こりゃ大変だな~と思う議長公務

今日は午前中は3月定例会に先立ち、全議員向けに市長からの提出議案の説明などがあり、その後、昼食休憩もせずに都内へ(多摩市も都内だけれど、都内へ行くと言う)。

市議会議員共済会の代議員会がありましたので出席してきました。すでに「議員年金」は廃止されているのですが・・・制度廃止前に受給権などが発生している人たちへの年金給付は未だに存続しておりまして・・・。全国の市議会議員数は平成30年度ですと19,508人存在していて、きっとこの中にも制度廃止前から議員をされている方もいらっしゃるわけなので、きっと引退された暁には議員年金を受給される方もおられると考えつつ・・・現在、退職年金、遺族年金などを含めて議員年金を受けられている方の数が約48,000人もいるという・・・。何とも言えない、残務処理をしているというのか、議員年金廃止されて以降に議員になった人たちには何の‘アレ’もないというのか、出席するにもいささか複雑な気持ちにならざるを得ない会議でもあります。

そして、私の場合は…随行してくれる事務局長とともに議長公務ですので’議長車’で1時間もあれば会場に到着できるわけですが、「代議員会」というのは全国通津浦々の市議会の議長さんたちが、そのお役目として出席しなければならず・・・北は室蘭、名寄、歌志内から南は名護、南城という・・・各地域からもわざわざお出ましくださるというので、「ホント、大変だなあ。」と思うのでした。

別の場で聞いたところに寄れば、こうした地方から都内での会議に出張する場合・・・8連泊をしてその他陳情など含めた諸々をこなすというケースもあるらしく、それこそ・・・地域活動が十分にやり切れないという悩みもあって「議長のなり手がいない」なんてボヤきがあるとか。

今日は、長野県は駒ケ根市の加治木今議長がちょうど斜め前の席にお座りでして、ご挨拶をさせていただいたのですが・・・「前回の選挙の時は無投票だった。」とおっしゃり、選挙が行われないということに危機感を感じている・・・とお話しをされていました。「なり手不足」と。

私の場合は、あまり先を考えずというよりか、17年前に初めて議員に立候補したときに「自分の将来のこと」というよりか、議員年金のこと等頭にはなく、考えてもいなかったわけですし、そもそも私の世代は給付されないだろうなあ…と思っていたわけですが、当時はまだ「議員を3期やれば議員年金の受給権が持てる」という制度が存続…毎月年金として約8万円が報酬から天引きされていましたね。数年たって、議員年金制度が廃止されたとき、4割引きされた残りの約6割ほどが返還金として戻ってきたわけですが…「えっ?4割引き?」って感じですよね。

そして、今では議員年金制度はありませんし、将来への備えは全部、自己管理をしておかねばならず。今でも「議員はどうせ年金があるんでしょう。」等と言われるわけですが、とんでもない!…なので、一般の企業にお勉めなどをされている若い世代の皆さんが将来の身分保障などを投げ打つ勢いで世のため、人のため、社会のため、地域のため…と議員に挑戦しようと一発奮起するかと言えば、子育て中世代など現役バリバリで家族がいる場合にはホント・・・難しいと思っています。いわゆる「ジバン、カンバン、カバン」の3拍子が不足なく揃っていれば話は別だと思っていますが。

まだ都会にある多摩市の場合には恵まれているのかもしれませんが、地方に行けば報酬が10万円、20万円台のところもあり(これは額面であって、ここから税金、保険料他必要経費は差っ引かれていく。)、「若い人に『議員に挑戦してほしい』と言いたくても言えない」という状況がますます深刻な問題になることは想像に難くありません。まあ、多摩市であっても、正直、「後継者が見つからない」という声を伺ったこともあり、地方議員の成り手を発掘することの難しさはあるのだと考えます。やっぱり「バリっと現役世代」を求めようとするとなかなかハードルが高いという話しを最近も耳にしました…。

いずれにせよ、地域がとても大事になり、地域それぞれがもっと創意工夫をしなければならない時代にあり「議員のなり手不足」が問題課題になっている状況を解消していくこと、「何がネックになっているのか?」にきちんと向き合っていかなければ、「豊かな地方自治」とか「民主主義の発展」ということも見込めなくなっていくのではないか?と個人的にも考えております。

今日は市役所のポストが「ペンキぬりたて」でした。

今さらながらの読書。

今日はいつものように議長室で過ごし、まあ、諸々・・・何かはやることがあって、あっという間に一日が終了。ずっとカバンに持ち歩いていて、なかなか読む時間がないものの、やっとまともに読み始めております。両方とも読みやすく、楽しく読み進められそうです。

ところで、今日、副市長と話しをする機会があり…と言っても、まあ15分くらいのことなんですが、「曲がったことが嫌い」な方なんだなあとつくづく思うわけですね。立場はそれぞれ違うこともあり、考え方が全く同じとかって言うわけではありませんが、「筋を通す」というのか、「曲げられないものは曲げられない」という姿勢を感じると、何となく安心できる感じがします。何と言うか、これからもぜひ、その姿勢を頑固に貫いてほしいと思うものです。このところ世の中全体的にも、「事なかれ主義」が横行しているような気がしています。これもまた私の感覚的なものなんですけれど…。でも、やっぱり「事なかれ主義」というのは私は良くないと思う。

そんなわけで、今日は、夕方に副市長とちょっとした意見交換ができたことで、なんか気持ちがスッとするところがあり。頑固過ぎても困るわけですし、ある程度、柔軟さも大切だと思うわけですけれど。とは言え、「事なかれ主義」というのは、組織をダメにしていく。

副市長にはしっかりと舵取り役の一人として手腕を発揮してもらいたいと期待するのでした。そんなわけで、今日はまたピアノのレッスンで私なりのリフレッシュをし、明日はまた3月議会前の全議員への議案説明会、午後は市議会議長会のお役目で都内まで出張です。

3月の議会に向け。

一日を振り返ると、結構いろんなことがあって、スイッチ切り替えをしております。午前中にちょこっと用事があって、市民の方のところに立ち寄りましたら、‘きんかん’をおすそ分けしていただきました。ニガ甘い感じがいいですね。ハチミツ漬けにするまでもなく、このまま食べてしまうこととなりそうです。

今日は3月議会に向け、提出予定の議案などについて全議員説明会に先立つ正副議長への説明がありました。私たちの任期では最終の定例会ということもあり、そしてまた、私にとっては議長として迎えるのも最後の議会になるわけ・・・今から無事に終わってほしいことを願うのもおかしな話ですが、とりあえず、最後まで気を抜かないで臨みたいなと思っています。

心残りのこともいくつかはありますし、議員活動は一人で、まあ、自分の思う通りにできたとしても、議会活動というのは決して一人でやっているわけではなく、議会事務局も含めて、全体で取組んでいかなければならないので、ちょうどいいペースを見極めながら・・・と言っても、一番スローペースに合わせるわけではなく、「今のベストを尽くす」で日々を過ごしたつもりですけれど、まあ、それもなかなかうまくも行かないなーと思うこともありますね。でも、「一人でやっているわけではない」と思うことで、自分自身の気持ちに折り合いをつけていくわけでした。

地域にはいろんなことを考えて、行動しようとする人がいらっしゃって・・・。お話を伺うたびに、なるほどなあと感心させられることもたくさんあり。私もあれこれやりはじめて、自分にとっての中途半端会を感じ始めた瞬間にストレス化していくことも多いので、自己コントロールというのか、ストレスを溜めない術が大事であると肝に銘じながら・・・可能な限り、お役にたてるといいなあと思うわけなのでした。

帰宅しましたら、娘が大量にクッキーやらケーキを焼いておりまして、「ああ、バレンタインデーなのか」と思い出しました。作ることが楽しみの一つになっているのだろうと思うわけですが、味見をした感想についてはぐっとこらえておくことにしました・・・。エライな私。

議案説明・・・ああ、定例会が近づく足音が急にボリュームアップしてきました。自分自身も4年間を総括、そしてまた、議長としての2年間をますますふりかえる時期になったんだなーと思っております。

3連休終わって、2月も折り返し!

積雪予報が当たらなくて本当によかったです。でも、底冷え・・・の3連休でした。多摩市社会福祉協議会が法人化して45周年を迎えて行われた福祉大会に出席。議会代表としての挨拶。45周年という節目でもあり、表彰された方がいつもよりも多かった気もしましたが、地域福祉を推進していく「要」としての役割・・・今後、ますます社会福祉協議会には求められていきますし、表彰された方々をはじめとするみなさまには、これからも今までと変わらず、地道にていねいに地域づくりを進めてくださることでしょう。

課題が全くないわけではなく、動けば動くほどに課題が次々と見えてくるのではないか?と思っています。地域の実情、現場で地域づくりに汗をかいている皆さんの苦労は人知れず。そのことにつねに想いを寄せ、市議会としても「よりよい一歩」が重なっていくように後押しをすることが必要だなと感じています。

福祉大会が終了後は、首都大学東京の阿部彩先生の講演会も行われました。子ども青少年部とタイアップした企画。エビデンスをもとにした「子どもの貧困」というか、子どもが置かれている現実の厳しさについて、示唆に富むお話しやご意見がうかがえました。子どもや子育て家庭の実態を掴むために行った調査結果、データの裏付けがあるお話しには説得力がありました。参加者の皆さんと先生のお話を共有できたというのが大きかったのではないか?と思っています。

「未来をつくる子どもへの投資を最優先にしたい」というのは私がいつも考えていることでもありますが、「子どもが安心して成長していくことのできる環境づくり、公的なセーフティネットとは何か?」「行政は何をすべきなのか?」という視点から再考するとき、多摩市の取組みはどのように評価していけるか。改めて考えてみたいと思います。

東京都行政書士会 府中支部の新春の集いが開催されましたので、来賓として出席。その後は、剣道連盟のみなさんにより行われた祝賀会へ。剣道連盟でも以前、会長をされていた丹藤武雄先生が剣道有功賞を受賞されたのです。「丹藤武雄杯」が創設されるようです!この賞の受賞は多摩市では初めてのこと。とても栄えある賞なのです。多摩市剣道連盟にとっても「重み」のある受賞であったことは間違いなし…と思っております。おめでとうございます。

その祝賀会の席で伺ったのですが、市内小学生でもすばらしい活躍をされている剣士がいらっしゃるそうです!日本一!ということで。

剣道連盟のみなさんは、いろいろな行事などに議長をお招きいただき、ありがたい限りです。武道にはあまりというかほとんど縁のなかった私ですが、みなさんから多くのことを学ばせていただいています。

連休中日の日曜日は「健幸まちづくりシンポジウム」へ。年度内一度くらいは足を運んでおかねば・・・と思っていましたので、その盛況ぶりも含めて、学んできました。参加者は比較的年齢層はお高め・・・会場はほぼ満席で、こうした企画に興味関心のあるみなさんは多いことを感じますし、潜在的にはもっともっとたくさんいるのだろうと思った次第です。

どんなことでもやっぱり「知る」ことから始まる!なんだと思います。だからやっぱり、「知らせる」ことをしていかなければいけないのだも思うのでした。情報発信は大切です。

その後、「多摩平和まつり」へ。今年で25回目。手づくりのお祭りで、毎年ほぼ同じスタイルで開催されているようです。恒例の「劇」の発表があり、戦時中に生きていた同世代を一生懸命演じている現代っ子たちの姿に今年も触れることが出来ました。演じた小中学生たちの感想をゆっくりと聞いてみたいなあという気持ちにもなりました。

ちょうど関戸公民館のギャラリーでは「絵手紙」の作品展も開催されていました。エスカレーターの乗り場からギャラリーを見ると何だか素敵でした。

そんなこんなで、相変わらず連休もドタバタしながら、公務をこなしまして、やっと昨日は一日ゆっくりというか・・・自分のことができました。遅れ遅れになっていたこと・・・後回しになっていたことができたので、ようやく気持ちがスッキリ。

そしてまた今週がはじまりました。今日は自動運転バスの実証実験の試乗が行われまして、東京都の副知事、市長、副市長、副議長他のみなさまと一緒に乗車をしてまいりました。なかなか乗り心地が良かったですね。マスコミ取材もありましたので、どこかで話題になっているかな。私の想像を超えるスピードでの技術革新・・・こんなことができてしまうんだ・・・とすごい!とわくわくし、関心しますね。また、運転手の人手不足解消にもなるという話しも聞くと、確かに・・・と頷けるわけです。とはいえ、どちらかといえば、アナログが好きな私には一体、どこまで進んでいくのだろう・・・と複雑な気持ちにもなるのでした。人工知能のことも含めてですが、何だか、私の能力では及ばないところまでにどんどんと突き進んでいくような気がしてしまい・・・何となく取り残され感があるのです。

それにしても「未来だ!」を感じたというのは言うまでもないことです。

 

 

 

東京都市議会議長会研修会

「妥協」は「敗北」ではありませんから・・・。

今日の研修会で最も印象に残った言葉ですね。最終的には多数決で議会全体の意思を決定する。その時に賛成、反対に分かれることは当然。とは言え、議会として「まちの課題」について優先順位をつけて、課題解決に向けて取り組んでいくことが求められている…というのが本日、研修会講師の東京大学名誉教授の大森彌先生より。

「議会として」というのがまさにポイント。市長から出される議案への賛否はそれぞれの立場からあってしかるべきですし、多摩市議会のようにいつもいつも(たぶん打率で言えば限りなく100%に近い)全会一致というのも不可思議なことなんですが…先生のご指摘のように「多摩市議会として」…議会全体で課題を抽出し、課題解決にむけた政策提言などに取組むこと…手前味噌と言われるかもしれませんが、多摩市議会の場合にはかなり前向き、積極的な活動ができているように思っています。(あくまでも感覚的なものかもしれませんが、他市との比較において)。

議論を始めた時の「自分の考え」が、最終的には変化していてもいい。

これもまた、先生が指摘して下さった大事な点。「結論ありき」で議論する、討議するわけではないですから…。協議を進め、多様な意見に学びながら、自分自身の認識が変わっていくというのか、発展していくというのも当然にあるでしょうね。自分の考えが変わるということ、「妥協」とも言うわけですが、考えが変わったことに対し「ブレた」なんて指摘をされることも多々あるわけですが、必ずしもそういうものではない…という意味で、大切なご指摘だと受け止めました。

そしてまた、「ていたらくな議会であっても、存在意義がある」という先生からのお言葉もありがたく頂戴いたしまして、先生からの応援のメッセージであると受け止めた次第です。

最後に、「議会事務局の職員さんを激励する!」ということで、大いに労うことの必要性までご教示いただきまして、なかなか機知に富んだお話しであったと思います。

週末3連休は雪予報にて・・・。いろいろ予定があるのでやや心配です。積もらなければいいなあ。

南多摩議長会の要請行動。

今日は、八王子市、町田市、日野市、稲城市、多摩市と5市の議長がメンバーになっている南多摩市議会議長会の要請行動でした。京王電鉄本社、多摩都市モノレール本社、JR東日本八王子支社、多摩都市モノレールを訪問し、要望書を提出してまいりました。半日仕事…という感じ。要望書を手渡して、あとは各市議長からの発言の機会もいただきましたが、特に多摩市内駅に関していえば「ホームドアの設置」をお願いしておきました。あとはモノレール本社では、町田市、あるいは八王子市への延伸についても取り組んでいただきたいこと・・・ただし、事業採算性との見合いも考えた慎重な対応をしてほしいことも付け加えておきました。多摩市議会としては多摩都市モノレールが距離のわりには運賃が高い、通学定期の割引率の拡大を求める意見書を市議会としても提出しておりますので、そのことも付け加えておきました。

多摩都市モノレールは20周年を迎えています。節目を迎えて駅舎の改装などにも取り組んでいくようですね。ぜひ、モノレールの多摩センター駅も「ハローキティに会えるまち」にふさわしくならないかなあ…とお願いしてみました。

ところで、今日は午前中に議会運営委員会が開催され、その後、予算決算特別委員会の理事会、そして、午後には神奈川県愛川町からの視察の受入れと市議会的にはかなり盛り沢山な一日でもありました。明日は、午前中は議会だよりの編集会議が予定されていて、午後は東京都市議会議長会の研修会です。こちらは毎年恒例で26市の議会が集結して開催するもの。学識経験者の方の講演を伺う約2時間…講師には当たり外れがあると思う。明日はどんなお話が聞けるのか…。

毎日慌ただしく過ぎていくために、また・・・やらねばならない事務作業が滞ってきた。今月号のニュースをとりあえず作成、これから印刷に出すところです。

「待つ」から「出かける」へ。

今日は午後から恵泉女学園大学で大学生のみなさんと市議会との意見交換会でした。議会運営委員会中心に協力してくれる議員が集まりました。実は、本当は午前中、東京医療学院大学でも意見交換会を実施する予定でしたが、インフルエンザ流行による授業スケジュールの変更に伴って、今回は見合わせることになり残念。

考えてもみれば、遡ること平成22年9月に議会基本条例を制定してから、報告会や意見交換を実施してきた中で常に課題になってきたのが「若い世代の参加者が少ない」ということ。何とかして、若い世代を呼び込みたい…とは言うものの、受け身で「待つ」姿勢ではなかなか難しいことを感じてきたこともあり、今回は市内大学に趣旨をご理解いただいての「出張方式」で自ら足を運んでの開催を試みたというわけです。

三階副議長と一緒に新年明けに市内大学への挨拶回りをし始めたことで、大学のみなさんにもご協力いただけるようになったのように思います。いきなり「やらせてください!」といったところで、なかなかすぐにはできなかったことではないかと思うものです。

一方、実際に大学生との意見交換会をやるにしても…議会側も「さあ、どうやって場づくりをするのか?」と意外と考え込んでみたり…結果的には「大学での勉強を踏まえて、どんな社会人になりたいのか?」というのがテーマに。個人的にはいろいろ思うこともありましたが、議会運営委員会で決めたテーマなので、どんな風に意見交換が進んでいくのかしら?とちょっぴり心配でした。また、このテーマで意見交換をしたことが、どんな風に議会の活動、私たちの政策提言に結びついていくのか?についても若干イメージが出来ておらず。

とは言え、初回だったこともあり、まずは大学に出かけていくこと、そして大学生の皆さんに「市議会を知ってもらう。市議会議員と直接話をしてもらう。身近な存在であることに気が付いてもらう。」ことができれば、それだけでもちょっとは前進かもしれない…とも思ってみたり。

そんなわけで、大学生の皆さんが約15人ほど集まって下さり、3つのグループに分かれて意見交換をさせていただきました。いずれのグループも、テーマに沿ってガッツリと議論をしたというよりは、和やかな雰囲気で、大学生の皆さんからの意見を引き出すことに注力をしていた感じです。かなり問題意識の高さを感じました。留学生の皆さんの参加もあり、「こんな風に、市民が議会に参加できる場があることにびっくりした」とおっしゃっていましたが、日本の中でも…全体を見回してみれば、まだまだこうした取組みを実施している地方議会が増えつつある…という状態で、まだまだ多数派というわけではありません。

恵泉女学園大学は平和、アジアとの交流を含めた国際交流、園芸など特色のある教育を通じ、社会で活躍ができる女性、それも「芯の強さ」をしっかり磨いていくことを大切にされていると考えているのですが、そうした大学教育、プログラムの中で学んできた学生さんたちなんだなあという意見を聞くことができました。これから「多文化共生」あるいは「多文化交流」の視点はますます欠くことができない世の中になっていく。言われているほどに、地域社会はまだまだ国際的には開かれていないというのか、多文化共生にはなっていない現実の中で、「もっと、いろんなかたちで地域とも連携していくことが必要」という問題意識を強く感じていることがわかりました。

せっかく多摩市で大学生活を過ごす4年間…学びを実践する場、あるいは想いをカタチにする場として、もっともっと地域を使って欲しいなあと願っていますが、その窓口がわかりにくい、あるいはアクセスするにもハードルが高いと感じさせているのかもしれないなと思ったり。私たち市議会が大学生と地域のハブになれるようなことができたら面白いのになあなんて個人的な感想です。

「地域との交流」が今日の意見交換のキーワードになっていたように思います。明日、議会運営委員会が開催されるので、時間があれば、今日の意見交換会のことについても総括というか、反省点も含めて出し合うことになると思っていますが、大学生との意見交換会も「何のために実施するのか」をもう少し十分に話し、準備をしたうえで、取り組んでいくことも求められる気がしました。次回に(と言っても、改選後)活かしていきましょう!

ご協力いただきました恵泉女学園大学に感謝感謝です。

 

 

瓜生小学校の社会科見学が終わる。

何せ…初めてのことで、受け入れる私たち議会側も緊張していた瓜生小学校6年生の社会科見学。無事に終了しました。当日協力スタッフとして募った議員の皆さんも…朝の打合せで、流れの説明とそれぞれの役割分担を伝え…ということで、ぶっつけ本番だったのですが、そうとは思えない演技力?…模擬議会では部長になりきり!

私はいつもどおり、事務局が作成してくれたオリジナルの議事次第を読むのが役割でしたが、議員の皆さんは子どもたちからの鋭い質疑にその場で答弁!模擬議会では「議案」が提出されていました。ちなみに議案は「多摩市立児童センターの利用料徴収に関する条例の制定について」というもの。もちろん架空です。

でも、子どもたちにとっては「児童センター」と言えば、何となくイメージできるのが「児童館」。ですので、ちょっぴりリアルですね。私たちの身近な話題を扱うところが多摩市の議会ということを感じてもらう、知ってもらえたと思います。この議案は、「年々、児童センターを利用する子どもたちが減少傾向にあるので、任期のある大型遊具や、最新のゲーム機やマンガや絵本などを新しくそろえたい。そのためには費用が掛かるので、利用する子どもたちから利用料金100円を徴収して購入費用に充てたい。」というものです。そして、市長は「購入する遊具などは、子どもたちの意見を聞きながら決定していきたい」というものでした。

市長役の三階副議長もバッチリな演技力でしたね!

実際に子ども議員になった6年生のみならず、先生も本会議場に入って、議席に座って…「緊張した!」とおっしゃっていましたが、子どもたちも「本物の議席」に座り、模擬議会の前には「実際の審議の進め方」について動画を見てもらいました。

この動画の完成度もまたすばらしい。監督、監修は議会事務局職員ですが、シナリオがかなりおもしろく、「うさぎ市」の「ぴょんぴょん市長」が「犬とネコを飼っているご家庭に『どうぶつ手当』を支給する…といっても、ドライフードの『カリカリくん』」という議案が提出したとする想定で、「どうぶつ部長」が「くま議員」「とら議員」「やぎ議員」の質疑に答弁するという仕立て。子どもたち、ものすごい食い入るように動画を見ていて、真剣でした。

そして、その後の模擬議会。子どもたちは動画で学んだ議事進行の流れと同じように・・・それぞれ賛成、反対の立場で質疑をし、さらには討論も行い…最後は採決。もちろん、子どもたちには「100円の利用料金」は受け入れられることなく、否決されたわけですが、それこそリアルに議事進行を体験してもらうことができたのではないかと思っています。

最後には、「何でも質問タイム」を設けたわけですが、「議員の服装は決まっていますか?」、「議員の皆さんはどのくらい休日がありますか、どんなふうに過ごしているんですか」とう質問から、「議案を出せるのは市長だけなんですか?」、「今日は会期は1日ですが、議会の会期はどうやって決まるのですか?」とか…議会運営に関わる質問まで多岐にわたりまして、かなりの盛り上がりでした。

今回は…模擬議会については、予め学校でも議案に対する賛成、反対について子どもたちの希望で班に分かれたグループ学習をしてもらい、そこで「質疑したいこと」を出してもらっていたので、子どもたちの質疑内容を把握していたんですね…ですので、事務局長、次長、係長などがかなり真剣に「想定問答集」を作成し、議員はそれを見ながら「部長らしく」答弁が出来たこと、また、何でも質問についても…予め、それぞれ応える議員の順番を決めていたためスムーズでした。議長としても、誰を指名するか迷わずにすみました。このあたりは、議会事務局と事前打ち合わせしておいてホントよかった!と思います。

それにしても、急に仕立てた授業?でしたが、若者プロジェクトの3名の議員のおかげおかげ・・・飯島議員、大隈議員、本間議員おつかれさまでした。子どもたちの様子を、理事者控室(議会の時に、職員が待機している部屋)のモニターでチェックをしながら、進行管理をし、子どもたちと議会との距離を縮めてくれる役回りをしてくださいました。

というわけで、最後には「せっかくここに来たので」ということで、6年生全員と参加した議員で議場で記念撮影もすることができました。とりあえず、無事に終わって良かった・・・・と胸をなでおろした瞬間に、私はスイッチを切り替え、局長と一緒に全国市議会議長会基地協議会へ。

出発予定時刻を過ぎておりましたが、何とか理事会にも間に合って到着することができ、途中に薮中三十二さんからの90分の講演も挟んだ…何と3時間30分にも及ぶ会議に出席し…ぐったりでしたが。でも、そこから戻って、今日は手話講習会でしたので、出席!これ以上欠席すると修了できなくなってしまうので、何とか頑張って出席しないと…あと少し…と自分を奮い立たせております。

基地協議会では相談役の市岡ひろみち佐世保市議会議長さんにもご挨拶をさせていただきました。こうした場所に来ますと、いろいろな雰囲気の議長さんがおられまして、とても勉強になります。佐世保市は父のふるさとでもありますし、私にとっても懐かしい場所の一つです。数回しか足を運んだことない割には身近ですし、思い出のある場所。

さて、今日の社会科見学…「市議会議員になりたいなあ」「市長になりたいなあ」ってチラリとでも思ってくれた子どもがいたらうれしいなあ。私は、午後から出張でしたが、議会では午後から鹿児島県霧島市議会からの視察の受入れを行い、お客様続きでしたが、無事に一日が終わったようでこちらもよかった。仕事は増えても、「この取り組みは意義がある」と思えるようなこと…「やってみて、よかった」と感想を持てるようなこと、手ごたえを感じられることができるというのはありがたいですね。そして、議会全体で取組んでいけるということ、議員も職員も「市議会をより子どもたちに身近なものに」という同じ目標に向けて取組めたことも良かったのではないかなあと思います。今日一日もありがとうございました!

「実際に、行動している人の話しだったから面白く聞くことができた」

今日はいつもどおりの月曜日の朝…永山駅へ。「相変わらず、演説せずに人とばっかり喋っている」と私を横目で見ながら通学する娘に言われながらも、「今日から仕事を頑張ります」とわざわざ私のところに立ち寄って宣言してくれる顔なじみの皆さんといつもどおりに話をしてしまう。彼、彼女にとっては、きっとここで宣言することが一週間の始まりに大切なんだろうなあと思うのですが、「ちゃんと演説したほうがいい。」とも言われながらも、一方では「演説しても聞いている人なんていない。」というふうにも言われるところも難しいことですね。

さて、午前中は生活者ネットワークの岩崎みなこ議員が呼びかけをされたCAPの就学前プログラムの勉強会があったので参加していました。実際には3日間で子どもたちに行うプログラムをギュッと凝縮して見せていただきました。いらしてくださったのは「CAPハレノヒ」のみなさんです。就学前の子どもたちに「安心、自信、自由」という大切な権利のことをどんな風に伝えていくのか等、とても興味深く話を伺っていたのですが、途中から「打合せ」が入ってしまったので途中退席…最後まで参加できずに残念でした。

「権利」

これを子どもたちにわかりやすく伝える言葉として「してもいいこと」と置き換えていたところには「なるほど」と思いました。そしてまた、権利をとられそうになる、大人の言葉でいえば「侵害される」となるのかもしれませんが、その時には「悲しい気持ち、嫌な気持ち、困った気持ち」になることを子どもたちに伝えるとともに、「イヤ」ということの大切さも伝えていく…そして、子どもどうしでのトラブルなどがあって自分では解決できない時には、助けを求めていいということも同時に学ぶような内容になっていました。もちろん、助けを求めに行く先は、信頼できる周りの大人…となるわけで、子どもたちにとっては身近な先生やお父さんやお母さん、あとは、おじいちゃん、おばあちゃんでもいいんだよ…なのですが、児童虐待あるいはイジメなどのニュースを見ていると、なかなか厳しい現実があり、頼れるはずの大人が実は頼れなかった…みたいなことも往々にしてあるような気がしてならないのでした。このあたりは、行政にとっても課題になるところですね。

今日の勉強会で、最も聞いておきたかったのは「性被害防止」に向けた内容だったのですが、残念ながら聞き逃してしまったので、またいずれ機会を得て、学んでおきたいと思います。小さな子どもたちの場合、「顔が知らない人」から性被害を受けるというのはよほどのことがない限り考えられないことなのです。

午後からは「多摩ニュータウン再生プロジェクトシンポジウム」。今年で第6回目を重ねるのですね。毎回、基調講演にいらしてくださる方のお話は示唆に富んでいて面白いわけですが、今回が最も私にとっては役立つ話が聞けましたし、全体的にも今までで一番満足度の高く楽しめたシンポジウムでした。ちなみに基調講演は藤村龍至さんでした。実際に手がけておられる鳩山町のコミュニティ・マルシェのことをはじめ、とても説得力のあるお話を伺えたわけです。

そのことをズバリと言い当ててくれたのが市民委員として、基調講演の後の座談会で発言してくれた多摩市ニュータウン再生推進会議の市民委員の加藤さん。「藤村先生の話しはどうして面白く聴けたのかと言えば、自分で行動していらっしゃるからだなあと思った。」と。ホント、そのとおりで、単に知っている事例の紹介や研究発表で話が終わらなかったからこそ、ものすごく心に響く話だったのだと思います。住民とのワークショップなどの話しは、今までもいろいろな事例等聞いてきましたが、先生の場合は単なる研究者の話しに留まらなかったところが新鮮でした。建築家というスキルをお持ちだからこそ、取組めていることとも言えますが、ワークショップの結果をきちんと具体的な「カタチ」にしてしまうところがすばらしい。

それにしても、藤村先生と柴さんの対談はおもしろい。特に「今ある建築や道路の全部は建て替えることはできない。みんなが少しずつ我慢しなきゃいけない。つまり、日本の社会は大人にならなきゃいけないんですね。」という藤村先生のご発言には同感。ここに今、私たちはみんな悩んでいるんですよね…。

多摩市でもこれから…もっともっと、公共施設のリニューアルなども問題になる中、やっぱり、新しい発想で市民もともに考えていけるようなプロセスを取り入れたいものですね。そしてまた、新しい発想で取組んでいくために適切にサポートしてくれるような専門家の力を借りて…(藤村先生の鶴ヶ島プロジェクトのように)。これからの時代に必要な「カタチ」とはなにか?そのツクリ方そのものから、やり方、手法を変えていくことが求められていることを再確認した時間でもありました。

いずれせよ、「実際に行動している人」にならなければ、いけない…と感じさせられた昼下がり、得した気分になれたのはよかった。そして、またシンポジウムが終わってから、もう一度…市議会へ戻り、明日の瓜生小学校の社会科見学受け入れに向けての準備の最終確認。準備その他で最後の最後のところ、フォローするのはやっぱり事務局なんですよね。私もその後の予定があったので、ギリギリまで、準備を確認して帰路に。

議場見学に留まらない小学生の社会科見学の受入れをやってみるという心意気で取組んでいるわけですが…子どもたちの反応はいかに…かなりドキドキです。「やりましょう」と議会運営委員会で決まったとして、その先が…意外と大変なわけでして、2週間くらいのスピードで明日の授業受入れに向けた準備を進めてきました。誰が…って、若者プロジェクトの議員3名、飯島、大隈、本間議員と副議長と私と議会事務局で。とりあえず、できるところまででベストを尽くす…もっと、きちんと準備をすれば、もっとすごいことができるのかもしれませんが、明日はまずは2週間ベストを尽くしてやれたところで、ご披露することとなります…(実際の明日の進行などについても…準備してきたメンバー以外の議員にも協力はしてもらうとはいえ、明日初めて伝える感じで…)さて、どうなるやら。

あっというまに2月…

きゃーっ!2月になってしまった…というくらいに、あっという間の2月1日。今日は兵庫県は加古川市の議会運営委員会のみなさまへの視察受入れよりスタート。本間としえ議員と一緒に対応させていただきました。「議会基本条例をつくらなくても議会改革は進めることができる」とする考え方のもとで、いろんなことに取組んでいらっしゃるよう。今日の視察のテーマとしては私たち多摩市議会でやっている決算審査での「施策評価」のことでしたが、私たちも紆余曲折しながらの「今」、あくまでも「到達点」を紹介させていただいています。

たいてい驚かれるのは、「これだけのことをやっていると、大変でしょう?」あるいは「忙しいでしょう。」ということなのですが、それについては「はい。その通りです。」ということで、多分、多摩市議会の活動は他市から見れば異常なほど忙しく…そして、「議会事務局さんも大変ですね。」と我が市議会事務局の職員さんを労ってくださるのですね。

実際のところ、大変と言えば大変で、初めて議員になった人はもちろんのこと、議会に異動してきた職員さんも「意外と忙しい」「想像以上の忙しさ」という感想を持つのではないかな?と思います。でも、実はそれが当たり前と言えば当たり前ですよね。行政活動は日々日々進んでいく…そこにちゃんとついていこうとすれば、今のやり方でも本当は不十分かもしれない・・・って思うこともありますよ。

ということで、午前中の視察対応が終わり、午後は南多摩市議会議長会。今年は日野市が事務局を担当しているので日野市役所まで出張しました。写真にあるように、日野市は土方歳三没後150周年をシティセールスの一つにしているようで、職員さん手づくりの缶バッヂや「誠」と文字の書かれたオリジナルファイルをお土産?としていただいてきました。ちなみに、南多摩市議会議長会を構成しているのは八王子市、町田市、日野市、稲城市、そして多摩市の5市の議長。今日の議題は来週予定されている恒例の「鉄道事業者への要望行動」についての確認などでした。また東京2020聖火リレーのことも話題になりました。今度、東京都市議会議長会として聖火リレーに対する要望書を協議される予定になっているので事前の情報提供がありました。

そして、日野市役所から戻って、今度は来週予定されている議会運営委員会に先立つ打合せ。また、来週いよいよ・・・と迫った瓜生小学校の社会科見学受け入れの準備状況の確認。瓜生小学校の社会科見学受け入れはかなり本格的になっていて、子どもたちが議員になって質疑をしたり、討論したり…という予定にもなっております。実際に「瓜生小子ども議会」を議場で開催するのです。楽しみです。

ということなんですが、この準備に追われているのが議会事務局…あまりにも瓜生小学校の先生たちが熱心で、熱意溢れているため…やっぱりそれにきちんと応えたいと…かなり入念な準備が重ねられているのですね。今回の社会科見学の受け入れは議会運営委員会で決定したプロジェクトとは言え、議会事務局の奮闘ぶりが凄すぎます。当日の子ども議会で…議案提案する市長役は副議長が担当します。そしてまた、答弁をする部長の役割は議員が担当します。子どもたちは質疑をしっかりと準備をしているので、それに対応して・・・部長さんたちが的外れな解党をしないようにと想定問答を作成しているという…さすが、市長部局で答弁作成などをしたことある職員さんたちのスキルは高い!

こうして、無事に今週も終了。あっというまに夕方を迎えました。夜は久しぶりに早めの帰宅ができました。よかった。明日は東村山市議会主催の議会報告会にゲストでお招きをいただいております。所沢市議会議長と私でゲスト出演するという・・・一体どんな議会報告会なんだろう?!とこちらも興味津々で参加させていただく予定です。