「待つ」から「出かける」へ。

今日は午後から恵泉女学園大学で大学生のみなさんと市議会との意見交換会でした。議会運営委員会中心に協力してくれる議員が集まりました。実は、本当は午前中、東京医療学院大学でも意見交換会を実施する予定でしたが、インフルエンザ流行による授業スケジュールの変更に伴って、今回は見合わせることになり残念。

考えてもみれば、遡ること平成22年9月に議会基本条例を制定してから、報告会や意見交換を実施してきた中で常に課題になってきたのが「若い世代の参加者が少ない」ということ。何とかして、若い世代を呼び込みたい…とは言うものの、受け身で「待つ」姿勢ではなかなか難しいことを感じてきたこともあり、今回は市内大学に趣旨をご理解いただいての「出張方式」で自ら足を運んでの開催を試みたというわけです。

三階副議長と一緒に新年明けに市内大学への挨拶回りをし始めたことで、大学のみなさんにもご協力いただけるようになったのように思います。いきなり「やらせてください!」といったところで、なかなかすぐにはできなかったことではないかと思うものです。

一方、実際に大学生との意見交換会をやるにしても…議会側も「さあ、どうやって場づくりをするのか?」と意外と考え込んでみたり…結果的には「大学での勉強を踏まえて、どんな社会人になりたいのか?」というのがテーマに。個人的にはいろいろ思うこともありましたが、議会運営委員会で決めたテーマなので、どんな風に意見交換が進んでいくのかしら?とちょっぴり心配でした。また、このテーマで意見交換をしたことが、どんな風に議会の活動、私たちの政策提言に結びついていくのか?についても若干イメージが出来ておらず。

とは言え、初回だったこともあり、まずは大学に出かけていくこと、そして大学生の皆さんに「市議会を知ってもらう。市議会議員と直接話をしてもらう。身近な存在であることに気が付いてもらう。」ことができれば、それだけでもちょっとは前進かもしれない…とも思ってみたり。

そんなわけで、大学生の皆さんが約15人ほど集まって下さり、3つのグループに分かれて意見交換をさせていただきました。いずれのグループも、テーマに沿ってガッツリと議論をしたというよりは、和やかな雰囲気で、大学生の皆さんからの意見を引き出すことに注力をしていた感じです。かなり問題意識の高さを感じました。留学生の皆さんの参加もあり、「こんな風に、市民が議会に参加できる場があることにびっくりした」とおっしゃっていましたが、日本の中でも…全体を見回してみれば、まだまだこうした取組みを実施している地方議会が増えつつある…という状態で、まだまだ多数派というわけではありません。

恵泉女学園大学は平和、アジアとの交流を含めた国際交流、園芸など特色のある教育を通じ、社会で活躍ができる女性、それも「芯の強さ」をしっかり磨いていくことを大切にされていると考えているのですが、そうした大学教育、プログラムの中で学んできた学生さんたちなんだなあという意見を聞くことができました。これから「多文化共生」あるいは「多文化交流」の視点はますます欠くことができない世の中になっていく。言われているほどに、地域社会はまだまだ国際的には開かれていないというのか、多文化共生にはなっていない現実の中で、「もっと、いろんなかたちで地域とも連携していくことが必要」という問題意識を強く感じていることがわかりました。

せっかく多摩市で大学生活を過ごす4年間…学びを実践する場、あるいは想いをカタチにする場として、もっともっと地域を使って欲しいなあと願っていますが、その窓口がわかりにくい、あるいはアクセスするにもハードルが高いと感じさせているのかもしれないなと思ったり。私たち市議会が大学生と地域のハブになれるようなことができたら面白いのになあなんて個人的な感想です。

「地域との交流」が今日の意見交換のキーワードになっていたように思います。明日、議会運営委員会が開催されるので、時間があれば、今日の意見交換会のことについても総括というか、反省点も含めて出し合うことになると思っていますが、大学生との意見交換会も「何のために実施するのか」をもう少し十分に話し、準備をしたうえで、取り組んでいくことも求められる気がしました。次回に(と言っても、改選後)活かしていきましょう!

ご協力いただきました恵泉女学園大学に感謝感謝です。