児童館50周年。

多摩市で一番古い一ノ宮児童館が開館して50年を迎えます。その当時を思い出すというのは‥‥なかなか難しいわけですが、多摩市で児童館行政がはじまってから50年が経過したということでもあって、来週記念イベント「まるっとじどうかん」が行われます。

それに先立って、児童館スタンプラリーが行われています。やっと、諏訪児童館をスタートし、全部の児童館のスタンプとシールが集まりました。今日は水曜日で、学校の終わる時刻も早いので、児童館もにぎわっているかなあと思ったりして。ちょっと無理して周ってきたので、一か所の滞在時間は短くなってしまいましたが、それでも利用する子どもたちの風景を見て、「やっぱり、児童館って大事ね。」と思ったのでした。

何の前触れもせず、ふらっと立ち寄ると、普段通りの様子を見ることができ、職員さんが子どもたちとどう関わっているのか、声掛けの様子なども見ることができます。少し気持ちがざわついて落ち着かなくなった子どもに対応している職員さんの姿、怪我をした子どもへの接し方、一人ポツンとしてしまった子どもへのアプローチとか、ちょっとした子どもの振る舞いも見落とすことなく適切に注意を促すとか、短時間であっても瞬間的にいろんなことが起こり、そこに職員さんたちが対応していて、それは当たり前のようで当たり前ではないのではないかと感ずるものでもありました。館ごとに、子どもたちの過ごす雰囲気も異なっていましたが、でも、どの児童館でも子どもたちがホッとして、息抜きしているような姿もあったり。

いつでも来ることができて、そして、人がいてくれて。場所があるだけでなく、そこに信頼できる「人」がいることの意義は大きいですね。信頼できる「人」=職員さんたちになると思いますが、「信頼できる」になるための関係性づくりもまた必要不可欠で、やっぱり、問われるのは児童館職員さんたちのスキル。ただ遊ぶだけではなく、そこにいる大人に話しを聴いてもらえたり、時には相談をしたり、そしてまた、注意もされたり…そんな繰り返しなんだろうなあとも。子どもたちに「相談場所がありますよ!」と看板を掲げて、待ち構えていても、そうそう寄せられるものではありませんから。何というか、とてもナチュラルで、いつもの時間を重ねていくことがあって、初めて打ち解けられるというのか。

子ども真ん中、「子育てを育てるまち」というからには、それに応えられる環境づくりしていきたいですね。児童館の存在、大きいと思います。宣伝文句倒れならないように、アドバルーンだけは立派…にならないよう相応しい設えを整えたいものです。ハードもソフトも。

ただ、子どもたちは施設が古くさい、傷んでいる…というような問題は二の次にしていることもまた事実。もちろんハード面で充実していること、きれいであることは大事だと思いますが、それ以上に、そこで過ごせる時間に価値を感じ、足を運んでいることは今日の光景からも伝わるものでした。

ところで、スタンプラリーで押してもらえるスタンプ、シールもともにオリジナル。桜ヶ丘児童館のシールだけはちゃんと角が面取りというのか、丸くなっていて、一番かわいい感じ。「せっかく、渡すなら」という心くばりを感じますね。全部集めて、比べてみてはじめて、見えてくる違い‥‥もちろん、館ごとにその対応の違いが見えることも面白さの一つ。10館全部をほぼ一気に回るから、わかること多かったかも…という印象でした。さて、全館制覇して、来週の「まるっとじどうかん」のイベントに行くと、何かご褒美がもらえそう‥‥楽しみ。