予算審議中4日目~衛生費からの…教育費に

昨日からの続きです。各会派とも、持ち時間を意識しながら、それぞれに質疑をされているんだなあと伝わってきます。今日は一気に衛生費から教育費までと質疑が進みました。

やはり、一年間の市議会活動の中でも予算、決算審査の歳出の質疑答弁はすごく聴いていてわかりやすいやりとりがされていて、私は聞いていて、なるほどと思ったり、面白い話をしているなあと、各議員さんの視点に関心をすることも多いです。そういう意味で、議員の顔ぶれというのか、多様性というのはとても大事だなと思うのでした。そしてまた、議会というのは市民の縮図だとも言われるわけですが、その所以も感じることができるのでした。

今日も生活密着型の質疑が多く出されていましたが、個人的には教育費に入り、橋本由美子議員が「学校トイレの洋式化」のことを取り上げてくださっていて、ここ、かなり興味深く耳を傾けておりました。学校トイレの洋式化も着々と進めていくと聞いています。生活様式から考えるというよりは、衛生面から考えたときにも洋式化の方が断然いいと思っていて、特に和式の場合には子どもたちは使い慣れていませんし、大腸菌をトイレからペタペタと靴を介して廊下や教室へと持ち込んでしまうのはやむを得ないわけです。そして、それこそ…災害が発生したときのことを考えても、断然洋式!なのです。橋本議員も学校トイレの洋式化、そしてまた「誰でもトイレ」の必要性について指摘をされていましたが、災害時の避難所になる学校ですから「誰でもトイレ」のつくりかたというかあり方についても考えておきたいものです。それこそ…多様性という観点から、性的マイノリティの皆さんへの配慮という意味でもとても大切になっていくと思います。

学校トイレに限らず、公共施設のトイレづくりはとても大事。他市などの公共施設を利用させていただく際も私は「トイレ」についつい注目してしまいます。トイレの清掃が行き届いているような公共施設には、気遣いができる、あるいはおもてなしの心がある職員さんがいるのだと私は考えているからです。1時間に1度ずつ…トイレ点検に行く…これって、ファミレスやら居酒屋さんやら…お店ではアルバイトさんでもできることですし、やることですね。私も経験あります。そのくらいトイレをきれいに保つことはとても重要なことであって、トイレに気くばりを感じない店舗はそれだけでやっぱりNG!と私は考えています。そんなわけで、1時間に1度ずつ、職員さんがフラッとトイレの見回りに行くというような心がけこそ大事であって、必要なんだと私は思っています。「それは清掃委託している業者さんがやるべきこと」というような向き合い方であってはいけないように感じています。

今週は毎日がとても早く過ぎていきます。明日はもう金曜日なんですね。月曜日の朝は冷たい雨でしたが、それからはずっと春が続いていて、いいお天気でうれしいです。心が軽やかになる感じ。明日で予算審議も最終日。円滑に粛々と議事が進んでいるのでホッとしています。

予算審議中3日目~民生費・衛生費…

居酒屋メニューで真っ先に注文するとしたら…やっぱり「たまご焼き」だなって思う今日この頃。

今日は予算審議は3日目を迎え、民生費から衛生費まで質疑が進んでいます。高齢者、障害者、児童と福祉関係の予算についてはやはり議員の関心も高いことを感じます。ただ、いつもよりも児童福祉関係の予算の質疑が少なめでした。個人的には今日、衛生費のところ、今回の定例会で提案されている「受動喫煙防止条例」に関連し、リーフレット作成などについての予算も盛り込まれており、質疑に注目していました。

この条例の提案に関しては、自民党・新生会の会派が既に反対を表明していることもあり、おそらく今日も質疑が出されるだろうと考えていたからです。反対の理由は「もう少し慎重に議論を重ねるべき」ということであり、受動喫煙の防止対策そのものを否定しているわけではありません。でも、結果的には条例制定に反対という表面的なところだけしか見えてこず、なぜ反対であるかについての真意まで市民に伝わっていかないのが現実ですね。

議長としてはなかなか賛否の表明をするのは難しいところありますが、実はこの条例を反対している自民党・新生会の主張のほうが理解できるなと思っています。彼らのスタンスは諸手を上げて賛成はできないというものであって、今日の質疑でも藤原マサノリ議員が指摘をしていた「本気度が全く感じられない」には、たぶん、心の中で頷いていた人も多かったのでは?と思うのでした。条例を制定する前に、先にやるべきことがあるでしょう・・・ということですね。今でも、受動喫煙防止という視点から駅前など禁煙区域を設置し、そのかわりの喫煙スポットが準備されているわけですが(そのために街美化条例があります)…特に、議会でも「何とかせよ」とする要望の多い多摩センター駅前の喫煙スポット(私は永山駅前の喫煙スポットも何とかしてほしいと思っているけれど)については、条例制定、施行をするにあたっては何らかの対策が示されても良さそうです。しかし、今のところ、何ら具体策は示されておらず、そうした市側の姿勢に対し、条例を制定しようとするなら、「もっと、ちゃんとしたことやろうよ。パフォーマンスではなく。」とする主張をでした。

「カタチだけでなかみが全然伴っていないのでは?」って。

市議会としても約2年前に、「(仮称)受動喫煙防止条例の制定に向けた決議」を全会一致にて議決していますし、方向性を否定している議員は一人もいないわけです。しかし、この決議でも、「市民の命と健康を守る観点から多摩市でも可能な対策については財源対策も含めて盛り込むこと。」と求めているように、「万全な環境とは言えない駅前の喫煙スポット」への対応は最優先課題ではないかと思うのでした。もちろん啓発も大事・・・今回の予算提案でもリーフレットの配布、ポスターの作成、啓発資材作成といった内容が盛り込まれていますが、それに留まっているということに「本気度が感じられない」とするのは当然でしょうね。

「カタチだけでなかみが全然伴っていないのでは?」という点。「具体的な対応策が何ら見えてこないままに、この条例制定を認めるわけにいかないのではないか?」ということですね。そんなことで恥ずかしくないのか?…というのは、条例の賛否を表明する各議員への問いかけ、あるいは議決をする「議会として」の姿勢への問いかけでもあると受け止めました。

確かにそうかもしれませんね…というよりか、そうですね…と私、質疑のやりとりを聞いていてそう思いました。今回の条例制定にあたっては、来週開催される健康福祉常任委員会の中でさらに深めた議論が行われる予定ですが、さらに注目が集まるでしょうね。そもそも受動喫煙防止に反対する人はいません。それはもう当然の世の中の流れでもあり、周回遅れと言われている日本が国際標準になっていくためにも当然のことですね。そして、多摩市が「健幸都市」を標榜し、さらに進めていくのであれば、受動喫煙対策にももっと真剣に取り組むべし…ということも誰も否定はしないでしょう。私は小中学校における禁煙教育こそ、もっともっと強化すべきと思っていますけれど。

いずれにせよ、今、条例制定をするにあたり「何が問われているのか?」・・・市民にも議会における議論の状況を正しく伝え、問うていくこともまた必要ではないか?と改めて感じた昼下がりでした。「たまごがひよこか?」みたいな議論のように捉えられるかもしれませんが、実はそうではないというところもありますしね。

予算審議中2日目~主に総務費

今日から歳出の質疑に入りました。各事業それぞれ、支出のされ方について質疑が行われるので、内容がわかりやすく、そしてまた、「そうそう。」と議長室でも頷きながら、音声放送されている議場でのやり取りに耳を傾けております。

個人的には今日の質疑の中では、松田大輔議員から「TAMAシネマフォーラム」のことについて言及があったので、ちょっとホッとしましたね。先月発行した議会だよりでは、子ども教育常任委員会で「TAMA映画フォーラム実行委員会」のみなさんとの意見交換を実施した内容を記事にしていました。その際にもちょっとだけ話題になっていたのですが、大々的に開催し、マスコミなどにも多数取り上げられている映画賞の表彰式を開催するためのパルテノン多摩大ホール、既に閉鎖されているのですが、大規模改修に入ってしまうので、場所の確保とかどうしていくのか?と気になっておりまして。誰かが質疑してくれればいいのにと思っていました。
松田議員と行政側の答弁やりとりなどについては割愛しますが、近隣の場所を確保するにもパルテノン多摩のように設備が整っているような立派なホールを借りるためにもかなりお金がかかりますしね…市民活動としての「TAMAシネマフォーラム」だけを特別扱いはできないとする話しもありましたが、しかし、松田議員が指摘をしているようにシティセールスの観点からも活動が存続できるように支援をすべきという主張をしていて、それについては「そのとおり」と私だけでなく、他の議員も思ったに違いない・・・と思うわけです。部長もシティセールスにとって大きな事業でもあり、この活動の灯を絶やさないようにする、いろいろな形での支援を考えていきたいという意気込みでしたので、ぜひ、そのようにしてほしいものですね。

そして、もう一つ、ものすごく大事だなと思った質疑は、池田けい子議員が口火を切った「集会所管理経費」について。懐かしいと以下古く遡れば、平成15年にの行財政診断白書に端を発し、その後、「地元移管」という目標に向けた方針が貫かれてきました。阿部市長の行財政再構築プランにでも「自治会の自己対応に転換」という方向でした。しかし、その後、公共施設の見直し方針と行動プログラムの時点見直しが行われ、さらに方針転換。地元移管の協議が進まないので、もう一度原点に立ち戻り、「あまり利用されていない集会所をもっと活用してもらう方策を考える」というふうになったようですね。

とは言え、現状・・・集会所もなかなかの老朽化が進んでいて、対応していかなければならない状況。「自治会など地元で対応すればいい」とすれば足りるような状況でもないですね。雨漏りをしているとか、エアコンなどの設備が年月重ねていることからの不具合、あるいは、池田議員が指摘をされていたようにトイレが和式であること、部屋が和室であることから高齢者にはなかなか辛い施設になっていること、そして、それに加えて飯島議員が指摘をしたのはトイレが男女別になっていないこと・・・確かにその通りですね。もし、「もっともっと活用してもらいたい」と考えるのであれば、それなりの設えが必要で、環境を整えることも考えなければいけないのか…と思ったりしました。

この件、遠藤めい子議員が「方針が変わったことに基づいて、修繕するときの基準などについても見直していくべき」という指摘、そしてまた、「集会所」という部分だけでの捉われるのではなく、公共施設全体としてどうしていくべきなのかについて公平な視点から考えていくべきだとの指摘も・・・もちろんその通りですね。

公共施設の総量をどうするのか?ということが問題であったのに、その話は一体何処へ行ってしまったのか?と思いますが、私たち議会も総論賛成各論反対にどう向き合っていくのか…ますます問われていくのかなと感じています。今に始まったことではないけれど、ここは本当に難しい。

それにしても、来月には改選期を迎えるわけですが、「実績は?」と尋ねられること多いと思います。市民が享受していたサービスを見直したり、廃止をしたり…そういうことは実績にはならないのかもしれませんね。でも、これからの社会を長期的に見ていくとすれば、サービスの見直しは確実に必要で、廃止せざるをないこともあるはず。そのことをていねいに市民と話す時、理解してもらえる部分もあるのではないか?と感じています。実際に、表面的にではなく、対話をしていくことが大切。それにしても「本気」であるかどうかもまた問われるのかもしれませんね。「ブレない」というのはなかなか難しいのかもしれませんが、「芯」が問われることも多いような気がしてならない今日この頃。

小林委員長の議事進行もスムーズで、今日は総務費が終わって、民生費の質疑に入っています。答弁する側の職員さんたちが桃太郎行列のようになって、控えているのを見ると・・・大変だなあって思います。でも、私たち、やっぱり、市民のみなさんから納めていただいている税金で仕事をしているという重みを忘れたらいけないわけであって、大変で当たり前なんですよね。

そんなわけで、今日からまた・・・プラス1歳。お祝いのメッセージを下さったり、お気遣いくださったみなさまありがとうございます!

新年度に向けた予算審議が始まりました!

今日はいつもどおり永山駅の街頭宣伝活動からのスタートでした。朝はとても冷たい雨でしたが、議会に向かう頃には雨も上がりました。

市議会では予算決算特別委員会が開催されていて「予算編」ということですね。平成31年度予算の一般会計の審議が始まりました。まずは総括的質疑から・・・概ね大会派順。改革みらいは遠藤ちひろ議員、公明党は副議長の三階道雄議員、共産党は菅原しげみ議員、自民党・新生会は藤原マサノリ議員と続きました。各会派の人数で持ち時間が決まってくるので、ネット社民の会派からの総括的質疑はありませんでした。ちなみに、一般会計の質疑を一通り終えたところで、議事進行では再度、総括的質疑を行うことになっていて、そこで全体振返った内容で質疑することも可能です。

議長は予算決算特別委員会の委員から除外されるので、本会議場の自席で質疑応答のやりとりを聞いていることも可能なのですが、やはり、それは何となく違和感もあるので、私は議長室で、インターネット中継を見ながら、過ごしています。総括的質疑も興味深く伺ったのですが、それよりも、昨年の決算審査で行った「議会における評価」に対するフォローを行う各委員会ごとの代表が実施する質疑のやりとりがどんな感じになるのかの方が今日の私の関心の的でもありました。議会として意思決定をした提案ということになりますので、市長としての受け止めも各議員個々人からの提案などよりもよほど重たいと思っていますが、そうでもないのか?!

でも、議会側からの提案に即対応できるか、できないか・・・ここについては、相対する担当部署の機動力などにもよると思っていますが、質疑応答でやり取りをすれば、「温度差」というのか、議会からの提言に対する担当者の向き合い方というのが伝わってくるのが不思議です。

今日は、審議の途中で、「黙祷」を行いました。ちょうど2011年の今日も・・・予算特別委員会の質疑の最中であり、その後の対応として、十分な質疑応答を行わないままに予算を可決したという苦い経験があります。当時の判断としては、その他の対応を優先させたのですが、それでも他市などではしっかりと議会の機能を果たすべく予算審査を行っていた議会もあり、多摩市議会の対応について賛否の声があったことは確かです。

淡々とした日常が続くことが実に幸せなことだと感謝するばかりです。今日は、一般会計の歳入までの質疑が終わり、明日から歳出の質疑へに入ります。歳出の方が、具体的な予算の使い方が明らかにされるので、傍聴しやすいかなと思います。また、答弁するのが主に課長さんたちになります。具体的な内容で質疑がされるので、答弁もより具体的でわかりやすいというのもあるのかもしれませんが、部長より課長さんたちの答弁の方がはるかに内容が濃いですし、明確だなと思うのは私だけでしょうかね・・・?そして、年齢が比較的若いかなーと思える課長さんたちの方がいい答弁をしてくださる印象。

 

 

議長公務もひと段落かな。

3月10日。東京大空襲から74年なんですよね。まずは、そのことを思い出す朝でした。そして、第42回目を迎える多摩少年柔道大会へ。飯島文彦議員も来賓として出席をされていましたが、議長として出席し挨拶をさせていただきました。今回の大会は八王子市、町田市、日野市、稲城市、府中市と近隣市の道場で練習を重ねる子どもたちが160人ほど集まり、とても盛大で賑やかでした。熱気あふれているなあと思いました。次の予定があったので、小学校2年生以下の‘めんこい’という表現がぴったりの子どもたちが試合をやっている冒頭だけを見学させていただき、もう少し見ていたかったのですが、大切な次の予定へ。

手話講習会の閉講式がありまして、遅刻しながらも出席をしてきました。無事に修了証を受け取ることができてよかった。議長公務との兼ね合いで、ぎりぎりの出席日数でクリア・・・。

この2年間を振返りますと、市議会でも手話言語条例の制定をめざして、取り組んできたこともあり、であるならば・・・と手話を学ぼうという決心にもつながったわけですし、使わないと忘れてしまうとも言われましたので、次は中級コースに上がろうかなと思っています。一緒に学んできたクラスの皆さんとの交流をさらに深めながら、言語である手話を習得していきたいです。

その後、今日は元消防団長の小泉賢氏の瑞宝双光章受賞の記念祝賀会があり、議長として出席をさせていただきました。祝賀会の発起人代表が私の前の議長でもある萩原重治議員でもあり、とても緊張しました。これは多分、私の中でしかわからない気持ちかもしれませんし、うまいこと表現することができないのですが・・・私にとって萩原さんの存在はとてもとても大きなものなのです。

そしてまた、「小泉氏のたっての希望でかたくるしくない祝賀会」ということを予め伺っておりまして、「かたくるしくない来賓挨拶」というのにもここ数日だけ頭、悩ませました。小泉さんが消防団長であった時代には、まだ議員になりたての頃でもあり、「消防団長=いかつい」みたいな勝手なる先入観を持っていたために、全く近づいたことすらないわけでして・・・消防団長としての小泉さんの記憶など一切思い出せず・・・。議長になってから、お目にかかる機会をいただき、接するときの小泉さんのことしかわかりませんので、挨拶・・・いったいどうしたものかと悩ましい限りでした。

喇叭隊のみなさんによるファンファーレというのか、演奏ではじまり、そして、発起人代表の萩原議員からの挨拶、市長挨拶・・・そして、私の番にまわってきたところで何とか挨拶を無事に終えて・・・出席されたみなさんといろいろとお話しもでき、ありがたいひとときを過ごすことが出来ました。

萩原前議長は小泉さんが団長時代の副団長を務めておられました。多摩市の消防行政と言えば、私の中ではやっぱり萩原さんだなあ。

小泉さんは来賓のあいさつなどの時、ずっと眼を閉じておられ、時ににこやかな顔になり、うんうんと頷きながら、聴いておられる姿が印象的でした。萩原さんの挨拶の中でも紹介をされていましたが、多摩市消防団の活動の発展を支え、リードしてきた方であり、まさに消防団活動の「礎」を固めてこられたのが小泉さん。本当にありがとうございます。そしておめでとうございます。

議長としてこうした場所に出席させていただく機会があることにも本当に感謝するばかりです。議長として活動ができるのは、議員の皆さんに「議長」という役職を支えていただいているから他なりません。そのことにも感謝の気持ちを一段とする今日この頃です。

小泉さんの祝賀会は最後までいることはできず、剣道連盟の総会、懇親会にお招きをいただいていましたので、そちらにも出席させていただきました。剣道連盟のみなさまは市議会とのつながりを大切にして下さるので、私はとてもありがたいなと思っています。市長は招待されても、議長は招待されないという場合もとても多いので、市議会にもご案内をいただけることがどれほど貴重でありがたいかを身に染みて感じています。こうしたことも議長にならなければわからなかったことですが、そういう意味からすると、「市議会」という存在もまだまだ市民の中には認知度が低いことも痛感するのでした。ですので、お招きをいただく限りはできる限り出席をさせていただき、これからも「市議会」とのご縁をよろしく…と伝えていくのも議長としての大切な仕事だと思っております。

和気藹々として、剣道連盟のみなさまの懇親会などで感じる年齢を超えた関係性というのは本当に心地よいというかうらやましいです。こうした場で育まれている「コミュニティ」っていいなあと思います。スポーツ活動や文化活動を通じて生まれているつながり、ネットワーク…とっても大切だと思う時、行政としてスポーツや文化政策を進めていくことの必要性を感じるのでした。

さて、今日も一日かなり盛りだくさんのことを経験させていただきました。議長公務もあともう少しで終わりが見えてきました。不安がたくさんある中での「議長」だったわけですが、たくさんの市民のみなさんに温かく対応をしていただけてありがたかったなということ。そしてまた、先にも書きましたが「議長」という役回りを私に与えて下さった議員の皆さんにも感謝の気持ちだなとしみじみと感じた夜でした。

明日から多摩市議会は予算審議です。議長は予算や決算の特別委員会には所属をしません。戦力外になっておりますので、議長室で議事運営の様子を音声で聴きながら過ごす予定です。明日は3月11日ですね。

「続けていく」ということ。今年も復興フォーラムが開催されました。

今年も、せいせき桜まつりのプレ企画のひとつ、桜ヶ丘商店会連合会の主催による「復興フォーラム2019~3.11~8年、浪江と多摩をつなぐ交流の集いの今後」が開催されました。

今年は2月に、市長と教育長が同行し、多摩第一小学校児童5名、多摩中学校の生徒5名とともにまだ避難生活を余儀なくされている浪江町の子どもたちや町民の方との交流を行いました。市長と教育長がともに子どもたちと一緒に避難席である二本松市に足を運ぶ…ってすごいことですよね。私はそれだけでも何だかすごく感激でした。他では真似が出来ないようなことだと思いますし、この取り組みが市行政や市教育委員会主導で行われているわけではないということが、さらに素晴らしいことだと思うからです。

児童や生徒代表として浪江小学校や中学校と交流をしてきた子どもたちの発表は、教育長がおっしゃっていたように、言質に足を運び、見学をしてきたその先に「自分たちが今、何ができるのか?」というところにまで深めて考えるような学びがあったことを感じることができ、大人の私たちがハッとさせられるような内容でもありました。あの原発事故で浪江町…ふるさとを出ていかねばならなかった町民のみなさんの思いや気持ちに寄り添って、子どもの中から紡ぎだされた言葉だと思うわけですが、「人がいるから‘ふるさと’になる。人がいなければ‘ふるさと’にはならない。」とする子どもの感想が重たかったですね。

浪江町からは教育長さん、浪江小学校長先生、そして元商工会長さんがお越しくださり、お話しをしてくださったのですが、「人とのつながりの大切さ、そしてまた難しさ」という話しもまた、印象に残るものでした。私の中では「難しさ」というところ、もう少し内容を深めてお話を伺う機会があればいいなと感じています。表現された言葉の裏を知りたいという気持ちになりました。

いずれにせよ、震災から今年で8年を迎えようとしている今、私たちの中からも記憶がどんどん風化していくような感じがあるのではないでしょうか?でも、まだまだ現地では震災の傷跡は癒えていない・・・それは、私も昨年夏に福島に足を運び感じてきたことです。

原発。私たちは原発に頼らない社会をつくっていかなければなりません。そのために見直すべきライフスタイルは見直さなければいけない。そして、自然エネルギーの導入を進めていくことです。原発を再稼働させてることの必要性、私たち一人ひとりが問われていることです。再稼働はあり得ない。私はそう思っています。

そしてもう一つ。今回のフォーラムでは「これからも浪江との交流を続けていくために」というテーマがあったように思います。続けていくというのはとても大変なことですね。子どもたちを現地に連れていくのもいろんな意味でとても大変なことだと伺っています。もちろん資金面でも。何とか応援していきたいですね。継続して欲しいと願っています。広島や長崎へ平和を考えるために小中学生を派遣するような事業を多摩市は実施しています。私は福島に足を運ぶこともまた、震災の記憶のない子どもたちに伝えていくという意味でも必要なことではないかと思うのです。まだまだ現在進行形であるリアルに子供たちが増えることの意味は大きいと感じています。

最後、「未来の光へ」という浪江中学校の3年生が作詞をした歌を全員で歌いました。これを多摩の子どもたちと浪江の子どもたちが歌い続けていく。これもまた素敵なことであるなとしみじみと思ったのでした。

日々の生活の中で現地のことを常に常に考えていくというのは正直、なかなか難しい。でもこうしたフォーラムに参加し、共に考える、そして学び続けること大切だなと思うのです。心の片隅で、3.11のことを何かの時に思い出す。そのことが今、多摩市で暮らす私たちにできることですね。

今年もフォーラムの企画運営をしてくださったみなさまに心から感謝を申し上げます。「継続は必ず力になっていく」と私は思います。

「カランコエの花」を見てきました。

今日は休会でした。来週から始まる予算特別委員会のために準備をするために中一日置くことになっているのです。本会議が始まってから代表質問、一般質問と答弁をする行政側も詰め詰めですので、休息というわけではありませんが、クールダウンするというのも大事だなと思ったりもします。議会事務局も休会日を挟む方がホッとできるように思います。とは言え、今日は午前中には議会だよりの編集会議が行われていたり、空いた時間を活用するというのか、議員もみな忙しい。来月の改選に向けた動きもあったりで、さらに気忙しいですね。もちろん、私も。

私は今日も午前中のうちに登庁して、行けば何かとやることもありますので、決裁のハンコを押してみたり、議長は予算審議には加わらないとはいえ、予算書を1ページずつ開いたりして、読み込む・・・とまでは言っていませんが、資料などと突き合わせながら見ておりました。そして、そのまま午後の子ども教育常任委員会の打合せ。最終日に向けて、これまで取り組んできた所管調査などの報告をまとめる作業など、委員の皆さんと一緒に行いました。

それから、私…今月号のニュース配布の段取りなどをしてから、女性センターが企画をした映画の上映会へ。「カランコエの花」。会社帰りの人にも立ち寄ってもらえたら・・・という配慮があったのか、上映開始が19時半からになっていて、ちょっと珍しい気遣いだなと思ったりしつつ、会場の関戸公民館大会議室に足を運びました。多摩市の教育委員の岩佐玲子先生もいらしていましたが、多摩市職員の皆さんが多数参加されていました。職員の皆さんがこうした映画を見てくださるのはありがたいことと思いましたね。主催したのは多摩市平和・人権課。なかなか頑張っていると思います。

映画の感想。自分だったら…ということを頭の中に思い浮かべながら見ておりました。今日はお昼の時間帯にも上映が行われて、その時には、鑑賞後に、感想を語り合うような時間を設けたそうです。この映画はただ単に鑑賞するだけでなく、その後、みんなで感想を述べ合うというのが大事なのかもしれません。ストーリーに結論があるわけでなく、考えるきっかけを映画のさまざま場面から投げかけてくれる内容でした。ただ、感想を語り合うにしても、ファシリテートするひとの力量が問われていくような気もしまして、ただ単に感想を述べ合えばいいというわけでもなさそうです。

帰りがけ、この映画を見るのが55回目だという男性から声をかけていただきました。エレベーターにご一緒になったたったの数分というよりか、1分位の会話でしたけれど、彼はなぜそんな回数を見ているのだろうか?・・・尋ねることができないままになり、気になっています。

自分自身の立ち位置。ここを深く考えさせられると共に、何ができるのか。そんなことを考えながら、帰路に着いたのでした。それにしても冷たく寒い風がふぃていました・・・。

3月議会 補正予算などなどが可決。

昨日は、だいぶエネルギーを消費した一日。今日は願ったりかなったり?な休会でした。おかげで、ちょっとした用事ができてラッキーでした。休会とは言え、市議会では来週から始まる来年度予算審議に向けた準備をされている議員さんも登庁されておりました。

さて、昨日の議会。補正予算他人事案件含め、市長の提案事項は全て可決されました。ただし、全て全会一致で可決したわけではありませんでした。市議会というのは市民社会の縮図と言われます。市民は価値観、考え方も多種多様はなずであり、賛成も反対もあっていいと思うわけですが、阿部市長になってから「全会一致」という結果が多すぎて、何となくう違和感を感じてきました。ですので、全会一致にならず「賛成多数」で可決…という結果になると、何だかホッとします。

特に、昨日は市長が専決処分を行った「学校体育館にエアコン設置工事の件」について。「専決処分を行ったことを致し方ない」「専決処分を行ったことを高く評価する」「専決処分を行う緊急性について理解しがたい」とさまざまな立場からの質疑応答が行われました。

個人的にもこの件が専決処分されたことは非常に不本意なことと思っておりまして、市議会としてはもちろん必要ならば臨時議会を開くというスタンスだったわけですが、そもそも臨時議会など開くような心づもりもなかったようですし、ずいぶんと重要なことを専決処分してしまうものだなあと思ったものです。

今回は「子どもの命最優先」という理由を掲げながらの体育館へのエアコン設置(モデル事業として)だったわけですが、「市民のために」なんていう理由はいくらでもつけられる、そのことを伝家の宝刀のように持ち出せば、何でもかんでも専決処分することも可能になるのではないか・・・今回の専決処分が悪しき前例になるのではないのか?とう危惧も出されました。

そしてまた、そもそも「学校体育館にエアコンを設置していく」という重要な意思決定の過程が明確とは言えないという点も厳しく指摘されていました。萩原重治議員が「災害級の猛暑だからエアコンを設置する。しかし、一方で地球温暖化に向けて行動をしなければならない」…ダブルスタンダードになっているのではないか、学校教育の中で矛盾が生じている!!と気持ちがいいくらいに明確にスパッと指摘をされていて、そのことを一体どう子どもたちに説明していくのか?とかなり強く尋ねておられましたが、全くその通り。

これについて、教育長もご自身の立場から「ご指摘の通りで、二酸化炭素削減など地球温暖化に向き合い行動できる子供たちを育んでいくことも必要だけれど、しかし、青春時代の大切な1ページにもなる部活動への取組みも応援しなければならない(なので中学校の体育館にエアコン設置をしたい)」と述べておられましたが・・・。

市長専決処分は最小限に留めるべき・・・とする見解があったとしても、そしてまた、状況的にも東京都との関係で急がねばならないとしても…専決処分で対応したのは多摩市だけみたい…。その意味では問われる姿勢がありそうです。

 

また、昨日の議会では「受動喫煙防止条例の制定について」の議案上程にあたって、萩原重治議員が総括質疑を行いました。これまた私たち多摩市議会では滅多に行われていないことなので、イレギュラーな感じでしたが、私は必要に応じ、委員会で詳細な審議をする前段階で、総括質疑を行うことも大事ではないかと感じた一コマでもありました。

 

帰宅してから、一年間発行してきた自分の活動報告「ほうれんそう」を読み直しました。それから、新しいニュースを作成するためにあれこれ考えているだけで夜が更けていくという…。新しいニュースが届きましたのでポスティングする段取りもしておかねばなりません。今日はたまたま休会になりましたが、明日はもともとも休会日となっています。少しホッとしつつ、週末の公務の合間を縫って、自分の活動をどうしようかと考えなくちゃと思います。

 

3月議会 一般質問の締め括り。

今日は一年間・・・修了証を受け取るための出席日数をカウントしながらの手話講習会初級講座の最終回でした。何とか通い続け、今週末の閉講式を無事に迎えることができそうです。初級講座で学んだことをしっかりと身につけて、どんな時にも使えるようにするにはまだまだ時間が必要です。もう一回、初級講座で学びたいくらいなのですが、次は中級にステップアップすることとなります。

そんなことで、ラジオで「ビーカープリン」の話しをしていて、どうしてもプリンを食べたくなったので…帰り道にスーパーへ。本当は欲しかったプリンが売り切れていたので、別のプリン。「プチモンブラン」ということで、あまりにも量が少なすぎたわけですが、まあ、身体にはやさしい大きさだったかもしれません。ビーカープリンは市内デパートなどでの催事を期待して待つことにしようっと。

さて、市議会本会議は一般質問が行われました。一番最後に発言した桐木ゆたか議員が「平成最後の一般質問」と冒頭でおっしゃっていましたが、確かにそうですね。平成最後の定例会ですね。そんなことで私は平成最後…議長を務めさせていただくご縁があるなとか感じつつ、新しい時代には一気に「昔の人」になってしまいそうな予感。そもそも「昭和生まれ」という響きにもレトロ感アップ。

今日の一般質問は、向井かおり議員から始まりました。生活者ネットワークのローテーションルールで今回限りで引退し、新しい方にバトンタッチすることが決まっています。でも、向井さんの持つ視点、あるいは質問の鋭さにはいつも驚かされますので、本当はもっと市議会で活躍してほしいなあと個人的には思うものです。今日の質問は「環境部の復活は何だったのか?」という刺激的なテーマ。阿部市長が環境部を復活させたことを評価し、大いに期待してきた議員の一人として、また環境政策を引っ張ってきた議員の一人でもあった向井さんの主張には説得力がありましたね。対する、行政側の答弁があまりにも情けない感じ…というのか、答弁する部長さんたちもある意味、とても正直?というのか、形勢悪くなると途端に声が小さめになり、自信の無さが声色で表現されておりました。

いずれにせよ、部長さんたちの答弁…もちろん議員に向けて、ひいては市民に向けて発せられるものですから、なるべく事実に即して・・・ということが大切だと思っていて、「その場凌ぎ」というのは最もよろしくないわけですし、後味も悪いなと思うわけです。そしてまた、「その場凌ぎ」の部長あるいは市長の答弁というのは、それを耳にしている部下にとっても決していい影響は及ぼさないだろうと思うものです。全く取組んでいない、あるいは不十分にしか取り組んでいないにもかかわらず、いかにもやっているような風に答弁するとか…それはややルール違反というのか、「市長の顔に泥を塗らないために一生懸命の配慮」なのかもしれませんが、「取り繕い答弁」になってしまうのは、いろんな面でプラスにはならない気がするのでした。

その後、引退表明をされている同じ会派の増田匠議員からは4期16年間の議員生活を総括し、これまで一般質問などで取り上げてきた内容を盛り込んだ内容での質問。増田さんはつねにつねに、後援会の皆さんと一緒になって質問づくりに取り組んでこられていて、その視点はいつも「新しいまちをつくっていく」ということではないのかな?って私は理解してきました。ものすごく地域に特化し、後援会の皆さんの活動地盤でもある「乞田地域」の課題解決が中心の質問とは言え、でもやっぱり、そこから見えてくる政策課題は浮き彫りになっていたと私は思ってきました。
「議員になんてなるとは思っていなかったのに、気がついたら16年になっていた。」といつもおっしゃっています。その気持ち、私もよくわかります。「議員になるために地域活動をはじめる」という場合も…往々にしてあるわけですが、増田さんは「地域のために」がいつもいつもスローガンでしたし、「議員になるために」なんてことは全く考えてこなかったというのが同じ会派で活動するようになってしみじみと感じさせられるのでした。

質問時間が終わったとたん、増田さんの笑顔が印象的でした。そして、向井さん、増田さんにとっては最後の一般質問が終わった時、議場から拍手が湧いたのに心があたたかくなりました。なぜなら、党派、会派とか関係なく、むしろ自民党会派の議員の皆さんが率先して拍手をされている感じがありました。自民党会派の皆さんの心の広さというのか、「人として」という部分を感じさせるところがさすがだなと思ったわけでした。

そして、橋本由美子議員、安斉きみ子議員、最後の桐木議員と一般質問は続きました。橋本議員や安斉議員はいつもていねいな調査活動、勉強熱心で真面目な議員活動を重ねたうえで組み立てられたいつもながらの質問、桐木議員も持ち味を発揮しての質問をされていました。

議長として自分自身が発言をするという意味で言えば、一般質問から遠ざかった2年間・・・議会でともに活動する議員の皆さんの質問に対する行政側の答弁内容以上に、その態度などなど・・・議長席ではホント、さまざまなことを感じさせられました。そのことはまたいずれどこかに書こうかなと思っておりますが、一般質問…私もそうですが、何度やっても「いつも緊張する」んですよね。議員の皆さんの緊張感がそれこそ毎回毎回伝わってきて、この緊張を行政側のみなさんは共有して下さっているのかしら?と思ったりします。

一方、答弁する側も「緊張」しているのだと思うのですが、部長さんたちはだんだんと慣れるんだなあと思うのですね。「慣れる」こと自体は悪くないことなのですが・・・。

明日の本会議は今年度補正予算からの審議からスタートです。

3月議会 一般質問の続き。

雨の月曜日。永山駅の朝街宣からのスタートです。寒かった。

市議会は本会議4日目。今日は5名が一般質問を行いました。本間としえ議員、折戸小夜子議員、大隈真一議員、渡辺しんじ議員、板橋しげる議員の質問でした。

本間議員からの「婚活支援」については…行政もついに「婚活サービス」まで手がけなければならないのかと、‘時代’を感じてしまいますが、他市などではシティセールスもかねた「出会いの場づくり」に取組んでいるという紹介もあり、「なるほど」と思ったりしました。東京都にも専用ホームページがあるというのも初めて知りましたが、こんなところにも税金が使わなければならないくらいの社会になっているということですね。

折戸議員は選挙の投票率を上げるための方策、そしてまた多摩市役所の健康度…ということで、長期欠勤している職員のこと、職場環境のことをとりあげておられました。「風通しの良い組織」というのは、折戸議員のみならず、他の議員の皆さんも指摘をされていることです。職場風土として、何となく活気のなさを感じてしまう、あるいは何か不満がにじみ出ているような感じがする…もちろん「組織」ですから…ということを議員側も理解しているわけですが、それでも「風通しの悪さ」をあえて指摘せざるを得ないような空気感というか、雰囲気がある…組織の活性化、あるいは働く職員の皆さんの顔つきが生き生きするようなことを議員側も感じたいわけですが、そのためのリーダーシップがいかに発揮されてきたのかは疑問です。「健幸都市」を標榜し、市民に訴えている市役所が「健康でない」ということを折戸議員は強調されていました。

もちろん、市役所というのか、職員さん一人ひとりメンタル含めて健康であるためにいろいろ工夫をしている、対応しているというのが市側の答弁でした。

大隈議員は「地域に居場所をつくる、増やす」という観点からの質問。大隈議員に限らず、「多世代交流」も含め、地域に交流する場を増やしていかねばならないというのは多くの議員の共通認識ではないかと思います。「ふれあい難の時代」を物語る質問ですね。行政側は「市民協働で、市民と役割(責任)分担をしながら、ともに居場所づくりに取り組んでいく」というスタンスでしたが、大隈議員は行政が責任を持って、もっと積極的に取組むべき論を主張されていたので、なかなかかみ合わない感じでしたね。市長が「大隈議員とは寄って立つ場所が違う」とおっしゃっていたように、市民社会に向き合うスタンスというか、公共サービス(=行政サービスではない)に対するスタンスの違いが浮き彫りになるようなやりとりでした。

渡辺議員からは「防犯カメラを増やして犯罪抑止」という観点からの質問。「防犯カメラ=監視カメラではない」という主張が今さらながらですが、私にとっては新しい響きでもありました。確かに抑止効果が認められる一面もありますが、やっぱり防犯カメラだらけになっていくというのもいかがなものか…と個人的には思うものです。防犯カメラに頼らなければならないというか、頼らざるを得ない時代になっているということとも言えますが、「見られてる」をずっと意識せざるを得なくなるような地域環境の居心地はどうなんだろう…と想像してしまいます。「時代は変わってきた」ということは認めつつ、監視されているわけでないかもしれないけれど…しかし「カメラだらけ」というのでは、深呼吸するのも憚られそう。
個人のプライバシーをどう考え、守っていくか?という問題とのバランスに寄り、今後の防犯カメラ増設は検討されていくことと思います。

最後は板橋議員から「住宅問題」について。住み替え支援のこと、エレベーター設置の問題、耐震問題など。多摩市にある住宅ストックをいかに活かせるか?というのは、随分前からも言われていることですが、空き家が増えている一方で、どんどんと新しい住宅も建設されている…人口は増えないのに…という状態を見ていますと、一体全体、多摩市が?というよりは、社会全体としても一体どんな方向に向かっているのだろう?と疑問に思うことも多いです。そしてまた、多摩市のことで考えても、空き家だらけの街になるのではないか?と不安になることも多いです。空き家が増えれば、それに伴って、家賃は少しくらいは下がるのかなあと思ったりもしますが、必ずしもそうはなっていない。多摩ニュータウンに大量供給されている賃貸住宅をもっと活性化させていきたいものです。限られたキャパですから、エレベーターの無い団地4階、5階にお住まいの方が1、2階に移動したいと希望を出したところでなかなか叶わないこともまた現実。このまちの「住みごこち、くらしごこち」を考えさせられます。

今日も議員の皆さんの質問から、盛りだくさん多くを学んだ一日でした。明日は一般質問最終日です。5名が発言します。締めくくりは桐木議員です。