やっと秋を感じるようになったとはいえ、日中はまだまだ陽ざしが刺さり、暑さを感じる一日でした。いつものように起きて、いつものように支度をして、いつものように電車に揺られ、仕事場まで。通勤時間の人混みもそれなりに楽しめるのは「人間観察」ができるからかもしれません。
一昨日、「みんなのみらいをみんなでまなぶセミナー」ということで、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授の鈴木宣弘先生をお招きして勉強会を開催しました。みんなに共通で、誰しもに関わる「食」のこと。「食」の問題もやっぱり…無関心でいられても、無関係ではいられない最も私たちに身近な問題。
無関心でいられても、無関係ではいられない…というのは「政治」も全く同じなのですが、それよりももっともっと自分事として考えられるのが、自分たちの「食べ物」のことだなって思います。
「安いものにはワケがある」
より身近な場所の安全で安心な食べ物に目を向け、ちょっとは高くても、「食べて支えよう!」と思ってくれるような人が一人でも増えてくれるとなあ。先生の講演が来場してくださった皆さんに少しでも響いてくださるといいなと願っています。もともと「食」に関心があっていらしてくださった方もいれば、何となく足を運んでくださった方もいらっしゃったのですが、いずれのみなさんにも好評で、「また、機会があれば、もう一度お話しを伺いたい!」という感想をいただきました。
エネルギーも食糧も自給ができていない私たちの国の未来をどうしていくのか。これは本当に深刻に考えていくべきことであって、選挙の争点にもしてもらいたいくらいの課題。「食」あるいは「農」に目を向けた国家政策に注目をしながら、来週から始まる選挙でも各政党の政策を見ていきたいと思います。本当の意味で、私たちの暮らしを支えてくれる「農」であり「食」でなければならない。今、もてはやされている「フードテック」についても、その本質をちゃんと捉えていく必要もあります。
今回のセミナーには都議補選でご一緒してくださった多摩市、稲城市の議員の皆さんだけでなく、稲橋由美子立川市議、城所美奈子日高市議がいらしてくださってまして、ありがたいご縁もいただきました。私は先生のお話を伺うのは2回目でしたが、今回もまた、160頁もある鈴木先生のスライド資料は復習をしなければならない宿題含みのものでして、まだまだ自分の知識不足を痛感するばかり。
いずれにせよ、「食べる」というのは私たちにとって「いのち」そのものであり、「生きる」ということであって、もっともっと深堀して、学んでいきたい大事な課題です。10年後に向けて、もっと真剣に取り組んでいくべきだと考えています。次回もセミナーを開催する予定ですが、私たちの暮らしの足もと、暮らしの「根っこ」のことを考えることのできるテーマを選んでいこうと思います。しらた満多摩市議、武田雅人稲城市議と相談しながら、決めていこうかなと考えていますが、「こんなテーマで」というものがあればぜひお寄せいただけたらと思います(→ hisaka_box@yahoo.co.jp)
できれば、これからもセミナーは参加費は無料で開催したいと思っています。やっぱり、「きっかけづくり」をするためにも参加のハードルは少しでも下げておきたい。私も勉強したいし、せっかくだから、みんなも一緒に学ぼ!…みたいなスタンスを大切にしていくつもりですが、資金が続くように活動もしていかないといけません。今回は小さく始めるつもりが、先生からのオーダーもいただきまして、最終的には予想外の反響で多くの人にご参加いただけて、本当にありがたかったです。ちなみに、今回の参加費無料は食糧安全保障推進財団の協力を得ることができたから。鈴木先生が理事長を務めておられます(先生の挨拶文に感銘を受けました)。
それにしても、自分には甘々。「なるべくね…小麦粉よりも米粉」…日本のお米を守っていくための消費行動をしなければと再認識した直後からの…目の前にあるとついつい誘惑に負けてしまう。「家族のお誕生日」を理由に。でも、今週もずいぶんと寝不足の日々で頑張った自分への労いとともに…。
最後にはやっぱり支えてくれる人たちへの「ありがとう」。一緒に考え、一緒に行動してくれる仲間の存在は大きい。私たちの足もと、私たちの暮らしの「根っこ」に何があるか、みんなで共に考えていくことをこれからも続けていきたいですね。自分自身の「根っこ」にも問いかけ続けながら、地域の「根っこ」と私たちがこれからもずっと大切にして大事にしていきたいこと、守ってきたいことを見失わないように。
「場」をつくる。
「どんな場をつくる?」
「誰のために、何のために?」
ここを念頭に置いて。昨日も今日も、そして明日からも…私は変わらず元気。周りへの感謝を忘れずに一歩ずつ前進。今月の近況報告でした。