12月議会 一般質問2日目。

今日の帰り道。12月とは思えない気温はありがたいというのか何と言うのか…。永山のイルミネーションは本当にかわいい。ここにしかないし、ここでしか見れないって思う。

さて、今日も一般質問でした。大隈議員の「待機児解消」「身近な公共施設の再整備」にまつわる問題からスタート。子育てに関する経済的負担を考えて、第2子、第3子を諦める…確かにそういうケースもあるだろうなと思うわけですが、しかし、幼児教育の無償化が実現すれば、もっと子育てをしよう、第2子、第3子を諦めなくて済むのでしょうか…。こうした政策を進めていくとしても、ぜひとも政策効果をきちんと分析して明らかにしてほしいですね。エンゼルプラン・・・新エンゼルプラン・・・ずっと少子化対策を講じていることは頭の片隅に置いておきたい。個人の意見ですけれど、私は「幼児教育の無償化」も大事ですけれど、実際に子育てにお金がかかるのは、子どもが小学生から、中学生へ、高校生へと年齢をあがるずつ…だと思っているので、入口ところだけ何とかしたところで、それほどの政策効果は発揮されないような気がします。

大隈議員の次に質問をされたのは藤原議員。「地域交通充実」「尾根幹線道路整備」「お口の中の健康」と3つのテーマを取り上げておられました。私もそろそろ歯医者に定期検診に行かないと…という気分になりましたが、「生きる=自分でおいしく食べることができる」だと思っているので、もっともっと「お口の健康」のことは話題にしていきたいですね。地域交通充実問題については、高齢化がますます進み、自分で運転しない人が増えていくことを考えても、もっと積極的な取組みを進めていきたい課題の一つ。今日の最後に質問をしていた伊地智議員も指摘されていましたが、町田市での実証実験などは私たちも注目していきたいです。色んな事例がありますね。今、議会では桜ヶ丘地域の皆さんから具体的なご要望もいただいていますし、どのように取り組んでいけるのか、担当部署の背中をもっと強く後押ししなければならないでしょう。まあ、担当部署もそうですが、あとは市長の意気込みですね。きっと。藤原議員に意気込みをたずねられた市長は、いつもの口調にて「意気込み」を述べられていましたが…。

そして、次。岩崎議員。「子どもたちが性暴力に合わないために性的自己決定権の確立を」という難しいテーマでした。性教育とか性暴力とか…男性議員が取りあげることは滅多にない。こうした課題をめぐり議会でやりとりするのは性別で言えばやっぱり「女性」ですね。女性議員がいなければ陽が当たることのない課題とも言えます。そしてまた、こうした課題に対するレスポンスについても、今まで社会の中でも葬られていただけ合って、練られていないというのか、(表では)議論されてきていないからこそ、ものすごく難しくもあり、今日のやりとりを聞いていても真正面からの回答をどちらかというと避けたいという姿勢が透けて見えるようでした。
岩崎議員の言わんとしていたことをどこまで理解ができたのかなあと…。一般質問でのやり取りは質問者と行政側とのやりとりではなく、議場にいる全員が「共に考える」、他人の意見にも耳を傾ける貴重な時間を共有しているんだなと、今日はそんな思いを強くしました。重たくて難しい課題だからこそ、行政とのやりとりがかみ合わないという感じ。古くて新しい課題でもあり、しかし、きちんと向き合っていかなければいけない課題でもあり。この分野については、私自身も学びを深めていきたいと考えています。まさに「人権」の問題ですから。

個人的には「生きる」ということを考えさせられるようなひとときでもあり、表面的な質問のやり取りだけでは進んでいかない課題でもあるなと感じた次第です。

その後、池田議員からは「AYA世代へのがん対策、がん教育」というテーマでの質問でしたが、そもそも「AYA世代」と聞いて、すぐにその意意味を正確に理解されていた方はどのくらいいたでしょうか?私も池田議員から乳がんのことでお話しをさせていただいたときに、出てきた「知らない言葉」でしたので、その時に調べて知った言葉でもありました。10月のピンクリボン月間に池田議員を通じて、福田護先生をお招きした学習会を開催しましたが、やはり「教育」がとても大切です。少しずつでも積み重ねていくことが必要であって、多摩市は「健幸都市」を名乗るのであれば、学校教育でどのように「健康」を取り上げていくかが大事だと思っています。教育分野もやることがたくさんありすぎて、とてもとても大変なわけですが、もっと、何か、やれることというかできることというか、やり方を変えると効果が発揮されるのではないか?と思われることも多そうです。

今日の最後の質問者は伊地智議員。いつものようにとても丁寧な質問の組み立てをされていました。安心安全なまちづくりというテーマを高齢化社会という視点から捉えての質問。「交通安全対策」「コミュニティ醸成」についてのやりとりがなされました。最後に答弁を求められて発言をした副市長が「まちの安心というのは『安心感』のこどたと思う」とおっしゃっていたのが私の中では印象的でした。「感」がプラスされていくこと…これはとても個人的な感覚であり感性の問題でもあり、すごく難しいと思うわけですが、この発言はとても意味深いものであったと考えています。なぜなら「市民一人ひとり」の立場に目を向けて市政運営を考えていきたいという副市長のスタンスを表現したものだと感じるからです。もともと行政マンだった副市長がこれまで仕事をする上で大事にしてきたスタンスなんだろうなと思ったのでした。無理矢理ではなく、とても自然に副市長の口から表現されていたと私は聞き取れました。もちろん「市民一人ひとり」に応えきるというのは難しいまでも、仕事をする上でのマインドの問題。まあ、私のごくごく個人的な感覚の問題だとは思っておりますが、極めて重要なところと思っております。

さて、一般質問は今週いっぱい続きます。私も一般質問したいなー。