午前中は来年度予算案について説明会があり、大枠が示されました。昨年12月の段階では一般会計の予算規模について600億円を超えるような感じでしたが、年末年始とさまざま現場を預かる担当部署と財政課や市長や副市長などの折衝とか査定なども重ねられてきたのでしょうね…現段階での数字は600億円にはギリギリ到達せずの590億円超という規模。
私が議員になったころなどを思い出せば、一般会計の規模が500億円を超えるか超えないかということで、かなり行政も「身の丈に合った財政」と努力をしていたことを思い出すわけで…あれから10年以上が経過し、ついに600億円に届くようなレベルになっていることをどう分析していくべきなのか。
もちろん、人口は数だけで言えば、微増というよりも…横這い…と言ったほうがいいわけであって、人口が激的に増加したわけではないけれど、市の財政規模が膨らんでいるということを認識しておきたいものです。
説明会が終わり、私は東落合小学校へ。ひょんなことから、東落合小学校にエジプトからのお客様がいらっしゃると伺ったからです。エジプトの教育者の皆さんが20名ほどいらっしゃっていて、私がご一緒したのは給食の時間と掃除の時間の見学でしたが、聞くところによれば、こうしてまとまった人数で日本の学校に視察に来られるというのは初めてのようです。
エジプトには給食の時間もありませんし、掃除の時間もないので珍しい光景…。イスラム教の先生方なので、「ハラル」ではない学校給食を一緒に食べるということはできませんが、子どもたちが行儀よく食べている光景というのはとても新鮮に映ったようです。「道徳心」も身につけて…というあたりに関心を寄せられているそうでした。
逆に私が文化の違いを感じたのは、イスラムの教えを大切にされている先生たちがお昼のお祈りをされていること。エジプトの学校には「お祈りのお部屋」があるそうですが、敬虔な信者として、ちゃんと教えを守っている姿は私は新鮮でした。
こうした視察団の受け入れをする学校側もいろいろと準備というか、先生たちも心構えをしておかねばならないようで、それはそれで大変そう。子どもたち、アラビア語の挨拶をいくつか覚えていたようです。私にはそれこそチンプンカンプン…子どもたちがしゃべっていたカタカナ語もよくわからないようなありさまでした。
子どもたちの中にはエジプトに行って、ピラミッドを見たことがあると話す子もいて、会話が弾んでいました。なかなか出会うことのできない場面に立ち会うことができ、ありがたかったです。今は英語まで小学校から学ぶ時代ですが、英語でも会話できない海外の人と接し、とにかく伝えたいという一心で、黒板にチョークで書き始めて…という経験のほうが意味がある気がしてきた…。
ポテトチップスを差し出され「これはハラル?」…と尋ねられた私は「ポークエキス」が使用されていたので、「ポーク、ポーク」というだけの会話しかできませんでしたが、それでもちゃんと伝わっていましたので。
その後、私は恵泉女学園大学で開催されていた「子どもみらい会議」に足を運びました。今年は、諏訪小学校、永山小学校、愛和小学校、和田中学校、青陵中学校から代表児童、生徒が集まり「住み続けられる多摩市」をテーマにしたディスカッションが行われました。最後のメッセージは「地域や自然とのかかわりを大切にし、それを行動にうつすことで多摩市を住み続けられるまちにしよう!」と無事にまとめられました。
多摩市で開催してきた「子どもみらい会議」も毎年毎年の積み重ねもあり、随分と形式化しているようにも感じています。子どもたちは各小中学校の代表者として立派にその役を果たしているのですが、私には何となく自由ではないというのか、堅苦しくなりすぎていないか?ともチラリ感じられる場面もありました。ここに出番があることは、ありがたいことなのかもしれませんが、発表の準備を指導している先生たちもかなりご苦労が多いのではないのか?などと勝手ながら想像しております。
子どもたちのディスカッションの様子を大人がぐるりと取り囲みながら様子を見ている…その感じが、何とも言えず…「誰のためにやっている会議なんだろう?」と思わざるをえなかったりもするのです。
各学校の上手すぎる発表、子どもたちは言い間違えることなく参加した感想を述べる場面などなど…私にはちょっと「出来すぎていて…」と思えてしまう。そして、この出来すぎている感じが、今の日本の学校教育そのものだなとも思うんです。子どもはもっと自由であっていいのでは?と個人的な感想です。
夕刻から参加させてもらった’とあるイベント’の開催に向けたミーティングがめちゃくちゃ面白かった。子どもたちの心をくすぐるような仕掛けづくりって凝り固まった大人の頭ではなかなか思いつかないんだということもまた実感できてよかった。
明日から2月。さて、そろそろ筋力維持のためのランニングを再開させねば。