交渉事なので。日医大多摩永山病院の移転建替えのこと。

一年以上前の永山駅前、URの局舎跡地の写真を引っ張り出してみましたが…今はすっかり建物は解体されてすっきり。解体中は周囲に粉塵が飛び散らないように配慮されていましたが、今はほぼ更地になっていて、近所のかたも「ここ、次は何の工事なの?」という方もいらっしゃったり、すでに、ここに病院が移転して建て替えることになっているくらいは何となく知っている方も多く、「いつ工事始まるの?」と聞かれたりもします。でも、私は「まだ、ちゃんと決まってはいません。」とか「病院が来ることも確定ではないですよ。」とお返事をしてきたところです。

 

今日は総務委員会があり、市長提出の条例改正案3件は委員会全員一致で可決。あとは委員会が所管している企画政策部、総務部、市民経済部の取組み状況について報告がありましたが、なかでも・・・「事前に目は通す」ことをさせないようにされたのかしら?と思ってしまったのが、今日の今日で資料配布されて報告されたのが「日本医科大学多摩永山病院の件」でした。明日また健康福祉委員会でも同様の内容が報告される予定になっています。

 

端的に言えば「交渉が難航している」ということ(どっちにとって難航なのか…それは立場によっても評価が違ってくると思いますが)。日医大側から提出されている文書によれば、資材の高騰なども含め、昨今の状況変化により建設費が当初の想定から70億円もプラスになり、多摩市からの援助がないと移転建替えはできません‥‥ということが書かれていました。多摩市と病院側で都度都度、文書によるやり取りがされているのですが、それに目を通す限りは、何とも言い難いやりとりが記されており、どうコメントしていいのかと、とりあえず沈黙してしまいましたが。

 

多摩市としては日医大側の要請によって、旧東永山小学校跡地と駅前のUR局舎跡地を交換し、立地による土地の評価額の違いがあり、約2億円の差額をUR側に支払うこととなりました。もちろん、市民の税金から。さらには、土地の一部「急傾斜地」に指定されていて、それが解除されなければ病院が移転できないということもあって、そのために必要な工事も実施済み。曖昧な記憶、金額不確かですが、確か数千万円レベル。できる限りでは、病院移転を前提にした環境づくりには取り組んできましたが(市民の税金で)、「それだけではね‥‥」ということのようです。日医大側からは「移転するために必要なこと」としていくつかの条件というか、項目に対する要請がありましたが、しかし、多摩市の財政状況などを考えても、そんなに簡単に「はい、わかりました」にはならないことも含まれていました。

 

ですので、そうしたことも含めて市長が日医大との折り合いをつけるために交渉を進めていました。

 

なので、議会も余計な口は出さず。もちろん交渉役である市長が不利にならないように、市民が不利益を被らないようにと見守ってきたわけです。そして、今日に至る。まずは報告を聴きおいたという感じ。個人的には、「病院側が移転を断念した時に、あの土地はどうなるのか?」という心配がますます現実的になってきたように受け止めていますが。なぜなら、噂レベルでは「日医大側は財政的な状況も勘案して、移転建替えを進めないらしい。」などとも聞こえていたので。表向きには、市側から説明される事実を「そのものだ」と受け止めて、判断し、日医大が移転できるように土地取得し、その環境を整えることも認めてきた立場ですが、やっぱり、噂も気にしつつ、気にしてきたことは事実です。

 

議会では「今後の日医大側の計画」が資料としてしっかり示されているとは言えない状況を踏まえ、市長に対しては日医大側に必要な資料の提出を求めてほしいと要望していました。税金を使うことを考えると、やっぱりきちんと判断もしていかなければなりませんし、そうそう簡単に病院に言われた内容を受け入れて、支援、援助をすることは難しいですね。もちろん、日医大永山病院が果たしている役割、その存在意義を評価したとしてもです。それは、他の民間の病院の存続に関しても同様で、地域でどんなにか果たしてきた役割があったとしても、公平公正に税金を使っていくことを考えても難しいですね。支援するしない、援助する市の基準は今のところ持ち合わせていません。これからその基準をつくる?…としても根拠などなど考えていくと実はとっても難しい。

 

いずれにせよ、今日の委員会で配布された資料も市民にもきちんと状況を伝え、経過報告するために市公式ホームページには速やかに情報掲載されることを望みます。どういう文書をやり取りしているのかとか、そのやり取りそのものを隠すことなく…文書ですから、本当はきちんと公開した方が良いのになと個人的には思っていますが、今のところ要点だけのとりまとめレベルですね。市民とどのように情報を共有しておくことが必要で大事なのかなと考えさせられます。

 

近隣住民は日々の変化を眼にしているので、やっぱり気になりますよね…(これも、5月ごろの写真ですが)。「交渉事」なので、今後の行方を見守るわけですが、かなり厳しく見立てながら、考えておくことが良いのではないかと思った次第です。

どこが違うのかなあ…。

今日は休会でした。ちょっとお散歩?というか、旧東永山小学校跡地・・・永山駅前の土地と多摩市が交換・・・を見てきました。令和9年に向けて建物建設が始まるので告知の看板が掲示されていました。いくつかシンボルツリーなのかな?と思われるような樹木が残っていましたが、これはそのまま存続するのかなあ。

さて、新百合ヶ丘に行ってきたのですが、駅前広場含め、ペデストリアンデッキでつながっていて、買い物がしやすく、便利だなあと思います。多摩センター駅前と同じようにバスロータリーがあるとか、住宅街につながる玄関口としての「駅」であったりとか、類似の要素がたくさんあり、駅ビルにある店舗についてもそうそう珍しいお店があるというよりは、どこに行っても目にすることのできるお店のラインナップなのに…でも「なんか、違うんだよねー」という声を聴いていて、その違いを実感してしまうというか。

個人的には新百合ヶ丘は駅前の佇まいが「落ち着いている」と思っていて、多摩センターと比較をすれば洗練されていて。私の表現で言えば「ガチャガチャ感」が少ない気がするのと、あとはやっぱり多摩センターとは違いキュッとコンパクトにまとまっていて、「使いやすさ」がありそうです。広々としている多摩センターは悪くはないと思いますが、しかし、その空間の魅力が活かしきれているかと言えば、そこに居心地の良さを引き出せているかが問われそうです。

「どこが違うのか」

を分析しながら、たぶん、「自分たちにとって居心地が良い」とか「自分が心から住みたくなる」にしていくと、良いのかなと思ったりします。多摩センターもですが、旧東永山小学校の跡地などURの団地建替えのプロジェクトが進んでくその先…どうなっていくのでしょうか。ここもすごく気になりますね。

 

ようやく、夏風邪も完治に近づき、マスクをしなくても迷惑が掛からないかなと思いながら、しっかり調えて、明日からの委員会に臨みたいと思います。市議会は明日からそれぞれ常任委員会が開催され、その後、決算審査が5日間、第六次多摩市総合計画基本構想特別委員会が2日間と盛りだくさんです。

この週末は市内各地の神社で秋の例大祭が行われました。コロナ禍で中止を余儀なくされ、御神輿など地域巡行も4年ぶり、久しぶりの開催に、いずれの地域でも盛り上がっていたと伺いました。

こうした伝統行事が継続されている地域で子どもたちが参加できるのはいいことだなあ。なぜ、こうした行事が行われるのか…というウンチクが大事で、ちゃんと伝えていくことが必要なのですが。私も十分に語れるとは言い難いのですが。

9月議会 補正予算。「XBB.1.5対応ワクチンのこと」

一週間無事に終わりました。喉がずっと痛くて…時々席も出るので…マスク着用。「これが正しいマスクの使い方」だったことを思い出しました。この間、「モンゴル」から届いたという塩をたっぷりいただき、ありがたい「塩」はとても大事だと思っています。焼きそばも「塩」で食べるとおいしいのですが、我が家の一押しは「キパワーソルト」です。名前がちょっと怪しい感じがしますが、とにかく美味しいです。焼きそばも「塩」で十分美味しい!

さて、今月20日から始まる新型コロナワクチン。医療の専門家でもなく、インターネットなどから情報を収集するだけ。世の中的には「反ワクチン」としてレッテルを貼られるのかもしれませんが、今まで、必要だと思えばワクチン接種もしてきましたし、子育てをする過程でも子どもにワクチンの接種もしてきました。ただ、新型コロナワクチンについては、接種するかしないかを慎重に判断すべきではないか、慌てなくてもいいのではないか‥‥と段々思えてきて、そして、ついに「ヒトでの臨床試験をしていない」…マウス実験しかしていないワクチンを接種することには慎重さが必要だと思い、議会の場でもたびたび発言しています。

今回から使用されていくワクチンは「XBB.1.5」対応に変更となります。既に「特例承認」というかたちで、日本が誇るワクチン行政のセオリーを歪めるような格好で、認められたワクチンをバージョンアップさせたものという位置づけにあり、「品質データ」「非臨床試験(マウス)の結果」だけで使用が認められたファイザー社のものです。(こちら、審査結果。なぜか、審議会部会の7月31日の資料のところに追加でアップされていて、とても探しにくい)

 

海外ではアメリカ以外には、接種に前のめりになっているところはないと聞いていますが…。今回のワクチンは「マウス」の次に「日本人」が接種をすることになり、警鐘を鳴らすかたも少なくありません。既に、今までのワクチン接種で体調を崩された方もいらっしゃり、後遺症で苦しんでおられる方もいらっしゃいます。その因果関係を特定することの方が難しい。でも、かけこみ寺を開いていらっしゃるドクターのところにわざわざ足を運ぶ方もいらっしゃると伺っています。「反ワクチン」と言われ、それこそ、賛否両論で叩かれる方が多い中でも声を上げておられるドクターなど専門家のみなさまが一般社団法人ワクチン問題研究会の発足を記者会見されました。同日、行われたジャニーズ事務所の記者会見は多くのメディアに取り上げてもらえましたが、一般社団法人ワクチン問題研究会のことを取り上げたのは河北新報のみと思われます。

 

大手のメディアが取り上げてくれないことが本当に残念。地方のメディアで奮闘してくれているところも多くて、ありがたい限り。サンテレビのニュースなども参考にしていますが、CBCニュースの大石さんの解説も見ています。インターネット時代は自分の興味関心のある話題だけにしか触れなくても済む環境が作りやすい。発信されていても届きにくい情報もありそうですね。

さて、すでに、多摩市でも次の接種に向けては、国の指示に従って、対応をしています。ただ、ファイザー社のワクチンが薬事承認され、発表されたのは今月1日のこと。ですので、初回、2回目と接種券発送の対象者には案内パンフレットと接種券のみ送付され、「ワクチンの説明書」を同封することが間に合わなかったそう。接種券が届けば、それだけで安心して、説明書を特に読むことはしない…という場合もあるかもしれませんが、やっぱり、大事なことだと思うので。今日現在では多摩市の公式ホームページでもまだ掲載されていません。ちなみに厚労省のプレスリリースはこちら。このプレスリリース資料のワクチン添付文書を見ますと、「4. 効能又は効果 SARS-CoV-2による感染症の予防」「5. 効能又は効果に関連する注意 5.1 本剤の予防効果の持続期間は確立していない。」と書いてあり、重症化を予防するとは書いていませんし、効果がいつまでなのかも確立していない…ということは、日本人が接種をして様子がわかるということ?…とか思えてしまったりで、本当にそれでいいのかしら?と。市民は「予防効果あり、重症化が予防できる」「自分を守る、家族を守る」と思うから接種するんですよね‥‥。

市は粛々と対応をする。それは当たり前のことだと思います。「法定受託事務」である限り、そこは行儀よく対応していくことも必要だと思います。ただ、私は自分が知りえている情報を踏まえて言えば、「前のめりになって接種しなくてもいいのでは」と思えてならないのです。こうしたワクチンに対して、議会の中で一つも疑義の声が上がらないという状態も違和感があるので、あえて質疑をするのです。私のもとには、「副反応」のことを話してくださる方もいらっしゃいますし、「もしかしたら、ワクチン接種が原因で亡くなったのかもしれない」とご家族が亡くなったことを悔やんで電話をかけてこられる方もいらっしゃいます。取り返しのつかないようなことが無いように…と思います。そして、生後6か月以降ということで、生まれた直ぐの赤ちゃんから接種できてしまうというのも私にとっては心配な要素でもあります。

神奈川県藤沢市では「新型コロナワクチンの副反応疑い報告、健康被害救済制度について」というページがあり、市民の状況が随時報告されています。多摩市もこうした事実を公開してもよいと思います。「法定受託事務」のワクチン接種業務・・・市の立場としては「言われたとおりにやっていく」ことを否定しませんし。市長は私の質疑について「趣旨はわかっていますので」と回答。その意を汲んだ対応をぜひ!…ですね。

※山路徹さんのインタビューシリーズより。「免疫学者の警鐘PART6「新型コロナ XBB型対応ワクチンを打ってはいけない!ファイザー実験データの “トリック” を暴く」

 

9月議会 一般質問5日目。

ようやく…先日、ポストに入っていた広報を手に取り、新型コロナワクチンの「令和5年秋開始接種」の紙面を隅々確認。「新型コロナワクチンの接種は強制ではありません。」と目立つ赤字で書いてあり、よかったとは思うものの…今回使用される予定のワクチンも「マウス実験しかしていない」ことを市民は理解しているのかどうか…本当に心配です。ということで、明日、補正予算にはワクチン接種関連についても質疑できる項目があるので確認しておかないとと思っています。

今日は一般質問の最終日でしたので、だいぶ本会議場の雰囲気もやわらかな感じになっている気がしました。ただ、自分の質問が終わり、緊張感から解き放たれて議席につくことができ、座りっぱなしの一日だったかもしれませんが。そして、飯島議員、遠藤議員、おにづか議員、あらたに議員、池田けい子議員からの質問でした。

あらたに議員が「総合オンブズマン」に関して質問をした時には、副市長が答弁をされていまして、「あ、なるほど」と思ったのですが、「公正中立な第三者機関」が仕組みになっていることは多摩市にとっては当たり前のことであっても、全国自治体に目を向ければとても珍しいこと。もともと「福祉オンブズマン制度」として発足したものが、「総合オンブズマン」として発展した歴史があるのもまた多摩市らしいというか、珍しい経過だと思っているのですが、先駆的にこうした制度の必要性を感じ、制度化できたことそのものが素晴らしいですね。私がまだ議員になる前のできごとであって、多摩市が自治体として意識が高かったことを物語る事例だと感じています。

私は今後、「多摩市子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」のもとに、「子どもオンブズパーソン」も必要ではないかとも思っていますが、「総合オンブズマン」も子どもも市民ですし、対応はするみたいですね。世田谷区の「せたホッと」のようなことができるといいなあと思うのですが、すぐには難しいのが現実です。

ところで、議員は一般質問をするために情報収集をして、資料を読みこんだり、勉強もしますし、他市などへの調査もしたりと…その精度を高くすれば、それに応じて、行政側も情報収集を頑張り、勉強もして‥‥と相乗効果が発揮されると思っているのですが、今の市議会と行政との関係性はそうなっているのかなあ…と時折感じたりもします。

やっぱり、ちゃんと真面目に市政に向き合っている議員さんの質問は私自身も勉強になります。馴染みのない分野のほうが多いというのか、何となくしかわかっていないことのほうが多く、ホント、ますます記憶力が低下している気もしていて、万能じゃない自分を感じる今日この頃です。明日は台風…その状況によっては、議会はどうなるのか?というのもありますが、今のところは予定通りに開会しますし、明日の質疑の準備に取り掛かろうと思います(今頃?なのですが)。

9月議会 一般質問4日目。

手のひらサイズの白桃!…こんなに大きい桃を見たのは初めてです。そろそろ、今年はもう白桃は食べ納めた気でいたので、とてもうれしいです。今日は自分の一般質問も終わりましたので、ホッとしますが…ホッとして、早めに帰宅して、ボーーッとしていたところに「決算についてのことなんですが‥‥」と職員さんから電話をいただき、休んではいられないなあと。考えてもみれば、本会議開催中になると、通常業務に議会対応もしなければならずで、職員の皆さんもいつもよりもしごとの 荷重が増えますね。慣れてしまえば、3か月ごとの定例会はルーティンになっていくのかもしれませんが。

さて、今日は4番目に質問の順番が回ってくるので、午前中はほぼ…今日の質問の一番最後に市長に答弁をもらうとして「何を聞くか?」を考えていたという…。

というのも、今回の私の質問は2012年の市長施政方針で述べられていたことをもとにして組み立てていたので、「市長はその時の想いをどう今も大事にしながら、市政運営をやっていますか?やってきましたか?」という内容だったのです。年月を重ね、しかも日々忙殺されていると初心を忘れがちにもなりますし…ということで、就任直後の所信表明演説やらにも目を通していたので、その当時の気持ちを持ち続けてほしい…というか、思い出してほしい…くらいの気持ちで質問をしておりました。

ちなみに市長が議会に初めて臨んだ時に述べておられたこと。私、すごく気に入っています。もちろん、だから、応援していたので(是々非々ですけれど)。

 私が市政に臨むに当たって重視していきたい基本的な考え方について3点申し上げます。
第一に、社会で弱い立場にある存在にしっかりと目を向けることこそが政治の役割であり使命であると、私は考えています。命の尊厳や人権を保障し、積極的平和を希求すことを基本的な姿勢として掲げていきたいと思います。今、学んでいる子どもたち、これから生まれてくる命、ハンディをお持ちの方、さらにはもの言えない動植物にまで幅広く目を配り、共生する地域社会を目指します。

第二は、公正で自由な社会を目指すことに貢献するということです。私は、良識ある自由に基づいた創意工夫により、活発な地域社会・市民社会の創造が可能になると考えます。お互いの価値観や意見の違いを認め合いながら議論することにより、よりよい判断を下していく。そのためにも、決定プロセスを重視するとともに手続の透明化を推し進めるなど、しっかりと合意形成を図る努力をしてまいります。

そして第三は、持続可能であるモデルを模索することです。私は、最少の経費で最良の行政サービスを提供できる効率的な仕組みづくりを意識して、市政に臨みます。これはいわゆる「小さな政府」や「大きな政府」という二元論を超え、本当に必要なところに迅速にサービスが行き届くよう、常に物事の本質を見きわめ、しがらみにとらわれず最適な仕組みの構築を目指すことです。多摩市がこれまで進めてきた行財政改革の道筋は踏まえながらも、さらに深刻化する社会経済状況、行財政環境に照らせば、改めてあらゆる計画について見直しをかけ、変化への対応を図るとともに、特にいわゆる箱ものの拡大については慎重に、スクラップ・アンド・ビルドの姿勢を基本としたいと思います。

ということで、この基本姿勢の三番目のところ。やっぱり大事なことだと思っています。目下、私の最大の課題は…自分自身の20年後あたりです。なぜなら、自分も65歳以上になりますし。「2040年問題」を今から意識した取組みを進めていくことが必要だと思っているので。高齢者が増える…だけでなくて、人手不足にもなっていく…あちこちで…。そしてその時、市役所はどうなっているか?…あるいはその時に備えて、市役所をどうつくっていくか…が問われていると思うので。これまでも様々な場面で使われてきた表現で言えば、「身の丈に合った」を考えておく必要があるのです。

そういう意味で、多摩市の「身の丈に合った」施設と言えるかどうか?

私は多摩市にとっては少し重たかったなと思いますが、今さらそれを言っても始まらない「パルテノン多摩」の存在も、過去から引き継いできた財産になるようにしていくために考えていく必要があります。今日の質問でもさらっとだけ触れておきましたが、昨年、再開館して以来…コロナ禍など理由はあったにせよ、「再開館記念事業」で実施した事業は約4000万円弱の赤字です。もちろん、市も危機感を抱いて、監督者の立場から助言などしているようですが。

私は公民館や児童館が年間チマチマと事業費を削り、それでも、職員さんたちが工夫をしたり、そのネットワークを活かしながら、努力されていることを思うと、パルテノン多摩の赤字がどうしても気になります。10の児童館・・・年間で約100万円の事業費。1館あたり10万円ということですから、どれだけの苦労があるか。例えば、超割引価格で講師を招くまでにつながりをつくるとか、ホント、その努力って…業務外の時間に行われていること。

パルテノン多摩だけが「多摩市の文化施策」を担っているわけではなく、子どもたちの日常もそのものが文化とも言え、児童館はそこに役割を果たしていて、公民館ももちろんのこと私たちの日常を支えていて、そこにも文化はあります。そう思えば思うほどに、「お金をかければいいというものではない」ということも思いますし、かといって「お金をかければ、いいものができる」という場合もあるので、そのバランスがとても大事ですが‥‥でも、「税金を使っている」意識で、「どう市民に還元していけるか」を忘れないでもらいたい。

昨年度のパルテノン多摩の事業実績を市民につまびらかに明らかにすれば、市民はどう反応するのか?…パルテノン多摩を無くすことができないからこそ、もっとよりよい施設づくりをめざすこと含めて、私たちは大規模改修をしたはずです。しかも約80億円。新しく4階にできた子どもの施設「オリーブ」はとても賑わっていて、好評ですが、肝心なのはそれ以外。そもそも「オリーブ」は純粋にパルテノン多摩の運営事業者がやっているわけではなく、多摩市子ども青少年部で引き受け、民間事業者にお任せしている事業ですし。

以前、パルテノン多摩の運営などについて議会でやり取りした際「長い目で育てていただくという視点で見守ってもらえるとありがたい。」とも言われたことがありますが、叱咤激励しながら見守らないといけないです。静観はしていられないと思っております。議会もまた、大規模改修工事にGOサインを出してきたその責任があると思っているので。

最後に今日のメモ。結局、質問の締めくくりで市長に聞いたのは「市長の考えるリーダーシップに不可欠な条件は?」でした。市長の答え「①高い理想を掲げること②決断力を持つこと③責任を取ること」。そして、「パルテノン多摩のことも私の責任です。」って市長が言い切ったのには驚きました。もちろんそれはそうなんですけれど…。「多摩市だけではなく、南多摩圏域、あるいは東京、日本の中で、さすがパルテノン多摩だねと言われるような存在に高めていきたい。そのために奮闘してまいりたい。」とおっしゃっていたので(これも、私の質問に対する答弁)、今後の奮闘に期待します。

9月議会 一般質問3日目。

バオバブの木。どこまで大きくなるんだろう…と思っていますが、水に差しているだけだと無理そうですね。今日は一般質問3日目。藤原議員から始まり、藤條議員、岸田議員、石山議員、池田かつら議員と5名。

個人的には池田かつら議員の「オーガニック給食」について関心があったので、答弁に注目していましたが、つまるところ、多摩市の学校給食センターで実現するのは難しいです‥‥ということですね。何となく鼻から諦めているような雰囲気が伝わってくるのが本当に残念。できるところからでもやってほしい…。やっぱり「食」はとても大切。

私が新型コロナワクチン接種への対応で注目をしている泉大津市の取組みには学べることがあるなあと感心してしまうのですが、例えば「ときめき給食」のようなことは多摩市でも十分検討できそうな気もしますし、つい先日・・・泉大津市と旭川市が農業連携協定を結んでいる記事もみましたが、いろいろ努力をして、やれることってありそう。市内の農業生産量が少ないから…なんてことは言い訳にせず、出来ることを探せそう。ちなみに、泉大津市の南出市長さんは「食の安全保障」という観点からも、全国の生産地と連携していくことの必要性を考えているようです。ちなみに泉大津市の「マタニティプロジェクト」もとてもよく考えられた取り組みだなと感じています。(参照;泉大津市ホームページ)。いろいろ工夫をすればできることもあるはずで、その根底にある「こうしていきたい」という首長なりの強い想いがあるかないか…ここ、最終的に問われることですね、きっと。南出市長さん、素晴らしいなあ。ちなみに、学校図書室の地域開放とかも進めているようです。視察してこようかなー。参考になることをいくつか取材できそう。

そんなわけで、明日の一般質問に備えて、少し頭のなかみを整理したいと思います。

9月議会 一般質問2日目。

この場所から、富士山を見るのはとても気持ちが良いのです。まだ富士山は「真っ黒」。週末から富士山に登山へ行くと準備をしていた娘は天候により断念していましたが、私は眺めるだけでいいや。今日は一日、よく雨が降りました。本会議二日目で、一日中議場にいると外の天気がどうなのか…とか気にして気にはしていないのが正直なところですが、帰る時にはすっかり晴れ間も見えていました。

さて、一般質問の2日目です。トップバッターだった本間議員が認知症対策に関する質問をされていて、他人事ではないので興味深くやりとりを聞いていたのですが、「当事者性」ってやっぱり大事だなと感じます。認知症の当事者はもちろんのこと、支える家族の当事者性も。その立場になってみないと分からないこともあって、当然ながら、「当事者性」というのはとても個別的であり、全てに対応しきることは難しいのは事実ですが、「地域包括ケア」とか「インクルーシブ」を考えていくときには切っても切り離せない関係にあるなあと。本間議員がご自身の経験を語られていたので余計に…ですが、実際に、認知症当事者の家族と24時間を共にすることは「忍耐力」という一言で片づけられるような問題ではないと感じています。

長寿社会というのは、認知症高齢者が増えていく社会というのか、高齢化が進むほどに認知症の方も増えていくことになりますが、介護は子育てとは「辛さ」の種類が違っていて、私は介護の方が重たく辛いように思っていて、それに対する支えは「周りからの理解」とかそういうことではなく、介護をしている支え手が物理的にも精神的にも倒れないようにするにはどうするか…をもっと考えていかないと大変になるなと感じているのです。子育て中に「大変ね、頑張ってね」とよく声をかけられましたが、声かけ以上に、「具体的な支援・援助が欲しい」という気持ちになるのと同じではないかなあと。これから、介護の担い手そのものが先細りになっていく社会。この現実に備えが本当にできていると言えるでしょうか。結局、家族が担わざるを得ない…そんな状況になっていくのではないかと想像してしまいます。

今回、私は「行政サービスの量と質」のことについて質問をするので、一体、どんな答弁が戻ってくるだろう…と思っているのですが、かなり近い立場でしらた議員が質問をしていた気がします。しらた議員は、今後、私たち議会でも改めて議論することになっている「第6次多摩市総合計画」のことを念頭に、「第5次多摩市総合計画」の施策の実効性を尋ねておられましたが、やっぱり、一つひとつ取組みの内容を「どう総括していくのか」は大事な視点ですね。第5次総合計画の第3期基本計画に基づいて行政運営が行われている最中ですが、計画の大部分が新型コロナウイルス感染症への対策とニューノーマルへの意向を見据えた取り組みの推進と並走することになったため、予め設定した「成果指標」による定量的な評価が難しかったという答弁がされていましたが…。

最近、今まで以上に「この先、とても不透明」とか「不確実」とか言われ、先を見通すことの難しさが語られるわけですが、未来のことはいつも不透明で不確実でわからないことだらけ・・・それはいつの時代であっても同じではないのかなあ・・・と思うこともなきにしもあらず。「VUCA」を意識してのことなのかしら。そうであるなら、なおさらのこと組織運営としては「データに基づいた客観的な意思決定」が求められる気がします。そういう意味で、議会とどのようなデータを共有するのか、それをお互いに分析しあうのか…という視点が大事。

そんなわけで、今日は質問者が4人でしたので、いぢち議員と橋本議員と続いたのですが、いぢち議員が取り上げていた「ESAT-J」(中学校対象のスピーキングテスト)問題ですが、当初はBenesseだったものが、ブリティッシュ・カウンシルに変更しただけで、今まで語られていた問題は解決できたのかしら?…というのも気になりますが、それ以上に、今後は、中学校3年生だけでなく、中学校1年、2年生もプレの位置づけ?で受けるようになる…そうなるとますます、小学生から(あるいは未就学の年齢から)、「使える英語」を身に着けるべく「英語塾」が流行りそうですね…。「国語よりも英語?!」という感じで。学校の授業だけで「使える英語」が本当に身に着くようになるのか‥‥という話しで。橋本議員の「PFASによる汚染」のことですが、もちろん「PFAS」についてはどこに汚染源があるのか?も含めて、きちんと明らかにしてもらいたいですし、安全確保も優先と思っていますが、そもそも、「水道水」は一応、安全とは言え、どれだけの消毒液が添加されているか…というのは知られた話でもあって、水質についても…本当にそれでいいの?と思えるような水質基準の見直しが行われていることも事実(農薬類の目標値を規制緩和しています。もちろん人体に影響ない、安全だから…と理由なんですが)で、知られていない。

ま、日本は世界でもトップレベルの「農薬大国」ですし。ネオニコチノイド系の農薬など…使用を奨励しているのかと思うほどに、規制まで緩くしているのが日本…それと真逆なのがヨーロッパです(参考記事)。「不都合な真実」という言葉がはやった時期もありましたが、こうした分野には不都合な情報がたくさん潜んでいるのではないかと私は思っていて、できるだけインターネットなどで「安全」を意識した情報収集をしていますが、一人ではなかなかやりきれなことも多く(こういう記事もあります)。東京都や国レベルで解決してもらわなければならない事柄もたくさんあるわけですが、市民の暮らしに一番身近な自治体でできることって何かを考えさせられます。

9月議会が始まりました!

昨日はスーパーブルームーンということでしたが、雲が去るのを待っていられずに何となく見たかなーでおしまい。今日からの定例会開会に備えたわけではありませんが、残暑などに疲れやすい時期のような気もします。「30年以上愛され続ける味」というピーナッツの飴をいただきました。とても久しぶりに見て、すごくうれしいわけですが、やはり…価格をなるべく据え置くためか、大きさが一回り以上小さくなっている気がします。私は同じシリーズ?塩飴もお気に入り商品の一つですが。

そんなわけで、いつもと何ら変わらずで定例会が始まりました。また、感染症の流行が言われているので、体調を崩されている方もぽつぽつと増えていますね。気をつけないといけないと思っていますが、私も朝夕の気温の変化に体調がついていけていないのか、あるいはクーラーを浴びすぎてなのか、喉が痛いです。加えて、ひどい口内炎ができているので、食事も美味しさが70%くらいに下がる気がします。体調万全でいることは何においても優先で、大切なことですね。

さて、今日から5日間の本会議は一般質問です。今回は議長を除く25名全員が質問通告を提出しているので1日5名ずつですね。予定はこちらから。私は来週水曜日の4番目です。今回は行政サービスの「質と量」のことを尋ねてみようと思っているので、そういう視点で周囲を眺めていることも多いですが、一般質問などのやり取りを聞いていても思うのは、各議員からも次々と提案されることもあったりで、行政も大変だなあと。確実にやっていかなければならないことは何かを見極めながら、なおかつ、どうせやるなら、ていねいにしっかりと取り組んでいくことが求められると思っていて、そのためにも「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」を迫られるときに責任のある判断を下していくことがこれからもっと必要になると感じています。

新しくできた中央図書館に行ってみました。内覧会の時とは異なり、実際に、施設が稼働して、市民の皆さんが利用している光景を見つつ、そしてまた、既に利用された方からの意見もいただいていて、それとも照らし合わせながら、館内を一巡。先着順で利用できる閲覧席など、空くのを待つのに気が遠くなるかもな…というのはそのとおり。利用された方からの声を聴いてみると「期待感が大きかったんだなあ」と感じています。期待が大きかった分に、実際に完成した図書館を利用してみての感想が寄せられるので。「調布市のたづくりにあるように、思い切って学習室をつくった方が良かったのでは?」という声も聴いていて、頷けるかも…でした。限られた閲覧席について、譲り合って使用する…なんてことは、なんか、まず無理ですから。

今日は関東大震災から100年なんですね。9月1日と言えば、2学期の始まりで、「引き取り訓練」というのが小学校時代の思い出なのですが、今は「引き取り訓練」は別に実施しているようです。今朝は、青少年問題協議会諏訪地区委員会であいさつ運動。子どもたちのランドセルが本当に色とりどりになっていて、時代が変わったなあとしみじみとしてしまったのでした。

篠塚さんが今日、一般質問していた「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」ですが、こうしたことに本気で取り組める多摩市になってほしいものです。