秋の催しが盛りだくさん。

この週末はいつになく‥‥と言いますか、コロナ前に戻ったかのようなスケジュールぎっしりの2日間でした。地域のあちこちでイベントが開催され、案内が届いたところには参加してきました。声をかけていただいたところに足を運ぶだけで精一杯で、それ以外にも「ここにも、行きたいけど…」がいくつかありましたが、そちらは断念で。4年ぶりに開催されたものもあれば、やっとコロナ以前と同じスタイルで開催ができるとか、「ニューノーマル時代」になったのかどうかはわかりませんが、ある意味、「伝統行事」のように開催されるイベントは元通りになった気もしました。

そして、自分も歳を重ねたせいか、「子どもたちにはやっぱり希望があるなあ」と実感する場面がいくつかあり、そこがぎっしり詰まっていたのは…やっぱり唐木田児童館で開催していた「からき団フェスタ」です。毎年、唐木田コミュニティセンターの「菖蒲館まつり」と同日に開催されているのですが、今年も地域も多くの来場者でにぎわっていました。午前中はあいにくの雨、しかも土砂降りだったようですが、それでも事前に配付されたチケットをしっかり握りしめて子どもたちは足を運んでいたようですね。

入り口付近は雨のおかげでぬかるみが酷かったよう。ようやく晴れ間が出た時間帯に私も伺ったのですが、その時もまだ児童館のお庭の状態はよろしくなかったです。職員さんたちは館内の持ち場でそれぞれ動かれていたようで、館長が午前中はずっと水かきをされていたとか。というよりか、館長は常に玄関前のお庭に出られていて、もちろん、来場する子どもや保護者の皆さんにも声掛けをするわけですが、個人的には会場を後にした子どもに「お、どうだった?」という感じで子どもたちに感想を聞いてみたり、そこで会話をしている姿が印象的でした。この立ち位置、絶妙だなあと思って。

子どもたちが企画をし、子どもたちがスタッフとなり、ゲーム屋さんお店屋さんをやっているのですが、それはそれはとても微笑ましい姿。ほぼ毎年、足を運んでいる私としても「変わらない子どもたちの姿」があることにホッとする場面でもあります。大学生のボランティアも参加していて、子どもたちと年齢が近いだけあってよい交流ができているなあと感じました。

児童館の利用者のママで管理栄養士さんも参加し、離乳食の簡単レシピの紹介コーナーがありました。特に唐木田児童館の場合、乳幼児、就学前の子どもと保護者の利用も多いのですが、「からき団フェスタ」は小学生以上が主役になるお祭りなので、敷居の高さが否めなかったのだとか。そこで、低年齢の子どもたちを対象にした企画を盛り込むことで、日常的に利用している乳幼児親子にも来てもらえるように工夫したそうです。乳幼児の子育てをしている保護者にとって、こうした場面で「我が子の将来の姿」を想像できる瞬間があるのは大切なこと。「子どもを育てていく」ときの大事な要素が意識され、こうしたイベントにも盛り込んでいくところ…ここ児童館の役割として大事ですね。こうしたイベントも、ただ楽しいだけでやっているわけでないことを改めて認識させられるものです。

ベビーフードを活用した「とろーりチーズ芋もち」、冷凍味噌玉を活用するスープをおいしくいただきました。私も味噌玉は時々作っていましたが、粉末出しも混ぜ込んでおくとより美味しくなることを今さらながら発見。児童館の利用者ママをスカウトし、こうして地域に参加する入り口をつくっていく…これもまた児童館だからできたことかもしれませんね。また、児童館の利用者ママが中心に立ち上げたサークルによる「読み聞かせコーナー」もありました。

子どもの数は減っていく、当然ながら、児童館を利用する対象者は減ってしまいます。そうなると「児童館どうあるべきか?」とうい議論を避けて通ることもできなくなり、もちろん、これから働く職員さんの数も減っていくことを思えば「今までどおり」は難しい。ただ、少子化時代になればなるほどに、こうした拠点が求められ必要になっていくのではないか…という気さえしてしまったのです。特に「児童福祉」という観点からのアプローチを大切にするときには尚更。言うまでもなく、「児童館を支える人材」があってできることでもあり、その人材こそがカギを握っているわけですが。来月、児童館50周年のイベントも開催される予定が、児童館の歴史を紐解いて、もう一度、おさらいしておこうかなあという気分です。

からきだ菖蒲館のお祭りも今年は13回目。私が議員になってからオープンしたコミュニティセンターで、開館までの経過、その苦労を垣間見てきた一人としては「開館できてよかったな」という思いもあって取組みを見守りフォローしている感もあります。直営ではない図書館があり、直営の児童館があって、コミュニティセンターを運営する市民のみなさんがいらっしゃって…「民間、行政、市民」がそれぞれのエリアを担当している複合施設という点でも注目してきたというのか。

コミュニティセンターは市民の皆さんがボランティアで「運営協議会」を担っておられますが、「これからの担い手をどうするのか」という課題には向き合っておられるようですね。こうしたイベントを通じて、一人でも興味を持ってもらえる方を発掘したいということで、紹介コーナーがありましたが、とてもよい一角になっていて、ご覧になっている方もいらっしゃいました。いろんな活動をされているんだなあと改めて。からきだ菖蒲館は広報にも力を入れておられ、広報誌に掲載のコラムは地域でも人気があると伺っています。

しかし、コミュニティセンターの運営と支える人材の発掘や育成については、今後、市としても課題になっていくだろうと捉えていて、他のコミュニティセンターでも同様の悩みを抱えておられ、議会としても考えていくべきことの一つと思っています。コミュニティセンターの運営に限らず、その他の市民活動についても同様と言えば同様ですが。

唐木田エリアで開催されたイベントとしては、清掃工場の「たまかんフェスタ」にも足を運んできました。

東京都と早稲田大学とで実験している「燃料電池ごみ収集車」を始めてみました。なかなか走っている姿を目にすることがなかったのですが、「水素タンク」を搭載しているだけあって、一般的な収集車よりは大きい。特徴としてはやっぱり、「静か!」ということかもしれません。とても静々走ってくれるようです。たまかんフェスタでは清掃工場特別見学会をやっていて、これ参加したいですね。町田市の担当部長さんは「煙突のぼりコース」に挑戦されていたようですが、私もいずれ是非。

昨日は午前中にひどすぎる雨でしたが、午後からは予報通りに雨も止んでくれたのは本当に良かった。

先日のランタンフェスの時と同じく、「ごみ釣りゲーム」のコーナー。エコプラザの職員さんたちもこうして休日出勤しているというか、大変だなあと。職員さんたちの「働き方改革」って…とか考えさせられますね。次回の環境講演会「マシンガンズの滝沢と考えるごみ減量」「は会場も広いので集客の呼びかけも頑張ってました。私も行くつもり。

そんなわけで、その他のイベントでもちょこちょこ感じたこともあって、備忘録的に綴っておきたいこともありますが、それはまたの機会にしましょう…。さて、私としては次の定例会に向けた準備に取り掛かります。

スポーツの秋。

ダンススポーツ連盟のみなさんの発表会があったので、足を運んできました。男性もばっちりとおめかし、女性はもちろん華やかなドレスときらきらのメイク・・・私はこうした場に来ると、すごく緊張してしまうというか、圧倒されるのです。姿勢正しく、ピーンとされていて、スッとしているみなさんの立ち姿に自分も背筋が伸びてしまいます。

秋になると体育協会に加盟している団体の皆さんの大会などもあり、日頃の練習の成果などがそれぞれに発揮されていることと思いますが、こうした活動も継続していくことはなかなか難しいようです。人口が増えて増えて…という時代ではないですし、高齢化が進んでいくとサークルや団体の活動もいけいけどんどんとはいかないでしょう。それでも、こんなに多くの方がダンススポーツを楽しまれ、健康づくりの一つの手段としても取り組んでいらっしゃるんだなあと感心してしまう。セミプロというか、サークルだけでなく、実際にダンスのお稽古にも通っておられて、技術向上の努力などもされている方、多そうです。すごいなあ。

かわいらしい衣装をまとったダンス。しなやかな動きと機敏な動きの組み合わせとか、私にはできないなとただただ憧れるだけ。とてもよいひとときを過ごしてきました。歳を重ねても、生き生きと楽しめる趣味を持ち、趣味を通じた人のつながりができていくことが、エネルギーの源とも言えるなあとしみじみと。そして、ワルツのテンポに合わせて踊りを披露してくださっている景色を眺めながら、「あと20年とか、30年後」のことをボーッと思い浮かべていた自分にハッとしました…要するに、私たちの世代もまた同じように趣味を楽しめる時間が持てるようになるのか、それともいつまでも働き続けなければならなくなるのか…。将来をどう展望するのかって、難しいですね。

心がけだけでは、進まない。プラスチック削減。

環境講演会で「プラスチック削減と資源循環」のことについて、国立環境研究所資源循環社会システム研究室長をつとめておられる田崎智宏さんのお話を伺ってきました。なぜ、プラスチック問題が深刻であるのか、プラスチックのリサイクルではなくリデュースが必要であるということ、プラスチック代替品とされているバイオプラスチックもやっぱりエコではないことなど…とてもわかりやすい解説をしてくださいました。

こうした話しを聴くと、当たり前のことですが「納得」とは思うものの…じゃあ、その先に本当に私たちはどうしていけばいいのか?を考える時、途方に暮れてしまう感じがあって、田崎さんの講演にもあったように、やっぱり「元栓をしめていく」ことができなければ、太刀打ちできない感じ。プラスチックに囲まれた便利な生活を私たちはそんなに簡単に手放せません。「元栓をしめる」「元栓をしめない」は結局、つまるところ私たち一人一人の意識とそれに裏打ちされた行動にかかっていると言えます。私たちが消費者として「手軽、便利、簡単」と手放すことができない限り、「元栓」など閉まりっこない‥‥となんか諦めている自分がいるのが正直なところです。「つくる責任」「使う責任」…使わなければつくらなくなる‥‥つくるから使う…卵かひよこの議論になると思いますが、求められれば、応じる…なので、「元栓」を閉めることは今はとっても難しい。

それでも、市が「プラスチックを削減しましょう」と懸命にPRし、啓発活動をし、市民と課題を共有していくためにこうした講演会を開催し、地味な取組みを重ねていくことで、少しずつでも理解者を広げ、もちろん理解するだけでなく「脱プラスチック」を意識し行動する人を増やしていくことにつながるといいなと願うばかりです。エコプラザでの資源回収など、現状を見れば見るほどに、気が遠くなるというか、虚しくなることもきっとあるだろう担当職員の皆さんも気長に取り組んでいる姿を見ると、諦めてばかりもいられないなあ…と気持ちを奮い立たせてみるのですが。

田崎さんが「頑張りすぎると疲れてしまう」とおっしゃっていたように、「脱プラスチック」を意識して、徹底しようとすると…あまりにも窮屈で疲れます。プラスチックを絶対買わない…となると、何も買い物できないと思いますし。私個人は「なるべく、プラスチックを削減できるように、買わないように心がける」を実践していますが、正直…全然、プラスチックごみが減らない…ということで、「仕方がない」を言い訳にしている自分がいたりするのです。

 

そんなわけで、そういえば、12月からペットボトルの回収について「ふた、ラベルを外す」を徹底していくことになります。私としてはペットボトルそのものの使用を減らしていきたいのですが、また、それは別の話しになりそうですね。

 

とにかく思うことは「消費者」としての自分自身の在り方を考えてみることが必要で大切ということ。「消費者教育」と銘打ってわざわざ授業などしなくとも、自分たちの暮らしの中で知らず知らず身についていくのが「消費者の視点」だと思っているのですが、学校でしっかりと教え込まねばならなくなっている現状がそもそも問題で、そこにこそ‛教育’の課題が眠っているのかもしれませんね。

これが秋だったか…。

聖蹟桜ヶ丘駅周辺‥‥というか、多摩川沿いにタワーマンションが建設され、その周辺が少しずつ整いつつあります。河川空間の活用を進めている国土交通省プロジェクトの一環に組み込まれている(と私は考えていますが)「かわまちづくり」です。エリア全体の価値を高めていくという視点で取り組みが進んでいます(聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり)。

新しくできた商業施設にオープンしたカフェに足を運んできました(LATTE GRAPHIC 聖蹟桜ヶ丘店)。「えーっ、なに、ここ~。せいせきじゃないみたい。」ということで、とても居心地のよい空間でしたが、風が強い時はテラス席だと辛いかも。でも、晴れた日など、すごく気持ちのよい場所だろうなあと思ったのでした。隙間時間でおしゃべりのひとときを満喫しましたが、景色もとっても良かった。

チャイをいただきました。先週、定例会が終わってから、何だかいろいろと忙しかったのですが、今日は久しぶりに、歯医者さんで定期的なチェックをしてもらったりして、メンテナンス完了。そして、市議会レポートの原稿もやっと出来上がり一歩手前まで。定例会が終わって、のんびりと週明けが始まり、溜まる事務作業を少しずつ片づけるのと、あとは、衣替えとか、断捨離とか…季節の変わり目の家仕事と。充電というか、インプットするというか、しっかり情報収集しないといけないなあと思う今日この頃。昔なら、10月10日は体育の日。スポーツの秋。

じわじわっと広がる。

今年も多摩ランタンフェスティバルが開催され、豊ヶ丘・貝取地区の一角に非日常の風景が広がりました。多くの人でにぎわっていて、その一角でごみの分別について啓発活動をやっていたエコプラザの職員の方に伺うと「半分くらいは市外の方みたいです。」という話しでした。

子どもたちを対象にしたエコプラザの「ごみ釣りゲーム」はとても人気。ただゲームをやるだけでなく、しっかり、その場で遊びに来てくれた子どもたちや保護者とコミュニケーションをとりながら‥‥ということで、こうした活動はいいなあと思います。他市でやっていた事例をヒントに「多摩市でもやろう!」ということになったと伺いました。職員さんたちがアンテナを高くして、他の地域の取り組みなどに学びながら、多摩市での取り組みを工夫していけるっていいなあと思います。よいものはどんどん真似して、ただ真似するだけでなく、「多摩市」を意識してバージョンアップしていくことが大切。職員の皆さんが職場を離れたところであっても、普段の暮らしに立てているアンテナってやっぱり大事だし必要だなあと思った次第です。

ランタンフェスティバルはとにかく大盛況。去年よりも今年、そして、それ以前よりも…ととにかくパワーアップしているというか、今年は飲食も充実をしていてよかった。しかし、いきなり秋を越して冬が来たかのような寒さに見舞われて…私の体感温度ですが…ビールを飲みたい気分にならなかったのだけが残念でした。

「こうした非日常を通じて、得られるものは何か。」

ということを、考えながら、プラプラ歩いていた私ですが、「非日常が日常にはならない。だから、非日常なんだなあ。」…という当たり前のことをとりあえず結論にしてみました。毎年、ランタンを見るたびに、季節の移り変わりを感じるのかもしれませんね。市民にとって、そして、市外から足を運んでくださった方にとって、この場所が記憶と思い出にどう残ってくれるのかなあ。そして、子どもたちには…。「来年もまた行こう」になる取り組みになっていくのかな。

じわじわっと、地域に広がり、「ランタンフェス、いいらしいよ!」となっている感じがしていて、そこが私はおススメ。出店などで参加されている皆さんの顔ぶれも去年と同じで一様ではなく、変化があることが面白く、主催者の皆さんの工夫とか、努力とか…感じるので。つまり、「来年はどんな新しいものが加わっていくのかなあ~」が私にとっては今からの楽しみかな。「毎年、同じようで同じようではないよ!」というところが素敵なのです。主催してくださった皆さま、今年もありがとうございました。

進路の選択と将来と。

将来を考えた進路の選択を考える時期がまずやってくるのは高校生の頃なのかなあと思っていたのですが、発達に凸凹があるという子どもたちの場合、高校を選択するところに「岐路がある」というのです。

今日は実際に、高校選び、進路選択に悩んで葛藤している保護者の皆さんやその経験を踏まえたエピソードを伺うことができ、「多様性が大事」とか「違いを認め合って」とか言葉が飛び交っているわりには、社会の現実がとても厳しく「壁」があることを改めて認識することができました。中学校はとにかく進路が決まっていくことを目的として、助言をしてくれるとは言え、それが本当にその子その子の気持ちを汲み取り、将来につながるようなアドバイスになっているのかと言えば、そこはとっても悩ましい。もともとゆっくりと考え、ゆっくりと決めていくタイプの子どもたちであればあるほど、保護者のみなさんの想いだけでなく、子どもの気持ちにも寄り添いながら、選択をしていくことは難しいことなんだなあと。

こうした進路選択の悩みを共有するとか、もっとその先…に向けた「自立」に関わり、保護者の皆さんが抱える葛藤をシェアする場所の少なさもまた課題の一つになっているような気がします。学校の先生に対しても、どこまで何を聴くことができて、どこまでのアドバイスを得ることができるのか、そもそも学校の先生たちがどこまでの情報を持ち合わせているのか…もありますが、偏差値教育がまだまだ主流のなかで取り残されていく子どもたちの存在にもっと目を向ける必要があるのかもしれません。

多摩市では教育センターが中心となり、発達支援室との連携も以前よりは出来つつあるかなと思いますが、それでも、小中学校の学齢期を過ぎた子どもたちは教育センターの対象外となり放置されるとは言いませんが、手放されてしまいます。ずっと課題になってきましたが、やっぱり、そのフォローの在り方をもっと考えていく必要がありそうです。それはもしかすると、不登校特例校を設置すること以上に大事なことかもしれず…。

最近思うのですが、不登校の子どもたちへの対応は重要ですし、必要なことだも思いますが、でも、「無理やり学校に来なくていい」→「その子たちのための居場所をつくる」…ということで「その居場所に委ねてしまっておしまい」になっていないか?ということですね。もちろん、学校に来ることを無理強いすることで子どもの心が壊れてしまっては困りますし、そこには適切な介入や対応が求められるのですが、「別の場所をつくって、そこがあるならそれでいい」みたいになりがち。ここにはちょっと違和感が生じます。多摩市だけに限らないのですが、不登校になっている子どもたちへのフォロー体制というのは「冷たい」場合も多いです。先生たちも忙しくて、それ以外にもたくさんのやることがありすぎて、配慮が行き届かない場合もあるのかもしれませんが。

先生の中には本当にフォローが上手な先生方もいらっしゃり、コミュニケーションの不得手が理由で友達との関係を築くことができない子どもが不登校になりそうなところで、相談を持ち掛けると、すごく絶妙な感じで対応してくださり、「不登校にならなくて済んだ」という話しも聞くので、やっぱり、先生の力量によって子どもたちの在り方が左右されていく気がしますね。今日も和田中学校や多摩中学校の先生がとてもよく対応してくださった話などを伺うことができたのはよかった。

発達障害のある子どもたちの将来は「15歳で決まる」と思って、学校の選択をした方がいい。そんな切実な思いを聞くと、もっともっとより良い情報提供ができる環境づくり、進める必要もありそう。そのための情報収集に教育委員会が熱心であることが求められそうですね。

多摩センターのまちづかい。

パルテノン多摩の市民ギャラリーで開催された「多摩センターのまちづかい」を考えるワークショップの2回目に参加してきました。入り口扉が開いていたとはいえ、ロールスクリーンが下げられていて、何気なくパルテノン多摩館内に入ってきた人が会場内の様子を見ることができなくて残念。せっかく市民ギャラリーもガラス張りになったのに。「何やっているのかなあ」と覗けるようになっているのが、新生?パルテノン多摩の良さの一つなんですよね…実は。ワークショップの空気感はとても楽し気だったので「見せる」(「観てもらう」)があってもよかったかなと思いました(まあ、ふらりと館内に入っている人がどんだけいるのか?って話ですが)。参加していた市民の皆さん、個人的にはスタッフとして参加していた職員含め男性が目につきすぎるジェンダーバランスの悪さを感じていましたが、それはさておき、和気あいあいとした雰囲気になっていたのはよかったなあと。

このワークショップは先月第1回目が開催されていて、折戸議員が参加をして、「見に行ってみたら~」と助言をくださったのです。そこで、「まちづかいがよくわからない」とおっしゃる白田議員と見学させてもらったというわけです。初回のワークショップでは、「大それた妄想」をテーマに、「多摩センター駅周辺がこうあったらいいなあ」…主にはパルテノン多摩大通りから、ハローキティストリートやしまじろう広場、そして、レンガ坂、多摩中央公園あたりを念頭に置きながら(なのかな?)、やってみたいことなどを参加者が想いをそれぞれに語り合う場だったようです。本日2回目は前回出された意見を踏まえながら、3つのチームに分かれて、さらに議論を深めていく場でした。ちなみに①自分がやってみたい‛まちづかい’のアイデアを練る②居心地のいい空間を考える③多様な使い方、快適な通行を考えるの3つ。ワークショップは全3回で、次回3回目では、今日考えたことを具体的に実践に移していく準備となるようです。

そして、さらには具体的実践で「行動日」(挑戦する)まで日時として決まっているという段取りの良さ。今月末の「ハロウィン多摩センター開催の日」に合わせて社会実験として行動につなげていくのだそう。なんと!その日に都合が悪ければと予備日まで確保されていて…参加した市民の皆さんもぐいーッと引っ張られる感じ。まあ、悪くはないですね。これくらい強引なスケジュールがあっても良い気がするのですが、短期集中なら関わることができても、これを日常的だったり、恒常的に継続し、いつも多摩センターが「まちづかいされてる!」になることは簡単じゃないとは思いましたが。

さて、私は議会でも話題になってきた′レンガ坂問題′について、③多様な使い方、快適な通行を考えるチームの議論の行方に最も注目していましたが、やはり「歩行者の安全確保」が話題に出ていまして、自転車と歩行者が交わらないような空間づくりが必要で、求められるとの意見にまとまっていました。思い起こせば、かのレンガ坂大規模改修の折、市側は十分にそのことを認識し、歩行者と自転車が交わらないように工夫しようとしていました。ところが、「そんなことすると、より危険になる」という市民の反対意見があり、結局、自転車、歩行者が入り混じる状態を解消できなくなって現在に至る‥‥。当初計画通りに進めていればよかったのに…とも思いますが、市民の意見をしっかり聞いて、耳を傾けた市長判断に基づいて、「いまのかたち」に修正されたというのが経過です。それ、頭の片隅から離れることはないですね。一度決まっていた計画と予算も決まり、契約もしていたところでの変更…予算が増額されたということもあって、ホント、この一見はいつまでも語り継がれる阿部市長の実績になりそう。で、その際、市長が「歩行者と自転車双方の安全確保のために市民と一緒にルールづくりをしていく」と一応の方向性は出していたので、つまり、今日のワークショップの一つのテーマになっている「③快適な通行を考える」がが私にとっては超重大だというわけなのでした。でも、残念ながら、ワークショップ開催に足を運べるのが今日しかなかった…のですが。

それにしても、「快適な通行を考える」ということなんですが、歩行者と自転車が自然と区分けされるというか、分かれていく空間になっていけば理想ですし、本来は、マナーと言いますか、「自転車がいつも歩行者に譲る」という当たり前と言えば当たり前なのですが、ほんのちょこっとの余裕と譲る気持ちさえあれば、場は十分保てそう。「公共」というのは「譲り合いの精神」があってこそ成り立つ部分があるものですから‥‥。まあ、それは理想のまた理想で、現実的ではないですね。そうはいかないところに難しさがあり、だから、管理的視点と発想で仕切っていかなければならないというか。これを良しとするかどうかは考え方にもよると思いますが、私は「そこまで、しなくても」ということにまで、行政が介入せざるを得なくなっている社会になっていると感じています。

「ごみを捨てないで」とか「タバコのポイ捨てをやめて」みたいなこともそうですね。

話しを戻して、今日のワークショップは、②居心地のいい空間を考えるチームが、自分の考えを造形にしてみる取り組みをしていて、これがなかなか面白くて、私もやってみたかったのですが、子どもが参加していたら、もっともっと柔軟に楽しい工作が完成していたかもしれません。

「ベンチが欲しい!」

と言っても、どんなベンチをイメージして、思い浮かべるのか…ってやっぱり人それぞれ異なり、違います。形も色も大きさも、素材などなど…それぞれに好みがあるわけですから。自分の座りたいベンチを思い浮かべて「ベンチが欲しい!」と言っているわけですから。

「同じでありながら、違う」。

‛違い’があることを再認識できる意味でも、このやり方はなかなかいいなと思いました。表現活動というのはすごく面白い。それは、ピアノの場合でも、楽譜は同じでも人によって弾き方も違えば、音の出し方も違う…その違いに学べることは、ただ、意見を出して、違いを確認するのとは一味違うなあと。

 

というわけで、次回のワークショップ以降の行方も気になります。何よりも、ワークショップに参加されている皆さんが、「なぜ、参加しようと思ったのか」…動機やきっかけも聞いてみたい感じがありました。「暮らす人を大切にする」「毎日続いていく暮らし」から発想していくことをしていきたいものです。

9月議会…というか、第3回定例会閉会。

10月になりました。季節も秋に変わったなあと実感できるようになりました。そして、今日、定例会が閉会したので、思いっきり深呼吸をして、「さて、また次!」という気分に切り替えたところです。議会最終日が終われば、また、次の議会の初日をめざして活動を重ねていく感じです。過日、あまり通らないようにしているのにアイスクリーム売り場を通りかかり、「食べ比べセット」として購入してみたのです。原材料とカロリーは見ずに、美味しく食べるアイスたち。甲乙つけがたいのですが、家族でも好みが分かれることが確認できてよかったと思います。

 

さて、今日の本会議最終日は各会派が昨年度決算に対する討論を述べるので、どんな意見を述べるのか、興味深く聴くことができる一日です。昨年度の市政運営に対する評価・・・つまり、阿部市長の取組みについての評価にもなるとも言えます。既に、決算特別委員会で各会派の態度は示されていましたが、自民党会派は「不認定」、他は「認定」となりました。「これまで阿部市政に協力してきたにもかかわらず、(我々に対し)見合った対応がなされていない。」との趣旨で決算審査の際にも滔々と主張していた自民党会派でしたが、今日の討論では「新しい時代を見据えて、しっかりと事業を見直す視点が必要」を訴え、「時代に合わない廃止すべき事業は廃止し、変えるべき事業は思いっきり変えていく」とか、「事業委託についても、委託先に任せっぱなしできちんと報告を得ているのか」とか…こっちも「うん、うん」と思わず頷いてしまうような主張を述べられていました。認定しなかった理由も十分に理解ができるという感じ。一方、「認定」という立場での討論も、市長のリーダーシップに対する注文の意見も多く、「街路樹一本、公園の遊具1つ、現状のすべてを更新することができないのは明らか」との指摘もあったように、人口減少、高齢化、税収減や、これから取り組んでいかなければならない公共施設の更新問題にもっと真剣に向き合うことが求められていた気がします。

 

‥‥というか、それは市長だけではなく、私たち議員も同様。「これもあれも、もっと充実してほしい。」と際限なく要望できる時代ではなく、私たち議会(議員)としてもきちんと見直す事項を提案していくことが必要です。例えば、素敵な中央図書館が完成し、「ハコだけ立派」にしないためには、やっぱりそれなりに運営費をかけていくことが求められますし、そのために図書館政策全体を俯瞰してみることも大事。図書館政策は現在の水準を死守するというなら、図書館政策以外のところで、何かを諦めて、やめて、財源の捻出をしていかないと…当然立ち行かないですね。学校給食費の無償化についても同様で、子育て家庭の経済負担を減らす意味で有意義な政策だと思う一方で、そのための財源をどう手当てするの?何をやめる?…の議論を欠いたままでは説得できないような状態です。他地区で学校給食費の無償化できているのは、やっぱり、何かを見直ししたり、何かを諦めている結果だと思うわけで、「税の使い方を変えていく」という議論があって実現できている話しと捉えています。そう簡単ではないと感じています。一度きりでなく、始めたら、ずっと継続していくことになりますから。時限付きでやるなら話は別かもしれませんが、そういうわけにはいかないでしょう。「これもやって、あれもやって」のおねだり中心では、もう難しい。自戒を込めて、そのことを肝に銘じ、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

 

私の決算討論はこちら…原稿を載せておきます(2022年度  多摩市一般会計歳入歳出決算討論_夢まち会議)。私は、決算審査あるいは予算の審議についても、議会がやり方を変えていかなければ、なかなか難しいのかなとも思っているのです。何というか、とてもチマチマした議論しかできず、本質的に求められる行財政改革の議論にはなっていかないのが、歯がゆい限り。どうやったら、そこを変えていけるのかを考えていかなければ。さりとて、じゃあ、どうやっていくのか?を考えるにしても、各会派や議員の意見調整をすることも難儀なんだろう、難航しそうだな…と感じていて、そこが「壁」。今のやり方は「枝葉を切り落とす、残す」だけの議論に終始しがち…議会が今まで通りなら、行政も今まで通り…。

 

今日の話題もう一つ。「多摩市役所本庁舎建替基本計画特別委員会」が設置されることになりましました。私にとっては不運なことに、総務常任委員会、議会運営委員会のメンバーを柱にして構成されることになり、拒否することもできず、メンバー入りしてしまいました。正直言って、市役所建替えの議論についても、私は過去からの経過も含めて、あまり納得いっておらず、「現在地の建替え」を前提に議論をしていかなければならないとすると気が重すぎます。なぜなら、これまでの議論がどこか何かがちぐはぐで、本来、整理しておくべき議論の整理が十分にできていない印象が拭い去れません。このままだと見切り発車になりそうで、そこに議会が(私が)、加担することになりそうで不安です。ですので、どうやって、議論に加わればいいのかも悩みます。

これからの時代は「不便な場所にある」ことは問題にならない。DXを進めれば、場所の不便さは解消できる‥‥という視点から、本庁舎の場所は関係ない、駅前の出張所機能を充実すればいい…サテライト的なオフィスがあれば対応できる、職員さんもパソコンがあれば在宅でも十分に仕事ができる等などは言うものの…?本当にそうなんでしょうか?…みたいな。住民票とか、印鑑証明書をとるだけが市役所のサービスではありませんし。それなら、すでに、マイナンバーカードがあればコンビニエンスストアでも対応はできますし…とか。もちろん、メンバー入りしてしまった限り、特別委員会での協議を放棄することはできませんし、良い議論ができるようにしなければと心がけるのですが、しかし、慎重にしかなれません。このまま議論を進めていって、本当にいいのだろうか?という気持ちが先立ちます。今までのおさらいもしてみますが、駅前の利便性いい場所に移転するには「お金がありませんから、仕方ないでしょ」とご尤もな理由をつけて、「現在地建替え」を結論づけたのが阿部市長。それだけは事実。委員長は公明党の池田けい子議員、副委員長は共産党の大隈真一議員です。