2024年度 予算特別委員会②

備忘録だなあと思いつつ、今日一日の振り返り。今朝は大切な小さいお友達からピアノの発表会のお手紙をもらいました。うれしい。一週間がとても良いはじまりになった。ありがたい。

私は、去年より約450万増額し、ついに2千万円台になったシティセールスのこと、「子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」系で作成されるという子どもが直接相談できる窓口を案内するリーフレット、永山橋公園にある集会所の解体工事、健康無関心層へのアプローチとして、アプリを活用してポイントを貯めたらご褒美をもらえる仕組みについて質疑しました。

財政に余裕がある状態とは言えない中にあって、数万円の予算だった確保するのになかなか大変な状態にある中、シティセールスの増額ってすごいですよね‥‥宣伝倒れにならないようにしなくては…ですね。子育て環境の良さを何よりのセールスポイントにしている多摩市ですが、実際に子育てする環境としては「悪くはないし、他に比べても、恵まれている」と私も思っています。ただ、暮らすためにかかる経費を考えると、若い世代が納得する多摩市内の住宅価格は意外とお高めであって、市外を選んだという声はよく聞きます。「いい家が見つからなかった。と。賃貸の場合、家賃はそこそこでも、どうしても、年数経ている住宅は全体的にも高齢化が進んでいて、活気がないことを気にされる方もいます…今後、住宅都市であるからこそ、住宅問題は課題としては重たくなっていくでしょうね。加えての人口減少を考えていくと、住宅がますます過剰供給状態になりそうな気もします。うちの近所でもURが賃貸住宅を建替え、多摩市が永山駅前の土地と交換した東永山小学校跡地でも、既に建替えの計画はありますが…。それなりに魅力ある住まいづくりをするためには、その周辺環境をどう整えていくかも大事。ここは市の役割大きいですね。

さて、公共施設はあることが目的ではない…。最近、このフレーズをよく聞きます。すべての公共施設は目的をもって作り、そして設置されてきたものばかり。今更ながらなのですが、「公共施設はあることが目的ではない」…がなぜこんなにも強調されるのだろう。むしろ、その意図を深読みしたくなる今日この頃。

私は公共施設が完成して、稼働し始めたころに存在していた「所期の目的」があるとして、それが達成できているかどうかは別の話しかもしれませんが、時代とともに「所期の目的」を達成するための手法がバージョンアップされていったり、リメイクすることがあっていいし、そうすることが必要な場合もある…って考えています。そもそも、必要性があって設置しているのが公共施設なはずで、不要な施設など存在しません(当時、もっと吟味していれば、急いでつくる必要がなかったものもあると思いますが)。ただ、「時代や環境」を無視することはできず、中長期的な視点を欠いてはならないと思いますし、人口増加に合わせてサイズを大きくしてきたとすれば、人口減少に合わせてサイズを小さくしていくことは当たり前と言えば当たり前かなと。

自分のくらしに当てはめて考えてみても、家族が多いときには部屋が多い方がいい、大きい家が良くて、たくさん人が乗れる車があった方がいいかもしれませんが…家族が減っていくにつれて、だんだんとサイズを見直していこうかな…と考える人も少なくありません。あとは、やっぱり収入、「お財布との相談」ですね。もちろん収入は一定でも、支出を増やさなければならないとして、その場合には「何かを削る」をするはずです。そういう意味で「身の丈に合った暮らし」をしていくこと、私たちは無意識のうちにしているのではないかなと思います。堅実に。私の考えは基本はそこ。

人口爆増するわけでなく、税収に大幅増が期待できるわけではないからこそ、改めて、これからの地域や社会のことを考えていかなければならない時代だって思っていますが、その認識はどうやら議会全体では一致できない感じですね。「人口減少、税収減少」を度外視しなければ、主張できないような発言もあったりするので、残念な気持ちになるものです。私は「今後、人口減税収減、財政が厳しくなるんだから、何でもかんでもやめてしまえ…」と主張しているわけではありません。現実を直視して、ちゃんと選択していきませんか?と思っているだけなのですけど。

そして、私たちがこれまで築いてきた社会的な価値があるとしたら、それはこれからも守っていく必要がありますし、まだまだこれからも継続的に発展させていかなければならないものもありますし、今から、ここから、創っていかなければならない価値もあるのだと思っています。そのこと前提にして、何ができるかを本当に考え直していなかければ、目の前で困っている人たちの支援、いわゆる福祉をもっともっと切り下げていく、もしくは、市民の負担増の方向にも舵を切っていかなければならなくなる…。まあ、国やらの方向が大幅に軍事費を削減したりして、その分を福祉に回します…地方自治体に回しますみたいになればいいわけですけれど。万博とか…。でも、それを待つのは気が遠くなるようなことと見込む…そうした現実を前にして、じゃあ、私たちは今、何ができる?どうする?を考えていかなければですね。

それにしても、健康無関心層へのアプローチとして、既存のアプリを活用してポイントをためる事業。でも、インセンティブが抽選です…というやり方っていかがなものでしょう。普通、一般的にも「インセンティブ」というのは頑張った人が頑張っただけ、ご褒美をもらえるようにしておく必要もあって、「公平性」というのはすごく大事な視点なのに。他の事例でも抽選で取り組んでいるところもあります…という話しでしたが、中途半端なインセンティブで参加者が増えないことが課題になっているところもあるはずなのに。違ったか?神戸市などでも抽選にしていますが、それは2段構えになっていて、まずは全員にインセンティブがあって、その先に、さらに抽選で賞品が当たります…みたいな感じだったはず。

まあ、1000人以上には参加してもらえるようにしていきたいし、そのために告知活動などもしていくようですが…仮に、ものすごく活用されて、インセンティブのために確保していた予算が足りなくなったとすれば、それってものすごいうれしい悲鳴で、「予算増額したらいいだけの話しでは?」と思います。健康無関心だった人が、健康づくりに一歩踏み出してくれるとしたら、そのことが将来の医療費削減などにつながる可能性もあるので、無駄にはなりませんね。あー、結局市長の「健幸都市の実現」へのやる気や意欲ってその程度のものなのか?!だから、残念。市長はあと2年間の任期の間に、何をやりたいのか‥‥優先順位をつけてほしい。

小さいお友達からの手紙は見てるだけで幸せになれるなあ。明日も頑張ろ。

 

そして、今日は東日本大震災から13年目。翌日は保育園の卒園式だったことも思い出します。そして、子どもたちの成長を喜ぶとかそんな気持ちではなく、とりあえず行事を終えられたことに胸をなでおろし…そのあとは。「原発…え?‥何?何があったの…」とニュースを見ていたことも。