「とろける和三盆ぷりん」の味わいはいかに。和三盆といえば、上品で高級品のイメージですが、本ぷりんは私にはとても甘く感じたということで、使用量が多めなのかな…。好みは人それぞれですが。アイスクリームはその典型かもしれませんが、冷たくしていただくスイーツの場合、砂糖を少なくするとおいしさが足りなくなるとも言われます。「甘さ」を感じさせるためには砂糖をたくさん使わなければならないということですね。なので、自分好みに甘さを調節するために、お菓子作りは何度も何度も試作を重ねことになります。作り立てのときと、ちょっと時間を置いてからとでは味わいが違うのですが、甘さという点では特に。
ちなみに、「とろける」のついているプリンの場合ですが、どうやって「とろける」になっているのかも注目すべきポイントかもしれませんね。こうした時にも原材料をチェックしてみることも必要かもしれません。手づくりをする場合、とろける感を出すのは意外と難しい。もう少し時間的な余裕と気分的にやる気になれば、手づくりプリンに挑戦したいと思っていますが、やり始めると終わらなくなりそうで、作り続けて、食べ続けなければならないのは随分とよろしくないと思っているので、とりあえず、今のところは「おいしそうなプリン」探しをしているほうが吉かもしれませんね。
さて、今日は定例の災害対策連絡会がありました。ちょうど2週間前の連絡会で、障害者福祉サービスの事業所の皆さんがいらっしゃり、さまざまご意見をいただきました。その件に対する健康福祉部からの見解というのか、報告というのか、現状についての説明があるとのことでしたので、同席させていただきました。
ところで、毎週開催の連絡会ですが、基本的には各会派の代表で構成されているとはいえ、傍聴あるいは同席可能になっているために、かなり他の議員の方も出席され、情報共有が図られているのは多摩市議会ならではかもしれません。他の市議会では連絡会すら行われておらず、各会派の代表者たちだけで何らか対応している場合もあるのかもしれませんが、言ってみればメンバーではない「それ以外の議員」にも参加の場が準備されているというのは、珍しいと思われます。
話を戻し、健康福祉部からの述べられた見解ですが、「これまでも、事業所のみなさんとはコミュニケーションをとりながら、やってきたので、こうしたかたちで改めて議会のほうに要望が出されたということで、残念です。」ということ…「直接、もっと話をしていただけたらよかったなと思いました。十分とはいえないまでも努力はしてきたつもりだったので」という趣旨でまずは部長から。その後、担当の課長は「ていねいな対応ができていなかったことに反省している」ということで、「密なコミュニケーションや打ち合わせの場所を増やしていきたい」という方向性、そしてまた、「現場の困り感はその事業所ごと、個々に置かれた状況は異なっていて、全体像としては『大変だ』というようなイメージはあっても、一つひとつを拾い上げる努力は不足していたと思う」という内容での発言。
「現場の声を拾い上げる。」
これがとても重要であって、でも、なかなか大変でもあって…。ただ、何もやっていないわけではないこと、私たち議員側も一定は把握していて…。
というのも、私も4月の早い段階で担当課長には「現場の声をぜひ聴いてほしい」ということを申し伝えた経緯もありますし、おそらくそれは私だけではなく他の議員の方も同様に対応されているはずなんですね。そして、実際に、アンケート調査を実施したり、ヒアリングを行ったり…全く何もやらずではなかったこと把握しています。
ただ、やり方に十分、不十分があったり、さらにはこうした経験したことがない状況によってさらに浮き彫りにされてきた課題など、可視化されてきたことが多くあるのだと感じています。当然ながら、新たな課題も見えてきた。
そこに対し、今後どう対応していくかが問われているという話しでもあり。障碍者福祉の問題では熱心に取り組まれている共産党の安斉さんがあえて部長に対し「事業所の皆さんが、行政は行政に、そして、議会には議会へと意見を述べることに何の問題もないし、残念なことでも何でもない。それに、障害福祉課の皆さんができる範囲の中でいろいろ努力されていたことも一定は評価もしています。」と意見を述べられていて、私もそれに対しては同感。
しかし、職員の方々は「議会から言われた」とか「議員に言われてしまった」みたいなこと必要以上にビクビクしている感じがあるのはなぜなんでしょう。「言われないようにしよう」「指摘されないようにしなくては」と感じている空気感が察知されていて、きっとそれは議員だけではなく市民に対しても同様なのかもしれませんが、一定の緊張感というよりも、「必要以上」にその雰囲気を醸し出すというのは、あまりよろしくないですね…。逆に議員、あるいは市民が遠慮して「言えなくなってしまうこともあるのではないか」と思うからです。結構、議員側も気をつかっている場合も多いと思いますね。
「言われたくない」「言われないようにしよう」というバリア…そのことで、プラスよりもマイナスのほうが大きく出てしまうこともあるのではないでしょうか。
今回の障害者福祉サービス事業所の皆さんとの意見交換は、とても前向きだったと思いますし、ある意味、議員のほぼ8割が参加していた災害対策連絡会の場で状況が共有されたことは市民にとっては何のマイナスにもならない。もちろん、それによって行政に取り組むべきこと、仕事が増えること…でも、市民にとってプラスになることであれば、そこにある大変さも克服できるのではないか?とも思うのは私だけでしょうか。
いずれにせよ、「議会や議員には知られたくなかった」という気持ちが、部長の冒頭での「残念に思えた」という発言にもつながったのかもしれませんが、個人的には残念さを覚えたところからの出発だと思いますし、そうした感想を吐露してくださったことにもある意味感謝を感じます。
市役所の仕事は私たちが見ている以上に、捉えている以上に…楽ではありません。売り上げ実績やら営業利益やら…と言ったわかりやすいものさしで評価できるものではないからです。百人いれば百通りの評価があるわけであって、その中で一つひとつの判断を持ちつつ取り組んでいかなければならない仕事なので。そこを受け止めながら、議会や議員も決して欲張りにならず、「今より、ちょっとでも前進できる」を大事にしながら、課題解決に取組めるといいなと思うものです。
障害福祉課のみなさんにはそうした心持ちで、仕事に取り組んでいただきたいと思います。そういう意味では市民からのお困りごとの相談、苦情も含めてかもしれませんが、そこには「ちょっとでも前進できるヒント」があると受け止めていきたいですし、それによって、より暮らしやすさにつながる解決策も見つけることができる…それこそが「やりがい」なのかな。「職員になったことがないのに、あれこれ言わないで」と言われてしまいそうですが、とにかく、潜在意識に埋め込まれている「議会や議員に知られたくない」ところからは脱皮してほしいものです。