息抜き。。。

とても寒くて冷たい一日でした。議会は子ども教育常任委員会でしたが、私は定例会最終日に向けての作業を。東京都選挙管理委員会への政治団体会計報告も提出が終わって、とりあえずひと段落。夕方から、友達の家に行って、あれやこれやとおしゃべりタイムでしたが、もちろん、最終日に追加で補正予算が出てくることになった「男性のHPVワクチン接種」のことも話題に。私たちの間では、「あくまでも任意」とはいえ、小学校6年生から中学生まで男子に接種をさせるということに対する懸念の声が大きい。子どもたちに「自分自身のからだ」のことをちゃんと学ぶ機会をつくることの方が優先ではないかと…女子に対して「HPVワクチン接種」が勧奨されていることについても同様で、「からだを大切にする、守る」という教育こそ重要…ということ。

東京都は率先して接種費用の半額を助成するので、多摩市もそれを予算化するという流れになっています。しかし、むしろ「ワクチン接種しているから大丈夫…」という認識につながるのではないかとの懸念も。

副反応のことはもちろん、成長期の子どもたちへの接種であること、そしてまた、厚労省も男性のHPVワクチンについては定期接種化見送りのニュースも。HPV・・・ヒトパピローマウイルスについては、自己免疫を高くしておくことで、ウイルスを自然排除できるのですから、そこは押さえておきたいかなと私は思っています。やっぱり、何よりも健康。そしてそれを維持するために、心を軽くしておくこと。ストレスが病気のモトをつくるわけですから。「こころを調える」これが本当に大切なことだなって思うのです。

そんなわけで、友達のティラミスがあまりにも絶品で、レシピを教えてもらったので、早速…パソコン作業の合間の息抜きにトライしてみます!

安心・希望。諏訪中学校の卒業式で。

市内中学校の卒業式でした。議会では生活環境常任委員会。委員になっている議員は卒業式には出席できずですね。それに配慮…?小学校の卒業式と議会の会派代表者会議の日程がかぶっていますが、開始を午後からにして、午前中は卒業式に出席できるような調整となっています。

私は諏訪中学校の卒業式に出席。117人の卒業生でしたが、片手では足りない数の欠席者がいて、そのことがとても辛かった。いまだ、感染症も流行していて、欠席にはいろんな理由があると思うけれど、こんなに欠席者がいることにも驚かずにはいられない…これが偽らざる気持ちです。入学した時にはコロナ禍だったんだなとも思います。もちろん、小学校の卒業式も…。

保護者としての気持ち…。うちの娘は中学校の卒業式コロナで中止からの、高校の入学式も卒業式もコロナ禍だったので、何とも言えない経験をさせてしまったものだと思っています。過ぎてしまえば、「あの時は」になるのかもしれませんが、それでもやっぱり、式に出席できなかったことは親としては残念。

子どもたちにとっては…。コロナ禍の影響は計り知れません。もっともっと低年齢の子どもたち、低年齢になればなるほどその影響の大きさは…と私は捉えています。

来年度から、不登校対策としても新たに東愛宕中学校の「愛宕スペース」が設置されることになりますし、1学年から3学年まで、それぞれのクラスがスタートするとも聞いています。備品類などもいろいろ工夫と苦労をしながらそろえているようなことも聞いていますが、子どもたちが社会のどこかに、自分の居場所を感じることができるように、「ここにいて、いい」と思ってもらえるようにしなければと。 もちろん、学校に行くことだけが全てではないけれど、だけど、社会との接点を失わずにいられるような、そんな場を保つことができたらと。

諏訪中学校の卒業式はカラフルなお花で飾られていて、それだけで気持ちが明るくなり、在校生も出席ができて、本当に良かったなあと。そして、最近では久々に、卒業生たちの伸び伸びした歌声を聴くことができて、感激したというか…男子生徒があんなに真面目に大きな声で歌うのか!という光景が新鮮でした。

そして、教育委員会の代表として告示を述べられたのは岩佐玲子先生。岩佐先生からの挨拶が本当に素晴らしく、卒業生の皆さんの姿に「安心した」そして「希望を感じる」と。その言葉の力強さに、私もエネルギーをいただいた感じです。校長先生から卒業生の皆さんに送られた「リスキリング」という言葉には「学び続けることの大切さ」「成長していきたいという想いを持ってほしい」ということが凝縮されていたように思いました。「自分自身を諦めないで」ってことかな…とも。

自分の中学校3年生の時の頃はほぼ記憶の彼方ですが、そのころも今も、私は…常に至らない自分を感じながら、そして、自分に迷いながら、でも「今はこれがベターでベスト」と思いながら、努力だけは怠らないように心がけているかな。「リスキリング」…私たちはいつまでも成長し続けることができるのでしょうね。そう信じて、日々を過ごしたいなあ。

自分らしく。

「らしさ」というのは、ホント、よくわからない言葉でもあって、私は「自分らしさ」は追求しないことにしていていて、「自分の気持ちに嘘をつかずに進んでいく」…これに尽きるかなーとか思ったりする今日この頃。

明日はお休みでうれしい。ハッピーマンデーもいいけど、やっぱり、週の真ん中とかにお休みがあるのはいいなー。

街を愉しむ。

 

街を愉しむってどういうことなのかなあと考えさせられた週末でした。多摩センターで「まちづかい」の社会実験がありました。どちらかと言えば、実験結果の報告を待とうかなと思っていますが、何となく、私も自宅から多摩センターまで歩いて、そこから、図書館やレンガ坂や多摩中央公園、もちろん、パルテノン多摩の館内なども巡りながら、「楽しむ」とはどういうことなのかなと思ったわけです。

レンガ坂(これは、レンガではないから、レンガ坂とは呼ばない…という市民の方もいらっしゃいますが)では、歩行者と自転車とが共存できるルールづくりをすることになっていて、そのための実験というか、アンケート調査が行われていたのかなと思いますが、私は調査員(市の職員さんたち)にはたまたま会うこともなく、でも、猛スピードの自転車にも遭遇することもなく。

中央図書館は学生さんたちはテストが終わったりで、ひと段落したような空気感があり、先週よりも空いていた気がしました。パルテノン多摩ではオリーブがある4階はとても賑わっていて、多摩中央公園では風はやや強めだったものの、暖かかったので大池を見ながら、ピクニックされている方もいらっしゃったりで、それぞれの時間と暮らしを楽しんでいるような空気感がありました。

 

そして、「楽しい」「楽しくない」というのは極めて、個人的な感情でもあって感覚でもあって、つまりは、そこはとても「気の持ちよう」な感じ?…とも思ってしまうのと、やっぱり、人それぞれによって楽しみ方は異なって当然です。で、たまたま出会った知り合いなどと話をしながら、もしかすると「誰にとっても邪魔にはならない」って要素が大事なのではないか、必要なことではないかと思えてきました。景色を見ていて「嫌な気分にならない」みたいなそんな感じかもしれませんね。

それにしても、今週はまた冷たさが戻るようで、今日もまた風も強くて‥‥「うわっ、校庭に水撒きしてくれないかなあ」というような、土埃のすごさに参った…。今週は委員会などもないので、来週の最終日本会議に向けた準備に時間を使えそう。明日は市内中学校の卒業式があります。

委員会でした。議員や首長の期末手当を増額している場合ではない。

我が家の干し柿づくりは今シーズン失敗に終わり、ガッカリしていましたが、お裾分けを。同じ柿からつくったとは思えないくらい美味しかったです。うちのは完走しすぎたのか、もっとしぼんでいて、驚くほどにカチコチに。

総務常任委員会がありました。昨日の今日…ということで、何だかとても疲れたなあ…と思っていましたら、他の委員の方も「なんか、疲れたよね。」と。一週間ずっと、議席に座り続けるというのは身体に堪えますが、年齢を重ねるとともに…という気がします。それはさておき、議題がかなり多かったので「時間配分に配慮を」という前置きがなされてのスタートに。

議案に対する態度も、予め会派で話し合って態度を決めるようなこともなく、委員会などの協議を経てから、決めればいいなあ…という感じで臨めます。自治基本条例の改正案だけは反対することを決めていましたが。

さて、今回、議員や首長の期末手当に関し、「常勤一般職の皆さんの支給月と連動させていく」という内容の条例改正案がありました。議案説明の時などもさほど気に留めておらずでしたが、よく内容を聞いてみると、それによって、現在の期末手当年間総支給月数4.1月が4.65月になり、議員で言えば、年間32万8,020円、市長は51万5,916円にもなることがわかりました。

「常勤一般職と支給月を連動」にすることで、人事院勧告によって支給月の見直しが行われるたびに、期末手当が増えることもあれば、減ることもあって、社会情勢を反映できるとの説明。他市も半分くらいは、そうしているとのこと。制度設計としては悪くはないのかなと思います。今回の見直しについても、こうした私たちのような特別職の報酬の在り方については「お手盛り」と言われないように「特別職報酬等審議会」での議論を経ています。

 

しかし、「今なの?!」

 

市長は「特別職報酬等審議会からの答申があるから」とそのまま議案にしたのかもしれませんが、そしてまた、来年度予算案にもその内容が反映されていたようですが、「その判断は、どうなのかな?」と。議案を提出するのは市長ですから、市長の考えもまた問われますね。例え、答申があったにせよ、躊躇することはなかったのかしら。答申が出されていた手前、議案提出するしかなかったのか?!

 

「今、条例案を可決して期末手当を増額することは市民の理解が得られない」。

 

日本共産党、あすたま維新、生活者ネット・社民、私が反対。公明党、自民党は賛成で、議案としては否決されました。もちろん、私たちも個人レベルで言えば、本音では報酬が上がることを喜ばない人はいない。でも、やっぱり今の社会情勢やら、市民の皆さんの生活のことを思うと、増額している場合ではありません。今後、ますます厳しくなる財政運営を考えても、議員報酬を引き下げることも場合によっては必要であり、あり得るな…と考えることさえあります。市民にも厳しい財政状況を理解してもらったり、そのための見直しなどに協力してもらうためにも。一方で、いい人材を確保するという視点では、報酬を引下げしすぎるのも問題なのですが。とかく、今は、国民健康保険税なども見直しをして、負担増を市民にお願いしていかなければならない立場であることを踏まえても、議員や首長の報酬を上げる時期とは思えません。ですので、議案が否決されたのは不思議なことではないです。

 

その他、他の議案などについては全会一致で可決して、あとは協議会でいくつもの報告事項を聞くことができました。日本医科大学多摩永山病院の移転については、昨年末に文書でのやり取りがあったらしく、その資料の説明もありました。昨年末にやり取りしたのなら、今日になるもっと前にも、予算案説明、議案説明など全議員向けの説明会があった段階で、状況説明ができたのでは?と思います。むしろ、説明されてしかるべき…って私は思います。よくわかりませんが、市長は何のタイミングを見計らっているのかしら?…という気持ちにもなりますね。議長副議長レベルには説明していたのかもしれませんが。ま、そのあたり、どういう判断のもとで、3か月も経ったところでの情報提供なのか。

 

「議会のみなさんと情報を共有して、よりよい市政を」という言葉とは何となく隔たりを感じます。

 

日医大の移転の件、一言で言えば、「前には進んでいない」ということですね。そして、今、駅前にある土地については、大事な市民の試算であり、日医大がきちんと方向性を決めるまでの間は「コインパーキングなどにして活用する」になっているみたい。やっと、委員会が終わったのでひと段落。ちょっとした気晴らしを考えないといけないなー。

2024年度予算、一般会計は賛成多数で可決。

予算委員会が終わりました。結果的には一般会計は修正案が否決されて、原案が賛成多数で可決しました。特別会計はいずれも、全会一致で可決です。

修正案は「連光寺6丁目農業公園(仮称)の新設」に関し、基本設計費用を削除するという内容。提案者は生活者ネットワークの岩崎さん、岸田さん、社民党の伊地智さん、折戸さん、白田さん、そして私。修正案には、維新の藤條さん、鬼塚さん、中島さんが賛成してくださいました。修正案を提出すると提案説明したり、質疑を受けて答弁します。岩崎さんが「農業公園の設置に関して、環境の専門家の視点を取り入れる必要があるのではないか」という提案説明をしてくださったのですが、内容がとても素晴らしくて頷けるものでした。「午前中の市側に対する質疑の内容に疑義がある」ということで、修正案に対する質疑をされたのは篠塚さん。「午前中の」と前置きがあったので、岸田さんと岩崎さんが質疑に対する答弁をしてくださったのですが、結局は見解の相違なので、相容れないですね。とても頑張って答弁されていたなと拍手です。とても緊張もするのに堂々とされていたかなと思って。もともと篠塚さんは「そのまま進めてほしい」という立場なので、「ちょっと待ってほしい」という意見とは相容れないのはわかっての質疑だったと思いますし、「その修正案には賛成できないよ」という表明だったと受け止めています。

私は「農業公園をやるなら、かなりちゃんとやらないと大変なことになる」と思っていて、厳しい財政環境の中でどんどん進んでいくことへの懸念があったのですが、そもそも今回の問題点とは「農業公園の基本構想」が明らかにされていないという点です。一般的には、基本設計の前に基本構想が説明されたりして、内容の把握ができるのですが、「まだ、決めきれていない」のか「説明できる状態にはない」ということで議会への説明はありません。今年度予算で「基本構想の検討」について予算化されている割には、生活環境常任委員会での報告もされていないようです。少しも内容がわからない中ではやはり不安も大きいですね。

ただ、事前に知り得たこととしては「議論しているメンバーの中には環境の専門家が加わっていない」ということ。2年前に当該地の活用について検討会が開催されていますが、基本的にはそのメンバーを継続しつつ、数名の市民が加わって基本構想の検討が進んでいる様子でした。里山保全の活動にも関わっている市民が加わっていたとはいえ、学識経験者やプロという立場ではないので、やはり環境の専門家にも加わってもらうべきですね。なぜなら、当該農業公園というのは、東京都の「里山保全地域」に指定されていて、農業をやるのは「自然環境を守るため」だからです。ですので、一体どのような内容で農業公園が考えられているのかなど、きちんと把握しておくことが議会としても重要と思われます。

「構想については、基本設計に入る前にはお示しができるようにします」というのが答弁。「内容がわからないのに、基本設計を認めるのは難しい」というのが修正案を提出した私たちの立場です。やっぱり、「里山保全地域」の一角にはさらに重要な「動植物保護区域」があり、その環境を守っていくためには相当慎重にならなければいけないのです。「絶滅する恐れがある動植物を守る」ことが最優先になるから。今、里山保全地域に隣接しているエリアには宅地開発の波が押し寄せている現状もあったりで、「動植物保護区域」の状態悪化も懸念する声もあります。つまり、「里山保全地域」の指定区域に関しても、もしかすると拡張しなければならない可能性なども有るかもしれない。

 

 

まず、多摩市が考えるべき、やるべきことは「動植物保護区域」を守ること。もちろん、そのために必要な里山環境の保持でもあって、当該地の農的活用であって、農業公園であることは理解しているのですが、ちょっと前のめりになって農業公園の取組みだけを進めていくと、見込み違いになっていくのではないかな…という気になっているのです。「お金も」そして「人手」についても。

 

 

そう思っていたので、一般質問でも

「環境との共生」を考えていくフィールドにもなる可能性を秘める(仮称)連光寺6丁目農業公園ですが、そこに夢を語り、実現させるのは相当な覚悟が必要と考えます。安定的に人的資源を確保し、その運営を継続させていくための財政基盤の構築は課題ですし、そのために、「商い」を持ち込んだとしても「里山保全」との両立により、限界もあるのではないでしょうか。改めて、現状の課題と「協創」の考え方を農業公園にどう活かし、開かれた場所にしていくのかお考えを伺います。

という項目を入れていたのです。今、やっていくにはちょっと無理があるのではないかという意味も含めて。ちなみに、答弁は

連光寺6丁目農業公園づくりに向けては、これまで有識者や市内の農事業者を交え、試験事業を重ねながら、あり方検討を進めてきました。保全地域としての規制がある中で、環境保全を第一としつつ、しっかりと収穫物を得て活用していく持続可能な運営体制を構築していくためには、引き続きトライアルアンドエラーが必要です。これまでも試験事業の参加者を中心に、農業公園づくりの市民サポーターを募ったり市内の農事業者との交流事業にも取り組んできましたが、世代を超えてより多くの市民に当該地の自然を知って、触れて、活用していただき、認知度をあげていきます。そのうえで多様な主体に関わっていただき、自然と共生し、資源が循環していく農業公園に育てていく考えです。

決して、答弁が悪いわけでもないのですが、「しっかりと収穫物を得て活用していく持続可能な運営体制」がどんな体制なのか、早く明らかにしてほしいとは思っていました。今日になって「指定管理者」ということが出てきて…「あ、え?」…「指定管理者でやっていくの?」みたいな感じになりましたが(里山保全地域での活動を指定管理者にするという考え方は認められるの?…ということが調べきれていません)、そうなると、やっぱり、運営費用にも一定の支出を見込む必要があるなあと。数百万円というわけにはいかなくなります。市長は、この取組みに全身全霊をかける…という感じでもないですし。そして、まだまだ、これから区域内にある土地の取得は既に決定していて、そこへの支出は決定(これには都市計画税を使うと答弁がありました)していることやら、個人的には先にも書いた通り、保全区域外にも少し目を向けておく必要があって、これからも取得しなければならない土地もあるかもしれない…ということも含めて、もっともっと全体像を考えておく必要がありそう。とても長期的な視点で。

ところで、東京都が里山保全地域に指定するにあたって協議、決定するのは自然環境保全審議会。審議会開催の資料など見ることができ、当初、区域指定されたのは第130回で平成26年9月3日開催、区域を拡張した時が第145回で令和2年9月3日です。「わー、たまたまなのかもしれないけれど、両方とも9月3日~」と思いながら、第130回の資料はさすがに掲載されていませんでしたが、第145回の資料は掲載されていましたので、議事録と合わせて、今回ばかりはちゃんとプリントアウトして読んでしまった…。第145回で区域拡張と保全計画書も変更されていて、その資料はとても参考になります。ある意味、市がその内容に則って、議論を進めてきていることも理解はしています。

ただ、「東京都は区域指定をするときには周辺環境もしっかり調査して、把握したうえで行っている」…という説明があって、そんなの当たり前だと思っていますが、でも区域を指定するときには残念ながら、既存物件や既設の道路などについては配慮されているはずなのです。里山保全地域は原則、「宅地開発も不可」どころか、「車の乗り入れ禁止」になってしまうし…。こうした指定区域をつくっていく作業はいろんな意味でまた、大変なのです。土地所有者さんとの関係もありますし。

 

さて、修正案は否決されたので、予定通りに来年度予算が執行されていく方向になります。まだ、予算の議決そのものは最終日本会議で正式にとなりますが、予算委員会での結論が覆されることはないので。「動植物保護区域を守るための農業公園」とその運営と、将来にわたって、どうあるべきかを考えるビジョンと…市長は心の中でどう思い描いておられるのでしょうね。しつこいようですが、環境政策は多摩市にとっても優先度が高いようですが、だからといって、「そこばかり」になれない現実を踏まえて、「さて、どうあるべきか、どうすべきか」ですね。

2024年度 予算特別委員会④

予算委員会も今日と明日で終わります。各会派ごと、会派人数で保有している持ち時間の消化状況を見ながら、審議が進むわけですが、新人議員さんはまだ様子見というか、遠慮されている方も多いのか、滅多に発言しないどころかほとんどしない方も多くて…持ち時間を余らせて終わりを迎えてしまうとしたら、何ともったいない話でしょう。新人議員さんが発言しない分、その他会派のかたが代わって質疑をしている場合もあるのですが、今までは「新人だから様子見でまだ勉強中なので」というのはあんまりなかったケース。今日は一般会計の消防費、教育費などの質疑を終えて、別のお財布とも言える特別会計へ進んで、それも終了しました。特別会計で質疑するかなとも思いましたが、私はとりあえず、明日のことも考えて、発言時間をプール。5分くらいはまだ時間が残っています。

今、とにかく市民の生活はとても厳しくなっていて、高齢者の方が「100円でも200円でも節約をしたい」という気持ちで暮らしておられること、切々と感じることも多いのです。「孫のために、働いている」という方がいらっしゃって、それにすごくハッとさせられたものです。みんな必死。

共産党の小林さんが国民健康保険税のことについて、「安易に国保税の負担増をすべきではないという考え方が必要ではないか」という指摘をされていたとおり。所得の低い加入者(被保険者)はますます苦しくなる…とおっしゃっていましたが、実は私たち議員も国民健康保険に加入していて、その保険料負担は重たい…と感じている人の方が多いのではないかと思います。国民健康保険特別会計の財政運営は、一般会計から約15億円ほど赤字補填されていて、言ってみれば、その補填とは「加入者以外に負担を求める」ということになります。国民健康保険に加入していない市民はもちろん、他の健康保険に加入をしているので、「二重に負担していることになる」という指摘はずーっと、ずーっとなされていること。現役世代の負担増も限界に来ていると言われているなかで、「赤字補填をしていることへの疑義」は当然だとも思います。国をあげても「国民健康保険赤字削減・解消」を掲げています。

しかし、「現状、現実を見てちょうだい!」

国民皆保険制度は日本が誇るべき仕組みであって、やっぱり、この制度や仕組みをきちんと維持していくための国の役割と責任が果たされていない。だから首絞められているのが市町村…という感じ。なので、小林さんが「ちゃんと、東京都や国にモノを申しなさい」と最後に主張されたのもご尤もな話で、ここは、共産党の主張には頷けるものです。

小林さんは「一般会計からの赤字補填15億円が、市の財政に決定的なダメージを与えるようなことになるのか」とおっしゃっていましたが、「決定的なダメージにはならないかもしれないけれど、やっぱり、一般会計で15億円を使える使えないというのは大きいだろうな」…と私は思います。

もちろん、自分自身の負担が増えることも含めて、「安易に国保税の負担はしてほしくない」とも思います。ただ、「そんな世の中と社会しかつくれていない」という責任を自分で痛感するしかないのかもしれませんね。一人ひとり、自分たちが重ねてきた歴史の結果が今につながっている…。みんな社会の一員である限り、間接的には加害者になり、そして被害者にもなっていく。なんか、行き場のないやるせなさとの闘いかもしれません。

と考えると、気落ちしてしまうので、今日はこの辺で。

諏訪小学校のランチルームでハーモニークラブの活動でした。遅刻して参戦。子どもたちが喜ぶ姿は最高でした!こうした取組みを通じて、私たちがめざすことは何か…改めて議論していくことが必要で、大切なのではないかと感じています。ご飯を食べて、食器を下げてくれたら「うまい棒」を進呈・・・・子どもたちに大人気のコーンスープ味…おいしかった!添加されているうまみ成分のパワーたるや!!!と思いながら、食べちゃいました。

2024年度 予算特別委員会③

最近、自分としては封印していたのですが、議会があるとお菓子ブームが訪れます。今日は東京銘菓の人形焼「あんこ入り」が届きまして、合わせて、この時期に「栗まん」まで。今日も幸せな気持ちで一日の締めくくりを。ありがたいなと思います。一日を振り返ると、絶対に一つ以上のいいことが見つかるので、それを考えて「おやすみなさーい」をした方がいいですね。私の場合、必ず一日一回以上は「おいしいものを食べることができた」があって、そのこと自体が感謝なのです。

今日も昨日に引き続く、予算委員会でまた明日も続きますが…議員26名で、行政職員800名の総力あげて作り、仕上げた「予算書」の隅々までを見切るというも現実としてはなかなか難しいことだなあといつも思いますし、今日もまたそのことを痛感します。発言持ち時間内で取り上げることのできる項目にもやっぱり限りがあるので。

とにもかくにも、私は今年度の予算というか、このまま市長の提案どおりに進めてしまっても良いのか…と思うのは、「市民の意見を取り入れる」とか「市民の意見を聴く」とか‥‥それはとても大切なことだとは思いますが、しかし、「何でもかんでもその意見を取り入れればいいというものはないでしょう…」。

もちろん、要望事項を何でもかんでも聞いてくれるのが「いい市長」という評価につながり、「いい人」なのかもしれませんが、それで、市政運営が「良くなっているの?」という点とは切り離して考える方がいいですね。予算というのは、基本的には「最少の経費で最大の効果」ということで全体調製がなされ、予算の編成が行われていることが前提。ですので、とりあえず「無駄はない」として、しかし、「無理があるのでは?」をつい疑うというか感じざるを得ない内容…ますます無理が増幅しているように感じるのが今年度予算の特徴です。

特に、多摩市の特徴ともいえる「みどり」のことについていえば、今は市民生活の安全を優先し、維持するためにも剪定や伐採などをもっと進めていかなければならないとの認識があり、だいぶ議会全体でも共通に認識されていると感じていますが、現実問題として、それすら満足にできているとは言いがたく、首が回らないよーになっていると言えるでしょう。

 

今年度第一回、みどりと環境審議会の中では「公園緑地の多くの面積を樹木や樹林が占めておりまして、施設と同様に30年以上経過し、適正管理が今以上に必要であるものの、量が多く、全てに対応し切れてない状況です。その結果、樹木の大径木化・老木化が進行し、病害虫の被害の拡大や見通しの悪化、隣接地への影響等が増加している状況です。」、公園の維持管理について、「ほかの自治体より水準が低いということはないですけども、ほかの自治体に比べて公園が多い分、やはり多摩市の場合はほかの自治体に比べて、公園の維持管理にかける予算の割合というのはどうしても高くなってきておりますし、財源全体が先細る中で、公園が多いのだから、そこは十分に予算を確保していこうねというのはなかなか難しい状況になってきているところがあります」という現状が説明されています。

 

ということで、今日は連光寺6丁目の農業公園のことが話題になりましたが、私は今後につながる農業公園を考えていくためにも、一度、ひと呼吸おくことが必要な気がしています。

 

市長はずーっと「持続可能にしていく」と語っておられます。あらゆる場面で。でも、具体的にそのために何をするのか…納得のできる説明が得られていません。新しい公園をつくれば、当然ながら、維持管理費は増やさざるをない。その維持管理費はどこから持ってくるのか。今でも「適正管理が必要だけど、すべてに対応しきれていない」という多摩市全体の「みどり」の現況。市長はその状況をどうしていくつもりなのか。そのための考えはあるのかしら?

 

「市だけでやりきれませんから、市民も一緒にみどりの管理をやりましょう」…「みどりのルネッサンス」で「愛でるみどりから関わるみどりへ」を打ち出したのは何年前のことだった?しかし、時代と共に、関われる人たちも高齢化し、なおかつ関わる人の数も決して増強されていくような方向にはなっておらず、減少傾向。そんな状況を抱えているのに、新しいことをやりましょう、夢を持つことが大事です、市民と一緒にやりましょう…っていうのかなあ。私の中では「無理。難しい。厳しい。」というようなマイナスword だけがチラチラしております。無理難題を何とかしようとして、下命を受けて、必死に仕事をやってもやっても…先が見えていかないのが職員さんたちではないかと。市長からは「予算は増やせない代わりに知恵を出しなさい」と言われても限界ありますって。

市長に対し「持続可能な市政運営」という言葉に説得力の欠片くらいは欲しい…との思いが募りまくっている予算委員会なのでした。明日もまた、あと少しの発言時間で…たまには消防費で質疑しようかと思ってます。

2024年度 予算特別委員会②

備忘録だなあと思いつつ、今日一日の振り返り。今朝は大切な小さいお友達からピアノの発表会のお手紙をもらいました。うれしい。一週間がとても良いはじまりになった。ありがたい。

私は、去年より約450万増額し、ついに2千万円台になったシティセールスのこと、「子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」系で作成されるという子どもが直接相談できる窓口を案内するリーフレット、永山橋公園にある集会所の解体工事、健康無関心層へのアプローチとして、アプリを活用してポイントを貯めたらご褒美をもらえる仕組みについて質疑しました。

財政に余裕がある状態とは言えない中にあって、数万円の予算だった確保するのになかなか大変な状態にある中、シティセールスの増額ってすごいですよね‥‥宣伝倒れにならないようにしなくては…ですね。子育て環境の良さを何よりのセールスポイントにしている多摩市ですが、実際に子育てする環境としては「悪くはないし、他に比べても、恵まれている」と私も思っています。ただ、暮らすためにかかる経費を考えると、若い世代が納得する多摩市内の住宅価格は意外とお高めであって、市外を選んだという声はよく聞きます。「いい家が見つからなかった。と。賃貸の場合、家賃はそこそこでも、どうしても、年数経ている住宅は全体的にも高齢化が進んでいて、活気がないことを気にされる方もいます…今後、住宅都市であるからこそ、住宅問題は課題としては重たくなっていくでしょうね。加えての人口減少を考えていくと、住宅がますます過剰供給状態になりそうな気もします。うちの近所でもURが賃貸住宅を建替え、多摩市が永山駅前の土地と交換した東永山小学校跡地でも、既に建替えの計画はありますが…。それなりに魅力ある住まいづくりをするためには、その周辺環境をどう整えていくかも大事。ここは市の役割大きいですね。

さて、公共施設はあることが目的ではない…。最近、このフレーズをよく聞きます。すべての公共施設は目的をもって作り、そして設置されてきたものばかり。今更ながらなのですが、「公共施設はあることが目的ではない」…がなぜこんなにも強調されるのだろう。むしろ、その意図を深読みしたくなる今日この頃。

私は公共施設が完成して、稼働し始めたころに存在していた「所期の目的」があるとして、それが達成できているかどうかは別の話しかもしれませんが、時代とともに「所期の目的」を達成するための手法がバージョンアップされていったり、リメイクすることがあっていいし、そうすることが必要な場合もある…って考えています。そもそも、必要性があって設置しているのが公共施設なはずで、不要な施設など存在しません(当時、もっと吟味していれば、急いでつくる必要がなかったものもあると思いますが)。ただ、「時代や環境」を無視することはできず、中長期的な視点を欠いてはならないと思いますし、人口増加に合わせてサイズを大きくしてきたとすれば、人口減少に合わせてサイズを小さくしていくことは当たり前と言えば当たり前かなと。

自分のくらしに当てはめて考えてみても、家族が多いときには部屋が多い方がいい、大きい家が良くて、たくさん人が乗れる車があった方がいいかもしれませんが…家族が減っていくにつれて、だんだんとサイズを見直していこうかな…と考える人も少なくありません。あとは、やっぱり収入、「お財布との相談」ですね。もちろん収入は一定でも、支出を増やさなければならないとして、その場合には「何かを削る」をするはずです。そういう意味で「身の丈に合った暮らし」をしていくこと、私たちは無意識のうちにしているのではないかなと思います。堅実に。私の考えは基本はそこ。

人口爆増するわけでなく、税収に大幅増が期待できるわけではないからこそ、改めて、これからの地域や社会のことを考えていかなければならない時代だって思っていますが、その認識はどうやら議会全体では一致できない感じですね。「人口減少、税収減少」を度外視しなければ、主張できないような発言もあったりするので、残念な気持ちになるものです。私は「今後、人口減税収減、財政が厳しくなるんだから、何でもかんでもやめてしまえ…」と主張しているわけではありません。現実を直視して、ちゃんと選択していきませんか?と思っているだけなのですけど。

そして、私たちがこれまで築いてきた社会的な価値があるとしたら、それはこれからも守っていく必要がありますし、まだまだこれからも継続的に発展させていかなければならないものもありますし、今から、ここから、創っていかなければならない価値もあるのだと思っています。そのこと前提にして、何ができるかを本当に考え直していなかければ、目の前で困っている人たちの支援、いわゆる福祉をもっともっと切り下げていく、もしくは、市民の負担増の方向にも舵を切っていかなければならなくなる…。まあ、国やらの方向が大幅に軍事費を削減したりして、その分を福祉に回します…地方自治体に回しますみたいになればいいわけですけれど。万博とか…。でも、それを待つのは気が遠くなるようなことと見込む…そうした現実を前にして、じゃあ、私たちは今、何ができる?どうする?を考えていかなければですね。

それにしても、健康無関心層へのアプローチとして、既存のアプリを活用してポイントをためる事業。でも、インセンティブが抽選です…というやり方っていかがなものでしょう。普通、一般的にも「インセンティブ」というのは頑張った人が頑張っただけ、ご褒美をもらえるようにしておく必要もあって、「公平性」というのはすごく大事な視点なのに。他の事例でも抽選で取り組んでいるところもあります…という話しでしたが、中途半端なインセンティブで参加者が増えないことが課題になっているところもあるはずなのに。違ったか?神戸市などでも抽選にしていますが、それは2段構えになっていて、まずは全員にインセンティブがあって、その先に、さらに抽選で賞品が当たります…みたいな感じだったはず。

まあ、1000人以上には参加してもらえるようにしていきたいし、そのために告知活動などもしていくようですが…仮に、ものすごく活用されて、インセンティブのために確保していた予算が足りなくなったとすれば、それってものすごいうれしい悲鳴で、「予算増額したらいいだけの話しでは?」と思います。健康無関心だった人が、健康づくりに一歩踏み出してくれるとしたら、そのことが将来の医療費削減などにつながる可能性もあるので、無駄にはなりませんね。あー、結局市長の「健幸都市の実現」へのやる気や意欲ってその程度のものなのか?!だから、残念。市長はあと2年間の任期の間に、何をやりたいのか‥‥優先順位をつけてほしい。

小さいお友達からの手紙は見てるだけで幸せになれるなあ。明日も頑張ろ。

 

そして、今日は東日本大震災から13年目。翌日は保育園の卒園式だったことも思い出します。そして、子どもたちの成長を喜ぶとかそんな気持ちではなく、とりあえず行事を終えられたことに胸をなでおろし…そのあとは。「原発…え?‥何?何があったの…」とニュースを見ていたことも。

2024年度 予算特別委員会①

朝起きたら…予想を裏切らない雪景色でもありましたが、すぐに解けてくれるだろうなと思う程度で助かりました。今日は、国際女性デーで、「女性の生きにくさ」のことを何となく頭に思い浮かべる瞬間もありました。

さて、予算質疑は総括質疑から始まりますが、大会派から順番に行われます。私は総括的に質疑をするなら一番最後のところで…と思っていますが、持ち時間の28分をどう使おうかなと考え中です。金額の多寡ではなく、一つひとつの事業から見えてくるその奥があるので、「それは何ですか?」程度の質疑では深められないことも多く。

今日は「市民に向けた市政の伝え方」を問題視し、「たま広報」の内容に対し、「誤ったメッセージを発しているのではないか」と主張されていた公明党のあらたにさんの質疑がとても印象的でした。先日のたま広報に掲載されていた来年度予算案についての記事に対する厳しいご指摘。歳入や歳出の円グラフの内容説明が不十分であることや、主要事業などの取組みについても市民が行政活動について正確に理解できるような説明にはなっていない…と。「間違い」はなくとも、表現の仕方が不十分であれば、「伝えていても伝わってはいかない」。「伝える」と「伝わる」の違いをご指摘されていたのだと思います。

これはとても大事な視点で、「市民目線」を忘れかけている?行政に対する投げかけとも言えます。ご尤もすぎる。ただ、一連の発言を聴いていて、暗に意味するところに「公明党、自民党がいてこその予算編成である。」ということ、チラチラって感じたのですが。国政や都政あっての市政であるとう主張かなと。

ここもまた、肝心と言えば肝心な点で。というのは、今は「地域のことは地域で決める時代」とか言われ、国、そして、東京都、それから多摩市…上下関係ではなく「対等」と位置付けられてから久しいわけですが、現実問題、実際には「上と下」の関係性からいまだ脱皮できていないわけですから。多摩市の政策に対する国や都の影響がいかに絶大であるのか…考えさせられます。国が「子どもまんなか」と言えば、自治体もこぞって「子どもまんなか」となることに顕著に表れている一事例としてホント、わかりやすい。

能登半島の地震にまつわり、改めて、防災や災害と女性問題を考える機会をいただいているのですが、多摩市の防災安全課には女性職員がゼロであるという事実は見逃せませんね。以前は女性職員さんもいらっしゃったのに、いつのまにか、居なくなっているなんて…。このあたりも、予算質疑の中で指摘しておく必要ありそうかなと思いながら、予算書眺めています。

3月になって、毎日があっという間で…もう上旬が終わってしまうなんて。早すぎる。「ほどほどにが大事」と言われて、ちょっとハッとさせられたり。週末は洗濯日和になるといいなあ。リースとか作れるかなと思いながら、そのまま放置したミモザ。ごめんね。

なかみの見えない「駅近」機能。本庁舎建替え。

本庁舎建替基本計画特別委員会でした。公式ホームページには特設サイトもあります。特別委員会の一員になっているのは、たまたま総務常任委員会に所属する委員だったから…なのですが、メンバー入りしている限りは、ちゃんと議論に加わり、前向きに議論を進めたり、市民のための協議を重ねる責任を果たさないとと思うものです。しかし、そのために必要な議論の材料が十分に示されているとは言い難い状況で、せっかく委員会を開いたところで、議論の深めようもない感じに終始しています。

まだ、基本計画ではなく、「基本計画の骨子案」を協議している段階であって、議論するために必要な材料の準備中なのかもしれませんが、こんな準備状況で、どうやって、基本計画、実施計画と今、示されているスケジュールにのっとって進めていくのか疑問です。

…と思って、帰宅したところ、「多摩市政策情報誌 vol14」がポストに投函されていて、ここにも「本庁舎建替え」に関する記事が掲載されていましたが、見開きページの右下のところには「旧多摩ニュータウン事業本部の建物解体工事の完了」についてのコラム。

「なぜ、この位置関係で掲載しているのかしらん?」と思ってしまいますが、日本医科大学多摩永山病院の移転については、先日の本会議、代表質問と一般質問に対し、「現在はまだ協議中。新型コロナウイルス感染症の影響を見極めるため一時中断を迫られた。その後、協議は再開したが、建設費の高騰等、様々な環境の変化から、現在はこれまでの計画を保留せざるを得ない状況。法人側では現在、様々な方策の検討を進めている。現時点で新たな病院の詳細や移転・建替えの時期について、具体的な内容は示されていない。」という答弁があり、さらに、病院側から今後の方針が示されない間、「空き地にしておくのではなく、資産活用していく方向。コインパーキングとして暫定活用していきたい。」という答弁がされていました。一体、今後、どうなっていくのでしょうね。いろいろと耳にする情報もあり、かなり移転建替え、厳しそうだと私は見ているのですが、現段階では「意向が示されていないから、わかりません」というのが市長の見解。

さて、話しを本庁舎の建替えに戻すのですが、現在地での建替えをするコンセプトとは「市民が、本庁舎へ行かなくていい」であって、身近なところで手続きができてしまう便利を実現しましょう…ということになっています。

以前、そのまた昔の昔は、それこそ「旧多摩ニュータウン事業本部の跡地」(日医大の移転予定地)が市役所移転先の候補地だったのにな…と今でも思います。土地の形状は病院にせよ、市役所にせよ、決して使い勝手良いとは言えませんが、駅前に市役所を移転させるとして、永山駅前は最適だと考えてきた私にとって、現状に照らし、もし日医大の移転が見込めないとすれば、あの土地に市役所移転することが望ましい。とにかく今、時代と共に人口も減少し、駅前が空洞化していく傾向にも歯止めをかけていく必要があります。他市でも駅前空洞化に対応し、駅前移転の選択をしているところもあり、私はそれもありだと考えてきました。特に多摩センター、永山…。ただ、市長の意向は「また別の方策で活性化をしていく」という考え。

それはさておき、とにかく現在地建替えの案では「駅近機能」の充実が示され、聖蹟桜ヶ丘の出張所、多摩センターの出張所、そして、ベルブ永山に拠点を設け、そこで各種手続きを含め、市民が便利に利用できるようにしていきましょう…ということなんですが、「便利に手続きができるってどういうものを考えているの?」とか、「そのために必要な床面積はどのくらい?」とか、具体的なことがほとんど皆無に近いほど示されておらず、わかっているのは、政策情報誌にもある通り、「定型的なもの。マイナンバーカードによる発行」、相談については「ちょっとした相談」「本庁舎とのオンライン相談」ということのようですね。

しかし、ここでもまた、「その定型的なものって何?」「マイナンバーカードによる発行はコンビニでもできますよね?」とか、あるいは「ちょっとした相談って何?」ということすら、全く見えてきません。

ちょっとした相談というのは、オンラインで手続きができるようにして、もしわからない人がいたら、ブースを設けて、そこで本庁舎とモニターとかでつないで相談ができるようにする・・・・みたいなこと?…

想定しているのは、銀行のオンラインブース風?今でも、駅前などの銀行ATMで、困ったときに「もしもし」と電話ができるようになっていますが、それと同じようなこと?でちょっとバージョンアップで「モニター画面」があって、職員さんが直接応対するということなのか?

銀行のオンライブース、体験したり経験したらわかるのですが、決して便利とは言えません。しかも、高齢者ともなると、ホント、大変になります。耳も遠くなったりすると、それこそ…簡単ではありません。画面越しというのは。市役所で仕事をしている現役世代には、私も含めてですが、たぶん、想像して想像しきれないのが、歳を重ねるということではないのか…とも思うのですが。これからはインターネットに慣れ親しんだ世代が歳を重ねるので問題はないと考えるのもわかるのですが、私はそうでもなさそうだなーと思ってみたりするのです。

いずれにせよ、政策情報誌によると「オンライン、駅近、本庁舎」ということで、市民サービス全体の提供スタイルの方向性が示されていますが、肝心な「駅近機能」の内容が漠然とし過ぎていて、「これで、一体何をどうするんだ!」…と思います。何をやるのか、よくわからないまま、このまま議論を進めてしまっていいのかしら?

また、京王多摩センター駅の高架下にある「多摩センター駅出張所」については、今でも手狭ですし、あの場所で何をどう充実することができるのかも疑問。また、ずっと賃貸していくつもりなのかどうかも…「一体、何をどう考えているのか?」という疑問は議員全員が心の中でモヤっとしている点ではないかと思います。もちろん、「駅前の充実」のために、必要な工事があって、それは聖蹟桜ヶ丘の出張所、ベルブ永山で実現したい「駅近機能」についても「大規模改修工事のタイミングで」となるそうですが、そこに必要な工事をどう想定して、どの程度の予算を見込むのかとか、きちんと明らかにできるのか。

 

「焦り。」

 

以前から、市長が「令和11年度から新しい庁舎を稼働させる」と発言していることから、そこをめどにして議論をしているんだなと思いますが、このまま単に時間に追われただけの見切り発車的に取組みが進んでいって(強行されているようにも思う)、本当に良いのでしょうか。結局、すべてのツケは市民が背負うことになるのです。そしてまた、市役所建替えの事業費についても約123億円となっていますが、これは一年前の試算になっていて、グリーンライブセンターの大規模改修工事が1年で3割も値上がりしたわけで、そのこと念頭に考えれば、「約200億円規模」が目の前チラつきます。市長は「すべての公共施設を維持しきれません」と公言しておきながら、それとは相反するような行政活動を進めているような気がしてなりません。まずは、その矛盾を正していくことを優先してほしいのですが、施政方針の言葉を借りれば「走りながら、ブラッシュアップして考える」になるのかもしれませんね。「ブラッシュアップされているのか?これは?」という渦が広がる傾向がありますが。

 

このまま黙ってしまうと、将来への「ツケ」がみるみるうちに膨らんでいくのではないかと危惧しています。これから私たちが避けて通れない超高齢化、人口減少・・・・今に始まったことではありませんが、もう一度、向き合うべき現実を直視した対応をしていくことが求められる。市長には「未来を担う子供や若者たちのビジョンをしっかりと次世代につなげられるよう、一人の大人として市長として責任を果たしていきたいと考えています。」という姿勢をもう一度確認してもらいたいものです。