続 議会はどう動くか…パルテノン多摩。

20161211

パルテノン多摩の大規模改修問題について議会の動向を気にされている方も多いようなので、今の動きをお伝えします。明日9時から議会運営員会が開催されることになりました。金曜日の段階では、共産党会派以外は「特別委員会を設置したい」とする意見でしたが、共産党さんだけは消極的だったので、改めて持ち帰って相談するとの話でした。

今後の動きというか、議会の段取りもあるため、どうしても明日朝一番に議会運営委員会を開催し「特別委員会を設置するかどうか」の方向性だけでも決める必要があるとのことでしたので、持ち帰った共産党さんの結論を待った週末でした。

結果的には「特別委員会を設置」する方向は否定しないようですが、しかし「前提条件」があるそうです。ひとつめは、特別委員会の「設置期間を来年3月までとすること」・・・また、「予算の縮減に特化すること」とする内容だそう。

設置期間については一区切りとして3月末と言うのは分かりますが、「予算の縮減に特化」とする条件提示の意図がよくわからないというか、理解できません。まだ、前提条件提示の理由など聞いてみないとわからないので、何とも言えませんが・・・・「予算の縮減に特化」という理由ではなかなか合意を取り付けるのは難しいでしょうね。

多摩市議会の場合、議会運営にかかわる事項については全ての会派の合意が必要となります。ですので、共産党が「特別委員会設置反対」と言えば、他の会派は全部「設置したい」と考えていても、設置できないこととなります。つまり、穿った見方をすれば「特別委員会の設置には反対はしないけれど、でも、自分たちの提示した条件に合意をしてもらえなかったから、設置に至らなかっただけです。」みたいな論陣でもはるつもりなのでしょうか?

少なくとも共産党以外の会派は「大規模改修に関わって、もう少し議会としての議論をする時間が欲しい」としていますが、「予算の縮減に特化」というわけではないのですね・・・・。もちろん、予算の縮減についても検討することが必要ですが、なぜ、そこに特化?!

私たち議会がすべきこととして、、、、当初予算で議決した「附帯決議」の内容について検証、そしてまた今後に向けての提言をつくることに役割があるのでは?・・・と思っていますが、特別委員会を設置し、パルテノン多摩の大規模改修問題に向き合っていけるかどうか・・・その結論は、明日朝の議会運営委員会ではっきりするでしょう。

まさか、特別委員会を設置しないための方策として、他の会派が同意できないような「前提条件」を示してきたとは思いたくないのですが・・・・・。

20161211_1

ということで、今日も多摩中央公園には、若い世代がたくさん集まっていました。小さなテントもいくつかあったし・・・・にぎやかでした。とってもいい雰囲気でした。私は、パルテノン多摩の芸術の秋特別企画最終回に参加。参加者もちょうどいい感じのこじんまりさ・・・・いい企画だなって思いました。講師の岩野さんから、日本のオーケストラがもっともっと地域に根ざした活動を展開し、親しまれる存在になっていくべき、そして音楽が人々の心の糧になってほしいとする話があり、「社会の公共財」としてのオーケストラになっていく必要性に言及が及びました。パルテノン多摩はそのために何ができるのでしょう?

 

さて、幾度かブログなどでも言及していますが、可児市創造文化センターの衛紀生館長の連載記事。私たちは可児市に視察にも行き、そして、衛館長には多摩市にも議会研修でお越しいただきました。そのことにも関連した内容かな・・・・。お時間あればぜひお目通しいただきたいエッセイです!「『常識』をブレイクスルーして『変化』をして新しい価値をつくることは「摩擦」と「痛み」と「苦悩」をともなう。」・・・ってその通りだと思います。そんなめんどくさいこと、わずらわしいことをやらずして、「新しい公共ホールをつくる」とは言わないでもらいたい。パルテノン多摩については「新しいホール」にしていくと方向性が示されたわけで、「既存」に捉われたり、今までにしがみついているだけでは、決して「変化」は生まれない・・・って思います。変わらなければいけないのは、外見とかではなくてなかみの問題が大きい。つまりは、なかみをつくる人、運営者の意識や発想やらに違いない・・・そのことは確信しています。