東京都市議会議長会研修会

「妥協」は「敗北」ではありませんから・・・。

今日の研修会で最も印象に残った言葉ですね。最終的には多数決で議会全体の意思を決定する。その時に賛成、反対に分かれることは当然。とは言え、議会として「まちの課題」について優先順位をつけて、課題解決に向けて取り組んでいくことが求められている…というのが本日、研修会講師の東京大学名誉教授の大森彌先生より。

「議会として」というのがまさにポイント。市長から出される議案への賛否はそれぞれの立場からあってしかるべきですし、多摩市議会のようにいつもいつも(たぶん打率で言えば限りなく100%に近い)全会一致というのも不可思議なことなんですが…先生のご指摘のように「多摩市議会として」…議会全体で課題を抽出し、課題解決にむけた政策提言などに取組むこと…手前味噌と言われるかもしれませんが、多摩市議会の場合にはかなり前向き、積極的な活動ができているように思っています。(あくまでも感覚的なものかもしれませんが、他市との比較において)。

議論を始めた時の「自分の考え」が、最終的には変化していてもいい。

これもまた、先生が指摘して下さった大事な点。「結論ありき」で議論する、討議するわけではないですから…。協議を進め、多様な意見に学びながら、自分自身の認識が変わっていくというのか、発展していくというのも当然にあるでしょうね。自分の考えが変わるということ、「妥協」とも言うわけですが、考えが変わったことに対し「ブレた」なんて指摘をされることも多々あるわけですが、必ずしもそういうものではない…という意味で、大切なご指摘だと受け止めました。

そしてまた、「ていたらくな議会であっても、存在意義がある」という先生からのお言葉もありがたく頂戴いたしまして、先生からの応援のメッセージであると受け止めた次第です。

最後に、「議会事務局の職員さんを激励する!」ということで、大いに労うことの必要性までご教示いただきまして、なかなか機知に富んだお話しであったと思います。

週末3連休は雪予報にて・・・。いろいろ予定があるのでやや心配です。積もらなければいいなあ。