議会運営委員会でした。

今日はものすごく久しぶりに西友のおかし売り場に行きまして、「人形カステラ」を見つけました…。いつのまにかパッケージも変わり、ナカミも変わっていて、以前のよりもかわいらしくなっていました。見た目が変わるだけで、ついつい買いたくなり、買う気が増すというのはとても不思議ですが、人間の心理というのはそんなものかもしれませんね。

さて、9月定例会の議事運営を決定するための議会運営委員会でした。予算決算特別委員会も開催され、決算審査もありますので、会期は9月3日から10月5日までと長丁場です。議事運営自体は例年通りでもあり、また、長いようで終わってしまえばあっという間に毎日が過ぎていくのだろうなあ…と思っておりますが、あと、大きなひと仕事かなと思っているのは、健康福祉常任委員会で取組んでいる政策提案(条例提案)ノコト。

今日の議会運営委員会でも話題に上りましたが、「日程ありきで進めてしまってもいいのか。」という極めてご尤もな意見が出されたことは多摩市議会らしいと思いました。立場が変われば主張も変わる・・・というのは、往々にして存在するわけであって、そのこと自体否定するものではありませんが、私たち議員は市長(行政)に対し「拙速である」とか「日程ありきで進めるべきでない」とか・・・って様々な場面で指摘することが少なくありません(というか多いです)。今は、そのことを議会内部でやりとりをしている状態になっていて、私の会派でも今回の条例提案の取組みに対しては「もう少し、じっくりと取り組んでほしい」とする意見が出されています。決して、やろうとしていること、条例を制定したいと考えて精力的に汗をかいてきた委員会の取組みを否定するものではなく、せっかく取り組むのであれば、市民との合意形成はもちろんのこと議員間の意識合わせも含めて「もう少し丁寧にやってほしい」というむしろお願いする立場からの意見です。人それぞれ、体内時計というか、理解を進めていくためのスピードなども異なりますよね。「拙速である」とか「日程ありきで進めるべきではない」ということについて、「非論理的な議論になっている」と切り捨てることは簡単ですが、個人的には、極めて感覚的なものであっても、感覚はその人それぞれの経験から磨かれているモノであり、尊重することも場合によっては必要であるというのが考えです。

議会はそれぞれのバックグラウンドを持つ議員の集合体であり、それは市民の縮図とも言われます。「拙速に感じる」という議員の意見が仮にも存在するとすれば、それはその個人の意見ではなく、きっと市民のなかにも同じようなあるいは似たような肌感覚を持つ人もいるだろうと思うのです。

「拙速に感じる」という発言に対し、歩み寄りをしていくことは、議会全体での合意形成を考える上ではとても大事だと思います。議長としては、議会における委員会からの政策提案(条例提案)については、「全会一致」で可決しなければならないと考えています。それは地方自治法で「委員会提案」は認められている権利だから云々と言われたとしても、多摩市議会が「少数意見」も尊重しながら議会全体の運営を積み重ねてきたことを覆すようなことはしてはならないと思っているからですね。例えば、私たち議会で行政に提言を出す場合においても、意見がどうしても一致しない時には「両論併記」をし、少数意見をバッサリ切り捨てるようなこともしてはいません。こうした脈々と引き継がれてきた多摩市議会の文化は他市の議員から見たら奇異に映り「めんどくさそう」とも言われることがありますし、実際に合意形成を取り付けるのは難しいのですが、でも、いずれの議員も「市民のために」という究極のところにある目標では共通しているはずですから、どこかで一致点を見出す努力をするしかないでしょう。努力が実るかどうかはまた別の話として。

いずれにせよ、委員会での取組みもずっと水面下で進められてきたために、委員会以外の議員の意識をいかに合わせていくのか?というのもありますし、それは市民についても同じことなのかもしれませんね。「何が大事なのか」を見失わないようにしつつ、常に客観的な立場で自分自身を見つめられるように保っておかねばならないと思っております。

定例会近づいている…空気感。

来週の月曜日から定例会が始まるんだなーという雰囲気がだんだんと漂ってきた市庁舎4階の議会フロアです。一般質問について答弁調整のために議員控室を訪問する職員さんの姿を頻繁に見かけるようにもなりました。9月定例会の場合は、決算審査もあるので、職員さんが議員を日参するというか、一般質問が終わると同時に「決算審査の質疑取り」が始まります。決算審査の場合、答弁するのが課長です。課長さんたちにとっては「答弁の練習」を積む場にもなっているそうですね…部長になる準備をするという感じなのかもしれません。

田舎で収穫してきたというブルーベリーをいただきました。娘が小さかった時はブルーベリー摘みに行くのが恒例行事でしたが、今はそんな楽しみも「行きたければ、自分が行けばいいじゃん。」ということで、せっかく誘ったとしても全然乗ってこない。とても残念な感じです。しかし、こうしてありがたくいただいた新鮮なブルーベリーがあれば、「昔、ブルーベリー取りに行ったよねー。」と楽しそうに話しているので「まあ、いいか」と思ったりします。私はブルーベリーを収穫し、ジャムを作るのが結構好きだったのですが(リンゴのジャムを作るよりも簡単なため)、また少し時間が出来たら、自分でブルーベリーを収穫して、自分でジャムをつくって、カタイパンにのせて食べようと思います。

最近、「職員さんにももっともっと現場を見てほしい」という声を耳にします。「現場を見ないで、机上だけで物を考えているのではないか。」と。なるべく現場に足を運んで…と努力している職員さんもいるわけですし、実際に、現場に寄り添って物を考えている職員さんへの市民からの信頼は厚く、強固な信頼関係があるんだなーと感じる場面などもありますが、とは言え、やっぱり市役所は市民にとっては「オカミ」であって、身近なはずがとても遠い存在なのかもしれません。それにしても、議会や議員となるとそれ以上に遠くに位置づけされていることも痛感していますが、市長よりも議長の方が「偉そうにしている」という先入観をお持ちの市民の方が多いというのにも驚きます…。

そんなわけで、9月定例会に向けての議事運営を決める議会運営委員会は明日、決算審査に向けた取組みの準備も着々と進めていかなければならない…年間の議会活動の中で9月定例会は最も忙しいのです。「議長って、何をやってるの?質問しないなら、やることなさそうだね。」と娘から痛烈なる一言。「それなら、『宿題』手伝って!」というわけなのでした…。夏休みももう終わりに近づいていますね。

真夏が戻ってきたのか…。

週末…ビックリするくらいの暑さ。先週末、農業委員会の暑気払いがあったので議長として出席。その折にもご案内をいただいたので恵泉女学園大学の「ファーマーズマーケット」へ。この間から気になっていた㟁農園さんの「生きくらげ」と「キャンディランタン」を購入。どちらもとてもおいしくいただきました。生きくらげは湯通しをして酢醤油でいただくといいと伺いましたが、ポン酢をかけました。食感がいいです。プルプル。キャンディランタンはほおずきの実です。南国フルーツのような味ということで、ミニトマトよりもちょっぴり固い感じですが、味はものすごい濃く甘い感じ。おいしいです。

ところで、農業委員会に女性登用をもっと積極的に行う方向で舵取りされたのは昨年度のこと。今は4名の女性委員さんが活躍中です。多摩市の都市農業をどうやって発展させていくか、そのためにどんな工夫ができるのか…いろんなアイデアが出されているようです。女性がこうした場に加わると、生産者という以上に消費者という視点からも農を捉え、「より新鮮で安心で安全な食べ物」を手に入れたいというニーズ、そしてまた、「子どもたちの食と健康」という観点など男性中心の農業委員会とは異なり意見にも広がりや深みが出てきそうですね。実際に、たまたまですが議長も女性、農業行政を担当している総務常任委員長も女性ということで、農業委員会の会合に参加をさせていただくと「なぜ、農業なのか?」についても別の切り口から意見交換ができているような気がします。

正直、農業だけで食べていける時代ではない。しかし、都市農業を守っていきたいと思っている。こうした志をお持ちの農家さんのファンを増やすべく、新しい仕組みをつくることができたらいいなあ。

この週末は各地域でお祭りがありました。今は「議長」としてお招きをいただいたところに足を運ぶようにしています。「岩永が来た。来ない。」ではなく「議長が来た。来ない。」になってしまうのだなあと感じて以来、そのようにしています。

今回、はじめて「ゆう桜ヶ丘」夏祭りのご案内をいただきましたので開会式に出席させていただきました。ゆう桜ヶ丘は併設している桜ヶ丘児童館の廃止方針が出され、その後、地域の皆さんともいろいろ意見交換させてきた経験もあります。この夏祭りも、児童館の職員の皆さんが地域の皆さんと一緒になってつくってきたという歴史があります。ですので、地域の方の職員さんへの信頼はとても分厚いです。

手づくりのお祭りで、子どもたちの出店もあります。児童館の職員さんに「ぜひ見て行って!」と声をかけていただき、子どもたちが出店のために作った編み物の小物をいくつか分けていただきました。とてもかわいい。さっそく鍵につけることにしました。

児童館が併設されているからこそできていることがある。コミセンだけの力ではなく、児童館があることの意味がとても大きい。地域の方が強調されていたご意見を思い出しながら、お祭りをひとめぐりさせていただきました。次の予定があったので、もう少しゆっくり滞在していたかったのですが、それはかなわずに残念。聖ヶ丘の地域ふるさと夏祭りへ移動し、こちらもでも、ほぼ挨拶をさせていただいただけになってしまったのですが、こどもが大喜びのビンゴ大会では「どこからこんなに集まってくるのだろう?」と感心するくらいにたくさんの親子が集まり、賑わっていました。こうした風景を見るのが本当にうれしい。(写真は桜ヶ丘児童館を支える職員さんたち!)

それにしても秋が来るのかなあと油断をしていたら、また真夏が戻ってきた。準備などに奔走する各地域でのみなさんには頭が下がります。子どもたちのお御輿などは熱中症などを考慮して、距離を短縮、時間を短縮するなど臨機応変の対応もされたようでした。

そして、翌日…お祭り繋がり…。諏訪神社です。ここ私が小学校3年生の時からずーっと足を運んでおります。でも、ひっそりと。議長への案内状がなかったものですから、今年は行くのを遠慮してと思っておりましたら…いつもお世話になっている地域の方からお声かけをいただきましたので、ひっそりではなく足を運び、神社役員の皆さんにもご挨拶をさせていただきました。地元はって同じですけれど、荒谷たかみ議員や渡辺しんじ議員も参加されていました。

私、子どもの頃の怖い夢と言うと、お囃子でみた怖いお面をかぶった人が出てくる…というのがありますが、今は真正面からちゃんとお囃子も楽しく見れるようになってます。こうした活動が継続されていて、子どもたちが参加している。いい光景だなあ。

今日は朝から永山駅でいつもどおり朝活(街宣活動)、その後、会派の打合せをしてから、子ども教育常任委員会のメンバーで集まり、情報交換や意見交換など。今、他市からの視察に対応するための資料づくりなど少しずつ進めています。人事異動により議会事務局の職員さんも入れ替わり、議員も選挙があれば顔ぶれも変わります。過去からの取組みについて、学び、そして伝えられるように…何とか早いうちに資料を整えておきたいです!そしてできれば、全ての議会事務局職員が視察対応できるようになるのが理想です…。他市からいらっしゃる議員の皆さん、議会事務局の皆さんとちょっとした意見交換できることが勉強になりますからね~。

福生市の教育施策を学んできました!

昨日は桐朋生ネットワークでの視察でした。視察先は福生市です。福生市は加藤育男市長が桐朋生です。また、福生市の川越教育長は多摩市内の中学校でも校長をされていたご縁で存じ上げており、私は福生市の教育施策には以前から注目し、時折、足を運んでは川越教育長と意見交換ををさせていただいています。あまりにも充実した視察内容でまだ未消化部分も多いです。少しずつ深めていくつもりです。

まずは「防災食育センター」へ。昨年、稼働前に伺い、実際に調理現場にも入り、見学をさせていただきました。その時は試運転で鶏肉がこんがりローストされていたことを思い出しました。職員さんたちが念入りに新しい設備機器を動かして、チェックされていて、新しい調理の現場への期待が膨らんでいたなあとその空気感、思い越しました。

ちょうど、あれから一年後。ようやく味なども安定してきたと職員さんが話されているのを聞き、新しい機器や設備に慣れるために一定の時間も見込みつつ、新しい施設を動かしていく必要性を感じた次第です。そういえば、あと一週間もたてば、小中学校は夏休みが終わりますね。2学期に向けた準備が静かに進められているようでした。

単なる学校給食センターではない…その理由は建設費約40億円のうち30億円が防衛省からの補助金というところにも理由があるわけですが、いずれにせよ、食育施設(学校給食センター)としての機能、そしてまた災害時には避難所にもなり、防災拠点にもなり、備蓄、炊き出しもできる機能もある・・・このアイデアや発想に学びたいと多くの方が視察や見学に訪れているようです。建設費をどう捻出するのか?で言えば、なかなか他市では真似できないところ(福生市には基地があるので)とも言えますが、防災拠点にもなれる学校給食センターはやはり魅力的ですね。多摩市でも学校給食センターの建替えも視野に入れる必要があり、きちんと将来にわたっての財源も含めた計画を立てていかねばならないわけですが、災害対応という視点を持つかどうかで施設のつくりかたと、施設の在りようも含め、大きく変わっていく気がします。

防災食育センターの通路には消防団関連の展示もあり、学校給食センターと思うと不思議な感じもありますが、見学者に合わせてPRもできてしまうのはメリットの一つとも言えるかもしれませんね。施設は新しく、そしてまた立派…必要な機能がたくさん詰め込まれていて、でも決して華美で贅沢というわけではない…上手く表現できないのですが、私はこの施設に対してものすごく「堅実」だと感じたのです。

見学を終えて、市役所の庁議室へご案内いただき、福生市が取組んでいる教育施策について説明していただき、途中からは加藤市長も加わり、意見交換させていただきました。

川越教育長からは「現状分析」をしっかりと行い、まずは実態把握をしながら、施策立案と推進に取り組む必要性を伺うことができました。魅力ある学校づくりを支援できる「教育委員会」をつくるために注がれている教育長の多大なエネルギー、その熱量の大きさにしっかりと応えられる、あるいは応えようとする職員のみなさんの存在を感じたのは私だけではないようです。

学校の働き方改革、英語教育の推進、特別支援教育、不登校対策、福生板の英語ビレッジの取組みなど、それぞれ担当する職員の方からお話しをいただいたのですが、「みなさんがそれぞれに、楽しそうに、自信を持って説明して下さる姿を見ると、仕事のやりがい、手ごたえがあるんだなあと感じさせられた。」と…宮本調布市議がしみじみとおっしゃっていたのですが、この感想はおそらく参加者全員の共通見解であると思います。

特に、英語教育に関しては学校現場に対するフォローの仕方が半端なく、すごいとしか言いようがない・・。まずは英語教育推進のための計画書があり、授業づくりのためのガイドラインがあり、さらには今年の3月には、小学校1年生から6年生までの英語授業の時数225時限分すべての指導計画書がまとめられたマニュアル本が完成しています。小学校で英語の授業…なんて戸惑い、心労を感じておられる先生方も多く存在していると思います。でも、先生たちは「できない」とは言えません。そこにこそ市教委の役割と責任があるわけですね。「できない」と先生が燻ってしまうことで影響を受けるのは子どもたちですから。まさに市教委に期待される指導力とは、こうした現場の先生たちの戸惑いや悩みにきちんと寄り添い、フォローでき、解決策をしっかりと提示していくところにあるわけですよね。何でもかんでも上から目線で、しかも国(文科省)、東京都教委から言われたことをそのまま学校現場に伝達するだけ、そして指導するだけでは、誰もはついてこない。

福生市教委の英語担当の課長さんは小学校1年生から6年生までの全小学校の全クラスの先生の英語の授業を見学し、助言をしているのだそうです。「小さい市だからできること」とサラリさわやかにおっしゃっていましたが、小さい市であってもやっていないところが多いと思いますよ…と私は思いました。要するに先生全員としっかりと向き合って、フォローをしているということになりますから、そこに注がれているエネルギーたるや並大抵のものではないはずです。「最初の頃は、授業を見学されることに対して、煙たがられていたかもしれないが(実際そうだったと感じている)、今では先生たちが逆にいろいろなことにアドバイスを求めてきたり、尋ねてくれるようになった。」と現場の変化を語ってくださいました。スーパー公務員というか、ここまでできるって凄腕だと思います。滅多に会えないタイプの職員さんだなと思ったわけです。

あっ、課長さんも桐朋生だったという・・・。「やはり…」と、桐朋生はどこか独特で、自由で、そして「これをやる」と決めたら、邁進していくというか…そんな人が多い感じがしております。課長さんはとても穏やかなのに、しかし秘めてるエネルギーがすごい。すばらしいと思いました。ここまでやれる職員さんはそうそういない、珍しいし、貴重な存在です。今日は英語教育以外の魅力的な取組みも多数伺いまして、それについてはさらに突っ込んだ調査をしたいと考えているものもあります。個人的には不登校対策について、福生市の取組みは示唆に富んでおり、学ぶべきところが多いと考えています。

いずれにせよ、単に想いだけ、エネルギーだけ・・・市教委だけが奮闘しているだけでなく、その取り組みが学校現場と一枚岩になり進められているところ(もちろん全てとは言いませんけれど)に魅力ある福生市の学校づくりの取組みが進化しつづける秘密がある。私はそのことを改めて認識させられました。学力調査の結果、あるいは不登校の子どもたちの数の減少など数字にもしっかりと結果が表れている。だから、福生市の教育に対する取組みが素晴らしいと私も言えます。

他にも書きたいことがたくさんありますが、不登校対策についてはもう一度、詳しくヒアリングに赴いてからと思います。そして、私たち多摩市でも学校における働き方改革の一環としてタイムカードを導入する予算が提案されていますが、福生市の場合にはまずは「学校における働き方改革推進計画」を策定することを優先し、そこから一つずつ取組みを進めようとしていることもわかりました。こうした計画を策定するにも現場の先生たちの参加が必須であり、現場の声をしっかりと把握しながら、一緒になって計画づくりにも取り組めている点も福生市の大きな特徴かも。

ということで盛りだくさんのことを学んできました。そして、加藤市長からは市政運営に対する姿勢、スタンス、想いなどを伺うことができ参考になりました。自分自身の持つ人脈を120%活かし、フル活用して福生市のために心血を注ぐ!…というエネルギー、やっぱりすごいなって思いました。

加藤市長、川越教育長をはじめ、職員の皆さんには本当にお世話になりました。ここで得た学びをそれぞれの地域で活かせるように努力しなければいけない・・・と参加者全員、心に誓ったのではないか?と思います。そして、何よりも…人を動かすためには情熱情熱情熱・・・!

蒸し暑さ以上に熱い熱い視察、そしてまた福生市の皆様の手厚いもてなしに恐縮でした。ありがとうございました!

何をやっていたか忘れる一日でもある。

議長室にある朝顔が満開です!でも、我が家の朝顔には・・・蕾すらつかない。毎日、議長室の朝顔を見るのが楽しみ。この間は週末の暑さに負けて、ずいぶんと弱っていたのですが、お水をあげて、また復活してくれたのがうれしい。

さて、今日は一日を振り返ってみれば、会派の打合せをやり、鹿児島県出水市の議会運営委員会のみなさまへの視察対応をし、あと、何かをやっていたのだけれど、何をやっていたのかは忘れてしまって、明日、健康福祉常任委員会があり、そのための準備をしていた事務局の担当職員さんの仕事に何となく目途がつくのを待っていたら、「早く仕事を終えて、帰宅するようにしましょう。」という市長の声がアナウンスから聞こえてきて、その後に予定されていた会議にも遅刻をして出席をして…それから帰宅…。ホントに、今日の昼間の記憶がなかなか呼び戻せないことのショックが大きすぎる…明日、登庁して思い出すしかありません。何かはやっていたはずなのに。

出水市議会のみなさまからの視察対応は飯島議員とご一緒させていただきました。多摩市議会の施策評価へのヒアリングだったのですが、私たちがやっていることを説明して、理解してもらうというのは…意外と大変なんですよね。「多摩市議会へ行ったけれど、何をやっているんだかよくわからなかった」と言われたことがあるので、何とか視察内容を少しずつ改良して行こうと取組み中。そしてまた、議会事務局職員が対応できるようにマニュアルではないけれど、これまでの取組みについても一定程度辿れるようにしておきたいなと思っていて、それもまだ準備中の段階です。今日の視察は少しだけ資料提供の仕方なども工夫してみたのですけれど、どこまで先方に理解していただき、伝えることができたかしら?と思います。私が随分昔々に視察対応をしていた時から比べても、多摩市議会が決算時に実施する評価についてはかなりバージョンアップし、議員が取組んでいることも他市から見ればかなり複雑でしょうし、そしてまた「こんなに大変なことやっているの!」なんだと思います。

今日も「これだけのことをやっていて、市民のみなさんの反応はどうですか?」という質問もいただきましたが、市民からの反応について言えば、ものすごい反響がある…というわけではないですね。でも、取組み内容に対し、「無駄な時間を費やしている」という批判はないだろうとは思っているのですが…。しかし、取組む議会、議会の取組みに呼応しなければならない行政はかなり大変。議会も行政も、時間と労力たるや…というのは正直なところ。

議会でやっていることを支えているのは行政でもあり、行政がやっていることを支えているのは議会であり…議会改革というと、何だか議会がものすごく頑張ってやっているというイメージが先立ちますけれど、やはりそこには行政の存在があるんですよね。双方の努力があり信頼関係があってこそ、物事が上手いかたちで進んでいくんだなあと客観的に捉えて私が感じることです。もちろん、それはお互いに「言いなりになる」とか「馴れ合い」というのとは別次元の話として。

私たち多摩市議会でやっている施策評価、あるいは従来取り組んできた事務事業評価についても、そのベースになる情報提供をしているのは行政。行政評価などに一番最初に取組み、ものすごい苦労してきた時期というのは…今の市長ではなくて、前の渡辺市長の時代であってそこを支えてきた職員さんたちなんですよね。既にその当時の部長さんとかは今は退職されていますが、あの時に行財政改革に感じられた「熱量」って…今思い出すとかなりパワーだったかも…。懐かしい。

ということで、出水市議会の皆さんにもぜひ行政と一緒に「議会の施策評価」等の取組みにチャレンジしてほしいという想いを伝えました。議会だけで勝手にやっていても全く前に進まないという意味で。

さて、議会の話しで言えば、明日は健康福祉常任委員会で「(仮称)コミュニケーション保障条例」の制定にむけた正式な委員会が急きょ開催されることになったんです。できれば傍聴しないとと思うのですが、明日はどうしても傍聴できない予定が1ヵ月以上前から入っているので、ごめんなさい…です。代わりに副議長が傍聴してくださることになりました。議会として政策条例を提案していくためのプロセスをどう作っていくか?ここはまだまだ発展途上の段階。先日もブログで書いたのですが、いろんな意味でまだまだ議会としての技量を研いていかないといけないのだなと実感しております。条例づくりはとても難しい。

「倒れるときは前のめり」

最近、お気に入りのフレーズ。

9月定例会議案説明

最近、滅多にというか、ほとんど口にしないお菓子と言えば、「じゃがいも+油」製品なのですけれど、パッケージに魅かれ…「たまには良いのでは?」とささやく娘の声につられて購入。久しぶりに思い出した味。でも、やはり「じゃがいも」はポテトサラダにするのが一番いいと思います。単なるマヨネーズ好きというだけかもしれませんが。

さて、今日は9月定例会前の全議員向け議案説明会でした。目を引くような条例提案はなかったかなと思いますが、子ども子育て分野の「家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例」の一部を改正する条例の提案があり、その理由について「省令で定められたことを受け」と根拠が示されているものの…しかし、省令については「従うべき基準」であるかもしれないものの、しかし、多摩市の判断でこれよりも厳しい基準のとすることもでき、省令の内容を必ずしも反映させなくても良さそう。今のところ、多摩市の現状や実態がどのようになっているのかわかりませんが、少なくとも多摩市は保育行政の「質」についてはかなりこだわり、民間保育所を運営している社会福祉法人の皆さんを中心にした努力が行われていることを思うと、省令の内容をどう吟味したのだろう?と気になるところ。条例改正にあたっては確認すべきポイントかなと思っております。

また、私たち市議会議員の改選時期を迎える来年4月に向け、選挙の時にも「ビラ頒布」が認められるようにになったのでそれに伴う条例改正もあります。あとは、教育長が任期満了となるため、続投のために人事案件が提出される予定にもなっています。

今回は補正予算が目玉と言えば目玉案件…。議会の中でどこまで審議が深まるかと思っておりますが、パルテノン多摩の大規模改修、図書館本館再整備に関わる基本設計、実施設計の予算がいよいよ計上されています。取り組み状況により、補正予算で計上されてしまうことは致し方ないというのか、既にスケジュール的には織り込み済みとはいえ、本来は補正予算計上はなじまない案件ではないかと思う一方で、補正予算の審議には発言時間の制限がないため、「じっくり質疑しようと思えばできる」良さがあります。その良さを議会としてどこまで活かすことができるでしょう。議長は質疑ができないので残念。

午後、ちょっとしたご縁があり、多摩市にある京映アーツの社長様がお越しくださいました。映画の制作などを手がけておられるようです。初めてお目にかかりましたが、過去の実績を拝見いたしますとかなり有名な映画がラインナップされておりまして、驚きました。身近にこうした企業があるとは!八女市を舞台にした映画のご紹介をいただきました…「野球部員、演劇の舞台に立つ!」は実話です。演劇部員だった私からすれば「演劇部員、マウンドに立つ!」は絶対無理!って感じですけれど。

夕刻からは手話のレッスン。今、手話講習会が夏休み中なので…せっかく覚えたものをどんどん忘れていきそうで…。使わないと使わないと…と手話を使う機会を自分でも持つ努力をしないと。

明日は鹿児島県出水市議会の皆さんが視察にいらっしゃいます。市議会議長さんのお名前が「出水さん」とおっしゃるようです。副議長さんがいらっしゃるようで、議長さんにはお目にかかれないのが残念。議会事務局も昨日のこども市議会探検のことからガラリと頭のスイッチを切り替えて、9月定例会に向けてGO!GO!です。

初!こども議会探検終了!

「突貫工事にはしない」とばかりに、議会運営委員会で1期生だから…と「若者プロジェクト」に選ばれた3人の議員を中心に、議会事務局がものすごい馬力を発揮した「多摩市議会夏休みこども市議会探検」が好評のうちに終了しました。それにしても「やる」と決めてから、1か月半あまりで、ここまで到達できたことは…手前味噌かもしれませんが、私たち多摩市議会にとっても支える事務局にとっても良き経験になったのではないかと思います。

思い起こせば、7月11日に市内小学校長会があり、その場に議員も出向いて企画趣旨の説明と告知チラシの配布を依頼してから、申し込みが始まり・・・「本当に申し込んでくれる人いるかしら?」という心配もありつつ・・・早速、チラシが配布された翌日から申込みの電話がかかり、「募集定員をオーバーするのでは?」という状況に・・・。せっかくの申込者をお断りするわけにもいかないと最終的には31名までの申し込みがありました。

すでに準備段階で、「低学年と高学年」とに分けたほうがよさそう…と思ったのは、議会について説明をしたり、ワークシートを作成するときの「難易度」をどうするのか?という課題があるなあと思ったので。小学校1年生から6年生までを一緒にとなると水準設定の難しさがあると感じていましたが、やはり、保護者アンケートの中でも「学年別にしたら、やりやすかったのでは。よかったのでは。」というご意見もあり、次回の課題です。そのためにお子さんによっては内容が少し簡単すぎたかな?あるいは難しかったかな?という点もあるのは否めないところ。

しかし、議会が普段使用している委員会室、議会図書室、正副議長室から、本会議場の裏にある録音室や理事者控室などを回るクイズラリーなどなど、「普段は見ることができないような場所を見ることができてよかった」という感想もいただき、また、「親子ともども勉強することが出来ました」という声もありまして、「やった甲斐があった!」というのが子どもたちを迎えた私たち議会の全体的な感想ではないかなと思います。

本番さながらの「模擬議会」については、「低学年と高学年」に班分けをして実施。前半は議長、後半は副議長が進行を行いました。子どもたちの質問がなかなか好評で中には議員が答えに窮してしまうような意表を突くような質問もありました。「多摩市で今、一番課題になっていることはなんですか?」「議員になる前になりたかったものはなんですか?」「公園のトイレはなぜ和式なんですか?」「市役所にはいくつ部屋があるのですか?」「子どもは何人いますか?」「議員をやめたいと思ったことはありますか?」「議員をやっていて一番楽しいことはなんですか?」…子どもたちの豊かな感性を浴びることができた短い時間に答える側の私たち議員の緊張感も高まり、とても良い雰囲気で進行で来ていたような気がします。

そして、何より…私たちも本会議の開会前には池田議員の手話ミニレッスンを実施しているのですが、子どもたちにも「東京都多摩市」の手話をレッスンする時間(これは準備作業に時間が必要だった10分程度を活かし)も設けましたが、これまた好評でした!池田議員には直前にお願いしたにもかかわらず、さすが!子どもたちが喜ぶ資料も準備してくださる対応でありがたかったです。

さて、これから若者プロジェクトチームの飯島議員、大隈議員、本間議員と正副議長と議会事務局では反省会をし、議会運営委員会でも報告をしなければならないですし、当日まで何をどんな風にやるのかもほぼ伝えきれていないまま集合し、役割分担をサクサクこなしてくれた議員の皆さんからも気が付いたことなど含めて、ご意見等いただかなければなと思っております。「ぜひ、次も少しずつ内容を変えてやってほしい」「頑張ってください。応援しています。」と保護者の皆さんからも好意的なお声をいただいたので、夏休み企画として実施するこども議会探検を今回限り…とはできなくなったかな?

まずは今日の取組みの振返りを…記憶あるうちに実施し、改善事項などへの提案も含めてまとめておきたいなと思っています。タウンニュースさんも取材に来て下さったので、いつかの号に掲載されるかな?

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

こども市議会探検準備に大詰め!

今日は9月定例会に向けた正副議長向けの議案説明がありました。昨年度の決算状況、補正予算などについて説明を受けました。週明けには全議員向けにも説明会が行われます。正副議長にはなぜ事前に説明があるか…きっと議員全員に説明する前の段階で問題点などがあれば指摘をするということなのかもしれませんね。これまで重大な指摘事項があったかと言えば、そうしたことはなくいつも無難です。

さて、今日は…と言えば、週明けの「夏休みこども市議会探検」に向けての準備も最終段階へ…1ヵ月ちょっとで準備するということなので、それはそれは企画から実施にとかなり馬力を出さねばならない…。「やる」と決めたのは議会運営委員会ですが、実動部隊は’若者プロジェクト’の議員1期生3名…そしてそれをサポートする事務局です。私もその打合せなどにできる限り参加をしてきましたが、正直、ものすごい大変なことを「やる」と決めてしまったものだと思ったこと何度もあります。

10時から集合して、最後の確認が行われました。何せ、事前準備の期間があまりにもなさすぎて、参加者の数の確定も1週間前ですので、そこから一気に加速的に準備に取り掛かったという…感じです。最終的には33名のお子さまが参加してくださることになりました。メール申し込みがシステム上の設定の行き違いなどもあり上手く受信できていなかったというトラブル?もあったりと、想定外のこともありましたが、せっかく申し込んでくれた子どもたちですので「できれば全員受入れを!」という議会運営委員会の方針で対応できることとなりました。

正直、議会運営委員会で「やる」と決めたものの、しかし、それに対して…既に夏休み休暇含めた人員のやりくり含めた事務局内の都合なども勘案すれば…「本当に対応し切れるのか?」という観点から慎重に慎重にと…議会事務局内では企画を進めるにあたっても様々意見はあったわけです。やや心配もしていましたが、しかし、「やる」と決まってしまったからには「やる」しかない…そして「どうせやるなら、前向きに取り組む!」という姿勢で、準備作業を進めれば進めるほど、なんか楽しくなっていくというか、ワクワク感が増している様子でもありました…(実際は分かりませんけれど、私の目から見ると、それぞれ職員さんが持ち味を生かして作業を進めてくれている姿を感じられました。)。これは実は局長や次長の気持ち一つなんだなあとしみじみ感じております。管理職の役割というか、その姿勢ひとつで同じことをやったにしても得られる結果は違う。

そのこと実感した気がします。

午前中から午後からと、ずーっと若者プロジェクトの最終確認の打合せ。それを受けての、事務作業。職員はそれぞれ役割分担をしながら、準備を進めています。黙々と…黙々と…。議事係を中心に当日の模擬議会等の次第作成、あるいは議員紹介のパンフレット作成など。

並行して、他の部屋では若者プロジェクトメンバーも自分のパソコン持ち込みで作業中。子どもたちに渡すことになるワークシートの作成、クイズなどの準備。

まだ今日の段階でも、変更箇所や修正箇所が多々あり。当日は、ほぼ全議員がスタッフとして参加するため、混乱がないようにしなければと進行表をかなり念入りに作成しました…。それから、当日使用するスライドや映像なども確認しました。リハーサルも万全に。それから、途中、参加人数を増やした関係で、模擬議会も2部制で子どもたちを入れ替えることにしたので、その合間には多摩市議会ではお馴染みで池田けい子議員にミニ手話教室をやっていただく段取りも決めました。

 

気がついたら、お昼休憩もなく、15時近くまでずっと作業をしてしまいました…局長も次長も職員も…中休みとばかりに、15時過ぎてからお昼休憩というか食事をとるという感じでもありました。

庶務係は参加する子どもたちの議席札の作成、あとは参加してくれた子どもたちに認定証を渡すことになっているので、その準備。文言についても最後までいろいろ悩んで決めました。あとは参加賞も配布することになっているので「お土産セット」づくり。視察対応で渡しているハローキティのファイルを企画政策部から分けてもらったり、選挙管理委員会からもシャープペンシル、入れる袋もとてもかわいらしい袋をどこの部署からか調達してくれました。

着々と準備進み、グッズは議長室へ。

私も保護者の方にお渡しするお手紙を作成したり、封筒を作成して印刷し…事務局が作成してくれたアンケートと共に封入作業開始。ついつい局長にお願いしてやってもらうという…総出総がかりです…。

 

事務局と一緒に作業を進めながら思い出していたのは、初めて議会報告会をやる時のこと。とにかく「初めて取組む」ことには緊張感もありますし、何もない状態からなので試行錯誤もありすぎて…「そうだ、そうだ、これもやらないと」「あ、ここもやっておかないと」…とやりながら思いついたり、思い出したりすることも多いですよね。そして、できるだけのことをやらなくっちゃと準備万全でベストを尽くそうとみんながそれぞれの力を出しあって…。もしかしたら、まだ私たちでは気づいていないところもあるかもしれませんが、今の段階では思いつく限りのことはやれているかな?と思います。

 

最後には、いつもの議場の臨場感を出すために…実際の放映はしませんが、インターネット中継のシステムも利用することにしていますので、セッティング…。テロップで子どもたちの氏名をきちんと入れなければなりません。その作業も20分程度はかかります。嫌な顔せず、当日、できるだけ満足度高い企画として仕上げられるようにと取組みが進みました。でも、私と局長は夕刻からの予定があり、もちろん大幅に遅刻した訳ですが、それでも最後の最後のところの作業は次長と係長と議事係の職員さんに委ねたところで帰路に。

 

さあ、あとは月曜日!どんなふうに子どもたちが反応してくれるだろう?と楽しみです。まだ、頭に思い浮かんでいる「これ、あったらいいだろうな?」が出来ていないので、それは週末にやらなくっちゃです。

条例づくりを進めていくための技法…。

遠目で見るといいけれど、近くで見るとちょっと…と言われて多摩センター駅前の階段を見に行きましたが、、確かに、近くで見るとちょっと薄汚れたりしていて、「いまいち」と言われる理由が分からないわけではないが…。

今日は健康福祉常任委員会がありました。「(仮称)コミュニケーション保障条例」について素案をベースにして各会派の意見を調整するということになっていますが、なかなか議論を進めるについても、実際に条例をつくるにおいても、難しさがあるなあと感じています。多摩市議会は「委員会主義」をとっているということで、かなり委員会が努力を重ねてきているとはいえ、「委員会主義」というのは「委員会独自の取組みは尊重されるものの、しかし、委員会が独自に突っ走る」ということで議会全体の足並みが揃わない中での委員会主義であってはなかなか物事がうまく進んでいかないのもまた事実。委員会の取組みがどのように議会全体に共有されているのか、他の議員との意思疎通を図っているのかも含め、問われているような気がしています。今回の条例提案についても、全議員の意識がまだ醸成されていないというのか、行政的な言葉を借りれば「気運が高まっているとは言えない」となりそうで、議員間の温度差を解消することを優先しなければいけないだろうと考えています。

私は議会における政策提案や条例提案は全会一致で行うべきものであると考えていますが、今日の委員会では「委員会主義なんだから最終的には多数決でも・・・」という意見が出されたので、それにはさすがに驚きました。委員会主義はもちろんそのとおりで、尊重すべきことと思っていますが、委員会がこれまで取り組んできた過程の中でどのように全体議員の合意形成を図ってきたのか、あるいは、委員会に所属している各会派のメンバーがどのような情報共有が出来ていたのかについても、条例づくりを進めるにおいては非常に問われる点だと考えています。会派内でどの段階で情報を共有し、議論を練り上げていくのか?もポイントの一つになっていると思います。今回は条例素案がある程度固まった段階で全議員に取組み状態が公表されましたが、過去のことを思い起こせば、条例の骨格をどうするのか?あるいは条文素案を作成する段階から全議員を巻き込む工夫で取組みを重ねてきたように思います。素案があった方が議論しやすいことは確かなのですが、いきなり素案を見せられたところで、それ以前に全体議員の理解度をどう上げていくのかが大事。

なにせ、今回は初めての取組みとはいえ、議会全体の取組みとして多摩市議会が「全会一致」を重んじていくとすればかなり私たち、今後の努力が問われ、覚悟も問われるだろうと思います。議会提案としての重みをしっかりと持たせ、行政に対し義務を課していく条例にする野であればなおさらのこと。「全会一致」にしなければ意味がないと思います。

ところで、条例づくり・・・ということで、条文をいかに作成するのか?という点ですが、これもまた専門家がなかなかいると言いがたい議会においては難しい。私も今日の委員会で意見交換をずっと聞いていたのですが、議会基本条例のように「議会独自のルール」ではないことを思うと、行政提案でなされる条例の「姿」を考慮しながら、全体の条文構成や言葉遣いなども考えていく必要がありそうです。言い回しひとつをとっても、あるいは用語についても…そういう意味でとても難易度が高いですね。

行政の場合も他市で先行している条例を参考にしながら作成すると思っています。とは言え、すべて真似をして「市の名前」のところを「多摩市」に変えればいいという問題ではないでしょう。おそらく自分たち自身の独自性というのかオリジナリティを加えようとすれば、他市を参考にし、足し算あるいは引き算で加筆修正などを加えていくことはよくあることとは思います。しかし、それで出来上がった条文全体を客観的に眺めていくことが必要です。足し算引き算をしながらだと、全体が実はちぐはぐな印象になることも多く、特に条文作りなどには慣れていないと大変です。なるほど、行政には「文書法制課」という担当部門がある理由がよくわかります。大学院に通っていたのも既に昔々…のことになってしまいましたが、そのときに条例づくりの授業があり、私も何度か体験もしておりますが、ド素人な人がいきなりつくり、同期だった行政職員にすごく突っ込まれたりと懐かしい思い出…。私たちは決して条例づくりのプロではない。行政職員であっても、全員がプロ級ではないからこそ専門部署としての「文書法制課」が存在し、ある意味屋台骨になっているとも言えますね。プロ集団です。

という状況を踏まえ、しかし、市民生活の問題解決のために何ができるか?について条例制定が必要であれば、それに向けて最善を尽くすことが求められるのは当然のこと。何とか健康福祉常任員会で取組んできたことがカタチになると良いなと願っておりますが、まだまだハードル高そうです。

とにかくこれから、やらなければいけないことが山積みになっているという点がとても大きいですね。市民意見を聞くという点でもまだ十分とは言えず、今後、さらに取り組んでいくとなれば…正直、来年4月の私たちの改選までにどこまでできるか、多摩市の条例として、他の条例とともに例規集に並んでもおかしくない水準に高めていくためにも行政との綿密な調整も必要になります。先にも書いた通り、行政に義務を課すというのはとても重たいことなのです。

「議会で議員の政策提案条例が一本もない」ということが学識経験者などから批判され、地方議会は仕事をしていないあるいは能力がないなどと指摘する知識人もいらっしゃいます。それは議会が「立法機関」としての役割を果たしていないとする批判だと思っていますが、議会は行政から提案された条例をまずはきちんと議論することが必要であって、その上で議決するというのは「立法機能」を果たしているとも言えます。なので、個人的には政策提案条例がないという批判に対し、学識経験者や知識人の方々の批判は一面だけを見ているだけなので、そんなに悲観することはないとも思っているのです。

そもそも、議員の数だけ政策提案はあるわけですから、それを「よし!」と議会全体で政策提案条例に結び付けていくための努力やあるいは取組みを進めていくためにはそれ相応の議会全体の意識づくり、政策提案条例をするにいたる立法事実などの共有などその準備段階がものすごく問われると考えております。議会というのは議員どうし(言ってみればその背景には支援者である市民がいる)の利害調整をどう進めていくかについても必要な視点であり、そうそう簡単ではないのです。

ということで、今回の取組みの中で今、私たちが到達しているところを踏まえ、次にどのようなステップを踏んでいくかも大事。委員会で取組んできたことをどう大事にできるのかを改めて考えていきたいと思っております。議会事務局もしっかりと議会を支える組織として進化してもらいたいですしね…。何となく、私たちに足りないのは条例づくりの実践を進めていくための技術ももちろんなのですが、今はそれ以上に、「お作法」というのか、議会内でのルールが未確立であるところに要因があるのかなという気も。

議会探検準備中…。

今日は週明けの議会探検の準備。最終的には参加希望者が28名。議場にある議席数は質問席までを入れれば、何とか28席確保できるのでキャンセルで待っていただいた方にも全員参加していただくことに決め、あとは当日の段取りを話し合いました。ちなみに写真は議長室内なのですが…。一度も電源を入れたこともない…今の子どもたちは見たこともないようなブラウン管テレビが置いてあります…。

当日の段取りから、配布物の確認などをしましたが、参加者の数を増やしたことに伴ってタイムスケジュールも見直し、また参加者は低学年から高学年までと幅広いのでなかなか対応に苦慮しそうな感じもありますが…とにかく個人的には当日どうなるか、想定しきれないところもあるんだろう…と思うので楽しみですが、議会事務局は「手抜かりないように」とものすごく慎重で、一つ一つの段取りを気にかけてくれます。

そして、議会探検プロジェクトを担当している飯島議員、大隈議員、本間議員がとても気にされているのは当日スタッフに来て下さる他の議員の皆さんへの配慮。役割分担など含め、すべて当日朝に説明をして対応していただくことになるので、これまた「手抜かりないように」と段取りなど確認中です。飯島議員も大隈議員も本間議員も議員歴で言えば1期生なので、先輩議員に対する気くばりの大きさは人知れず…という感じです。会話をしていると、「議員歴はモノを言う」とよく聞くのですが、そのことを感じます。でも、多摩市議会では、「私が先輩…」と先輩面をしているような議員さんは少ないのですが。「目上の方には失礼がないようにしなければ。」という気持ちは大切にしないといけないなと私も改めて自分自身に確認。

今日のあさがお。とてもきれいな色で、なかなかその色合いは写メでは出せないです。でも、あさがおの花が咲いていると嬉しくて、「がんばろう」という気持ちになりますね。明日は終戦記念日ですね。