有権者の気持ち。

今日は午後から、お隣は町田市の今村るか都議の選挙の支援に行ってまいりました。私とは議員になる前からご縁のある黒川しげる朝霞市議もご一緒でした。選挙事務所には華道の先生がとても素敵にお花がいけてありました。

市議会議員の選挙とは違い、広い地域に候補者の数もそこそこで、選挙カーどうしがすれ違うということもそれほどないのが都議選、あるいは国政の選挙。選挙運動にどっぷり関わっているわけではないためか、いつものような盛り上がりを感じていないのですが、同じ会派の遠藤ちひろ議員に言わせると「有権者の気持ちと言うのはそんなものなのでは?」ということです。

意外と冷静に、ある意味、とても冷やかに「政治」を見つめているように思います。とは言え、テレビや新聞などで報道される国会中心の話題について色んな意味で先入観も植えつけられてしまう。真面目にコツコツ、地道に活動している議員がいても時に評価されることはない。地味であれば地味であるほど目立たない。地域のことは全く知らないで、選挙告示3日前に出馬を決めて立候補をしたとしても…いわゆる「落下傘」の候補者であっても、魔物のような世間の「風」に後押しをさ、トップ当選してしまう場合もある。

今回もそんな選挙なのだろうと感じています。フェイスブックつながりで、他市の議員さんなどがつぶやいていることですが、「政党を変える」ことはわかるのですが、そのために「別の地域へ」…という場合もあるのですね。同じ行政区内なら話は分かるのですが、ご当地の市民に対してどう説明するのかなあ。一体誰のための議席?…。何のために今まで4年間の活動を積み重ねてきたのか?…もちろん、どこの行政区にいても「都民は都民」なんですが。しかし、そのために別の地域に引っ越して…というのがどうも私には理解ができないのですが、それでも「風」があれば立派に当選できるというのもまた有権者の判断。決して否定できないのです。

とにもかくにも、地方議会の役割は首長の仕事ぶりを客観的に評価するのが重要な仕事。’客観的’という部分に私は重きをおきたい。「いいものはいい。悪いものは悪い。」ときちんとチェックし評価できる立場の議員の一定勢力が議会には必要だと思っています。今村るか都議にはその立場を堅持して頑張ってほしいと願っています。そんな思いで、明日も町田市へ行ってまいります!

「わたしたち抜きに私たちのこと決めないで」

 

連日やること満載な感じ。昨日の午前中に引き続き、今日の午前中は会派ミーティング。「パルテノン多摩問題をどうするのか?」…議会として独自調査をしている結果をふまえ、いよいよ特別委員会での議論も本格化するわけで、それに備えた会派内での意見集約をしています。「あれは?」「ここは?」「これは?」と会派内で特別委員会の状況を共有することにも一苦労するわけで、かつて議会基本条例を制定するときに取組んだように「『特別委員会主催の議会内説明会』を開催し、議会全体で現在までの到達点を共有したほうがいいのでは?」と会派提案することとしました。そしてまた、今後、市民向けなど説明や意見交換会も実施していく予定ですが、こちらも特別委員会だけに任せるのではなく、「特別委員会を中心にしつつ全議員で取組んでいってはどうか?」とする提案もしたいと考えています。

行政側は中学生に対する意見交換会も実施していくようですね。中学生にはおたよりが配布されていると耳にしました。

午後から、ベルブ永山にある喫茶れすと20周年を記念した講演会に参加。日本障害者協議会代表、きょうされん専務理事の藤井克徳氏からの「障害者権利条約」に関わるお話を伺いました。大変貴重な機会ということで、多摩市職員の研修の場としても活用させていただいたようです。障害福祉課、人事課、平和人権課の職員の皆さんも約30名ほど参加していると伺いました。

まだ記憶に新しい「津久井やまゆり園」事件のことから、「安永健太さん死亡事件」をめぐっての司法判断など私たちが置かれている社会の現実、向き合うべき現状に対する話題から始まり、ドイツナチス時代の優生思想、障害者大量虐殺事件という歴史を紐解いた過去の事実に目を向ける必要性…ようやく日本も批准した「障害者権利条約」の持つ意味と意義への理解…まだまだ私自身が学び足りていないこと、意識を高めていかねばならないことを痛感させられる時間でした。

「障害があることでいのちが軽んじられている」

まだ、そうした場面が社会にはたくさんあることに目を迎えていかねばならないこと。そしてまた、障害者権利条約を最初から最後まで一字一句を読んでみなければならないと思ったこと、当事者を理解するためにできることをもっと私自身が経験していかねばならないということ…いろんなことを考えさせられました。

そして、「わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで」とする藤井さんの1枚のスライドに合った言葉が脳裏に焼き付きました。多摩市でも今、次年度以降に向けて「障害者基本計画」の策定を進めていますが、前回と同様に当事者参加の視点で取り組んでいます。同じ会派の大野議員は「障害者権利条例の制定」を訴えていますが、障害者権利条約への理解を広げながら、条例制定することも多摩市がさらに「共生のまちづくり」を進めるための選択肢の一つになることも確認できた気がします。

当事者参加の視点はあらゆるところて求められ必要なこと。パルテノン多摩のことについても中学生あるいは小学生にも声を聞いていこうと努力する姿勢は評価したいですね。ぜひ、障害をお持ちの当事者のみなさまがたにも「パルテノン多摩をこんな風に使いたい」を聞いてもらいたい、声を聴く努力をしてもらいたいと思います。バリアフリー、ユニバーサルデザインをどうするか?という問題のみならず、もっと違った視点でパルテノン多摩が「いろんな人がいる社会」の拠点として活用されるための方策をぜひ当事者視点で聴いてもらいたい。

せっかくの講演会に続く、障害者権利条約の読み聞かせの時間までいることができなかったのが残念。今日は中央大学のキャリアデザインの授業でゲストスピーカーをつとめました。もう今年で5回目になります。「ジェンダー、子育てとキャリア、ワークライフバランス」をテーマにしているのですが、…既に20年前ほどの記憶を引き出しながら…大学卒業後から今に至るまでの私の歴史を踏まえて、「キャリアとはなにか?」について話をしております。振返ってみると、時代環境とともに、女性の活躍が後押しされるようにもなっていて、ワークライフバランスも言われるようになってきて…でも、意識変化が追いついていないとする現実を意識調査結果などを踏まえて解説をしています。もはや、大学生と私よりも大学生と娘の年齢差の方が「小さい」というのも、年月によるもの…。自分のことを振り返って、「ずいぶん歳をとったものだ」と実感し、妙に納得してしまった。

明日、明後日は町田市で選挙の支援をする予定。でも、午前中は議長室に行きます。「一日一度は必ず議長室に足を運ぶ」ことを私の決め事にしています。議会事務局は日々どんな業務をしているのか?などについてもまだ理解できていないため。今日は久しぶりに「芋けんぴ」なるものを買ってみて、美味しさを実感…これはしばらくハマりそうで危険なお菓子。

「見極める」ということ。

今日、ポストに選挙公報が投函されていました。なかなか難しい選挙戦ですね。昨日、拓殖大学に招いてくださった丹羽准教授が「政治家を見極める」という話をされていました。ここのところワイドショーをにぎやかにしている「××チルドレン」問題に言及してのことです。

私は今回とても気になっていることがあります。それは、「自殺対策」のこと。多摩市のホームページにも情報が掲載されていますが、東京都では10歳代、20歳代、30歳代の死因の第1位は自殺です。こうしたことに心を痛め、語ってくれるような人がいたら、ぜひ演説を聞きにいきたいくらい。南多摩保健所の統計を見てもわかるように、多摩市全体では死因理由の「自殺」は6番目かもしれないけれど、でも年齢階層別にみれば、一目瞭然…やはり若い世代の死因では第1位といえる状況。そして女性よりも男性。「自殺」に関する情報はなかなか得られにくく、こうした統計データで後になってから把握することになりますが、公表された結果を見て、いろんなことが思い浮かび、想像するだけで悲しい現実だと思うのです。

この件について、大田区のおぎの稔議員に問い合わせをしました。彼は自殺対策についてかなり多くの情報を持ち、活動をしているからです。でも、やはり「なかなか日の目を見ない政策」だとおっしゃっていて、いずれの政党の公約(各政党のマニフェスト、政策比較)でもあまり重要視されていないことだけはわかります。

国が力を入れ始め、東京都でもゲートキーパーの育成などにも取り組んできました。おぎの議員に寄れば、「自殺対策基本法施行10年で、中高年以上の世代の自殺率はグッと落ちたけれど、若者だけは自殺の比率が落ちていない。」とのことです。「中高年向きの対策(医療や健康施策、孤立対策、金銭、トラブルの相談強化など)で、若い人に対応しても効果が薄い。」のが実情です。

「自殺予防教育」など学校で展開することにも、なかなか難しいところもあるのか、「教育委員会はやりたがらない」とも聞こえてきます。まあ、直接「自殺」というのではなく、「いじめ防止対策」として力を投入しているのが多摩市教委なのかもしれませんが…。改正自殺対策基本法にある生きる力の支援。SOS,助けを求める力を育てるのは中長期的に意義がある。」というおぎの議員の意見には頷けるものです。精神保健福祉行政の充実はとても大事で、学校教育との連携など進めてほしい。地域の精神保健福祉行政を後押ししていくところに東京都の役割は大きい。それにしても待機児解消問題も大事ですが、今回の選挙公約で「児童虐待」のこともそれほど語られていないのも個人的には残念。児童相談所の置かれている実態や現実…こうしたところにこそ光をもっとあててもらいたいのになと。税金の無駄遣いを語ることは大事なことですが、費用対効果が上がらないけれど、ちゃんと行政が手を差し伸べなければならないところに対する視点で政策論争が行われておらず、「都知事に勝利を与えるかどうか」だけがマスコミ報道で先行しているのもまた残念。

 

 

「誰を応援しているのか?」

とわざわざ電話連絡を頂いたり、街でお会いした方などからも尋ねられるのですが、今回ばかりは私も「なかなか見極めるのが難しいですね」とお返事するので精一杯。ただ、「ムードに流されないで、選ぶことが大事だと思う。」と答えることにしているのは、私自身が「政権交代」の追い風の中で選挙をしてきた経験があるから。その時「大勝したけれど…」しかし今は?…「数を大きくしなければ始まらないけれど、でも頭数だけ揃えたとしても、本当にそれでよかったのかどうか」と振返ることも多いので。「地方議会の役割とは何か?」…その原点を見つめ直し、そ、都民の声がちゃんと届く都議会に変えてくれるような人たちに多数当選してほしいものです。

タウンニュースの取材が来た時、多摩市議会の特長をたずねられ、私は「市民に開かれていて少数の意見も大事にしている」と答えています。「いや、そんなことない」という市民の方もいらっしゃるかもしれません。でも、「数の力」だけで押し切れば良いなどと考えるような議員さんが割合的にはずいぶん少なく…合意形成を大事したいと行動している議員さんが本当に多いです。なぜなら、多摩市議会の場合には、「数の力」で圧倒しようなどと考えても無理なので。それは政党や会派など「圧倒的多数」を占め、「数の力」で何とかできてしまうような議会構成ではないから。その背景があって、少数意見にも耳を傾け、互いの妥協点を見出し、合意形成を大事にする文化も自然と育まれてきたのだと思っています。「数」が圧倒的多数であれば、少数の声に耳を傾けることをしなくなる恐れ、可能性が高くなる。やっぱり、「地方自治は民主主義の学校」であり、議会内では議員どうしで討議を深めるのは当たり前ですが、首長との議員との間でも全うに政策論議が展開されていくようにしなければならないと思っています。「少数派」もある意味大事。社会は多様なので、その多様性をちゃんと議会構成に反映させていくことが重要。それぞれ候補者、あるいは政党の主張に耳を傾けたいですね。首長の言いなりになって動くような議員を増やしても、私がめざす地方自治は実現しないのです。

それにしても「見極める」というのは、これに限らずとも…ホント難しいことです。

続報なんて大げさなことではなく、昨日のブログの件につき。

今日は私にとっては毎年の楽しみでもある拓殖大学でのゲストスピーチ。約80名くらいの学生さんたちが拙いスピーチを聞いてくださるというありがたい時間です。毎年変わらずテーマは「地域の政治をもっと身近に」…「政治学」の授業にお招きいただいています。私が話をしているのは「議会」では多様な声が反映されて欲しいということ。そして地方議会は国会とは違って「二元代表制」であるということとその意義と意味。もちろん、女性議員が少なく、若い世代の議員も少数派であることと…もともと人口で考えても少数派である若年世代が投票に行かないということはどういうこと?…「シルバー民主主義」ってどういう意味?…そんなことをざっと1時間弱で話をしております。スピーチする内容の柱は変わっていないものの、毎年使用するスライドは…必要に応じて更新作業が必要となるため、昨晩ギリギリまでスライド作成をして、本当は事前にもう少し復習してからスピーチに臨もうと思っていたのに…相変らず、どこでもすぐに睡魔が襲えば正直に寝入ってしまうため、高尾山口方面に行くはずだったのに乗り換えしそびれて京王八王子に着いてしまった…。

慌てて乗り換えして、ギリギリ授業開始には間に合ったのでセーフ。しかし、今日の話しは散漫に終わってしまったのではないか?と思ったりしてしまい、今日の講義を聞いた学生さんたちから出席点呼かわりの感想が…おっかない。

 

 

そんなことで、慌てふためいた昼下がりも、ヤレヤレのうちに終了しましたが、今日は昨日のブログのことに関連し重要な報告をしておく必要があります。なぜなら、副市長から「申し入れ」を受けたからです。「盗聴」と表現していたことに対する違和感の表明です。副市長(行政)の立場からすると、特別委員会の音声を別室に流してと「お願いしたことはありません。」ということで、昨日発生した現象について「盗聴」と言われることは不本意他ならないというのがご意見でした。

 

だから、私…「そもそも別室に音声を流すというのは、『誰が一体何の権限で行えることなの?』」と昨日のブログにも書いたわけです。で、副市長からの申し入れを待つまでもなく、今日は朝一番で議会事務局長や次長、係長とともに昨日の振返りをしました。そして、改めて、確認できたのは、この件につき、そもそも何の取り決めもされていなかったという事実が確認できたというわけです。今となっては、いつのまにか、’ごく自然’に行われていた行為にすぎないということ。いつの時点からか、誰かの裁量やらハカライにて行われていたようです。ある意味、慣習のごとく行われていたということ。私にとってはこのことを確認し、認識できただけでも十分です。そして、昨日発生した事態に関しても、「別室にて音声方法を聴くことは『ご遠慮いただく』べきであった」とする結論と、今後についてもどう対応すべきか、議会運営委員会でも話題にすることにしたので、それでもう十分。

 

とは言え、副市長は「行政としては『盗聴』とされたことに対し、名誉を傷つけられたと言わざるを得ない。」「『あたかも行政が悪い』とする印象で綴られている」…そう受け止めざるを得ないとのことでした。確かに、「盗聴なんて言われる覚えがない」というのが行政の本音であり実際にそうだったとも思います。さらっと読んだだけでは「なんてことを書くんだ!」と思われたに違いありません。でも、私自身は「議長として」の責任もあるだろう…って考えていましたので、「『議会事務局長』の責任にされ、押し付けられることにもまた疑問。もっと言えば、『今日の今日まで気がつけなかった議長の責任』とも言えるかもしれない…私が『今日初めて気づいた』ということに、むしろ私自身のショックも大きい」と吐露していることもまた事実。その思いも汲み取ってほしいですが、読者によって受け止めも違うのもまた事実ですし、あえて副市長のご意見を否定することはしません。

 

ただし、今さら、誰の責任だとか何だとか過去を穿りかえすような犯人捜しのようなことは一切不要。重要なことは、この件から学び、善後策を考えること。「議会事務局長とだけ問題認識を共有し、今後の対応を確認をするだけでは不十分。音声を別室に流すことにつき、議会運営委員会にて確認し、改めて取り決め事項あるいは申し合わせを行う。そして、確認事項につき、きちんと記録をし、文書で残しておきたい。」…これが議長として私が出した答えです。

また、議会の会議には「公式」と「非公式」という区別はなく、すべての会議は「公式」。「公式」会議に至るまでの準備段階で行う勉強会や調査活動について、あえて紛らわしくするような「非公式」など呼ぶのもやめましょう…って今となっては思います。委員会活動などにおいて、事前準備の活動を行うことは当然のことで、それは例えば、議員個人が一般質問を行う前段で勉強に足を運んだり、調査活動をするのとほど変わらないと思うのです。

 

いずれにせよ、「盗聴と表現されることは心外である」とするご意見は受け止めるとともに、昨日の一件に対するここまでの顛末に対する報告としたいと思います。

 

蒸し暑い一日でしたね。心地悪さを払拭してくれるのは…新商品を待ち焦がれる気持ち♪…楽しみすぎる♪

見過せない出来事…。

この間、公共ホールの先進的取組みとして山口情報センター(YCOM)の話を伺った際、「YEARBOOK」を送ってくれると言うのでお願いをしたところ郵送されてきました。パルテノン多摩にも同様の冊子がありますが、内容について比較をすればそのグレードの違いが明らか。YCOMの「YEARBOOK」は、それを通じて「顔が見える」。関わる人、創る人たちの思いが込められていて、そして、きちんと記されていて、単なるカタログとは違うところが大きな特徴。こういうとこ・・・運営に関わる人の思いがあるんだろうなあって感じずにはいられないのです。パルテノン多摩でもぜひ、参考にしてもらいたい。

さて、今日は都議会議員選挙最中でそれぞれ議員は忙殺されている最中の「パルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会」を開催しました。位置づけとしては「非公式」というかたち。正直、特別委員会のメンバーの中には、非公式な集まりばかりを重ねていくことに懸念を感じている人も少なくない、市民にちゃんと公開して、正々堂々と議論をしていくべきと考えている人も少なくない…。ただ、やっぱり市民に対して説明できるためには、その前段できちんと情報を得て、内容を理解する必要もあり、「公開すべきなのに」「でも、まだ今の段階では」と半々くらいの気持ちの中で揺れながら現在に至っているのが正直なところです。もちろん、議長としても特別委員会全体の意向や意思を尊重して…と思っているので、取組みを見守っております。私のところには市民からも「公開すべき」「税金のムダヅカイとしか思えないような会議ばかり繰り返している。見せないなんてアンフェア。」という声も届いているのです。その度に、市民の方にご理解いただきたいとこちらの考えを伝え、そしてまた委員会が苦労している様子などを伝えては理解を取りつけているのです。

情報公開、情報共有と言ってきた私にとって、特別委員会で取り扱っている内容詳細を発信することができないことはある意味辛いです。「議長になって、急に情報発信力が低下している。」とも言われているわけですから。でも、議長として発信できることできないこともあります(もちろん議員としてもですが)。時期になれば、きちんと説明し、そして市民の方に理解してもらえるだろう…そう思うからこそ、今、ミスリードするわけにはいかないのです。

ところが本日…とある事件。特別委員会副委員長の大野まさき議員もツイートしております。

「本日午後はパルテノン多摩・周辺施設等特別委員会の委員同士の意見交換と勉強会。勉強会では専門家に委託したホールの在り方や地域活性化等についての調査の取り組み状況が報告されました。」「驚いたのは、前半の委員同士の意見交換から、委員に断りもなく別室でやり取りの音声を勝手に議会事務局職員でない市職員にモニターされていたこと。つまり盗聴されていたことです。」「市民には勉強会は傍聴できないと断っておきながら、委員長にも黙ってそんなことするなんて…。 信じられない事実が多摩市役所で起きてしまいました。」

…これを盗聴というかどうかは別にしても、「まさか!」と思うような出来事でした。たまたま、通りかかったところ…別室の扉の向こうの音声が聞こえてくるではありませんか…。特別委員会では非公式であって、議員どうしで忌憚なく腹を割って話そう…ということで議論していたはずで、まさか別の部屋に音声が響いているとはつゆ知らずでしょう。

そんなこんなで「なんか、おかしい。」と議長としてももう一度、きちんとルールを見直してみなければと思っていた矢先に市民からの連絡。「この間、市民と意見交換会している声が他の場所にも流れていて、聴かれていたようですね。」と指摘をいただいたのです。もしかすると、市民との意見交換についても「別室」に音声が響いていたのかもしれませんね。委員会室の音声は議会事務局のスピーカーで聴くことはできるのですが、どこか別のところでも流れていたということ?…確認してみないと。

多摩市議会では常任委員会などかなり積極的に勉強会や意見交換会と称して「非公式」の会議を開催しますが、その時に、「別室」でモニターされることは決してありません。しかし、特別委員会だから特別扱いになるの?

…というか、そもそも別室に音声を流すというのは、「誰が一体何の権限で行えることなの?」…。それすら決まっていないのではないか?と思うのです。もちろん、議会本会議などの際は音声が別室などにも届くようになっています。必要があれば、別室などで待機している職員が答弁する部長や課長をフォローするためです。しかし、こうした非公式の会議の場合にまで同じように音声が別室に届くなんてこと…まさかまさかと想定していませんでした。たまたま…「あれ?」と思ったところから、気がついたこと。休憩中の会話が別室で流れていたのを耳にし、「えっ?別室で聴かれているの?」と。

私たちは市民に対し、傍聴をお断りしているのです。別に傍聴せずに「コソコソ」しようとする気持ちはありません。他の常任委員会で勉強会などをやっているのと同様に、私たちも議論をするための事前情報や知識を得ておくことは必要であり重要です。傍聴を希望する市民からは「非公開」に対する批判や非難の声は大きい。それは私のところ以外にも届いているのです。それでも、私たちは今の段階で「公開」に踏み切っていません。その理由、そこにある議会や議員の判断はそんなに軽視されるものなのでしょうか。大野議員がツイートで「盗聴」と表現する気持ちが私は理解ができ、そしてまた、議長としては、見過ごしてはならない出来事と思っています。

今一度、議会事務局ともルールの確認などしていかねばと思っていますが、議会にとっては「あるまじき」ことが発生したのです。パルテノン多摩のことに関しては、議会の動向が気になる…もちろん、気になるのは当然のことと思いますが、そのことと「断りもなく音声が別室に流れ」が平然と行われていたことには正直、驚き禁じ得ずです。

こんなことブログに書くことも賛否両論かもしれません。でも、「誰が一体何の権限で行えることなの?」という疑問に答えられる人も存在しないのではないかと思うのですよね。そして、「議会事務局長」の責任にされ、押し付けられることにもまた疑問。もっと言えば、「今日の今日まで気がつけなかった議長の責任」とも言えるかもしれない…私が「今日初めて気づいた」ということに、むしろ私自身のショックも大きいのだと思います。とても残念で、使いたくない言葉だけれど私にとって、そして多くの議員にとって「想定外」のこと。行政と議会との信頼関係はいかに構築され、二元代表制の実践をするのか…。議長として「今後の対応を考えていく」ことを忘れないうちにここに備忘録がてら表明しておきます。

これは「非公式」の備忘録。

そもそも、議員の仕事とは公私混同せざるをえないというか、「プライベート」と「プライベートではない」を切り分けするのが難しいわけです。「議長になったら『ブログ』は更新しないんでしょ?」と言われたことは記憶に新しいところですが、しかし、「議員が何をしているのか、何を考えているのかわからない。」「選挙の時だけお願いされる。」等と言われるのと同じく、「議長になったら全く姿かたちが見えなくなる。」と言われるのも心外ですし、他市でも私の尊敬する議長経験者の皆さんはブログ他情報発信をていねいに重ねておられるのもまた事実。

そしてまた、これは、私にとっても大事な備忘録でもあるので…。

今日は、落合商店街に4月から開所したコロノアさんへ。もともと永山にあったところが移転し、本格的にハンディのある子どもたちの放課後デイサービスになりました。もともとニーズがあるだろうと考えていましたが、やっぱりニーズがありすぎて…支援の必要な子どもたちが多くなっていること、そしてまた、保護者の関心も高くなっていて、より多くの情報を得たいと思っていること等など確認してまいりました。就学前のお子さんをお持ちの保護者の方は「学校選び」が目下最大の課題。就学相談を受けるためのハードルの高さ、多摩市の教育センターと発達支援室がなぜ二つあって、どんな風に連携しているのか、最初に相談に行くのはどちらにすべきなのか?などなど…「相談」したいと一歩踏み出したところで、気持ちが挫かれてしまうような場合もあるようですね。窓口があちこちにあることは、選択肢が増えるという意味でマイナスばかりではないと思っているのですが、とは言え、窓口がいろいろあるからわかりにくいという声は、事これに限らず、他の場面でも伺うこと。「相談のしやすさ」を確保することが必要なので、相談窓口の一本化などもそろそろ検討する時期なのかしら?とも思ったりします。

相談をしていて「なんか、縦割り。」と市民が肌で感じてしまうような現状は残念。「連携ほど難しいものはない。」と考えていますが、いろんな意味で「捌き」上手な、スキルの高い人材が配置されていれば、総合相談窓口にしたほうが良いのではないか?と思えてきます。今日はコロノアさんが以前からやっているママたちのおしゃべり会でしたので、いろいろお話も伺うことができ、現状を知ることもできました。こういう現場を踏まえ、いつもなら、私…早速に一般質問につなげる調査活動をさらに開始するのですが、議長は質問が出来ないのが極めて残念。

「議長になると忙しいか?」

と尋ねられると、確かに「ヒマ」ではないが、しかし、「自分のやりたいと思っていた活動」が思うようにできなくなることに葛藤があるくらいで、忙しさは変わらないような気がします。

午後は、パルテノン多摩へ。大規模改修に向けた市民ワークショップの皆さんを中心としつつ、それ以外の市民にも幅広く呼びかけて開催されている講演会でした。いわき市のアリオスから大石時雄さんがお越し下さいました。大石さんは昨年度取組んだ「パルテノン多摩大規模改修工事基本計画及び基本設計業務委託の事業者選定のメンバー」でもいらっしゃいました。

講演会は「トイレ」に視点をあてた話しからスタートしたので、参加者は「何のこっちゃ?」と思ったかもしれません。アリオスが立地するのも公園内であって、ちょうど公園の大規模改修も同時期に行われたようですね(パルテノン多摩と多摩中央公園の大規模改修の関係と似ている)。大石さんはアリオスの建設にあたっては、「公園利用者にもアリオス内のトイレを利用してもらう」ことの交渉をしたそうです。つまり、公園内のトイレはそれに伴って廃止できるということでもあり。また、アリオスの設計者に、公園改修にあたっての設計もしてもらったとか。対する行政は当然に所管も異なり、「縦割り」になりそうなところを、交渉と調整でうまくことを運んだようですね。とても参考になるような話です。

…で、これを大石さんがお話をしたかったわけではなく、「なぜ、トイレなのか?」…。公共ホールを語る時に「トイレ」のことを真っ先に語る人はいないでしょう。しかし、「トイレ」に視点をあてたとき、そこにどんな「トイレ」があったらいいのか、それは、誰が利用するのか、どんな場面で利用するのか・・・と話しがどんどん展開でき、そしてまた、視点がどんどん掘り下がっていくことがわかります。

そこに私たちが市民として求めるべき「公共ホール像」が見えてくるのではないか?…ということです。

「どんな人が?」
「どんな場面で?」
「そのために必要な条件は?」

を考えてみると、さまざまな市民が利用することを改めて認識することができますよね。そしてまた、多用な市民が利用することを前提にして、私たちは公共ホールという「場」を考え、つくっていかなければならないことも見えてくるのではないでしょうか?

えらく深い話だったわけで、私も「トイレから話が始まるのか…」と思って聞いていたわけですが、その話の意味と意図を自分なりに解釈すればこんな感じです。

阿部市長もいらしていて、「多様性」「ダイバーシティ」という話をされていました。ちょうど昨日「女と男がともに生きるフェスティバル」で私と同席していた「LGBTを知ろう」という大学生企画のワークショップにさらに触発されたのかもしれません。時代環境は確実に変化していき、凝り固まった思考や固定観念も少しずつでも融解しているような気がします。多様性、権利を認め合うこと、価値観を尊重し合うこと…きっと私が大学生の時とも違っているなあと肌身で感じています。

こうして考えてみると、「公共ホールのトイレ論」は結構面白く、「トイレ」の在り方を通じて公共ホールを捉えなおすことで、私たちの考えるべき「パルテノン多摩」の在り方にまた新たな要素が加わってきますね。社会包摂だのなんなのと言葉でいうのではなく、ハード面でもソフト面でもちゃんと具現化できるような「場」づくりを進めていきたいです。

 

以上、備忘録でした。

ただ、「新しくすれば」ではないだろう。

 

今日は渡辺しんじ議員のお父上のご葬儀に参列。三階副議長をはじめとする公明党の多摩市議の皆さんともご一緒させていただきました。青空でよかったなと思いました。

その後、愛宕かえで館へ。あたごミニバス運行委員会の総会でした。愛宕地域は市内でも高齢化も進み、路線バスもとおっているとはいえ、バス停から自宅に至るまでの高低差が課題とされてきました。そこで、住民の皆さんが2007年に「ミニバスを考える会」を立ち上げ、「ミニバスを走らせる会」へ、そして、「あたごミニバス運行委員会」と発展させ、今日に至っています。つまり足掛け10年ということになります。私が印象的に覚えているのは、運行委員会の皆さんが、多摩市と京王バスと協定を結び、そこに東京都市大学の小池研究室が全面的に加わって実証実験をしたということ。実証実験ではシルバーバスが使用できなかったため、乗客数が振るわなかったとする記憶もあります。その後、ミニバスにもシルバーパスが使用できるようになり、「より必要な人が乗りやすく」なりました。あたごのミニバスはそれ以前から走っていたミニバス南北線のルート変更というかたちで実現していますが、乗客数は年間約8万人ほどになっています。この数字が多いか少ないかの評価は別としても、ミニバスに助けられて、出不精にならないで日々を過ごすことのできる方は少なくないでしょう。

実は今日の総会は運行委員会の解散式にもなりました。役員の高齢化や後継者不在の現実もあり、ここで大きな決断を下されたようです。一定の目的は達せられたとはいえ、いくつか懸案事項、課題も残されており、特に「バス停の増設」については悲願でもあるよう。それでも、こうして解散を決めざるを得なかったことへの苦渋を私をはじめ、出席していた伊地智議員、いいじま議員ともに受け止めさせていただきました。もちろん、市長も出席し、担当部長、課長も出席していましたので、「解散したから終わり」ではないことを共有できたはずです。バス停増設などの問題はそうそう簡単に解決できるものではなく、警察との折衝なども必要となりますが、せっかく実施するのだから、より住民ニーズに寄り添ったものとして充実させていきたいですね。

しかし、こうして、住民発の小さな運動が発展してミニバスルートの開設へと結びつけた歴史は語り継がれるべきものではないかと思います。さらには大学の研究室とも協働して取り組んだということも。ひとつのモデルになるでしょう。大学研究室で関わった学生さんも今日の総会に出席されていましたが、愛宕地域の皆さんと一緒に取組んだ経験が社会人になっても活かされていると謝辞を述べられておりました。そして、当時ミニバスを走らせようとPR活動を手伝ったときのキャラクター入りのクッキーが今日の出席者一人ひとりに、お礼の寄せ書きとともに手渡しされました。感慨深い瞬間でした。

ニュータウンの高低差・・・「移動手段」をどうするか?ここは街全体の課題です。最後に、ご挨拶をされた東京都市大学の小池先生が「10年前から取り組んで『今』がある」と語っておられましたが、10年後を見据えて『今』をどう捉え、そしてまた課題解決の道筋を描いていくか…目先のことばかりで考えていてもダメですね、きっと。

その後、一旦帰宅して、告別式のままの喪服を着替えてから、女性センターへ。「女と男がともに生きるフェスティバル2017」へ。阿部市長とこの同じ行動で…まずは、河野貴代美さんのお話しを伺ってから、LGBTと私たちの「これから」についてをテーマにした企画に同席してまいりました。河野さんのお話しからは「自分の気持ちに正直、素直に向き合う」っていいなあと改めて感じさせられ、LGBTに関連する企画の方は当事者の方からカミングアウトした時の瞬間などの話し、そしてまた当事者を支援したいと活動している大学生の皆さんからの話を聴くことができ、これまた意義あるひとときでした。多摩市が制定した「女と男の平等参画を推進する条例」にはセクシャルマイノリティに関する対応も進めていくことが明記されていて、画期的な条例です。これに基づいて女性センターには相談窓口もあります。条例が後押しとなり、多様性を認めあえる社会に向け、地域から地道な一歩を重ねていく…その必要性を感じましたし、確実に一歩ずつ進んでいることも感じました。

そろそろ「女性センター」という名称も再考する時期なのかもしれません。

いろいろ盛りだくさん学んだあとは、桜ヶ丘商店会連合会の総会後懇親会に阿部市長も一緒に来賓として参加。こいそ明都議も挨拶をしにいらっしゃいました。「桜ヶ丘地域全体を考えていくために行政や議会もともに考えていくような場づくりをしたい」とする新たな方針が披露されましたが、ぜひ、議会も協力させていただきたいですね。聖蹟桜ヶ丘駅の北口には再開発も既に予定されています。さまざまな立場からみなが知恵を出し合っていくこと…もちろん時には立場の違いでぶつかり合いもあるかも…しかし、こうした議論を重ねていくことが地域を豊かにしていくと私は思います。

懇親会でいろいろな方にお会いし、意見交換もさせていただき、帰路に着きたいところですが、多摩白門会の総会、懇親会と終わり2次会開催中でしたので顔を出しまして…先輩方とお話しをさせていただき、「がんばらなきゃ!」という気持ちを入れ直したところ。

 

「ふるい議会をあたらしく」

 

というフレーズが宣伝されていますが、私はこのキャッチに違和感。何が古くて、何が新しいんだろう?憲法でも地方自治法にある「地方議会」のかたちに対する問題提起なんだろうか?ただ、新しく…というだけでは変わらない。何を新しくしたいのだろう。メンバー総入れ替えになると、かえって議会として組織力が低下することもまた現実なんだけれど…。いいかたちでの新陳代謝が必要だけれど、刷新することばかりが全てではなく、議会機能がさらに低下し、議会の力がもぎ取られていくような構図になるとしたら本末転倒。

「ブランド化」をめざす多摩市シルバー人材センター。

今日から都議選が始まりました。多摩市、稲城市の南多摩選挙区には予定通り5名が立候補届を出しています。市場問題、オリンピック問題以外にも多くの課題がある。その課題に目を向け、地道に取り組んでくれる候補者を選んでいきたいものです。いつもなら…さあ、選挙の告示とともにポスター貼りなどに市内に繰り出すわけですが、今回は市内での選挙運動はせず、町田市で現職都議会議員の今村るかさんの応援に数日入る予定です。

【議長公務】

今日は多摩市シルバー人材センターの定時社員総会がありまして、遠藤めい子健康福祉常任委員会委員長と来賓として出席させていただきました。シルバー人材センターに対しては高齢者雇用の観点で市議会でもいくつかの課題や問題点も指摘されてきました。特に、シルバー人材センターの請負う仕事については、市の公共事業だけの頼るのではなく、自ら民間企業などへの営業もし、受注する仕事を広げ増やしていくべきとする意見は強く出ていた気がします。営業努力をすべきと言うのは簡単ですが、組織体制も強化し、人材確保と育成もしていかなければ現実難しい。

という状況から、いまや一転!

多方面からの改革や努力を積み重ね、平成27年度にはようやく民間からの受注額が公共からの受注額よりも上回るという実績を残しております。そして、着実に民間からの受注を少しずつ増やしているような状況。「1億総活躍社会」とする国の旗振りもあってかもしれませんが、多摩市シルバー人材センターの奮闘ぶりはか高い評価を受けているのです。

今後、会員を増やすことも一つの課題と伺っていますが、「シルバー人材センターは最後のとりで。リタイアしたときに行きたいところにしていきたい」とおっしゃっていた理事長さんの挨拶がとても耳に残っております。理事長さんは別の場所で「若い人から『将来、多摩市シルバー人材センターに入りたい』と思ってもらえる『ブランド力』をつくっていきたい」とも述べておられ、先般、ご挨拶させていただいたときも「ブランド力」を磨きたいと熱っぽく語られておりました。さらに注目されるシルバー人材センターになり、「多摩市シルバー人材センターに仕事をお願いすれば間違いがない」とますます信頼される場所になることが期待されます。

総会では、会場からもいくつかの質問がありました。特に「シルバー人材センターの理事はどのように選出されるのか」、「『仲良しクラブ』であってはいけない」とするご意見がありました。新たな体制として役員のメンバーの専任も行われましたが、その声を受けて、非常に丁寧に専任理由が述べられていたことは印象的でした。

「なぜ、あなたが議長なのか?」

私も時々、尋ねられることがあるのです。回答に窮するのですよね。会場とのやりとりを伺いながら、議会内での人事を行う時に私たちはどうしているだろう?…と思ったりもしました。

何はともあれ、多摩市シルバー人材センターのみなさんが「タブレット会議」をやっているとのことなので、その様子は近々見に行かねばと思っております。総会を終えて、午後は6月定例会の振返りなどしながら、夕刻まで議長室で過ごしました。「これもやらないと」「あれもやらないと」と仕事は次々と溢れてくる感じがします。夕刻から渡辺しんじ議員のお父上のお通夜に参列。多くの方が個人を偲ばれ、弔問に訪れていらっしゃいました。合掌。

 

明日は渡辺議員のお父上の告別式に参列し、その後、いくつかの場所に足を運ぶ予定です。

6月定例会閉会。消防団への激励。

定例会は無事に閉会。可決した条例が稟議で回ってきて、「あー、なるほど。」と。議長を仰せつかってから1か月半あまり、議会事務局の日常、業務について日々学ぶこと、あるいは議会運営に関わるルールなども確認することなどが私のタスク。議会事務局の職員は議会に所属している職員でありながらも、しかし多摩市役所(行政)職員であって、役所の人事異動のひとつの部署になっているのが現実。市長部局から独立して行動することが求められるとは言え、時に、行政と議会の間の板挟みになって…悶えているというか…そんな感じもちょっぴり受けたり。仕方のないことですが、議会事務局の職員として仕事することのやりにくさや、難しさではなく、「やりがい」とか「楽しさ」が持てるような環境にしていきたいものです。

【議長公務】

さて、昨日に引き続き、多摩市消防団のポンプ操法の自主訓練への激励に行ってまいりました。池田けい子総務常任委員長と一緒に足を運べ、その場で議員どうしで、現場を見た感想など共有できてよかった。もし議長にならなければ、こうした場に来ることもなかったなと思うと、ここで感じた、この場で見てわかったこと、聞いたことをそのままにするのではなく、「より良く」するための工夫や改善、課題解決につなげていかねばならないと思うものです。

一般人から見れば、消防署と消防団との違いも分からず、区別もできないと思います。消防団の詰所は消防署の出張所だと思っている市民も多いことでしょう。「赤い車」=消防署…ですよね。事実…もそうですが、子どもの頃によく遊んでいた行動範囲内には「消防団」の詰所がありましたが、小さい消防署だと思っていました。事実、今日も激励に行く前にちょっとだけ参加した会合でも「消防団って?消防署とは違うの?」という質問がありました。

議長にならなければとか言う前に、もしかすると議員にならなければ、「消防団」の存在はもちろん、その活動すら知ることもなかったかもしれません。議員になり、消防団で活躍されていた萩原しげはる前議長の存在、あるいは同じ会派の増田たくみ議員からも常日頃から地元地域と消防団との関係性等を教えていただいているので、随分身近にはなったものの、それでも私の住んでいる大規模マンションの住民はきっと地域の防災訓練に参加して下さっている消防署員さんと消防団員のみなさんと見分けはついていないかも。

多摩市消防団facebookページもありますが、第10分団にはホームページもあり、個人的には「団員募集」のページに書かれていることを繰り返し読んでしまいました。先入観などを一切排除して、どんな活動をしているかなどをつぶさに見てみれば、やはり地域になくてはならない存在と思います。ライフスタイルなど含めて時代環境とともに「なり手不足」は課題ですが。増田議員が「もっと消防団に人を増やさないと。そのために行政がちゃんとしないといけない。」とおっしゃる意味もしみじみ感じた次第です。

激励会のスタートは多摩東公園の駐車場。「『先生』と呼んでもOK!」な消防団員がいる第1分団。大学時代に家庭教師をやっていた教え子クンなので。彼以外から「先生」と言われると、背筋がゾワッとしておりますが、かわいかったランドセル時代を思い出しつつ、たくましくなって、消防団で活躍する姿を見ることができるのも議員になったから。

続いて、多摩市清掃工場へ。こちらでは4つの分団がそれぞれ練習をしていました。写真は、私の住んでいる諏訪2丁目をエリアとしている消防団第3分団。やっぱり不思議と贔屓目で見てしまう。

 

訓練には消防署の方もいらっしゃり、時に指導などされているよう。第3分団の訓練を見学しながら、一つひとつ解説をしていただきました。今までとは異なり、来月のポンプ操法大会で訓練成果を見ることがとても楽しみになっています。

 

多摩市公式ホームページの消防団関連情報はかなり多くのことが詰め込まれていて、若干ごっちゃり感…これは来月4日からのホームページリニューアルで改善されるかどうか?個人的には多々掲載されている情報の中から、自分の地域の消防団を探すためにもこちらの情報がおすすめです。

真っ暗な中で、写メがうまくいかずに残念ですが、消防団長さん。高野消防団長さんはこの道31年だと…と言っても、もちろん別に生業はあり。経験、知識、統率力…そして何より家族の理解!でしょうね。31年間の消防団員生活をサポートするというか理解する家族あってこそ活動が継続されているんだろうと思いました。
やっぱり消防団は「究極のボランティア」。その認識を新たにできたことが2日間で最も大きいことだったかな。

 

明日から都議会議員選挙の告示。そういえば、昨日に引き続き、こいそ明都議も遅い時間までご一緒させていただきました。明日からの選挙戦、この地域からは現職2名を含む、5名の立候補が予定されています。やや傍観者のようになっておりますが、都政がどうあるべきか…「地方政治」のかたちを守ってくれるような代表を選びたいものです。

夏至でした。

明日が定例会最終日。前日は事務整理日なので休会です。でも、今日はパルテノン多摩・周辺施設整備等特別委員会のメンバーの皆さんを中心に、全議員に呼びかけ、「これからの都市公園のあり方を考える」をテーマに改正された都市公園法の学習会を行いました。今回の定例会でも都市公園法の改正に伴い、「(行政の発想が及ばないような)民間事業者からの提案などを集め、公園活用を考えていくべきではないか?」とする発言も出されています。そのためには従来発想を転換し、横浜市がかなり積極的に取り組んでいるサウンディングなど仕組みを構築することも必要で、未開拓の分野にもトライする必要があるのですが、おそらく多摩市行政は後ろ向きではないだろう…とは思っておりますが、今のところ、具体の取組みが示されている段階にはありません。

今日の学習会では国土交通省都市局公園緑地・景観課の町田誠課長をお招きしたのですが、時代をさかのぼり、「公園」が生まれた頃の明治時代の話しから始まり、現在まで。そしてまた、「公園」が国土に占める割合、国民一人あたりの「公園面積」など理解を深めるデータなども示していただき、もちろん都市公園法の改正にどのような意図が込められているのかなどまでわかりやすく楽しい解説をいただきました。(参考・公園マスターに聞く!)

目下最大の課題?とも言えるパルテノン多摩の大規模改修、連なる多摩中央公園の今後の活用…町田課長は今日の学習会に先立ち、なんと先週末に現場に足を運んで公園の現況を見て下さったようです。30年前、公園が完成した直後に一度、訪れて以来だったとのことですが、樹木が繁茂しすぎ森のようになっていて、「見晴らし」「見通し」などなど広がる空間としての良さが失われていると趣旨の指摘があったように思います。

いずれにせよ、公園活用は「みんなで決めていくこと」という言葉が最も印象的です。そしてまた、都市公園が置かれている現況は「公園を楽しく活用していこう」と発想やアイデアが次々あふれてくるようなものではなく、良くも悪くも市民のご意見にさらされて雁字搦めになっているとする指摘もありました(苦情とも言う)。これは町田課長が東京都に出向し、公園行政に関わっていた時の実感でもあるそうです。

そのとおり、公園には「○○しないでください「○○してはいけません」と禁止事項が羅列されている看板など、目にすること多くないですか?

日夜、さまざまなご意見にさらされており、一つひとつへの対応を講ずると共に、対応策に対する次なるご意見も襲ってくるという…状態は誰しも頭に思い浮かぶ光景かと。こうした状況をどう変えていけるのか、そのための仕組みを取り入れていくこと(関係者同士で徹底的に話し合うしかなさそうだが)も課題ですね。

 

都市公園法は「勇気をもって解釈し、運用していける」ようになっている法律らしいこともわかりました。「勇気をもって」というのがミソですね。「役所に勇気(やる気、気合い)」とは言い得て妙な表現です。最終的には市長の判断があり、そしてまた議会の後押しも必要となるでしょう。

午後からパルテンノン多摩の特別委員会が開催されました。今後の議論の方向などを再確認して、終了しましたが、午前中の学習会のこともあり、ますます頑張らねばとメンバーの緊張感も高まっているような気がします。

 

その後、お隣は町田市議会の吉田つとむ議長がインターンとして受け入れている女子大学生の方とともにいらしてくださいました。吉田議長の個性にはいつも圧倒されるわけですが、インターン生は39期生とのこと。一般的な議員インターンシップは街頭宣伝活動を手伝う、あるいは議員の政治活動を手伝うことがメンイになるわけですが、吉田議長のインターンシップハ一味違う。街頭宣伝などを手伝わせ、ビラ配りなどをさせたりはしないとこと。議員の政策作り、調査活動から、訪問先でのビジネスマナーや会派の極意などを伝授していくような感じとお見受けしました。やっぱり「吉田議長はユニークである」と益々思いました。

せっかくの機会ですので、三階副議長や議会事務局長もともにお話をさせていただき、最後は多摩市議会の議場をご案内。町田市の最新鋭ピカピカの議場とは異なる…ことを感じていただけたかとも思います。インターン受入れはかなりエネルギーのいること。吉田議長が議員インターシップをやり続ける理由など次回お会いしたときに聞いてみたいと思っております。

【議長公務】

久しぶりの公務です。消防団のポンプ操法大会が来月開催されますが、そこに向けてほぼ連日のように分団ごと(多摩市にはエリアごと10分団あります)練習が行われています。ポンプ操法大会は議員として見に行くことがあっても、こうした自主練習の場に行くことはない…というよりも、アンテナ低ければ、こうした練習が連日行われていることすら知らないわけです。多摩東公園の駐車場、多摩市清掃工場での練習されている皆さんへの激励でした。

議長にならない限り、私も足を運ばなかったとも思ったことから、大会当日だけではなく事前の努力を議会の一人でも多くのメンバーが知ることは大事かなと考えまして。

副議長、総務常任委員会の委員長、副委員長とともにお伺いしようと思ったのですが、そこは「あまり多くの議員さんにいらしていただいても対応が…」ということでしたので、それでも無理を言い、総務常任委員会の池田けい子委員長とともに激励、見学をさせていただきました。

日中昼間は、別の場で活躍されている皆さんが、こうして夜に集まって訓練をしている。消防団の活動は「究極のボランティア」と言われる所以を目の当たりにした気が。

松田大輔議員も8分団の一員として訓練参加中。いつになく?ではなく、いつも以上に真剣な顔つきにて活躍している様子でした!今回は選手ではなく、指導する立場のようでした。(下の写真が松田議員)

 

練習は5分団ずつのようでして、明日も同じく激励が行われるので市長やこいそ明都議、多摩消防署長ともちろん池田けい子議員とともにお伺いする予定です。

 

それにしても午後からの土砂降りぐあい、風雨がものすごかった。今日は夏至だというのに、感じられなかったですね。露は梅雨らしくはいいのですが、しとしと降る細い雨が私のイメージなんですけれど。今週も後半に差し掛かります。どうぞお元気で!