「そういえば、梅雨は明けたの?」

コロナ禍で中止や休止されていた活動や催しが再起動しつつあります。それにしても、酷い暑さが続き、それだけで体力消耗する感じです。地球温暖化を実感します。とにかく、外を出歩くにも危険な暑さであることは確かです。週末もちょこちょこと予定が入っており、休んだような休まなかったような…という感じですが、「人が動いているなあ」を目の当たりにする場面に出会うことも多かったです。

大学のOB会の多摩地域全体の総会があり、「大学の現状」についても話しを聴いてきましたが…「経営」というのはやっぱり大変で、少子化が顕著で、既に「大学全入時代」に入っている中で、生き残っていくための知恵や工夫や、それに伴う投資など…考えさせられることばかりです。よりよい人材=学生を確保することも必要なことであり、その人材育成のために大学だけでなく、高校、中学、そして小学校からと…「建学の精神」を踏まえたカリキュラムを進めていくこと等視野に入っていくのは当然ですね。附属校や系列校をつくることで学校を未来にも承継していく営みや「学び」をつなげることで「教育の質」そのものの維持や発展もさせていくこと…単に「囲い込み」というだけではなさそうです。

さて、昨年オープンしてから一年ほどが経過した、「まつまる」に足を運んできました。団地再生の取組みで、マスコミなどにも取り上げられ、随分話題になっていました。しばらくご無沙汰をしていたので久しぶりでした。運営している事業者がプロデュースしたコミュニティの拠点が愛宕団地の一角にもオープンしていることもあり、「その後」はとても気になりますね。団地内の空き店舗を利用し、「住み続けられる団地」にするための取組み。歳を重ねることで、だんだんと行動範囲が狭まってくる中で、それでも「暮らしを成り立たせる」が欠かせず、何ができるのかを考えていかねばならないですね。

「より身近に」

を求める声が強くなっていくと思っているのですが、実は「より身近」を実現するに必要なのは支える「人」。その確保がなかなか難しくなっている気がしています。特に、その「人材」に求めるスキルが高くなれば高くなるほど困難になっていき、特に、団地再生やプロデュースをしていくときには「当事者になりすぎない」ことが求められるような気がしていて、時にはふと客観的な立場で現状を捉える能力が必要不可欠な気がするからです。

「まつまる」では障害者の就労継続支援事業B型が始まっていて、今後、この場所を気に入ってくれた利用者を増やしたいとも伺いましたが、場所をよりよく経営していくための工夫は「その場への信頼」をベースにして成り立っていくものなので、少しずつ活動の足腰が強くなっていくんだろうなと感じます。年齢関わりなく、障がいの有無にも関わりなく…「垣根のない場所」にしていきたいというコンセプトを持ち、すべてのここに住む人たちのコミュニティの拠点なので、地域にも開かれていなければならず、その意味でも…単に障害者の施設があればいいではなく、全体をプロデュースる視点のある人材の確保はやっぱり簡単ではなさそうでした。

 

ところで、青少年問題協議会の諏訪地区委員会がありまして、諏訪中学校に久々に足を運びました。廊下の掲示板に各種検定など情報がたくさんあり興味深かったのですが、目についたのはこちらのポスター。

家庭料理検定

知る人ぞ知る…の検定でしょうね。初めて知りました。とても興味深いと思った一方で、なぜ、私がこのポスターに目が行ったかと言えば…なぜ、ポスターに「女子学生」なのでしょう?

まさにこれこそアンコンシャス・バイアスなんですよね。「家庭料理」=女?…を無意識のうちに刷り込み刷り込みするためのツールになってしまう可能性があるのです。学校側は情報提供として掲示しているだけですし、それ自体は必要なことと思いますが、こうしたポスターを手にした時、「あれ?」と思えるかどうかがとても大事なことかもしれません。こうした時に自分自身の中に潜んでいる意識に向き合えること、大切だと思っています。

それにしても、「梅雨は明けたの?」と聞かれましたが‥‥そしてまた、暑さの本番はまだまだこれからなのかと思うだけで、気が遠くなっていきます。市内小中学校の夏休みも今週末くらいからかな。もう、梅雨明けしているような気もするのですが、もう少し先になるのかしら。この夏の過ごし方…考えておかないとなあ。避暑地に籠りたいと思うものの、避暑地と言える場所がなくなりつつある日本かもしれない。