2007年12月31日

今年最後の一日。

 先週末からブログの更新ができずに本日を迎えてしまいました。一年を今日一日で振り返ろうとするのはやっぱり難しく・・・・というか、ほとんど不可能に近いですね。


 今年は「選挙year」とも言われたように自分自身の3回目の選挙も含めて、一年の半分以上は「選挙活動」で終わりました。やっと夏を過ぎてから、落ち着きを取り戻しましたが、それでも政局の動きは激しくて「解散総選挙」がいつになるのやらハラハラして今日に至っています。何とかお正月はゆっくり過ごせそうでホッとしています。


 実は年明けに、久々に会った方に「ずいぶん議員の顔つきになってきた。」(かなり意味深な言葉)と言われて私はショックだったのですね。そのことを随分と引きずりながら選挙活動をし続けました。単なる冗談の一言にすぎないのかもしれませんが、私にとっては深刻でした。一年を振り返って真っ先に思い出した印象深い言葉=「議員の顔つき」です。そんなことをいちいち気にしている時点で甘いのかもしれませんが・・・・・。

 

 選挙三昧で終わった一年の成果。選挙続きだったからこそ「『自分の活動』は何のためにあるのか?」という気持ちに日々向き合えたことはよかったのかもしれません。自分自身の活動がいつのまにか「選挙に当選するため」という目標だけに変質してはいないだろうか?・・・・・本人気がつかないうちに、いつしか本来の目的や目標を見失ってはいないだろうか?・・・・・そのことに日々自問自答することができた一年でもありました。 

 冒頭でも書いたように、一年間の出来事を今日一日で振り返るのは無茶なこと。なのでブログを更新し続けることは私にとっても意義あることだとしみじみと思う今日この頃です。私自身の記録にもなっているブログをご覧いただいている皆さまに心から感謝申し上げます。どうぞよいお年をお過ごしくださいませ。来年も皆さま一人ひとりにささやかな幸せや喜びがたくさん訪れますように。

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2007年12月27日

先生のコミュニケーション力は?

 議会が終了・・・・ほっとする前に、今日は最終最後、東京発達と教育研究会に参加しました。テーマは「教室にいる、コミュニケーションのとりにくい子どもたち~広汎性発達障害の観点から考える~」でした。小中学校が冬休みに入ったところなので、学校関係者(主に先生)が多く参加しているようにお見受けしました。

 午前中は情緒障害通級学級の先生からは具体的な指導方法に関る話を伺い、午後は保護者、民間療育機関、公立小中学校の巡回相談をしている専門家も加わったパネルディスカッションでした。やはり心に残ったのは日々、我が子と葛藤する保護者からの発言でした。
 「知能的にはいわゆる固定学級の特別支援学級(心障級)に通学するほどの状態ではなく、普通学級(通常級)で子どもの最大限の能力を伸ばしていきたいと思う。」・・・・でも、小学校入学直後から、すぐに新しい環境に馴染めずに座席にじっとしていることもできず教室内を歩き回ったり、時にはパニックを起こしてしまったり。「我が子は通常学級に通っていていいのだろうか?」と自問自答する毎日を続けているそうです。周囲からは同情もあってなのか「○○ちゃんは、かわいそうね。」と言われてしまうことも・・・・「子どもは一体どこに行けば、受け入れてもらえるのだろうか。」・・・・・・・・・・・・「親も子も身の置き場がないんです。」


 多摩市内の学校でも同様な苦しい思いを抱えながら日々を送っている親子がいるのではないだろうか?彼らはどこに誰に相談をしているのだろうか?相談できているのだろうか?


 先日も発達障害児を抱え、日々奮闘している保護者の方々にヒアリングする機会を得たのですが、多摩市内学校の現状を聞けば、異口同音に「学校の理解がない。先生の理解不足。」・・・・そして・・・・・「学校によって対応が全く違う。先生によっても全く違う。」・・・・・・「どの学校に通っているか、どんな先生に出会えるのか。」・・・・・・・・・・・・・・・・「運まかせ。」と言うことでした。

 「いい先生に出会える確率を考えると高いとは思えない。」


 そう諦めてざるを得ない状況があるとしたら、本当に憂うべきこと。そんな状況を打開するために出来ることを考えていかねばなりません。


 現場の先生の実際はコミュニケーションのとりにくい子どもたちを抱えて途方にくれている教師たちがたくさん存在しているとも言われています。だからこそ、指導に即役立つヒントの得られる研修会には自発的に参加してもらいたいものです。例えば・・・・今日の研修会に多摩市内の学校から何人の教職員が参加していたのでしょうね。

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2007年12月26日

12月定例会 最終日

 本日最終日も市長が提出した補正予算を含め、全ての議案は可決しました。波風立たず・・・淡々として採決がとりおこなわれました。結果その他は議会だよりで確認をしていただければと思います。本当は翌日に議会のホームページなどで結果報告がされるのが理想的ですが・・・・。


 民主党TAMAとしては、6月定例会にて提案された組織の変更に対し、会派の見解が賛成1名、反対2名に分かれた経緯を踏まえて判断せざるを得ない案件もありましたが、それにしても大勢に影響がなく・・・「民主党はバラバラだ。」と皮肉っぽく言われて終わりました。これは12月定例会が始まったときから織り込み済みの結論。会派は政策集団で、議論を尽くして統一見解を出したいと思っているので、いささか残念。でも、経過を考えるとぐっと我慢するしかないですね。

 

 ところで、今日は会議の最後にて市長の行政報告があり、議員の質疑が行われました。その内容は先日の「個人情報の紛失事件」について。行政報告では個人データが保存されていたUSBメモリの紛失した状況、その後の経過やら対応策やらの説明がありました。それに関連し議員からは庁内体制やら紛失当初の詳しい状況を尋ねる質問が相次ぎました。残念ながら、私にはその問いに対する回答、説明がただの‘言い訳’にしか聞こえませんでした。というのも、「職員の個人情報に対する取り扱いの意識の希薄さが原因。」ということに原因を求めようとする姿勢だけが全面に押し出され、誰がどう責任をとるのかを明らかにする姿勢が不足しているように思えたからです。


 単純なことです。「どうして、そんなことが起きてしまったわけ?」


 「それは職員個人の責任なの?」


 数名の議員が質疑し、その中で今回の事件の関係者についてはしかるべき処分を図りたいとの意向が明らかにされました。しかし、それについても「個人の責任」の領域にとどめるのか、それとも個人情報の管理体制が甘かったという「組織の責任」を認めた対応をするのかが全くあいまい。「多摩市長が管理する情報システムの管理運営に関する規則」があることなども含め、とにかく弁解しよう弁解しようとする姿勢だけが印象に残った説明でした。そんな回答をされればされるほどに、皆が自分の責任をとろうとしない体制があることを感じずにはいられませんでした。


 私個人としても会派としても、この問題は職員個人の認識不足だけで発生したこととはとうてい思えませんでしたし、そこに責任の所在を求めただけの処分では不十分。市長が自らその責任を取って欲しいと求めました。職員の処分も必要かもしれませんが、市長が組織のリーダーとしてそして、政治家として市民に見せる態度があると考えました。もし、「部下の責任だけ」に終わらせるとすれば最悪の結末。市長にはしかるべき姿勢を示すべきと厳しく指摘しました。でも・・・とうとう市長はこの件に対する議員の質疑に対しては一言も説明責任を果たそうとしませんでした。


 そのかわり?全ての議事が終了し、議会が閉じた後の時間で市長発言がありました。そこでは個人情報紛失事件に対する改めての謝罪と議会への理解を求めたいとの訴えでしたが、途中感極まって涙をこみあげた瞬間も。「涙の意味は?」


 「・・・・・・」

 よくわからない。全ての議事が終了した後は、いつもどおり「ありがとうございました。」とにこやかな笑顔で各会派の控え室に頭を下げて訪問していました。市長の感情の切り替えってある意味ですごいと思いました。

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2007年12月25日

明日でようやく最終日

 12月定例会がようやく明日で終わります。今日は明日の議事運営の準備などがあるため「事務整理日」と位置づけられて休会です。

 偶然に出会った市民の方に、「いいな!議会は4連休じゃないか・・・・。」と言われて・・・・ある意味そうかもしれないと思ってしまいました。実際に最終日前日の休会日は準備で忙しい議員さんのほうが多いと思っています。連休だからと言っても遊んでばかりいるわけではないんだけどなあ・・・・と思いつつ。「確かに、4連休ですね。」と一般社会よりも休日が一日多いことを認識した次第です。

 でも、多摩市議会はクリスマス前に閉会しない珍しい議会かもしれません。他自治体議会の友人に尋ねてみると・・・多くはクリスマス前には終わらせるところも多いそうです。誰の都合なのかはわかりませんが、「何とか、議会はクリスマス前には終えて欲しい。」という理由で、予め「閉会日」を決めてから開会日を設定しているところもあるとか。その点、多摩の市議会は粛々、生真面目に議事運営をしているように感じます。明日が年内最後の議会です。


 さて、最近読んでいる本。「迷走する両立支援 いま、子どもを持って働くということ」。やっと読み終わりそうです。「ワーク・ライフ・バランス」という言葉も随分と一般的になってきたように思いますが、それが実現できるような方向になっているのかどうか疑問だらけ。本書からもその実態が浮き彫りにされています。
 実は、この本・・・・電車の中で女子学生が読んでいたのを目撃し、私も読んでみようと思って題名を記憶していたもの。就職活動風の彼女がどういう意図で読んでいたのかなあと想像しつつ、読み進めてきた私です。

 
 クリスマスすぎ・・・年の瀬です。私はここ数年・・・・世の中全体が忙しく、年末年始も「のんびり」という言葉が似合わなくなってきているように感じます。「のんびり」が大事にされなければ「ワーク・ライフ・バランス」の実現も難しそう。「急いで子どもを育てることなんてできない。」・・・・社会にもう少し「のんびりさ」が必要だなあと思えてならない今日この頃です。

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2007年12月21日

12月定例会 議会運営委員会

 議会もいよいよ最終日の日程決め。ここへ来て、個人情報の紛失騒ぎ。年内最後まで何があるかわかりませんね。紛失事件については、議会としても重大に受け止め、最終日の一番最後に市長に対する質疑を行うこととなりました。

 そもそも紛失したのは12月11日。市長がその報告を受けたのは2、3日前のこと・・・・とのことで、その間・・・約1週間。もし、1週間の間にでも見つかっていたら市長は報告すら受けなかったと言うことなのでしょうか?「臭いものに蓋?個人情報を紛失したことも問題ですが、紛失した時点で市長に即報告がなかったことの問題も大きいと思います。最終日にはそのあたりのことを含めて危機管理体制など質疑がなされるものと考えています。


 さて、今日は民主党の政策研修会があり「後期高齢者医療制度」の話を聞いてきました。やはり、そのことに関連し、昨日に引き続き「特定健康診査」に「特定保健指導」についても全く実態には即さないという指摘がされていました。
 特に「特定保健指導」は成果を問わないで、ただ単に実施率を見るだけのもの。生活習慣病の予備軍の市民に対し、治療ではなくて単なる一般教育をするのみ・・・・なんて対策で解決するなんて甘すぎますね。「最近、食生活どうですか?」と尋ねただけで指導ポイントが加算されていくなんて・・・・。実際に成果を問わない指導で生活改善をしようとしても無理。荒療治でもしなければ、何十年と積み重ねてきた生活習慣やスタイルを変えることはまずもって難しいでしょうね。

 まだまだ「後期高齢者医療制度」について十分に理解しているとはいえませんが、制度全体の印象としては「長生きしたら損ですよ!」って暗に意味されているように思えてならないのは気のせいでしょうか。もちろん高齢者で高級車をスイスイ乗っている方を見かけると、私たち世代の今と未来を想像し、さすがに「優雅だなあ・・・・。」なんて思いますし、社会で負担を分かち合うってどういうことなんだろう?って考えさせられる現実もありますが・・・・。

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