「多様」と向き合えるかどうかが大事。

今日は午前中は三市収益事業組合の定例会前の事前の打合せ。構成する稲城市、あきる野市、多摩市から選出されている2名ずつの議員の一方が「代表」となっていて、代表者で集まる会議なのです。以前は各議会から3名ずつ選出されていましたので、「代表者会議」というのもなるほど…と思えたのですが、今は2名ずつであって、代表者会議のメンバーが各市議会から1名と、議長だからと私も加わるので4名がメンバー…代表者以外のメンバーは2名という…。それなら、一気にやってしまえばよいのではないか?なんてついつい思える今日この頃です。でも、事前説明の場でいろいろ情報交換できるのは有意義であって、一部事務組合議会の定例会というのは「定型どおり」であって、イレギュラーなことは起きづらく、とにかく事務局の進行通りというかイメージしている通りというのか、シナリオに沿って議事を進めることが重要であって、そこでの議長の役割というのは「司会進行」そのものなのです。

その後や市役所に戻って、一般質問を作るためのヒアリングなどなど。教育長ともお話をさせていただき、GIGAスクールだと前のめりになりすぎないでほしい…というのか、何にも変えがたい子どもたちの「健康」を守るための取組みにも配慮をしてほしいと伝えてきました。そのために教育委員会でできることは何かを探るための質問も加えたいと思っています。また、施政方針でも触れられている「子ども・若者総合支援条例」のことも質問しようと思っていますが、条例制定をする意義、必要性、それに伴う効果、期待できること等など…単に制定するだけで終わってしまっては困りますので、そのことにも触れていくつもりです。担当している課長さんと意見交換をしまして、「理念条例」として制定していくと伺いましたので、その視点で、改めて、現在進行中の会議での議論など確認したいと考えています。これは週末への宿題。

教育長と話している中で出てきたのは電磁波問題。GIGAスクールとは切っても切り離せないインフラにも直結する課題です。「国が安全基準を示しているんだから大丈夫」と言い切れない側面もあることを認識しつつ、「不安や心配」の声が保護者の中にあることにも配慮していくことが大事だと思う…との姿勢を改めて強調されていたことが印象的でした。「そんなこと、心配する必要ないよ」…と言いきられる場合も多い。むしろ、電磁波への不安や心配に言及することに拒否反応を示すのではなく、組織のトップが「多様なお考えがあり、意見がある」ということを認めた対応に心配りをしようというのはありがたいことです。こうした「向き合う姿勢」があるかないかによって、随分と異なると感じています。

教育長は「多様な意見があることを受け止めなければならない」とおっしゃっていました。そして「できる限り不安をなくせるような努力も大切」と。アレルギーなども含めてですが、実際にその立場になってみないと辛さがわからないこと多いです。「そんなことあるわけない。国の安全基準通りにやっている…」と頑として譲らないお役人さんもおられると聞いている中で、こうした姿勢があることにほっとするものです。

 

さて、明日は都庁へ行って、政治団体の収支報告書を提出してこようかと思います。

日医大多摩永山病院の移転建替えの行方の続き。

120段ある階段。ここは上りきって後ろを振り返ったその瞬間の味わいが何とも言えず。急ではない階段なので上りやすいのでおすすめします。

今日は議長主宰の情報交換会というか、勉強会というもので…日医大多摩永山病院の移転建替えについてのその後のことについて市長から報告があり、また議員側からも質問などが出され、健幸まちづくり政策監や担当する部長が答えるという集まり。正式な会議であり、公務という位置づけではないので、全議員が出席しているわけではありませんが、都合がつく多くの議員は出席し、情報収集を。

市長からは、先週月曜日の後からの動きについて報告があり、学校法人日本医科大学の理事長がお越しになり、この間の経過説明があり、結論としては「理事会が開催され、病院経営の実情に照らすと、多摩市と建替えに関わる基本合意書を結ぶことは一旦、思いとどまる必要がある」という判断になったということでした。日医大系列には4つの病院があり、多摩永山病院以外は新型コロナウイルス以前と比べても患者数が回復しているが、ここだけはまだ3割ほど患者数が戻らず、「受診控えの状態」が続いていること、それに伴い、病院の収入も約3割ほど落ち込んだままにあることなどの話がなされたこと、また理事会では「市からの補助はどの位見込めるのか(これは建て替えに関してだと思って受け止めたけれど)」、「30年以上も多摩市において医療機関として貢献してきたことを踏まえて、市からの何らかn援助はないのか」という意見も出されていたことも紹介されていました。

また、日医大多摩永山病院は救急救命センターとしても位置付けられ、新型コロナウイルス対応なども実施し、病院としても可能な限りでベッドを確保するなど努力をし、また人工呼吸器なども配備しているものの…設備投資に対する国からの財政支援だけではその後の継続含めた難しさがあることなど医療政策そのものに対するご意見などもいただいたようで、市長も民間病院(公立ではない)の経営状況の厳しさも受け止めて、国や東京都などに働きかけをしていく必要性なども改めて認識しているの発言もありました。

先週の報告にもあったとおり、「基本合意書」を結び、2026年に新たな病院を開院させることは厳しいと判断し、今しばらく現状、取り巻く環境を見ながら、次のステップに進みたいという意向にあることが理事長と市長との間で直接的に確認されたということになります。

議員側からもいくつか質問が出されましたが、中でも「日医大側はどのような規模で病院を建て替えるか、そこにはいくらくらいコストがかかるかなど決まっていないということですね。」と飯島議員が確認をされていたことは重要ですね。日医大側からは財政面での支援にも要望が出されていますが、どのくらいの支援が必要なのかわからないままに「わかりました」となることは相当難しいと言えます。何を根拠にするのかを常に念頭に置いておく必要があり、その合理性についても市民に説明できる必要があるからです。

そもそも、永山駅前のUR局舎跡地での移転建て替えを希望し、それに応じる形で、多摩市は旧東永山小学校跡地と当該地の交換を行ってきたという経過を考えても、「多摩市外での移転建て替えも視野に入れている」ということはあり得ないのですが、しかし、今日の質疑応答で明らかになったのは「他の地域からも引き合いはあることは事実」ということのよう。つまり、病院経営のことを考えれば、当然ながら、好条件の場所に移転建替えも選択肢の一つにあるということにもなりますね。ただ、市長からの説明を聞く限り、病院側は従事している医師、看護師などのことを考えても「できれば、多摩市で」というお考えを(強く)お持ちなのかなという印象があります。

いずれにせよ、将来の多摩市の医療政策をどうするか、ここは東京都「南多摩医療圏」としての議論も必要になってきますし、多摩市だけで検討してどうにかなるような問題ではないとも言えます。高度な判断も求められていくというか、多方面との交渉もしていくことが求められそうですね。病院としては年数を重ね、どんどんと老朽化も進んでいる施設全体をどうしていくかゆっくりも考えていられないのもまた事実だと思います。

そんな中、こうした状況について市民に対する情報提供のことは気になっていますが、刻々と状況や変わっていく中では「市民の混乱」を招かないような情報提供や情報公開の必要性を念頭に置いているようですね。これまでの動きについては、年度末をひとつの区切りとして情報をまとめていこうとしているようです。こうした状態にあるので、「情報提供には工夫がいる」のだそうです。

いよいよ、来週はお忙しい中、日医大多摩永山病院の院長先生がいらっしゃるとのこと。健幸まちづくり政策監からは「議員の皆さんも、新型コロナウイルスへの対応のこと等、病院の現状を聞きたいかなと思ったので、私がお節介かなと思いつつも、院長先生に『議会でお話しすることはいかがですか』ということで提案させていただき、議長や副議長にもご提案をさせていただきました」との趣旨の発言が。まさかご無理にいらっしゃるわけではないと思っていますが、お忙しい院長先生に議会側の日程に合わせるようなかたち(もともと、毎週月曜日は災害対策連絡会が開催されることを前提として日程確保が行われているため)でお越しいただけることに感謝をするばかりです。先だっても、多摩市の医師会長の田村先生にお越しをいただきましたが、現場のお話を伺えるというのは私たちにとっても非常に有意義だからです。

今日は午後から、東京都市議会議長会主催の議員研修会。オンライン開催でした。オンライン開催という工夫ができるなら、いっそのこと来年からもこの形式で実施することが良いのではないか?という感想。わざわざ大きな会場をお借りし、開催することもなく、ある意味、コストも削減することができそう。東京都の宮坂副知事から「「スマート東京の推進に向けて」についてお話を伺うことができ、勉強になりました。昨日は新型コロナウイルスワクチンの接種に関し、LINEをつかった予約システムのことについてどのように活用し、運用するのかの話を聞く機会もあり勉強になりましたが、デジタルデバイドにも配慮していくことは当然に必要になり、過渡期の今…いろいろ難しい課題もあるなと思ったりもしています。

クリスマスローズの開花時期になり、咲いている花に出会うとうれしい季節。それにしてもこの週末は暖かくて過ごしやすかった。このまま春になってほしい…という気分。

「ワクチンの接種は強制ではありません」

今日は3月の議会に先立ち、市長施政方針演説の原稿が議員に示される日でした。以前は、議員ポストに紙媒体で配布されていたものが、いまや、タブレット端末で配付されるので、いちいちポストに足を運んで…という必要もなくなったとはいえ、会派ごと、代表質問を作成する必要もありますし、私たちの会派は何となく控室に集合…みんなで読み合わせなどもしつつ、改めて、質問作成のための意見交換をする日時を決めて解散。

私はその後、帰宅してから、オンラインで会合。それから、一見、ヒアリングをさせてほしいということだったので応対。終わったころには窓の外は真っ暗でした。ずいぶん日が延びてきた気もしますが、それでもまだ春は近くないなという感じですね。

新型コロナウイルスワクチンの接種の件については、「決して、強制ではない」という点をきちんと市民に伝えるように告知をしてほしいと意見をされる方もいらっしゃり、私の周りにはどちらかというと「ワクチン接種については、様子を見たい」あるいは「接種したくない」と考えておられる方のも多いのも事実(もともと、ノー・ワクチンの考えの方もおられます)。しかし、マスコミなどを通じては「ワクチン神話」というのか、とかく「ワクチン接種をすれば」という話しが全面的に押し出されていることもあり、不安、恐怖、脅威さえ感じてしまうという意見も少なくありません。

強制ではないはずのワクチン接種にもかかわらず、「ワクチンを接種しない」ことがまるで悪のように語られていくとすれば、「接種するかしないかは選択」であって、「接種しない選択」が尊重されない可能性も大きいです。接種しなかった人たちが肩身の狭い思いをしなくてもいいように、対応することが必要ではないのかと私は考えています。もちろん「なるべく多くの方に接種してほしい」と願う気持ちはあるのかもしれませんが、しかし、安全性など含めて、十分に説明されているとは言えない状況にある中、「できれば、打ちたくない」「打たないで済ませたい」と悩んでしまう人がいるのは当然のことです。

ということで、多摩市でも新型コロナワクチン接種についてホームページ上でも情報が公表されましたが、わりと目立つ形で、「ワクチン接種は強制ではありません」…「自らの意思で接種を受けていただきます。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。」ということが明記されているので、少しホッとしております。こちらをご覧になった市民の方からも、「よかった」と安堵される声をいただきました。

その一方、改めて…なのですが、個人的には「自らの意思」という点が気になっています。16歳以上に接種をすることが計画されていますので、子どもは対象外となりますが、接種対象の年齢の方であっても、「自らの意思」を表現したり、表明することが困難な方々もおられます。その方々への対応はどのように行われるのでしょう。もちろん、ワクチン接種というのは新型コロナウイルスワクチンに限らず実施されているので、基本的にはその流れに沿って…となるのかもしれませんが、接種にあたっての事前説明のされ方というのは大事ですね。通常とは異なる、イレギュラーな対応の中で認可されていくワクチンであることを意識しなければならないと思っているからです。慎重に時間をかけて開発が進んできたワクチンではないという点が何よりも不安。

まずは、接種会場に行くか行かないのか…ということもそれぞれの判断。市民には順次、個別に通知が送られるはずなので、その内容もまた重要になりますね。このワクチン接種にあたっての市民への通知書をどうするのか…どのような文章を添えるのか、あるいは説明を多摩市として行うのか…ここに多摩市の姿勢が表れるというものです。

 

施政方針の最後のところに、「常にご自身が無症状感染者かもしれないという気持ちを忘れずに。よろしくお願いします。」という一文があり、「そうだよな。」と思う一方で、その呼びかけに生真面目に応じようとすればするほどに、「外に出られなくなる」「人に会うことを遠慮して、控えようとしてしまう」というように、どんどん「閉鎖的」な気持ちと行動に意識が向いてしまいそう。そんな状況にあり、外で遊んでいる子どもたちが「もういいよ~」と‛かくれんぼ’しているような姿があるとホッとします。

既に新型コロナウイルス第4波に備えてということも言われていて、私たちは当分にこの状況かと向き合い、受け止めながら、自分自身を保つことが求められますね。それはとても忍耐力もいること。そして、何よりも…この大人たちの忍耐、ストレスが、弱い存在にしわ寄せになっていかないように何ができるのかを考えていかねばならないと思うものです。

次の議会は、私たちの会派では大野議員が一般質問を行います。私も今、どんなことを質問しようかと考えているのですが、やっぱり、「子ども・教育」のことをとりあげたいと思っています。市長の施政方針でも触れられている内容もあるので、この週末はステイホームを心がけつつ、質問づくりに着手する予定。

みなさまも良い週末を!暖かくて気持ちの良い時間が過ごせそうですね。

「議会愛」…リモート議会に取組む取手市議会の事例。

久しぶりにコンビニのアイスクリームコーナーを覗いてしまう。見つけたのは「白い恋人」モチーフのアイス。北海道と言えば…と定番の味。子ども時代からもらってうれしいお土産でした。アイスクリームにするとどんな味に?しかもサンドアイス…ということで、期待感が大きすぎたので、美味しいけれど、個人的には本物の「白い恋人」のことが思い浮かびすぎるので、その落差にちょっと残念さもあり。ラングドシャイメージのクッキー…アイスクリームにするサンドクッキーで味わいを表現するのは難しそう。アイスクリームはホワイトチョコ味というのがいまいち中途半端な感じなのと、ホワイトチョコチップが時々入っていて、意外と私にはその大きさなど含めて何となくザラメせんべいを食べているような感触。リピートしようかな…というまでには至りませんが、でも、こうしてアイスクリームにしてみようという発想がいいなって思います。

今日は午前中は質問づくりに向けたヒアリングをして、午後から取手市議会のリモート議会の取組みを学ぶ学習会@オンライン。若手市議会議員の会が主催でしたが、オープンセミナーになっていて、200人近い方の参加がありました。リモートで議会をやるというのは、災害時に議会を止めない…という意味では、体制を整えておくことは必要かなと思っています。ただ、私はそもそもオンラインのやりとりというのは、人間の持つ「五感」の働きの一部しか機能させられない部分があると考えているので、効率化が必ずしも優先されないだろうなという考えがあります。

とはいえ、そもそも、有事の時に「リモート議会」ができることは有効だと思っているので、多摩市議会でもぜひ前向きに検討してほしいとは思います。セミナーの中でグループワークがあり「場の雰囲気とかもあると思うから、直接対面で議会を開催したほうが良いのではないか」と学生インターンの参加者が意見を述べてくださって、とてもまっとう!と思いましたね。大学生もそう思うんだなっていう点は大いに参考になるというものです。多摩市域の面積位であれば、有事の時であっても議会に集まるのがものすごく困難ということはないかもしれません…そもそも議員はみんな市内に在住していることを考えても、何とか参集できるといえばその通りなので。

一方、女性で産休、育休のように一定期間の休暇を必要とする場合には、リモート議会の仕組みがあれば、自宅にいても議会に出席できる可能性は開かれます。とはいえ、子どもがいて実際にオンライン議会に集中することもまた意外と難しいのではないかとも個人的には想像します。

個人的にはリモート議会については「やろうと思えばできる」と思っていて、もちろん、機材などがあるかどうかという点もあり、初期の準備は必要ですが、あとは「やる気」の問題ではないのかなと感じているというのが正直なところ。取手市議会の場合には、今日も講師を務めてくださった事務局の岩崎弘宜さんの力が大きいと思われます。取手市が合併をした藤代町出身の職員さんですが、途中3年間ほど市民相談担当の経験があるそうですが、町の時代から今に至るまでまさに「議会事務局一筋」でお仕事を重ねてこられている方。どうやら「議会愛」というのがポイントですし、キーワードになりそうですね。

そういえば、多摩市議会でもタブレット導入にあたって…「執行部のほうは対応ができない」ということが当初の壁だったように思います。当時、議長だった萩原さんと事務局長が粘り強く行政側(お財布を握るのは市長ですから)と交渉を重ねていたことを懐かしく思い出した次第です。

やはり、「議会運営をより良くしていく」という観点、議会が進化したり発展することを議会事務局職員がどれほど望むかどうかによっても異なってくると思います。「議会が良くなる」ことを望めばこそ、議員はみながそう望み取り組んでいるので(はずですが)、そうなれば、「やれない理由」とか「やらない理由」ではなく、「どうやったらやれるのか」「どうすればできるようになるか」を考えるように思考回路が流れていく気もします。

今日のセミナーは多摩市議会からもオンライン会議プロジェクトチームのメンバーや議会事務局も参加していたようなので、ぜひ、何のために「オンライン会議」を実施する必要があるのか…という目的から確認しながら、有事の際の対応として検討が進むと良いのかなとは思います。とりあえず、一度やってみるということでは、昨年の夏にトライしたこともあるようですが、それはいまいち上手くいかなかったわけでその時の課題を洗い出しながら、「どうやればできるのか」を考えるところから始まりそうですね。私はオンライン会議などに参加するとなると、自宅の環境整備も必要だなと思っていて、モニターを増やすとか…自分なりに良い環境を整える必要があることに気が重たくなります。どうも「画面」が苦手なんです。

無料低額宿泊所の実情について伺う。

11月に「コロナ困りごと相談会」を主催した実行委員会が…議員だと伊地知さん、小林さん、大野さんが主メンバーとして関わっておられますが、無料低額宿泊所の経験談を聴く機会を作ってくださったので参加しました。実体験を伺うことのできる機会は貴重です。コロナ禍にあり住まいを失う方の存在がクローズアップされ、無料低額宿泊所のことも話題には取り上げられるとはいえ、その実態と実情については、十分に知られているとは言えません。貧困ビジネスとして対応をしなければならないと言われていますが、知識としてはわかっていても、現実についてはその奥まで把握できるようにはなっていない気がします。

多摩市の生活保護課を通した対応がどのように行われたのかについても伺うことができましたが、受給者の方々一人ひとりにていねいにフォローをしていくことも理想通りにはいかないのではないかとも感じます。それは、ケースワーカー一人が担当している受給者数だけの問題のみならず、理由があり受給者になっておられる方々を受け入れたり、受け止めたりする社会そのものの在り方にも関わるように思っています。

伺ったお話しをここに記すことにも慎重である必要があります。数名の方のお話を伺い、すべての無料低額宿泊所を知った気にはなれないので。しかし、いずれにせよ、無料低額宿泊所の実態については「住まいと人権」という観点からも課題のひとつとして考えていかねばならないとは思っています。そしてまた、一時的に入所する場所にもかかわらず、入所が長期化している実態も指摘されていますし、「改善」が求められていることは確かです。やはり想像に難くなかったのですが、今日のお話のキーワードも「劣悪」というものでした。

生活保護行政を担う担当者の方々…こうした無料低額宿泊所の実態についてはどう把握されているのかかなと思います。少なくとも全国すべての役所に「生活保護」担当セクションはありますから。生活保護を受けておられる方がいる…保護が必要だと認めているのが行政ですから。そういう意味で、担当者の方々が現実的に見聞きしていること…重要なはずですね。

実体験を伺ったのち、少しばかりの情報交換も行われましたで同席。

 

の年末年始、多摩市の生活保護課では課長が自宅待機というかたちで、何かあれば課長が直接対応できるような体制を整えていました。これは非常に画期的なことであって、評価すべき点だというお話も伺うことができました。都内多摩地区では年末年始など電話で対応するというところがほとんどであり、多摩市の取組みは先進的とも言えるのだそう。大野さんによれば、年末年始で急ぎ対応するような案件はなかったとのことでしたが。

 

「孤立」「孤独」

コロナ禍にあって、ますます、深刻化していると考えています。可視化されていない「孤立」や「孤独」に苦しんでいる方々へのアプローチ、どうすればいいのか…。可視化されていないからこそ余計に難しいのですが。「いつでも相談にいらしてください」と扉を開いているような場所をつくるのは難しい。扉を開いていても、のぞいてみよう…という気持ちになれるかどうか…というのもありますが。開いていても閉ざされる感を放っている場合もあるのかなとか…「議員」という肩書きのハードルの高さともシンクロさせながら考えてしまいました。「こんなこと、相談してもいいんですか」…と言われることも多いので。

立春の前日。

124年ぶりに、2月2日の節分でしたね。今年はSNSに溢れていた恵方巻、豆まきにあやかりたいと思います。ということで、立春の前日です。私はちーちゃんにもらったカカオ76%のチョコレートが今日の私のエネルギー源です。

今日はヒアリングをしたり、打ち合わせをしたり、市民の方とお話をしたりと…いつも通りの変わらぬ一日。今週末、新年度に向けた施政方針が公表される予定になっていますが、会派では代表質問、個人としては一般質問と議員も質問づくりがはじまります。いくつか取り上げたいテーマがあるので、一つ一つ状況を把握して、整理をしていかねばと思っています。コロナ禍なので、あちこちに足を運ぶというのも申し訳ない気持ちになってしまいます。電話をかけて、やりとりをするというのもなかなか大変だなと実感しています。

今日と明日、ハートネットTVで「コロナで取り残される子どもたち」が放映されるというので録画。今日は第1夜ということで「教育の機会を守りたい」というテーマでしたが、学校での実態など、どのように把握しようとしているのか、「声を上げていない」存在にも目を向けていかねばならない気がしております。

「子どもたちをありのまま受け止められる場所がいる。」

言われて久しいことのような気もしますが、まだまだ子どもたちが必要としている場所が十分にあるとは言えないですね。そして、本当は選べることが大事。児童館も頑張っているとはいえ、やっぱり、「公務員」というのか「市役所の一部」としてしか活動できない部分の制約も大きい感じもしています。多摩市では子ども・若者施策の推進に向けて条例制定も検討されていますが、その進捗状況も気になるところ。条例をつくることは必要ではあっても、そこから次にどう具体的な行動プログラムにしていくのかな…とも思うので。そこまで構想できているうえでの条例制定であってほしいと願っていますが、実際のところはどうなんでしょう。

ひとり親家庭の支援とともに、家計の厳しいふたり親世帯(ふたり親の困窮世帯)への支援の必要性についても、認識は共有されていると思っていますが、その後、どのように取組みを進めてきたかもフォローしておく必要があるな。

などなど、とりあえず、今日は3月議会前の頭の整理というか、情報整理中。高齢者支援のことの取り上げてほしいと言われていますし、介護保険のことも勉強しなければならないし…ワクチンのことについても、状況を把握しておかねばならないのですが、まだ市民の方から尋ねられても十分に回答できる状況にはありません。そして、緊急事態宣言も一か月の延長が正式に発表されました。これで本当に収束に向かうことを願うばかりですが…私はインフルエンザが冬に流行り、春先にはだんだんと収まってくるような感じで、「季節」にも関係しているのかなと思ったりもします。素人があれこれ分析するべきではありませんが、それよりなにより、私…珍しく、花粉症症状が出始めています。免疫高めなければ!と思います。

日医大多摩永山病院の移転建替えの行方。

あまり美しく撮影できていませんが、見事な蝋梅。近所の方に案内をしていただき、足を運んできました。同じ種類の木であっても、それぞれにやっぱり個性があって、花の咲き具合、色合いが異なります。きっと土の状態や日の当たり方なども影響してくるのだともいますが、黄金色の蝋梅でした。

週明け…カレンダーが変わって2月になりました。何かやっているはずなのに、何もやらないまま時間だけが過ぎているような気がしてならない感覚があります。緊急事態宣言も延長をすることになりましたし、自粛モードの暮らし方が日常になる中、ある意味、「これで、いいんだな」って思えることも見えてくるのかもしれませんね。「そもそも何を大切にすべきなのか」を見直すきっかけになっているとも言えます。

さて、何度か言及してきた「日医大多摩永山病院の移転建替え」の件。今日も議会では行政側との情報共有のための「勉強会」が開催されました。私たちの会派の折戸代表は「勉強会」というかたちで情報を共有していくのではなく、議会としてもう少しきちんとした位置づけの会(例えば「代表者会議」とか、「特別委員会」を設置するなど)にして、こうした場を開くことのほうが良いのではないか?と意見を述べましたが、議長は「まだ、今後もいろいろと動きがあり、しばらくはこうしたかたちでやっていきたい。」という話しをされていました。実は、この「勉強会」そのものについて、議長や副議長は「できれば全員参加で」と願って開催をしているようですが、特にそうした呼びかけがなされているわけでもなく、「よろしかったらお集まりください」という格好で、あくまでも参加は任意。傍から見れば、やっぱり「よくわからない位置づけの会」になっているのが事実。そこで多摩市政にとっての重要事項について情報提供されているのは望ましい形とはいえないと感じます。

よく「まだ、生煮えの状況なので」と議会側にまだ市民には公開できないけれど…と行政側から議会側に情報が伝達されることもありますし、あるいは、議案説明などは原則、全議員出席というかたちで招集され、市長からの説明が行われるものです。「全員に参加してほしい」と考えている議長や副議長の意図が伝わらないような議会事務局長からの呼びかけに、受け取る側も戸惑ってしまう…ということです。それも「超重要事項」と思われる話題なので、呼びかけられた側が「任意で判断すればいい」というものではなさそう。そこは、かなり「忖度」が働いているとも言えますが…議員側もできる限り、都合をつけて出席をしているような状態で、実施的には全議員説明会のような形が担保できていることはある意味望ましいとも言えます。ただ、「だから、それで良い」となるものではありません。


↑ 多摩市が日医大多摩永山病院のためにURと土地交換をする場所
(永山駅前にあるURの局所跡地)

本題です。日医大多摩永山病院の移転建替えについては、これまでの経過として市の公式ホームページにも掲載されています。多摩市は日医大多摩永山病院の建替えに協力をする格好で、土地交換を行ったところまで事実経過が報告されています。来年度末には土地をそっくり交換することとなり、そのために現在、旧東永山小学校内で活動している市民活動の継続を担保するため、北貝取小学校跡地に「市民活動」の新たな場を設置すべく既に改修工事が進んでいます(私たちの会派は現段階では急いで工事をすべきではないと反対しましたが)。

北貝取小学校に新たな施設を設置することについても、土地交換の件があり、大きく動いたとも言え、それ以前は、「財政的には厳しく、目途がたてられない」ような状況であったものが好転したというわけです。

それはさておき、日医大多摩永山病院も現在、コロナ対応も進めており、かなり経営状態も従来どおりとはいかずに厳しくなっているようですが、いよいよ施設の老朽化、建て替えの必要性、それも急がねばならない…ということもあり、昨年末に市長に対する「要望書」(要望書というか、支援についての依頼という恰好)が提出されています。そこに記載されている要望と要請事項…依頼事項について、すんなりと「わかりました」と受け止めきれるような内容ではなく、財政支援に対する日医大側からの要請に対しても、公平性や公正性の観点からしっかりと検討をしなければ判断できないようなものでした。

これ、公式な文書として市も受けとりをしています(収受のハンコあります)が、ホームページにはまだ掲載されていません。私は市の所有する「土地」「建物」などなどは「市民共有の大切な財産」でもあり、それに関わる重大事項なので、現在の進捗教協と合わせ、途中経過としてきちんと市民にも示すことが大事ではないかと思っていますが、まだ情報が公表されていないことに「市民との情報共有が重要」と掲げている多摩市政の運営の仕方とは若干違和感があると感じています。

そういえば、図書館本館の再整備の時にも、旧西落合中学校の土地と桜美林大学が所有している「アカデミーヒルズ」の土地の一部の交換の話があり、市は桜美林大学と「覚書」というのか土地交換のための「確認書」なるものを締結していましたが、そちらについてもいまや、どのようになっているのか、それすら報告がなされないままになっていますね。

話を戻しますと、日医大多摩永山病院が移転建て替えをするということで、「多摩市での移転建て替えを確約してもらうための覚書」を今年度末…と言えば来月末まで…に締結するくらいの勢い、市長も非常に前のめりになり、「議会のみなさんにもご理解をいただきたい」と述べ、健幸まちづくり政策監からも前回の議会での勉強会の際には「日医大は多摩市に対してとても貢献している」というストーリーで各種データなどが示され説明があり、議会側も…正直、昨年末に突然言われ、まだそんなに十分な議論もしていないにもかかわらず、「今年度内に覚書を締結するの」という状態だったと言えます。多摩市としては「あの土地に建て替えをしてもらう」確約を取り付けたいということかと思います。

しかし、議会側も「だからといって、急ぐわけにはいかない」というのは、病院側からの要望や要請書の内容にはかなり市からの財政出動を伴うものも多く、慎重な調査や議論が必要であるからです。もちろん最重要なのは、多摩市全体の医療体制の確保という観点ですが、市の財政状況そのものも今後の行方を考える必要があり、人口減少社会に向かっていくことを前提にもしていく必要があります。継続的な財政支出が担保できるのかという視点も必要不可欠でしょう。とにかく考えるべきことが膨大にあるのに、「今年度末まで」と議論が打ち切られることには「あり得ない」というのが私の気持ちでもありました。しかし、市長自身は焦り感さえあったのか、病院側からの望む支援に応えられなければ「他市へ移転する可能性も視野に入れているようだ」ことにも言及されていました。実際に、病院側からもそのような話もあったのだと思います。とはいえ、「他市へ移転する可能性」については、「それは病院側が多摩市へ交渉するときの口上ではないのか」という趣旨の発言が議会内でもあり、慎重に判断していかねばならないという議会側の緊張感が高まっていたように思います。とにかく市長自身が病院側の院長というよりも、学校法人日本医科大学の理事長と直接面談をされた感触からの?…焦り感は半端ない感じでしたね。また、病院側もかなり勇んでいたのかなと思うのは、日医大多摩永山病院の院長自らが「市議会にも足を運び説明をしたい」という予定まで確保されているということでした(ちなみに、それは再来週に予定されています)。

確かに、総合病院というのは医療体制確保の観点でも、各自治体、地域でもかなり取り合いというか、引き合いも行われているようですね。病院の建替えにはものすごくお金がかかることもあり、自治体が無償で土地を準備して招致をしたり、建替え費用を援助するなどの好条件をつけるなど…事例はあるようです。医療関係者の方からも情報を得ています。…で、ここまでが昨日までの段階。


↑ 多摩市が日医大多摩永山病院のためにURと土地交換をする場所
(永山駅前にあるURの局所跡地)

ところが、今日の新たな説明では、「先週末、病院側から連絡がありました」とのこと。要するに、新型コロナウイルス禍の中で、病院も「建替え」について進められる状況ではなくなっており、状況が変わってきたというのです。改めて建て替えのスケジュールについても(既に示されていたものがある)、見直していく必要性が出てきた…ようなのです。病院側の事情については直接交渉しているわけではなく、想像でしか語れないのですが、市長の言葉を借りれば「それどころではない」ということのようです。昨年末(11月30日に日医大からの要請文書あり)からの状況がこの間で、ものすごく急激に変わってきたのですね。新型コロナウイルス感染症の影響というのか、年末年始のこの状況に病院側がどれほどの苦労、大変な思いをされているかを察するばかりです。

いずれにせよ、病院側からも事務方からの一報が入ったという段階で、今日の勉強会での情報共有でしたので、正式なやりとりが今後行われるということですが、この3月末までに「覚書」を締結するという話しは来年度中に…という表現に書き改められ、少し先送りされた格好となりました。健幸まちづくり政策監は「日医大多摩永山病院の果たす役割なども含めて、改めて情報を整理していきたい」という姿勢を示されましたが、そういえば、健幸まちづくり政策監も3月末までの任期であり、それ以降はポストそのものが廃止になる予定。

個人的にはあまりにも性急すぎる病院建て替えに関する市側からの投げかけに、頭の中身が付いていけずにおたおたしておりました。とりあえず、「何か質問事項があれば、会派ごとに出すように」という話しもありましたので、それには応じておりました。病院を支援する場合の財政のシミュレーションなども含め、いろいろ市民に説明をする立場として必要な情報を得たいと思っていたので。今日の勉強会では他の会派からも出された質問事項なども一覧が配布されましたが、その質問事項一つ一つクリアするためにはやっぱり3月末までだと時間が足りなかったと思うので、病院側から「建替えについてはスケジュールを見直す必要がある」とする一報が入ったことで、少々胸をなでおろしています(きっと、私だけではないはず)。

 
↑ 多摩市が日医大多摩永山病院のためにURと土地交換をする場所
(永山駅前にあるURの局所跡地)

とりあえず、当該土地は急斜面地(レッドゾーン指定)があり、このままでは病院の建築に許可が下りないことから、土留め工事などを施さなければならないということのよう。これに関しても、「もともと急斜面地であったことは明らかであり、それをわかったうえで、土地交換の申し出が行われていたはず」という意見もありますね。そしてまた、急斜面地に対する土留め工事なども施すとして、同じような斜面地は「ここだけではない」という事実もあり、それをも含めた、対応も考えていく必要がありますし。もちろん、法律が改正されて、「レッドゾーン」になってしまった…というのもあるのかもしれませんが、それは十分に土地を交換する段階でも見込めていたことでしたし…などなど、いろんなことがあるので、私たち議会側からは全く見えてこない、病院側と市側の交渉経過なども問われていくというものです。

「急がば回れ」という言葉を心に留めながら、市民のためにどうするべきか、どうあるべきかについて、慎重に協議を深めていきたいものです。