昨日に引き続く代表質問。自民党・新生会、生活者ネット・社民の会でした。そして、それに引き続く、一般質問は折戸議員、藤條議員。
議長席にいると、議員席から答弁者側を見ている時にはなかったいろんなことを感じるわけです。特に、議員からの質問で答弁者が「誰」と特定されるようなわかりやすいものであればいいわけですが、「誰が答えればいいのか」あるいは「誰が答えるべきなのか」と’躊躇’が伴うような質問が飛んできた場合に漂う’独特で微妙な空気感’はすごい…いずれの部長さん、そして副市長までもが「できれば答えたくない」という背中でオーラを放っているという…。
肝心な市長は…と言えば、今日はわりと答弁席にお出ましいただく機会もあり、よかったなと思いますが、何となく多摩市議会での答弁については「再質問以降は部長が行う」という暗黙のルールがあるようで、質問者から「市長にお尋ねします」と言われても、(質問内容によりますが)スッと挙手をして、いつもながらの身のこなしで答弁に立つのは部長さんの場合が多い。市長は本当は答弁しようかなと思っているのではないか?だったら、堂々と手を挙げてくれれば指名するのに・・・市長の背中には「挙手することへの遠慮」を感じ、少し物寂しさを覚える議長席からの光景です。
ということで、各会派の代表のみなさんが、それぞれの立場を明らかにしながら行った代表質問で共通していたのは…その後の折戸議員の一般質問にも関連しますが、「多摩市役所」という組織が抱えている’疲弊感’というのか’疲労感’への指摘も含め、コンプライアンス意識の確立、あるいは職員のモチベーション向上にも関わる人材の育成や適材適所の人材配置のことだったように思います。いかにしてパフォーマンスの発揮できる組織にしていくか…ここに関しては市長はもちろんのこと、事務方のトップとして市長を補佐する副市長の役割もものすごく大きい。その点で、向井議員が代表質問で主張されたように「足腰強い組織」にしていくためにも市長の特別秘書官的な「政策監」ではなく、副市長を二人にすべき…という主張に私も同感。「どこまでの権限を持ち仕事ができるのか、仕事をするのか」が極めてあいまいにも見える「政策監」という職務はそこに配置されている優秀な人材を活かしきれない場合もあるのではないか?とすら思うこともあるため。
今日は、議長室の窓から見える風景と窓から差し込む光にも「春らしさ」を感じたわけですが、「嵐の前の静けさ」なのか…。明日から3月になりますね。議会は一般質問が続きます。他の市議会に比べて言えることですが、多摩市議会の議員さんたちは「非常にまじめ」ということです。もちろん他と比べてということですが、こんなに活発に一般質問が行われている市議会は意外と珍しいようです。全国市議会議長会の調査結果と比較からも言えることかなと思っています。…つまり、それだけ、行政も議会対応に追われるということかもしれませんが。