子どもたちが見ている将来。

前期スケジュールと同様に後期も授業があるということで…5月と同じ内容で「女性のキャリアデザイン」を考えるための講義に参加をさせていただき、私の拙いスピーチを聞いていただきました。唐木田にある大妻女子大学のキャンパスは、23区内にある大学とは全く異なりますが、でも、とてもいい場所だなあ。落ち着いて学ぶことのできる環境があるなあとしみじみ。

女子の教育、女子が学ぶ必要性を切り拓いてこられた方々、やっぱり尊敬します。

午後からの授業でしたので、帰るころには段々夕方になってきたかなあ…の空模様。こうした景色が見れるのって、すごく大切だと思います。いわゆる喧騒とは一線画したこうした場所での学びは…刺激が少ないとか言われるのかもしれませんが、情報過多であまりにも情報が洪水のように氾濫しているような暮らしからそっと身を話すことができるような佇まいがあるので、私はとてもいいなと思ってしまいます。そして、この風景に、「子どもたちが見ている未来ってどんな景色なのかなあ」とふと考えてしまいました。

ところで、大学2年生・・・ほぼ娘と変わらない年齢の大学生の皆さんに向けてお話をするというのは、ある意味、説教じみた感もあり、あとから振り返って、自己嫌悪に似た気持ちを感じるのですが、我が子に送ってもなかなか響かないというか、伝わっているのか伝わっていないのかがわからないことも日常生活とても多いので、そういう意味では、授業だとみなさんとても熱心に耳を傾けてくださるのでありがたいです。

「こうあらねばならない」

から解き放たれて、自分自身を捉えることができた時、すごく自由で良い発想に出会えるような気がしています。そこから自分の将来を考えてもらえるといいのではないかなあと思うのです。そのことだけは、間違いなく伝えることができたらうれしいです。今の大学生というのは、それこそ私の学生時代とは様変わりし、授業の出欠もなにもかもコンピューターで管理されていて…「アナログ世代とは違うんだなあ」と関心もしてしまいますが、何だか雁字搦めなきもしてしまって、かわいそう。もっともっと、深呼吸をして学んでほしいとさえ思うのですが…それが許されないのかしら。

「女性とキャリア」…大したキャリアがあるわけでもありませんが、私自身は自分が大学を卒業したのは1999年3月、同年6月に男女共同参画社会基本法ができてから、何年の月日が経過し、その間にどのくらい社会は変わってきたでしょうか。そんなことを問い直し、振り返りながら講義することができるので、自分にとって一番意義のある場を与えていただいているように思います。

週末は3連休。まだ、自分のニュースのポスティングが残っているので早起きしながら少しずつ配っています。でも、全部自分で配っているわけではなくて、ずっとボランティアで配布してくださっている方もいらっしゃるので、とても助けられているのです。ただ、やっぱり、時に「自分の足を使って」ということが大事です。地域の小さな移り変わりを見ることができるからです。人は絶えず動いています。あ、転居しちゃったのかな…という方もいらっしゃったりしますし、空き地に新しい家が建っていたり、空き家が解体されていたりもします。今まではなかったところに看板が出ていたりもします。四季折々の街の姿を感じることもできます。気持ちの良い季節になりましたが、花粉が飛び回っている気がします。視察や研修にも行ったので、その内容の振り返りをしたり、地域のイベントにもそっと顔を出したり、久しぶりに妹に出会ったりして、過ごします。