子どもたちの心と食事(大人も…)。

友人が主宰してくれた那須ジュリアンさんのお話し会に参加してきました。「子どもの強い心 生き抜く力の育て方」というタイトルで、那須さんが出会い、関わってきた2000人以上の子どもたちを通じ、得られた知見を踏まえたお話しを聴くことができました。

「心が強い、心が弱い」…なかなか微妙な表現だなと思ったりもしますが、元気がなくなって、メンタル的に落ち込んで引きこもってしまったり…子どもたちの場合には不登校になってしまったり…いろいろな原因があり、決して要因は一つではなく複合的なものかなと思っていますが、共通しているところに「栄養」があるという指摘には頷けるものでした。はっきりいって、子どもだけでなく大人にもぴったり当てはまること。とても参考になりました。

やっぱりその筆頭に上がるのは「砂糖」。そして次には「油」。

これはよく言われることでもありますね。「砂糖」に関しては、中毒・・・とも言われるように、私もなかなか「砂糖断つ」は難しい。ただ、どんな「砂糖」を選ぶのかについては気にしているつもりです。人工甘味料が添加されているものは避ける。白砂糖は避ける…ということで、なるべく買わないようにはしていますが、市販のお菓子を買いすぎていて白砂糖回避とは程遠い生活だったりもします。「油」については、うちは揚げ物や天ぷら、炒め物など、油を使う料理はめったにしないので、まあ、大丈夫かなと思っていますが、家にあるのは菜種油とオリーブオイルなので、ここは合格(と自己判定)。

ということで、実際に、子どもたちの「食事内容」を見直し、改善することで子どもの変化が見られた事例なども紹介してもらい、そういう意味では、集中力を高めるとか、気分のムラをなくしていくとか…大人にとっても必要だ大事なことで、私もやっぱり、実践しなければいけないと思った次第です。調味料のことを考えて、食事の内容を少し見直しただけでもテストの点数がアップするとか…嘘のような本当の話し。私も「食」を改善して、パワーアップできなくても、維持はしなければ。

もともと、子どもたちの食については、アメリカの荒れていた学校でカフェテリアで提供する「食」を見直し、改善することで暴力的な行動が減少したり、落ち着きを段々取り戻した話などは知られた話でもあります。愛和小学校で取り組んだエディブルスクールヤードの視点でもあります。どんなにか質の良い教育が行われていたとしても、それを受け止める側の子どもたちの土台(身体)がしっかりしていなければ、吸収できるものも吸収できなくなってしまいます。たまにはファストフードもいいのかもしれませんが、やっぱり、習慣化しない方がいいはず…を確信します。

さて、こうした話しを聴いているのはたいてい母親であって、今日のお話し会もスタッフの男性1名以外は女性…でしたが、食事作りを担っている母親の立場だと、こうした話を行けば聞くほどにプレッシャーを感じる場合もあるでしょう。だからこそ、今日の話しでは「料理は手抜きでいいんです」・・・一生懸命作ろうと思うとそのことがかえってストレスになります…という話しもあり、「何を摂るかというよりも、何を摂らないか」を考えることから始めると手軽に取り組めること、「てぬキッチン」を紹介していただけて、肩に荷が乗っかることはなかった気がします。

日本の教育は「ちゃんとしなきゃ教育」という指摘もあったように、ホント、私たちはいつも「ちゃんとしないと」と思いすぎていて、まずはそこから自分を解放してあげないと!…ですね。子どもだけでなく、親もまた「ちゃんとしなきゃ教育」を受けてきて、「ちゃんとしなきゃ」に縛られているところも多そうですね。もっと深呼吸をして、大らかになれるよう、社会全体の空気感を変えていくことが今、求められていることではないのかなってつくづく感じ、今日も改めて、そのことを認識させられました。

話しは変わりますが、つるまき・落合商店街のところでリ・スタートした「ラフ・キッチン」さんに行ってきました。昼下がりでしたので、ほとんど胃袋に余裕ないながらも、かぼちゃプリンをいただきましたが、「かぼちゃ」を感じることのできるプリンの味に舌鼓でした。「志」があって、地域を良くしたい、そして住んでいる人がみな、どこかに居場所を持てるような環境があるっていいなと思います。ふらっとお店に立ち寄って、コーヒーを注文して、そして、スッとおみせをでていくおじいちゃんの後姿が素敵でした。

最近、子どもたちの不登校、いじめ、親子関係などのお話を伺うことも多く、考えさせられることがとっても多いです。どうして、こんなにもギスギスしてしまうのかなと思ったり、あとは、パッチワークのような対策とか絆創膏を貼っただけで、何にも本質的には解決されていないことも少なくないな…という現状とか。大人が子どもたちの可能性を摘み取ったり、子どもの成長力を押さえつけたり…そんなことがあってはいけない。私たち大人は本当に子どもの声を聴くことができているんでしょうか。若年世代の死因のトップが「自殺」なのは日本だけです。ここを変えていくための「子どもまんなか」にしなければならないですね。

お話し会を主宰してくれた友人にありがとう。こうした会を草の根で広げてくれる活動って素敵だなあとしみじみ。ジュリアンさんのお話し、もっともっと広まるといいな。