じわじわっと広がる。

今年も多摩ランタンフェスティバルが開催され、豊ヶ丘・貝取地区の一角に非日常の風景が広がりました。多くの人でにぎわっていて、その一角でごみの分別について啓発活動をやっていたエコプラザの職員の方に伺うと「半分くらいは市外の方みたいです。」という話しでした。

子どもたちを対象にしたエコプラザの「ごみ釣りゲーム」はとても人気。ただゲームをやるだけでなく、しっかり、その場で遊びに来てくれた子どもたちや保護者とコミュニケーションをとりながら‥‥ということで、こうした活動はいいなあと思います。他市でやっていた事例をヒントに「多摩市でもやろう!」ということになったと伺いました。職員さんたちがアンテナを高くして、他の地域の取り組みなどに学びながら、多摩市での取り組みを工夫していけるっていいなあと思います。よいものはどんどん真似して、ただ真似するだけでなく、「多摩市」を意識してバージョンアップしていくことが大切。職員の皆さんが職場を離れたところであっても、普段の暮らしに立てているアンテナってやっぱり大事だし必要だなあと思った次第です。

ランタンフェスティバルはとにかく大盛況。去年よりも今年、そして、それ以前よりも…ととにかくパワーアップしているというか、今年は飲食も充実をしていてよかった。しかし、いきなり秋を越して冬が来たかのような寒さに見舞われて…私の体感温度ですが…ビールを飲みたい気分にならなかったのだけが残念でした。

「こうした非日常を通じて、得られるものは何か。」

ということを、考えながら、プラプラ歩いていた私ですが、「非日常が日常にはならない。だから、非日常なんだなあ。」…という当たり前のことをとりあえず結論にしてみました。毎年、ランタンを見るたびに、季節の移り変わりを感じるのかもしれませんね。市民にとって、そして、市外から足を運んでくださった方にとって、この場所が記憶と思い出にどう残ってくれるのかなあ。そして、子どもたちには…。「来年もまた行こう」になる取り組みになっていくのかな。

じわじわっと、地域に広がり、「ランタンフェス、いいらしいよ!」となっている感じがしていて、そこが私はおススメ。出店などで参加されている皆さんの顔ぶれも去年と同じで一様ではなく、変化があることが面白く、主催者の皆さんの工夫とか、努力とか…感じるので。つまり、「来年はどんな新しいものが加わっていくのかなあ~」が私にとっては今からの楽しみかな。「毎年、同じようで同じようではないよ!」というところが素敵なのです。主催してくださった皆さま、今年もありがとうございました。