「絶対、気に入ると思う」ということで、娘からお土産…。私の好みをホント熟知していてさすがと思います。週末、中央大学が主催をした学術講演会に参加をしてきました。タイトルは「人生100年時代の社会保障を考える。」ということで総合政策部の川崎一泰先生からのお話を伺いました。おっしゃっていることには、いちいち頷けて、やっぱり、これから負担と給付の問題はさらに深刻に若い世代に背負わせていくことになるんだろうな…と感じたのですが、どちらかと言えば、若くない世代の世代の皆さんがお話しを聴かれていて、結果、どのような感想やご意見を持たれたのかなあと。
しかし、あまりにも具体的なのは、湿布薬は1枚20円から30円だけれど、利用者がとっても多く、年間700億円ほどの医療費がかかっている…って、嘘のような本当の話しで、もっとこうした事実を知ることで、「薬のもらい方」とか変わっていかないかなあ…行動変容につながることはないのかしら?と。本当に必要なところに湿布薬が処方されているのかしら、ちゃんと見極めができているのかと思わず、疑いたくなるような数字です。
病院にはほとんどかかることのない私はとにかく「国民健康保険税の負担が重たい」と常日頃から思っていて、一体、どこまで負担が重たくなっていくのか、それこそ将来心配にもなります。が、それでも、多摩市の国民健康保険についても、加入している市民の納める保険税(保険料)だけで賄うことができていないのが実態。国民健康保険特別会計には、一般会計からの補填が行われていて、財政運営は決して楽ではないのです。厳しい状況はずっと続いていて、これからも続いていくと思うのです。
私は、軽くはない病にかかった時には、国民皆保険で守られている仕組みの恩恵には預かれる仕組みそのものはとても良くできていると思っていて、この制度を今後、いかに維持していくことができるかもっと議論すべきと思っています。少なくとも、社会保障を手厚くしたい、でも、手元での負担を増やすことはしないで…と考える場合には、やっぱりそれなりに、多摩市全体で集めた税金の使い道を考えていくことが必要であって、改革というよりは、使い方を変えるが必要。それが「改革」なのかもしれませんが、「改革」なんて言うほどに、たいそうな事とも言えない印象を私は持っているのです。あ、もちろん、これは現状を前提としての話しで、国全体で大胆な見直しが行われたとすれば、それに左右される多摩市の国民健康保険の在りようもまた変わっていくわけですが。
いずれにせよ、こうした問題は一自治体で考えるというよりも、国で取り組むべき大きな課題でもあって、なかなか力及ばないわけですが、考えれば考えるほどに、国の方向性とか考え方が重要で、国政に私たちがいかにコミットするのかが問われていると感じます。とは言え、「政党を選んで」となると、なかなか「この政党がいい」と太鼓判を押せそうなところがないのが困った。解散総選挙があるかもしれないと混沌とした空気感からは一時的に解放されましたが、いずれ国政選挙は行われますし、それに向けて、「現状を変えてほしい」という思いを投じられる政党の登場を待たれます。待っていても現れないかもしれませんが。そうなると、「ここよりは、マシ」で選ぶしかなくなりますね。
今後、「子どもまんなか」ということで、子育て世帯の負担を減らしていくことが示されていますが、負担が減れば、本当に少子化が改善の方向に向かうのかしら?と思っています。それでも、子育てをしている世帯の負担感は半端ないと思っていて、そこを軽減することは賛成。ただ、子どもが小さいうちよりも、中学校、高校大学と…子どもの成長とともにお金のかかり方も変わっていき、やっぱり高等教育の無償化こそ必要というのが私の考えです。そしてまた、18歳成人というならば、18歳以降の高等教育分について今のように親に払わせる仕組みを変えてもらいたい。手厚くない奨学金制度の在り方も含めて、その在り方を根本的に変えてもらわないといけません。誰しも、長期的な見通しを持ちながら、子育てをしていくわけで、子どもが成長する先にかかってくる経済的な負担のことを考えると…現状で子どもが増えていくような道筋は中途半端にしか描かれていないと思っているのは、どうやら私だけでもなさそう。もちろん、今から、今まで以上の少子化対策をやったところで、100年くらい後にならないと、真価が証明されない気もしますし。
「国家百年の計」の立ち位置から、検討され進められている政策なのか…それとも、目の前の集票対策のためにやっている政策なのかも含めて、やっぱり、ちゃんと見極めるのが私たち一人ひとり。選挙ってやっぱり大事な機会だなあと思えてならないのでした。
明日は代表者会議、翌日は議会運営委員会、30日が定例会最終日となります。今日はとてもたくさんの新じゃがいもをもらったので、気持ちもホクホクした昼下がり。ありがたいなあとしみじみと。