総合教育会議。

昨日、見に行きそびれた児童館50周年の記念展示@グリナード永山2階広場へ。昨日の「まるっとじどうかん」を思い出しながら、児童館らしさ満載な展示を見てきました。

お買い物途中とか、何となく通行したみなさんの目に触れ、チラッとでも眺めてもらえますように。子どもたちだけでなく、大人も頼りにできる、頼りにしていい場所であることもまた知ってもらいたい。

sさて、今日は今年度2回目の「総合教育会議」でした。この会議の存在はあまり知られていませんが、日程が合えば優先して傍聴するようにしています。教育委員会と市長とが協議をする場。市長と教育長を含む教育委員さん5名の顔ぶれを知ることもでき、私としては傍聴をおすすめしたい会議でもあるのです。通常の教育委員会とは異なり、「教育政策」のことについて市長も交えて協議されるという建付けになっているのは興味深いと思っています。そんなわけで、多摩市の教育に日頃から興味や関心をお持ちの皆さんに宣伝したところ、会議室に入ってきた市長が「今日は、何かあるの?」と驚かれたように傍聴席満員御礼でした…と言っても私、白田議員を含めて6名でしたが。会議はやっぱり、傍聴者がいた方がいいはずですね(議会でも傍聴者がいる、いないでは異なります)。きっと。

会議の前半は報告事項中心で退屈でしたが、後半になってから、ようやく会議らしい会議といいますが、「中学校部活動の地域移行」について話題に上り、委員同士の意見交換もちょっぴりだけ行われました。これは前回の会議からの引き続き協議事項です。そして、速報値でしたが、中学校1,2年生の生徒、部活動に関わる顧問の先生に対するアンケート調査結果について報告があり、意見交換が行われました。

特に、予想通りでもありますが、顧問の先生たちの負担軽減は課題です。もともと教員の働き方改革が強く言われるようになり、ようやっと表面化されてきたのが部活問題。

自由意見欄にある通り、「部活動を通して、子どもたちが学ぶこともあると思いますが、それを差し引いても抱えきれないほどの負担が顧問にはかかっています」‥‥これは現実なんでしょうね。「昔は…」とか「俺たちの時代は‥‥」とか‥‥ひと昔前のスパルタ指導をテーマにしたドラマやアニメの世界はもう古典にしかなりませんから。傍聴していた友人は「うちらが、子どもの頃はどうだったんだろう…」とつぶやいていましたが、「抱えきれないほどの負担」…ここをもっと検証していくべきですし、してほしいです。

自治体としては、子どもたちが部活動をやりたいという希望を叶えるとして、国が指し示す方向性のとおり、部活動の指導を学校現場とは切り離していく。そして地域スポーツクラブ、文化団体などなど、専門的な指導のできる地域人材などの活用で…となれば、もちろん人材確保も必要ですが、何よりも求められ必要なのは・・・人件費!ですね。新たな費用負担が発生するとも言えます。ですので、市長にとっても頭を悩ませずにはいられず、総合教育会議の場でも議題に上がっているのだと思います。基本的には市長が財布の紐を握っている立場であり、全体の調整をしていかねばなりません。国は方向性は示していますが、それに伴う財政的な対応は十分に示せていないのです。

今日の会議ではまだ結論にまでは至らず、アンケート結果の分析も含めて、さらに議論が深めていかねばならないと思われますが、「多摩市なりのやり方」を模索していかなければならないのだと思います。ただ、議論をするにしても、令和7年度には…ということで、それほど時間的な猶予があるとも思えず。ここからどんな風に議論が進化していくのか…冷や冷やしながら見守りたいと思っています。