あとわずかで今年も終わり。

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定例会最終日が終了して、今週はサンタウィーク!・・・小学校も終業式で学校給食がなかった最後2日間・・・「給食のありがたさ」をまた一段と感じたところです。

さて、先日「よこやまの道」を歩いたのですが、途中で厚木から下見に来たという女性の方にお会いしました。「よこやまの道」を大変気に入ってくださるとのこと。しかし・・・・・多摩市内駅から「よこやまの道」にどうやっていけばいいのか、よくわからない・・・ということで、小田急線沿線においてあるマップをお持ちになり、歩いておられました。確かに…ホームページにも駅から徒歩での時間は書いてあり、パンフレットもあることにはあるのですが・・・・。でも、はじめて来訪した場合・・・パンフレットに書いてある案内だけではとてもとても歩けない感じがしますね。ちょうど、私と一緒に歩いていた方が「よこやまの道」のパンフレットを持参されていたので、1部お渡ししたところ・・・「この地図、とても助かります。全く何もないよりは、合った方がいいので。」と「駅などにおいてあるといいですね。」とのことでした。

そういう発想もいいですね。多摩市役所に「よこやまの道」のパンフレットを送ってほしいとお願いをすると「郵便料はもちろんのこと2部まで」と言われると聞いたことがあります。今はどうなんだろう?いまや、全国100選の歴史の道にも認定されたことを思えば、おもてなしの心を込めて、「よこやまの道」へのアクセスを含め、観光資源としてPRするための工夫が必要かなあ。

それにしても年末は慌ただしく、少しご無沙汰気味の方にお会いしたり、いろいろご意見を聞かせていただいたり。多摩市政よりも国政に対するご意見の方・・「この国の政治の行方」について伺うことが多いですね。来年夏には参院選、同時に衆院選・・・と言われる中で、地域がどんな政治の方向をめざしていくのか、多くの方に一緒に考えていただく機会をつくっていかなければならないのでしょう。18歳選挙権が行使される初めての機会にもなり、いろいろな意味で大事な選挙になっていくはずです。

八王子のオリンパスホールでバレエの公演を見に行きました。ロシアからのバレエ団。とても本格的で感激しました。とてもいい舞台でしたが、やはり満席にするというのは難しいことなんでしょうね。ついつい、こういう場所に来ると、パルテノン多摩のことが思い浮かんでしまう・・・職業病をちらり自覚する瞬間、「ダメね・・・私」と思ってしまうのでした。

そして、ママ友との忘年会はノンストップの8時間コース。来年の目標を何にするか?などなど、みんなで和気藹々と話し合うひととき。年内終わらせなければならないニュースの作成やら配布の段取りとか、年賀状を書くこと、うちの中の普段できない場所のお掃除など・・・残りの日々にエンジンかけないと。週明けは役所の仕事納めですが、私の仕事納めは一体いつになるやら・・・ですが。

定例会終了です☆

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寒さが一段と増す朝でしたね。永山駅で1時間だけ朝の街頭宣伝を実施しただけで、つま先冷えすぎて冷えすぎて・・・・。靴用カイロをアイテムに加えようかなと。

さて、本会議。すべての議案とも可決しています(こちら、今日の議事日程)。ただ、市長の特別秘書官として、厚生労働省からキャリア官僚を2年間派遣してもらうための条例提案(ポストの新設)についてだけ、生活者ネット・社民党は反対。向井かおり議員の否決の討論を聞いていて、「そうだよね。」と頷けてしまうところもあり。また、自民党の藤原マサノリ議員も可決の立場で討論を述べたものの、内容的にはかなり厳しい注文。「一体、どんな業務を任せたいと考えているのか、その目標設定はどうなのか?」と・・・決裁権限など含めて、まだまだ未確定要素も多分にありすぎて、何だかすんなり認めがたいけれどと渋々の賛意を表明されていました。

この間ずっと、懸案事項でもあった街路樹問題。直接的には上之根大通りのモミジバフウの並木道の管理や保全について、「伐採を再考してもらいたい」とする改めての陳情は全会一致にて不採択に。当初35本伐採計画から、20本は剪定で対応し、15本は伐採で対応するという市の計画変更を受け止める結果となりました。市の「街路樹よくなるプラン」については、前倒しの見直しを求める声、改めて市民の視点を盛り込んでいくこと等要望がありましたが、みどり溢れる多摩市にとって、街路樹のみならず「植栽管理」のことについては、今後大きな課題になっていくことでしょう。市長は「愛でるみどりからの転換」を掲げて、「みどりのルネッサンス」と訴えていますが、ここ最近・・・みどりのルネッサンスの動きもややスローモードに入っているため、また状況をヒアリングしてみようと思っています。

合わせて・・・多摩ニュータウンの再生方針、住宅マスタープランも素案の完成とパブリックコメントの募集・・・・今後のまちづくりを考える上で大事な方針などが相次いで策定されつつあります。住宅マスタープランですが・・・計画の目標年度となる平成37年度・・・空き家戸数予測が10,000件に上ると書いてあります。人口減少社会・・・その先を見据えて、全体を「最適化」していく道筋・・・なかなか難しいですね。週末に開催された、公共施設の見直しについてのワークショップを傍聴しながらも、いつをどこをゴールにしながら、私たちが議論していくべきなのか?を改めて考えさせられました。世代による考え方の違いはあると考えているのですが、市の開催しているワークショップなどでは世代間の相違がやや明らかになりにくい。参加者の年齢層にやや偏りがあるからかもしれませんね。市民参画もまた難しい・・・と感じています。

そんな思いを胸にしながら、議員互助会での忘年会に出席。多摩センターのイルミネーションは毎年パワーアップしているなあとしみじみ感じた帰り道でした。

 

あっ、先のブログで、パルテノン多摩の大規模改修のことについて建通新聞の記事に触れたのですが・・・・。担当者によると、あの記事の会員限定で読むことのできる続きには、「現在、設計・施工分離などの手法も検討しており、年明けに整備手法を固める。工事は18年度を予定している」という肝心なところが一般には見れなっくなっているとのこと。なるほど・・・建通新聞に会員登録していなければその先が読めず、あたかもPFI手法を導入するかの如くでしたけれど・・・。ということで、「ええっ!決まっているのに、決まっていないかのように説明したの?」と驚いた気持ちは一旦、ひっこめることにします。

 

市長も副市長も教育長も・・・議会との信頼関係がとても重要だと事あるごとに発言されています。その言葉どおりの信頼関係を育んでいくことが求められますね。しかし、その信頼関係とは一体どのように構築されていくべきものなのでしょうか?副市長は「コミュニケーション!」っと強調しています。確かに、今までの助役さん、副市長さんよりも各会派の控室によく出入りされている気がします。いいところは、特定の会派の控室だけに偏っていないこと。こういう姿勢が行政職員の態度にも反映されるのでとても大切。さて、定例会締め括り・・・今年もあと10日・・・片付け等などやらなくっちゃ!

先生たちも驚く!本番さながらな授業は多摩市選管の特許企画♪

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多摩第一小学校で行われた多摩市選挙管理委員会企画の授業を参観してまいりました。昨年から実施されていますが、今年は実施校を拡大しています。教育委員会からも各学校にPRしているからですね・・・・でも、そのPRをちゃんと受け止める学校であるかどうか・・・・このあたりがその学校の個性と言うか技量とも言えるわけで、PRしても響かない学校もあるのも事実。

感度の高い学校かどうか・・・その判断ってこういうところからも垣間見えてしまうのですね♪

ということで、もう本番さながら!

選挙管理委員会事務局長がこれまた、ものすごく授業運びがお上手!そしてまた、「給食大臣を選ぼう!」ということで、政策課題は「給食の食べ残しを減らす方法」ということで、3人の給食大臣立候補者がそれぞれの解決策を表明し、子どもたちはそれぞれの訴えを聞いて、投票をするというもの。ちなみに、多摩第一小学校の年間の給食残さい量については、学校給食センターの栄養士さんたちが説明。年間では牛乳は約6千本、おかずは「毎日かつどん50杯分」残っている・・・・との解説もあり、その後、明るい選挙推進委員さんが3人の候補者を演じます。

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明るい選挙推進委員さんたちの演技力にも脱帽。惚れ惚れしちゃうような演説ぶり。子どもたちからも「演説がとても上手だった!」ととても好評。「だから、投票しようと思った♪」ということ。

・・・・子どもの気持ち・・・大人と同じですね。やっぱり演説上手の候補者には魅かれますよね。

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そして、子どもたちはその場で選び、そして、その場で応援演説をやり(これもその場で指名される)・・・そして、空っぽの投票箱を確認をして、鍵を閉めるところから・・・実際の投票に。

もう本番さながらです。もちろん、投票所も!私たち大人の投票所と同じです。

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いよいよ開票作業。もちろん、投票用紙の枚数を機械で数えます!これには子どもたちの歓声も!さらには、大臣に決定した候補者には本物の「当選証書」・・・・しかも、今日は選挙管理委員長自らが手渡すという・・・・。

私も一連の選挙の流れをわかりやすく学ぶことができました!今日は、お隣稲城市の選挙管理委員会の職員さんも2名が応援にいらしていましたが、何と!この授業・・・・調布市の選挙管理委員会の事務局さんからは「これと同じ授業を調布市内でもやりたい!」との要請があったようで、授業するための一連のグッズを丸ごと貸し出すのだそうです!

 

このアイデア・・・今の選挙管理委員会事務局長によるもの。子どもたちにとって学校給食は身近で、そしてまた、「学校給食が残る」というのもまたリアリティあること。どうやったら給食が減るのだろう?ということも同時に考えながら、選挙もちょっぴり垣間見れるというか学べる・・・これは大ヒット授業ではないかと思うものです。いずれ、ここに本物の議員が参加したらもっと面白いかもしれない。これ、多摩市選挙管理委員会の「特許企画だわ!」と思いながら帰路に。

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学校菜園でおいしそうな大根がすくすく育っておりました♪

ということで、今日はわくわくするような午前中を過ごし、午後は図書館協議会で読書活動振興計画に関する議論を傍聴。そしてまた、いろいろ情報収集をしていたところ、パルテノン多摩について・・・・建通新聞の記事!この記事は子ども教育常任委員会の開催された日にリリースされているわけですが、当該委以内ではPFIにするかどうかは年内に決定するとか説明していたのに、この記事を見れば・・すでにPFIにすることが明らかになっているようなものですよね。こういうミスリード?というのかなんというのかよくわかりませんが、はっきりいって、行政に対する不信感を招くだけの話ですね。私、この記事を目にして、「ええっ!」となりましたし、はっきりいって憤りを通り越して、呆れてしまいました。情報共有を丁寧にするとか言っている裏で、こうした情報が先に流通していることに驚きを禁じ得ません。だから、言ってることとやってることが食い違っているって言われるのに。

選挙管理委員会がなかなか頑張っているな!って思って喜んだ気持ちが一気にダウンする夕刻。市議会と行政との関係性・・・何だかね・・・って考えさせられるのでした。

政務活動費は議員の第二の報酬になるの?!

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今日は代表者会議でした。意見書の調整などを行いました。多摩市議会の場合には意見書の提出は「全会一致ルール」になっているので、反対する会派が一つでもあれば、意見書提出は不可能となります。今回もいくつかの意見書を国もしくは都に対し上げていくこととなりました。その一つに、都市農業振興基本法が議員立法にて国会衆・参両院で全会一致可決をしていることを受け、立法趣旨に沿った具体的な取組みを推進してほしいと強く要請するものがあります。にわか仕立てにて、都市農業振興基本法について調べていたわけですが、こんなときにタイミングよく?町田市で新規就農で奮闘されている方にお会いする機会を得て、、玄米を分けていただきました。いただくのがとっても楽しみです。

さて、今日の会議でかなり前進したのが「政務活動費」のこと。政務活動費と言うのは、議員活動に対する補助金として支出されていますが、「会派単位に支給される」ものとして取り扱われてきました。しかし、私を含む私たちの会派では、政務活動費の支出については議員個々人がその責任を負うべきと主張し、何かあった場合(他の自治体などでは、多摩市議会ではあり得ないような政務活動費の支出実態が指摘されているが)には会派が連帯責任を負わざるを得ないような現状の仕組みに疑義を唱えてきました。しかし・・・・なかなかそれに合意を取り付けることが難しく、他の会派の皆さんは口をそろえて「会派単位で何ら問題はない」と平行線で議論がまとまらない状態で今に至る・・・・。

一方、政務活動費の支出範囲の見直し(拡大?)を求める声があり、私たちとしては、もし、支出範囲の見直しに取り掛るのであれば、「個人単位」での支給が認められることを前提にしたい・・・というような平行線ながらも、何とか妥協線を探れないか?と努力?交渉をしてきました。そして、議会事務局に全国の状況を調査してもらった結果、数少ない事例ではあるものの、支給に関しては「会派」にするか「個人」にするかを選べる仕組みにしているところがあったため・・・何とか?!議論がまとまる方向に・・・・!

つまりは、多摩市議会でも「会派単位」のみしか認めないではなく、「個人単位」も選択できるようにする方向になったのです!私にとっては朗報です。

会派単位で支給してもらい、会派単位で会計報告をする方が効率的かもしれません。事務量にしても煩雑にならなくて済むというのも一理あります。個人単位の会計報告となれば、事務的なことで言えば、負担が増えますね。会派単位なら「会計」担当になった議員がその負荷を負うわけですが、個人になれば全部自分でやらなければならないわけで・・・・。その点でも「会派単位」は利便性高い手法とも言えるかもしれません。

 

とは言え、会派単位で支給されている政務活動費であっても、使用実態に照らせば、個人支出になっている場合も少なくありません。例えば、ガソリン代や電車代などの交通費について言えば、「会派として出張するときのみ支出が認められる」というような厳格なものではなく、個人的に使用した分を会派で取りまとめて会計報告をしたり・・・としています。そしてまた、今回の支出範囲の拡大については、携帯電話使用料などへの支出も認めてほしいとする意見も出されています。会派へのホットラインとして専用の携帯電話を契約していれば話は別ですが、あくまでも個人の携帯電話使用料に対する支出の一部に政務活動費を充てることができる・・・になった場合、やっぱり、考え方に齟齬が生まれる気がします。

 

ですので、それなら、会派単位の支給ではなく個人単位にしたほうがいろんな意味でスッキリするのではないか?と。結果的には、支出範囲拡大の議論をする入口に立つためには、「会派単位」だけでなく、「個人単位」での支給も認めていくことが必要だと判断されたため、一歩前進。早ければ次年度から、個人単位で政務活動費を受け取り、支出についても個人が責任を持つ選択ができることになりそうです!

 

それにしても、政務活動費の議論で言えば、悲しいかな・・・・議員にとっての第2の報酬だという表現のされ方・・・私はとっても迷惑だなと思っています。毎月26,000円をいただいているのですが、これ・・・使いきれなければきちんと返還もします。はっきりいって多摩市議会議員にとっては第2の報酬にはなっておりません。そういうこと、ちゃんと市民に説明をしないと・・・マスコミ報道の勢いにやられてしまう。私たちも世間を騒がすような政務活動費の使い方で渦中の人物となっているような議員さんと十把一絡げになってしまう悲しい現実。違うんだよね・・・ホントはって思います。「地方議員」と言っても、都道府県議員から、区議会議員から、市議会議員から、町会議員から、村会議員もいる・・・・政務活動費が未だに第2の報酬になっているところがあるなら、どこの地域なのかをむしろ知りたいです。いずれにせよ、領収書を1円から添付してしっかりと使途を明らかにしているのが私たち多摩市議会。個人的には「第2の報酬」と批判され、それに萎縮して議員が活動している状態があるなら、そっちのほうが余計に問題であると思っています。政党会派立場はそれぞれ別であったとしても、多摩市議会のメンバーはかなり真面目ですし、きちんとしているって思っているので。開き直るわけではないですが、もっと堂々として、政務活動費を有効に活用していることをPRしたいなあ。

 

 

市民に伝え、そして市民と考えたいことは何か。

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(縄文土器と華道のコラボ)

子ども教育常任委員会でした。パルテノン多摩、温水プール、八ヶ岳少年自然の家・・・いずれも運営事業者を決定するための議案は委員会可決しました(たぶん、最終日本会議でも可決する)。ただし、パルテノン多摩と八ヶ岳少年自然の家については次なる事業展開?に向けての移行期間と言うか、検討するための時間的余裕を作るための決定。パルテノン多摩は平成30年をめどに大規模改修を実施する目途で動いているため、とりあえず2年間は現在の財団法人多摩市文化振興財団が運営を存続する運び。そしてまた、八ヶ岳少年自然の家は公共施設の見直し論議では今年度末にて市は手離すような方向だったわけですが、議会における議論などを踏まえ、こちらも現状を2年間継続する格好となり、ゆくゆく平成30年度から富士見町開発公社(現在の運営事業者)に移管するような話で今後協議していく運び。

いずれにせよ、議会でも今後の施設の在り方は問われ、判断しなければならない時期がやってくる・・・・その時、最適な選択ができるよう、きちんとした情報を得ておきたいと思います。

さて、委員会では現在進捗状況の取組みなどについても関係所管から情報提供や報告があります。なかでも・・・今日、最も問題を感じたのは「読書活動振興計画」のこと。公共施設問題と絡めていえば、「図書館運営の基本となる計画」を策定する必要があると思っていて、数年前の教育長の議会答弁どおりの計画を策定するというのであれば、私も頷ける・・・そしてまた、そのための計画づくりに市民の意見もきちんと取り入れることのできる道筋を描けるなあ・・・とか思っていたわけです。ところが、どこで方針転換したのか、図書館運営の基本となる柱の部分も含めての「読書活動振興計画」を策定するという、はっきり言って、複雑怪奇なことにしてしまったため、担当者はある知恵を絞っても、シンプルでわかりやすい内容にできず、苦労をしているようです。苦労と言うよりは、苦難を味わっているような気がしてなりません。

「図書館本館については再整備が必要である」・・・そのためにどうしていけばいいのか?財政的な問題、人的資源の問題を含めて、わかりやすい情報提供で市民と議論を進めて欲しいと思うわけです。担当者が一生懸命描いたと思われるイメージ図・・・見れば見るほど余計な混乱を招くのではないか?と思ってしまいます。揚げ足をとるようになってはいなかったか?と思うのですが、橋本由美子議員も「計画内容のわかりにくさ」を指摘していたこともあり、私も同じ観点で指摘してしまいました。

この計画を今年度末までに策定すべき、図書館職員はかなりの時間を費やしてきたことと思いますが、しかし、今、この計画を市民に出すことが本当に望ましいタイミングであるのかどうか・・・・「公共施設の見直し方針と行動プログラム」そのものの内容見直しも次年度に示されることになっているわけで、そうであるならば、余計に・・・この段階で示すことでの混乱?はないものかと懸念します。混乱はないにせよ、少なくとも「公共施設の見直し方針と行動プラグラム」との整合は取らなければならないことは確か。現段階で示すにしても無理やりにしか整合性とれないわけであって、それでもスケジュール通りとごり押しする意味があるのかしら?と思います。

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(イメージ図 素案P44)

それに・・・図書館本館が暫定活用している西落合中学校の跡地については、桜美林学園から「小中一貫校の開設」にあたっての候補要地になったこともあり、市長に対して要望書も提出されています。要望をどう受け止めていくのか?ということも含め、今回の定例会では補正予算の中で当該地などに関する不動産鑑定料が提案され可決されているという事情もあるのです。

いろいろ状況を加味すれば、スケジュールだから・・・なんて推し進めていくこと・・・・私なら少し慎重になるなあと思います。なぜなら、予定通りに計画が示せないことに対して説明することの方が難しくないから。計画を示し、その内容を市民に誤解を生じさせず、わかりやすく解説するほうがより難しいから。

「今、市民に何を伝え、そして一緒に考えてもらいたいことはどんなことであるか?」

財政が厳しい・・・ということだけではないはずなんですよね。きっと。そこが、計画を策定している行政側、担当者たちがどう共有しているのか?も大切な視点だなと思っています。今週末、「公共施設の見直しについてのワークショップ」最終回があり、テーマは「図書館」。見学したいと思っています。

議会日程は、代表者会議、議会運営委員会・・・そして最終日は来週の月曜日です♪

 

妥協するとかしないではなく。

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先週末金曜日は健康福祉常任委員会で、私は・・・と言えば、何をやっていたかすぐに記憶を引っ張り出すことが難しくなりつつあるわけですが、会派の打合せをしてから、野暮用様々・・ということだったと思い出しました。会派の打合せの内容は陳情に対する態度を決めるということで、週明け月曜日に予定されている生活環境常任委員会に予定されてる「上之根大通りモミジバフウ伐採・剪定」の件、それから、「関戸6丁目のみどりを守ってほしい」という件・・・どちらも景観はもちろんのこと、環境保全などの視点もあり、良好な空間を創出し守っていくための提案と受け止めることもできます。

ただ・・・やはり、それだけでは判断できない事情もあります。関戸6丁目の件に関しては、民地であることから、所有者の意向がもちろん重視されなければならず、仮にも私たち市議会で「保全すべき」とする決定を下したとするならば「市が買い取る」ことまで視野に入れていかねばなりません。原峰公園に近接する土地ですが、当該地周辺ももともと住宅地に徐々に開発されてきた経過もあります。その際には、同じようは開発に懸念を示す声もありながら、しかし今は、住宅地となっているわけです。民地であるということ・・・私たちがどう介入できるのか、慎重な判断が必要ですね。委員会では心情は理解するけれど、しかし現状、それから陳情を採択することの影響など大局的な見地から判断して不採択となったようです。

 

一方、上之根大通りのモミジバフウです。これもまた、委員会のメンバーが現地に視察に行くと言うので、私も追いかけて同伴させていただき、もう一度、説明も伺いました。私が先日、現場確認をしてみた時とは違い、赤のビニールテープのところに黄のビニールテープがついている木があります。もともと赤テープは伐採予定としての目印。しかし、伐採ではなく地域からの声を受け止めて、剪定で対応することに決まったものに黄テープを巻き、わかりやすくしてくれたそう。やっぱり、伐採が必要だと判断される木もあると思いましたし、本当は剪定ではなく伐採の方が望ましいのかもしれないと感じる木もありました。街が成熟するということは、こうした街路樹なども老木になっていくということですね。建物の老朽化のみならず・・・ですので、実は街路樹についてもやっぱり50年後のことも考えて、どう対応するのかも判断要素に加えたいものです。コンクリートにわきを固められているがあまり、街路樹たちは息苦しく・・・空気や水分を求めて根上りをしている・・・歩道がボコボコ・・・これは当該場所のみならず、散見されるわけです。もっと早い対応はできなかったのか?・・もしくは早くに対応しなかったことに無能力などを指摘される方もいらっしゃるわけですが、でも・・・考えようによっては過去の取組みの甘さについて総括や反省もあり、今のような結果を導き出しているとも言えます。

「妥協する」「妥協しない」

政治の合意形成ってなんだろうなあ?って思う今日この頃。ちょっといろいろ考えさせられる事項があって・・・。

さて、今日は午後から、島田療育センターの見学会がありました。健康福祉部、子ども青少年部の職員さんで都合のつく皆さんもご一緒に、私たち市議会からは健康福祉常任委員会のメンバーと子ども教育常任委員会のメンバーが参加。施設の見学、経営状況の話なども伺うことができました。日本で初めての重症心身障害児の施設です。しかし、福祉の改革の流れの中で、かなり厳しい状況があるということ。「福祉は人なり」とも言われますが、それを実践している施設でもあります。院長の木実谷先生は「福祉はお金と時間に追われるべきじゃない」とする基本的な考えを強くお持ちですが、しかし、その方針では成り立っていかない実情に心を痛めておられるようでもありました。島田療育センターについては、発達障害のある子どもたちの支援でずいぶんとお世話になり、そしてまた支援を受けている子どもや保護者がたくさんいます。そこにあるノウハウはもっと地域で活かしていけるものでもあり、議会でも話題にしていけるといいなと思います。

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何はともあれ、こうした形で見学会が実現したことも画期的。

昭和36年、まだまだ周辺には何もない山、田んぼ、畑・・・に囲まれた場所に開設されて、いよいよ55周年を迎えていくとのこと。施設もかなり傷んでいる気がしました。「建替えは夢のまた夢」というお話しでもありましたが、施設環境を良くしていくことが大きな課題になっていることは見学をしただけでも理解できました。福祉に対する熱い思いや気持ちがあっても労働環境的に厳しければ、乗り越えられないものもありますし・・・病棟なども案内していただき、ほぼマンツーマンで、もしくは一人に二人の職員で対応しているような場面もありましたが、一人ひとりの方々に寄り添った支援の姿を目にすることができ、それはそれで、考えさせられる時間でした。経営コンサルタントなどを入れながら、改革も進めているとはいえ、人件費を削減したところで、困るのは利用者の皆さんでしかない・・ということもまた同時に理解できたことでした。一人ひとりの生きる権利をどう守っていくのか・・・根本的な問題ですね。社会全体のありようが問われている、何をどこをどう優先させていくのか・・・・政治が大きく問われ、この国全体のかたちにも通じていくことですね。

就労自立…発達障害のある人への支援。

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今日から市議会は委員会に入ります。ちなみに本日は総務委員会でした。傍聴に行きたい内容でもあったのですが、ご縁があって、地域で発達障害のある子どもたちへの支援を行っているNPOアピュイさんが主宰する集まり「ひだまり」に参加してまいりました。そしてまた今日は・・・同じ会派の遠藤ちひろさんと自民党新生会の飯島さんもご一緒。このお二方とは何かとご縁があり、ありがたいことです。私はアピュイさんの活動にはこれまでも数回参加したことがあり、いろいろと情報を頂いたり、ご示唆を頂いたり・・・勉強させていただいているのですが、こうした活動に同僚議員の仲間の輪が広がっていくことはうれしいです。

「ひだまり」は発達障害のあるお子様をお持ちの保護者の方の集まりになっていて、今日もこじんまりですが10名ほどが集まり、NPO法人WingPROの新堀和子さんから、ご自身の経験談も踏まえたお話を伺うことができました。WingPROは発達障害のある人の自立した就労や生活をめざすかいとして2014年に発足しています。発達障害があり就労を希望する人と雇用する人との「かけはし」になることを目的とした活動を目的とし、親子参加型の「キャリア教育」を事業の柱とした展開をしているようです。この分野、議会の決算特別委員会事業評価でも「もっと機動的な取組みが必要。しっかりてこ入れしなければならない。充実に向けていくべき。」と指摘したところですね。

発達障害者の支援については、入口の支援・・・早期発見早期療育についてはかなり認識も広がり、取組みも進んでいるわけですが、年齢が上がるにつれて、支援内容、支援体制が希薄になっていくような・・・最終的には就労自立が目的になるべきであるのに、ゴールラインが全く見えないというか、行政の後押しもまだまだ弱いところです。

教育分野についても、多摩市教育委員会が目配りできる範囲は小中学校まで・・・ということで、特別支援教育推進計画が策定されたとはいえ、やっぱり中心は「小学校と中学校」のこと。それは当たり前と言えば当たり前のこと。役割分担が違うのでと言われればそれまでのこと。・・・でも今回の特別支援教育推進計画では、市内にある都立高校との連携も視野に入れて取り組んでいく方向が示されていることは画期的ですね。とは言え、現実、高校生以降のところについてはほぼノータッチにならざるを得ないわけで・・・耳入ってくる心地の良いフレーズ「発達段階に応じた途切れのない支援」と掲げていたとしても、そうはなっていない。ブツ切れながらも、どこかで支援がつながっていけばいいのですが、切れてしまえば切れっぱなしになるような傾向もあり、「就労自立」にどうつなげていけるのか・・・という視点を持って、重点的に取り組まねばならないと考えています。言い訳するわけではありません・・・と前置きしているところが、十分言い訳がましいのですが、問題意識はあっても、なかなか体制が追いついていない・・・これが現実でしょうね。行政側も決して、置き去りにしているとか・・・っていうことではなく、「必要である」という認識と自覚は十分に持っていると思います。これは担当している職員さんたちと話しても誰一人として否定するものではありません。

ただ、財源的・・・という以上に、人的資源の面でまだまだ厳しい。私はそんな印象で状況を受け止めています。そもそも多摩市に人材がいないということではありません。社会全体としてようやく発達障害が認知されてきた(と言っても、まだ全体とは言えないし、認知はされていても理解は広がっていないというほうがいいかもしれない)ところであり、発展途上、未開拓未開発とも言えるかもしれません。支援をするところにはやっぱり「人」の問題がある・・・人的資源をもっと充実していくために国全体としてテコ入れが必要かと思っていますし、そのための働きかけをしていかねばならないですね。要望しなきゃ!

 

とは言え、多摩市だけでも何ができるか考えていくのかが私たちの仕事。一足飛びに何とかなるというものでもないのですが、少なくとも後退させない・・・前進前進で行くような仕組みなど提案していきたいですね。今日は、保護者自身も学び続け、新しい情報などを得ていくことが必要だけれど、学齢期を過ぎたお子様をお持ちの場合には学習の機会がなかなか得られないという話も伺いました。例えば、障害者年金の話などはとても気になることだとおっしゃっていました。学習する機会をつくることは、発達支援室の方で何らか対応できそうですし、そもそも就労支援を実施している「のーま」などでも工夫できないかなあなんて思ったりもしました。せっかくなので、ちひろさんや飯島さんと、そしてまたこのことは議会全体でも「拡充すべき」と指摘した分野でもあるので、担当者と一緒に工夫できたらいいですね。行政の担当者にもその必要性を共感してもらう。これが何よりも肝心なので、まずは意見交換してみたいと思っています。

 

明日からお天気が崩れるという予報。寒さがまた一段と厳しくなりそうな予感・・・・・。暑いのも苦手ですが、寒いのは暑いよりももっと苦手かもしれないと思うほど身体に応えるのはやはり年齢とともに・・・ということになるのでしょうか?昨日のブログで書いたモミジバフウの夜道は明日の夜・・・と思っていたのですが・・・天気が心配。

どうしたらいいかなあ・・・という時に。

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束の間の休息?・・・溜めこんでいた事務作業をやりながら、やっぱり気になっていたのは上の根大通りのモミジバフウの並木道のこと。今回の定例会に市民からの陳情が上がっています。もちろんモミジバフウの伐採に対するご意見です。もっと伐採を減らす工夫をしてほしい、そして市民ともう一度どうすべきか検討する機会を設けるべきだ・・陳情審査については会派で見解をまとめていく必要があるのですが、正直、まだ今のところまとまっているとは言えません。地元の方々の意見を聞きながらモミジバフウの伐採に対し、再三再四意見を述べ、そして行政がもともと提示していた伐採本数を減らすことの交渉をしてきたのは折戸議員、そしてまた、その意見を当時の多摩市議会いろはの会では代表質問にも盛り込み、結果的にはかなり行政が譲歩してきたと考えています。もちろん、十分だったかどうかは別にしても、市民との協議の場も設け、市長自らが出席したはずです。それでもなかなか折り合いがついていない問題。

そして、会派でもこの問題についてどうするのか協議をしているのですが、行政が譲歩してきた経過に対する評価の声、しかし、それでもまだ地域や市民の声・・・この狭間で結論が出しきれていないわけです。

ということで、どうすればわからない・・・と悶々としていたので、もう一度・・・現地に足を運んできました。一本一本、確認してきました。赤のビニールテープでしるしがつけられているものが伐採予定なんだそう。でも、もともと伐採予定の木のしるしであって、それを踏まえて、樹木医の先生などとも協議をしながら、さらに伐採本数は減らしているとの話でした。

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赤しるしのついている木を確認すると、街路灯や道路標識、あるいは信号の手前などにある箇所。今もまだ落ち葉になっていない場所などは、やはり街路を遮っているかな?とか、あるいは紅葉がきれいな時にはたぶん標識が見えにくいだろうな?と思うところもあり。ただ、もう一度夜に行ってみないとわからないなと思っているので、見に行ってみないと。

ということで、行政が伐採をするというのも、安易に判断されていた(・・・というよりか、この間のさまざまな経過を踏んだ結果とも言えますが)とも言えない気がします。また、地域の中には、モミジバフウの並木道の景観を大事にしたいという一方で、手入れをしてほしいというか、対応してほしいというか、もう少し何とかならないのか・・という声もあるそう。全体では345本のモミジバフウ。本当に立派に育ち、そして素晴らしい景観を形成していることは誰しも否定しないことです。車を止めて、写真を撮影している人、散歩をしながら大きなカメラを抱えている人・・・観光スポットにもなる景観である・・・その通りだと思っています。ただ、街全体の将来的なことも考えながら、どうするのかを同時に考えていくこともまた必要で、「また、金の話しになるのか」と言われれば、そう受け止められるのも致し方ない面もありますが、街路樹の維持管理も「この箇所」だけの問題ではないことも頭の中に入れておかねばなりません。

しかし、いかんせん、、、まだまだ運転技術がついていかなくて、路上にちょっと一時停車するのにもドキドキしてしまい・・・なかなか上手に写真が撮影できません。幅寄せってとても難しい・・・。いずれにせよ、「どうすべきか・・・?」なんて悶々としているよりは、現場に足を運ぶと一応気持ちがすっきり。

日中と夜の温度の違いが身体にしみるようになってきました。みなさまもご自愛ください!

もちろん全会一致で。

20151208

今日は補正予算の審議が主な議事日程。結論的に言えば、もちろん全会一致で可決です。内容としてもそれほど問題になるような事項が盛り込まれていないということはありますが、しかし、「うーむ・・・これ?!」と思わずにはいられないような事業が無きにしも非ず。それにしても、多摩市議会の全会一致風景は、私たちにとっては非日常ではなく・・・もう日常。しかし、他市の議員さんと話をしていると「ありえない!」と目を丸くされることの方が多いですね。

これをよく解釈するとすれば・・・市長が上手に政治的な調整を図っているということかもしれません。市長が・・・というよりか、副市長が・・・ということになるのかもしれませんが、部長さん方なども含めて、各会派や各議員の要望によく耳を貸しているというか。一方の評価についてはさまざまあると思いますが、あえてここでは言及しません。

今日の補正予算の審議では、直接審議には関らなかった内容かもしれませんが、子ども青少年部に関わる保育予算などのところで先般報告の在った「監査委員」からの「定期監査報告書」の内容に触れました。かなり厳しいことが書いてありました。事務処理ミスも細かなところではあるようですが、ミスというのではなく、そもそも慣例的に実施されていた事務処理があり、それがルール化されていないのではないか?という指摘などなど。事務執行上の誤りなどにかなり突っ込み、厳しく指摘がなされていたのですね。改善是正がどのように講じられているのかも含めて、一言述べておかねば・・・と思ったので機会をいただきました。

私たち議会は「事務処理ミスなど発生しない」ということを前提にして、行政に執行を委ねているわけなので、こうした監査の指摘事項にどのように速やかな対応が行われ、そして改善是正されているのか非常に気になるところです。ここのところ、行政事務が不適切であったことなどで問題も発生しているので、「内部統制」に対しては、事あるごとに指摘されているところです。一人ひとり職員さん、かなり奮闘していることは(決して肩を持つわけではないのですけど)私も見ていてもよくわかるのですが、しかし・・・こうした組織としては致命傷にもつながりかねないミスが多数発生しているということ。真面目に職務を遂行している職員にとっても、私たちにとっても「どうして」とガッカリと言うか、悔しいというか・・・そのことによって業務に対する信頼が低下し、市民の不信感の要因となり・・・「職員は税金泥棒」的にしかとらえられない、「議員も怠慢すぎる」と言われてしまう・・・とても悲しいことですね。ですので、私たち議会にとっても監査委員さんの指摘事項がきちんと受け止められる職場になっているかどうかは気がかりなところです。

スムーズな議事進行となり、12月9日の本会議は休会となりましたので、溜まった自分の事務仕事を処理したいと思います。

ここに住まう人のことも考えて!

20151207

今日で一般質問は終了しました。向井かおり議員の「アスベスト対策」についての質問は行政のみならず、議員もちゃんと勉強をしておかねばと思うような内容。アスベストが含まれている建造物のことを見過ごすことはできないですね。国にきちんとその対応を求めることがまずは第一義的にはできることかなと思いながら聞いていました。また、いぢち恭子議員の女性相談に関する質問ですが、まだまだ女性の立場を考えるとき「女性」に特化して対応できる場所があることの必要性はあると思う一方で、これまではほとんど取り組んでこなかったと言えるLGBTへの視点を付け加えた中で、新たな事業展開もしていかねばならないと思っているので、なかなか考えさせられるものでした。

そして、折戸小夜子議員からは、上ノ根大通りのモミジバフウ並木のことと松枯れの問題に指摘と意見がありました。モミジバフウについては当初予定よりも伐採本数をかなり減らす対応をしているものの、通り沿いの風景、景観を大切に考える市民にとっては理解しがたいところ。伐採をする必要はなく、剪定で対応すべきとする方々のご意見と、市側見解とは平行線です。市側は樹木医の意見なども参考にしながら、伐採の必要性を判断しているのですが、折戸さんからはまた別の専門家から言わせれば伐採の必要はないとの見解がある・・・ということ。どちらが正解で、どちらが不正解であるのか・・・もう、そこを越えたところでの協議になっている気がしてなりません。折戸さんは「伐採するな」と言っているわけではないという主張もされていて、よくよく彼女の意見を聞くとするならば、やはり「住民の声を聞かずして、一方的に伐採計画を示した」という行政のやり方そのものについても異議を唱えていて、それこそが最も問題であると指摘をなさっているのではないかと個人的には受け止めるものです。住民の声を聞く、市民主権だと言いながら、「やっていることが違う!」という憤りがあり、その端的な事例としてモミジバフウの伐採もあげられるのではないか?・・・とそんな気もしました。私も何度も紅葉で素晴らしい景観のモミジバフウの下を車で通行しましたが、時々、信号を遮るような木もあるので、それについては今後の木の成長とも合わせ、木と木の間隔が狭いことを考えるとすれば、伐採が必要だと判断する行政の見解もわからないわけではありません。

ただ、あまりにも一方的で唐突に「伐採」とつきつけられて、周辺住民を含む市民が「そんなのありえない!」と驚きに変わり、「それは大変!伐採を辞めさせないと」と思う気持ちもまた理解できるものです。

「既にあるもの」「既にやっていること」

これからは、「既存」のものを時代に合わせて見直していくことがますます求められていく時代です。何もなかった時代とは違い、利害関係があり、その調整をしていくことがものすごく難しい。荒谷議員が質問で指摘をされていたように、総論としては理解できる方向性であっても、いざ身近な問題として示されたときには「さわるな、いじるな」と各論反対になることは目に見えている・・・多摩市の公共施設の見直し問題についても当てはまる状況ですね。そしてまた公共施設問題のみならず、各種手当をどうするのか、補助金をどうするのか・・・今後いろいろな問題で同じような状況が生まれることは想像に難くありません。

今日の最終の質問者で板橋茂議員が多摩ニュータウン再生方針のことについて指摘されていたように「住民不在にならないように」との点にどう対応していくのかが問われている。「今、ここに住んでいる人のことも考えて」というのは何よりも重視すべき視点であると思っています。でも、行政は決して、今、個々に住んでいる市民のことを無視しようとか、置き去りにしようとか・・・そんなことを考えているわけではないのです。別に擁護する必要もないですし、お世辞を言うつもりもありませんが、行政が「住民無視」でやろうとしていると見えていても、彼らは自分たちなりには「住民や市民の意見を聞いている」のです。ただ、意見と言うのは「百人百様」なので、その意見調整というか、合意形成をどうつくっていくのかが問われている。

それ・・・行政だけの仕事なのかな?って私は最近感じるものです。一方の議会ではどのように住民や市民の意見に耳を傾けているだろうか?そしてまた、私自身もまた同時に、どれだけの住民や市民の声をキャッチできているだろうか?って思います。だからこそ多摩市議会には26名という議員数があり、たった一人では拾い集めることのできない声を、26名で収集しながら、意見調整していくべきなんだろうって考えています。議会基本条例を制定したころのことをしみじみ振り返ってしまいますね。理想と現実・・・思うようには進まないけれど、小さな声や声なき声を大事にするというのもまた・・・議会基本条例の制定の時に出された意見だったなあとも思ったり。

 

「ここに住まう人のことも考えて!」は当然の主張です。ただ、そう発言している一人ひとりが思い浮かべている「住まう人」って?・・・というあたりも実は具体化して語れることもまた必要であり重要なこと・・・って教えてもらったことがあります。多摩市が将来に向けてどんなまちづくりをするのかが問われる今、私たち議員の仕事だって、行政と同じようにますます大変になってくるし、苦労も伴っていくのだろうなあ・・・・今回の一般質問を通じて最も感じさせられたことでした。

 

明日は補正予算の審議が中心に本会議が行われます!議場や控室や・・・やっと暖房工事が完了したようでよかった。「冷え」は健康の大敵ですから!