「食を必要とする一人のために」フードバンクTAMA

フードバンク。子どもの貧困や格差が言われるようになってから、その活動が注目されています。多摩地域といえばやっぱり「フードバンクTAMA」ですね。八王子市でスタートした活動ですが、今は、日野市に拠点を構えている団体です。食品ロスをなくしていくことの動き、そして、貧困格差の問題等が表面化して、取り上げられるようになってから、地域での子ども食堂やフードパントリーなどの活動とも合わせ、ボランティアの方に支えられている活動のひとつです。

多摩市でも社会福祉協議会ともタイアップをしつつ、地域の子ども食堂(誰でも食堂)への積極的な支援をしています。特に毎週1度、パルシステム東京が生鮮食品の提供をしています。生鮮食品ですから傷まないうちに活用できる場所に届けることが必須ですね。地域で「食」を提供している場所への配布に助けられている団体も多いです。私とご縁のあるみなさんからも「ありがたい」との話を耳にします。いただける食材をうまく活用していく…実はここ、腕の見せどころなんですけどね!(私にはハードル高いなあと思うこと多い)。食材は選べるわけではなく、提供していただく食材などに合わせた献立、メニューを作る必要があり、常日頃から、調理スタッフのみなさんには脱帽…。私の関わるハーモニーカフェの活動も同様ですが、子どもたちには無料、大人は300円で1食を提供するので、まずは全体予算を頭に置いて、食材を揃えていきます。調味料などもできるだけ安全で安心なものを心がけたり、できるだけ子どもたちの身体づくりや健康面にも配慮しています。そんな中で、生鮮食品が届くことのありがたさを身にしみて感じるものです。

 

今日は、子ども教育常任委員会が企画した「フードバンクTAMA」の勉強会に、委員会以外の議員の参加もOKということでしたので、同席しました。日ごろの活動、活動が抱えている課題、そしてまた、活動から見えてくる地域の実情など伺うことができました。合わせて社会福祉協議会のボランティアセンター職員2名も参加を下さり、地域での支援状況なども含めて、現状についてヒアリングすることができ有意義な時間でもありました。そして、日々、活動を支えてくださることへの感謝の気持ちも一層強くしたというわけです。

 

私が最も印象に残ったのはフードバンクTAMAでほぼ日夜…と言ってよさそうな感じでボランティアをされている奥野さんからの言葉。「自分が(やりたくて)やっていることだから、(自ら)言えないことだけれど、『大変なこと』」と。

想像に難くないですよね。食品の届け先、各家庭の希望日時に合わせながらの配布活動、そのために使用する車両やガソリン代なども現在は全て自己負担(もちろん、やりたくてやっていることであり、負担は覚悟の上で活動している)、食品を配布している各家庭の事情や状況にもっと届けることができたら…という気持ちにもなりつつ、活動の持続可能性との塩梅も大事(なので、団体の体力なども考慮しながら無理せずには進める)という話し等など…聞けば聞くほどに「ちょっとだけお手伝い」という気持ちだけで継続させることの難しさ、相当な気合も気力も求められることを察するものです。実際、「支援をしたい」という気持ちがあっても、食材の引き取りも配布も…すべて相手先の状況や事情を考慮しながらの活動でもあり、ボランティア側の都合で活動することができない点でも、ボランティア確保にも一苦労…実動部隊は数名…との台所事情も伺うことができました。

 

社会的には価値があり、意義のある活動であっても支える人をはじめとして、モノ(食品の確保も意外と大変)、カネ(活動を継続していくための資金)のいずれの面からも決して万全で十分とは言えないけれど、でも、動かずにはいられないと行動されている奥野さん…「高齢者への支援のことも大事だけれど、でもやっぱり、未来の子どもたちのためにもっと支援をしていかないといけない」と力を込めて語っておられました。この強い‛思い’というか、「志」があって、活動が支えられているんですね。フードバンクの活動に限らずですが、一人ひとり市民の志が支えている活動が地域には存在していることも再確認させられます。また、「行政にも限界があるんだから」…ともおっしゃっていたことも次に印象に残ることでした。行政は市民一人ひとりを支えるためにどこまで支援の手を差し伸べることができるのか…そして、フードバンクTAMAのスローガン「食を必要とする一人のために」とどうつなげていけるのか…一緒にヒアリングをした議員たちはそれぞれ考えさせられたのではないかなと思ったりもしました。いずれにせよ、地道な活動。行政の業務で支援をするにせよ、市民活動で支援をするにしても…ただ、「地道」でなければ、フォローできないのが一人ひとりの生きるを支える支援。私もその一端に関わり続けたいと思いながら、日々を過ごしています。その中で感じること、見えてくることとは…仕事として支援を行う行政と、志で行動している市民との違いがあること、「行政の果たすべき責任」は果たされているのか?ということ。議員の立場としては、そこを見極めることが重要ですね。

 

このヒアリングを終えてから、ベルブホールで「時の行路」を観てきました。「実話」に基づく作品。社会が何によって支えられているのかと深く考えさせられるものでした。政治が何を解決しなければならないのかについても同時に考えさせられます。国全体のあるべき姿とか、方向性とか…それを決めていくのは私たち市民一人ひとりなのですが、本当に私たちが望んでいる状態になっているのかということも含めて。ま、とにかく希望を失わずに進むのみ。フードバンクTAMAの活動はもちろんのこと、地域で地道に活動しているみなさんを応援していきたいですね。

容量市場のことにつき。

エネルギー問題のことを学んでおかねばと思っているなかで、出てきたのが「容量市場」のこと。日本では馴染みのうすい言葉でもあり、私も詳しい知識もないので入門編…と思い、オンラインセミナーを受講してみたのですが、とても難解…でも、関心は高いようで、セミナーの受講者は160人を超えているということでした。政府系のホームページなどで情報を調べても「デメリット」については一言も触れられていません。当然と言えば当然なのですが、「容量市場」によって、再エネ新電力が厳しい状況を余儀なくされる可能性が指摘されていました。

環境団体でつくっている「eシフト」から政府への要請

この要請を読むとわかるように、結局、「再エネ」推進の足を引っ張り、原発や石炭火力の温存につながりかねない(というか、つながる)ということになりそうですね。こうした状況を知るにつけ、政策の優先順位について考えさせられるわけですが、それとともに「非核平和都市宣言」をしている多摩市はこの動向をどう捉えているか、そしてどう行動しようとするのかが問われるなと思うものです。また、ここにさらに加えた「気候非常事態宣言」もありますので、周りからは「環境問題」にとても熱心であって、環境政策に先進的に取り組む自治体だと言われているのですよね…。

エネルギー問題は多摩市だけでどうにかなることではない…とはいえ、環境にやさしくクリーンエネルギーの推進ということで、太陽光パネルなども公共施設にせっせとつけているというか、個人的には太陽光パネルの数十年後のことを気にすると積極的にはなれないのと(まだ、リサイクルルートも確立しているとは言い難く、技術の進展を待ち望むところ)、あとは太陽光パネルのパワコンからの電磁波問題のことも最近は気にしていますが、いずれにしても、非核平和都市宣言では「私たちは、人と人との絆を大切にし、原子力に代わる、人と環境に優しいエネルギーを大事にしていきます。」ということですし、気候非常事態宣言では「『気候危機』が迫っている事実を市民全員と共有し、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指します。」としているので、単に宣言しているだけで終わらせないようにせねばということです。

しかし、世界に目を転じれば、他国は石炭火力発電を廃止しているのに、日本だけがせっせと石炭火力発電所を増設しているという事実も…目の当りにすればするほどに、がっかりさせられますね。毎年の台風被害などを含め、日本にとっても気象異常の影響が忍び寄り、深刻な事態になっているのに。

各地で野鳥の撮影をされてる方がいらして、時々お目にかかります。たまたま「昨日、撮ってきた!」というお写真をいただくのですが、のどかに広がるそばの畑にいる鳥(名前を聞いたのに忘れました)の姿もいつまで見ることができるのだろう…とかついつい思ってしまいますね。そばの花を見ることもないので、こうした写真を通じて、その場所の風景を想像できるのは幸せなことです。

 

話を戻して「容量市場」のことについては、環境省と経済産業省とのせめぎあいもありそうで、結局…経済なのか、いのち(地球の生命という意味も含めて)という選択にあり、日本の選ぶ道とは…が問われているのでしょう。新型コロナウイルス感染症の拡大で、多摩市の「気候非常事態宣言」を踏まえた取組みもなかなか思うような活動(当初考えていたような)ができずにいるようですが、少しずつでも周りの方々に伝えていけるといいですね。また、先の要請書の内容にもあったように、消費者がいかに知らず知らず負担させられているのか…との視点も本来はもっと伝わってほしい情報です。最近は「蓄電池」だとも言われています。セミナーでもコストが下がってきていると聞きました。同じ会派の白田議員がこの分野にはとても詳しいので…教えてもらおう。

いろんな課題をできる限り、消費者である私たち一人ひとりの問題として捉えることができるような情報発信が欠かせないですね。そしてその役割を担うのが市民に最も身近な自治体でもある多摩市のかもしれません。

空気を健康にする。

黄色が好きなので、ビオラを購入。合わせて紫色のビオラと一緒に植えてみたのですが、紫色のほうは枯れてしまうという…。復活できるかと思ったのですが、ついに…「ごめんなさい」をすることにしました。

今日は市議会レポートの作成に時間を費やしました。いくつか書きたいテーマがあり、紙面の大きさなどとの関係で何本か文字にしてみたのですが、なかなか完成するに至らずでしたが、ようやく原稿チェックができる段階にまで到達。その後、楽しみにしていた「FUTAEDA×アライアンス・フォーラム合同発表会」をオンラインで視聴。

新型コロナウイルス感染症が広がり、空気感染、飛沫感染と話題になる中、これからは「送風はしない」で空気を温めたり、冷やしたりできるような仕組みが注目されるように思っています。昨年、橋本にあるインターナショナルスクールに見学に行かせていただいたのですが、「光冷暖」を取り入れた建物の快適さは体感しなければわからないのですが、「湿度」の状態が身体にとてもやさしく、温めすぎや冷やしすぎにもならないので健康にもいい作用をもたらすと考えています。今、世界各地域での特許申請も行われていて、中国や韓国などでも「光冷暖」を体感できる施設がオープンしています。特に福岡にあるグレートモーニングの快適さはお墨付き!私も九州方面に足を運んだ時には宿泊しようと決めている場所です(体験談)。

光冷暖の暖かさはもちろんですが、冷やしすぎないという点が何よりも気に入っているのですが、「陽だまり」を室内全体に作ってくれるような感じで、心地よさ…あります。光冷暖を取り入れた施設づくりは少しずつ広がっていることは広がっていて、小中学校に導入したり、保育園など…子どもの施設をはじめ、病院にも設置するところがあるのは、初期投資である設置費用がかかったとしても、その後のことを‛総合的’に判断してのことなのでしょうね。太陽光パネルもいいですが、過去には地球温暖化防止活動の技術開発・製品化部門で環境大臣賞も受賞しているわけなので、その点にも注目です。

この光冷暖に長年取り組んできた会社を立ち上げた二枝社長とお目にかかる機会があり、そのご縁から今日の合同発表会を視聴させていただくことになったのですが、アライアンス・フォーラム財団というのも有名ですね。代表の原丈人氏から講演を伺うことができました。内閣府の参与などを務められてきたということで、何となく個人的には距離を感じてもいましたが、しかし、「公益資本主義」という考え方は理解ができるものであって、「企業の利益がもっと労働者にも還元されていかなければならない」という点には同感ですし共感もしました。ですので「21世紀の国富論」を読んでみようと思います。

その前にこちら。興味深いですね。先日、朝日新聞でも著書である大脇氏がインタビューされていました。こちら記事を読んでからも面白いなと思っていたので…。週末の読書にまわします。

とにかく、空気そのものを健康にするというのか、空気感を良くするというのか…新型コロナウイルス感染症の拡大によって、暮らしを取り巻く環境も変わりましたね。私たち一人一人にとって「いい方向」というよりか、いろんなことに制約がつき、そしてまた、自粛警察のようなことやコロナ差別のこととか…自殺する若い女性が増えているとか…ニュースを耳にするだけ、漂う空気も明るくはならない感じ。

朝日新聞の「折々のことば」を気に入っていますが、「真実を尊重するという考え、物を分かち合うという考えが、私たちの国にとってこんなにも無縁なものになっていなければよかった。(アーシュラ・K・ル=グウィン)」というのが深いなあと…今日一日、何かの時に思い出していたのでした。今、このタイミングでこの言葉…紹介してくださる鷲田清一さんのますますファンになりますね。

さつまいもの日。

葉っぱにちょっと触れただけでも、とてもいい香りがします。知人宅からいただき、それを大事にして、花瓶にいれていたら根っこが出てきたので植木鉢へ移動。気がついたら、大きく大きく育っているのですが、しかし「名前がわからなくなってる」…ですので、花屋さんなどに行くたびにふらふらして、これと同じ植物はないかどうかと探してきたのですが…やっと見つけました。橋本駅のお花屋さんに値札が付いているのを発見しました。

アロマティカス

たぶん、一年くらいずっと「何だったかなぁ。」と思ってきて(最初は覚えていたのに)…いつしか、これと同じ植物を探すことがお店に行く楽しみにもなっていたので、今日はものすごくラッキーでうれしい一日でした。

さて、今日は「さつまいもの日」だそうです。私は「イモ」の中だと、最もさつまいもを評価しています。味はもちろんのことですが、実はビタミンCが多いということを聞いて以来、せっせと買っては蒸かして食べています。手の込んだことはしませんが、十分においしいです。手の込んだお料理とは…私の中では調味料を含めて、「添加」するものが増える気がしますので、できる限り何もせず、素材の味わいを大事にすることにしているのですが、それは単なる「ズボラ料理」とも言えるかもしれません。でも、「茹でる」「蒸す」だけで、あとは好みの調味料があればそれを添えていただくだけで、「美味しいものは本当に美味しい!」って思います。

久しぶりに?

会派でも打ち合わせをし、自民党の会派の方々が企画をされたオンラインによる学習会にも参加。「ウーバーイーツ」ならぬ、三鷹市版で実施しているという「デリバリー三鷹」について、事業運営を行っている株式会社まちづくり三鷹の方にお話を伺うことができました。この事業の目的は「飲食店も支援」「学生も支援」「高齢者も支援」ということで、三方良しの事業展開になっているという説明もいただきました。国からの新型コロナウイルス感染症対策予算を用いているそうですが、6月議会、9月議会を経て、合計では8千万円を超える事業費になっていること、また、現段階では年内で終了する時限的事業ということ…仮にも独自でこれをやり続けるとなれば、そこに要する経費を考えれば、継続するには財政的にも検討が必要になりそうね…とも思います。そこが民間事業者がニーズに合わせながら、弾力的に実施するのとは異なりますね。民間事業者は状態に合わせて事業を伸縮させるのも臨機応変ですが、行政がやるとなれば、それはなかなか難しそうですし。

私からは利用者が拡大しているのかどうかを伺ったのですが、利用者の人数についてはそれほど伸びがあるものではなく、リピーターが多く、毎日のように利用されている方もいらっしゃる…ということ。在宅高齢者向けの配食サービスを利用されていた方などにとっては、「無料」で利用できるデリバリーサービスは心強い存在とも言えますね。登録店舗のなかから気分に合わせてメニューを選べるというのもよさそうですし。デリバリーするのは学生さんたちですが、主には自転車を利用しているということで、いつもは通学用の自転車…というのもよさそう。時給は交通費込みで1400円ということで悪くないです。…やっぱり、「自転車」というのもポイント。坂道の多すぎる多摩市の場合には「難あり」ですね。バイク便にするのには制約もあるそうなので、基本は「自転車」にしていて、警察署の方が安全講習会も実施してから仕事参加となるようです。

この事業がどのように発展していくのか…視察の申し込みも多いと報道されていますね(コロナでバイト激減の学生を救う! 「デリバリー三鷹」が快走中)。他のエリアでの展開に結び付いていくかも注目していきたいですが、「市はコロナ収束後の平時でも住民の高齢化に伴う宅配代行の潜在需要は高いとみて、年明け以降の在り方を探る議論を始めた。」ともあるので、むしろそちらにも注目しておきたいと思います。

実際に…多摩市では…を考える時、「電動自転車」が必須だと思わずにはいられません。しかし「電動自転車」を自前で準備できる学生さんというのは…「厳しいだろうなあ」とか。ただ、「住民の高齢化と宅配代行」という視点はニーズは高まっているでしょうね。実際に、ネコサポさんも活躍中ですし。

さて、これから「ちっちゃいさつまいも」を蒸かすとします。ねっとりしている食感の種子島産の安納芋。蒸かすだけでまるでスイートポテトのようです。

笑顔になれる秋晴れ!

週末にかけた台風への備えはいかがでしたか?台風の進路も刻々と変化し、多摩市ではいつもよりもたくさん雨が降った…くらいのレベルで週明けを迎えることができたのは安堵しています。各地の被害の様子は報道などでも伝え聞く通りですが、地球の温暖化や気候変動を実感させられ、暮らしの見直しを問いかけられていることをさらにさらに実感しています。そして、今日は週末の曇天を忘れてしまうくらいに汗ばむような陽気でもありました。見上げた空の色はきれいな青!空を見ているだけで幸せな気分になれる一日だと思ったのでした。

ここのところ国の政治の話題と言えば、学術会議の人選に関わる問題。大事なことですね。論点のすり替えなどが指摘されようが何だろうが、見識のある学会などからの申し入れも相次いでいるのに、ビクともしないというか平然を装い、動揺を見せまいとする方々に痛々しささえ感じます。しかし、そのニュース一色になってしまうメディアやらSNSやらに「他の話題はないのだろうか」とついつい思いますし、どさくさに紛れて他のことがしれっと決められていたりしないだろうか…と勘ぐってしまうものです。

地域のママたちと話をする機会があり、「学校に疑問を持っていても、子どもが人質にとられているようで、余計なことを言うと眼をつけられるのではないだろうか」と心配をしていると伺いました。

私には仮にもそんなことがあったら、許されないと思いますし、「あり得ない」とも信じたいわけですが…しかし、それは現実なのかもしれませんね。世の中全体がそれこそ同調圧力というのか、汲々としていて、そのことに息苦しさも感じなくなっているかわりに、しかし、辛さや苦しさが別の形で表出をしているとして…学校の場合には子どもへの対応に表れているとしたら…重大だと思います。しかし、「感じない」ということが次に深刻な点でもあり、無意識のうちに表出していることでもあるため、いくら保護者が先生とのやり取りをしたとしても…理解されないということも少なくないらしい。

「子どもの置かれている現状を知ってもらえるだけでも救い。」

話しを伺うだけに留まることも多いのですが、学校現場の状況が想像以上に厳しいのではないのか…と思えてきます。ふと学校のことに疑問を持ったところで「余計なことかもしれないし、言うのはやめておこう」と…やり過ごすというのか、我慢するというのか、時間の経過を待つだけの場合もありそう。とはいえ、学校の場合、担任の先生は一年間…原則変わらないわけなので(二年間の場合もある)、相性というかそりが合わない場合は苦痛と苦悩の連続ではないのかと思わずにはいられないのです。

「人間なんだから合う合わないはあって当然」

というのはその通りなのですが、先生というのは「合う合わない」ということで言えば、子どもたちが先生に「合わす」のはおかしな話。なぜなら、「先生」という職業であって、プロなんだから…。しかし、今は子どもたちが必死に先生に合わせている印象も。違和感ありすぎる(だから、合わせられない子たちは学校が辛くなる)。

市教育委員会は…というよりも、学校の教育内容やら教育指導面から言えば…「東京都」になるわけですが、都の教育委員会はこうした現場の状態と状況をどう掴んでくれているのでしょう。ここは私にとっても、過去からずーっと不信感が拭えない点のひとつでもあります。

これ、読んでみます。「いわゆる『良い子』や『いい人』ほど現代社会では生きづらさを抱えている」・・・帯に書いてありました。

気候変動とジェンダー

「気候変動とジェンダー」をテーマにしたオンラインセミナーを受講。北九州市に本拠地を置いている公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラムの主催です。そもそも「気候変動」と「ジェンダー」との関連性についても学んだこともなく、テーマそのものが興味深いというわけです。

でもインターネットでちょっと検索してみると、気候変動とジェンダー格差のことが話題になっていて、ついていけてない自分を痛感しながら、ただいま俄仕立てながら勉強中…です。今日のセミナーではブータン王国の「女性と子どものための国家委員会」事務局長クンザン・ラームさんが同時通訳にてスピーチをしてくださいました。ブータン王国と言えば、「世界一幸せな国」としてメディアなどでも多く取り上げられ話題になりましたね。「国民総幸福量」指標を設けながら、取り組みを進めているようですが、そのなかにも「ジェンダー」の視点が明確に盛り込まれているようです。アジアの中では後進国と言われている国ですが、しかし、ジェンダー格差のことについては意識的に女性の地位向上をめざした施策展開を進めようとしていて、「意思決定レベルに女性を増やす」必要性が強調されていたのが印象的でした。

日本でも「ジェンダー」の問題はかねてから指摘されているものの、一見…女性の社会進出なども進んでいるかのようにも語られ、実際に、過去と比較をすれば(どの時点と比較するのかにもよりますが)、随分と格差問題についても是正され、解消されてきつつある面もありますね。

とはいえ、やっぱり「意思決定レベル」で考えるとまだまだ女性の少なさは目につくわけであって、「多摩市議会は女性が多いから」と言っても、「だから?」という状況になってしまうのは…市長部局に目をやれば部長や課長など管理職の圧倒的多数は「男性」であって、議会に女性が多いから「◎」というわけにはいかないと感じる今日この頃です。

そしてまた、都議会あるいは国会レベルに目を向ければ、もっともっとその傾向が強いわけであって、結局、「女性を増やそう」と言葉では言うものの、伴う実態にしていくための動きは遅々として進みません。三浦まり先生の「政策のレガシーではなく看板のレガシー」というご指摘に思わず納得してしまいましたが…。まさに下記の通りだと思いますので、引用させていただきます。

全体の2割にも満たない女性議員がトップになっても、それは主流派閥が担ぎ上げた「お飾り」でしかないかもしれません。自民党が苦境に立たされた時に、クリーンで新しいイメージを持たせるためだけの、実権が伴わない「軽い神輿」になる可能性があります。

話を戻しますが、結局、「気候変動とジェンダー」について言えば、特に日本で考えておくべきは「災害時」のことですね。避難所のことをはじめとして、災害が発生したときに女性に対するDVをはじめとして性的被害の発生などなど…見ておくべき点はいくつもあります。表面化しないところの問題にアプローチできるかどうか、そうした視点で避難所づくりをすること重要です。この間の議会でも…「スフィア基準」という言葉が出てきましたが、こうした言葉を聴き流すことなく具体的な避難所計画や運営に落とし込んでいけるかどうかが問われるというものです。

災害対策については市民的な関心も高く、議会などでも取り上げる議員の方も多いので「女性の視点」を施策に織り込んでくことの必要性は認識されていると思いますが、具体的にどうなっているか?…ここは多摩市の場合にも改めて点検していくことが大事かもしれませんね。

また、週末には台風が来るということなので…心の準備を忘れずに。私もベランダの植木鉢とメダカの鉢をちょっと移動させておこうかなと思っております。

現水展に行ってきました!

都立美術館へ行ってきました。現代水墨画協会が主催する全国公募の作品展です。そして、今回うれしいことに、文部科学大臣賞を受賞された方が大学の先輩です。「コロナだから、作品展への応募もいつもよりも数少なかったのではないかしら」とおっしゃるものの、そうは言っても、会場の作品だけでも200点以上あるので、きっと応募作品はそれ以上ということになるでしょう。会場で展示される作品として選ばれること自体大変なのです。

目利きではない私にはどれもこれも大作です。その中にあっての受賞とは、「すごい!」の一言しかありません。おめでとうございます。

白と黒で表現をする。そこに濃淡をつけていくことくらいはわかりますが、和紙のうえに「ポトリ」と筆から一滴…誤って落としてしまっただけでも大変ですよね。昔、書初めの練習などのとき、半紙に誤って墨を落としてしまったことのこと思い出します。こうした作品の場合には「白」の空間はとても大切ですから。汚すことはできませんね…。書道のときのように書き直しも許されないですから。慎重にというか、集中して作品作りをされていくのだろうと思います。しかも何日もかけて。そして、作品のサイズがとても大きいので、広々した専用ルームでもなければ仕上げまでするのも難しいだろうとも思います。全体の構図など離れて捉えることが必要でしょう。距離感などを出すためにも遠目に見て、微修正をしていくのかななどと思ったりしました。光加減を表現する難しさなど、長年やっていても思い通りにはいかなさそう。試行錯誤を重ねながら、表現の技法を取得していくのだろうなあと思うものです。とはいえ、普段、絵を描くときと同様に表現というのはいつも「一度キリ」のものですよね(ピアノも同じです)。その時の気持ちがそのまま表現につながっていくんだろうな…とか思いつつ、多くの作品を鑑賞させていただきました。

さて、上野公園。様変わりしていました。晴れていればもっと散策してしまったかもしれませんが、雨が降っていたこともあり、ただ横を急ぎ足で通過しただけなのですが。駅前などあまりにもすっきりしてしまって、私の知っている上野駅ではなかった…。前の上野駅は上野駅でそれなりに味があったようにも思いますが、しかし、あまりにもきれいになりすぎて、清潔感がアップしていて(それはそれでいいのですが)…びっくりしました。

公園があちこちでリニューアルされ、民間事業者とのタイアップも図られていて、それはそれでいい面もあるのですが、しかし、もともとその場所にあった「個性」をどう活かすのか?という視点、ますます必要な気がします。どこの駅に降り立っても、駅前風景が同じで面白みを感じないというか、駅前がリニューアルされるたびに多少の差はあれ、面白みが失われてしまったと感じることも多い…上野に限らずです…。まあ、同じ路線であれば、同じ鉄道会社で企画や運営をしていくわけなので「そうならざるを得ない」のかもしれませんが。

今日は雨だったので、また、いつか晴れだった時、そしてまた目的地以外にもふらふらしても不安の少ない時期に足を運びたいですね。都立美術館での企画展は軒並み中止になっているようで、がらんとしていました。カフェは閉鎖、レストランもほとんどというか、全くお客さんがいない状態…初めてみた光景でもありました。

人が多ければ多いでにぎやかすぎて、混みすぎていて…なのですが、人がいなければいないで…寂しさを感じるというのもまた勝手ですが、空いていてよかったのかわるかったのか…複雑な心境にもなったのでした。

こうして機会をいただかないと、なかなか遠くまで足運ぶこともなく今日は貴重な一日でもありました。文部科学大臣賞の受賞、本当におめでとうございます!(思わず、あの大臣の顔が頭に思い浮かびましたけれど)

「なんか美味しそう~…」をつくる磨きたいもの。

直感を働かせるというのか…。「これ、いいかも!」という第一印象というのは何においても大切なことだと思っているのです。今日はこちらをいただきまして、「なんか、美味しそうかもしれない」と思いました。単なるカルアミルク?と思うわけですが、しかし、ネーミングが素敵。

「なんか、いいかも」

と手に取ってもらえるように、「これ、美味しそうかも!」と感じさせるような料理を作ってみたいもの。それには雰囲気というか、見た目もとても大事ですよね。きっと。

「なんか、いいかも」と直感が働いたところで、完璧にヒットするわけではなく、私の場合も「はずれ」のときも多くありますが、逆に言えば、「なんか、いいかも」と思ってもらえるようなものを創り出すことが能力なわけであって、やっぱり、クリエイターのみなさんって素晴らしい!と常に私にとっては大尊敬する対象でもあります。

ところで、地域活動は「しかめっ面」してやるものではないと思っていて、ボランティア活動も「楽しく行う」のが基本だと思っているのですが、そういうわけではないのでしょうか?…もちろん、有償、無償というのもあるのかもしれませんが、仮に有償だとしても、労働に見合った対価を得ているというよりは、「ありがとう」のささやかな気持ち程度の場合のほうが多いわけであって、そういう意味では、責任の伴う活動でもあるけれど、しかし、義務ではない…そこが「お金をもらって仕事をする」のとは大違いなのではないかと思うものです。

様々な活動経験のある方とお話をさせていただき感じるのは、せっかく継続してきた活動を次の世代にも継承しなければならないのに…見回してみると「次」がいないという話し。その焦りというのか、「どうしよう」という気持ちからなのか…だんだんとボランティア的地域活動が重荷になり負担になっているという現実ですね。そのために、「笑顔」出せなくなっているとしたら、そこは本末転倒ではないのか?と思ったりするのです。

 

新型コロナウイルス感染症への対応として地域活動もステイ状況にあり、今までの自分自身とか、暮らしを振り返る機会を得ているみなさんも多いのではないでしょうか。私は今まで以上に「分かち合う」ということを考えさせられたりしています。独り占めするよりも、誰かと「分け合う」こと、シェアできることっていいよね!・・・と思うので。「奪い合う」のではなく「分け合う」という発想で地域を考える時、あるいは税金の使い道を考える時、きっと今とは違う道筋が見えてくるのではないのか?という気がする今日この頃。

お目にかかった方に「最近はどう?」と言われるので、とりあえず、お伝えをするのは「今は、なかなか難しいなと思って」ということですね。まあ、そのあと、くどくどと補正予算を否決したこととか、決算審査を不認定したことやら、その理由を述べるわけなのですが、「へー!知らなかった」と言われることのほうが多いですね。当たり前のことですが。「将来困らないようにしてあげてほしい」と常に言われますね。「目の前のことしか考えられないようでは困る」とも言われます。子どもたちが大変にならないように…という気持ちのある方とお会いするとこちらも救われるような気持ちになるものです。

ということで、議会後の日常が戻ってきたなあと思います。本来なら10月や11月は視察のシーズンでもありますが、今年は視察はないので、個人で参加する研修会などで情報収集などを進めていこうと考え中です。しかし、今更ながら、クリエイター的能力というのは磨けそうにありませんね。これはまさにセンスの問題であって…。

秋を探して歩く。

 

近くに住んでいる方と一緒に地域の散策。金木犀の薫りが心地よく。歩け1万歩をめざして…。先週は1週間で3千歩しか歩いていない(家の中は除く)。歩かなさすぎだと反省しております。

すっかり季節は秋に変わっていることを感じますが、それでもまだ紅葉になるまでにはもうしばらくかかりそうですね。都立桜ヶ丘公園まで行きましたが、手入れの行き届いた公園はきれいですね…。彼岸花が咲いていました。彼岸花を見つけて喜びを感じられるのは大人になったからかもしれません。彼岸花と言えば、小学生の頃の国語の教科書「ごんぎつね」を思い出します。でも、イメージは「悲」があるような気もしますが、でも、真っ赤な色は「情熱」とも。

午前中は薄曇りでしたので、汗ばむこともなく、とても気持ちよくリフレッシュすることができました。私が歩いたことのない園路を案内していただきました。そういえば、今まで全く気が付かなかったのですが、聖ヶ丘橋の近くにたぬきのモニュメントが。子どものころから車でもバスでも何度も通過している場所なのに、全然気が付きませんでした…。

まだまだ知らない発見があり、楽しい午前中のひとときでした。運動不足解消…そしてまた、まちを歩きながら、実は…職業病というのか、歩かないと見えれない場所のチェックなど…(でも、できる限り、フラットに何も考えず…と心がけているんですけれど。)

午後は会派の打ち合わせ。ちょうど議会でも災害対策連絡会があったので、その内容の共有です。公共施設でも新型コロナウイルス感染の広がりの兆しを感じていることから、改めて対応が協議されている模様です。手洗いや消毒などの徹底になっていくと思いますが、今月から公共施設の貸出についても、各部屋の定員を緩和する方向もあったりしますのし、緊張感拭えず…。今後の動向を見守っていきたいと思います。秋から冬にかけてはインフルエンザの感染も心配ですね。「『今年は』予防接種を受ける」とおっしゃっておられる方、多そうです。

夕刻からは学習支援のボランティア…と言っても、そんなたいそうに勉強を教えているというわけではなく(教えられないし)、来てくれる子どもたちと学校のことや学童のこと、日々のこと…たわいのない話をしながら、時間を過ごしています。絵を描いてくれました。ありがとう。宝物になりますね。

 

 

 

ピンクリボンキャンペーン@多摩市議会

昨年に引き続きの「多摩市議会 女性の健康応援隊」によるキャンペーン活動でした。昨日は永山、多摩センター、今日は聖蹟桜ヶ丘で終了です。有志で集まって…と言っても、各会派が出揃っていて、全議員による取組みですね。「いい取り組み」にはみんな協力的という議会文化があるのは、多摩市議会らしくて良いなあと思っています。

私は新型コロナウイルス感染症のことがあり、こうして駅前などでの活動も自粛というか、控えてきたまま…今に至る。やっぱり、マスクをしたままマイクで喋るというのか、演説するのは苦しくて、酸素が頭の中にちゃんと行き渡らない感じがします。いつまで自粛というか、活動を休止するのかと自分の中でも迷いがあるのですが、どうも、フェイスシールドとか透明マスクを着用してというのも…と思っている間に時間ばかりが経過中。

いろいろと相談事が寄せられるので、長時間にはならないように相談をお受けして、「話せただけでも気が晴れた」と言われることはありがたいですね。実は、自分自身の中に「答え」を持っておられて、でも、そのことが確信できないというのか、誰かに伝え、話すことで、「やっぱり、そうだった」って思える場合もあるのかなあと思います。お話を伺うだけで、私が何かアドバイスをできるようなことはなくとも、「前向きになれた」とか「がんばってみようと思う」と言葉を交わしながら、相談時間というか面会のひとときを終えることができるのはありがたいことです。

そろそろ次の市議会レポートを書こうと思っているのに、筆が遅々として進みません。書きたいテーマがいくつかあるのですが、どうまとめようかと思っているうちに夜遅くになってしまい、まさに開店休業中のようです。今日は帰り道にお買い物に立ち寄ったら、チキンラーメンが5個入り298円でした。セール中!これは買わなくちゃと思って、欲張って3袋も買ってしまった。時々食べるのがおいしい。一応、我が家の回転備蓄品として。

カセットボンベも少し買い足しておこう。去年は10月に大きな台風が到来しましたね。「備え」はやっぱり大事たと思います。