3月議会 一般質問の続き。

雨の月曜日。永山駅の朝街宣からのスタートです。寒かった。

市議会は本会議4日目。今日は5名が一般質問を行いました。本間としえ議員、折戸小夜子議員、大隈真一議員、渡辺しんじ議員、板橋しげる議員の質問でした。

本間議員からの「婚活支援」については…行政もついに「婚活サービス」まで手がけなければならないのかと、‘時代’を感じてしまいますが、他市などではシティセールスもかねた「出会いの場づくり」に取組んでいるという紹介もあり、「なるほど」と思ったりしました。東京都にも専用ホームページがあるというのも初めて知りましたが、こんなところにも税金が使わなければならないくらいの社会になっているということですね。

折戸議員は選挙の投票率を上げるための方策、そしてまた多摩市役所の健康度…ということで、長期欠勤している職員のこと、職場環境のことをとりあげておられました。「風通しの良い組織」というのは、折戸議員のみならず、他の議員の皆さんも指摘をされていることです。職場風土として、何となく活気のなさを感じてしまう、あるいは何か不満がにじみ出ているような感じがする…もちろん「組織」ですから…ということを議員側も理解しているわけですが、それでも「風通しの悪さ」をあえて指摘せざるを得ないような空気感というか、雰囲気がある…組織の活性化、あるいは働く職員の皆さんの顔つきが生き生きするようなことを議員側も感じたいわけですが、そのためのリーダーシップがいかに発揮されてきたのかは疑問です。「健幸都市」を標榜し、市民に訴えている市役所が「健康でない」ということを折戸議員は強調されていました。

もちろん、市役所というのか、職員さん一人ひとりメンタル含めて健康であるためにいろいろ工夫をしている、対応しているというのが市側の答弁でした。

大隈議員は「地域に居場所をつくる、増やす」という観点からの質問。大隈議員に限らず、「多世代交流」も含め、地域に交流する場を増やしていかねばならないというのは多くの議員の共通認識ではないかと思います。「ふれあい難の時代」を物語る質問ですね。行政側は「市民協働で、市民と役割(責任)分担をしながら、ともに居場所づくりに取り組んでいく」というスタンスでしたが、大隈議員は行政が責任を持って、もっと積極的に取組むべき論を主張されていたので、なかなかかみ合わない感じでしたね。市長が「大隈議員とは寄って立つ場所が違う」とおっしゃっていたように、市民社会に向き合うスタンスというか、公共サービス(=行政サービスではない)に対するスタンスの違いが浮き彫りになるようなやりとりでした。

渡辺議員からは「防犯カメラを増やして犯罪抑止」という観点からの質問。「防犯カメラ=監視カメラではない」という主張が今さらながらですが、私にとっては新しい響きでもありました。確かに抑止効果が認められる一面もありますが、やっぱり防犯カメラだらけになっていくというのもいかがなものか…と個人的には思うものです。防犯カメラに頼らなければならないというか、頼らざるを得ない時代になっているということとも言えますが、「見られてる」をずっと意識せざるを得なくなるような地域環境の居心地はどうなんだろう…と想像してしまいます。「時代は変わってきた」ということは認めつつ、監視されているわけでないかもしれないけれど…しかし「カメラだらけ」というのでは、深呼吸するのも憚られそう。
個人のプライバシーをどう考え、守っていくか?という問題とのバランスに寄り、今後の防犯カメラ増設は検討されていくことと思います。

最後は板橋議員から「住宅問題」について。住み替え支援のこと、エレベーター設置の問題、耐震問題など。多摩市にある住宅ストックをいかに活かせるか?というのは、随分前からも言われていることですが、空き家が増えている一方で、どんどんと新しい住宅も建設されている…人口は増えないのに…という状態を見ていますと、一体全体、多摩市が?というよりは、社会全体としても一体どんな方向に向かっているのだろう?と疑問に思うことも多いです。そしてまた、多摩市のことで考えても、空き家だらけの街になるのではないか?と不安になることも多いです。空き家が増えれば、それに伴って、家賃は少しくらいは下がるのかなあと思ったりもしますが、必ずしもそうはなっていない。多摩ニュータウンに大量供給されている賃貸住宅をもっと活性化させていきたいものです。限られたキャパですから、エレベーターの無い団地4階、5階にお住まいの方が1、2階に移動したいと希望を出したところでなかなか叶わないこともまた現実。このまちの「住みごこち、くらしごこち」を考えさせられます。

今日も議員の皆さんの質問から、盛りだくさん多くを学んだ一日でした。明日は一般質問最終日です。5名が発言します。締めくくりは桐木議員です。