マンションの10周年記念。

多摩ニュータウン再生の象徴とも言える「ブリリア多摩ニュータウン」。諏訪2丁目住宅の建替え、新たな街びらきから10年が経ったことを記念した式典が開催されました。一般的というか、普通は集合住宅など10年経過したところで、「それだけの話し」で終わってしまうと思いますが、やっぱり、「建替え」という歴史的事実の重みがあっての記念行事ですね…そのことを再認識、再確認できるひとときでした。「10周年記念行事」ということで、記念式典、植樹、写真パネルの展示、子どもたちの絵・写真の展示、マンション内サークルの紹介コーナーがあり、マンション敷地内を歩きながら10年間の振り返りをしてみる企画などが予定されています。

1200戸を超える大所帯でもあって、こうした行事を開催するかどうかもご意見さまざま。10年の間には住民の入れ替わりもあったりで、過去の経過を知らないまま、入居した方もおられます。その意味で、住民同士の温度差もないわけではなく、わざわざ「10周年なんて…」と賛否両論あることも確か。ただ、管理組合の総会で議決して、実施する運びになっていたもので、理事会の皆さんの開催までのご努力というのは計り知れず。しかし、「こんな行事があることは知らなかった」というお声が当日まであり…。エントランスのところにポスターなど貼ったり、管理組合のニュースなどでも告知されていたのだけど…と思いました。

市政に関しても同様ですが、「そんなの知らなかった」と言われることも少なくないですが、何かこうコソコソというか黙ってやってしまえ…という時代ではなく、情報はかなりオープンにされているものの、思うようには届いていかない、伝わっていかないという「見えない壁」問題がありますね。

ということで、こうした行事をやるにも管理組合理事会だけでは抱えきれないわけでして、企画や運営メンバーを募集していたので、私もちょこっとだけお手伝い。日常的にも管理組合の理事会の会議はとても大変だと仄聞していましたが、それがどれだけ大変な事であるのかも垣間見たりして、1200戸以上大所帯を取りまとめていく苦労はもちろんのこと、「よりよいコミュニティにしていく」という意味、それを巡っても十人十色でいろんな意見もあったりで、関わることでとても勉強?良い経験をさせてもらってます。それぞれを「活かしあう」とか「尊重しあう」とか、年齢性別も異なって企画運営メンバーになっている皆さんの立ち振る舞いに学びが多いです。

いずれにせよ、オープニングセレモニーとして開催した記念式典には市長や建替えに関わった事業者の皆さんもいらしてくださり、「住民の皆さんがどれだけ出席くださるかなあ」と内心冷や冷や、ドキドキでしたが、想定よりは盛大な感じにもなってよかったです。。せっかくやるので一人でも多くの住民のみなさんにも関心を寄せていただいたり、興味を持っていただけると良いなあと思ってきたので。

今回のオープニングでは諏訪小学校でブラスバンドをやっている子どもたちの演奏がありとても好評でした。学齢期のお子様がいない場合には、諏訪小学校とは縁遠く、なかなかこうした演奏を聴く機会にもないですね。いわゆる諏訪2丁目住宅、建て替え前の諏訪2丁目団地ですが、私の子どもの頃の学区は「北諏訪小学校」でしたし、ご高齢の皆さんはどちらかと言えば、馴染みがあるのは「諏訪」ではなくて「北諏訪」小学校という感じなので。その意味ではとてもいい機会をつくれたのではないかなと…勝手な感想です。「すごくよかった」「すばらしかった」…という感想を多く耳にしました。寒空の下での演奏になり、天候だけは何ともしがたく…ということですが、その分、子どもたちの頑張りがより伝わる場になりました。校長先生をはじめ、先生方もとても協力的で10名を超える今日職員さんたちがいらしてくださったとか。どうもありがとうございます。子どもたちにも本当にありがとうでした。ブラスバンドの子どもたち、もちろん学校を支えているところに「保護者あり」ということも感じました。時代が変わり、共働き世帯当たり前の時代になっていて、保護者の皆さんも本当に忙しい。それでもやっぱり、昔と変わらず、学校を支えるところで保護者は要になっているなと。決して、「放棄はしていない」と感じます。

そして、最後に特筆すべきは、諏訪小学校ブラスバンド部の子どもたちが待機する控室を設ける必要があり、諏訪児童館にお願いをしたところ、「そういうことなら、協力します。」ということで館長が児童館を開放してくださいました。「日曜日だし、その日は無理です。」でピシャリお断りということでなく、地域への協力や子どもたちの出番があることに理解を示してくださり、ありがたかったです。「現場を大事に」とか「市民のために」「地域のために」という言葉が上滑りせず、対応してくださること、本当に感謝でした。