9月議会…というか、第3回定例会閉会。

10月になりました。季節も秋に変わったなあと実感できるようになりました。そして、今日、定例会が閉会したので、思いっきり深呼吸をして、「さて、また次!」という気分に切り替えたところです。議会最終日が終われば、また、次の議会の初日をめざして活動を重ねていく感じです。過日、あまり通らないようにしているのにアイスクリーム売り場を通りかかり、「食べ比べセット」として購入してみたのです。原材料とカロリーは見ずに、美味しく食べるアイスたち。甲乙つけがたいのですが、家族でも好みが分かれることが確認できてよかったと思います。

 

さて、今日の本会議最終日は各会派が昨年度決算に対する討論を述べるので、どんな意見を述べるのか、興味深く聴くことができる一日です。昨年度の市政運営に対する評価・・・つまり、阿部市長の取組みについての評価にもなるとも言えます。既に、決算特別委員会で各会派の態度は示されていましたが、自民党会派は「不認定」、他は「認定」となりました。「これまで阿部市政に協力してきたにもかかわらず、(我々に対し)見合った対応がなされていない。」との趣旨で決算審査の際にも滔々と主張していた自民党会派でしたが、今日の討論では「新しい時代を見据えて、しっかりと事業を見直す視点が必要」を訴え、「時代に合わない廃止すべき事業は廃止し、変えるべき事業は思いっきり変えていく」とか、「事業委託についても、委託先に任せっぱなしできちんと報告を得ているのか」とか…こっちも「うん、うん」と思わず頷いてしまうような主張を述べられていました。認定しなかった理由も十分に理解ができるという感じ。一方、「認定」という立場での討論も、市長のリーダーシップに対する注文の意見も多く、「街路樹一本、公園の遊具1つ、現状のすべてを更新することができないのは明らか」との指摘もあったように、人口減少、高齢化、税収減や、これから取り組んでいかなければならない公共施設の更新問題にもっと真剣に向き合うことが求められていた気がします。

 

‥‥というか、それは市長だけではなく、私たち議員も同様。「これもあれも、もっと充実してほしい。」と際限なく要望できる時代ではなく、私たち議会(議員)としてもきちんと見直す事項を提案していくことが必要です。例えば、素敵な中央図書館が完成し、「ハコだけ立派」にしないためには、やっぱりそれなりに運営費をかけていくことが求められますし、そのために図書館政策全体を俯瞰してみることも大事。図書館政策は現在の水準を死守するというなら、図書館政策以外のところで、何かを諦めて、やめて、財源の捻出をしていかないと…当然立ち行かないですね。学校給食費の無償化についても同様で、子育て家庭の経済負担を減らす意味で有意義な政策だと思う一方で、そのための財源をどう手当てするの?何をやめる?…の議論を欠いたままでは説得できないような状態です。他地区で学校給食費の無償化できているのは、やっぱり、何かを見直ししたり、何かを諦めている結果だと思うわけで、「税の使い方を変えていく」という議論があって実現できている話しと捉えています。そう簡単ではないと感じています。一度きりでなく、始めたら、ずっと継続していくことになりますから。時限付きでやるなら話は別かもしれませんが、そういうわけにはいかないでしょう。「これもやって、あれもやって」のおねだり中心では、もう難しい。自戒を込めて、そのことを肝に銘じ、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

 

私の決算討論はこちら…原稿を載せておきます(2022年度  多摩市一般会計歳入歳出決算討論_夢まち会議)。私は、決算審査あるいは予算の審議についても、議会がやり方を変えていかなければ、なかなか難しいのかなとも思っているのです。何というか、とてもチマチマした議論しかできず、本質的に求められる行財政改革の議論にはなっていかないのが、歯がゆい限り。どうやったら、そこを変えていけるのかを考えていかなければ。さりとて、じゃあ、どうやっていくのか?を考えるにしても、各会派や議員の意見調整をすることも難儀なんだろう、難航しそうだな…と感じていて、そこが「壁」。今のやり方は「枝葉を切り落とす、残す」だけの議論に終始しがち…議会が今まで通りなら、行政も今まで通り…。

 

今日の話題もう一つ。「多摩市役所本庁舎建替基本計画特別委員会」が設置されることになりましました。私にとっては不運なことに、総務常任委員会、議会運営委員会のメンバーを柱にして構成されることになり、拒否することもできず、メンバー入りしてしまいました。正直言って、市役所建替えの議論についても、私は過去からの経過も含めて、あまり納得いっておらず、「現在地の建替え」を前提に議論をしていかなければならないとすると気が重すぎます。なぜなら、これまでの議論がどこか何かがちぐはぐで、本来、整理しておくべき議論の整理が十分にできていない印象が拭い去れません。このままだと見切り発車になりそうで、そこに議会が(私が)、加担することになりそうで不安です。ですので、どうやって、議論に加わればいいのかも悩みます。

これからの時代は「不便な場所にある」ことは問題にならない。DXを進めれば、場所の不便さは解消できる‥‥という視点から、本庁舎の場所は関係ない、駅前の出張所機能を充実すればいい…サテライト的なオフィスがあれば対応できる、職員さんもパソコンがあれば在宅でも十分に仕事ができる等などは言うものの…?本当にそうなんでしょうか?…みたいな。住民票とか、印鑑証明書をとるだけが市役所のサービスではありませんし。それなら、すでに、マイナンバーカードがあればコンビニエンスストアでも対応はできますし…とか。もちろん、メンバー入りしてしまった限り、特別委員会での協議を放棄することはできませんし、良い議論ができるようにしなければと心がけるのですが、しかし、慎重にしかなれません。このまま議論を進めていって、本当にいいのだろうか?という気持ちが先立ちます。今までのおさらいもしてみますが、駅前の利便性いい場所に移転するには「お金がありませんから、仕方ないでしょ」とご尤もな理由をつけて、「現在地建替え」を結論づけたのが阿部市長。それだけは事実。委員長は公明党の池田けい子議員、副委員長は共産党の大隈真一議員です。