児童館の役割と機能を再認識しておりまして。

今日は桜ヶ丘児童館へ行ってきました。先週は再開館準備中の唐木田児童館、その後、昨日は再開館した永山児童館と諏訪児童館へ足を運びまして、今日はコミュニティセンターのゆう桜ヶ丘内にある児童館へ。

多摩市内には10館もあり、一ノ宮児童館、東寺方児童館、連光寺児童館、愛宕児童館、豊ヶ丘児童館、落合児童館まではまわり切れていません。再開館というか、児童館の新年度もやっとスタートしたばかり。午前と午後でその間に1時間の休憩があり、その休憩時間も休息をとるというよりは、急いで胃袋を満たしてから、おもちゃ類などアルコール消毒、あるいは床、手すりなどなども消毒作業をしているというわけで、午後の入念に午後に向けた開館準備をするという感じと思われます。

コミュニティセンターゆう桜ヶ丘の佇まいがある意味ゴージャスで、館内は森の中にいるような気分になってしまうような場所なので、桜ヶ丘児童館も何となく、その雰囲気的には贅沢さを味わうことができ、そこは他の館とはちょっと違う気がします。児童館はそれぞれ、その立地に合わせて雰囲気作りもしている気がしますね。そうしたことを意識して対応していくところもまた職員さんの腕の見せ所な気がします。

かわいらしい「アマビエ」がまず目に留まりました。職員さんが作ったものではないそうです。子どもが作ったものなのかな。

児童館では「使える」「使えない」と出すおもちゃについても職員さん同士で議論されたようですね。使用できるおもちゃ=基本的にはアルコール消毒ができる…ということになります。「あの玩具、この玩具…」といつも使っている子どもの顔が思い浮かんでしまうということ。児童館が大好きでいつも利用している子どもたちがいて、その子どもたちの遊ぶ姿を思い浮かべると、「使っちゃいけない玩具」があることにも忍びない気持ちになるでしょうね。桜ヶ丘児童館でも2セットずつある玩具については、午前と午後で入れ替えるなど工夫をしていること。あるいは、マット類などについてもすべてアルコール消毒をされていることなどのお話も伺うことができました。

そして、子どもたちが大好きな自動車たち。これらは机の上に置いてあり、子どもたちの手の届かない場所に準備しているのもちょっとした工夫です。そして、ちょっと見ていると、職員さんは子どもたちがそれぞれに使っている玩具にまで気くばりされている様子。使った玩具は、利用者がちゃんと元どおりに片づけてくれたとしても、あとから消毒もしなければならないですしね。

今日は午前中で幼児の時間に訪問させていただきましたが、次々と親子が訪れては、顔見知りになっている職員さんとにこやかに会話をしていたり、外出自粛で会うことのなかったママ同士が「久しぶり~!」と再会を喜び合っていたり、とてもいい場面に遭遇することができたこともまた、児童館の再開を心待ちにしていて、ある意味、‛こころのよりどころ’になっているような、そうした場であることを実感できた気がします。

児童館は「子どもが遊ぶ場所」としか捉えられていないかもしれませんが、そこに期待される役割や機能…時代とともに変遷しつつ、これは全国的にですが廃止されたり、縮小されたりを余儀なくされていますが、顔の見えるコミュニティづくりがより重視されていくことを思うとき、その存在を改めて見直していく必要があると考えています。

 

ここが、今回の一般質問のテーマなのですが、かなり個人的な興味関心の域かもしれないので、会派代表で質問事項に盛り込んでもいいのかどうか、ちょっと議論が必要。ただ、新型コロナウイルス対策においても児童館が…というよりか、児童館にいた職員の皆さんたちが果たしてきた役割を共通認識にしておきたいという思いがあります。

 

あ、児童館は「子どもが遊ぶ場所」でいいんです。ただ、職員さんたちがただ単に「子どもと遊んでいるだけではない」ということが重要なのです。

 

これ。手づくり。足踏みしたらシューっと消毒液が噴射されます。

マスク。これも手づくり。ちょっと、写真のうつりが悪いですが、‛くまちゃん勢ぞろい’…のようになっています。大人が見れば思わず笑いを誘ってしまうわけですが…この遊び心というか、子どもたちへのおもてなしというか、「やっと児童館に来れてうれしい!」という子どもの気持ちに応えたいとする…つまりは、利用自粛で閉館している間に、職員の皆さんたちが現場で何を考えていたのか…ということが理解せずにはいられないような取り組みですね。

「遊んでいるだけ」とか「趣味だから」…ということで、論評する方はまさかいらっしゃらないと思いますが、この取り組みの裏にあるところの仕事への向き合い方とか、すごく奥深いところにある考え方を紐解いたり、辿っていくことをしないとしたら、まあ、うわべだけしか見れないということで寂しいなと思ってしまいます。そういう場合がとっても多い。

ちゃんと話を聞いてみなければ、わからないことがたくさんありますし、児童館が実際にになっている業務、地域の「なんでも屋さん」みたいになっていることに着目してもよいのでは?と思うのでした。

多摩市では市長が初当選して以来の懸案事項でもある「地域担当職員」ということも今年から議論が本格化するのかなと思っていますが、すでに児童館の職員は地域担当職員さんのように業務をこなしているという一面もあるのではないかしら?と感じております。

多摩市公式チャンネル

こちらでも利用自粛期間中に、「出かける児童館」…まさに児童館がコンテンツづくりを頑張っていることも伝わってきますしね。フットワークの軽さ。多摩市役所の中でも際立つのではないのか?って思います。

 

児童館…と言いつつも、決して、子どもだけしか相手にしません!…というわけではありません。

 

ということもまた、一言付け加えさせていただきます。今日は、「じい」と呼ばれている児童館の職員さんから短時間ながら、いろいろ学ばせていただきました。これから質問づくりもしなければならないし、頭の中を整理します。お忙しいところ、お邪魔しました…。