12月議会 健康福祉常任委員会

冬野菜がおいしい季節になったなあと思いながら、お店の店頭に並んでいる野菜などを見ているわけですが…今週来週と夕方以降の予定が全部塞がっているという…この時期ならでの日々が始まっております。

さて、今日は昨日に引き続き、委員会。健康福祉常任委員会が開催されました。議案としては「西永山福祉施設条例」の制定が提案されました。西永山中学校だった場所に建設中の都営住宅と併設するかたちで、多摩市の施設の建設が進んでいます。もともと、学校跡地の活用を検討している中でも西永山中学校の跡地については「福祉の拠点」となっていたことから、その流れを受け継ぐ形で現在に至る…。今、建設されている福祉施設には高齢者、障害者のための施設が入居することになっています。入居する事業所などについては条例が制定されたのち、募集をするという段取りです。

こうした条例制定については、正式に議案として提案されるまでに所管する常任委員会に予め情報提供されています。前回の定例会中に開催される委員会の協議会などで、「次の定例会に条例を出して行く予定」ということで説明され、委員会としてもそれに応じて、事前に必要であれば担当部署と勉強会を行ったり、意見交換したり…と情報共有の努力がなされているのですが、こうしたやりとりをしているのも珍しいというか、「そんな風に行政が対応してくれるの?!」と驚かれることがあるので、その点…多摩市の行政は開かれているというのか、議会とのコミュニケーションを大事にしようとしている…と言えるかもしれませんね。

今日の委員会の協議会でも、次の定例会(3月議会)に提出される予定の「(仮称)受動喫煙防止条例」の素案や条例制定に向けての取組み状況についても報告が行われていますが、すでに先月末に委員会としても勉強会を行っていて、「条例を制定していく過程」をしっかりと議会とも共有して足並みをそろえて取り組んでいるあたり…やっぱり多摩市らしいかなと思ったりするのでした。

ところで、今日の健康福祉常任委員会ではこの間、力を注いで取り組んできた「(仮称)多摩市手話言語及び障害者のコミュニケーション保障条例」の制定について、今の私たち議員の任期中(来年の4月末まで)に条例制定までをやり遂げることは難しいと判断したため、その旨をこれまで協力して下さった障害者団体のみなさまなどにお知らせすることの確認が行われました。当事者である皆さんとの情報共有、意見交換などのやり取りはもちろんのことですが、議会で条例を制定していく過程において行政側とどのようにやりとりを進めていくべきなのか、立法過程をどう作るか?についてもまだまだ仕組みとして構築されているわけではなく、行政側が立法過程を議会と共有しているのと同じような形でどんな風に取り組んでいけるか?は課題です。
私たち議会は条例提案する機能を持っているとはいえ、しかし、その条例に基づいて具体的に動く、業務を執行する立場にあるは行政であることを考えると、忖度ではなくて、きちんと「行政」を慮るということも必要。「条例を作りっぱなし」にしてしまってはダメ…ということになると、余計に議会と行政とのコミュニケーションが求められそうです。今回、私が学んだことの一つかなと思っています。今回の学びを、市議会の機能をさらに高めていくため、あるいは市議会活動の発展にどうつなげていこうか?結び付けていけるかな?と考えております。

明日は生活環境常任委員会が行われます。

12月議会 総務常任委員会でした。

マンションのクリスマスツリー。昨日は議長公務があったので、初級手話講座をお休みしておりまして、そのかわりの夕刻からの手話のレッスン。毎週1回の手話講座を休むだけで使えなくなるというのか、忘れてしまうという…覚えるスピードの遅さと忘れるスピードの速さを実感しております。ですので、そのかわりというわけではありませんが、こうして「使う機会」をつくることがとても大切。でもまだまだ筆談が必要。「少しずつやれば大丈夫」と励まされながら、何とかやってます。

今日は総務常任委員会が行われました。ちょっとした問合せやらに対応していて、最初から最後まで委員会室で同席することはできなかったのですが、インターネット中継や議会事務局には音声が聞こえてくるので助かります。特に今日は「財産の減額貸付について」審査されましたが、市民保養所として、時代を重ねるたびに’お荷物’のような存在になり、議会からも整理すべきと厳しい指摘がされてきた「フレンドリーふじみ」について、月額1万円…年間12万円で賃貸することで話が整ったとのこと。貸付先は「富士見高原リゾート」。月額金額だけで聞いてしまうと「えっ!」と思うわけですが、「隣接する八ヶ岳少年自然の家の運営と良好な関係で活用してくれる先」という条件を最優先に考えるとすれば無難な選択かなと思ったりします。

その他議案については、それほど論議になることもなく、あとは協議会に。ちなみに、多摩市議会での委員会の議事次第はホームページにアップ(多摩市議会→会議のお知らせ→定例会の日程)されています。

さて、永山!そしてまた、新しい取組みというのか、地域づくりのためにいろんな工夫がされていて…工夫の裏には汗をかくみなさんの存在があるのが本当にありがたい。うれしい。今週土曜日には、なんと!箱根駅伝出場壮行会が行われます!これも新たな取組みです。今年は、イルミネーションにも気合いが入っている永山(というかグリナード永山)。みんなで盛りあげたいですね。

パルテノン多摩の基本設計…ちょっと心配。多摩市体育協会の会員交流会。

今日は休会でしたが、私の所属している子ども教育常任委員会、また健康福祉常任委員会でもメンバーが集まって打合せをしていました。私たち子ども教育委員会はパルテノン多摩の大規模改修工事の基本設計が進んでいることもあり、先日の委員会で現段階での図面というのか考え方が示されていますので、それについて再度確認をしたり、委員会としてどのようにこれから議論を進めていくのか?について意見交換をしたところです。正式には来週、子ども教育常任委員会が開催されるわけですが…とにもかくにも案件がぎっしりあるので、これはまた別途日程を確保していかなければ追いついていかない…と考えております。

それにしてものパルテノン多摩の大規模改修。基本設計が進んでいるとはいえ…相変らず、ハードとソフトが分離されているというのか、「設計思想」がよくわからないところ多々見受けられます。改修後のパルテノン多摩の運営、事業展開についてどんなイメージがされ、共有されているのだろうか?イメージがしっかりと共有されていなければ、そのために必要な設計ができあがるわけがありません。現時点で、パルテノン多摩の4階については、室内で子どもが遊べる拠点づくりを考えていて、その方向性については否定するものではないのですが…しかし、なぜか「土足で遊べる広場」なんて発想で設計が進んでいるようで、全くもって私には理解できない!室内で子どもたちが遊べる楽しい拠点が土足???

少なくとも多摩市内児童館を見回しても外から入ってきたまま遊ぶのではなくて、ちゃんと下駄箱があり、靴を脱いで遊ぶわけですね。もちろん、公民館にあるプレイルームにしたって靴は脱ぎますよ…それが、示されたというのか説明された内容では、子ども広場約223㎡については「土足で遊べる」ようにするなんていうので驚き!私が見学に行った「子ども広場」で室内にある遊び場で土足そのままなんて場所に出会ったことはありません。とりあえず、土足で遊べる室内のプレイルームを設置して賑わっているところの事例があるならば、それを調べてほしいです。私のアンテナにはそうした場所はひっかかってきません。

そしてふと思ったこと。部長や課長たち…多摩市内の児童館やあるいは他の場所でもいいですけれど、デパート、あるいはキッズカフェ等など室内の遊び場を利用して子どもと遊んだ経験が乏しい方々なのかもしれない…と。子育てに関わってきた時間が少なすぎる…と自覚症状のある私ですが、ちょっとくらいは室内の子育てひろば等などで子どもと遊んだ経験があり、あるいは運営する立場の皆さんの意見も聞いたことがあり、それを通じて感じることは子どもの遊び場で大事にしなければならない「衛生管理」の問題等など、たくさんの気くばりがいるということですね。運営者側の立場に立てば、どう考えても「土足はないでしょ」と思うのですね。一体全体、どんな子ども広場にしようとしているのかしら?

土足で遊びたい子どもたちはわざわざ室内ではなく、隣接している多摩中央公園で思いっきり走り回ってもらえばいい。

ということで、委員どうしで意見を出し合って終了。まだ、基本設計も現段階で…ということなので、これから発展していくとは思っておりますが、今、示されている図面から私の中には運営イメージが湧いてこないというのがすごく問題であって、なんか、インスピレーションが働かないのか鈍っているのか…。基本設計…大丈夫?と心配なのです。(4階の子どもエリアのことだけに限らず、他のところでも同じようにイメージがしっかり固まりきらずに基本設計が進んでいるなんて…わけありませんよね?というのが私の心の声。)

それにしてもいきなり極寒が到来して、身体の調子がいまいちになりそうですね。体調管理万全にしないといけないと気を取り直して、夕刻から多摩市体育協会の会員交流会に出席しました。市長をはじめ、議員もお招きをいただいていますので、みなさんと一緒に。議長挨拶の際に、他の議員の皆さんと一緒に壇上に上がれてとてもうれしかったです。議員一人ひとりの力があって市議会が存在しているので、もちろん代表するのが議長ということになるのかもしれませんが、みんなで議会で頑張っていることをPRできるような場面を作って下さるのが本当にありがたかったです。他の議員の皆さんも一緒に出席しているのに、議長だけ一人が壇上に上がるというの…あんまり好きではないんです。

会場のサンリオピューロランドのレストラン。いつものようにキティちゃんの登場に会場は沸きました!そして、テーブルごとに写真撮影もありました。キティちゃんの隣に並ぶと…小顔効果バッチリ♡

体育協会に加盟している会員の皆様…なかなか私も時間配分が上手くできずに、まずは顔を存じ上げている皆さんのご挨拶、そしてお話をしている間にあっという間に終了時刻。終わって、外に出ましたら…さらに冷え込んでいてビックリしました。さて、明日から委員会が始まります。

今日の体育協会で乾杯には副議長!珍しい一枚♡

 

12月議会 無難な議事進行にて明日は休会。

「まるわ柿」をいただきました。地域地域には特産品というのか、すごく美味しいものがあるんだなあと感激しております。まだまだ日本各地には私が知らないものだらけ(当たり前ですけれど)…。

今日は補正予算、人事、あとは各常任委員会に付託する議案の提案が行われました。いつもどおり10時に開会し、補正予算ではいくつかの質疑が出されたものの、まあ、無難にというか終了しました。おかげで会派での意見交換やらを進めることができ、この後の常任委員会の審査に臨むにあたっての準備ができてよかった。ちなみに、明日は休会になりました。とは言え、委員会に向けた準備なども含めて、打合せがあります。

思いっきり、壁におでこというか眉間をぶつけました。自分でもなぜぶつけたのかがよくわからないのですけれど、普通はそんな風にはならないでしょう…と思われますが、眼鏡をかけていなかったからだと思います。たぶん。外見からはわからないのが不幸中の幸いかもしれませんが、若干の腫れと眼の上が何だか重たい感じです…。

加えて、今日は悲しいお報せが届きまして、とても力が抜けてしまいました。帰宅しましたら、かわいらしいお花が首をタランとしていました。水が切れてしまったようですが、復活するかな。

 

12月議会 一般質問が終わりました!

忘れたころに送られてくるものだ…と思いましたけれど、かなり必死というか、締切直前に書き上げた推敲不十分なままお送りしてしまった毎日フォーラムへの寄稿。12月号です。娘…「えっ?これいつの写真。キモ。」といういかにも中学生らしい感想を述べていましたけれど、ホント、自分でもそう思っているので…。

今日で一般質問の5日目が終了しました。トップバッターの飯島議員は「エビデンスに基づいたがん検診を!」というテーマで非常に明解で「なるほどなるほど」と聴いている人たちみんなが頷けるような内容の質問でした。帰宅してから、思わず…インターネットで情報収集というか、収集までも行かないけれど、いろいろサイトを見てしまう私。まずは厚生労働省のサイトからチェックですね。ついつい忙しいと健康診断を後回しにしてしまうというのは…私も…。受診率向上を語る前に、まずは私自身が病院でヘルスチェックをせねばと反省しつつ、やりとりを聞いておりました。

次は藤條議員。「プログラミング教育」と「特殊詐欺への対応」という2つのテーマでしたが、主にプログラミング教育の方に力を入れた市教委とのやり取りでした。プログラミング教育は取組んでいかなければいけないことなので、そのための体制づくりが大変ですね。先生たちもやることがてんこ盛りになっていくという…しかし、その指導ができる先生たちってどのくらいいるの?…ですね。かつて愛和小学校で松田前校長がいろいろと実践をされて、かなり先駆的な取組みもしていたわけですが、その取り組みも今は、小金井市の前原小学校に引き継がれてさらにバージョンアップされていて…。私個人的には何とも複雑な気持ちになります。
プログラミング教育については、藤條議員も見学に行かれたという「子ども向けのプログラミング教室」に、「ぜひ、見学にいらしてください」とお声かけをいただいたので、私も近々足を運んでみようと思っています。プログラミング教育…子どもはゲーム感覚というのか、ちょっと教えただけで、次々と自分で機器を操作して、大人の想像力を超えるというのか、アナログ時代にどっぷりつかってきた私の頭でも追いつけないような勢いで楽しんで学んでいくので…前原小学校に見学に行った際も「子どもたちに学んでいる。」と先生がおっしゃっていたのが記憶に残っています。まあ、何のためにプログラミング教育をやるのか?という目的…これはプログラミング的な思考…つまりは、論理的に物事を考えていく力を磨くということなんですよね。ですので、すべての教科がプログラミング教育と関わっているのです。なので、<教科×プログラミング教育>で、指導内容というのか、どうやって指導を進めていくのかという意味では先生たちの力量がものすごく問われていくでしょうね。私みたいな昭和頭の保護者はもう置き去りにされてしまうなあと自覚しております。

それでも取組んでいかねばならない限り、最先端の発想で取組める人たちと協力しながら、一緒にやっていく必要がある。そして学びの内容を優にしていくために後押しすること…ここに市教委の役割があるのだろうと考えています。

お昼休みになり、一息ついたところで、今日は一般質問も最終日なので副議長に交代はなく、そのまま議事進行へ。小林議員から「横田基地返還をめざす」という視点での質問と、通学路の安全確保に関する質問。いつもながら、「横田基地問題は市政の課題ではないので」というスタンスで無味乾燥な答弁と小林議員の熱い質問のやりとりが繰り広げられまして、阿部市長もこの問題については政治家としてではなく行政組織の長として答弁するという姿勢は変わらないなあと確認。まあ、それはそれで、仕方がないことかなと思っていますが、共産党会派の皆さんの立場からは「もっと、はっきりと市長の姿勢を示してほしい。」と歯痒く感じておられるだろうなと。共産党会派の皆さんも市長のことを支援していますので。

続く、橋本議員からは飯島議員と同様にがん検診のことにも触れながら、「市民の健康問題を考える」、「災害対策」について質問がありました。特に、健康問題に絡めて国民健康保険の保険税負担が重くなる方向性に対し、苦言を呈されていましたが…そういう問題も含めて、市政運営全般を捉え、考えるとき…一方で、多摩市に今後ますます圧し掛かってくるだろう公共施設の改修問題やらが密接に関わってくるはずで…私の中では「それはそれ」とどうも頭の中では区切れないんですよね。述べられたご意見には頷けるし、その通りだと思う一方で、ちょっと俯瞰して市政全体の運営を捉えてみるとき、どのような解を出していくべきなのかと唸ってしまう。(こんなサイトがある)

最後、一般質問を締めくくって下さったのは本間議員。「長期化、高齢化するひきこもりの方への相談支援」のことについては、まだまだ始まったばっかりで、支援の必要性を感じているのであれば、今後、どのような体制を整えて、さらに充実させていくかが問われるんだろうなと思いながら聞いていました。そして、やらねばならないと考えているけれど、いまいち未だ動ききれていない行政の状況も確認できたような気がします。一つひとつ事業をやるにも、予算確保も含めた準備を整えていくのに…時間がかかるのは行政ならではかもしれませんね。そのことを理解したうえで、しっかりと支援を進めていかないといけないという視点から後押しされていた本間議員の発言は好印象でした!それにしても、前向きに取り組もうとしてくれていればOKと思うわけですが、議場での答弁がその場しのぎになっていないことを願うのみです。

さて、5日間の一般質問…私自身も私以外25名の議員の皆さんからたくさんのことを学ばせていただきました。私には持ち合わせていない視点などに触れると脳は活性化します。そして、私にとってのこの5日間はブログにて勝手気ままにここで感想を綴る日々でもありました。

議員は一般質問のために準備をして、勉強もして、当日に臨みます。毎回、緊張して、毎回、発言が終わるたびに反省もして…の繰り返しです。言い足りなかったこと、上手く伝えきれなかったこと…毎回どこかに反省があるんですよね。でも、それはきっと行政側の答弁者も同じことかもしれないなあ。いずれにせよ、ここでのやり取りが市民生活を支えていくことにつながっている…まちの方向をつくっていくことになるんだなと思うとき、やっぱり、すごいことだなってしみじみと感じています。議員の皆さんがそれぞれに日々の活動に取り組まれていることにも頭が下がるというか、なんか、「ありがとうございます」という気分になるんですよね。これは議長になって改めて感じていることなんですけれど、多摩市議会が市民のため働く議会として存在価値や意義を高めていく…議員の皆さんの活動があってこそ!なんですよね。そう思うと、共に議席を持ち、会派は違えど、考え方は異なるにせよ、一緒にここで働いているみなさんにありがたいなって感謝の気持ちでいっぱいになるんです。

12月議会 一般質問4日目。

 

今日はいつもどおりに始まり…そして全国的な通信会社のトラブルにより…インターネットが接続できなくなり、タブレットが使用できなくなるという事態に。すべての資料はクラウド上に保管してあると、こういう事態になるのですね。やっぱり「紙」は確実だわ…と思った一日でもありました。一応、こういう感じというわけで、写真をアップしておきました。左側が接続不可の状態、右側が正常な状態。こうしたトラブルにも対応できるようにしないといけないなあ…と学ぶことが出来ました。リスク管理。

それはさておき、今日の一般質問は大野議員から。大野議員は「建設キャリアアップシステム」について取りあげ、多摩市は公契約条例をいち早く制定したことを考えても、こうしたシステムの導入に積極的にあるべきだと指摘していましたが、市側の答弁は煮え切らず。何だか残念。そして、大野議員がずっと問題にしている市役所組織の体質改善の問題…風通しのよい組織作りに対する市長のリーダーシップ…ここについてもいまいち煮え切らないというのか、言葉だけが空回りする答弁という印象。組織の風通しの良さについては、新しくて古い課題というのか、前市長の時代からも指摘し続けているところかもしれませんね。でも、トップが変われば変わるはず…ということで、阿部市長に期待をしていた分、「なぜ?」という思いを強く抱いてしまうというのも正直なところ。そのきっかけになっているのはこちらの報告書。「職員がわだかまりなく意見を述べることのできる職場環境は重要であり」とする答弁はそのとおりで、「特に私をはじめとする城跡者ほど留意する必要があると考えています。」という答弁をぜひとも組織に浸透させてもらいたい。実践してもらいたいものですね…管理職の皆さんに。

次の桐木議員は、ご自身が介護事業者を営んでいる関係から…その立場から見えてくる課題について触れておられました。専門的というのは、事業者の立場を代弁しているなあと思われます。そしてまた、東京ヴェルディのホームタウンである多摩市が積極的にチームを応援していきましょう!…と市長にも促していたわけですが、東京ヴェルディって多摩市のみならず、いろんな自治体とホームタウン契約している感じなんですよね。チームのファンを増やすというのも苦労が伴うんだなあとギャラリー的な感想しか述べられませんが、ホームタウンどうしでなんか競り合っている感じがしてしまうのは気のせいでしょうか?

ここで昼休みに入り、昨日と同様、昼休み後の2時間は三階副議長と議事進行を交代していただきました。そして、冒頭で書いたように通信会社のシステムトラブルにより、インターネット接続が断絶されてしまうという…。議長室でインターネット中継を見ていましたら、途中で中継が途絶えてしまい、「なんか、おかしい。」と思っていたら、結局、今日の会議が終了するまでずーっと接続できないで終わってしまいました。増田議員、遠藤ちひろ議員、渡辺議員と質問する側もタブレットの画面が見れなければ焦りますよね。市長の第一答弁書なども含めて、すべてタブレットを通じて配布されていますので…。

増田議員は地域課題にこだわった質問がズラリ。これだけ地域に特化して、地域課題をとりあげて質問される議員さんはいないという意味で、私、すごいなと思うのです。乞田地域の課題に熟知されているというのか、とにかくも地域のみなさんと話し合いながら、質問を組み立て、作成されているというのも私の活動スタイルとは全く異なっていて、それはそれですごいなあと思うわけでした。

そして、その次、遠藤ちひろ議員は「多摩中央公園を中心とした『クリエィテイブキャンパス構想』とはなにか?」をテーマにした質問。「市民に『クリエイティブキャンパス構想』とはなにか?と質問されると、私は説明ができない。市長にぜひ、その概念を説明をしてもらいたい。」ということで、問いかけていましたが、市長も「市民から聞かれるとすごく説明が難しい」と前置きをしながら、「市民にとって創造できる。創造性、チャレンジできる。市民が私がここにいるを実感できる。」みたいなことを説明されていまして…「あなたが大事にしたいことを実現できる公園」ということなども述べられていまして、やっぱり、わかるようでわからなかった…。さらには「あなたの夢が実現できる…」というのもやっぱり、なんだかわからない。

最後、渡辺議員は「地域公共交通について」をとりあげ、自動運転技術のことを述べられていましたが、バスもタクシーもドライバー不足は深刻になっているのは周知の事実。公共交通網の充実どころではなく、それ以前にまずはドライバーの確保が課題というのは多摩市のみならず、社会全体の問題になっており、自動運転技術に大きく期待されていることは間違いなしですね。とは言え、実用化になるためにはまだ少し先になりそうかなあと思っていますが、とにもかくにも技術革新、日進月歩…その進展には目を見張るものがあります。渡辺議員は「自動運転の軽車両にハローキティのラッピングをして走らせれば、シティセールスになる!」と提案されていましたが、これはとてもいいアイデア!ぜひとも実現してほしいですね。

渡辺議員の一般質問はいつもとても楽しい。エンターテイメント性があるというのか。傍聴者はもちろんのことですが、議員も管理者もみんな聴き入ってしまうんですよね…私もついつい「次、どんなこと発言してくださるのだろう。提案してくださるのだろう。」と議事進行を忘れてしまいそうになります。

そういえば、今日は小田急多摩センター駅のアートステーションがお披露目になったのかな。シティセールス政策監がそのためのセレモニーに出席するために、一瞬、議場を空けたようでした。シティセールス政策監として答弁が求められることはないだろう…と思ったのでしょうか?まあ、仮にも不在にしている時に答弁を求められることがあれば、副市長あるいは市長が答弁すればいいだけの話かもしれませんけれど。「議会に対するスタンス」が何となく透けて見えてしまう感じで議長としても、個人的にも「あ、そうなんだなあ。」と苦笑するしかないですね。

明日は金曜日、一般質問も5日目で最後の5名が発言します。こんなにも議員が熱心に一般質問に登壇する市議会も全国的に見れば’稀’であることを市民のみなさんにも知ってもらいたいものです。そのくらい多摩市議会の議員は私が言うのもなんですが、すごく真面目に活動していると言えます。だからこそ、シティセールス政策監が「答弁が求められることはないだろう。」と踏んで、席を空けたというのには「残念」をいっそう感じるのでした。まあ、シティセールスで多摩市の外交というのか営業というのも大事だとは思いますけれどね。とは言え…デス。(というか、もし「答弁が求められるかもしれない。」と判断していたなら、どう対応したのか?が知りたいですね。)

 

 

12月議会 一般質問3日目。

マンションのトレーニングルームが試行的に22時まで開室しているおかげで、夕刻からの予定を終えてからも使用できるラッキー。今日一日を振り返りながら、ただ単に黙々と走るだけ。

今日も一般質問。遠藤めい子議員から始まりました。「市民との対話と合意形成の仕組みづくり」をテーマにした遠藤議員の質問ですが、なかなか難しい課題ですね。市長や行政も「対話の必要性」は十分認識していると思うわけですし、その必要性が議会からも市民からも求められていることは痛いほどに理解し、認識されていると思うわけで…。

私が最近思うことなんですが、「本当はどうしたいのか?」について、ちゃんと自分自身も意識をしていないと、対話話失敗する…ということ。その上で、相手の立場やスタンスについても受け止めて受け入れる姿勢、その準備があることを示せなければならないということです。ここ、かなり高度な技術と人間力が問われる感じ。そういえば、「対話のための対話は無意味」なんてことを発言されていた政治家さんもおられたわけですが、「結局、何のための対話なのか?」という目的が共有されていることも必要でしょうね。一方的に自分だけの立場を主張するだけでは、対話が成功するわけがないのです…。

それはさておき、「市民との対話」などと称していろんな場面でワークショップなどを用いながら、市民参加の場づくりが行われていますが、最終的に問われることは「市民に対して、どこまで決定権を委ねているのか?」というスタンスかもしれません。一番大事なことは、本気で市民の立場や市民の意見を理解したいと考えているかどうか、その想いに寄り添って考えようとしているのかどうか?という姿勢にかかっているとも言えるかもしれない。「市民と対話をしていきたい」と述べるのは大いに結構。評価すべきであって、粘り強い対話は重要だと思います。しかし、今の制度や仕組みで言えば、現実問題として市民には決定権がないのです。それについてどう考えていくか?…という深みにはまりそうな次の問いかけに議会も含めて答えていく必要も感じています。行政に対話を求める議会のスタンスも同時に問われていることを頭の片隅に置いておきたいものです。

遠藤議員が「行政職員は組織決定に基づく行動しかできない一方、市長は組織のトップでありながら政治家である」と指摘されていて同感!と思いました。政治家としての判断が大事だと思うのは、私たちも一応、判断や決断が迫られる政治家と呼ばれる一人だからでしょうね。ですので、政治家としての市長に対し、議会でも答弁を求める議員は多いです。市長の意欲、あるいは意気込みなど聴きたいと思うのは当然でしょう。市長に発言を求めているのに、部長が出張ってくることもありますが、なるべく市長に答弁してもらうように私は促しております。そのたびごとにちゃんとていねいに答弁する市長に対し、私は饒舌だなあと関心しています。いろいろ勉強されているんだなあと思います。しかし、いまいち「どこに本気があるのか?」ということが言葉を通して伝わりにくい印象を持っています。そこはちょっと残念。

あえて明確な答弁を求めるつもりはなく、市民との合意形成をはかる場において、しっかりと今日の質問でのやり取りを踏まえた答えを返してもらいたい…という言葉で締めくくられた遠藤めい子議員の一般質問でした。次は向井議員。向井議員は視察に行かれた「富士市ユニバーサル就労推進条例一番大事なことは、本気で市民の立場や市民の意見を理解したいと考えているかどうか、その想いに寄り添って考えようとしているのかどうか?という姿勢にかかっているとも言えるかもしれない。」のことを紹介されつつ、「ともにはたらく」をテーマにした質問でした。この条例が議員提案による政策条例である点も非常に興味深く、制定に至るまでの過程についても学んでみたいなと思った次第です。

向井議員が最後に「就職氷河期世代」のことを話題にしていましたが、まさに、それってピンポントにて私が大学を卒業したころのこと。その私たちが40歳代になり、社会の中核を担う存在になりきれていないという現実の厳しさ。いろいろ考えさせられること多いです(参考)。多摩市は富士市と産業構造も異なっているとはいえ、「ともにはたらく」を実践するために行政ができることは間違いなくあると私も考えています。

2名の一般質問が終了したところでお昼休みに入り、午後の2時間は副議長に議事進行を交代していただきました。私はその間、議長室で音声を通じて一般質問のやりとりを聞いていました。松田議員の指摘をした「多摩センターエリアにFREE_Wifiを導入すべき」について、「その必要性を感じている」とする答弁がなされたことは評価。しかし、どのように導入するのか?が問題ですよね。エリア全体で導入しなければ、「エリアとしての価値」は向上しませんから。今は、高速バス、リムジンバス・・・成田空港や羽田空港行きのバス車内では快適に「FREE_Wifi」使用できるにもかかわらず、多摩センター駅でバスを下車した途端にネット環境が劣悪になり、電波途絶える…という苦情は何度となく耳にしております。ま、「FREE_Wifi」はインバウンドを語る上では必要不可欠なインフラとも言えるわけであって、「面で導入」してこそ意味があることを確認しておきたいものです。

続く、荒谷議員はいつもながら行政に対して厳しい指摘。特に保育園の待機児解消問題については行政を叱責し、「もっと頑張れ!努力せよ!」と背中を押すようにも感じました。頷けるところもあったなあ。

最後、折戸議員の質問で私は議事進行に戻りました。そこでちょっとしたハプニングというのか、ついついタブレット端末で撮影した写真を議場で使用したいと言われて「わかりました」と許可をしてしまったのですね。最近は質問をしながらグラフや写真などパネルにして使用する議員も増えつつあるのですが、実は…「タブレット端末を使用して撮影してきた写真を見せる」というのはルール上認められていなかったそうで…。私も休憩時間が終わる直前に声をかけられたので「いいですよ」なんてイレギュラーにも受け答えしてしまったために、議会事務局には随分申し訳ないことをしてしまったと反省です。何か、それで大きな問題やら混乱が生じたわけではなかったとは言え・・・。

ただ、タブレット端末を使って写真を見せても、全然問題なく…インターネット中継用の議場カメラのズームアップがずいぶんと性能あがっていることが確認できたことはよかったにはよかったと思ってはいますが。次回の議会運営委員会にパネル使用とともにタブレット端末使用をしたデータや写真の披露について協議してもらうことにしましたが、スミマセン…ミスリードでと思っております。深く反省。

折戸議員の質問は「多摩市を美しい街」にするという観点から、「まちの美化」を取り上げていましたが、「美意識を磨く」ってとても難しいことだなあと思ったこと、そしてまた、公園トイレの清掃などについても、清掃直後の現場の実態をちゃんと把握しているのか?も含めて、「現地に直接足を運んで確認してみる」ことの必要性を感じた次第です。

まちにはいろんな課題があって、議員は26人で多岐にわたる課題を取り上げるものの…とは言え、やっぱり執行機関である行政組織に比べたら弱小だなあと思ったりしながらも、過ごす日々。地方自治の充実発展のための地方議会の在り方…議長席にて考えながら、一般質問の議事進行をしています。今日は折り返し、明日明後日とまた一般質問は続きます。

12月議会 一般質問2日目。

今日の帰り道。12月とは思えない気温はありがたいというのか何と言うのか…。永山のイルミネーションは本当にかわいい。ここにしかないし、ここでしか見れないって思う。

さて、今日も一般質問でした。大隈議員の「待機児解消」「身近な公共施設の再整備」にまつわる問題からスタート。子育てに関する経済的負担を考えて、第2子、第3子を諦める…確かにそういうケースもあるだろうなと思うわけですが、しかし、幼児教育の無償化が実現すれば、もっと子育てをしよう、第2子、第3子を諦めなくて済むのでしょうか…。こうした政策を進めていくとしても、ぜひとも政策効果をきちんと分析して明らかにしてほしいですね。エンゼルプラン・・・新エンゼルプラン・・・ずっと少子化対策を講じていることは頭の片隅に置いておきたい。個人の意見ですけれど、私は「幼児教育の無償化」も大事ですけれど、実際に子育てにお金がかかるのは、子どもが小学生から、中学生へ、高校生へと年齢をあがるずつ…だと思っているので、入口ところだけ何とかしたところで、それほどの政策効果は発揮されないような気がします。

大隈議員の次に質問をされたのは藤原議員。「地域交通充実」「尾根幹線道路整備」「お口の中の健康」と3つのテーマを取り上げておられました。私もそろそろ歯医者に定期検診に行かないと…という気分になりましたが、「生きる=自分でおいしく食べることができる」だと思っているので、もっともっと「お口の健康」のことは話題にしていきたいですね。地域交通充実問題については、高齢化がますます進み、自分で運転しない人が増えていくことを考えても、もっと積極的な取組みを進めていきたい課題の一つ。今日の最後に質問をしていた伊地智議員も指摘されていましたが、町田市での実証実験などは私たちも注目していきたいです。色んな事例がありますね。今、議会では桜ヶ丘地域の皆さんから具体的なご要望もいただいていますし、どのように取り組んでいけるのか、担当部署の背中をもっと強く後押ししなければならないでしょう。まあ、担当部署もそうですが、あとは市長の意気込みですね。きっと。藤原議員に意気込みをたずねられた市長は、いつもの口調にて「意気込み」を述べられていましたが…。

そして、次。岩崎議員。「子どもたちが性暴力に合わないために性的自己決定権の確立を」という難しいテーマでした。性教育とか性暴力とか…男性議員が取りあげることは滅多にない。こうした課題をめぐり議会でやりとりするのは性別で言えばやっぱり「女性」ですね。女性議員がいなければ陽が当たることのない課題とも言えます。そしてまた、こうした課題に対するレスポンスについても、今まで社会の中でも葬られていただけ合って、練られていないというのか、(表では)議論されてきていないからこそ、ものすごく難しくもあり、今日のやりとりを聞いていても真正面からの回答をどちらかというと避けたいという姿勢が透けて見えるようでした。
岩崎議員の言わんとしていたことをどこまで理解ができたのかなあと…。一般質問でのやり取りは質問者と行政側とのやりとりではなく、議場にいる全員が「共に考える」、他人の意見にも耳を傾ける貴重な時間を共有しているんだなと、今日はそんな思いを強くしました。重たくて難しい課題だからこそ、行政とのやりとりがかみ合わないという感じ。古くて新しい課題でもあり、しかし、きちんと向き合っていかなければいけない課題でもあり。この分野については、私自身も学びを深めていきたいと考えています。まさに「人権」の問題ですから。

個人的には「生きる」ということを考えさせられるようなひとときでもあり、表面的な質問のやり取りだけでは進んでいかない課題でもあるなと感じた次第です。

その後、池田議員からは「AYA世代へのがん対策、がん教育」というテーマでの質問でしたが、そもそも「AYA世代」と聞いて、すぐにその意意味を正確に理解されていた方はどのくらいいたでしょうか?私も池田議員から乳がんのことでお話しをさせていただいたときに、出てきた「知らない言葉」でしたので、その時に調べて知った言葉でもありました。10月のピンクリボン月間に池田議員を通じて、福田護先生をお招きした学習会を開催しましたが、やはり「教育」がとても大切です。少しずつでも積み重ねていくことが必要であって、多摩市は「健幸都市」を名乗るのであれば、学校教育でどのように「健康」を取り上げていくかが大事だと思っています。教育分野もやることがたくさんありすぎて、とてもとても大変なわけですが、もっと、何か、やれることというかできることというか、やり方を変えると効果が発揮されるのではないか?と思われることも多そうです。

今日の最後の質問者は伊地智議員。いつものようにとても丁寧な質問の組み立てをされていました。安心安全なまちづくりというテーマを高齢化社会という視点から捉えての質問。「交通安全対策」「コミュニティ醸成」についてのやりとりがなされました。最後に答弁を求められて発言をした副市長が「まちの安心というのは『安心感』のこどたと思う」とおっしゃっていたのが私の中では印象的でした。「感」がプラスされていくこと…これはとても個人的な感覚であり感性の問題でもあり、すごく難しいと思うわけですが、この発言はとても意味深いものであったと考えています。なぜなら「市民一人ひとり」の立場に目を向けて市政運営を考えていきたいという副市長のスタンスを表現したものだと感じるからです。もともと行政マンだった副市長がこれまで仕事をする上で大事にしてきたスタンスなんだろうなと思ったのでした。無理矢理ではなく、とても自然に副市長の口から表現されていたと私は聞き取れました。もちろん「市民一人ひとり」に応えきるというのは難しいまでも、仕事をする上でのマインドの問題。まあ、私のごくごく個人的な感覚の問題だとは思っておりますが、極めて重要なところと思っております。

さて、一般質問は今週いっぱい続きます。私も一般質問したいなー。

12月議会 第4回定例会開会です。

まちの中はすっかりとクリスマス色になっています。マンションのロビーにもクリスマスツリー。そして、今日は予定通りに12月定例会が始まりました。

そして、予定通りに市長から行政報告があり、一部事務組合議会の報告等などがあり、一般質問へ。来年4月には改選を迎えるので、私たち議員も定例会は今回12月と来年の3月議会を残すのみ。そんな私も、あと2回議事進行をやれば終わるんだなあと思いますが、次の3月議会で一般質問やらせてもらえるなんてことがあったらうれしいなあとか…頭にチラッと思いがよぎりつつ、本日開会を迎えております。

もちろん今朝も予定通りに朝、永山駅での街頭宣伝活動。宣伝と言っても、別に何か宣伝しているというものではないですけれど、今日は議会が開会することと、チラッとでも関心を迎えてほしい…なんてことをお話ししていました。

さて、一般質問のトップバッターは萩原議員でした。際立ち印象に残ったのは「庁舎の位置」について具体的な言及をされたこと。多摩センターではなく、聖蹟桜ヶ丘ではなく、市役所を建替えするのであれば「永山」が最適だという意見を述べられたことですね。具体的な場所までは述べられなかったものの建替えるなら、交通の利便性を考えたとしても「永山」と。方向性としては私も頷けるものですけれど、阿部市長が示しているように「平成41年度から新庁舎で業務開始する。」というのは実現できるのでしょうかね?ちょっと微妙な感じがします。

次に質問に立たれた菅原議員。とりあげたのは「学校給食センター調理業務の民間委託化」のことですが、課題としては「教育委員会の独立性をどう考えているのか?」というかなり根本的な問いかけだったと受け止めています。「教育委員会の意思決定」の在り方を質すという意味では非常に聴きごたえがあったのですが、質問時間が少し短くて、もう少し突っ込んでほしかったと思います。今後、「図書館どうあるべきか?」あるいは「公民館どうあるべきか?」「文化財行政どう進めていくのか?」等などいう問題なども含め、「教育委員会の意思決定過程」が問うことがますます大事になってくることもあるでしょう。その前段としての質問のようにも思いました。もちろん、菅原議員のお立場としては「学校給食センターの調理業務を直営に戻すべき」との主張もあったわけですが、しかし、それ以上に投げかけられた課題は重たいと感じています。

安斉議員は「性の多様性」をとりあげておられましたが、「みんな違ってみんないい」ということを社会の中に浸透させていくことのむずかしさ…頭では理解できていても、実践することがどれだけ難しいか…と思います。私たち一人ひとりの「人権感覚」を磨いていくことなんだと思いますが、これもまた、考え方は人それぞれのところがあり、なかなか難しい論争のように感じています。ただ、「多摩市女と男の平等参画を推進する条例」あることの意味も意義も大きい。この条例を持つ多摩市がどのような取組みを進めていくかなんだと思います。「同姓パートナーシップ条例」などについても話題に上るわけですが、何となく…これについても妙に「政治的」に扱われている感じがしてならないのです。それに対する違和感を述べられている当事者の方もいらっしゃいます。こうしたことは、本質を正しく理解してもらえるようにしていきたいものです。

共産党会派からの一般質問が続き、安斉議員の次は板橋議員。「消費税10%増税は中止しよう」というのは共産党の立場からの質問でしたが、もう一つのテーマとして取り上げていた「学校を支える事務職員さん、用務員さんの役割の大事さ」を述べられている点には共感します。その点については教育委員会も理解されているはずですが、ただ…現場の声をていねいに聞くよりも、上から(国から、都から)示されている方針にはどちらかというとかなり従順で真っ先に従っていくのが多摩市教育委員会の特徴かなあ…。そうすることによって、「ものすごい恩恵」があるのかないのか…ここは私の範疇ではどうやらなさそうですが、「上から示される方針」の重たさを感じるとき、「地域が大事」とか「地域のことは地域で考える」なんて言葉が空しく響きます。

今日の最後は三階副議長の質問。話題の?多摩センターのことについて。図書館本館整備、多摩中央公園のリニューアルに関してでした。パルテノン多摩の大規模改修、図書館本館の整備、多摩中央公園のリニューアル…私がとても気になっていることは、全体をプロデュースしている人、あるいは責任部署はどこ?ということ。以前からの継続性で言えば、これに関し全責任を負うのは「副市長」ということだったかと思うのですが、いまいち、どうなっているのかがよくわからず。どこに指揮者がいるんでしょうか?…。図書館であれば教育委員会、多摩中央公園であれば環境部、パルテノン多摩であればくらしと文化部…と各担当部署は一生懸命、担当の「受け持ち範囲」だけには熱心に取り組んでいるように見えていますが。

さて、定例会が始まったので、体調管理を万全に。体力づくりにマンションのランニングマシーンを活用中。

 

多摩市国際交流センター創立25周年!

多摩市国際交流センター(TIC)が25周年を迎え、記念式典が行われました。地道地道に活動を重ねてきた歩みを感じるのは、とにかくも「記念式典」といっても、ものすごく大げさで仰々しくないからかもしれません。

この25年、組織運営の在り方などでも決してスムーズに円滑で順調だったというわけではなく、紆余曲折があったと耳にしています。もともと遠い昔、市職員が国際交流センターの事務を担っていた時代もあったそうですから…。ただ、変わらないのはいずれにしても市民が会の運営をずっと支えてきたということ。もちろん、少しは市の担当課がフォローしているところもあるとは思っていますけれど。

でも、やっぱり市民が中心に「手づくり」で活動をつくってきたことがわかるのは、記念式典がとてもアットホームな和やかな雰囲気だったからですね。

「会員が工夫を凝らして、活動を積み重ねてきた」と理事長さんがあいさつで述べられていたように、まさに「草の根」での交流が少しずつ広がり、そしてまた重なっていると思います。子どもたちが大使館訪問をする事業などの企画もなかなか大変ですよね。参加する方は「楽しむ学ぶ」ということで完結するわけですが。

会場全員で声を合わせ、中国語の漢詩を朗読したり、インドネシアの舞踊の披露があったり…。この会場にある雰囲気が、国際交流センターの活動を物語っていると思ったのでした。一人ひとりが主役というか、みんなが知恵を出し合ったり、少しずつ力を出し合いながらやっているんだなあと。

これからオリンピック・パラリンピックなどへ向けてもさらに「おもてなし講座」など含めて、国際交流センターに期待される役割は大きくなっていくことと思いますが、それに伴うバックアップ体制が課題かもしれません。財源だけでなく、人的な支援を含めて、本気で国際交流、もっと言えば、「多文化共生」を目標に掲げ、誰にとっても住みやすい地域社会をつくるとなれば、もっともっと力を注いでいかなければならないですね。災害時の外国人への対応についても、ずっと必要性が言われているものの・・・・・・・・・・・・・という状況です。ちょっと行政側は腰が重たい感じ印象です。

さて、ギャラリーはハワイの紹介。そしてまた、フラダンスの披露があり…そして、何よりも「ハワイアンパンケーキセット」をいただくことができました。これも、市民らしいアイデア。

こうしてフルーツと生クリームでデコレーションされるとなかなかよいですね。今度、真似してみよう。

そんなわけで、昨日、記念式典が行われた後は子どもたちのかわいらしいフラダンスを見ながら、パンケーキ。そしてまた、今日は「日本語スピーチ発表会」が行われたので、再び…足を運んできまして、TICが多摩センター、永山、桜ヶ丘と3つの拠点で行っている’日本語教室’の受講生によるスピーチ大会の見学がてら…またパンケーキでランチ。

スピーチ大会では半年ほど前に来日した方から、30年を超えて日本で生活をしている方まで…12名の皆さんが日本語でスピーチを披露してくださいました。英語でスピーチしなさい!と言われると、どれだけ緊張して、どれだけ嫌だったかという記憶が蘇りまして、人前で日本語でスピーチしてみよう!という勇気に対し、まずは拍手ですね。

永山地域で子育てしている方は「とても多摩市はいいところ」と語って下さり、別の方は「多摩市はみどりが多く、公園がたくさんあって、信号を気にしなくて自転車で公園めぐりができるところが多摩市の魅力」とを語っておられました。スピーチの内容を聴きながら、一度だけ見学に行った日本語教室の光景を思い出していましたが、トップバッターでスピーチをされた方が「日本語教室に入って、心強かった」とおっしゃっていたように、単に日本語を教えるだけではなく、多摩市で暮らす、多摩市で生活するうえで抱えている不安などにも寄り添い話を聴いてくれる人がいるところ=場所=「TIC(市民)が担う日本語教室」になっていて、その意義は大きいと感じます。これが「草の根」。

ことば…自分自身を表現するために欠かせないものですよね。母国語ではないことばで自分自身を表現しろと言われると…すごく難しい。そして、ことばが出来ないことへの不安は大きい。私はTICの活動の柱として「日本語教室」の役割が今後益々重視されていくのではないかと思っていて、「外国人のための生活相談」も含めて「日本語教室」が果たしている役割を大事にしていきたいと感じています。母国語で困りごとを相談できる場所として、少なくとも「日本語教室」に通うご縁を持てたみなさんはその存在が心の支えになっていると感じています。

多摩市国際交流センター25周年を一つの節目として、また新たな気持ちで活動を発展させてほしいと思っています。25周年を迎えた多摩市国際交流センターの活動を支えて下さってみなさまに「ありがとう」の週末でした。

そして最後に一言。「多文化共生」とはどういうことなのか?その実践はやっぱり草の根から始まり、広がっていくはずなんですが、多様性の重視がさまざまな場面で強調される今日この頃、多摩市としてどう取り組むかについてももう少しメッセージを強く打ち出すべきでしょうね。