今日は多摩市本庁舎建替基本計画特別委員会で、清瀬市役所と府中市役所に足を運んできました。清瀬市役所は新庁舎が稼働して間もなくの頃、会派視察で足を運んだことがありました。もう2年も前のことなんだな…と思って、自分の備忘録を読み直していました。今回は改めて、特別委員会で足を運ぶことができ、他のみなさんとも一緒に現場を周り、感想などを共有できるのはいいなと思った次第です。
さて、清瀬市議会は議院内閣制のミニ国会を模倣するのではなく、議長席は行政側と議会側の間にあって、議論をきちんと仕切れるようになっている議場レイアウトになっていますが、前回、会派視察の時も同様の感想を持ちましたが、これ一押しです。「イギリス方式」と言うようですが、地方自治は二元代表制であることを意識すれば、このレイアウトの方がいいなあと。また、大抵は議席の後ろ側に設置されることが多い傍聴席も、傍聴者の方からは「議員の背中しか見えない」とあまり好評とは言えず。ですので、「イギリス方式」のレイアウトを採用し、傍聴席についても行政側も議会側も双方をしっかり見ることのでき、発言者の顔つきもちゃんと捉えることのできる位置にはすると良いのではないかと思います。それだけ緊張感も高まりそうです…。
かたや、府中市議会はスタンダードというか、従来どおり踏襲にて。
こちらの方が見慣れていると言えば、見慣れていて、親しみを感じると言えば感ずるとも言えますが…。
今回も市役所他のフロアを見学させていただきましたが、市役所職員の皆さんの働きやすい空間づくりとともに、市民に開かれた市役所を体現するためにも市民からの「見通しの良さ」は確保されていくべきですね。そのためには「柱」を少なくするとか、キャビネットの高さとか、あとは、職員さんが机にモノを積み上げたりしないとか、そんなことも必要で大切ですが、それとともに何よりも明るさ!照度がとても大事。建物に入った瞬間に「陰」を感じさせないこともまた必要。清瀬市役所も府中市役所も「明るいな」と感じました。
2か所をまわり、かなり盛りだくさんの情報が得られたように思いますが、そして、じゃあ多摩市はどうするのか?という話し。議会関係でいえば、「議会図書室」の在り方は少し議論を深めても良さそうだなと思いました。清瀬市議会の場合は立川市と同様に「市政情報コーナー」の一角を「議会図書室」にしていたようですが、諸事情があり、現在は「市政情報コーナー」そのものを解消し、別の用途に転用する必要があったのだとか。そして、「議会図書室」を議会エリアに引き取らなければならず…ということですが、もともと「議会図書室」のスペースを確保していなかったことから、「倉庫」スペースにとりあえず、必要な資料などを保管している状態。
ここ、頭を悩ませているところなのかな?とも思ったのですが、今のところ、それほど支障がないようで。そして、府中市議会の「議会図書室」についても、ロビーのところに書棚と調べもの机が置いてあり、これからまだ資料の整理をしていくとは聞いたものの、ディスプレイとして素敵な空間とはいえ、機能させる「議会図書室」という視点から考えると、なかなか難しいのかも。
本当は「行政資料室」「議会図書室」で「市政情報コーナー」にして、職員さんが配置されて、日々、情報収集や資料整理をしているような、そんな場所であることが望ましい。徹底的にやろうと思うと、終わらなくらい大変なことなんですよね。そして、そこで収集した情報が政策づくりの力になっていき、市政の下支えをしていけると本当に理想的。
さて、今後に向けて、どう議論を深めていけるのか…まずは「議会エリアどうする」ということもあるのですが、当然ながら、「ずっと使っていける」にしていかなければならないので、それを考えるのはなかなか難しく大変なこと。市民のための「議会」とは…からもう一回、考えてみようかなと思っています。そのためには議員一人ひとりのパフォーマンスを高めることのできる環境整備は必要不可欠ですね。