大人の幸福度を上げていくこと。

昨日は午前中に委員会の集まりがあり、昨年度決算審査に合わせて多摩市の防災、災害対策をテーマにしていくことが決定。その後、ちょっと野暮用で出かけたりして、その後、帰宅。

最近、「ウェルビーイング」という言葉をよく耳にしたり目にしたりするのですが、それはきっと、私たちが「ウェルビーイング」なるものを欲しているんだろうなと思えてならず、とにかく大人の幸福度を上げていかなければ、子どもたちも幸せになっていかないことをいろいろな場面で感じるのです。

父の認知症が随分進行してしまったので、電話で会話することが本当に難しくなってきて、意思疎通する以前にすでに携帯電話の使い方が以前にも増してわからなくなっていることを感じます。「感情が残っている…」というのか「感情は失われず」と聴いているので、次に会う時にはこちらの気持ちの準備が必要かもしれないなと。今後、まだまだ高齢者が増えていく時代になり、自分も何もなければ年をどんどん重ねていくことを思う時、この街にどんな「備え」があり、自分はどんな「備え」をしているのだろうかと考えさせられます。

ところで、写真に載せたのは、旧東永山小学校の跡地。本当に広大。とてもいい場所にあって、活用しがいのある場所ではないかなとしみじみと。URが老朽化した団地を建て替えしていくことが決まっています。かつてはこの場所が市役所建替えの候補地になっていたこともありました。悪くなかったな、それも…って思えてきます。

来週は一般質問の通告書提出締切。週明けには6月定例会の議案説明もあり。育休から復帰して、働いていくことの大変さ、組織や社会と折り合いをつけていくことの必要性などなど週末もいろいろ考えさせられる時間をいただいています。

何はともあれ、「大人の幸福度」…ここは社会を考える時の要。ここが低下していて、低いままの社会で「子どもの幸せ」は語れないのかもしれませんね。

「変わり目」をどう超えていくか。

多摩市立中学校PTA連合会(中P連)の評議員会があると情報をいただき、「よかったら、見学できます」とお声もかけてくださったご縁もあり、足を運んできました。娘の小学校時代にはPTAの役員も経験したことはありますが、こうした場に参加には妙な遠慮の意識が働き、存在は知っていても(小学校の場合には小学校PTA連合会「小P連」)参加したこともなく、今日の初参加はなんか、ちょっと緊張しました。知り合いがいたので、「え、どうしたの?」と驚かれましたが、私としてはホッとしました。

中P連は1972年に設立されていることからもわかりますが、実に歴史ある活動です(おそらく、小P連も)。ある意味で、伝統が脈々とつながっているとも言えます。何というか昭和っぽい?イメージがあるのは、多摩市のPTA連合会の上部団体には東京都全体の、そのまた上には全国の…があるからかもしれませんが、縦社会の名残もきちんと継続されているような印象があります。

かつてはPTA活動が盛んであって、保護者パワーもあり、もちろんこうした連合会の活動も幅広く活動がされていたことと思います。しかし、やはり、世の流れ、社会状況の変化…今は時代も「令和」…時代や取り巻く環境が何せ様変わりしています。そういう意味では、従来を踏襲しているだけでは成り立ちませんし、どんどん進化するというか、脱皮して脱皮して、成長していき…「今にあったかたち」を模索しなければならないのだと思っています。そして、たぶん、時代時代ごとにいろんな節目もあって、おそらく今、…何度目かの変わり目にあるように感じたひとときでした。

今日の総会では、たまたま、2011年ごろから中P連を支えていくために発足していたOB・OG組織が「解散」となったことも報告されたからかもしれません。なので、より一層、「変わり目」のタイミングを感じた気がします。OB・OG組織の代表の方からも挨拶がなされ、PTAに対する想いなどが語られ、最後は出席されていた各中学校の副校長先生に向けて「よろしくお願いします」と。最後には、現役世代からOGのみなさんへの花束贈呈もされたりと…ちょっと心温まる場面がありました。一緒に拍手を送らせていただき、労いの気持ちを少しだけお伝えできたこともありがたいことでした。

 

さて、総会の冒頭で落合中学校(会長は輪番制で昨年度は落合中が担当)の校長先生が「管理職として仕事をするようになってから、PTAとの関りが深くなり、その活動の意義を一層感じられるようになった」という趣旨のお話しをされていましたが、その一方、「コロナもあって、PTAの在り方も変化を余儀なくされているし、新しいかたちが求められている」とおっしゃっていました。

やっぱり「コロナ」。

コロナが私たちにもたらした変化というのか、影響はいろんな形で表出してくるものだなと考えさせられました。中P連の活動の場合にも、4年ぶりに何とか元の活動に近づけられ、何とか軌道にのせてやってきたものの、手探りの中で進めてこられたような気もしました。なぜなら、考えてもみれば、中学校の場合、3年間という期間しかないので、あっという間というか‥‥その間ずっと「コロナ対策」に覆われた学校生活を送ってきた学年もあったことを思うと、PTAの活動についても「継続していく」こと自体に難があったこと…容易に想像できるからです。コロナ最中にはPTA活動は休止状態に追い込まれていたわけで、その現実を受け入れながら、進んでいたわけですからね。うちの娘の場合を考えても、高校3年間がコロナに覆われていましたので、PTAの活動などほとんどやってもいませんでしたし、無くても何とかなっていたのもまた事実だったりで。

 

ということで話を戻せば、中P連の活動もそうした状態の中で組織としては継続されてきたわけなので、活動を再開させるにも、まずは今までを確認しながら、立て直していくところから始めたのではないかな…と。輪番制で会長、副会長などなど役職も変わっていくのでなおさら。きっと、引継ぎされてきた過去の資料や情報などなどを参考にしつつ、「さてどうしていくか」を考えて、活動の再構築をしてきたのではないかしら。さらには、そうこうしているうちに、これもまた「時代」なのかもしれませんが、各中学校ともPTA役員のなり手不足からの、中P連活動への参加自体へのハードルも各校で高くなっていくような状況も…。

 

今後を見通してみると、従来踏襲型では継続しきれないだろうことなど、薄々気が付いてしまう感じもあります。だからこそ、「新しいかたち」が必要となっていることがわかります。こういうの「時代の要請」というのかもしれませんが、でも、「子どもたちのために」というのはいつの時代も変わらないはずなんだけどな。ただ、今日の総会に出席されていた各校の保護者の皆さんは、「くじ引きで…役員になってしまって」という話しもチラリと聞いたものの、前向きに関わろうとされている雰囲気は感じることができたのはうれしいことでした。みんなが忙しさを抱えている中で、引き受けていくというのはたやすいことではありません。やっぱり、一つやることが増えるので。PTAの活動に関わるというのは見方を変えれば、大変なことですし、正直、めんどくさいこととも言えます。それを言ってしまえば終わりですが。

でも、私は「関わる」というのは、どんなことであってもプラスだと思っていて、「関わる」から見えてくること、理解ができることなどがたくさんあると思うのです。いい面、悪い面、すべて含めてですが、「関わってよかった」と最後に振り返ることができるようにも思います。私にとってはそれが「関わる」なのです。そして、PTAの活動というのは、やっぱり「子どもたちのため」のことですから!大人がちょっとだけ踏ん張って頑張りたいものです(そういう気持ちで頑張ってくださる保護者の方の存在がありがたい!)。

そういう意味では、また新たな(令和の)「変わり目」とも言えそうですね。いずれにせよ「何のためにやることが必要で、大切なのか」をじっくり見極めながら、よりよい形を急がないでつくっていくと良さそうです。大事なことはこうした活動は決して「義務ではない」ことを認識しつつ、みんなで話し合いを進めることなのかなと。そうすれば、先が見えてくるような気がするのです。楽観過ぎるかな。各校それぞれが置かれている状況など加味しながら、新たなかたちが模索されていってほしいと思いました。

 

「無理をしてまでやらない」けれど、「ちょっとくらい無理してもいいよ」と思える活動にする。これ、私が大事にしていること。

アロマティカス。閑話休題で。

今朝は朝早くから、市役所へ行く用事があり…「あ、やっぱりな」というような心境になりまして、もっとこれからのまちづくりのことを真剣に考える必要があるのではないか…とか、一緒にいた折戸さん、白田さんと会話。そして、季節が変わり、すっかり枯らしてしまったアロマティカス…また買うかどうかをずっと悩んでいたのですが、やっぱり購入してしまう。鉢植えを完了して、満足な一日。

何しろ、これから虫が増える時期になるので、自宅内に虫の侵入をさせないための対策を講じていかなければならないのです。気休めかもしれませんが、アロマティカスも少しは役立ってくれると思っています。

玄関にも「虫除け」の設置が完了したのと、ベランダには鉢植えを置かないということで、整理してみたので、ここで今年も虫対策は一応完了したかなと思いますが、あとは、蚊取り線香を早めから焚くことも大事になっていくので、そこも徐々に…。

「PTAの活動のこととか、教えて~」ということで、今日もまたお仕事帰りの友達をつかまえての現状ヒアリング。「なんとかかんとかでも役員の仕事をこなしていけるし、こなしながら、みんなで仲良くもなれるので、いいコミュニティとも言える」との意見はその通りかなと思ったりもします。私もPTA活動を一緒にやったメンバーとのつながりは、今でも強いかなという印象です。ただ、その意見がこれからはますます少数派になっていくのかもしれません。私にとっては残念は方向性なのですが、それをただ受け入れていくしかないのか。

そういえば、今日は昨年度の政務活動費について使途報告書などの修正や訂正もしたのですが、「間違いのないように」と議会事務局が各会派、議員が作成した書類をチェックしてくださり、ありがたい限り。それにしても、私たちは「税金を使わせていただいている限り」ということで当たり前のように、領収書添付をしていて、使途を明確にする必要性もあり、客観的な視点から議会事務局の職員の皆さんにも目を通していただいているのにな…政治資金をめぐる国会でのやり取りなどなど…ホント、何なんだろうって思います。私たち多摩市議会の政務活動費についていえば、使い道はとても縛られていますし、研修に参加したり、視察をしたりするにも、結構、「これは支出するとして適切かどうか」って事前に考えるのは自然なこと。私たちが税金の使い道をチェックしているのに、自らがチェックする側の人間として、逸脱した行為をするわけにはいかないはずなのです。

あっという間に五月も折り返し。「しきし」を探せなかったので、また引き続き、正方形でちっちゃいしょうゆ味のおかき探しします。意外と売ってない。

いちご大福。閑話休題で。

久しぶりに「いちご大福」をいただく。これは「抹茶味」であるところが特徴だと。しかし、この感じのいちご大福はとても食べづらいフォルムですね。いちごと大福をつい区別してしまい。そしてまた、このフォルムがどうしてもトカゲの頭に見えてしまうのは、それはやっぱり「抹茶色」のせいかもしれませんが。

今日も引き続き、一般質問で触れる予定の「教育」に関して、知り合いのママたちからヒアリング。そして、やっぱり、各小中学校でのPTA活動が岐路に立たされているというか、難しい状況に立たされていることを痛感。「子どもたちのためによりよい学校環境をつくるためにも保護者が参加していく」…と言っても、気持ちはあっても、役員などを引き受けるとなると、その負担が大きい…実際にはやってみるとそれほどでなくとも、そういうイメージが付いて回って、払拭されていかないのかもしれませんが、また、一段と…世の中全体がせわしくなっている印象を受けています。それにしても「校長先生によって、学校がガラリと変わる。子どもたちの雰囲気も変わっていく。」って…たぶん、「先生たちの…というか、職員室が変わる。」からでしょうね、きっと。多摩市教育委員会は市内の小中学校をより良くするための人事のために力を尽くしているとはいえ、残念ながら、学校ごとに若干?‥‥格差とは言いませんが、「違い」が生じていることは確かです。

 

ヒアリングしているとはいえ、正直、肝心な話しはその一部で、それ以外は…あれこれ、四方山話をしていて、あっという間に一日が終わってしまう感じなのですが、どうして、こんなにも喋り続けていられるんだろう…話題が絶えないのかと思うほど。

 

最近の悩み事と言えば、また、だいぶ目が悪くなったので、眼鏡を新調してみたのですが、夕方とか夜間運転用にと欲張って度数をあげてみたところ、急速に老眼が進んだ気がします。「ありえない!」というくらいスマホの画面が見にくくなってます。ボヤーとしているというか、ピント調整がかなり難しい。いろんなところに支障が出てくるのね…と実感中です。なので、レンズ、作り直しにも出かけました。老眼が少しでも進まないような策はあるのかしら。

明日は祖父の命日。「しきし」がどこかに売ってるかなあ。正方形のパリッとしたおかきです。最近、あまり見かけなくなったのですが、これは祖父母の家に行くと、出してくれていたおやつだったのです。

今朝は腕時計の電池が切れていたみたいで、それを知らずにつけて出かけておりまして。「気づけよ!」と思いましたね、我ながら。

議会報告会。2024年春。

先月末に引き続く、議会報告会でした。私は担当ではなかったのですが、参加している方々からの意見なども聴けるといいなと思ったので足を運びました。前回よりも盛況にて、30名弱の方が参加されていたということで、関戸公民館の大会議室は出席していた議員、議会事務局職員さんなども含めるとたぶん、60名くらいはいて、満員御礼になっていました。

内容は前回どおりで、庁舎建替えと今年度予算内容の報告。前回は先にすべての報告を終えてから質疑だったのですが、今回は庁舎建替えに関する進捗状況を報告してから質疑、予算審議状況を報告してから質疑という流れに変更。前回開催の振り返りを活かした形です。そのおかげ?なのかわかりませんが、前回よりも質疑や意見が活発に出された印象でした。

庁舎建替えについては、「つい、予算との見合いで、コスト削減に意識がいきがち。しかしそれによって、中途半端にならないように。」とする意見が出され、ここは頷けるところ。華美にする必要はありませんが、必要最低限の‵必要′とはなにか?…意外と議論としては簡単ではないなと思いますが、『中途半端な工事にならないように』」という視点はものすごく大事ですね。

しかし、現在示されている建替え費用は123億円ですが、今の計画のまま進めるとしても建築コストだけで1.5倍はかかるでしょうし、備品などの購入含めて、単に建屋だけ新しくするわけでないことを考えると、もっともっと・・・もっと、もっと・・・かかる費用は膨らむに違いありません。世代間負担といって、将来にどれほどの借金を先送っていくのか…ってますます気になります。

あわせて、DX。

これについては、高齢世代なども含めて、対応が困難な方々への配慮を求める声がありましたが、今でさえ、「ついていけない」という声も聴いていますし、私は「アナログの良さ」を見失わないことも大事だと考えているので、頷けるものでした。もちろん、議会でも「デジタルデバイドの解消」などについては指摘されています。

そういえば、「議会改革度ランキング」のことについて、多摩市は2023年の調査でランキング外になっていることが指摘されていて…。「調査に参加することをやめたのですか?」という質問がありました。「え?そうだったの?」という驚きとともに、調べてみたところで確かに「未回答議会」になっていることが分かったのですが、その理由については、またいずれ報告されるのかなとは思います。どんな事情があったのでしょう。

今日は朝から大雨でした。一日、ミーティングとか打ち合わせとか…ずっと夜まで入っていたので、一つ一つ分野とかテーマも違うので、情報整理をしておかないと。6月議会では「教育」のことを取り上げようと思っているのですが、とかく「先生」という存在が子どもにとっても保護者にとってもすごく大事。よい先生に巡り合えるかどうかが、子どもの日々と将来にも本当に影響を与えるものだとしみじみと。そういう先生、増えてほしい。

喰われる自治体…ですって。

なかなか、刺激的なタイトルで、手に取らずにいられず。多摩市よりもずっと小さな自治体での出来事として、記事を読んで笑ってもいられないなと思いました。

税金が「分捕られるだけ」としか感じられなくなっている人が増えていて、政治に対する信用はどこまでも低下していって、それこそ、底が見えないくらい深いのではないかと思う今日この頃です。地方自治体、地方政治に重要な議会機能は本当に市民の期待に応えるように発揮できているのかどうかも、常に、向き合い考えておく必要がありますね。手前味噌にならず。

明日も議会報告会を実施しますが、お天気も良くなりそうなので、集客どうかな…と思っていますが、前回よりも人が集まりますように。14時から関戸公民館の大会議室で開催します。個人の議員が報告会などを開催するときには、後援会などを通じた呼びかけなどもあったり、集客のための呼びかけにも力を入れるというのがあるかもしれませんが、市議会で行う議会報告会なので、誰か一人の議員だけが熱心に呼びかけるというのではなく、「議会全体として」告知活動などもしていますが、そこにはやっぱり限界があるのかなとか。個人の議員には呼応してくれたとしても、市議会の呼びかけにはどちらかといえば無反応検出の方が多いというか…。

それでもまずは開催すること。ここは大事なことであって、集客についての課題についてもどう克服していけるか…明日の結果も受けながら、また、全議員で考えていくことも必要かなあとか。わざわざ足を運んでみたいとか、みようという動機…持ちにくいかもしれませんが、一応、明日のご案内。よかったら、ぜひ、お越しください。

 多摩市議会2024年春の議会報告会
日時 2024年5月11日(土曜日)
時間 14時から15時40分まで
場所 関戸公民館 大会議室

EDIX東京2024へ行ってきました。

白田さんを誘い、ビックサイトで開催されていたEDIX東京へ行ってきました。3日間の開催で、いつ行くかを迷ってもいたので事前申し込みのセミナーは満員御礼ばかりだったのですが、各企業のブースなどでミニセミナーのようなことをやっていて…自社製品の宣伝兼ねてですが…そちらをチラリと見たりしながら、4時間以上は歩きまわれて、もちろん足が痛くなりました。

コロナ禍を経て、加速度的にギガスクールが進んだこともあり、教育業界に対する企業のアプローチもさらに過熱化している印象もあり、さらには、学校現場も企業連携で(予算面でも)教育活動を充実させていこうとする発想も広まりつつあり、全国各地でさまざまな取り組みが展開されていることに改めて目が開かれた感じです。よりよい学校教育、あるいは授業…一人一台のタブレット端末を活かして…となるのは当然のことで、指導する教員もスキルアップをしていかなければならず、もちろん、ICT教育とか授業どうあるべきか?という視点でもいろいろ研究が進んでいて、大学の先生なども今は企業とガッツリ連携する時代になっていることも会場を歩きまわると「なるほど」と感じます。

私のようなアナログを好む人には、最先端を行くGIGAスクールの取組みが正直理解しきれないところもありますが、「この時代を受け入れなければならないのだ」とその認識を強くできたのは良かったかもしれません。

今後、ますます欠かせない学習ツールがパソコンやタブレットであって、これらは「文房具」という位置づけになっていくのは必然。とは言え、どうしても私には、未だ鉛筆や消しゴムと同列に並べて「文房具」という表現が使われることへの違和感があるのです(いろんなブースでこの表現を耳にしましたが)。デジタルネイティブな子どもたちは、便利なツールをすぐに使いこなすことができて、機器を使用するスキルに対する理解度は早いとも言えますが、そこに合わせて求められる情報処理、情報編集、情報活用能力というのは、「機器を使っているうちに磨かれていく」というわけにはならないのでは?…と私は思っているからかもしれません。情報の渦に巻き込まれず、しっかり物事を捉える力が年齢に見合って、どう育まれていくのかが、正直、私にはまだ、その部分がよく見えてこないのです。今は情報活用能力が育まれ、磨かれていくスピードよりも、便利ツールを使って「あんなこともできます」「こんなこともできます」だけが先に先に進んでいるような感じがしてしまい…ある意味、どこか頭でっかち感があるというのか。生成AIなども活用した授業の紹介などもチラ見したのですが、プレゼン資料なども、AIが評価したり、整えてくれるという…「壁新聞」が好きな私にはちょっと理解ができないというのか。「昭和だわー」と自分を自覚する瞬間が多々あり。

しかし、本当に熱気あふれていて、全国各地からコロコロのスーツケースを転がしていらしている方も大勢見かけました。多摩市教育委員会もこうしたところに足を運んだりして、情報収集しているのだろうか‥‥と思ったりして、会場内を行ったり来たりしておりました。

そして、ちょっと毛色の違うブースがあり、そちらにも立ち寄りました…「雨などが降った時に、床の滑りを解決する」…というコーティングを手掛けている会社さんが、出展していまして、興味深く説明を聴かせていただきました…特に、白田さんが。

こうした展示会なども、一人で行くより、複数名で行った方が、着眼点の違いがあって面白いですね。「船の無線」を手掛けている企業さんの名前を見つけたりして「ちょっと、話しを聞いてみよう」とか、そんな感じもあって。

ちなみに、展示会への出展料なども気になるところでして、帰りがけに「出展相談ブース」の資料も手に入れてきたのですが、一番小さな区画でも3日間で100万円超え。いわゆる名立たる企業さんのブースはそれなりの面積であって、3日間で1000万円近く。「なるほどなあ」と感心させられ。それにしても、多くの企業が参加し、自社製品のアピール合戦をされていて、そこは、なかなかのものでして、販促グッズの配布合戦でもありました。ある意味、私にとっては非日常の空気感に、どっぷり疲れましたが、足を運んだかいがあり有意義でした。「確かに見分は広がった!」という感覚で。

それにしても、持ち切れなくなるのは困るので、各企業のブースで配布されていた資料なども限定して受け取ってきたつもりですが、これに目を通すだけでも大変…また後日に…と思いながら、とりあえず、資料整理だけし終えました。

 

せっかくだから、記念撮影。滅多に来ない場所なので。

「農」を守り「食」を守る。

議員の学校に参加してきました。2日間の日程で行われるのですが、参加したいプログラムが選べるので私は今日だけ参加。東京大学の鈴木宣弘先生の講義と能登半島地震の現場からの報告を聴いてきました。

先月、参議院会館でも行われた集会で鈴木先生からのお話しは伺っていたのですが、その際にはスライド資料の配布などもなかったので、100頁以上にわたる先生の講義資料も受け取ることができてよかった。先生が執筆されているコラム「食料・農業問題 本質と裏側」もとても学ぶことができるので、ぜひ、お読みいただければと思います。

今の日本の食糧事情、つまりは私たち市民が置かれている「食」がどうなっているのか、まずは学ぶこと知ることが必要で、そのうえで私たち自身が考えていくことが求められるだけの話しです。消費者として。「安いものには理由がある」というのはその通りなのです。でも、日々の暮らしは「安さには代えられない」というお財布事情と常に背中合わせ。その現実とのすり合わせなのかもしれませんが、だからといって、海外では使用禁止になっている農薬の最終引き取り場所が日本になっている現状(日本では禁止されていないから)や、自国ではホルモンフリーで飼育された肉を販売し、日本への輸出品には成長ホルモン剤で育てた肉をどんどん出荷している現状…それは、とても卑劣なことと思うのに、それに対してまるで丸腰にしか見えない国の姿勢…もちろん、遺伝子組み換えトウモロコシ、大豆はどんどん輸入していますし、ポストハーベストの問題なども。

「食」は私たちの身体や命そのもの。国が守らなければならないものは何なのか…って心底考えさせられるのが「食」の問題だとますます感じるようになっていますが、こうした「食」の現状に以前から警鐘を鳴らし、各地でも講演されているのが鈴木先生。国を守るためには「食」を守る必要があり、そのために政策転換することを訴えておられます。

多摩市として考えるには大きすぎる課題なのですが、それでも、私たち一人ひとりの意識、考え方、行動が変わっていくことで…長い目で見れば国の政策も、その方向性を変えていけるはず。そう思うので、多摩市の消費者行政ももちろん「オレオレ詐欺」とか「クーリングオフ」などなど相談対応にはしっかりと答えるべきと思いますし、「金融教育」やらにも取り組む必要があるとも思うのですが、それ以上に「いのち」に直結する「食」の問題が、今ほどに脅かされていることにもっともっと感度を高くして、取り組んでいく必要がありそうです。食品表示問題一つとっても、よくよく自分を振り返ってみても、とてもあいまいな知識しかないことも反省しつつ。

とにかく、回転ずしなどでも、ゲノム編集の食材は使用されていますので、知らず知らずのうちに私たちも口にしています。「流通できる」=「安全」…ここをまず疑うことが大事。そう考えるからこそ、地産地消で顔の見える関係性をつくり、食材を購入したいと思います。だから、共同購入であって生活協同組合なのです(と言っても、生協だからOKとも言えなくなっている状況もちらついているが)。

そして、農地の乏しい多摩市では地産地消と言っても、なかなか現実的とも思えず、学校給食についてもセンター方式でやっている限りは安定的な食材購入という点で考えても…正直、厳しい。それでも、多摩市産ブルーベリーのゼリーがあったり、地域で農業をされている方に協力していただいて食材を納入してもらっています。農業行政と消費者行政をつなげながら、何ができるのかもまた考えていく必要はありますね。そういえば、この4月から農政担当と消費者行政担当がやっと同じ部署になったので、今まで以上に連携した取組みを期待したい。

ちなみに、今回の市議会レポートについても「学校給食無償化」に関連して、私の意見をまとめてみました。よかったら、こちら( 保護者負担軽減だけではない、「学校給食の無償化」の意義)から。

能登半島地震の現場報告では、石川県会議員の堂前利昭さんが「熊本の時も、東日本の時も『大変だなあ』と思っていたけれど、やっぱり他人事でしかなかった。」ということ、そしてまた、23年間一生懸命働いて、ようやく建築できた仕事場の倉庫が崩れていたのを見て、涙が止まらなかった‥‥とお話しされていたことが印象的でした。

明日はEDX東京2024に行ってこようかなあと思っています。

さて、5月になって!

大型連休…ということで、しばらくパソコンから遠ざかってみたり(と言っても、スマホがあるが)して、デジタルデトックス風をやり過ごして今日から始動。今朝は雨が降っていたので、駅前の活動を取りやめたおかげで、先月、政務活動費で四国に行ったので、その視察報告書を一気に書きあげることができてラッキー。加えて、連休中は朝の活動もお休みしていたので、その代わりに早朝ウォーキングと市議会レポートのポスティングをし、歩いている間に巡らせていた想いを文章にまとめてみたり。

連休で一番よかったなあと思うのは、旧多摩聖蹟記念館の企画展示に合わせた解説。こじんまりした展示に深みを持たせてくれる内容だったなあと思います。一人でただ展示を眺めているだけだと、見落としがあったりするので、監修された先生から説明をしていただけるのは本当にありがたい機会。監修された先生はもちろんのことですが、教育委員会に所属する学芸員さんがその手腕をしっかり活かしてくださったことが伝わる内容だったのも良かったです。聴くところによれば、まだ、多摩市で仕事を始められてから日が浅いようですが、今回の企画展示にあたっても、周辺情報の収集なども含めてかなり学ばれたようでした。もう少しすると今回の企画展に合わせた図録も完成すると聞いたので、楽しみです。今回の企画展示「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」は今月末までです。

展示解説にどのくらいの方が集まるのかなあと思っていたのですが、先着30名としていた参加者の数くらいは集まっていたことにはちょっとした驚きもありました。万人受け、一般受けしなさそうな内容という捉え方もありそうですが、興味がある人はちゃんと情報を探し当てて、足を運んでくださるんだなと。地域の歴史や文化について、きちんと情報を集積し蓄積して、後世にも残していくことの必要性、もちろん、もっと発信されていくといいなとも思いますが、いずれにせよ社会教育行政の果たす役割を再認識した気がしたのでした。

連休と言えば、多摩センターなどはイベントで賑やかにしていましたが、今の自分には縁遠い賑やかさでもあって、でも、それなりに子どもや孫と楽しめた方もいらっしゃったようなので良かったです。逆に、静かな永山駅周辺の居心地の良さを感じてしまったりして…。TAMAシネマフォーラムの特別上映会「ぼくたちの哲学教室」はアイルランドの歴史を少し知っていないと理解が追い付いていかない内容だったとも思いますが、「こども哲学」を考える良い機会になったと。「哲学」というと小難しい印象が強いですが、私たち大人こそ「哲学」しなければならないですね。究極は「自分にとことん向き合っていく」ことだと思っていますが、私もまだまだ甘い…できているとは言えないな。

大学時代の友人と再会できたことは自分にとってのプラス。「私たちの世代」なるものを考えてみたりとか、「女性の生き方」についてもお茶のみしながら、会話ができるというのは、とてもありがたいことでした。「おしゃべりする」…これ、ホント大事なことですね。