まだ、定例会は始まったばかりなのに、一般質問の‛出番’が終わると、スーッと肩の力が抜けるのはいつものことなのです。栃木のお土産をありがたくいただいております。今回の一般質問は…部長の出席がどうしてもかなわないということで…答弁は「課長に」となったところで、議員の一般質問が行政側にどう捉えられているのかを再認識しました。つまり、「政策的な議論」をするのが一般質問かなと思ってきたのですが、そうでもないのだなと。予算や決算の質疑のように「事務レベル」で課長が答弁するので足りるのが一般質問と言うのはあまりにも残念。一方で、議員の一般質問の内容が「事務レベル」で解決できる話題…なのかもしれず、自分自身の一般質問の内容をきちんと高めていく必要も痛感しました。
それが今日の感想…。本日取り上げた一般質問の内容は「公民館の在り方とか期待」だったのですが、社会教育行政を担う場として公民館をもっと機能させていくことが必要だと感じています。そのために必要なのは「職員力」…ここに尽きる。今の公民館の実態を評価できるほどに熟知しているとは言えませんが、今のまま放置しておくと「貸部屋化」していくと思いますし、もし、単に貸室、貸しホールの機能だけでやっていくならば、わざわざ直営で公務員を配置する必要はなく、ビル管理会社などもっと適切に施設管理をしてくれるところもありそうです。これからも「公民館」が「公民館」として活動し、市民と共に発展していく施設であると認識するならば、市民と直に接する職員の在りようは問われます。
そしてまた、公民館には本来、「社会教育主事」の資格を持つ職員さんが配置されることが求められますが、「資格があるからいいわけではない」という理由のもと、それほど資格にはこだわらず、適材適所で人を配置していくような考え方で対応してきたのが多摩市の職員人事の考え方のようですし、確かに「資格があればよい」ではないと思うのですが、それでも、「資格」を持っているということは強みなはず。公民館がやらねばならないことの本質を正しく認識できているか?‥‥そもそも論に対する管理職の理解も問われるところ…「職員も市民も一緒に学び合い、育ちあっていく」という文化を根づかせる場所になっているのかどうか…単にイベントをワーッと盛り上げるだけが業務ではありません。地道にコツコツ‥‥ここが原点になければならないと思っています。
公民館のパフォーマンスをどこで評価するのか。ここはとても難しく、全国的にも公民館の悩みの種になっている点とも言えますが、客観的な評価がなされなければいけません。今後、公共施設を増やすだけ増やしてきた多摩市はその維持管理だけでも精一杯になり、行き詰まる時代が来ると捉えています。残念ながらそれが現実。社会教育施設と言えば、立派立派な図書館も完成に向けて着々と工事が進んでいますしね。新しい施設ができることはある意味喜びですが、私にはそれ以上の不安しかないので、気持ちは決して明るくないので。もっと言えば、施設設備でごまかすのではなく、実質的な「なかみで勝負」にしていきたいと思っていますが、そのためにもやっぱり「社会教育」の原点を再確認し、行政がやるべきところを外さないでほしい。これから、人口減少社会と共に職員の人数も減らす必要がありますので、一人ひとり職員の皆さんのパフォーマンスを高めていかねばならないですし。
「公民館」も教育行政を担う拠点ですから、行政が手放すことのできない施設であり、直営でやるべき施設なのです。「民間でできることは民間で」と言われるような「公民館」であれば、極端な話し、施設を維持するだけでもお金がかかるので潰して、無くしてしまうほうが後の世代への負担を軽減することもできますね。そうならない施設づくりを期待するばかりです。「社会教育」は本当に大事です。民主主義を守り育てていくためにも必要不可欠だから。
ということで、今日の備忘録。こうして書いておくと、自分が考えていたことを振り返ることができ、また、自分の考え方が変わった時にもその変遷を辿ることができるので。とりあえず、終わってホッとしたので、落ち着いて決算審査に向けて勉強します。