9月議会 決算審査終了。

広島からのお土産は「生もみじ」。「もみじ饅頭の変わったお召し上がり方」ということで「冷凍庫でアイスとして」と書いてあったので、早速試してみることに。出来上がりが楽しみ!

今日は決算審査は予定通りに進み、昨年度の一般会計も特別会計も「認定すべきもの」ということで全会一致の結論でした。質疑全体を振り返っていろいろ感じることもありますが、あえて、そのことはここで書くことは控えます。しかし、昨日の質疑を受けて、部長たちが数人をのぞいて、多摩市役所オリジナルの東京ヴェルディ応援ポロシャツを着用して最終日に臨んだ…とする風景にはどこか何か違和感を覚えました。

そんなことで、今日は短めにて終了します。週末にやってくる台風…被害が出ませんように、出ませんように・・と念じております。

9月議会 続・決算審査・続。

雨続きですね。こうした天気で困るのは洗濯ですね。カラッと乾かず、イヤな臭いにならないようにしなければならず、ずっと干しておく…(畳まなくていいけど)ということもあります。以前から、気になっていた商品をようやく注文し、使用開始。なかなか良いのではないか?と思っています。こうした発明品というのかアイデアはすごいですね。こうしたグッズは信用するかしないかの問題とも言われるのですが、使用する洗剤の量も減らすことができて、なおかつ環境にも優しいとなれば使わないわけがない…ということで、しばらくお試ししてみようかと思います。

さて、今日も決算審査で全体会の4日目です。衛生費の清掃費(というのは、ごみ収集とか、ごみ減量とか…)から始まったのですが、ごみ行政については向井議員が一人だけ質疑しただけで終了し、労働費、農林業費、商工費へと質疑が移り、その後、土木費、消防費、教育費へと一気に進みました。

私は各議員さんが質疑をしている項目をメモしながら、一緒に勉強しているという感じです。そしてタブレットの使い方を勉強しているという感じもあります。実際に、議場でタブレットを使用しながら、質疑をするって…「慣れ」も必要だなと思います。わからない言葉などはその場で調べられるという良さもありますし、そういえば、どうなっていたかな?とか、前の資料なども見ることができますが、タブレット上では複数の資料を見比べるということができないのはものすごく不便と思っています。

それにしても、行政がいかに幅広い業務を行っているのかというのをしみじみと感じることと、各議員さんの質疑にも感心することも多い。そして、私たち議員は26名で、この膨大な行政の仕事をチェックするというのもまたすごいと思ってしまいます。限られた発言時間の中ですべての項目に対して質疑できないというのは古くからの課題でもあり悩みでもありますが、「たまたま質疑されるか、されないか?」ということだけであって、議員はみな全部をチェックしているというのもまた事実。ただし濃淡あるのと、得意不得意というよりは興味関心の有無はあります。私の場合は特にそう…全体必ず目は通していますが、やっぱり関心があって過去のこともある程度おさらいしやすいような分野のことを取り上げる傾向があります。とは言え、たまには新しいジャンルというのか、他の分野のことも質疑をしないと「油断されては困る」とも思うわけであって…自分にとってはなじみのないところの質疑もしないといけない…との心がけは大事にしております。

10月になると市役所内では秋の人事異動が行われるわけですが、組織に属して仕事をするというのは、自分で選り好みして仕事を選べないというのが大変だなあと思います。その点、議員の場合はある意味、「これについて取り組みたい」と思えば、そのことに力を注ぐことができるとも言えます。

決算審査で質疑をしない分、いつもは考えないことを考えたり、気がつくこともあったりして・・・。とりあえず、私の議長任期も、議員任期とともに終了するわけで、あと半年。議長の仕事について、「議会事務局がどうあるべきなのか。」あるいは「議会事務局にどんな仕事をしてもらいたいのか。」も考える必要ががあると言われたこともあり、その時はあまりピンとこなかったことも何となく「こういうことかな?」と思えるようになっている今日この頃。そもそも議会事務局がどんな動きになっているのかについて把握することから議長の仕事がスタートしたわけで、議会事務局にも年度の目標があることくらいは知っていても、そこに向けて業務を管理するためのマネジメントシートなるものがあることを知ったのも半年くらい前のことですからね・・・。そもそも、議会事務局の年度の目標を局長のもとで練り上げられていくことの不思議もありますし、そのためのマネジメントシートも事務局内で作成されていくというのも私にとっては少々違和感もあります。

そんなわけで、とりあえず、上半期終わりましたので、局長以下事務局職員さんで話し合いをして作成したはずの業務管理マネジメントシートについて、振返りをやっていただくことにしました。上半期終わって、一つひとつ掲げた目標に対する取組みの進捗状況がどうなっているのか?あるいは、もともと掲げた目標そのものに無理があったとするならば、修正することもあっていいと思いますし、もっとできることがあるなら、付加することもできるかも!って思うので。なおかつ、よりよく目標達成をしていくための取組み体制などについても改めて考えてもいいかもしれませんね。「よりよい議会運営」を考えた時、事務局職員10名と議会開会中は臨時職員さん1名でそれこそチームとして仕事に臨んでもらうことが一番なので。その点で言えば、もう少し仕事を上手くシェアしていくとか、できないものかしら?と…見ていて思います。そこは議長の仕事ではなく、それぞれ職員の個性を見極めながら、局長がきちんと采配していくことが求められるのでしょう。

さて、明日で決算審査も最終日です。今日は気持ちがいいほどのスピードでどんどん審査が進んでいったので、明日は主に、特別会計についての質疑になります。あとは全体をもう一度、総括する質疑もあるかな。各会派の皆さんの視点に学びたいと思います。

9月議会 続・決算審査。

決算特別委員会の全体会3日目です。今日は昨日の続きで、民生費から。民生費というのは福祉系なのですが、高齢者福祉、障害者福祉、子ども関係(といっても児童福祉分野)、あとは生活福祉(主に生活保護)です。福祉分野も幅広くて、膨大で、そしてまた市民生活を支えるという点ではものすごく密接、あるいは切実だったりもするため、数多くの質疑が出されます。セーフティネットをしっかりと機能させていくための行政・・・という視点で、「拡充、充実を求める」・・・そのこと自体、否定しませんし、当たり前のことだと思っております。よりよく市民に寄り添って、行政活動が展開されていくことは必要不可欠ですね。

しかし、決算の質疑というのは、ずーっと聞いていますと、「木を見て森を見ず」で個別項目の事業に対する指摘、改善要望が相次ぐ傾向が否めず、これ、全部全部行政が耳を貸して対応していたら、多摩市は破綻する一方か…もしくは、税金をもっともっと引き上げざるを得なくなるわ…という気分にもなるものです。多摩市だけで今の現状はいかんともしがたい…となると、最終的には「国やら東京都やらにもっと支援を求めよ!」みたいなことに話が展開していくわけであり、国政の方向性やらがとても重大になってくるわけですね。これ以上は、私たち多摩市議会の手の届かない論戦に委ねるしかないわけですが、「だから、今の政権ではダメ」という批判で締めくくり、質疑が終わってしまうというのはいささか消化不良な感じもします。

それにしても、これから私たちが向き合っていかなければならない現実は本当に厳しい。いろんな意味で、「みんなが少しずつ我慢をしなければならない社会」になっていくとの指摘は外れていないと思っています。また、先週、「RUN伴多摩」というイベントがあり、飯島議員や藤條議員、本間議員も参加されていましたが、例えば、認知症高齢者数が今よりも増えることの予測がされている中(2025年には約5人に1人になるという推計もある)で「共に生きる社会」をつくっていくための取組みも進めていかなければならない。これまた、非常に難しく、「みんなが少しずつ我慢をしなければならない社会」の中でギスギスすることなく、今以上に心にゆとりをもち、心穏やかに、優しく他人を受止め、お互いに認め合いながら、地域での暮らしを豊かにしましょう…が求められていると理解しています。すごく難題というか、忍耐力を試されるというのか…何と言うのか、「人間的にものすごい磨かれている人たちの集団をいかにつくるのか?」に向けて、行政が「地域包括ケア」を語っているんだなと私は常日頃から思っているのです。

今日も、そんなことを頭の中によりぎまして…本会議場の質疑応答を聴きながら、私たち社会の向かっていく「漠」とした先のことを考えたりもしました。先のことを憂いでいても仕方なく…というよりは、目の前にある課題をやりこなしていくだけでも精一杯な状況で、福祉担当部署などは仕事を回しているというのが現状ですかね。市民への相談対応など一つとっても、忙しすぎてギスギスしているなんてところをビタ一文も見せることはできません(大げさかもしれませんが)。そして言うまでもなく、ゆっくりていねいにきちんと耳を傾けることも求められます…ということで、窓口に即戦力として立つ職員さんたちも本当に大変です。そうした状況をしっかりと把握し、いかに職場全体のマネジメントをしていくか?…これは管理職の皆さんのお仕事ですが、多摩市の場合は全体の職場風土としては「◎」なのかどうか…。

いずれいせよ、そうした難しかったり、厳しい状況に対し、私たち議会もいかに向き合って一つ一つ、行政活動を質していくのか?が求められるという意味で、議会の決算審査などの「質」も今まで以上に問われるんだなあと感じています。

 

さて、今日は民生費から衛生費に質疑が移りまして、遠藤ちひろ議員が「がん健診の申し込み手法」のことを取り上げていましたが、「ハガキでしか申し込めない状況」だったなんてびっくり!もちろん、担当課は早速に善処をしますということで、パソコン、スマホなどで申し込めるように改善の方向が示されました。ホント・・・レトロというのか、古典的というのか・・・これを機に・・・他のものでも「はがき」でしか申し込めないというような事例があるとすれば見直しをしてもらいたいものです。

明日は衛生費からの質疑。それこそ生活に密着した「ごみ行政」のことから。

 

9月議会 決算審査中。

先週に引き続き、多摩市議会では予算決算特別委員会開催中で、今日から金曜日までの4日間は全体会です。決算審査のやり方も市議会によってさまざま。今日は夕刻から、南多摩議長会(八王子、町田、日野、稲城、多摩の5市議長で構成)の情報交換会がありまして、そこでも話題になりました。

さて、私は予算決算特別委員会のときには本会議場には入らないことにしています。議長さんによっては、発言はしなくても本会議場の自席(議長も本会議場に議席はあるので)で傍聴するという場合もあるのですが、質疑ができないストレスもありそうだと思うので議長室で音声を通じて、話を聴いております。時々、その間に打合せなどもできたりして、都合がいいかなと思っていますが。

本日の決算審査は歳出から始まり、まずはいきなり「女性センター」に関する費用が話題に。審査の進め方としては「款」(大きな分類)、「項」(款をもう少し支出目的にあわせて分類)を一つのまとまりにしており(といっても分かりにくいが)、例えば「総務費、総務管理費」という感じでその中に所属している「目」あるいは「目のつぎの『節』」を取りあげる感じですね。「総務費、総務管理費」といってもすごく幅広い分野…女性センターのこと、職員人件費のこと、シティセールス、国際交流、平和・人権、ミニバスや放置自転車等交通関係、行政改革に関すること、パルテノン多摩のこと、老人福祉館やコミニュティセンターと…ですので、舞台裏というのか、答弁者の待機する控室は大人数でひしめき合っております。予算や決算審査の時には課長が答弁するのですが、課長の元には係長ががっつり補佐役で活躍しています。

予め質疑の予告…がされている課長さんはそれなりに心の準備もできていると思いますが、議員側もふと質疑をしてみよう…なんて気持ちになって挙手する場合もあるため、総務費に関係する課長係長さんたちは全て控えていなければなりません。その緊張感というか…議長室から本会議場に向かう職員さんたちの姿を見ておりますと、そしてまた大挙して職員が押し寄せるその空気は何とも言えないです。

今日は菅原しげみ議員が地域の老人福祉館、地区市民ホールやコミュニティセンターのことを取り上げていて、「場があってこそ」市民の活動が保障されるという趣旨の話があり、そうだなあって思ったわけです。そして「場があってこそ」市民どうしもつながっていける…ということですね。この週末3連休、貝取こぶし館でカラオケ交流会があり参戦してきましたが、非常に盛り上がり、カラオケを通じて広がっている人の輪があることを感じました。カラオケは民業圧迫という批判もありますが、駅前に近いコミセンなどにはカラオケセットは置いていないと話されていて、そのあたりの配慮はなされているようでした。こうしたカラオケ交流会に課長、係長と見学にいらしているのにも驚いたわけですが、コミセンでこうした催しがさかんに行われ、そしてまた、ここで地域の人がつながっているという臨場感を共有してみること、体験してみてわかることもありそうです。

また、カラオケ交流会の最後には多摩市出身の柏木タカシさんのショー。これまた、大好評!柏木タカシさんは永山の「竹取の湯」ですごく人気を博しているとのお噂を耳にしておりましたが、その人気ぶりをちょっとだけ拝見させていただいた気がします。課長も係長も私も…ついつい握手をしてしまいまして。多摩市出身ということで、会場の皆さんもさらに大喜びという感じ。私もその歌声を初めて聴かせていただきましたが、やっぱり「プロ」として活動されているんだなあって思いました。

とは言え、カラオケ交流会に出場された方・・・セミプロというのか、ものすごいレベルが高い歌声、そしてまた、演歌の情緒あふれる歌詞に個人的には感心したり、惚れ惚れしつつ、楽しく参加をしてきた私でした。貝取こぶし館のカラオケ交流会は、舞台の横に大スクリーンに歌の画面が映し出されるという工夫がされていて、会場にいても一緒に歌を口ずさむことができるのも○(マル)です。

コミュニティセンターは地域ごとにいろんな取組みがあり、唐木田菖蒲館のピアノリサイタルにも足を運んできました。唐木田菖蒲館のロビーコンサートはなかなかすばらしいラインナップ。運営協議会の皆さんのネットワークを活かした企画の質の高さ…こんなに楽しめてワンコイン。おすすめです。

今回のピアニストは片岡健人さん。市内小中学校のご出身でそれこそ地元の方です!とてもやわらかな音色…やっぱりプロですね、手首の筋肉がやわらかく、しなやかな動きができるからこその音色!とこちらも惚れ惚れしつつ、個人的にはラヴェルの「水の戯れ」、ショパンの「ノクターン遺作」と親しんでいる大好きな曲を聴くことができて大満足。いつか、私も弾けるようになりたいと、最近…リハビリ中なんですけれど、ピアノのレッスンを再開するもの20年以上のブランクというのは恐ろしいですね。思うように鍵盤をタッチできないというのは、やはり手首の筋肉やら指の動きがあまりにも退化している証拠です。

いずれにせよ、コミュニティセンターは公共施設の統廃合という流れにおいては、「存続すべき」とされている施設であり、今後は次々に大規模改修にも取組んでいく必要があります。もともとグレード高く建設されているコミュニティセンターの場合、改修費用もかかりそうだなあと思いますが、身近な場所に「場」があることの意味は無視できないですし、中途半端な大規模改修だけはやめてもらいたいですね。私には工事内容のことまでよくわかりませんが、中途半端な工事というのは、その後に余計な費用を必要とするというのか、結果的には後からまた余分に費用を必要としてしまう…なんて場合も発生しそうなので、そうしたことは避けられる工事にしてほしいということです。

乞田貝取ふれあい館のホールの空調設備は改修をした(大規模改修ではないです)とは言え…轟音が響き、音楽活動で使用する場合など支障が出て仕方がない…という感じ。何とかならないものかと思います。贅沢は言えませんけれど、「使う気にはなれない」ということであれば残念すぎます。

地域の施設として残していうコミュニティセンターの活用は、今後益々…多摩市のまちづくりにおいてもポイントとなっていくでしょう。それぞれコミセンの運営を担う協議会をどのように存続発展していくか?についても課題になっているかと思います。時代環境に臨機応変に対応していけるという柔軟さが必要ですね。協議会の支え手になって下さっている皆さんとのていねいな話し合い、顔のみえる関係を大事にしていきたいというスタンスを忘れない行政であってほしい。カラオケ交流会にも足を運び、現場をちゃんと見てくれる課長や係長の存在って大事ですね。

というわけで、今日は総務費が終了し、民生費へと質疑は移り…「健幸まちづくり」関連の質疑のところでなぜか会議終了。明日は答弁から会議がスタートするのか?…何とも不思議な終わり方でした。

9月議会 決算審査・分科会でした。

一昨日から始まっている昨年度の決算審査。昨日と今日は分科会による施策評価が行われています。昨日は総務、生活環境分科会、今日は健康福祉と子ども教育の分科会でした。分科会は常任委員会ベースになっていますので、議長や監査委員もオブザーバーとして極力発言は控えることとして同席しています。ですので、子ども教育常任委員会のメンバーとして、昨日は分科会で行った事前勉強会や今日の会議にも参加することができました。今回、子ども教育分科会では「子どもたちのよりよい育ちと就学を支援するために」というテーマ設定をし、「子育て家庭への支援」について意見交換をしながら、評価を行いました。

知る人ぞ知る…というか、たぶん、ほとんどいうか全く知られていないと思いますが、私たちが施策評価をするにあたっては、市民からの意見も集めよう…という心掛けはしておりまして、事前にホームページでも「評価対象施策」に対する意見募集を行っています。また、議場の傍聴者の入口でも(とりあえず)意見募集を行っていました。しかし、残念ながら、市民から議会の施策評価に対する意見は…「無し」。例年通りのことですが、もう少しやり方の工夫は必要なんですが…。とは言え、各常任委員会とも施策評価にあたっては事前に勉強会をするなど、約2カ月間ほどをかけて準備をしており、その中で必要に応じ、市民団代なども含め関係者へヒアリングを行っています。生活環境常任委員会は小金井市や武蔵野市への視察に出かけ、事例調査にあたっていました。

行政側は、私たち議会の「施策評価」に対する取組みをどのように受け止めているのかわかりませんが、個人的には議場で行う一般質問などとは異なり、議員どうしで意見交換や協議を深めながら、お互いの意識や認識の違いなども確認し合いつつ最終的には合意形成まで持ち込むという意味で面白い試みであると感じています。

ただし、「評価結果」についてどこまでフォローしていくか?が課題の一つになっています。今のところ、決算審査で行った評価について、その内容をできる限り、次年度予算に反映させてもらうこととなっていますが、必ずしも次年度に対応できるわけではありません。その場合、議会としては対応が完了するまでフォローし続けるのかどうか?…というわけです。他の市議会などから私たち多摩市議会の「施策評価」に対する視察いただく際にも、よくよく指摘される点です。確かに「結果責任」をどう果たすのか、今後、検討していくべき点なのかなあとも思っています。でも、「一体いつまでか?」…というのは、4年ごとの議会の改選を考えても悩ましいところ。

さて、雨が降って、涼しいを通り越し、すでに寒い。しかし、おかげさまで我が家のあさがおは連日のように満開です。週末は永山フェスティバル(永フェス)など開催される予定。何とかお天気が回復してくれるといいなあ。今年で永フェスは21回目を迎えます。去年、20周年で「NagayamaSong」がリリースされたわけですが、これ、一度聞くと、不思議と頭の中にこびりついて、離れないんですよね。「永山、トキメキの街」♡…ぜひ、永山に遊びにいらしてください。

 

 

9月議会 決算審査始まりました。

今日から決算審査が始まりました。私はまるで戦力外通告なのです。議長は予算決算ともに審査には加わらないからです。議場に席は準備されているのですが、議長室で音声と中継を横目に見ながら、質疑応答とやりとりを聞いています。

まずは代表監査委員による意見を伺い、その後、総括的質疑を行います。こちらは大会派順に指名されるのが暗黙のルールになっています。ですので、改革みらい→日本共産党→公明党→自民党・新生会…と進みます。発言時間が会派プール制になっているため、少数会派は総括的質疑をやらない場合もあり、ネット社民の会派は昨年度一年を振り返った質疑は行いませんでした。

というよりも、大会派順に質疑を進めていくので、後方に順番が回ってくる会派の場合、すでに指摘したい事項などが先の質問者と重複してしまうことも多く、わざわざ同じことを質疑するよりか、他の質疑に時間をプールしておくという選択の方が賢いように思います。何となく「総括質疑をやらないなんて…」…大会派の場合にはそうしたプレッシャーもありますが、人数の少ない会派の場合にはよほど質疑する観点に特徴があったり、特異であったりする場合を除き、ごくごく一般的に「昨年度を振り返ってどうでしたか?」的な質疑をするのであれば、むしろ「他の項目に時間を使う」となるのは当然のことと考えています。

さて、昨年度一年間を総括してみれば、何か、すごく光って際立つ取組みがあったかと言えば…全体としては「無難」というのが印象だったわけで、「可もなく不可もなく」という感じだったとも言えるかもしれません。ただ、パルテノン多摩の大規模改修やら、図書館再整備問題やら…結構、いろいろ大変で苦労したようにも思いますが、触れはじめると時間がいくらあっても足りないくらい、芋づる式にいろんなことを聴いていかねばならなくなり…あえてそのことを突っ込まないというのが今の議会全体のスタンスのような気もしております。本当は問題としては、いろんなことに波及もする根深さがあると思っていますが、カサブタを引っ剥がすようなことはやめよう…という感じなのかも。

いずれにせよ、「誰のために」「何のために」…自分自身を見失うことなく、仕事に取組めているのかどうか?ですね。近視眼的になっていないかどうかについても問うていく姿勢も大事。ついつい近視眼的になってしまう自分と向き合ってみることも時に大事かなーなんて思うのは、まあ、ちょっとした出来事がまわりで起こっているからです。

共産党会派の大隈さんの総括的質疑で「市民に寄り添ったお金の使い方になっているのかについて厳しくチェックしていきたい」と…いつになく強い口調にて迫っていたのが印象的でした。まるで、そうはなっていない…と言わんばかりの強さがあり、音声を通じてもかなりヒシヒシとその思いが伝わってきたので。

9月議会 子ども教育常任委員会

3連休、何とか雨も上がり、特に・・・・せいせきみらいフェスティバルは花火も予定どおり打ちあがってよかった。足首は軽く捻挫でもしているのでしょうか?歩きすぎると良くないみたいです。スポーツをする方の足の故障とかって話には聞きますが、こうした状態なんですかね。陸上部の娘は「足に疲労が溜まる」と生意気な呟きをしていることがありますが、あ、こういう感じかもしれないと思っている今日この頃。

本日の議会は子ども教育常任委員会でした。6月定例会で付託されていた「多摩東公園テニス場に関する陳情」の審査から始まりまして、その後、「保育士等人材不足解消、処遇改善および、待機児解消のための陳情」「放課後児童支援員の処遇改善等に関する陳情」「多摩市議会の附帯決議等の検証を求める陳情」と4つを審査、その後、家庭的保育事業に関する条例を見直す提案に関する審査、その後、所管事務事項として委員会が特別にとりあげて調査活動をすることにしている「パルテノン多摩大規模改修及び図書館本館再整備と図書館政策」についてが議題でした。

って、陳情審査でかなり時間かかり、正式な案件の審査が終わってからの協議会に入ったのが17時以降という…稀に見る長時間の委員会。協議会は所管からの報告を聴くだけに終わってしまって、細かいところについては後日自分でヒアリングなどするしかないなという状況になっておりました。

陳情については、既に改修工事内容も決定している多摩東公園テニス場に関しては不採択。陳情者は「国際標準のハードコートにすべき」という主張をされていましたが、硬式、軟式ともにテニス連盟の皆さんとの話し合いなども重ねながら、今回の改修は一部クレーコートを残し、あとは砂入り人工芝にしていくことになっています。もともとテニス場は改修工事は行わないとした頑なな方針があったことを思うと、多摩東公園の陸上競技場、武道館と改修をやるのに合わせて「テニスコートも改修したい」とする方向転換が出来たことは本当によかったことです。既に決定したスケジュールの中で「テニスコート改修」も加えるために担当者はかなり努力をしていました。他の会派も含めて、全会一致で不採択でした。

その次と次…保育士、あるいは学童クラブで仕事をしている職員(指導員)さんの処遇改善を求める陳情は結論から言えば「審査未了」になってしまいました。共産党、ネット・社民の会派は「採択」。自民党、公明党の会派が「不採択」…私の会派は「趣旨採択」という結論で、いずれも過半数に達しなかったためです。私が「趣旨採択」ではなく、「採択」か「不採択」とすればよかったのか…とも思いましたが、「100%採択はできない」内容であると思ったので、そうすると「不採択」になってしまいます。予め会派としては「趣旨採択」でしたので、途中変更はせず臨んだわけですが、「審査未了」となってしまい陳情者には申し訳ない結果になってしまいました。

とは言え、保育士さん、学童クラブの職員さん…そもそも福祉人材に関わる処遇改善は社会全体の課題とも言えます。人に関わる仕事であり、ていねいに人に向き合っていく、特に子どもたちに接するお仕事であることを考えると、「手厚くしたい」という気持ちがあるのは当然のこと。ここについては委員会のメンバー全員も同意できることでもあり、保育士さんの処遇改善に関しては、陳情結果とは別に意見書を提出する運びとなりました。

大人が全員忙殺されている…そんな時代にあるからこそ、子どもたちに接する最前線とも言える現場にはもっとゆとりがあっていいし、ゆとりを持てるようにしていきたいものです。そのためには関わる人材にもゆとりが必要。処遇改善はもちろんのことですが、職員配置をどうしていくのか?についてもかなり重視すべき点だと考えています。

さて、「多摩市議会の附帯決議等の検証を求める陳情」ですが、これは議会運営委員会でもどこの委員会に付託をすべきなのかをもう少し議論したほうが良かったかなと思っています。「パルテノン多摩、図書館整備に関して立ち止まって検証してほしい」という趣旨でありつつも、「附帯決議に照らして」ということになると、もう少し幅広い観点から議論を深められる場(といっても、「どこ?」というのもありますが)で審査を深めたほうが陳情者の想いを汲み取れたように思います。そもそも多摩市議会に対する陳情ということで、行政に対する質疑などはなかったわけですが、せめて意見交換の時間は…と思いながらも、議事がスルスル進んでしまい、陳情審査のために傍聴に足を運んでくださった方には申し訳なかった感じです。朝からずっと陳情審査のために時間を割いてくださっていたと思うので。
「いったん立ち止まる」ということが、今の段階では少し難しいことは難しい。個人の意見は別としても、議会全体としてはパルテノン多摩も大規模改修をし、図書館も多摩中央公園の一角に建設する方向で認めているわけですから。個人的には重大な課題は先送りしたまま、どんどん取組みだけを進めているやり方に納得できていないところもありますし、もう少し、行政とも意見交換を深めながら、曖昧になっているところをクリアにしていきたいという気持ちもありますが、そのためにも行政から適切なタイミングで必要な情報を提供してもらうことが必要不可欠ですね。常に結論しか持ってこない…という今のやり方だと、上手くいかないのだと思っています。おそらく、「議会には事前にいろいろと相談をさせていただいている」「結論しか持ってこないわけではない」という行政からの反論もありそうですが、議会が議員が「どんな情報を欲しいと思っているのか?」という点でずいぶんとイメージの差異があるような気がしています。

「議会でよりよく議論を深めてほしい」・・・なんて気持ちは行政にはサラサラないのでしょう。

と書くと怒られるかもしれませんが、結局、「『議会で議論される』というのはものすごい厄介で、めんどくさい」…という行政に古臭く染みついている体質が改善されなければ、市民が望んでいるような議論の展開がしにくいように思っております。

 

ということで、陳情審査で今日一日のほとんどが費やされ、家庭的保育事業に関する条例改正については共産党は否決で、あとの会派は可決。また、所管調査事務事項についても一体どこまで協議を深めることができるんだろうか…という個人的には懸念の気持ちが広がって終了。あとは6月の議会から現在に至るまでに取り組んだこと等など行政からの情報提供やら、説明を受けて委員会は終わりました。

私はその後、手話講習会へ。「あー、疲れたなあ」という気持ちが払拭されるくらい、今日の手話講習会は楽しかった。帰宅したら・・・見た目の違いが全然分からず、未だに何度聞いても一人ひとりの名前も覚えられない「TWICE」の歌をがんがん聞かされて、頭が痛くなって深夜過ぎ。明日から市議会は決算特別委員会です。

雨でしたが、総合防災訓練。

総合防災訓練でした。すでに防災無線を通じては、天候の関係でプログラムを一部見直して実施することが告知されていたので…「今日は体育館で実施するんだなあ。」と思って、会場の和田中学校に到着。

「本番にこんなふうに混乱していたらどうなるんだよ~。」

なかなかの混雑ぶりに、市民の方がポロリと私の向かってため息まじりにおっしゃっていましたが、地域住民全員を受け入れることは難しい避難場所(体育館)であることを感じずにはいられませんでした。ここのところ、日本列島を災害が襲っていることもあり、防災意識そのものは高まっているとはいえ、混雑はしていても、それでも防災訓練への参加者数と言えば決して多いとはいえない。このあたりが課題ですね。

災害時ボランティアの皆さん、防火女性クラブの皆さんをはじめ、地域の消防団員の方々は総出にて、参加されている住民の皆さんの訓練を見守り、そして対応をされていました。和田中学校の生徒の皆さんも30名ほど参加していましたが、中学生の存在って頼もしいなあと感じながら、訓練の様子を見学しておりました。

救急救命関係のことでは地域でもいろんな場面で協力くださっている国士舘大学のチームの皆さんも参加。昨日からせっかく準備した校庭は雨のために使用できずで残念でしたが、それでもこうして多くの方のご協力のもと、「できる範囲」で訓練が実施できたことに私はホッとしています。「本番では練習(訓練)の時のように、練習(訓練)では本番の時のように」…前多摩消防署長の土居さんがいつもお話しされていたことです。。もっと荒天だとしたら中止になったはずです。

 

聴覚障害者の皆さんは「たつのおとしご」マークのゼッケンをつけておられます。まだまだ、聴覚障害者の皆さんの力にはなれないなあ…という手話力ですので、もっと上達させないと…個人的には一番心に感じたことかもしれません。頑張らなくっちゃ!

さて、第1部の訓練よりも、第2部の宿泊訓練会場に出向き、様子を拝見したかったわけですが、どうも…足首の調子がいまいちのため引き上げました。そしていつもどおりにアイシングをしているのですが、ちょっと歩きすぎる(と言っても、言うほどは歩いていないはず)と再び…足首が膨らんでしまい、痛みが襲うために断念。

しかし、宿泊訓練というか、実際に避難所の設営などを含めてしっかりとシミュレーションができるような訓練を重ねることは重要ですね。被災地の状況等がテレビの映像などで流れるたび、決して他人事ではないと思うのです。女性、障害者、高齢者、そして子どもたち…狭い狭い避難所…災害が発生すればそれだけでも緊張が高まりますが、さらに狭い空間に譲り合いながら避難生活を送るともなれば、さらなるストレスがかかってきます。想像に難くはありません。「快適であるはずはない」ことがわかっていて、「文句は言えない」こともわかっていても、しかし、やっぱり忍耐もどこまで続くか…などと私も今まで以上に考えるようになっています。

午前中は雨の中でパルTAMAフェスを見学し、こだわりマルシェをちょっぴり楽しんできました。それから、中央大学のOB会で作品展をやっているので足を運び、それぞれのみなさんがいろんな思いを込めた作品に心が和みました。どれもこれも力作なのです。

 

明日は雨も上がる予報。せいせきみらいフェスティバルで無事に花火があがるといいなあ。

9月議会 生活環境常任委員会

最近、体力づくりをしようと考え…ここ一ヶ月ほどトレーニングをしております。たった30分くらいなのですが、場合によっては50分とか。最初はウォーキングでしたが、そのうち軽いジョギングと…かなり、身体が軽やかに動くようになってきたところで、両足首を痛めておりまして、歩くのにも支障が出ております。ですので、毎晩のように冷やしたり、湿布を貼ったり…これはきっと日にち薬だと思っているのですが、週末に歩いたり、立ちっぱなしになると、またぶり返すのではないかと心配です。

議会は生活環境常任委員会が開催されました。条例や陳情などの審査はなく、担当所管からの各種報告が行われました。注目度大の「自動運転でバスを走らせる!」という試みについては、東京都の社会実験でもありますが、8月に行う予定を11月中旬くらいに時期をずらして実行される予定です。ドキドキしますね。乗ってみたい気がします。楽しみです。また、公共交通の再編についても各地域で住民からのヒアリングが開催されますので、こちらも市広報などで予定をチェックしていただきたいですね。ミニバスも利便性向上が課題ですし、地域によってはミニバスではなくてもう少し小さいサイズの車を走らせ、地域住民で乗合するということも考えされるかもしれません。一足飛びにとはいきませんが、丁寧なヒアリングを重ね、具体的な事業にしてもらいたいですね。外出を応援することは、自宅に閉じこもることを防止するという意味でも大切。

しかし、今日は…しみじみと、私たちの街も年期を重ねてきたことを感じましたね。多摩ニュータウン再生、都営住宅建替え、具体的には諏訪永山地域での事業実施についても計画案が示されました。プロジェクトが大きすぎて、手が届かないところにあるというのか、議会はこうしたプロジェクトにどう関わっていけるのだろうか?と思いました。何だかただ、予算が示されて「○」「×」を表明するだけのように感じてしまう。もっともっと議会がこうしたところにコミットして、まちを面白く盛り上げていくことができたらいいのになあと思います。行政は手順通りに住民の声を聴くと言えば、ワークショップをやったりと一応のことはやってはいるものの、まちのリメイクをしていく面白さが全く議会とは共有されておらず、何だか残念。みんなでもっとワクワクするようなことができるいいなあ(って私個人の勝手な想いですけど)。多摩中央公園についても「公園ワークショップ」の案内がされていたり、あるいは公民連携ができるかどうかの可能性を調査しているようですが、「おもしろそう!」ってグッと関心が集まるような取組みに仕立てられるかどうか!…ここは乞う!ご期待!ってところでしょうね。

下水道の維持管理のこと。いきなり、生活に直結する話題なのですが、下水道処理は東京都の南多摩水再生センターで行われており、市町村は処理費用について負担金を支払っています。負担金の計算については3年間の処理水の量によって決められておりますが、処理される水は「雨水」と「汚水」に分かれています。そしてまた、「雨水」処理についての必要経費は多摩市が負担しますが、「汚水」については私たち市民が受益者負担ということで、それぞれが使用料に見合って下水道料金として負担しています。

今日の説明に寄れば…現行は処理単価について38円/1㎥となっていて、「内税」なんだそう。そして、消費税はその都度その都度上昇してはいたけれど、あくまでも「内税ルール」だったというわけで、さすが、東京都の財政力!…と言えばいいのかわかりませんが、資料に寄ればこ平成元年度から29年度までの消費税分195億円は経営努力(222億円)により捻出していたとのことです(この経営努力とはどんな努力だったのか?なかみが知りたい)。さらに、驚く事実と言えば、38円という単価が昭和57年度から全く見直しがされてこなかったと。そんなわけで、このご時世、来年10月から、消費税は「外税」にしていく方向で検討が進んでいるということでした。施設の老朽化対応なども図らなければならず、先立つものを考えれば、「経営努力などではいかんともしがたい」とする判断があるようです。

今まで、下水道事業のことについてもノータッチというわけではなかったものの、こうした事実を知ったのは…というよりか行政側からきちんとした説明を受けたのは今日が初めてだったかもしれない。もちろん負担するのは安ければ安いほどいいわけですが、私たちがあまりにも負担しなさすぎたのではないのか?ともちょっぴり感じてしまいました。

 

サービスは’タダ’ではない。当たり前のことですが、ついついそのことを忘れてしまう。景気がよくてイケイケどんどんと成長していた時代は良かったのかもしれませんが、もう、そんな時代は過去。今は、「負担」のことをきちんと踏まえた上で、議論をしていく必要がありますね。それも、市民のみなさまからお預かりしている大切なお金(=税金)ですから、その使い方についてもっともっと真剣な議論を重ねていかなければならないのだと考えています。今日はもう一つ、「市民の排出するごみ」に関連した報告もありましたが、行政の守備範囲を考えるとき、ごみ、下水道などなど生活に直結し、欠かせないサービスをストップすることはできない。これからというよりも、すでに現在も、とっても大変な時代に入っているんだよな…。そんな認識を新たにした一日でもありました。議長になり、すべての委員会にも出席し、傍聴をさせていただいていると、やらねばならないことがてんこ盛り過ぎて、議会でそれを全部フォローしきれるのだろうか?と恐ろしくなるくらい。

行政の仕事量は確実に増えています。地域のニーズをくみ取り、地域それぞれに合った事業や政策展開を…という名の下で国や東京都からどんどん降ってくる仕事ばかり。そこにしっかりと追随できる議会をつくる、あるいはそのための体力をつけるの、大変だなと思っているところ。週末は3連休…防災訓練有、地域行事様々あり…地域で顔見知りのおじいちゃんにも会いに行かないとな。

9月議会 健康福祉常任委員会

ハンディキャブゆづり葉さんが20周年を迎えたとのこと。外出支援へのニーズはこれからも増えていくだろうなと思っています。お届けいただいた記念誌を読ませていただき、市民活動からのスタートで今では地域に欠かすことのできない事業にまで発展してきた歴史、それとともに体制の強化はもちろんのこと事業内容も量だけではなく質の向上にも取り組んでおられることも垣間見ることができました。

市民の事業として発足した移動支援の活動は、いわゆる公共交通を担う民間の事業者さんとのせめぎ合いというのか、’公共交通では担いきれないニーズをフォローしていく存在’として社会的な立ち位置を獲得するところからも、とても大変だったわけですね。国交省と「福祉有償交通」のありかたを協議していた時の苦労話なども思い出します。20年間の歩み、関わって下さった多くの関係者の皆さんに本当に感謝感謝です。

さて、今日は健康福祉常任委員会でした。条例や陳情の審査はなく、協議会で担当所管から各種報告事項があり。そして、現在検討中の「(仮称)手話言語及び障害者のコミュニケーション保障条例」(このタイトルもまだまだ議論の途上であって、今後変わる可能性もある)について意見交換にかなりの時間を割きました。

協議会の報告事項では、東部地域包括支援センターが来年度移転することについて報告がありました。私の住んでいる諏訪地区も東部地域包括支援センターにお世話になっていますが、隣接する永山地区は中部地域包括支援センター、なおかつ、永山商店街の一角に開設されており、「中部に変更してくれないかしら」という声をたびたび耳にしておりました。移転場所は教育センターのある「諏訪複合教育施設」(旧中諏訪小学校)。東部地域包括支援センターのカバーしなければならないエリアのことを考えますと、連光寺地域の方々にとっては距離的には遠くなってしまいますが、しかし、「より地域に根ざした場所、環境」と考えると、同じ建物内には「元気塾」もありますし、歓迎されることでしょう。

そして、もう一つ、協議会の中では「(仮称)障害者差別解消条例」の制定に向け、策定スケジュールや策定手法などの報告もありました。アンケートをとり、ワークショップをし、地域自立支援協議会をはじめとする会議体、また、市が設置している既存の委員会などにも出向きながら、説明や意見収集もしていきたいとの話でした。そして、何よりも当事者からのヒアリングもていねいにしていく方向も示され、当事者どうしでの意見交換などの場も大切にしたいとする報告内容でした。現段階では来年度中の制定をめざすとのことですが、話し合いには一定の時間もかかり、場合によっては進捗状況によって制定時期が変わってくる可能性もあると示唆されました。障害者に関する条例を制定したり、あるいは計画をつくるときに大事なことは「当事者の声」をどこまで拾うことができるのか、ていねいにそして慎重に耳を傾けながら、言葉に表現をしていくとのことでした。「私たちをおいていかないで」という当事者の声を無視せず、向き合っていきたいという姿勢でした。

報告を聞きながら、一方で、委員会で現在取り組んでいる条例制定のことを頭に思い浮かべたのは私だけではないはず・・・。やっと今、障害当事者の皆さんや支援者の皆さんにアンケートを実施をはじめたところであり、ここからどのように当事者の声を委員会の作成する素案に反映していくかが問われます。そもそも委員会で条例制定に取り組んでいることについて、ようやっとアンケートによって少し知らせることができたかな?と思っていますが、「(仮称)障害者差別解消条例」を制定するために担当所管がやろうとしていることと比較をしてみると、ちょっとした(かなり?)の違いがあることは歴然ですね。「私たちをおいていかないでほしい」とする当事者の皆さんに議会としてどこまで寄り添っていけるのだろうか。行政とは異なり、私たち議員には「任期」があり、そこを意識せざるを得ないという事情もあります(しかも、あと半年後には改選を迎えます)。なかなか苦しいところだなと…個人的には感じています。「行政に範を示す」ということもまた、私たち議会に求められていることだとすれば、どうすればよいのか…と。もちろん、意思決定までにエラク時間のかかる行政組織に対し「スピーディさ!」を示すこともできるのかもしれませんが、それはモノ・コト…によりますね。障害当事者の皆さんに関わる施策づくりについて、行政がこれまで蓄積してきたノウハウがあるとすると私たち議会はそこに学ぶこともあっていいと感じています。

また、委員会に対するアドバイスとして「今、策定に関わっている人たちの想いなどは’ココ’では理解し合えたとしても、ひとたび条例になった時には『条文主義』であり、50年後にには『条文』しか残っていない。だからこそ、慎重に取り組む必要がある。せっかく策定するのだからこそ、より多くの当事者の皆さんにも歓迎してもらえる内容にしておかないといけない。」と…。深い。そして重たい。「想いではなくて条文が残る。」…ここは私たち議会が条例制定をするときにしっかりと心に刻んでおきたいですね。

 

ということで、今日も盛りだくさんの一日で終了。明日は生活環境常任委員会です。