愛和小学校で一人一台タブレット端末の導入、プログラミング教育などを実践されていた松田孝先生の「学校を変えた最高のプログラミング教育」が出版されました。当時、愛和小学校で奮闘されていた様子を存じ上げている私としては、この本にしたためられている内容が自分自身の直接見た光景とも重なることもあり、「そうだったなあ」…と懐かしい気持ちと、そしてまた、先生が実践し、目指してこられた方向に、今、動いているというのか…。
「黒板とチョーク」時代にしがみついている先生たちは「新しい生活様式」が求められる時代には対応できないでしょうね。多摩市も6月議会の予算にて、タブレット端末購入に向けた予算を計上することとなりますが、伴う内容を構築していくことが求められますし、そのためには「めざすべき教育ビジョン」が必要不可欠。とりあえず、1人1台端末を準備すればいいというものではありません。もちろん、端末が無ければ話にはなりませんが。
そして、タブレット端末が揃ったところで…学校側は、より子どもたちどうしの力量差を感じることにもなると思うのです。すでにパソコンやらタブレットやら操作にも慣れ親しんでいる子どもと、そうではない子どもの。子どものほうが先生よりも操作やら何やらを習得している場合もあると思っていますが、そんな中で先生たちは新たな展開に対応していかなければならない。おそらく、子ども間の技能というか、力量さというのは先生たちの想像以上ではないのかとさえ思います。そしてまた、タブレット端末、一人一台導入するというのはその違いがより可視化されていく可能性もありますね。
これからは、学習が横一列一線ではなく、一人ひとりの進捗状況に寄り添っていく、学習内容が子どもの状況に合わせてカスタマイズされていく時代になる。
「黒板+チョーク」にしがみついた教育技法しかとれなければ、これからの時代に必要な子どもたちのスキルを育てることができないのです。
「今まではそんなことしなくても…」という気持ちもあるかもしれませんし、オンライン教育やらオンライン学習なんて…という気持ちもあるかもしれません。ただ、確実言えることは、「昭和時代ではないですよ」ということ。時代環境が大きく変わり、そしてまた、子どもたちがこれから生き抜いていかなければならない未来を考えると、「昭和時代の古き良き」蓄積のうえに、きちんと積み重なっていくべきことがあるはず。
愛和小学校では松田先生がいらした時代に始めた「エディブルスクールヤード」が継続しています。当時、先生は「有機的なつながり」と「無機的なつながり」というお話をされていました。タブレット端末に子どもたちが触れていかざるを得ない時代にこそ、必要なことだとおっしゃっていたことを思い出します。
今日は会派で集まり、6月議会に向けた意見交換等。補正予算で示された内容や提案されている条例についてなど、予め質疑の内容を通告しておく必要がありますし、それぞれの問題意識を共有しました。私たちが思っていることは「税金の使い方がますます問われていく。そして、何に取り組むのか優先順位が問われていく。」ということですね。
多摩市の小中学校がオンライン学習を進めていく。今、初期投資の部分には国やら都からの財政支援がありますが、いずれ無くなることが目に見えています。初期投資は軽減されたとしても、将来的な財政負担を見込んでおく必要もありますね。多摩市はありがたいかな地方交付税不交付団体ですので、国からの財政補完は全くあてにはできません。
そして、今日は永山児童館と諏訪児童館へ足を運び、見学させていただきました。
午前用と午後用のおもちゃとを区別し、昼休み中などにもアルコール消毒をしていることや、子どもちはが使ったおもちゃ、本などを「返却ボックス」へ片付け、それを消毒などするのが新たに業務として付け加わっている様子、あるいは、館内についても「密」にならないように場合によっては入場制限をかけなければいけない可能性も心づもりした対応などそれぞれの館で工夫されていることを伺うことができました。
もちろん入館するためには検温チェックもあります。
児童館もやっと新年度が始まり、利用登録の更新も必要になるので、その登録作業も行われています。今のところは、それほど「密」にはならないまでも、やっぱり、待ちに待って児童館に遊びに来ている子どもたちの姿があり、子どもたち、児童館の職員さんのことを頼りにしていたり、大好きなんだなって様子も垣間見れたりして。とても、うれしいひとときでした。