議会改革の経過をいかに共有するか。

市民政策調査会のみなさんが視察にいらしゃいました。大野議員もかつて国会議員の秘書をしていた時代にご縁があったみなさんでしたので、同席してくださいました。

「多摩市の議会改革の取組みについて」

というお題をいただいていたことに気が付いたのが、朝になってから…。いくつかの質問事項をいただいていたので、過去の記憶を一気に辿ってみました。私の議員活動のスタートには「市民自治基本条例」の策定があり、このタイトルから「市民」が消されてしまい「自治基本条例」になったけれど、2年越しでようやく成立できたこと。その時にものすごくお世話になって、激しく議論もした先輩議員がいたことを思い出しました。

「あなたはまだ議会のことがわかっていない」

と何度言われたことか…。今、思えば、若かったなあ振返りますが、周りから見れば「随分、落ち着いた」と言われるのも、自分的にもわかる気がします。

平成14年から・・・考えてもみれば16年も経過しているので、そりゃ、変わるでしょう…いい意味で成長していると嬉しいなと思うわけですが、それはさておき、多摩市の議会改革の取組みも進化はしていると思います。そして、出発したときの想い、あるいはその時に議論をしたこと・・・記憶の彼方になりつつあることを実感。せっかくやってきたこと、先輩たちと考えてきたこと、まだ記憶が完全に消去されていないうちにまとめておかねばならないと感じた次第です。そして、当時、一緒に条例づくりなどに取組み、リードして下さった小林憲一議員にも協力をいただかないと思ったのでした。断片的な記憶をつなぎあわせておく。これだけでも大事かなと思っております。

しかし、多摩市議会の議会改革について、その成果の検証とか評価とか…尋ねられるとなかなか難しいですね。自己評価というのはあまりにも手前味噌過ぎて。とは言え、やっぱり過去から振り返れば、議会活動そのものはかなり活発で、活性化もしていることは明らか。なかなか市民のみなさんには伝わらないところかなと思いますが、「昭和時代の多摩市議会」をご存知の職員の皆様からすれば、おそらく「変貌している!」となるはずです。

今日は他市議会からの視察とは違い、かなり学際的な感じでヒアリングをしていただいたわけですが、所沢市議会では「政策研究審議会」が常設設置されているという話しも伺いました。機能的に動いている気がします。一度、現場に行ってこようかな…というよりか、いろんな場面でアドバイスをいただいている桑畠健也市議にでもまずは状況を尋ね、多摩市議会でも参考にできるかどうか考えてみたいです。

目下、私の一つの課題として…この任期中にやり遂げたいことの一つは、「視察対応用資料」を作成し直すということ。ずーっと変わり映えしなく、議会基本条例を策定した当時とほぼ変わらない内容の資料で視察対応し続けていることが不本意でして…。議会事務局職員さんもそれぞれ持ち場の仕事が忙しそうで、お願いできずにいたわけですが、もう一度、これまでの議会改革の経過も整理をしながら、わかりやすい資料作成をしたいと考えています。

「多摩市議会に視察に行ったけれど、全然、役立たなかった」

と、とある場所でお会いした方に気持ちがいいくらいに’はっきり’と言われたので。ちなみに、私が視察対応したわけではないのですけれど、それはきっと、説明資料がいまいちだったことも理由の一つだろうと考えているのです。来て下さる方にとって有意義な時間を提供するべきだと思っていて、そこは年内にやっておきたいことの一つです。さ、クーラーに助けてもらいながら、がんばりましょ。

議員も新陳代謝していく、議会事務局の職員も異動があって入れ替わりする中、「継続性」という視点から、これまでの蓄積をまとめておくことは私たちにとっても必要なこと。「共有」できる資料、記録の作成…とりあえずやってみます。