきた方々が会派にいらして下さり意見交換しました。パルテノン多摩の大規模改修問題に引っ張られてしまい、「図書館本館基本構想」が宙ぶらりんになることを大変危惧されていました。私も図書館本館の基本構想の策定については、委員会の傍聴にも足を運んでいましたし、もちろん暫定のまま今の本館を使用し続けるわけにもいかないと考えているため、何とかすべきとは思っています。ただ、内容がとても素晴らしく充実している図書館本館基本構想なのだから、このまま先に進めてください・・・とは言えないのが今の状態。そもそも「図書館政策どうあるべきか」が曖昧模糊としており、市長が貫きたいと考えている「図書館直営方式」・・・こちらについてもどう今後担保していけるのかについて、答えが出ているとは言い難いです。図書館本館基本構想から基本計画へと話を進めていく中で、市内の「図書館ネットワーク網」を考えていくとしていますが、それこそ、図書館本館基本計画の中で「ネットワーク網」までは議論してしまうことが「欲張り」。仮にも「本館が立派になるのだから、直営を堅持していくためにも今、存在している地域図書館については縮小していきましょう。整理していきましょう。」なんて答えが導き出されるとすると、「本館建設」により地域の図書館が犠牲にされることによる反発も大きくなるのではないかと思えてなりません。関った人たちがそれこそ後味悪くなるような手法をとることは多摩市の図書館政策を後退させることはあっても前進させることには結びつかないと考えるものです。

ところで、次年度には東京都からシティセールス担当の政策監がお越しになります。その方にはどんな手腕があるのか、とても楽しみにしておりますが、時折読み始めては、読みふけってしまうのはこちらのブログ。置かれている状況も環境も多摩市とは違うとはいえ、非常に面白いし参考になります。

明日は補正予算の審議、来年度予算の提案など。今日で一般質問は終了。橋本由美子議員がとりあげた「性暴力被害」の問題・・ここ、私もちょっと勉強しておかないとな。