「誰が決めているのか」を問うこと。

大学時代の恩師でもあり、25歳になる直前に市議補選に出るきっかけを作ってくれたのは辻山幸宣先生。急逝されたとの連絡が届き、呆然としてしまう。療養中であることは伺っていて、あまり状況は芳しくないことも聞いてはいたものの、新型コロナ禍にあってはお見舞いにも行くことがかなわず…「再会できる日を願って」という気持ちは打ち砕かれてしまう。悔しい。

多摩市の自治基本条例をつくる過程でも関わってくださり、当時、議会内での合意形成を図っていくときにもいろいろと知恵をお借りし、アドバイスもいただいてきたことが昨日のように思い出される。そして何よりも、先生と会話しているときに常々「誰がそれを決めたのか?」と問われることも多く「ハッ」とする自分自身に向き合う投げかけをもらうことも多かったなと。市民社会と向き合うとはどういうことなのか、先生の眼差しはやさしいけど、厳しかったなと思う。実は先生は父と同い年。

「地方政府論」の授業で先生が語っていた「地方分権」の話がとてもおもしろく、私は先生のゼミに。ゼミが終わると毎回、高幡不動のお店で飲み会。でも、先生は「ただ酒飲みにだけ来るな。」が口癖。それは大学を卒業してからも同様で、お正月に先生のご自宅にゼミ生が押し掛ける時も「何しに来たのか」と問われることも。自分自身が今、どういう立ち位置にあるのか、そこで何を考えているのか…「市民としてどう生きているのか」を先生は語らずとも、静かに私たちのことを観察していたような気もします。

いろいろ思い出されて、悲しい気持ちにもなりますが、「悔やんだってしかたないじゃないか。」とも言われそう。「市民主権とは何か」…という難解な問いかけを常に忘れず活動に励むことにしたいと心に誓った一日でした。ご冥福をお祈りいたします。

3月議会 閉会を迎えました。

今日で3月議会も終わり。各会派からの来年度予算に対する討論があって議決。私たちの会派、フェアな市政は一般会計予算については「反対」しています。会派を代表して行った討論の原稿はこちらです(令和3年度一般会計予算討論_フェアな市政 )。いつも通りの視点で述べました。

「持続可能な市政運営」への取組みは着実に進められていますか?…という問いかけです。まずは市長に、そして、議会でも考えていく必要があると思っているので、他の会派の皆さんに対しても「今、問い直してみる必要はないですか?」と提起する内容で討論をまとめています。

かなり近い立場から討論していたのは、新生会というか、自民党の松田だいすけ議員ですね。冒頭で主張されていた内容は私たちの会派というか、私の観点ともかなり重なるものが多く、今のままでは「持続可能な市政運営にならない」と捉えている姿勢だったなと思います。特に施設の維持管理には「人」に関するコストも含めて経費が必要となることも指摘されていましたが全くその通りですね。建物そのもののメンテナンス費用は老朽化した施設ばかりになっていきますから増えるわけですが、施設運営をするために「人を配置する」という点でも人件費かかっているわけなので、そこも無視できません。「議員は(予算を伴う)新たな要望をするのであれば、既存の事業の廃止も含めた見直し(コスト削減の方向にて)も念頭に置いていくべき」とする趣旨の主張も同感ですね。

まさに、私たちは例えば、「地域図書館を廃止する代わりに、中央図書館機能のある本館を新たに整備する」という方針が変更され、いつのまにか「地域図書館も存続するし、中央図書館機能のある本館ではなくて『中央図書館』を建設もします」という現状になっていることについて、それで本当に齟齬は生じないか、矛盾はないのか…と問うているのです。

この状況にあっても、「未来への投資」として市民を元気にするための取組みとして取り組む中央図書館建設、あるいは旧北貝取小学校の跡地の活用を進めていくならば、「公共施設の見直し方針と行動プログラム」で掲げてきた例えば地域図書館をなくすなどの対応で図書館運営や維持管理のコストを下げる、あるいは市の他の公共施設を縮小するなどの具体的な動きが見られなければならないと思っています。資産活用として資産売却による歳入を一時的に確保したとしても、継続した公共施設の維持管理費などの問題に解決策を導き出せるものでもありません。私たちは今、その課題にどのような対案を持ち得ているでしょうか。

と私の討論でも触れていることです。「スクラップ&ビルド」から「ビルド&スクラップ」に発想を変えた取組を進めるのであれば、そのこともきちんと明らかにすべきですね。「最初にやりたいこと、やるべきことを決めて、そのために必要な資源を確保するために不要なものを廃止する考え方」に立ち、進めていくことが説明されないまま…なし崩し的に地域の図書館が結果的には廃止されるような動きになるとすれば、これもまた、市民の不信感を募らせる原因にしかならないと危惧しています。

いずれにせよ、私は阿部市長も「持続可能な市政運営」を掲げ、当初はかなりの意気込みをお持ちでしたし、後押しする立場にいましたから…その情熱というか、使命感が今後、どのように果たされていくのか注目していきたいとは思います。

市長は「少子化」にかなり危機感を覚えているようで、「子育てを応援している」ということをもっとアピールしたいようですね。今までの市の姿勢や主張を念頭に置けば、今までもアピールしてきたのではないの?…って思うわけですが、それでは「ダメ」とか「うまくいっていない」というのであれば、その理由と原因など、根本的なところの要因をきちんと把握して押さえ、そこを解消できるような取り組み立案をしていかなければ、無意味でしょうね…。

記念グッズを配るようなことは、その時だけはありがたがられたり、うれしく思われたりするかもしれませんが、継続した住みやすさやまちの魅力につながるものではないことを認識としておきたいものです。これは、今日、議決した補正予算の質疑を通しても改めて感じたことでした。ちなみに、私たちの会派は一般会計予算、旧北貝取小学校を活用する「市民活動・交流センター、ふるさと資料館」の指定管理者の指定については反対をしましたが、それ以外、市長提出議案には賛成しています。指定管理者の議案については、そもそも新たな公共施設を設置することには反対しているのでその立場を貫くという意味で反対の態度をとっています。

今日の議事日程はこちら。気になるところなどがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。私は実は昨日がピアノの発表会でかなりエネルギーを使い果たし、「練習通りにはいかない本番」…それもやっぱり実力のうちだと痛感して迎えた朝でした。でも、討論を行ったり、きっちりと役割を終えることができて、何だかホッとしています。

新型コロナウイルス感染症…緊急事態宣言…また出るの?…聖火リレーどうなるの?…ですね。梅村さとし参議院のコラム、一読されることをおすすめします。「ウイルスのご機嫌次第」…と表現が絶妙ですね。

さくら。

何となく撮影。

先週の中学校卒業式も、今日の小学校卒業式も来賓の出席は取りやめているので少し寂しい。もちろん来月の入学式も。知っている子どもたちが立派になって、凛々しい姿で卒業証書を受け取る様子を眺めると「この国の未来もまだまだ捨てたものじゃないな」なんて思えるのだけれど。

今日は午後から議会だよりの編集会議があり、あとは、議会最終日に向けてのさまざまな準備をしたりして、最終日に補正予算が提出されるというので、その質疑も準備しておかないといけないなと思ったりして。

さらに曇り空になって、雨が降ってきて…冷え込んできた夜でした。夕刻から久しぶりに会議をやり「なんか、みなさん久しぶり!」という感じで、元気な顔を確認できたこともうれしかったり。

そんな一日を過ごす。

「どこにいても自分次第」…と我が家の高校生が、数回つぶやいていた言葉。そう、その通り。スケジュールが忙しくなっているのも「自分のせい」でしかないなと思いつつ、週末の予定を見ているところ。かなり緊張感高い週末を控えていて…落ち着かない。

桃の花が増えていてうれしい。うちのビオラも、植木鉢からこぼれそうになっていてうれしい。

新型コロナワクチン接種に向けて準備が進んでいます。

ワクチン接種会場になっている多摩センターのLINK FOREST(リンクフォレスト)にてシミュレーションが開催されるという案内があり、都合のつく議員総勢15名で見学をさせていただきました。市長副市長、教育長も見学にいらしていました。ワクチンがいつから供給されるのかしら…ということはさておきで、いつでも即対応できるようにしておかねばならず、そしてまた、まずは第一弾で65歳以上の市民約4万3千人の接種ということになりますので、ほんとに大変です。ワクチン接種だけが市の仕事ではないですから…とはいえ、これは、全庁あげてしっかり取り組んでいかねばならないと市長が発言している通りのことで…組織力とかチーム力も問われそう。

今日のシミュレーションも「接種に来た市民」役(予約制なのでだいたい一定時間にどのくらいの人数に対応しなければならないのかは何となく見込めるだろう)の職員さんもいたりして、正直…年度末の忙しい時期(多摩市だけではないし、忙しいのは年度末や年度初めだけとも言えないけれど)に各部署からの応援をかなりの人数得ながら、接種会場の設営から予診票のチェック、相談ブースなどなど、実際の状況を想定をし、動線などのチェックが行われていました。当日どんな対応をすればよいのか…医師会の先生もいらっしゃっていました。

配置する職員数は足りているのか、当初予定されていた通りの設営で良いのかどうかなどなど、ある意味、市民目線であったり、特には対応する職員の目線から状況確認を進めているようでした。

個人的には障がい者への対応、外国人への対応のことが気になっていたのですが、そこまではまだ準備しきれていなかったようです。コミュニケーションボードなど準備するとも聞いていたので、そのあたり…もちろん、動線を含めても検討されていくことも大事かなと思います。一つ一つ、案内掲示などの工夫も必要になります。

私たちの会派では高齢者の方々は、もちろん人にもよりけりですが、歩行スピードをはじめとして、相談対応の場面でも、一つひとつ所作を考えてもスロースピードであることを前提にしたほうがいいだろうと思っていますので、今、想定しているより、一人ひとりへの対応時間もかかりそうかなあなんて思いながら、見学をさせていただきました。

そして、筋肉注射ですから、腕を丸出ししなければなりませんし、実際に接種するブースについても個室にしておく必要もあり、外からは見えないような配慮することは当然で、今日はまだ仕切りに使うパーテーションが間に合っていないということで「丸見え」ブースになっていたのですが、もちろん接種開始までには間に合うように対応できることも確認してきました。

 

これは多摩市だけではないからなあ…と想像するだけで、すさまじいことになっていることがわかります。しかし、ワクチン接種についてはその安全性も含めて考える時、個々人が接種するかどうかの判断をしっかりと下していくことも必要ですし、既往症のある方でかかりつけのお医者さんがいらっしゃる方はそちらでの接種を選択するほうが安心かもしれません。「ワクチンさえ接種すれば…」で済むことなのかどうかも私にはわからないので、何とも言えませんが、私個人的には「ワクチン接種に対しては慎重にありたい」という立場で見極めていこうと考えています。

永山、桜ヶ丘の地域はそれぞれ駅前の公民館が集団接種の会場になります。また準備状況について事前見学ができそうなら足を運ぼうかと考えます。近所の方からもワクチンのことを尋ねられる機会も多いので。

 

今日は、午前中は朝からランチハーモニーのお弁当づくりの手伝いに入りました。ピアノの発表会が近いので「包丁は持たない」ということで…ゆで卵の皮むきとか、舞茸を手でさいたりする簡単なお仕事や盛り付けを。桜も満開に近づいてきて、今日はとってもいい陽気だったなあ。乞田川沿いを歩きたい。

春を感じられて、とにかくいろんな場所でお花が元気に色とりどりになってきて、うれしい。これは、マンションの有志のみなさんでやっている道路アダプトの花壇のムスカリです。「うわあ、きれいねえ」と会話をしてくださる声が聞こえてきてうれしい。しかし、緊急事態宣言が解除されても新規感染者は増えていますし、この状況…よく考えると、ほんとにおかしいですよね。子どもたちの説明できるようにしてほしい。高校生の春休み…「遊びに行ったって、いいじゃん!」という声が聞こえてくるわけで…。

育児パッケージがあればよいのか?

新型コロナウイルス感染症対応ではさまざまな対策が行われ、その一つにあるのが「育児パッケージ」であり、妊娠されている方への支援であり、コロナ禍で通院などに気も遣い、とても大変だろうという観点からの「交通費助成」を主目的としながらの多摩市の場合は「パスモ1万円分」の補助。他にもマスクや消毒液なども含めた感染症対策にも使用してもらおうとする狙いがあります。まあ、その意図はわからないわけではありませんが、これが「子ども子育て支援に力を入れるまちづくり」とは決して結びつかないというのか。ちなみにこれは東京都の事業です。

こうした対応をひとつ図るところには、担当者の立場では「漏れなく対象者に渡す」ことが求められるので、ある意味…事務作業としてはプラス要素かなと思ったりもしますが、「対象者に確実に渡す」行為がその後の支援などにつながるのであれば、まあ、それも悪くはないなという印象もあります。

とはいえ、個人的には多摩市のみならず、「やれ子育て支援」だの「やれ少子化対策」と躍起になってさまざまな政策を打っているけれど、例えば少子化は回復もしなければ、児童虐待などの事例も深刻化していて、不登校の子どもたちの数も増えていれば、自殺している子どもたちの数も増えていて、それをどう説明してくれるのかしら?と思うばかりです。

そして、追加の補正予算として示された内容に登場したのが「市独自」の「育児パッケージ」。東京都の事業としてやっていた「パスモ1万円補助」を引き続き実施すること、さらに、3.4か月を迎えるお子さんを育てているご家庭に「パスモ2万円補助」も実施するというのです。合計で約2700万円ほどの予算がついているのです。市が単独で行うとようでして、やっぱり、多摩市は財政的にはまだまだ市民に補助金を配布できるだけの財力、余力があるのか…と言われてしまいそう。「新型コロナウイルス禍」での子育ては大変…ということで、乳児の首が座り、そろそろ親子で外出できるだろう時期の方を対象にした補助だそう。これによって、「子育て家庭の孤立化防止」にもつなげていきたい…という理屈をつけているようです。理屈をつけているというよりか、そうした目的をつけないと、支出する理由が全く成り立たないとも言えますね。コロナ禍での子育て…別に3.4か月の乳児を抱えているご家庭だけが大変なわけではないですよね。なんだかとても複雑な気持ちをぬぐえません。ちなみに、2年間実施する予定ということになっているそう。コロナ禍が終われば終わる事業であって「特別」とする位置づけのようですが、コロナ禍であろうがなかろうが「子育て家庭の孤立化防止」への対策は必要なことであることもまた強調しておきたいものです。

そして、「子育て家庭の孤立化防止」対策のためにはていねいなフォローができるように人手も確保することが大事であって、同じ2700万円があれば、お金を配る以外の別の手立てを考えることも必要であって、そのうえで「パスモ2万円補助」が最も有効であると判断されたなら、それもまた良いのかもしれませんが、その効果を予めしっかりと検証できるだけの情報収集や分析はできているのかしら?とも思います。まさか「パスモ2万円補助」とか同じく「パスモ1万円補助」ありきではないよね?と思います。もちろん受け取ることのできた市民の方は「助かる」「ありがたい」となりますが、出産には費用が掛かるということで「家計への支援」が目的だとすれば、これまた、大変なのは出産時だけではないという風にも言えるわけであって、やっぱり、この支援の在り方についてはいまいちスッキリ納得ができないというものです。

多摩市が「子育て支援に力を入れている」ということのPRの一つにしていく狙いもあるのかもしれませんが、「新型コロナウイルス禍」限定での取組みであり、その後に続かないとすれば、「それまでのこと」としか言えなくなってしまうし、何のための支援だったのもわからないような取組みとも言えますね。今日のヒアリングでは、直接そう聞いたわけではありませんが、「市長の意向」が強く反映されているような印象もあったのですが、市民に直接「現金」を給付するような取組みの有効性は慎重に検討するほうが良いのではないかなアというのが個人的な意見。ぜひ、新型コロナウイルス禍関係なく、市の子育て施策全体を発展し向上されるような取り組みにこそ力を入れてほしいものです。

夕方から、ハーモニーカフェで学習支援のボランティア。月曜日から火曜日に曜日を再び変更したり、学年変わりの時期も重なっていて少し人員には余裕があります。緊急事態宣言も解除されましたし、通塾の希望者を少し増やすことも可能かなとか思っています。無料塾でやっていますので、お問合せください。

春の嵐が過ぎ去り…。

週末は…久々の再会を果たした「きんぴらごぼうかりん糖」をポリポリしつつ、カリカリと最終日に向けての会派の予算に対する討論を書くことに専念。横殴りの雨と強い風を横目に…。

今日は生活環境常任委員会でした。特に問題も課題もなく、審査をした議案については全て可決。進行もスムーズでした。今まで、市道路線の認定や廃止に関する案件については現地視察を実施していたのですが、新型コロナウイルスで委員会メンバーでみんなでワゴン車に乗り合いをする「密」を避けるという理由から、見合わせていることから、ある意味、時間が節約できるというのか…会議が効率化されたというのか…。その代わりに、現地確認ができるように資料が作成されています。かえって、こうした資料があったほうが、委員会以外の議員にも現地の様子が共有できるという利点もあるなあと感じています。

今日は生活環境常任委員会として「携帯電話等基地局設置に関する要請書」についても提出することで一致できたのも一歩前進かなと思います。これは既に、環境政策課で行っている携帯電話の基地局設置事業者に対する要請行動を後押しする内容です。わざわざ議会からも要請書を出す必要があるのかないのか…これに関しては賛否さまざまありましたが、昨年9月議会にも「5Gアンテナの設置を携帯各社にやみくもに行わせないことを求める陳情」「第五世代移動通信システム(5G)基地局設置に関する条例制定に関する陳情」が提出され、審査をしてきた過程を踏まえて、まとめきた内容です。「電磁波過敏症」はまだまだ社会には認知されていませんし、これからも利便性だけを追求していくしていく社会にあっては、その存在は認めがたい…となるのかもしれませんが、でも、実際に過敏症の方はいらっしゃいます。今はまだ少数なのかもしれませんが、その方々の声を市議会としても一定受け止めていく必要があるのではないかという立場から「何か議会でも対応できることはないのか」と考えた結果の要請書の提出。議長や副議長が委員会のメンバーであることから、協議の経過なども踏まえて、さまざま状況を理解してくださり、ここまで到達したかなと受け止めています。

前提にあるのは「私たち自身もその便利さを享受している」ということであり、そしてまた、これからますます高速通信網が求められ、社会が動いていくという認識だと思います。その中にあって、身近な自治体に求められる「市民の暮らしをまもる」という視点から取り組めることは多くはない…ということもまた一致した見解かなと。でも、その範囲の中で対応できることと言えば、既に市が取り組んでいる「要請行動」の後押し…。今回、市側も改めて携帯電話等基地局設置の事業者に対して要請行動を行う予定になっているので、議会もともに…ということですね。議長名にて要請書を出すことは前例にないことなので、その手続きなども議会運営委員会で協議してもらい、形を整えていただき、ありがたい限りです。委員のみなさんには各会派はもちろんのこと…意見のとりまとめにお骨折りをいただきました。

今日の委員会で、ネットの岸田さんが「市民がきちんと情報を得て、自分で自分の行動を決めていくことができることは大事なこと」とする趣旨の発言をされていましたが、同感です。市の行っている要請行動では、基地局の設置に関し、予め情報提供を求めるものになっています。「予め」というところはとても大切。ぜひ、事業者のみなさんにはお手間であっても協力をしていただけるとありがたいことです。

委員会では協議会でさまざまな情報提供も行われるので盛りだくさん。盛りだくさんだっても、きっと取捨選択されチョイスされていることには変わりないのですが、他の委員会に提供されている情報も含めて、共有されているので、また目を通しておかねばならないなあと思っています。市議会は明日が子ども教育常任委員会があり、それが終われば…あとは最終日へ向けた各種調整…ですね。代表者会議、議会運営委員会が開催予定です。

やればできる!の好事例に…「生理の貧困」に対応。

昨日、予算特別委員会が終わって、少し息抜きというかひと段落の気持ちがありながら、今日は朝から市民の方とお目にかかり、さまざまご意見をいただく。

さて、すばやく情報発信をされている方もおられますが、一足遅れてのご報告です。「生理の貧困」のことが少しずつ話題になり、私も代表質問をしたときにサラリと触れました。こうした困りごとを相談する先が思い当たらずに、困った状態を抱え込んでいる市民がいるということを指摘したまでだったのですが、さすが、女性議員のみなさんは私と同様にアンテナが高いので、「私も同じことをとりあげないといけないと思っていた」という声が続出…多摩市議会には「女性の健康応援隊」として女性議員中心の有志の会があり、副議長の池田けい子さんが音頭取りをしてくださっているのですが、やはり今回も、素早い対応にて「せっかくだから、超党派で市長と教育長に要望書を出しましょう!」という運びに。

政党に所属する強み…とはこうした時に発揮されるんだなと思うのですが(と言っても、政党ごとに違うのもまた事実ですが)、公明党のネットワークでは「生理の貧困」に対する取り組みについての情報共有がものすごいスピーディに行われ、リアルタイムで自治体議員に情報が共有されていることも目の当たりに。「いいことは全体で進めていこう」って動きが早い早い!これ、私が政党に所属していた時の経験にはなかったことだなぁ…。

いずれにせよ、その後、予算審議の中でも女性センターに関わる取り組みなどにも関連し、この問題に対する質疑が行われ、一定程度は行政側からの後ろ向きではない答弁を得たうえで、火曜日のお昼休みに市長と教育長に要望書を提出する段取りへ。

女性議員全員で市長室に押しかけ…市長と教育長に要望書を提出しました(要望書についてはまた最終版を入手してから、ここにアップします→アップしました!多摩市議会<女性の健康応援隊>女性の負担軽減に関する要望書)。こんなこと多摩市議会史上初めてのことだと思いますが、私たちも「これは絶対にやってほしい!」ともちろん女性議員は一致できる課題でもあり、既に先行して豊島区では配布を実施しているというニュースもキャッチしていたので、多摩市も続いてほしいという要望を届けたのでした。

なんと!…その翌日…つまりは、昨日で予算審議に入る前…冒頭で市長からの発言があり「早速対応させてもらう」というのです。防災備蓄として購入してある生理用品を活用するといいます。実は生理用品には使用期限(だいたい3年とかだと思います)があるので、入れ替えもしていく必要があり、防災備蓄の食料品なども賞味期限を意識した入れ替えを行うのと同様の考え方で対応していくことは可能なのです。一つのサイクルとして回していくことができれば、今後も継続できるというわけです。(せっかくなので、市長発言のところはインターネット中継の録画を載せたいと思いましたが、議会事務局の作業が遅れているのか…現時点では…いまだアップされておりませんっ。)

こんなにスピーディに対応できるのか…ということに私たち感激しまして、議場からは市長の発言に拍手がわきました!生理用品って決して安くはない。時代の変遷とともにおしゃれというか、薄くなって吸収力アップ…と広告宣伝も当たり前のように行われていますが、広告宣伝…これもまた消費者の負担に跳ね返りますからね(何とも言えない構図)。

いずれにせよ、家族でも女性が多いと出費もかさみます。遅ればせながらでも、こうした課題への対応ができることはありがたいこと。私も震災などの際、生理用品が不足しているというので届けたこともありますが、女性の健康を支える環境づくりとして見落としてはならない視点だと思います。それに、これまた…肌の弱い場合などなど…個別対応までは不可能だとは思いますが。実際に困っているという声がやっと社会的にも認知されてきて、対応できたこと、うれしいです。

女性男性など性別関わりなく…とは言うものの、女性の健康に対する認識の低さはやっぱり男性が中心の政治が行われてきたからだと思っています。多摩市議会の場合は女性も多いですし、「生理の貧困」という言葉も堂々と使うこともできますが、まだまだ地方議会の中でこうした言葉を使用すること自体を躊躇わざるを得ない議会もあると思われます。そこ、変えていきたい。

この一連の流れを捉え、昨日の予算特別委員会のまさに締めくくりとなった荒谷さんの質疑では「好事例になった!やればできる!」という檄が飛びました。まさに、市長のリーダーシップが発揮された証ということになるのでしょう。私もそう思いますし、ぜひ、そのリーダーシップを他のところでも発揮してもらいたいですね。期待するしかありません。

 

 

植えても植えても…土壌が良くないので、木が育たない場所。でも、道路アダプトのメンバーで大切にしてきた木にちいさな花がつきました。うれしい。

2021年度 予算審議を終えて。

ベランダのれんげの花が咲いていました。暖かくなった証だなと思います。うれしい。今日は予算委員会の最終日でした。結論から言えば一般会計、特別会計ともに賛成多数で可決しました。私たちの会派は一般会計については反対の態度をとりました。

反対…という態度表明はもともと少数派になることが織り込み済みですし、「反対のための反対」をするわけでないので、かなりエネルギーのいることだなと思います。ただ、やっぱり、どう考えても…今後の財政状況については「厳しくなるだろう」という見込み、なおかつ「不透明」と述べられている限り、そこに向き合った予算にしてほしいという思いがあります。

新型コロナウイルスで大打撃を受けている市民や事業者の暮らし…この影響がいつまで続くのかも見えてこない。市の財政が厳しいということは市民の暮らしも苦しいということですから。税金を納めることが厳しくなる市民が増えるということでもあって、「新たな歳入確保策」という言葉でさえも、私にとっては「市民の負担は増やせないとなると、どう考えるの?」と思うわけです。しかも、これは多摩市だけのことではなく、社会全体のこととも言えるので。

公共施設などの利用についても、今日はスポーツ施設の使用料金の在り方に対する指摘もありましたが、まさか、こんな状況の中で歳入を増やすために使用料をあげるなんてことはできないでしょうね。もっと市民に元気になってほしいとか活動量を増やしてほしいということで下げることはあっても。

私たちの会派では新型コロナウイルス禍にあって、他市などでは新規の公共施設の建設工事について立ち止まって計画そのものを見直すなど決断をし、市民に理解を求めているところもあり、もちろん進む進まない…どちらも苦渋の選択なのかもしれませんが、将来のことを考えて、どちらを選択し、決断することが多摩市にとって必要なのか…を考える時、「一旦立ち止まるべき」だ主張しています。今までの流れを踏まえて、図書館の再整備を進めること、あるいは北貝取小学校跡地に市民活動のための新たな場所、文化財である民具などを集約して展示をするふるさと資料館をつくるという計画も…「今やらないと」と先を急ぐ気持ちがあることもわからないわけではないものの…かたや、「このままでは持続可能な市政運営ができません」と説明しながら取り組んでいた公共施設の統廃合問題も頓挫している状況をどうしていくのか…結局「廃止の方向」であったいくつかの施設も「存続」と方針転換しているわけなので、まずはそのことを説明してほしいと思っているだけなんですね。

施設を増やし、それを維持管理する経常経費は確実に増加することだけはわかっていて、そのことは私たち会派からの質疑でも明らかになっていますので、じゃあ、そのかわりに、全体の収支バランスを考えて、何を?どこの予算を削るのか?…聞きたいというだけの話。

もちろん、今日も中央図書館を建設することによって、地域の図書館が廃止されるわけではないはずだ…という主張をされ、「図書館ネットワーク」をきちんと守っていく姿勢をもっと明確に打ち出してほしいとする意見も出されていましたが、そのために必要な予算はどうやって捻出するつもりなのかと聞いてみたいものです。私はかつて廃止とされていた地域の図書館を今のかたちのまま存続し、なおかつ中央図書館も今の本館からグレードアップもさせることを思うと、必要な予算額は「減ることはない」(増えることはあっても)と思っているので、図書館の充実だけが市の取り組むべき仕事ではないことを念頭にした判断が求められるのではないかと考えています。

「彼方立てれば此方が立たぬ」

まさに、収支バランスをどうとっていくかの問題。そこに政策の優先順位があると思っていますが、議員の場合は自分の興味関心のある「政策」だけに特化して取り組むこともできるので、「収支バランス」度外視することも可能と言えば可能で、そこが市長と大きく異なる立ち位置かもしれません。

「将来世代に負担を先送りしない」ために改めて市財政全体の在りようを考えてほしいと思ってきた立場を貫くと、やっぱり…今回の予算案も賛成はできないなというのが判断です。この状況下で成案されてきた「予算」ですから、職員の皆さんのご苦労などは察するが安し。「え、これ削る?」と・・・公立保育園のピアノの調律代が予算書から消えていることにはさすがに驚きました(ヒアリングをしてみると、来年度には影響が出ないように工夫して対応するそうですが)。

あと、私が今日の総括質疑で取り上げた内容などは最終日の討論でまとめていこうと思います。いつも変わらぬ主張(一応、ブレずに)ですが、予算の反対をしましたというご報告まで。私たちの会派が反対することについても、「また、反対してる」くらいに思われいるそうです…って聴こえてきました。ま、議会の風景としては、すべての議案が全会一致になっていることのほうが不思議なので(大政翼賛会とも言われたこともあります)、まあ、これで民主主義的な見地から言っても不自然ではなく、むしろ健全かもしれませんね。市民の意見は多様であることがきちんと議場の中でも反映されているとも捉えることができます。そしてまた、少数派の意見を全無視するとか全否定するかどうか…というそのあたりは…まあ、考え方は人それぞれでしょうね。少数派の意見であっても耳を傾けるべき内容が含まれていることもあるでしょうから。議会日程は明日以降、総務からはじまり、健康福祉、生活環境、子ども教育…と委員会が順番に行われる予定です。

みなさん、おつかれさまでした!

2021年度予算から 切実さはどう共有されるのだろう。

ハーモニーカフェで週に一度だけ開催しているハーモニー塾(学習支援)ですが、活動に関心を寄せてくれたという高校生が見学に来てくれました。うれしい。そして、希望の高校にめでたく進学する中学3年生から…「失敗した…」という前置きがありながらも、ホットケーキミックスでつくるというシフォンケーキを手づくりして、持ってきてくれました!サプライズでプレゼント。うれしいがいくつも重なって、本当にうれしかった。

自分自身を取り巻く環境を一生懸命理解して、そこにフィットしたいと頑張っていて、むしろ頑張りすぎている子どもたちに接していると、「無理しなくていいよ」「たまには休んでいいよ。」って言ってあげたいなと。いろんな事情があって、でもそれを乗り越えて、笑顔を見せてくれる子どもたちがまぶしい。

 

さて、予算審議も今日と明日で終わり。いずれにせよ、限られた時間の中で審議をするので予算全体から見れば一部も一部の一部…だけの質疑に留まってしまうのは仕方のないことですね。議員はみな与えられた発言時間の中で「ここだけは指摘をしておかないと」と思える事項だけを質疑するので、要するに、圧倒的多数の事業は質疑もされないまま…とも言えます。本当はもう少し細かく見ていくことが必要ではないかなと思いますが、議会の現在の審議の進め方ではそこまで取り組めないのが現実。

昨日は、気候非常事態宣言を行った多摩市としてどんな取り組みを考えているのか?進めていこうとしているのか?…という趣旨の質疑に対し、「ぜひ、議員のみなさんからもより良い提案をいただけるとうれしい」という答弁があり、全くその通りだなあと思ったんですね。私たち議員はどんな提案ができているだろう…とかって、思わず考えさせられます。実現可能な良い提案なら取り組んでいきたい!とする前向きな姿勢がストレートな形で示された気がします。今までの議会答弁の常識からすると、行政側から議員に対して「ぜひ、提案をお願いします」…いわゆる反問っぽい感じかもしれない…という投げかけをしてしまうのはナンセンスでしょうね。

そして、今日は「公園環境をより良くする必要があり、対応してほしい。」という文脈の質問に対し、「予算を確保して…と思っているものの…(なかなか難しい)」という風に、きちんと実情を語ってくれるような答弁があり、「課題意識があったとしても先立つ予算が無ければ対応しようがない」とする現実がヒシヒシと伝わってきて良い答弁だなあと思った次第。

もしかすると「所管としては予算が確保できれば…」と思っているという本音を語ることについて賛否あるのかもしれません。今までの議会答弁の在り方からするとナンセンスで、「かっこ悪い」とされてしまうのかもしれません。でも、「やらなければならないことがわかっていても、予算がないから対応しきれない現実がある」と知らせてくれるような答弁を聞くと「切実さ」を感じますし、同時に誠実さも感じますね。「きちんとした受け答え」と思います。なぜなら、それが本当の姿だと思うからです。そして、その「切実さ」が「嘘ではない」と市民とも共通に理解できたときにはじめて、本当に必要な改革ができるのかもしれないなあとも感じた昼下がりでした。

正直言って、厳しい財政事情を抱えていたとしても、いろいろと進めている事業の状況…特に新しいハコモノ建設などを見ていると「切実さ」を「切実さ」としてそのままストンと受け止められないようになっている感があるのです。「財政が厳しいって言っているけれど、ほんと?!」と言いたくなるような感じです。

もちろん、予定されていたコミュニティセンターの大規模改修事業などは予定をちょっとずつ先送りしたりなどスケジュール変更もしているので、そこに関わっている市民のみなさんには何となくじわりじわりとその厳しさが共有されつつあるのかもしれません。しかし、それもまた市民全体の中から考えてみると一部の方々に留まるとも言えます…。だから、私たち議員の役割とか責任、市政運営に関わるってとっても重大だなと感じるのです。当たり前のことと言えば、当たり前なのですが。でも、その当たり前を日々問い直しながら、前に進んでいくことが大事なのかもしれない。

明日は予算特別委員会も最終日。会派の持ち時間との兼ね合いもありますが、もう一度、最後に、一連の議論を振り返りながら総括質疑をする予定です。私や私の会派では「将来世代に負担を先送りしない」…常に考える原点にしています。それ対して、どこまで私たち自身が責任を持てているかを問う日々とも言えますね。ここは会派の中でも共有することがなかなか難しいポイント。

2021年度 予算審議から。パルテノン多摩4階のキッズスペースに思うこと。

 

今日も予算審議でした。他の議員の方がとりあげてくださった事業についてなるべく避けて、より多くの事業が議場で取り上げられるように…なんて思っています。ですので、余程のことがない限り、他の方が触れない事業について質疑してみようと考えたりしています。議会の予算審議で日の目を見る事業というのは市の行っているすべての活動からすれば、ほんの一部に過ぎないのです。

先週末に引き続き、民生費から。高齢福祉、障がい福祉については質疑が少なめの印象でした。障がい福祉のところで、「障がい者差別解消条例」のことがとりあげられていました。昨年7月から施行されていますが、コロナ禍ということもあって、なかなか周知不足の感が否めないですね。啓発に力を入れて…というのは、全くその通りであって、条例ができて何かが激変するものではなく、条例があることを意識しながら、少しずつ取組みを進めていくことが大切であると思っています。そしてまた、まずはこの条例があることを意識して行動していくのは職員さんたちかもしれませんね。障がい福祉課の職員さんたち以外の職員のみなさんも。もちろん、業務の範囲とかそんな狭いものではなくて、議員も含めてですが、私たちの日常から「多摩市には差別解消条例がある」ということを踏まえて、日々の暮らしの中から、行動を見直してみて、変わる必要があるかなあと思われるところは「変えていく」ことから。

さて、児童福祉分野にはいり、公立保育園のことや学童クラブ、児童館のこと、あとはひとり親支援についても質疑がありましたが、「誰かが触れるかな」と思っていたところで、誰も聞かない感じでしたので急遽、「パルテノン多摩4階」のキッズスペースについて質疑することにしました。紛れもなく「新規事業」と言えるものであって、市長の言うところの「未来への投資」の一つかなと思っております。す。

このキッズスペースについては、パルテノン多摩の大規模改修にあたって、議会側から提案した内容なのですが…。個人的には多摩センターには「たまっこ」…「子育て総合施設」があり、子ども家庭支援センターや子育て広場もありますし、リフレッシュ一時保育もあって、それこそ、子育てに関する講演会や講座やイベントなども行われているので、新たに設置するというパルテノン多摩内にできるキッズスペースをどんな機能にするのか気にしてきましたが、昨年、事業者の決定があったとは聞いているものの、その後についてはまだ何の報告もされていないので、ちょっと気になっていました。しかし、今日の質疑で分かったことは、新たにできるキッズスペースには「子育て広場」があり、「一時保育」もしてくれて、「子育ての相談」にも対応できる場所もあって…もちろん集客もできるような楽しいイベントなども実施して…。

正直、現在の「たまっこ」とますます重なって見えてしまう。そして、確か、これは「子ども若者政策担当」で事業を進めていたと思っていましたが、いつの間にか「子ども家庭支援センター」の所管に移っていたのにもやや驚きがありまして、つまり、ますます「たまっこ」のブランチ機能なのか?!とも思った次第。

しかし、キッズスペースの利用にあたっては「親の同伴」が必須になっているようで、子どもたちが「ちょっと遊んでくる」という感じで行ける場所ではなさそう。ちなみに対象年齢は就学前から小学校3年生くらいとなっていて、「親の同伴が必要な年齢」が対象とも言えます。今日分かったことは、一時保育の利用は市民は1時間700円で、市外の方は1時間1000円。利用については現金のやり取りをなくすために「券売機」をリースする。利用できる時間は9時から18時まで。夜間は閉鎖される。基本的にオープンスペースになっている部分はキッズスペースを受託している事業者とパルテノン多摩の指定管理者の共有スペースである。ちなみにキッズスペースの開いている時間帯にスタッフは7人配置されるが、閉鎖時間には人がいなくなるため、おそらく監視カメラがどんな形でか設置されてモニターで管理されることになりそう。

また、夜間の催しなどで「子どもの預かり」を実施する場合には、キッズスペースは閉鎖しているのでイベント主催者のほうで別の部屋を借りて、保育士などを手配するとか…別途対応が必要…ということになるらしい。

私は監視カメラがどこに設置されるのか…なんてついつい気になります。もう、私たちも監視カメラがあることに慣れていて、監視カメラが犯罪の抑止効果になる一面も認めざるを得ないとはいえ、しかし、子どもたちが遊んでいるスペースに監視カメラが見守るという違和感があるんだよなぁ。私にとっては監視カメラは居心地悪くするツールなのですが、そうも言っていられないのか…。窮屈な世の中になったものだなあ。ちょっと悲しい。

それにしても、いろいろと聞けば聞くほどにまるで「たまっこ」のブランチのようにしか思えなくなってしまう。それがいいとか悪いとか…そういう問題ではなく、本当は、将来にわたっての維持管理費のことまで視野に入れて考えるなら、いっそのこと、思い切って、現在の「たまっこ」をパルテノン多摩内に移転させてしまうとか、あるいは、「たまっこ」の子育て広場など一部の機能をパルテノン多摩の4階に移転すること等も検討してもよかったなと今更ながら思います。

先にも書いた通り、キッズスペースのオープン時間帯に配置される人員は7人。今回は来年3月なのかな?プレオープン時(10日間ほど)も視野に入れた予算が約660万円。年間にすればどのくらいの運営費を想定しておけば良いのでしょう。ちなみに「たまっこ」の子育て広場については1年間でだいたい3500万円くらいではなかったかなと思うのです。それと同様かそれよりも水準高い場の設定をしていくともなれば、かなり支出としては大きいですね。

 

正直…来年度予算はとんでもないようなところが切り詰め切り詰めされていて…あえて触れませんでしたが、児童館で外部から講師を呼んで実施しているイベントなどについても約100万円削り取られていたり、いろいろなやりくりをして対応を考えていることは分かったものの公立保育園のピアノの調律費用を削っていたりと…細かいところは「塵も積もれば」とばかりに現場職員がいろいろと腐心していることがわかる予算になっているんです。そこを思うとき、今、「未来への投資」と手綱を緩めようとしない経営の在り方で良いのかどうかと考えさせられます。

 

もちろん、それは議会自身でも考えないといけないことであって、私たち議員一人ひとりにも問われていること。もちろん、「未来につながる」取組みを否定するものではありません。ただ、私たちは何を見据えていく必要があるのか、今後、どんな将来に向き合っていかねばならないのかを考える時、既定路線をそのまま継続していくことだけで良いのかどうか問わねばならないと思います。それぞれ事業単体で見れば、どれも必要なものであって、その事業に関わる職員は愚直に取組んでいるけれど、でもそれは「タコつぼ」なんですよね。だから、もっと俯瞰的に捉えて、大局的な見地から「多摩市の経営」を考えて判断していくことがもっと必要になっていると思う。市長だけを責めるとかではなく、議会も一緒になって決めてきていることだから。だからこそ、「これで本当に良いのか」って考えていく必要もあると思う。このままで本当に「将来世代に負担を先送りしない」になっているのかどうか。

 

パルテノン多摩4階のキッズスペースも同様。そういえば、今、気が付きましたけれど、「たまっこ」との差異と言えば、ちょっと違うところと言えば、立地するパルテノン多摩という場所が、他市からの利用者も集めることが期待される施設であるということかもしれませんが、それにしても、やっぱり、ここがどれほどの「効果」を見込むのかですね。もちろん、子育て施設ですから、そこで思いっきり利益をあげるとかそんなものではない。でも、この場所があって、パルテノン多摩全体にとってどうプラスになっていくかを考えて、そして、それが市民の暮らしにどうつながっていくのかも考えて。

 

今日の質疑をしていても感じるのは、キッズスペースは子ども青少年部の所管でそれ以外のホールとか会議室などなど含めて所管するのはくらしと文化部であって、「縦割りか?!」と。パルテノン多摩全体の運営に弊害が出ないようにしてほしいですね。役所の連携は「密」にしてください!と思います。とりあえず、今のところはまだ取組みの推移を見守りますが、パルテノン多摩のホームページを見ても、4階がどう変わるのかとか、なんか、ホームページを見てもワクワクしませんので、早く、こちらも何とかしてもらいたい。「広報戦略」とかどうなっているのか?とかく、「令和の大改修」とかセンスのない表現も気になるので早めにホームページのリニューアルをしてもらいたい(「ダサい」とかそういうのを超えて、私にとっては絶句に近く、何なのこの表現…としか思えない。)。今、鋭意取り組みを進めているという答弁だったので、どんな風にセンスアップするのか楽しみ。