雨のひなまつり。

春の火災予防運動のPR活動として…消防団が勢ぞろいしての市内一巡パレード。各消防団からの車輌が並び、尾根幹線からニュータウン通りへ、川崎街道へ、野猿街道へ…とまわります。あいにくのお天気でしたので、沿道沿いの歓声?は少なかったとは言え、防火女性クラブのみなさんが傘を差しながら、手を振って下さったりして…ありがたかったです。

実際に、私は市長の隣、多摩消防署の方の運転する車の後部座席に乗って…沿道沿いでパレードを待ってくださっている方などに手を振っていたのですけれど、消防団の車輌は10分団まであるので10台、それから多摩消防署の大きな消防自動車なども隊列に入っていますので、壮観な風景ではないのか?と想像だけはしております。来年は尾根幹線の橋の上から、パレードを見てみたい!とひそかに思っています。

消防団の皆さんは早朝から、多摩ニュータウン卸売市場で訓練も行っていたそうです。おつかれさまでした!

その後、お招きをいただいていましたので乞田・貝取ふれあい広場の「河津桜観賞会」へ。あいにくの雨なので、乞田・貝取ふれあい館の一角で開催されていました。そろそろ終わりの方に駆け付けたとはいえ、いつものように同じ会派の増田議員をはじめ、地域の皆さんから温かなおもてなし。本当にありがたい。そしてまた、「草餅」と「さくら餅」がとてもおいしかった!

肝心なのは河津桜。濃いめのピンク色のかわいいお花がちょうど程よく開花していたものの、肌寒いやら、雨は強く降るやら…。そんなわけで、観賞することを堂々と忘れることが出来たかも…「花より団子」、そしてまた「花見酒」ということで、地域の皆さんとおいしいひと時を過ごすことができました。同じ会派の増田議員を通じて、ニュータウン開発前からの多摩村、多摩町と移り変わりをつぶさにご覧になってこられた皆さんからいろんな経験談を伺えることは私にとって貴重です。ありがたいです。

ちなみにいつも乞田・貝取ふれあい広場で開催されるイベントには多くの市役所職員幹部が招待されるのですが、私が到着した時刻には既にみなさんお帰りでした。市幹部職員がずらり並ぶというのも、この地域ならではの伝統と言えるかも。「地域づくり、くらしづくり」というのは、市民も行政も、そして議会も…みんなで協力し合うからこそ、「よりよい地域づくり」が進んでいくということをしみじみ感じられるのも、この地域のイベントかもしれません。

医師会、歯科医師会、薬剤師会の三師会が主催の市民公開講座でした。市議会にも案内が届いていましたので足を運んでまいりました。「高齢社会、健やかに生き、安らかに逝くために」というタイトルでリビング・ウィルの必要性について、日本尊厳死協会の副会長、鈴木裕也先生からのお話を伺いました。

「いのちは救えなくても、心を救う」という言葉が印象的でした。いのちをいかに全うするか・・・誰しもが迎えるわけですから。穏やかな終わりを演出していくというお話しが心に残りました。そのために必要な意思の表明が不可欠になります。高齢層の市民の方が多く参加されていまして、自分事として捉え、自分に向き合いながら、この問題を考えようとされている方、多いんだなあと感じました。

パルテノン多摩の市民ギャラリーで開催されていた「アートパラダイス展」。昨年だったか、確か、ベルブ永山のギャラリーで開催されていた気がします。

絵をはじめとして、創作活動に取り組んでおられる市民の方は多い。展示場所としてのギャラリーなど、なかなか借りることが難しいと伺っています。発表の場があることが、次の創作活動につながっていく、意欲を継続していくことにもなりますし、励みにもなるわけですから、「ギャラリー」は必要だと考えています。

ただ、パルテノン多摩の市民ギャラリーを使うためには使用料の負担が結構きついとも聞くわけですから、大規模改修した後に「もっと市民に使い勝手の良い」とか「市民がパルテノン多摩を使い倒す」なんてことを言うのであれば、利用のしやすさを工夫することも必要だろうなあと感じる今日この頃です。

同じ会派の折戸小夜子議員の絵手紙。昨年もアートパラダイス展に作品を出されていた記憶がありますが、今年もすてきな絵手紙、折戸さんのあたたかい一言が添えられて、飾られていました。

その後、別の場所で、油絵展が行われていましたので、そちらに足を運んだりして、「作品発表」って大切だなあと痛感したのでした。

雨のひなまつり。締めくくりは…ビールとひなあられの組み合わせ。それにしても寒い寒いひなまつりでしたね。明日は、また市議会本会議です。一般質問の予定です。

障がい者ふれあいスポーツ大会/諏訪小ブラスバンド定期演奏会

今年で第23回目を迎えた障がい者ふれあいスポーツ大会でした。毎年、開会式には議会からは議長と健康福祉常任委員長が出席します。多くのボランティアのみなさんが参加され、盛況でした。もともと、障がい者のみなさんは身体を動かす機会が限られてしまい、運動不足になりがちだそう。ですので、こうした場を設け、楽しみながら、身体を動かそうというのが趣旨で始まった大会だと伺いました。この一年間、修了するための出席日数をクリアするために必死に通い続けた手話講習会で学んだ成果を活かし…手話で挨拶をさせていただきました。

ところで、最近秘かな「ボッチャ」ブーム。教育長が「ボッチャを普及させたい」と音頭取りをしていると伺っております。今日のスポーツ大会の休憩中の時間、都立桜の丘学園で指導にあたられている先生がいらっしゃりデモストレーションが行われたので、その解説を伺いながら、私も健康福祉常任委員会の遠藤めい子委員長と「ボッチャ」初体験。

レクリエーションとしては、「ボッチャ」セットさえあれば気軽に楽しめるスポーツ。とは言え、個人的には運動センスの中をさらに痛感させられる体験だったなと思っております。

午前中のパン食い競争などが楽しかったので、午後からも参加し、障がい者ふれあいスポーツ大会の閉会式まで参加したかったのですが、後ろ髪をひかれるようにして…毎年楽しみにしている諏訪小学校ブラスバンドの定期演奏会へ。

小学校六年生の引退セレモニーもあわせて行われる定期演奏会なのですが、子どもたちの成長ぶり、先生の一生懸命さが伝わり、いつも感激して…涙がうるっとなってしまう会でもあります。特別支援学級の子どももメンバーに加わっているのも素敵だなあと思うのでした。今は、音楽を専門としている先生が指導をされているわけではなく、「ブラスバンド好き」な先生がすばらしい指導力を発揮されているように思います。教員には人事異動がつきものですから…諏訪小学校の伝統でもあるブラスバンドを継続していく、あるいは発展させていくためには市教育委員会の理解も必要となります。ただ、必ずしも市教委の配慮が万全というわけではなさそうです。でも、子どもたちの熱意を支えるためにピアティーチャの先生も含め、学校全体で取組む活動になっているわけで、今回で定期演奏会も25回目となっています。楽器が老朽化している問題、修理代のこと、活動を継続させていくための課題は小さいとは言えません。とは言え、地域にとっても諏訪小ブラスバンドは大きな存在。地域がさらに応援するブラスバンドにしていきたいですね。

また、ゲスト出演した諏訪中のブラスバンド部のみなさんの演奏もすばらしく、やはり音色を聴きながら「中学生だなあ」と寒心してしまったわけですが、最後には諏訪小のメンバーと一緒に演奏をするというコラボにも胸が熱くなりました。

そんな昼下がりを過ごし、演奏会の会場である体育館を出れば、外はすっかり春の陽気。とてもいい時間を過ごせたなあと…穏やかな気持ちになれました。朝から出かけ、スポーツ大会からのお昼ごはん抜きの演奏会…ということでしたので、空腹が心配でしたが、何とか人様に迷惑になるような‘音’を発することはなく終了できたので胸をなでおろしたわけでした。

明日はひなまつり。春の火災予防運動の巡回広報その他…いろいろ公私入り交じりながら、また朝から夕方までの予定をこなす一日になりそうです。

3月議会 一般質問

昨日に引き続き、市議会本会議は一般質問です。今日は5名が登壇しました。

トップバッターの池田けい子議員の「性の多様性を認める社会へ」というテーマでのやり取り、あるいは、遠藤めい子議員も「真の男女平等参画社会の実現に向けて」をテーマにした質問。いずれも多摩市議会の女性議員の存在感というのか、質問の秀逸さを感じさせるものでした(こんなところで‘女性’とか言わないほうがいいのかもしれませんが)。

しかし、多摩市には「女と男の平等参画を推進する条例」があるはずなのに、そもそも市の幹部、管理職がその意味と本質を理解しているのかしら?と疑義を抱かせるような答弁。特に、池田議員が小中学校における「混合名簿」の必要性を指摘したところで、市教委答弁は「名簿を男女別、又は男女混合にする一律的な考え方は持っていない。」「各学校の考え方、教育活動の目的などを考慮して名簿を作成していくことが良い。」というわけで、「混合名簿」に対する認識があまりにも低すぎることには驚かざるを得ません。最後、市長が登壇し、混合名簿に対し、前向きな姿勢を示したところで少しは安心したものの、市教委の認識の無さには議場の他の議員も失笑せざるを得ない感じでした。ただ、中学校の標準服というのか、制服については女子もスカートではなくスラックスも選べるようにしていく方向性が示されたことはよかったです。

いずれにせよ、遠藤めい子議員が指摘していたように、市の作成する避難所マニュアルなどの挿絵に「女性2名が炊き出しをしていて、そこから男性と子どもがご飯を持ち帰っているような図画」が使用されていることからも、私たちが「知らず知らずのうちに『性別役割分業』が刷り込まれている」ことも明らかですね。こうした図画を目にした時、「あれ?」と違和感を抱くことのできる感性を持ち合わせておきたいものです。多摩市には「女と男の平等参画を推進する条例」があるわけですから。条例の存在を意識しておくこと…大切ですね。人権意識というのか、自分自身も敏感でありたいなと思うものです。

今日は伊地智恭子議員の学校教育に関する質問もなかなか考えさせられる内容。ICT教育をどう展開していくのか?について、子どもたちの健康問題との兼ね合いは大事な指摘です。進めていきたい側はプラス面だけを宣伝し、流布するわけですが、しかし、やっぱり視力の低下をはじめ、いろいろと健康への影響も考慮しておくことは必要ですね。これだけ世の中、タブレット端末をはじめとする機器に囲まれているわけであって、もちろん子どもたちも就学前から使用もしているわけですが、「賢く使用する」ための自覚を育んでおかねばならないと思います。物事には必ずプラスもあればマイナスもある…そのことを意識して、自分自身のバランス感覚をそれこそ磨いておく必要があるでしょう。それを磨くことのできる学び、教育が求められていることは確かです。

議員の一般質問というのは、自由に発言し、意見開陳する場…とも言えますが、やはり、行政にとっては多摩市の政策づくり、今後の方向性をつくっていく上で大事な意見を拾い集めることのできる場とも言えます。そういう点で、今日の荒谷たかみ議員の質問は私が聞いていても「ほんと、そうだよなあ。」と思いました。市役所の庁舎の建て替え問題について、「将来の行政サービスがどのように変わっていくのか。本当にサービスをするために今の職員数が必要なのか。」を考慮したうえで考えていくことも必要で、「今」を前提にした議論で「必要面積約2万平米・・・」と決めてしまうこともどうなのか?という指摘。庁舎問題を議論するうえで欠かせないのが「行政サービスの棚卸しではないのか?」、業務の整理も必要であるということでした。

10年前にはまだ構想段階であったモノも、今、10年後には実用化されてしまっている・・・そのくらい技術革新も進んでいることを考えると、行政サービスのありかた、市民サービスの提供のされ方も変化していくでしょうね。そこを見越すというのはなかなか難しいことかもしれませんが、しかし、そのためには「専門家」の力を借りる必要もあるのではないか?と何気にサラッとですが提案されていたことも印象的でした。話題のAI、人工知能の活用など、おそらく自治体でも考えていく時代がすぐそこまでやってきているのでは?と思ってはいます。

さて、今日は既に今期で引退を表明されている前議長の萩原重治議員からの質問。議員生活を振り返った質問で印象的だったこととして2つのことを上げておられました。1つ目は「エコプラザの廃プラ施設」、もう一つは「子宮頚がんワクチン」のことでした。子宮頸がんワクチンについては、私も「推奨すべきではない」という立場でしたけれど、それでも国の大きな方向性と流れを受け入れざるを得ない多摩市もそれなりに従っていた状況…そこを大きく変えてくれるところに萩原議員の地道なる活動があったのは確かです。「自民党にいてよかったなあと思った」っておっしゃっていましたが、そうですね…自民党の地方議員さんたちが動いてくださったおかげで、子宮頸がんワクチンの危険性が知れ渡ることになりましたし、その効果のほどについてもきちんと私たちが学んだことは確かです。

都市農業の現場をひっぱってきた萩原議員が引退されるというのは、市議会にとっても痛手ですね。これから都市農業をもっと盛り上げていかねばならないというか、推進していかねばならない状況にもなっているため、議会の戦力ダウンになると言ってもいいかもしれませんが、きっと私たちは農政を考えていく上で、これからも萩原議員を頼りにしていくことになるでしょう「。ありがとうございます。そしてまた、これからもよろしくお願いします!」と思いながら、しみじみと最後の質問と一つひとつご自身の活動を総括されながら発せられる言葉を耳にしておりました。

そんなわけで、今日から3月。あ、ひなまつりなんですね。日曜日…たまにはお人形を出してあげないといけませんが、既に出遅れております。