続 議会はどう動くか…パルテノン多摩。

20161211

パルテノン多摩の大規模改修問題について議会の動向を気にされている方も多いようなので、今の動きをお伝えします。明日9時から議会運営員会が開催されることになりました。金曜日の段階では、共産党会派以外は「特別委員会を設置したい」とする意見でしたが、共産党さんだけは消極的だったので、改めて持ち帰って相談するとの話でした。

今後の動きというか、議会の段取りもあるため、どうしても明日朝一番に議会運営委員会を開催し「特別委員会を設置するかどうか」の方向性だけでも決める必要があるとのことでしたので、持ち帰った共産党さんの結論を待った週末でした。

結果的には「特別委員会を設置」する方向は否定しないようですが、しかし「前提条件」があるそうです。ひとつめは、特別委員会の「設置期間を来年3月までとすること」・・・また、「予算の縮減に特化すること」とする内容だそう。

設置期間については一区切りとして3月末と言うのは分かりますが、「予算の縮減に特化」とする条件提示の意図がよくわからないというか、理解できません。まだ、前提条件提示の理由など聞いてみないとわからないので、何とも言えませんが・・・・「予算の縮減に特化」という理由ではなかなか合意を取り付けるのは難しいでしょうね。

多摩市議会の場合、議会運営にかかわる事項については全ての会派の合意が必要となります。ですので、共産党が「特別委員会設置反対」と言えば、他の会派は全部「設置したい」と考えていても、設置できないこととなります。つまり、穿った見方をすれば「特別委員会の設置には反対はしないけれど、でも、自分たちの提示した条件に合意をしてもらえなかったから、設置に至らなかっただけです。」みたいな論陣でもはるつもりなのでしょうか?

少なくとも共産党以外の会派は「大規模改修に関わって、もう少し議会としての議論をする時間が欲しい」としていますが、「予算の縮減に特化」というわけではないのですね・・・・。もちろん、予算の縮減についても検討することが必要ですが、なぜ、そこに特化?!

私たち議会がすべきこととして、、、、当初予算で議決した「附帯決議」の内容について検証、そしてまた今後に向けての提言をつくることに役割があるのでは?・・・と思っていますが、特別委員会を設置し、パルテノン多摩の大規模改修問題に向き合っていけるかどうか・・・その結論は、明日朝の議会運営委員会ではっきりするでしょう。

まさか、特別委員会を設置しないための方策として、他の会派が同意できないような「前提条件」を示してきたとは思いたくないのですが・・・・・。

20161211_1

ということで、今日も多摩中央公園には、若い世代がたくさん集まっていました。小さなテントもいくつかあったし・・・・にぎやかでした。とってもいい雰囲気でした。私は、パルテノン多摩の芸術の秋特別企画最終回に参加。参加者もちょうどいい感じのこじんまりさ・・・・いい企画だなって思いました。講師の岩野さんから、日本のオーケストラがもっともっと地域に根ざした活動を展開し、親しまれる存在になっていくべき、そして音楽が人々の心の糧になってほしいとする話があり、「社会の公共財」としてのオーケストラになっていく必要性に言及が及びました。パルテノン多摩はそのために何ができるのでしょう?

 

さて、幾度かブログなどでも言及していますが、可児市創造文化センターの衛紀生館長の連載記事。私たちは可児市に視察にも行き、そして、衛館長には多摩市にも議会研修でお越しいただきました。そのことにも関連した内容かな・・・・。お時間あればぜひお目通しいただきたいエッセイです!「『常識』をブレイクスルーして『変化』をして新しい価値をつくることは「摩擦」と「痛み」と「苦悩」をともなう。」・・・ってその通りだと思います。そんなめんどくさいこと、わずらわしいことをやらずして、「新しい公共ホールをつくる」とは言わないでもらいたい。パルテノン多摩については「新しいホール」にしていくと方向性が示されたわけで、「既存」に捉われたり、今までにしがみついているだけでは、決して「変化」は生まれない・・・って思います。変わらなければいけないのは、外見とかではなくてなかみの問題が大きい。つまりは、なかみをつくる人、運営者の意識や発想やらに違いない・・・そのことは確信しています。

 

議会はどう動くか?…パルテノン多摩

20161209

今日は休会日でしたが、パルテノン多摩大規模改修の進捗状況について・・・全議員対象に説明会がありました。内容としては、市民へのアンケート結果、基本計画策定委員会の進捗状況などが報告されました。説明の所要時間1時間超えでしたので、説明会の後の意見交換と言っても活発な議論ができるとか深まるとか・・・そういうわけではありませんでした。

ちなみに説明の内容というのは、今週月曜日に行われた基本計画策定委員会で配布された資料を中心にしたものでしたので、私としてはおさらいにもなりました。これについて市側の取組みに軌道修正を求めたいと思ってはいますが、しかし、現在の方針に基づいて・・・・業務を進めている担当者たちはとにもかくにも一生懸命であることは確か・・・必死ですね。ですので策定委員会で配布された資料など含め、ホームページへの掲載などは他のどの審議会などよりも素早く、市民への情報提供は情報共有をちゃんとしていかないといけないとする意識は高い。市民からも議会からも注目されているだけあり、それなりに仕事を進めなければならないとするプレッシャーは他の部署とは違うなって・・・雰囲気からはそう感じます。担当課長さんもピリピリしてる感じ。ほどよい緊張感があって、ほどよい余裕があること・・・大事だと思っていますが、今は緊張感しかないことにむしろ同情するというか、当初予算でもうちょっとしっかり議論し、その時点で工期全体の見直しなどを提案したり、実際にそうさせるとか・・・議会でも修正したほうが良かったのかなあとか、振り返れば私自身もいろいろな思いが錯綜します。

でも、みんな決して悪いようにしようとか、そういうことではなく、これからの多摩センターのこと、パルテノン多摩のこと・・・きちんと考えなければいけないという意識、都市計画税を使ってパルテノン多摩の大規模改修をして、その後の維持管理経費のこと含めて、もう少し詰めて考える必要、あとは公園改修、図書館建設、市役所建設というその他諸々含めた市の課題全体を俯瞰して・・・・「ちょっと、待てよ」・・・・となっていることは、決して後ろ向きではないと私は思っています。

今日も副市長は「パルテノン多摩の閉館期間が長期化することのリスクをどう考えるのか?」と問題提起をされていたわけですが、もちろん、大ホール小ホールあたりは老朽化が進みすぎており、既定路線での平成30年の12月の閉館が望ましいのかもしれませんけれど・・・例えば特別展示室、市民ギャラリーその他会議室等などは・・・ホールを閉鎖しても使える空間として活用できる可能性もあり、改めて議論する時間を伸ばし(と言ってもむやみやたらに伸ばすわけではないはず)、一定期間閉館時期が遅れたとしても・・・・その方がむしろ、他の場所の有効な使い方が見いだせるかもしれない。事業展開の工夫も思いつくかもしれない。

工事をするには全館閉館することが必要になりますが、利用者の安全性確保に心配な大ホール小ホール以外のところの活用で人を呼び込めるくらいの事業展開ができないようであれば、それこそ・・・・ますますパルテノン多摩の必要性というか、パルテノン多摩を運営する多摩市文化振興財団の力量と言うかしっかりと見極めることもできて、むしろ望ましいのではないかと思えたり。考え方をちょっぴりだけ変えれば、何とでもなりそう。

ということで、議会の方でも副市長に投げかけられた「閉館期間の長期化」への対応を考える必要がありますが、いずれにせよ、しっかりと議論する受け皿を議会でもつくりたいと思っております。特別委員会が設置できることが一番望ましいと考えています。しかし、共産党さんだけがとにもかくいも消極的なんですね。以前は自民党・新生会さんが「時期尚早」とし、共産党さんも「まあ、別に必要ない」だったわけですが、今はかなり強固な姿勢で共産党さんだけが「私たちは大規模改修は必要だと思っているし、早く対応をしなければならないと思っているので」・・・と市の取組みを全部追認する感じですね・・・・。でも本当にそれでいいのかなあって思います。特別委員会の必要性がそこまで感じられないという意見をもっと掘り下げて聞いてみたいという気持ちになっております。

もちろん、誰しもが自分たちだけの意見をごり押ししようとなんて思ってはおらず、大所高所から改めて現状を分析しながら、コスト面、あるいは多摩センターエリア全体イメージを共有し、そのための意見表明や調整をする場が欲しいと言っているだけなのに、「議論すらしたくない」という立場だとすると、何だかおかしい。今の行政の取組みを応援する、それでいいというのであれば、その意見をぜひ表明してもらえば、そこから議論はいくらでもスタートできるのになあと。

・・・「自分たちの意見は決めていて変えるつもりはない」・・・という姿勢を示されると、何だかちょっと・・・・と思うわけですが、全体的には特別委員会設置の方向でもあるので、共産党の団長である安斉さんがもう一度会派に持ち帰り、議論をしてくることとなっております。

 

さ、副市長からは議会に対するボールが投げられ、「決して、猪突猛進で進もうと思っているわけではない」という発言がありました。議会はどんなボールを投げ返すことができるでしょう?問われるのは今度は私たちですね。

 

本日のおやつ「ウラキャラコーン」です。カールおじさんのチーズ風味のような味わいなんですが、微妙にキャラメルコーンの下地の甘さが残っていて、何だか不思議な感じ。いろいろまじりあう複雑な風味で、口の中で迷子になりそう・・・な味わいでした。

 

12月定例会 補正予算は全会一致で可決。

今日は補正予算と条例などの提案が行われました。条例については来週から始まる委員会で審査される予定です。補正予算は質疑を実施して、いつもどおりに全会一致で可決です。

・・・・まあ、特段問題がないならば、「可決」という結論でいいわけですが、多摩市議会の場合は阿部市長になってから「全会一致」が当たり前の光景になっていて、市長にとっては盤石な感じであり、外見上は全方位外交の成功の絵図ですね。しかし、そのための段取りと言うか・・・手続きと言うか、積み重ねと言うか・・・実は政治の?舞台裏ではいろいろ大変そうです。

他市の状況を聞いてみれば、「どうせ反対の人たちはアテにしない」で物事進めるようなところもあるようですが、多摩市の場合はそうはいかない政治文化があるために、行政も一苦労と言ったところでしょうか。昔は市長を応援している順番とか、市長に立場が近い順の人が優遇されていたことはもちろんですが、いまやそんな秩序?序列?・・・・もあってないようなものになっています。「うちの会派を一番にせよ!」などと小っちゃいことを言う人もずいぶんと少なくなったのかもしれませんね。もちろん、議長と副議長は別格です。議長副議長は他の議員よりも先んじて、行政などから説明を受けたり、情報を得ているはずですが、うちの会派の場合も多摩市議会の中だと人数だけは一番多いですが、「すごく頼りにされている」という感じはありません。いまだに、うちの会派の場合は「寄せ集め」とヒソヒソ言われているみたいですし。

そんなことを気にせずやるべきことを「寄せ集め」かもしれませんが、むしろ毛色も毛並みも人それぞれだからこそ「良し」という場合もあるでしょう。何事も前向きに取り組むしかありません。さて、「檻の中のライオン」と「あたらしい憲法草案のはなし」が届きましたので、娘と交換して読んでみたいと思います。来月、「檻の中のライオン」の著者である弁護士の方をお招きした講演会の開催予定があると聞いているので、楽しみ。

明日はパルテノン多摩大規模改修基本計画?基本設計?の現段階での案について、全議員説明会です。

12月定例会 パル多摩大規模改修。ここまでまとめ。

20161207 20161207_1

手話のワンポイントレッスンも内容が高度になっておりまして、覚えるのが大変です・・・・「50音表」が配布されております。こちらのサイトで復習・・・。なかなか今朝のことなのに記憶の定着の悪さを痛感しております。表情も大げさにということです。難しい・・・。

今日は一般質問は最終日。4人が発言に立ちました。同じ会派の遠藤ちひろ市議がパルテノン多摩の改修問題について質問しましたが、今回はちひろさんも入れ、そしてまた質問テーマとしては直接関わりがなくてもチラリとパルテノン多摩に言及した人も入れれば8名?9名?もっといたかな?と思うくらいに注目されている話題です。会派別に見てみれば、共産党会派のみなさんだけは「一言も触れず」と言った感じで、これもまた何となく違和感もありますが、「様子を見ている」という状況なのでしょうか?もともと共産党会派の方の一般質問をたどると「パルテノン多摩の大規模改修には賛成」ということはわかるのですが、この問題については多くは語らず・・・という感じなので、このまま進むことに異論はないのかなあ?と思っております。

ちひろさんの質問で明らかになったことは、もともと示されていた大規模改修費用「80億円」のなかみには備品費が含まれていて、今回の議会で三階さんの質問に対する答弁で出された「73億円」には備品費が含まれていなかったということ。ちなみに「80億円」の中の備品費を除くとだいたい「78億円」であって、この間、工事費の圧縮だけで言えば計算上では「5億円」となります。つまり、備品費だけで「約2億円」を想定しているという証にもなります。

実は今日、たまたまなのか、ちひろさんの質問の時には永山高校の生徒会の皆さんが傍聴にいらっしゃいました。今度、議会運営委員会と議長副議長で生徒会の皆さんと意見交換会をする予定になっています(1月の下旬くらい?)。ですので、それに先立っての見学ですね。議場でのやり取りをどのように受け止めたのかなあと思っておりますが、「かっこいい大人のモデル」を議員はもちろんのこと、市長も、職員の皆さんも伝えることが出来たかな?とか思います。

そして、今日は副市長は「反問権」を使いました。その内容は議会から今回の大規模改修に出されている「拙速」「もっと慎重に」「時間をかけて」という点に対するもの。つまりは、多摩センター活性化の装置であるパルテノン多摩の閉鎖期間をなるべく短くする必要があり、大規模改修工事期間を最短していきたいと思っているが、議会の中から出されている意見に耳を貸そうとすれば閉鎖期間を伸ばさなければいけないこととなる・・・・そこで、「議会は活性化の装置を失う期間をどのように考えているのですか?」というもの。パルテノン多摩の存在は年間約55万人という集客にも結び付いているということで、閉鎖期間が長くなることの影響は多大!ということですね。

ここ、突き詰めて考えていくと難しいことかもしれませんが、「閉鎖期間をどうするべきなのか?」も含めて、議論不足を指摘しているのが議会の立場。ちひろさんは「市民合意ができるまで」とまずは返答し、もちろん100%合意を取り付けられるということでもないため・・・・「1年余りで訪れる市長選挙で民意を問えばいいのではないか?」と提案(反論)しておりました。会派内でもこのこと話をしていたのですよね。内容についてはちょっと異なるものですが、いろいろ情報を集めていると、かつて小田原市でもホールづくりをめぐって市長選挙が行われたことがあったようで・・・・。

昨日の私の一般質問のやりとりをご覧になった方からは「最後の市長の答弁に期待したい、希望をつなぐ・・・」とする声も届いております。市長が議会からで出されているさまざまな意見を聴いて判断していきたい・・・と誠実な態度で表明されているからでしょうね。私もそこに今の現状を少しでも変えていくために決断を求めたいと思っています。多摩センターをもっといい街にしていきたい、そのためにパルテノン多摩をもっともっといい場所、いいホールにしていきたいと私は考えています。そのために、一定のお金をかけていかねばならないからこそ、きちんと取り組んでいきたい。いつまでもこうしたやりとりを続けているわけにはいかないので!いい方向に歯車がまわっていくというか、事態が動いていくといいなと願っています!

12月定例会 パルテノン多摩大規模改修をこのまま進めたくない。

20161206

一般質問も終わったので、少しクリスマス気分を演出したいとリースを出してみましたけれど、楽しむ余裕はありません。やっぱりパルテノン多摩の大規模改修は最初からの懸念が的中したというか・・・ここまで来たら、「もうやっぱり予め設定したスケジュール通りに進めることは難しい。」ことを市長にも理解していただく頃合いかと思えてなりません。

パルテノン多摩のことについては、私たち議員にとっても判断がとても重たいもの。私たちがGOサインを出すことによって、「今後30年間パルテノン多摩を維持する」ことが決まるからです。もちろん大規模工事費だけで73億円(80億円から圧縮したらしい。ここには備品費は入っていない。もちろん新しく備品は購入しなければならず、ここにも一定のお金はかかるはず)・・・・他にも、例えばパルテノン多摩の中にある今後も使う荷物の移動と保管だったり、もろもろかかるお金はとてもたくさんあって、説明されている費用以外に今回の決断で大きな投資をすることになります。そして、そのことは同時に、今後30年間の維持管理費用を負担していくという決断にもなるのです。そんなに安易な判断はできない。やはり、大きな投資、税金をつかっていくことになるわけなので、きちんと議論をしておかねばならない。

「これならば良し!と大規模改修をして、その後も維持していくことに市民にもきっと納得してもらえるだろう」・・・少なくとも理解してもらえるに足りるだけの内容を整えていくことが私たちの責任だと思っています。それは、施設改修や設備の更新という問題だけに留まらず、改修後にはどんな事業が展開されようとしているのか、そしてその展開が保障されるような体制確保の見通しにまで、きちんと市の考え方が示されていかなければならないと思っています。

でも、質問の仕方が悪いんだなきっと・・・とか毎度のこと、こう見えて、私・・・質問最中から、ホント、自分にがっかりしているわけなんですが、とにもかくにも、聞いても聞いても、答弁があいまいだし、すごくふにゃふにゃで、「まだ、今の段階ではまだ基本計画策定委員会でも議論しているところなので、説明することが難しい」「まだ整理しきれていないところがある」・・・と副市長も、部長も繰り返しの答弁に終始していた印象だけが強く残り、結局のところ「まだ決まりきれないところがあるんだろう」という状態であることだけは理解しました。この状況で当初予算にこのまま設計施工の予算を計上してくるなんてことできるのでようか?

パルテノン多摩が建設されたころにはなかった公民館ベルブホールやヴィータホール、コミュニティセンターなど等他の施設との役割分担や事業の棲み分けの議論もできていない状態、そしてまた、新たな課題としては、図書館本館の再構築基本構想でも「広場=サードプレイス」という機能を盛り込む提案が出てきて、今回改修のパルテノン多摩でも新機能(施設の魅力として目玉にしていきたかったところ)の「広場=サードプレイス」という新しい機能の提案と重複している・・・ということも見えてきて・・・・公共施設が多すぎて、床面積を縮減していきたいとか、地域にある施設を整理統廃合していきたいとする市の方針や取組みの流れとの整合性も気になるところ。

要するに、私は・・・どうにもこうにも今の状態のままパルテノン多摩の大規模改修にGOサインを出すことは難しいと判断します。なぜなら、私が市民に対し説明することができないから他なりません。現場の職員に目を向ければ一生懸命タスクに取組んでいることもわかりますし、ストップをかけてしまうことに申し訳なさも感じます。そして、基本計画の策定や基本設計に関わってくださる多くの方がいらっしゃって、みなさんそれぞれが力を抜いているということではなく、一生懸命取り組んでくださっている姿があります。もちろん、その仕事は私たち市議会が当初予算を認めたからこそ動いていることとも言えます。でも、今、ここまで進んできて、市の取組みを後押しして、市民に私自身が責任を持って説明をして、理解してもらえる、納得してもらえるような状況を作り出すことが出来ていない限り、「このまま進めたらいけない」となってしまうのです。

なので、私はパルテノン多摩の大規模改修については、改めて今後のスケジュールの見直し、それから取組み体制の充実は必須だと考えています。改修後に展開される事業の内容、その運営まで見据えてきちんと方向性を導いてくれるような人材が必要であると考えています。そして、忘れてはならないのは改修後の運営管理者をどうしていくのか?という問題。今のところ、指定管理者として、多摩市文化振興財団に任せていくのが望ましいと考えているようですが、それについても同意を得るためにはハードルが決して低くはないと思っています。なぜなら、財団が運営の担い手としてふさわしいと言い切れないから。今日はさらなるツッコミはやめておきましたが、財団は人員体制含めて先細りになることが明らかで、・・・・担い手として期待し続ける方が難しい状況に置かれています。「財団の再建」にも道筋が示され無い限りは、「望ましい」と考えただけで終わりでしょうね。(ちなみに財団の理事会には部長が、評議会には副市長が名前を連ねています)

ということで、私が言い足りなかったところは、私の次に一般質問をした藤條さんや大野さんにもつなげていけたかな。明日はそのバトンは遠藤ちひろさんへ。一応会派として・・・一連の「改革みらいパルテノン多摩大改修関連質問」の〆・・・最後のまとめをしてもらう予定です。そうそう、今日の議会開会前の「けいこ先生の手話ワンポイントレッスン」は「私の名前は」と言うフレーズを覚えました。手話にも関東、関西があるのにはびっくりしました!

さて、質問の最後・・・市長には「このまま突き進む覚悟をすることもできれば、立ち止まる勇気を持つこともできる。」と伝えました。市長はどちらを選択していくのでしょうね。私以外の他の議員からの意見なども含めてしっかりと聞いたうえで、「改めて検討していきたい」という答弁がありましたが。

 

12月定例会 パルテノン多摩。「何が問題?」

20161205_1

本日の「けい子先生の手話ワンポイントレッスン」は・・・・「こんにちは」「こんばんは」でした。そして、「あなたの仕事は何ですか?」「私の仕事は、多摩市議会議員です」ができるようにということで先週までの復習バージョンで。これで、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「みなさん」「多摩市」「議会」「議員」は覚えた!

ということで、一般質問3日目で、結構、興味深く面白い質問があったのでそちらについても書きたいところですが、何せ、明日に控える一般質問があるので・・・ご容赦ください!なのですが、今日は議会が終わってから、パルテノン多摩基本計画策定委員会の会議があったので傍聴してまいりました。今日は傍聴には初めて市長が顔を見せ、そして副市長も。あとはほとんど議員で、市民は数名という感じで。今日の会議では「基本計画案」が提出されることになっていたので、どんな内容になっているのかと思って興味津々でした。そもそも、私は一般質問に関わる資料要求で、「基本計画案」と「基本設計図面」(普通は、基本計画があって、その後基本設計なのに、並行して進めているという荒業?荒技?なため)を求めていたのですが、今日の会議を経ないと渡すことができないと言われたのすね。どちらにせよ、あくまでも「案」なので、先にこんな感じと渡してくれてもいいのになあ・・・・と思ったのですが、でも、今日の会議を傍聴して「渡せなかった理由」もよくわかりました。

きっと「渡せるような状況にはなっていなかった」ということでしょうね。今日の会議に無理やり間に合わせた「基本計画案」になっておりまして、まだまだ策定委員会の中でも協議や議論が必要だなという感じです。特に、収蔵庫の部分について言えば、委員の皆さんは収蔵庫の中をご覧になっていなかったらしい・・・・ちらっと覗いた程度との話だったで、「ぜひ、ちらっとではなくて、じっくりと見てもらいたい!」と思いましたね。じっくりと見ていただかないと、その「凄まじさ」は理解していただけないと思うのです。担当課長は「民具などが入っています」と回答されていたわけですが、ただの「民具」とだけ言うのではなく、「’大量’のとか’おそらく想像を超える量’の・・・とつけてくれないとわからないわ~・・・と思ってしまいました。

 

いずれにせよ、もう少し、わかりやすい構成にすべきであり、表記や表現にも工夫が必要で、それに・・・「文化芸術を通じて、すべての市民に笑顔と感動が生まれる拠点」というのが基本理念になっているところにも個人的にはちょっと意見もあるので、一応、明日の発言の中でそのことも指摘できたら指摘したいと思います。できなければ、その後の委員会で・・・。

 

それにしても予定通りに終わって、20時すぎだったのですが、エレベーターを降りたら真っ暗真っ暗・・・・・。まさかイルミネーションを引き立てるための演出なのかどうかはわかりませんが、まだ、閉館時間になっていないのに、暗すぎてびっくりしました。

20161205

 

「人を近づけない施設」・・・・節約したい気持ちもわからないわけではないですけどね・・・。あっ、「パルテノン多摩って何が問題なの?」って・・・おそらく「何が問題なのかを共有できていないことが問題」ではないか?と思う今日この頃です。

12月定例会 パルテノン多摩大規模改修に問われていること

20161202

今日のけいこ先生のワンポイント手話は「ぎ」「かい」「いいん(委員)」でした。・・・昨日、「たま」「し」を習いましたので、これらつなげますと「たま」「し」「ぎ」「かい」「ぎ」「いん」となります。

そして、始まった一般質問ですが、パルテノン多摩の大規模改修についてとりあげたのは飯島議員、伊地知議員、そして質問としては公共施設問題として岩崎議員も。

みんなパルテノン多摩の大規模改修を考えるためにそれぞれ情報収集し、勉強を重ねています。もちろん、私も含めて。私の場合はかなり俄仕立てな感が否めず、自分でも物覚えの悪さや吸収力の低下と戦いつつですが(笑)・・・・「遅きに失した」ではないと信じつつ、日々努力と言うところでしょうか?改修費用ざっと見積もり80億円・・・昨日の三階議員の質問では備品費をのぞいて73億円との話でしたけれど、80億円だろうが、73億円だろうが、50億円だろうが・・・1億円だろうが・・・・市民のお金の運用を託されている私たちがやるべきことは変わらないはず。効率的にというよりは、無駄遣いにしないように考えていかなければなりません。改修にかけただけの費用が「死に金」にならないようにしていく責任があるのです。

だから、「拙速に進めてはいけない」「慎重に慎重を重ねて、吟味しなければならない」となるのも当たり前の話です。

・パルテノン多摩の閉館は平成30年の冬(ここは絶対とのこと。最大限引き延ばして、ここまで使用はできるけど、それ以降は安全性が確保できないから閉じるしかない)
・閉館期間は最短にしないと、利用者に迷惑がかかる
・オリンピック前に開館させていきたい

これが至上命題になっているようですね。だから、とにもかくにも前のめりになり、わき目も振らず邁進しているというか、突進している感じですね。もちろん、オリンピックに向けた文化プログラムはとても魅力的でもあり、それまでに開館し、ギリシア(アテネ)と親和性のあるパルテノン多摩でイベントができるとすれば最高のタイミング!・・・しかし、そのために急ぐのか?・・・と言われれば、そうではないはず。閉館期間は最短にして、利用者への迷惑を最小限に留めておきたいというのも、一見ご尤もな見解ですけれど。・・・・しかし、そのために急ぐのか?今の利用者も大事だけれど、今後に向けた利用者拡大への方策など具体的には語られていない現状を是としてもいいのか?

しっかり議論しておくべき問題が実は先送りにされている状況に、「今後頑張ります」とか「ご理解いただけるように取り組みます」とか「ご支援よろしくお願いします」とか返される言葉に・・・どう私たちは向き合うべきなのでしょうね。市長からの指示、組織の決定通りに仕事を担当しているけれど、なぜか、上手く歯車周っていない。なぜでしょうね?

答えは・・・すぐには出そうですが、でも、出しません。

 

12月の始まり♪定例会の始まり♪

20161201

12月になりましたが、12月になったという気がしません。でも、定例会が始まったので今日から12月だなと思って帰宅したら・・・アドベントカレンダー!ちゃんと開封されていて、入っていたウエハースは私のためにお取り置きしてくれるという・・・娘の気遣い♪

で、やっとクリスマスリースを玄関に飾り、あとはクリスマスツリーを出すかどうか迷う夕刻を過ごして・・・と言いたいところですが、早速に今日の議会の振返りをしておりました。まずは開会の5分前に池田けい子議員による手話のワンポイント講習会が行われることになり、今日は「おはよう」と「たまし」を学びました。

20161201_1

池田さんは手話講習会に通われたりして、めちゃくちゃ忙しく地域まわりなどをやっているのにホントにパワフル!防災士の資格なども取得するなど、とにもかくにも精力的な活動ぶりには頭が下がります。夕方になっても「おはよう」と「たまし」はインプットされていたのでよかった。

 

さて、一般質問は初日。もちろん注目は三階議員の「パルテノン多摩」に関する質問ですね。結論的に言えば、「今の進め方についてはベストだとは言い切れないけれど、でも、老朽化への対応は待ったなしだから、このまま進みます」ということで。80億円と示されていた改修費は精査に精査を重ねて?73億円になっていましたが、数字が減ったから良いというものではないですね。その工事内容がどうなっているかが一番知りたいところです。

コンクリートの建物、現在のところパルテノン多摩の建物残存価格は約20億円なんだそう。どんな試算によりこの数値がはじき出されたのか知りたい・・・。そして、コンクリートの残存価格を引き合いに出して「もったいない」と語るのであれば、その他の公共施設すべての残存価格を出してもらいたいなあと思ったのは私だけでしょうか?「もったいないから改修する」というのであれば、他にも「もったいない」ことをしている施設は全くないの?あるいは、「もったいない」と思われるような提案をしているなんてことはありませんよね?と思ってしまいます。まさか残存価格だけが基準になるとも思いませんが、あれやこれや、いろんな理屈を考えて、説明されるので、ある意味・・・傍観者的には面白いんですけれど。

インターネットなどを使用しながら情報収集していましたら、山形県鶴岡市の文化会館改築の特集号に、出会いました。ここから得た情報によれば、工事の入札は不調を繰り返し4回目にようやっと・・・契約にこぎつけたようですね。しかし、1回目は約53億円だった工事費は入札の不調を重ねるうちに、最終的には78.9億円になっているという・・・。半年ちょっとのことで、こんなにも金額がアップするなんて!

そしてまた、個人的には鶴岡市の場合、改修と改築とについてきちんと比較検討をして、改修をしても15年から20年たてば再改修などが必要になるというのが問題点と書いてあり、「だから、改築」の結論が導き出さたこともわかりました。もちろんパルテノン多摩の場合には鶴岡市の旧文化会館とは異なり、新耐震基準の建物でもありますし、ずいぶんと状況は違うとはいえ、「比較検討をする」姿勢に共感できます。

三階さんが「建築費の高騰が気になる」と指摘をされていたけれど、ホント、これについては懸念事項の一つ。建設工事費については、業界にお詳しい関係者の方々はオリンピックの後になればコストが下がるとする見込みを述べる方が多いですね。でも、こればっかりは過去からのトレンドはあるのかもしれませんが、安易な推測はできないです。私には何とも言えないところ。ただし、周りを見ていれば、建築費の高騰で、当初のもくろみが外れて・・・という場合は少なくないようですから。小田原市もそうですね。ついには建築費の高騰によって、「計画白紙、撤回」に迫られるような事例もあるやに聞いています。

その点で、三階さんが「解体して、多摩市の身の丈に合ったホールにしたらどうか。今後、図書館も30億円程度で建設する予定があるのであれば、選択肢の一つとして議論の土俵に上げてもいいのでは?」とする意見も一理ありですね。大規模改修してあと30年間・・・運営をし続けなければならないという維持管理費をどう考えているのでしょう?大規模改修工事には都市計画税を使えるのかもしれませんが、その後の運営、維持管理には都市計画税は使うことはできません。・・・・そのこともちゃんと市民に説明し合意形成はされているのでしょうか・・・?ここは大いに疑問。改修工事費のことだけを捉えて、「福祉や教育の予算には一切影響はありません」としていますが、しかし・・・・・。明日もパルテノン多摩関係の質問は続きますので。引き続き答弁にはしっかり耳を傾けなければと思います。

あっ、私は12月6日に発言順が回ってくる予定です。