2024年第1回定例会 本会議2日目

今日は3会派(あすたま維新、自民党、生活者ネット・社民)から代表質問があり、その後、共産党の橋本さんからの一般質問でした。私も明日、市長の施政方針について一般質問するのですが、よく考えてみたら、一般質問なのに、質問数が全部で21個くらいあって、すごい迷惑がられそう…。でも、これでも、質問数を絞り、頑張って減らしたんです…。正直言って、施政方針のどこにポイントがあるんだろう…と読み始めたら、ポイントがどこにあるのかわからなくて、その挙句、質問数が多くなってしまった感じ。ということで、再質問にどのくらい時間が残るかわかりませんが、30分の持ち時間のなかでできるだけ、言いたいことを言うつもりです。

さて、今日の一般質問では、生活者ネットワークの岩崎さんが「自治基本条例」について質問をされていましたが、市民参画や協働のまちづくりを進めるにあたって(自治の推進にあたって)、「条例は改正しなくても、取り組みができないわけではない」ということで、相変わらず、条例改正がなぜ必要なのか、根拠を含めて、全く不十分にしか語られていない状況。そこに感じる違和感が、次第に、嫌悪感に変わってしまいそうで…あ、感情的になってはいけないと思いますが、ホント、何のため、誰のための条例改正なのかわからなさすぎる。

私は単に「実態が伴っていない」と判断しているのと、何しろ「協創」という造語を喜んで使おうとしているその感性に何よりも疑義が。国語的に正しくない表現を用いることについて、明日は再度、市長の意思を確認する答弁をもらう予定です。議事録にしっかりと痕跡を残しておくことこそ必要だと思うからです。以前に、市長は「文字、活字、文化」へのこだわりを示しておられましたし、「国語の重要性」についても言及されていたこともあります、その市長からの答弁ですから、議事録に残す価値がより一層あるのではないかと、勝手に想像するものです。

今日は橋本議員の一般質問では、第33次地方制度調査会答申の問題点として、多摩市自治基本条例の基本理念に反した方向性に異論が述べられていました。すでに、日弁連も反対の意見を表明しています。私も改めて、争点になっている「国による補充的な支持の必要性」について、勉強しておかねばと思いますが、これに対する市長の答弁がまた何とも言えず「あいまい!」。「制度の創設についてはただちには反対するものではありませんが、その制度化及び運用にあたっては、十分な配慮が必要と考えており…」…だそうです。

 

あ、そうだったんだ。「反対じゃないの?!」みたいな。

 

市長は地域主権やら市民主権やらに人一倍思い入れがあるのではないとも思いますし、その証として、今回の施政方針でも「コモンの再生」なんて言葉が引用されています。こうした言葉を安易に用いているとは思っていませんが、もし、こちらの本に市長がいたく共感しているのであれば、「反対」となりそうなものなのに。

自治を進めたい、そのために「コモンの再生」となるわけですが、何はさておき、重要なことは、伴う実態を作り出すために、市長は一体何をするのか?どうアプローチしてくれるのか?という話しですよね。

結局、今回の自治基本条例の改正にあたっても、、それこそ、もっともっと具体性をもって、「協創」とか「地域協創」を語ってもらえない限り、説得力に欠けけ、何のために改正するわけ?…という疑問が湧くことはあっても、共感はできません。例えば、杉並区の岸本聡子区長のように「参加型予算」でもやるような構想はあればまた話は別かなと思いますが、そんな構想など皆無。

結局、今と何がどう変わるのかもわからないまま、そしてまた、条例を変えなくても、取り組みは進められると言い放ったままに、条例だけが改正されていく虚しさ…。まあ、捉えようによっては、自治基本条例を改正して、目新しい造語「協創」を盛り込んだことで、看板がプチリニューアルして、何となく「やってる感」が醸し出せるくらいの効果はあるのかもしれませんがそれでは何も変わらない。

★参考図書★ コモンの「自治」論