メディアなどでもちょこちょこ取り上げられている「まつまる」@松ケ谷商店街。ここのプロデュースに関わられた渥美京子さんは古くからの知り合い。お目にかかった当時はライターのお仕事等もされていて、私にとっては憧れ。ご縁と言うのは不思議なもので、しばらく出会わなくとも、何かであった方が良いタイミングで遭遇できたりする感じがあります。渥美さんがコミュニティづくりに関わられていることは随分前からも存じ上げていたのですが、今回、ニュータウンエリアでもある松ケ谷商店街で取組みを始めていて、同時並行的に…実は多摩市の愛宕地域でもプロジェクトが始動していることを伺っていて、「ヒアリングさせてほしい!」とお願いをしたままになっていたので、ちょうど「まつまる」オープニングのタイミングに合わせて、お話しを聴いてまいりました。
エントランス入ると、東京都内で新しく農家さんを立ち上げた皆さん「東京 NEO-FARMAERS!」の新鮮野菜が並んでいて、その奥には私もお気に入りの「無茶々園」の商品。子どもの時から「みかん」と言えば「無茶々園」で、私も応援しています。ちりめんじゃこもおすすめです。
新鮮野菜ブースの隣には「毎日屋」さん。地域のコンビニエンスストア。
この拠点施設の開設に合わせてなのか…?京王ストアの移動販売がなくなってしまったということで、急遽、仕立てることになったのだとか。コンビニの品揃えや移動販売の品物に学びながら、地域のニーズに合わせて仕入れを行っているそう。その奥にはシェアキッチンがあり、近くにあるAWキッチンの料理スタジオで講師をされていた方などが新たにここを拠点にした活動を展開される予定。すでに開催したパン作りなどは子どもたちも参加して、とても賑わっていたそうです。
新鮮野菜を買ってみました。自分の食卓に欠かせない「きゅうり」「にんじん」。「にんじん」は小さくて細いので、時間短縮で糠漬けにできそう。
さて、「まつまる」には、この場所のプロデュースをされた渥美さんの所属する一般社団法人コミュニティネットワーク協会が関わっている物販以外に、カフェ、トレーニングスタジオ、健康マージャン、趣味の手仕事を展示販売するブース等の入居し、これから、みんなで盛り上げていこう!…という準備万端な様子を感じてきました。
あみぐるみ。趣味をちょっとした仕事、収入に…HobbyDiscoveryさんが運営です。みんなでチクチクできるテーブルとイスも準備してあって、作家さんに学ぶことができるようになるのかもしれないなあ。
障害者の就労支援も兼ねたカフェ。ピザ窯があったので、次に来たときはピザを注文したい。パラリンピック卓球の監督さんが開設している話題の卓球場、健康マージャンにはオープン前から待機する人も。
もちろん、これから、みんなで育てていく場所。まだまだこれからの盛り上がりが楽しみな場所なのですが、気になるのは収支バランスだったり、全体の経営計画ですね。重要なポイントは「組み合わせ」…高齢者の支援、障害者の支援やコミュニティづくりといくつかの事業を「連携」という言葉を具現化させている点だなと思ってます。すでに、豊島区でも実施していて、きちんとモデルがあり、それをベースにしながら、松ケ谷にあうカタチを創ってきたのがポイント。
まさに、「松ケ谷にあうカタチ」をつくるために住民参加をていねいに重ねつつ‥‥と言ってもダラダラ長い時間をかけたわけではなく、約1年ほどでググっと事業化してきたようです。一番最初に実施した住民説明会では冷ややかな空気感もなかったとは言えない…とちらっと伺ったのですが、「そうだよなあ」と。
すでに愛宕地域でもプロジェクトが進み始めていることは、存じ上げていましたので…せっかく多摩市内での取り組みなので注目していきたいと思いますが、その前に…松ケ谷「まつまる」での活動を通じて学びたい!という気持ちがいっぱい。また、足を運んでみよう。
「どうせ、何をやってもうまくいかない」とあきらめるのではなく、「うまくいくようにやるだけ!」という気合い、熱量こそが地域に新たなきっかけをつくっていくような気がします。そして、ノウハウのあるプロデューサーに関わってもらうことが大事。素人集団がいくら関わって、見よう見まねでワークショップなどをやったところで、うまくはいかない。お金を集めてくる能力も求められます。「なるほど」と思えるヒントがたくさん。
50周年記念式典でも「地域協創」(自治推進委員会から提案された言葉だそうですが、残念ながら私には、また新しい「言葉遊び」用語のようにしか思えなかったりするんですが…)、阿部市長の「地域委員会構想」の宣伝動画が流れていました。結局、やるべきことは「住民参加」であって、「参加型コミュニティづくり」でしかないと私は思っています。これは多摩市が随分前から取り組んできたことであって、今、何か、新しく始めることではないんです。言葉を変えてもやることは変わらないなら、イメージしやすく「参加型コミュニティづくり」と言った方がよっぽどわかりやすい。とりあえず、私が思うのは…ノウハウのいるプロデューサーがいるかいないかで変わるということ。その一点に尽きます。「誰でもできそうで、誰でもできない」ということをきちんと見極め、スキルを評価し、見合った対価を払っていくことが重要。
市議会レポートが届いたので配布始めます!…でも、涼しくなって、夜にならないと無理だな。