議長公務もひと段落かな。

3月10日。東京大空襲から74年なんですよね。まずは、そのことを思い出す朝でした。そして、第42回目を迎える多摩少年柔道大会へ。飯島文彦議員も来賓として出席をされていましたが、議長として出席し挨拶をさせていただきました。今回の大会は八王子市、町田市、日野市、稲城市、府中市と近隣市の道場で練習を重ねる子どもたちが160人ほど集まり、とても盛大で賑やかでした。熱気あふれているなあと思いました。次の予定があったので、小学校2年生以下の‘めんこい’という表現がぴったりの子どもたちが試合をやっている冒頭だけを見学させていただき、もう少し見ていたかったのですが、大切な次の予定へ。

手話講習会の閉講式がありまして、遅刻しながらも出席をしてきました。無事に修了証を受け取ることができてよかった。議長公務との兼ね合いで、ぎりぎりの出席日数でクリア・・・。

この2年間を振返りますと、市議会でも手話言語条例の制定をめざして、取り組んできたこともあり、であるならば・・・と手話を学ぼうという決心にもつながったわけですし、使わないと忘れてしまうとも言われましたので、次は中級コースに上がろうかなと思っています。一緒に学んできたクラスの皆さんとの交流をさらに深めながら、言語である手話を習得していきたいです。

その後、今日は元消防団長の小泉賢氏の瑞宝双光章受賞の記念祝賀会があり、議長として出席をさせていただきました。祝賀会の発起人代表が私の前の議長でもある萩原重治議員でもあり、とても緊張しました。これは多分、私の中でしかわからない気持ちかもしれませんし、うまいこと表現することができないのですが・・・私にとって萩原さんの存在はとてもとても大きなものなのです。

そしてまた、「小泉氏のたっての希望でかたくるしくない祝賀会」ということを予め伺っておりまして、「かたくるしくない来賓挨拶」というのにもここ数日だけ頭、悩ませました。小泉さんが消防団長であった時代には、まだ議員になりたての頃でもあり、「消防団長=いかつい」みたいな勝手なる先入観を持っていたために、全く近づいたことすらないわけでして・・・消防団長としての小泉さんの記憶など一切思い出せず・・・。議長になってから、お目にかかる機会をいただき、接するときの小泉さんのことしかわかりませんので、挨拶・・・いったいどうしたものかと悩ましい限りでした。

喇叭隊のみなさんによるファンファーレというのか、演奏ではじまり、そして、発起人代表の萩原議員からの挨拶、市長挨拶・・・そして、私の番にまわってきたところで何とか挨拶を無事に終えて・・・出席されたみなさんといろいろとお話しもでき、ありがたいひとときを過ごすことが出来ました。

萩原前議長は小泉さんが団長時代の副団長を務めておられました。多摩市の消防行政と言えば、私の中ではやっぱり萩原さんだなあ。

小泉さんは来賓のあいさつなどの時、ずっと眼を閉じておられ、時ににこやかな顔になり、うんうんと頷きながら、聴いておられる姿が印象的でした。萩原さんの挨拶の中でも紹介をされていましたが、多摩市消防団の活動の発展を支え、リードしてきた方であり、まさに消防団活動の「礎」を固めてこられたのが小泉さん。本当にありがとうございます。そしておめでとうございます。

議長としてこうした場所に出席させていただく機会があることにも本当に感謝するばかりです。議長として活動ができるのは、議員の皆さんに「議長」という役職を支えていただいているから他なりません。そのことにも感謝の気持ちを一段とする今日この頃です。

小泉さんの祝賀会は最後までいることはできず、剣道連盟の総会、懇親会にお招きをいただいていましたので、そちらにも出席させていただきました。剣道連盟のみなさまは市議会とのつながりを大切にして下さるので、私はとてもありがたいなと思っています。市長は招待されても、議長は招待されないという場合もとても多いので、市議会にもご案内をいただけることがどれほど貴重でありがたいかを身に染みて感じています。こうしたことも議長にならなければわからなかったことですが、そういう意味からすると、「市議会」という存在もまだまだ市民の中には認知度が低いことも痛感するのでした。ですので、お招きをいただく限りはできる限り出席をさせていただき、これからも「市議会」とのご縁をよろしく…と伝えていくのも議長としての大切な仕事だと思っております。

和気藹々として、剣道連盟のみなさまの懇親会などで感じる年齢を超えた関係性というのは本当に心地よいというかうらやましいです。こうした場で育まれている「コミュニティ」っていいなあと思います。スポーツ活動や文化活動を通じて生まれているつながり、ネットワーク…とっても大切だと思う時、行政としてスポーツや文化政策を進めていくことの必要性を感じるのでした。

さて、今日も一日かなり盛りだくさんのことを経験させていただきました。議長公務もあともう少しで終わりが見えてきました。不安がたくさんある中での「議長」だったわけですが、たくさんの市民のみなさんに温かく対応をしていただけてありがたかったなということ。そしてまた、先にも書きましたが「議長」という役回りを私に与えて下さった議員の皆さんにも感謝の気持ちだなとしみじみと感じた夜でした。

明日から多摩市議会は予算審議です。議長は予算や決算の特別委員会には所属をしません。戦力外になっておりますので、議長室で議事運営の様子を音声で聴きながら過ごす予定です。明日は3月11日ですね。