今日は唐木田駅の朝の活動から始まり、午前中は「全議員説明会」があり、3月議会に提出が予定されている補正予算や議案の説明、加えて現在進行中の第6次総合計画策定に向けた経過報告を受けました。その後、会派で代表質問の打ち合わせをやり、その足で、多摩センターで開催されていた集まりに参加させてもらい、そのまま夕方に無理やり美容院の予約…マイナーチェンジですっきりさせて、ようやく一旦帰宅。そして、「政治家の早飯」ならぬ、今日初めてのご飯を食べてから、多摩市歯科医会のみなさんが開いてくださった議会向けの勉強会に参加してきました。
勉強会に出席の議員は半分くらいだったかなあ。ついつい…政治的な色眼鏡で見てしまうと、歯科医会や医師会というのは保守系というか自民党を支援する団体のイメージが濃いですね。
さて、冒頭、多摩市歯科医会の会長、浅井歯科医院の浅井先生からご挨拶がありましたが、「超党派のみなさんと一緒に学べる場」というお話があったっとおり、こうして、みんなで学びをシェアできる機会はとてもありがたく、貴重な場をつくってくださったことに感謝です。議員それぞれが個人で、あるい会派で興味関心に基づいて、勉強したり調査をしたりということは日常ですが、全議員が集まり一度に学ぶような機会はあっても年に1回程度。テーマを決めるための合意形成にもある意味、時間かかりますので…。ですので、こうした政策に関わる勉強会があり、議員を特定せず、全体に呼び掛けてくださるというのはありがたいのです。案内通知が手元に届くと、「行かなくっちゃ」という気持ちになりますし、しかも他の会派の議員の方と一緒に学べるとなると余計にうれしいと思いますし。
学習会では「歯科疾患が及ぼす身体への影響」をテーマにして、歯科保健と歯科保健に関する条例を考える…ということで、みゆき歯科クリニックの辻野先生からのお話を伺いました。歯周病については「自分は無縁だろう」と思っている間に、自覚症状が表れにくく、結果、重症化する恐れも。歯周病からつながる全身疾患のことなど、知ろうと思えばインターネットでもさまざま情報を手に入れることもできますし、拾うことも可能ですが…知らなければ、ホント、そのままになってしまいます。歯周病がアルツハイマー型認知症との関係とか…。自分の両親のことも思い浮かべたりして、お話しを聴くことができました。
「お口の健康」
これについては、もっと市民への啓発が必要だという指摘もあり、そこは同感です。ただ単に「8020」で、80歳まで自分の歯を20本残しましょう…というだけでは伝わりきらないですね。虫歯にならないように…とだけ気にしていては不十分であることを改めて認識した次第です。辻野先生のお話しはとてもわかりやすく、市民の方にも伝えていきたい内容でした。多摩市でも「お口の健康チェック」として歯周病検診が行われていますが、対象者の受診割合は5%ほどしかないそうで、なかなか受診率も上がらず、なおかつ受診率が低いとのこと。稲城市では約14%、日野市では約7%くらいとのことでした。ですので、市のやるべきこととしては…市民の「お口の健康」への意識をまずは高めていくことかもしれませんね。高齢者は意識が高い…との話しもありましたが、まさに私の世代こそ歯周病予備軍とも言えます。やはりキーワードは「未病」ですね。また、多摩市民は「かかりつけ歯科医」を持ってない人が多く、この辺りも多摩市の課題として指摘がなされました。
歯科保健を推進していくための条例をつくる。
つまりは、こうした課題を解決するための第一歩…ということかもしれませんが、別に条例を策定してからとは言わず、今からでもやれることはありますね。もちろん条例が制定された暁には、こうした取組みを思いつきレベルではなく、安定的継続的にじっくりやれることとなるでしょう。すでに、昨年4月の市長選の際、阿部市長の公約にも「歯科保健条例」の制定が掲げられており、来年度から策定に向けた取り組みがスタートする予定です。つまり、多摩市でも「お口の健康」という観点をますます重視して、その取り組みを強化することを市民にもしっかりと示し表現していく=条例をつくる…ですね。タイミング的には、ちょうど、国でも「国民皆歯科検診」と号令がかかっていきそうですから。
私も「お口の健康維持・増進」という観点から適切に口腔ケアをしていくことの必要性を学ばなければ、伝えることできないなあと反省…何せ、虫歯になってから重い腰を上げる…なので。ちなみに「歯科保健条例」については、全国都道府県レベルでは45地域、市区町村レベルでは175地域で策定されているそう。東京都多摩地域26市では日野市のみ制定済み…多摩市がそのあとに続く…になるのかしら?
学ぶというのは本当に大事。学ぶ、知るということが、私たちの生き方、暮らし方をどんどんバージョンアップさせ、より良いものにしていくと思っています。今日もみんなで学びを共有し、そのことを実感するひとときでした。感謝。歯科医会のみなさま、ありがとうございました。多摩市の保健医療政策担当部長さんも出席されていたのもよかったです。
ところで、今日の話しを聴きながら、「口腔ケア」を考える時、食べるし呼吸するし…喋るし…なわけですが、ホント、マスク着用し続けた影響が出ているんだろうなあと。変に不織布マスクで蓋をしてしまって、口の中の換気を悪くするので、給食を食べた後に歯磨き指導をそれほど熱心に行っていない場合など、多少の影響はありそうですね。歯科医のみなさまが感じられている現場の様子、また伺ってみたいなあと思いました。マスクによる弊害の一つ虫歯だけでなく歯周病も増えるようですので、決して小さくは無さそう(←メモ)。ちょっと頭に入れておこう。
しかし、慌ただしい一日だった…食べるのを忘れるというのは、体内オートファジースイッチのためにも良さそうですが、何かどこか落し物と忘れ物をしてそうだ…。