9月もおしまい!定例会もあとは最終日だけ。

20160930

昨日は代表者会議で、定例会最終日に向けて意見書の調整。それぞれ会派ごとに意見書の提案があり、調整をするのですが・・・まさかのまさかで「政治分野への男女協働参画推進法の制定を求める意見書」の提出に対して、自民党さんだけから「待った!」がかかるという・・・・。この意見書は当然全会一致だろうと思っていたら・・・・法律までは必要がないということでした。今の政権は女性の活躍推進の旗を振っていた気がしたのですが・・・。いささかびっくりというか、かなりの驚きで一瞬、自民党会派の代表の発言に耳を疑ってしまいました。

そして、パルテノン多摩大規模改修に向けては「多摩センター地域全体の活性化」までを視野に入れて、議会でも特別委員会の設置をしてほしいと改めて議長に申し入れをしていたのですが、それに関しても・・・・「特別委員会まで設置する必要を感じない。」というのが自民党さんのご意見。多摩市議会では議会運営については「全会一致ルール」になっているため、たった1つの会派からでも賛同が得られなければ、「まとまらず」で議論終了・・・・になります。自民党の代表の方は、「むしろ特別委員会を設置しないほうが、業者の方々とも直で意見交換もできるし、本音も聞けるし、言える。」とおっしゃるのですね。特別委員会などを設置し、市民に向けても議論を公開していくのが大事だと考えている私とは真逆の立場なんだと・・・「違い」鮮明に受け止めた次第です。

今のように総務、生活環境、子ども教育とそれぞれの委員会が所掌範囲の中でチマチマと議論し、互いの委員会のテリトリー等を意識して遠慮し合うような議論を進めていても、本来私たちが獲得した目的や目標にまでたどり着ける気がしないので。

とは言え、獲得したい目的と目標が・・・「多摩センターを元気にしたい!街の活性化をしたい!」と表向きには語られていても・・・本音のところでは、複雑怪奇に様々思いが錯綜したし、思惑があったりの同床異夢だったりしてなああああああ・・・・・。

 

以上、昨日の会議の結果を受けて、なんか、ガッカリしたというか。こういう時にこそ、議会の持つ権能をフルに使いこなしたい!と思っていた私のモチベーション一挙に低下しました。そして、もうパルテノン多摩のことは考えまいと思って、一挙に今度は図書館に関する本を読みました。子ども教育常任委員会の視察先であり塩尻市「えんぱーく」に関する事前勉強といったところでしょうか。どんな図書館にするか、そして、そこにはどんな「人」が市民を迎え入れてくれるのか?・・・・やっぱり「ヒト」が大事なんですよね。図書館の仕事は単に図書、資料の貸出しだけではないのです。自動貸出機では対応できない図書館の役割と活動・・・これが大事。そして、それを作るのが「ヒト」。こちらもパルテノン多摩と同様に人材確保から育成から・・・今後の運営をどうするか?・・・・先行きが決して明るいとは言えない状態。道筋をしっかり再構築していかないと、将来にわたっても「発展し続ける図書館」はなれないと考えているので。

 

しかし、私たち議会・・・行政がものすごいスピードなおかつ集中して、パルテノン多摩、図書館、あるいは中央公園リニューアルから、駅周辺地域の再整備に向けてまい進しているので、置いてきぼりにならないようについていかねばなりません。個人的に情報収集してどうこうできるような課題ではないので、ここはチーム多摩市議会、議会力でしっかりと向き合わねばならないと考えているのですけど。どうも、「まとまれない」理由というか、要因と言うか、条件なのか?要素なのか?・・・・何かに邪魔されてる。

 

明日から10月ですね。運動会の予定なのに雨が心配。

決算審査終了にあたり。

 

20160928

一般会計、特別会計とも結果的には全会一致にて認定され、予算決算特別委員会は終了しました。このまま本会議最終日でも認定になるでしょう。ま、いろいろ指摘事項は合っても、無難な市政運営で乗り切ったということになるでしょう。とは言え、決算審査を通じて感じたことについて、会派でも少し議論をしたうえで以下のことを要望しました。

①何のために決算審査をし、そのための資料を作成するのかを改めて確認してもらいたい。
→市民に市政を理解してもらうための資料はよりわかりやすいことが大切。情報共有するツールとしてもっと活用しやすい内容にもうひと工夫が欲しい。

ここから枝分かれして、実は3つのことを考えていて、約10分内で発言することになっていたので選ぶ必要があったのですね・・・・で、私が選んだのは「親切」な市役所になってほしいということ。

①にも関わると思いますが、「より親切に」を心がけるとき、’ひと手間’かけて、記載内容を少し付け加えるだけでも、「もっとわかりやすく」なるというわけです。「親切に」と言うと、何でもかんでも親切に市役所がやればいい・・・と受け止められては趣旨と違ってしまいますが、「親切」を心がけることで、業務に臨む姿勢も変わってくるような気がします。

市役所職員さんの現場は「仕事量は減らず(むしろ増えている)」、「人員は増やさず(むしろ減らさねばならない)」状況であって、さらには財政環境も厳しくなっていて、より追い詰められているというか、深呼吸できない感が漂っています。何か、どこか「どよどよーん」としていて暗い・・・・。この雰囲気の中で、「前向きに!」とか「積極的に!」とか「果敢に!」とか「挑戦!」という言葉は生み出されないように個人的な印象ですが、感じてしまいます。ここを少しでも変えてもらいたいですし、そのためのリーダーシップを市長には期待したいのですね。

で、「親切」というのは、特に管理職にも求めたい。今回も「縦割り行政を変えて!」とする指摘は何度も飛び交っておりましたが、そもそも「縦割り行政」の壁を作るのは管理職。「それは、うちの仕事じゃない!」と互いに押し付け合っていては、いつになっても「縦割り行政の壁」はなくなりません。もちろん各部、各課によって「業務の範囲」があります。しかし、一つの部署だけでは解決しきれない複合的な課題がますます増えている時代。各部署が連携しながら、問題解決にあたることが求められる時代です。しかし、その時問題になるのは「では、どこが責任を持つ?」ということです。他部署との連携を取りまとめるのはラクチンではありません。しかし、最初から「これは俺んとこの仕事じゃないから」って発している人が意外に多いのではないか?と推察しています。もしかすると部下に仕事を増やしてはならぬという優しさから?防御反応で予防線を張っている場合もあるでしょう。

しかし、「チームで仕事をしていくことが大事」

って多摩市は掲げています。あるいは監査委員からもベテラン職員の退職に伴う組織力の低下を「チームワークでカバー」と言われています。一足飛びにチーム力が高まっていくわけではなく、日々の業務を進めながら職員同士の結束は育まれていくもの。まだまだ多摩市役所は「チームワーク」、結束力が弱いように見受けられます。でも、組織の「総合力」が求められ、その土壌を耕していかなければならず、管理職が「チームづくり」を意識し、各課から少しずつ固めていく作業をすべきですね。この要になるのが課長、課長を取りまとめるのは部長だ!って思います。とは言え、昭和時代に育ってきた部長や課長の発想を変えずして、平成時代の部下に接するのではなかなか難しいだろうと思います。「俺の背中を見てついてこい!」みたいなの・・・もう時代遅れ。「あんたの背中にはついていかない」と思われてしまえば終わりですからね。ですので、親切なコミュニケーションが大切だと思います。

②管理職は「親切」を心がけてほしい
→部下への接し方。そして、「それ、うちの仕事じゃない」とか最初から決めつけず、時には親切心を出し過ぎて、「範囲外の業務も引き受けてみてもいいのでは?」とも思います。

上司の姿勢は部下に伝わっていくもの。単に人が良くて、、何でもかんでも業務を引き受けてあとは部下にポンポン仕事を投げるだけであっては困りますが、しかるべき姿勢を持ち、魅力ある上司が引き受けてきた業務であるとすれば、部下は喜んで仕事をするでしょう。多少大変であっても、「上司が頑張っているなら、自分も!」って馬力を出すみたいな・・・・。課題が複雑になっていることは皆が認識している。その問題解決のために誰かがどこかで引き受けなければなりません。私が部下なら「また、仕事増やされた」と舌打ちしたくなるか、「新しい仕事に取組める」とわくわくするか・・・とまずはどちらかでしょう。上司の在りようがものすごく左右する気がします。私の性格に当てはめると、前者の場合にはとりあえず仕事はこなすけれど「良い仕事」につながるパフォーマンスは発揮されないと思います。

いずれにせよ、上司の態度が部下にも伝播し、その態度が市民にも伝わっていくものです。もちろん議員にも。ですので、市長を先頭にして管理職の皆さんにも今一度「チーム力up!」に向けてさらに頑張ってほしいものです。明るく前向きに仕事に取組めるかどうか・・・管理職がその雰囲気づくりができている部署かどうか・・・これ、部長答弁を聞いていて何となくわかるんですけどね。あっ、でも極めて主観的ですが。

 

そんなことで、決算審査が終了し、あとは最終日に向けて閉会準備に向かいます。

まさか発言時間が残るとか?!

20160927

今日も決算審査です。それで・・・私個人的には自分自身の発言持ち時間はとっくに消化していたのですが・・・・。会派プール制でもあるので、大野さんからちょこっと時間を分けてもらったり、増田さんからも時間をわけていただいたり・・・しているのですが・・・それでも、もしかしたら時間が残るのではないか?!みたいな気持ちになり、急遽質疑を仕立てるというあまり宜しくない状況に陥っております。あえて、議場で発言しなくてもいいか・・・と思うこともあるので、それについてはまた別途何かの機会に・・・と思って考えていることまでを一生懸命吐き出している感じになっております。

決算審査の場合、それぞれの事業内容をある程度把握していることも必要なので、普段、あまり気に留めていないというか、気にしていないというか、興味や関心の範囲に入ってこない事業のことについては、0から調べて勉強しなければならず、・・・いきなり質疑ができるというものではないのです。ですので、急ごしらえすることになると、なかなか大変です。

とは言え、一応、言質を取るということにはつながるので、気になっていたことをいくつか確認することはできた気がします。「質疑するまではなかったかもしれないけれど、でも質疑したことで、もしかすると質疑しなかったよりは良かったかもしれない。」という感じで。一つは学校トイレの洋式化問題と、学校の施設整備の問題・・・現在示されている計画にはのっていないけれど大規模改修、あるいはトイレ改修が必要な学校への対応を急いでほしいという指摘、なおかつ、学校は義務教育施設、重要な場所ですので・・・・絶対になくすことはできない場所として、今後の建物維持保全改修計画をしっかりたてて欲しい、庁舎とか清掃工場と同じくらい生活に欠かせない建物であることを念頭に取組みの優先順位は上げることを求めました。

もう一つは・・・学校図書館について。各学校への配当予算も年々減少している中、学校図書館=図書室の本を購入する予算も厳しくなっているのが現状。その意味では、団体貸出や学校支援する公立図書館の機能に期待されているし、その役割も大きくなっていると伝えました。そして、公立図書館の職員さんが各学校の図書室の実態を把握するために足を運ぶことから改めて図書館全体政策の方向性、今後果たすべき役割も整理してもらいたいと考えています。折しも、図書館本館の新規建設に向けて取り組もうとしている時期ですので、この際、議論を深めてもらえたらいいなと思っています。ですので、その一度、図書館職員による各小中学校の図書室の見学をおすすめしたいと思います。現場を見ると、何をしなければならないか、より見えてくるはず!
実は学校図書館司書さんは学校指導の枠組みの中で雇用されており、図書館が雇用している職員ではありません。ですので、やっぱり縦割りの壁がある。学校図書館司書さんにとっての司令塔は図書館ではないということが、言うほどには連携が進みづらい原因かなとも思っています。以前、北海道の石狩市の図書館を視察した際には、学校図書館司書さんも図書館雇用の人材と位置づけられており、図書館とも人材交流が図られていました。ですので、より連携が図れるというか・・・・学校図書館司書さんとして雇用された場合でも最初の1年間は地域にある図書館で業務に従事し、その後、一人立ちし学校図書館での業務にあたるというスキームになっていました。まあ、雇用の在り方とかって言うのは問題ではなく、要は連携ができていればさえいいのですが、行政縦割りをどう解消していくかは言うほどには簡単ではありませんので・・・・。そういう意味でも、わざわざかもしれませんが、きちんと公式の場で質疑をして一定の答弁をもらっておくことは意義があるのかもなあ。

 

あっ、あと、教育センターのところでもちょっとした指摘をしておきました。多摩市では決算審査に合わせて、各部署で事業に関する振り返りをしていて、総括表としての「事業カルテ」を作成しています。でも、そのカルテの内容が不十分な場合もあり、教育センターの取組みに関しては、「市民に一年間の取組みをしっかり伝達する」という点からはやや課題があるかなと思ったので。せっかく取り組んだことも掲載されていないのは残念なこと。ここには実は理由があるかなと思っていますが、事業カルテの作成がルーティンワークになっていて、単に前年のデータを上書きするだけになってしまった・・・というケース。これは教育センターに限らずなんですが、例えば、人事異動などで人が変わった場合には本来は特筆すべき活動があったにもかかわらず、そのことがうまく引き継がれていなくて、仕事の振返りの中では見落としている場合もありそうです。そのあたり、業務の引継ぎがどうなされた?という視点にもなっていくこと、あとは担当者が作成した事業カルテのチェックをどう行っているか?ということ・・・ここに対する指摘も出来そうです。

 

みんな忙しすぎて、細かいところまで気くばりできていないというか、ちょっと抜けてしまう場合もあるかもしれませんね。でも、「ああ、そうだった」って気がつくこと、改めてハッとさせられることがあっていいと思います。一つ一つ、次に活かしていけばよいと思っているので。

 

というわけでしかし明日が決算審査最終日ですが、会派の持ち時間もまだたっぷり残っているため、今日はこれから明日に備えて少し質疑内容考えてみたいと思ってます。発言時間が余るということで・・・・「だったら、持ち時間一人30分とか必要ないんじゃない?もう少し、持ち時間も減らして、会議の回数も減らして、効率よく議会運営しょう・・・」みたいになっても困るので。いただいた発言時間はできる限り使わないと。ちなみに、今日の写真は市役所ロビーです。職員さんの手作りポスターなのかなあ。味があっていいですね。かっこよさとかスマートさも必要なのかもしれませんが、こうした手づくり感が心に響く場合もありますね。

決算審査をしつつ・・・感じること。

20160926

決算審査も残すところあと2日です。今日は、歳出で総務費、民生費、衛生費、労働費、農林業費、商工費から土木費・・・と審査が進んでいます。次には、消防費、教育費と特別会計へと移ります。それにしても、発言時間一人持ち時間30分というのは長いのか短いのか・・・それはたぶん、考え方によって異なりますが、議員にとりあげられる事業とそうではない事業があるというのがとても残念。本当はあまねくすべてに質疑が及ぶ・・・くらいの緊張感があった方がいいのになと思ったりします。他の市議会では、決算書を1ページずつめくりながら、質疑をするようなスタイルをとりいれている議会もあるそうで、「決算重視」に変えていくとするなら、もう少しやり方を考えてもどうか?と感じます。

他の議員さんの質疑聞きながら、やっぱり、以前にどこかの場面で取り上げた事業の後追い、フォローをしていくことは重要。向井さんの生活困窮者の支援、若年でひきこもり状況にある世代への支援のまなざしとか・・・新しい課題に対して、ちょっとは取り組んでいるのかもしれないし、手はつけはじめているのかもしれないけれど、議員には(ということは市民にも)「全く手つかず」のように映っているものが確認できるわけで、こういう問題についてはとにもかくにも「言い続ける」粘り強さがこちらにもきっと必要ですね。「言いっぱなし」にしていることないかな・・・というのは、気にしなければならないことの一つ。あとは、とりあえず何が伝えたくて質疑しているか行政側に伝わっているかも確認しなければならないというのもあるかも。

答弁者席を見ていると、「あの議員は一体何で質疑しているの?」とキョトンとされていたり、神妙な顔つきで「何を言いたいかわからない」と言いたげな表情で議員席を見つめておられる方もおられるので。

 

ということで、特に「これはものすごく問題!」というような事業ってそれほどなく、ある意味、多少の問題や課題はあっても、多摩市行政は無難に仕事をまわしている印象です。もしかすると、それもここまでで、これからはもうきっと大変。そもそもパルテノン多摩の大規模改修から始まる一大プロジェクトに対しては、もっと議会でも賛否両論討議を深めていくことも必要ですし。パルテノン多摩の大規模改修だけをとりあげて、「コストがかかりすぎる云々」との話もありますが、私は「多摩センター全体の地域再開発」くらいのレベルで考えて取り組むべき問題であって、「パルテノン多摩だけ」を見たコスト問題を軽視するわけではありませんけれど、単に老朽化施設の修繕回復の話しではないことに視点を置き、語るべきではないか?と思います。言葉の表現としては「多摩センターの活性化」ということなのかもしれませんが、「地域再開発」のほうがむしろわかりやすいのでは?と思うわけで。よく他自治体でも「駅前再開発事業」という名称で取組まれているものがあり、ここ・・・時々の市長選挙や市議会議員選挙の争点にもなったりするわけですが、でもそのくらい大きなことに取組もうとしているって私は考えています。ですので、議会でもきちんと体制を組んでいかねばならないのでは?と改めて会派としても働きかけをしていくつもりです。

 

ところで、パルテノン多摩のような文化施設などの運営にたずさわっているスタッフの人材育成・・・今後の課題です。勉強会に参加してみたのですが、「食べていくことで精一杯。で結婚とか考えられない・・・」 あるいは「バイトをちょっと頑張っている学生くらいの給料」とか現場スタッフの切実な状況が話題に出ていました。劇場などで仕事をする方の多くは非正規雇用の場合も多く、将来設計に不安と言う声は指定管理者制度が導入されて、ますます広がっている気がします。パルテノン多摩の場合にはどうなっているか?今、指定管理者になっている多摩市文化振興財団は、以前は多摩市職員と同じ水準で給料が支払われていましたが、今は給料体系なども見直しを行っています。その水準がいいか悪いかの議論はさておき、他の公共ホールの指定管理を受けている民間事業者と比較をすれば「人件費的」みれば遜色ないというか・・・「人件費が高すぎる」わけではないそうです。しかし、いい人材を集めたいと考えるなら、見合った報酬が必要な感じがする・・・というのは私の意見。このままだと「ここでは働けない」にならないかしら?とか思うものです。今さらこのご時世に夢もへったくれもない・・・とか叱責されるかもしれませんが、やっぱり夢を持ったり、志を高くしながら、仕事に励むことができる環境って不可欠だと思います。もちろん、その人物の仕事が正しく評価されていくことが前提ですが、それに見合った賃金・・・「パイは限られている」とは言え、やっぱり必要。若い人たちが「将来」を語れないから、文化を支えていく仕事を諦めざるを得ないという状況はどう変えていくことができるでしょう。

そのためには、日本社会全体としてもう少し「文化政策」の位置づけを高めていく必要があることは言うまでもありません。そして、パルテノン多摩でも所得の有無にかかわらず、すべての人に「文化的に生きる権利」があることをベースに置いた活動がもっと展開されなければならないでしょう。じわじわっとかもしれませんが、「だから、パルテノン多摩があるのか」って理解が広がればよいなと・・・・ただし、理解がまだまだ広がらないうちに大規模改修をどうするかの判断が来てしまうのが残念ですが・・・・。

今週は9月最終週。また、一週間、笑顔に健やかにがんばれますように。

「蓋」をせずに、実態を受け止め、次の方向性を見つけたい。

20160923

パルテノン多摩の4階廊下・・・壁を使ったパネル展示の内容が入れ替わりました。ぜひ、何かのついでに足を運んでみてください・・・ということで、本日も私、パルテノン多摩のことに集中してしまい、とうとう決算質疑の持ち時間一人30分の半分以上も使用してしまいました。けど、今、こんな事態になっていて、パルテノン多摩のことについては、本当はもっと別の場所で議論しなければならないことがたくさんたくさんあり、特に、運営実態についても改善提案を議会としても出していく必要があるような気がしていて・・・。もう、この機を逃すと、次は12月定例会になってしまうので、言えるだけのことは言っておかないと・・・と昨日の夜決めていたので。正直、「決算の内容か?」って言われれば、それとはかなりかけ離れた事項を指摘したり発言していましたけれど、制止されなかったのがありがたく。委員長の藤原マサノリさんに感謝です。最後、時間との関係でやや尻切れトンボになってしまったのですが、とりあえず①指定管理者に対する評価の視点が甘すぎるということ②財団の経営陣でもある理事会や評議会のみなさんにももっと危機感を抱いてもらいたい・・・という2点を指摘したつもり。

①については、指定管理者が示している「予算書」と「決算書」を本当に見比べているのか?って思います。例えば、事業収益は目標では約5400万と掲げていますが、結果は約3900万・・・みたいな状態。目標達成できていないことをどう評価しているの?ってことです。仮にも「見込みの甘さ」があったなら、それを指摘し、どうすれば改善できるかを市も一緒に考えていくべきなんですよね。なぜなら、指定管理者である多摩市文化振興財団と市は互いに連携しながらパートナーとして「文化施策」を推進していくことになっているから。にもかかわらず、知恵をあわせていこうとする姿勢が見えてこないのが大問題。どこか他人事の口ぶり・・・・目標達成できず、上手くできていないのは「財団さんの責任」みたいなニュアンスを感じてしまいます。

 

市として持つべき文化施策に対する「構え」がフワフワすぎて、掴んだら消えてしまうシャボン玉のような状態にあるのにね・・・。「財団だけがちゃんとしていない」みたいな誤解、感覚をまき散らすのはホント良くない・・・・(私の心の声)。

 

②とは言え、財団の経営陣の皆さんにはもっと危機感を共有してもらいたい。今の財団組織にはどこまでの体力があるのか?財政的な面のみならず、「人的資源」という面でも、もっと足元の現実を見てもらいたいなと思っています。本来やってほしい作業が遅れ遅れになっていることはないですか?との視点。正直、今の事業ボリュームを支え切れる体制とは言い切れません。その中で置き去りにされている業務もありませんか?

地道に整理しておかなければならないデータ、あるいは倉庫内等書類の整理・・・・できていないところは経営陣にはちゃんと把握されているの?・・・って思います。一般的にも「整理整頓」ができていない職場・・・・そのレベル・・・・言わずもがなですよね。しかし、今の実態は悲しいかな、市民には説明できないと思います。もちろん、仕事を怠っていたとまでは言いません。ただ、この実態を経営陣の皆さんが共有できているのかは疑問です。

大ホール、小ホール、展示室・・・その他もろもろ、さまざま企画を立てて次々と事業展開をしていくことも否定はしません。本来、施設を活用し尽くすという観点からすれば、演奏会、演劇に、映画上映、博物館、講演会・・・・いろんな企画が盛りだくさんあるといいですよね。でも、それだけに追われていて、その分、置き去りにされ、放置されている実態からは目を背けたままですか?・・・・って事業ボリュームと支える人的資源と・・・限られたお金、限られた人員・・・「最小限の経費で最大限の効果」というように、いかにパフォーマンスを発揮するかを悩み考えるのが理事会であり評議会ですから・・・・ここ、現実に向き合ってもらわねばと考えています。

臭いものに「蓋」をしようと考えてきたわけではないと思います。でも、経営陣の皆さん全員に、実態が正確に伝わっていない可能性がある。もしかすると実態が正しく把握され、経営陣の共通認識になった段階で、財団がパルテノン多摩の指定管理者をどう継続するか判断も変わってくるかもしれませんね。次のステップ、方向性を正しく見出していくためにも現状把握をしてほしいと考えます。

 

 

それにしても、問題を追求すれば追求するほどに、責める相手は市で、財団で・・・というわけではなく、ブーメランのように自分に戻ってきますね。なぜなら、今まで「文化施策」についてあまり指摘もしてこなかったし、パルテノン多摩の実態について、私も議会も正確につかむ努力が不足していたことは否めないからです。だから、今、少しでも挽回しないとって・・・・ついつい一生懸命になりすぎていますが、他のこともちゃんと目配りはしています。とは言え、頭の中の片隅に「パルテノン多摩」がチラつく状態になっている自分に自分で呆れますけれど、そのくらいやっぱり私たち議員、議会の役割って重大だと感じています。今後、30年間使える施設にするためのパルテノン多摩の大規模改修からスタートし、次は多摩中央公園の改修に、グリーンライブセンター改修(やるのかな?)、パルテノン大通りのリニューアルを含む駅周辺再整備、その後に控えているのは図書館の新設・・・・。今はまだ「パルテノン多摩の大規模改修費約80億円」しか見えていませんが、それだけで終わるわけではありませんから・・・・。街の行方を決めていかなければならない時期。市長もきっと正念場を迎えていますね。私たち議会もですが。とっても大事な判断と決断が迫られていると考えてます。

評価するのは難しい。

20160921

昨日は決算審査内で開催される委員会(分科会)でした。昨年度から「施策評価」に取組むことにしていて、今回は「多様な交流と共生によるまちづくり」の進捗具合について評価。施策推進ために評価するのは①都市交流推進事業と②国際化推進事業、多摩市国際交流センター補助事業。結果的には「C」をつけました。ちなみに「評価C」は「政策の実現に近づいていないので、分析と見直しが必要」というもの。担当所管にとっては「厳しい」って感じるかなと思います。

「もっと頑張ってほしいという思いを込めた『C』」なんですけれど。

都市交流事業は、友好都市の「富士見町」との交流推進を目的として実施。予算内容は、「植栽事業」としての日帰りバスツアーと「オッコー祭り」参加ツアーのための「バス借り上げ料」。今年で富士見町とは友好都市30周年で記念式典も行われる予定ですが、今後とも富士見町との関係は良好であるたいとするのが私たち議員側の見解。ただ、今の事業の進め方では今後の発展、広がりが期待できないとしました。毎年ただ同じことをやっていても・・・・ね・・・・と。特に「植栽事業」については、再考してもよいのではないかと思います。今では参加者から「参加費(バス代相当)」を徴収しているとのこと。とは言え、準備など含めた担当職員さんの業務量など含めて考えるとき・・・・少し違った形にしてほしいかな・・・という感じ。当初は富士見町町民の方と一緒にか入笠山にスズランを植えていたようですが、今では植樹も終了し、花壇も完成したとのこと。つまり、今は友好の証としての「すずらんの花壇」の鑑賞に行く、言ってみれば、愛でるだけのよう。所管の説明では、行くことで先方関係者には歓迎を受けるそうですが、「町民」の皆さんとの交流には欠けるのが実態。

ですので、もうそろそろ次の展開を考えるか、あとは縮小してもいいなと感じます。こと、このことに限らず、事業の廃止とか縮小とか・・・って行政は嫌いますが、やっぱり適切にキャパシティを考える必要もあり、きちんと見極めていかないと。現状は、とにもかくにも新たにやらなければならない業務が増えているのは事実、なおかつ今までの事業も何とか維持していかないと・・・「市民へのサービスをやめること=サービス低下」の公式や呪縛から逃げきれないらしい・・・・。無理に継続することがが必ずしも「市民サービスを守る」ことにはならないんだけど・・・とつぶやいてみた。

一方、国際化に関する事業については、そもそも市の方針が不明確というか、不存在に近い状態にあることが最大の問題点。ここが克服できれば、なぜ、多摩市国際交流センター(TIC)がヴィータ7階に事務所を構えているのか?・・・という素朴な市民からの問いかけにも応じることができるでしょう。それについて、明確な根拠を示すことが出来ず、任意団体であるTICが多摩市からの業務委託、補助金を受けているのかについても説明することができるでしょう。今後、多文化共生社会を進めていくためにも、もっと外国人住民のみなさんの生活支援もしていく必要がある。そのために多摩市が主体的に取り組んでいくべきこともある・・・特に、「災害時の対応」は喫緊の課題として、市の取組みを促していきたいと考えています。その時、TICの皆さんとどんな連携ができるか、あるいは、もっと幅広い協力を得ていく道筋を描くのか?・・・・このあたりが今後の課題であり、次年度に向けた宿題になりそう。

 

それにしても、目の前の事務処理、業務をこなしていくだけで、精一杯すぎると、ゆっくりと考えを深める余裕の時間がなくなりますね。そうなると、ヘンなところでコストカットしてみたり、単なる枝葉を切り落とすような事業見直しにしかならず、本来、私たち議会が求めているような行財政改革にはつながらない気がしています。余裕の時間がなく忙殺されている状態というのは、言うまでもなく「心のゆとり」のない最悪な状態って私は考えています。決してサボるとか、手を抜くことを推奨しているわけではありませんが、時に深呼吸することのできる職場環境が欲しいものです。

 

あっ、酸素がない感じ・・・これが多摩市役所全体の雰囲気かもしれない。

 

最後・・・委員会を終えての感想はたったの一言。「やっぱり、評価って難しい」・・・・。施策評価も事業評価も・・・実際に直接的に執行に関わり、業務に携わっているわけでもなく、かといって、一つ一つの事業に精通していると必ずしも言い切れないにもかかわらず、なんか「評価」なんて・・・と冷めている自分がいたりします。でも、私たち議会が変に行政に精通する必要もなく、あくまでも「市民の視点」から評価すればいいのかな。ここは自分の中で、まだ結論が出せていません。議員に求められる最も重要要素は「市民感覚」かもしれませんが、これだけで議会活動ができるかと言えば、決してそうではないので・・・・。

 

さて、まだまだ読み終えていない資料があるので、これから頑張ります♪

秋雨・・・とイベント開催と。

20160920

連休中・・・あちこちでイベント。それぞれに盛大だったようですね。ただ、それぞれに集客したいという思いがけん制し合っている感じしました・・・。選ぶのは市民ですが。「まちぐるみでイベント」という言葉はぴったり来ない感じ。「選択肢が多い!」というのはその通り。選択肢が多いことは幸せなことですが、でも、主催者側としては複雑かもしれません。

私、この度は、やっぱり「パルTAMAフェス」に行ってきました。土曜日は開始のパレードの時間から、大階段前ステージが終わる時間までずっと時間をつぶして?おりました。お客さんの流れとか、マジックサウンドルームとか、キッズファクトリーのお客さんの入りなどを見ていました。大階段前ステージですが、ここ、やっぱり暑すぎると座る気になりませんね。日光、紫外線がさんさんと降り注ぐというか、照りつけるというか・・・・。大規模改修にあたっての提案では、ここにも一工夫しようという提案も出ています。もう少し大階段を活用できるように・・・ということのよう。気になるのは「お値段♪」(CM風に)。

それにしてもイベントの時に心配なのはお天気。「9月」は雨に当たる確率が低いのだそう。なので、こうして3連休中にイベント開催が集中するのかもしれませんが、地球温暖化で日本も熱帯雨林気候になりつつあるのではないか?って思えてならないので、消えていく四季折々の風情とともにイベント開催の時期なども変わっていくのかもしれません。

 

ところで、今さらながら、「金曜日の妻たちへ」を視聴中です。役者が若くて、街も若い。今はいかに年月を重ねているか、みどりが生い茂っていない風景も新鮮です。多摩センターのことを知らな過ぎるなって思い、図書館に行ってみました。いろいろな行政資料が置いてあるのですが、本当は「ニュータウン資料」としてもっと何か整理してあるとか、まとまっているとか、魅力の持てる「書架づくり」が求められるような気がします。それでも、結構、いろいろ資料があり、、その中から面白いものを発掘。特に、私が生まれた昭和52年に、当時の小中学生から「私が考える公園のアイデア」ということで絵・作文の募集をした記録集!40年前からの「子ども参加」の先駆け?募集して選ばれたこのアイデアからどのくらい実際に活かされているか検証されたのかどうかはわかりません。でもこうした試みが存在したことが素敵で貴重なことですね。その時、公園アイデアに応募し、賞を受賞した32名の小中学生は今は既に50歳くらいですけど・・・・どんな風に、今の景色を眺めて下さるでしょう。感想を聞いてみたい気がします。

20160920_1

1973年に発行された「ニュータウン 人間と市をどう築く」渡辺精一著(日経新書)も貴重な一冊のよう。これは今はもう絶版ですね。明日は決算審査で分科会。「都市交流と国際交流、多文化共生」のことを意見交換する予定。

決算審査はじまりました!

20160916
(永フェスのメンイ会場。舞台設営など完了)

昨年度の記憶を・・・あちこちからひっぱりだしながらの決算審査。自転車操業のように、次々いろんなことを頭に詰め込んでいるので、ところてん方式で・・・インプットした分だけ、どっか出ていくものがあるというか・・・・・昨年一年間を振り返るというのは結構大変な事だったりします。

そんなことで、今日は決算審査は各会派から総括質疑、そして歳入に関する質疑が行われました。ちなみに連休明けには「施策評価」(試行中?)について委員会ごとに意見交換など行われる予定です。

 

さて、週末はイベント目白押し・・・市内で十分楽しめます。永山フェスティバル、パルTAMAフェス、せいせきみらいフェスティバル・・・・なぜか、多摩ニュータウン発信サイトに「せいせきみらいフェスティバル」だけ告知してあるという不思議も、ようやっと解消されておりました。

 

イベントも実施するための財政的基盤が必要ですね。永山フェスティバルは今年で19回目を迎えるのですが、ずっと公民館が支えていて・・・・毎年の補助金が180万円となっています。ここ出し続けるだけの体力が公民館に持てるかどうか・・・って議論する時期に来ている気がします。社会教育法とか公民館法とか・・・「本来、公民館とは?」の原点に立ち戻った時、毎年削減されている公民館の事業費のうち約40%が「永フェス補助金」になっていることをどう再評価できるかが問われるでしょう。四角四面にルールを振りかざしていう必要はないのかもしれませんが、「公民館事業」の中で今後も存続させ、実施させていくべきなのかどうか議論が分かれるところって考えてしまいます。回を重ねるたびに、つながりと広がりを見せ、今では地域全体のおまつりにまで発展しており、それはそれで否定はしないわけですが。しかし、ここを公民館という機能がどこまで支え、担うべきであるのか?という点は検証しても良いのかもしれません。・・・・永フェスの実行委員会に手弁当で参加している市民の皆さんには怒られてしまうかもしれませんが、そこにある熱意や思いをどうつないでいくべきなのかって、財政が厳しいと言うだけでなく、人の配置にしても厳しくなっていくこれから先のことも考えていきたいものです。

何を大事にどこに重点的に、優先的に・・・・この議論は深まっているようで深まっていない。本当は、もっと時間をかけて討議を深めていくべきなんでしょう。変に時間切れを迎え、議論が中途半端に終わり、「理解と合意」がうまく取りつけらないままになっている問題がいくつもあるような気がします。

今日は委員会。今日もパルテノン多摩へ♪

20160915

「月より団子♪」・・・お月見できる空模様ではなかったので、堂々と「お月見団子」のひとときでした。今日は委員会がありました。陳情審査、そして、パルテノン多摩の大ホール、舞台裏などの見学も行って、あとは子ども青少年部、市教委からの各種取組みなどの報告があり、盛りだくさんでした。

陳情については、「北諏訪小エリアの学童クラブの増設を求める陳情」が全会一致で採択に。既に8月の段階で、平成30年から「北諏訪小学童第二」の開設計画が示されてはいるものの、今回の陳情採択でしっかり後押ししていきたいと考えます。子どもの数は減っていても、学童クラブへのニーズは増えるばかり。子どもが安全安心に遊べる環境への不安から、「預け先」は欠かせません。誰もが仕事を持ち、子育てもし、そして家事もしていかねばならない時代です。子ども人口推計には反比例するニーズ・・・・事業そのものが縮小に向かうのはいつのことやら?という事態です。まずは北諏訪小エリアのめどは立ちそうですが、それ以外の地域地区でも決して「足りている」とは言えない状況。ちなみに国はいつしか学童クラブの対象年齢について「小学校6年生まで」とも言っているわけですしね・・・・。社会全体、子どもの居場所になるような安心空間がどんどんと失われているとも言えます。今後も、学童クラブ問題については私たち議会としてもニーズを見極めながら対応していかねばならないと考えます。「子どもの育ち」を支えていく社会の仕組みの一つとし、ますます重要な役割を果たすものと考えています。家庭や家族機能の低下が言われて久しいわけですが、そこをフォローアップできる学童クラブの役割が大きいように感じています。「量の確保」×「質の確保」を双方図っていくために引き続き、応援していきたいですね。

・・・・という問題を考えつつ、さて、相変わらずの「パルテノン多摩」話題です。大ホールの舞台設備、ホール天井など見学が行われました。

◇舞台の上…たくさんの吊りものがあります。これらも既に寿命を迎えていて、更新が必要。まさかと思いますが、落ちてきたりしたら大変ですよね。(これは下から上を見上げた図)

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◇これは実際に吊り上げている場所にある設備(上まで登るのですが、この場所から下を見ると怖い。上から下を見ることはできず。)

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◇大ホールです。

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あとホールの上、天井がどんな構造になっているのかも見てきました。

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この写真だとよくわからないと思うのですが、要するに・・・「特定天井」と呼ばれているんですが、吊り下げ天井になっております。ホールごとに「特定天井」の構造も若干異なっているとのことでしたが、大震災の際に、天井が落下して死亡事故があったことは記憶に新しいです。ここは大規模改修時には「改修必須」です。

とにもかくにも今日のまとめとしては「劣化改修」というだけでも、かなり工事が大変になるということです。建設時とは周辺環境も違うので、クレーン車の投入も難しいとか・・・そのために一つ一つ工事するにも作業工程などなどもひと手間、ふた手間とかかることも理解できました。あとは、バリアフリーでエレベーターはつける必要がありますし、いろいろ改善すべき場所も多いのが事実。工事費用をいかに精査していくか・・・・はっきりいって専門家ではない私には工事内容、金額・・・・とも見極めとか判断が難しすぎます。「安かろう悪かろう」工事になるのかどうか・・・などどんなにか資料を示されたところで見破るのは難しい・・・・。

しかし、大規模改修をしていくと方向性を打ち出す限り、中途半端はできませんから。大掛かりな工事、要する費用も莫大・・・・ものすごく重たいです。議員はみんな、同じ気持ちで今回の取組みを受け止めています。委員会でも「こんだけ大きな予算を伴うんだから」というセリフが幾度か飛んでいました。「このまま、これだけの税金を使う決断・・・してもいいのか・・・」って自問自答しつつ、でも、「改修工事を機にもっと地域を元気にしなければならないし、市民の暮らしも豊かにしていかなければならないし、そのための道筋を作らないといけないから!」って必死に考えているんですよね。委員会で議論していても、そのこと感じます。

そして、今日もまた「自動演奏楽器」のことが話題に。これらもどうするのか方針決定をしなければなりません。骨董品ですが、文化財と言うわけではなく、扱いとしては「備品」なんだそう。大規模改修工事の基本設計案からは今のマジックサウンドルーム(自動演奏楽器保管場所)も別の活用が提案されています。よくよく考えたら、おかしな話。自動演奏楽器を持ち続けるか、持ち続けないか・・・って方針は「まだ確定はしていない」のに、なぜ、「別活用」になっているのでしょう?仮にも別活用の提案があったにせよ、では、他に調温調湿がバッチリできる保管場所の確保がどうなっているかと言えば、少なくとも現段階の設計案には見当たらないのです。私たちは「なくす方向で考えている」ことを薄々感じ取っているわけで、一定の理解も示すには示しているわけですが、しかし、「方針はまだ確定はしていない」という曖昧さ。。これでは、基本設計案を取りまとめている事業者さんも困りますよね。今のところは「保管する意思がなさそうなそぶり」なのに、最後のところで「やっぱり保管場所確保した図を書いてもらいたい」なんてどんでん返しが来たら大変なこと!

結局のところ、この曖昧模糊としているというか、すっきりしない感が、大規模改修にGOサインを出すことを躊躇させる最大の要因。歯切れが悪いというか、はっきりしなくて、どっちつかず状態に置かれていて・・・・・。これって、市の対応に対する不信感にもつながっていくのですが・・・・。

そして、私の気分は晴れることなく、ものすごくモヤッとした気持ちのまま明日から決算特別委員会が始まります。このモヤッと感は行政に対するマイナス評価を膨らます効果があるので、ホント嫌な気持ちです。団子を食べたことが良かったのと、あとは今日は諏訪小学校のハーモニーカフェに行って、頑張ってる地域の方々にお会いできたので、少しは笑顔をもらえたけれど。今日も大人と子どもで合わせて約50人は来ていたのではないかなあ。もう6回目を重ねています。定着してきた感があり。おいしかったなあ。

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天気は少々悪くても・・・心はいつも晴れますように♪

 

事実は正しく伝わるか?

20160914

昨日、我が家の留守電に「取材のことで相談がある」ってテレビ局からの連絡。確認したのが遅く、すぐに対応しないまま・・・夜になったら同じ会派の遠藤ちひろさんから「取材を受けることになった」って連絡があり、「そうなんだ。」と思い・・・・「パルテノン多摩の大規模改修」のことについてどうやら取材をしたかったんだなあと思ったのだけれど。

しかし、たった半日の取材。なおかつ取材先については・・・一議員と行政担当部署・・・それで翌日に放映しちゃう・・・って、どこまで事実を歪めずに伝えてくれるのかなあ・・って。

 

とりあえず、私も留守電に入っていた連絡先に電話をかけなおし、「何のための取材ですか?」・・・・って尋ねたのですけど、きっと面白そうな話題だから取材したくなったのでしょうね。ちょっと話をしていたら、「こういう問題って、他の地域でもあることだと思っていて。」とおっしゃるので、「そうですね。ここだけじゃないと思いますよ。」・・・とは伝えたわけですが、取材意図がどこにあるのか全く不明だったので、「面白がられても困ります。」って趣旨のことだけお伝えしておきました。渦中に放り込まれている議会、議員、そしてまた行政も担当職員たちも・・・みんなみんなある意味で「過去からのツケ」を負わされて、精算しているような気分になることもあるのではないかしら?「大規模改修をすることを決める議員たちは罪つくり」とだけ言われるのはたまらないなあ・・・って。

市民からは「将来にツケを残すな。」と叱責されたり、議会、議員は無能力とか罵られたり・・・開き直るとしたら、「何で、私がそんなこと言われなければいけないの?」・・・・だって、私が選挙権のない子ども時代に「あなたたち大人が選んだ政治家の実績であり、成果物であり、栄光の証でしょ!」と言いたい気持ちもあります。過去から送られてきたものがいかに重たいものであるか・・・・。そのことを踏まえてか踏まえていないのかはわからないけれど、「議員=バカ」の扱いを受けてしまうこと・・・もちろん、まだまだ勉強不足があることも認めますが、でも、議員は皆・・・「パルテノン多摩の大規模改修をどうすべきか?」って突きつけられている課題にきちんと応えていかないとって思っています。そこに変に水を差されるようなことはしたくないなと。

さ、明日はどんな放映になるのでしょう。まだまだパルテノン多摩の大規模改修について市民隅々にまで行き届く情報になっていないので、ある意味・・・事実を的確に伝えてもらえるなら・・・情報伝達という意味では助けられると思います。ただ、その伝え方・・・・どんな観点で伝わっていくか、もちろん受け止め方は市民それぞれ多様であっていいわけですが、「十分な取材に裏付けされた報道」になっているかどうかなったのかどうか・・・微妙な予感です。たった一議員にしかテレビ取材しないのも疑問です。多摩市議会としての意見をバランスよくヒアリングするなら、議長に聴けばいいのになあとか思ったりもします。当該番組のネタのつくりかた、仕込み方を学んだ気がします。ずいぶん私からすると「雑」だなと。

 

折しも、間が悪いというか・・・・政務活動費の不正支出問題で相次いで議員辞職の事態が起きている議会もありますので、「地方議員何やってんだ!」・・・という風当たりもなかなか厳しい。すでに私のところにも「多摩市は大丈夫?」という声がまた届いておりまして・・・。

 

それにしても今さらながら思うことですが、 「そもそもパルテノン多摩は必要か?」あるいは「そもそもパルテノン多摩を拠点にした文化施策をどう進めていくか?」とか「多摩センターの活性化どうあるべきか?」というような議論をもっと議会がリードしていけたらいいのに(何度もブログでは主張していますが、言ってるだけになってる・・・・)。「大規模改修費用がかかりすぎている」ということだけに目が向いてしまうのはいかがなものかと。考えれば考えるほどにそう思えてなりません。明日の委員会で、ちょっと問題提起・・・してみようかなあと。一般質問で行政に対し「もっと議論すべき」とか言っているわけですが、実は政策をどうするか?その方向性については本来議会でも討議され、議論が深められてもいいはず。なかなかそうはならない・・・というか、そうできないのはなぜでしょう?・・・・・その答えまで、ここには書きません。行政に対して「ちゃんと議論してください!」と指摘している自分・・・ハッと我に返る時、「議会の本分は忘れていないよね?私」と自問自答してしまうことも多々あり。

 

明日は子ども教育常任委員会です。今日は提出されている陳情について、わざわざ陳情者の方々が内容説明に足を運んでくださいました。ありがたいことです。お仕事されている方などは「休暇」を取得したり、勤務時間のやりくりをしていらしてくださるわけなので。そういう点からすれば、議会もたまには土日開催にしてみてもいいのにと思いますね。