6月議会本会議2日目 一般質問

ご近所の方にいただいたガクアジサイがきれいです。家にお花があるのはうれしい。

本会議2日目です。初日に続いての一般質問でした。私は4番目に順番が回ってきたので、持ち時間30分を使って、無事に質問を終えることができてホッとしています。一般質問はやっぱり緊張しますし、後から「こう言えばよかったな。」とか「ここ、言い忘れたな。」とか言うこともあったりして、思い通りにはいかない。今日も反省点がいくつもあります。

多摩市議会の場合は一問一答形式で一般質問のやり取りをするのですが、今は、「こんな感じで質問を進めていきたい」という内容もさらに伝えることが多くなりました。かつて…とてもとても昔、議員になってすぐの頃は、全てがぶっつけ本番だった記憶ですし、議員側は事前に質問内容を通告するのに、当日になっても市長教育長の答弁書が渡されることはありませんでした。つまり、出たとこ勝負。数年後、質問する直前に、市長や教育長の「答弁書」を手渡してもらえるようになり…そして、今は質問する日当日の朝には「答弁書」が共有されるということになっています。ですので、発言順がその日の後半であれば、自分の順番まで意外と時間を有効活用できて、再質問する事項をじっくり考えることもできるようにもなりました。すごい、これは進化?…議員にとっても助かるわけですし、逆に、どんな再質問をするのかについても答弁する行政側に伝えておくことができれば、それもまた行政にとっても、助かることとも言えるでしょう。

とは言え…議場などで傍聴されている方からは「まるで、出来レース」とも批判されそうで、甘んじて受け入れるしかないです。ただ、予め、伝えておくというのか、準備を整えておく方が…答弁する行政側の皆さんが心の準備をすると同時に、ちゃんと考えた答弁を返してくれるという点では良いですね。もちろん、質問する側の意図通りに答えが返してもらえるわけではないわけですが…。とてもとても昔は「わざと、答弁をはぐらかす」ことが行政側、部長の技術力のように評価されていた気もします。その昔には、市長を応援し支持し支えている立場の議員は「わざわざ議場で質問しなくてもいい」と考えていたそうで、質問する議員の数も少なかったとも聞いたことがあるくらい。そんな時代から比べると…格段に今の議会運営は良い方向に様相が変わっているなあとは思います。緊張感をもって議員が活動し、真面目に取り組む人が増えれば、それだけ、行政側も不真面目ではなく議会に臨む…そのためにも市民のみなさんに議会を見ていただくことが必要で、インターネット配信などで可視化することの効果も大きい。ほとんど、見る人がいない…とも言われるインターネット配信ですが、「配信されている」ことが意識されるだけでも緊張感が変わってくる気がします。実際にも、そうだと思います。

今日、私が質問で取り上げたのは「農業公園」のことでしたが、一番伝えたかったことは、最後に答弁に立った市長が奇しくも「税を投入する意味をしっかり考えなさいということだと思う」とおっしゃった一言に尽きますね。「農業公園を新たにつくっていく」とするなら、その政策の納得度を高めてほしいですし、そのためにもっと真剣に取り組んでほしいと思うわけなので。今年は「農業公園」についての構想を検討していくようですが、公園担当の環境部と農政担当の市民経済部だけで議論を進め、その所掌範囲だけの議論で結論を完結させず、「農」の持つ可能性をしっかり意識して、未来につながる「都市をつくる」という観点から、構想をまとめてほしいものです。農業公園と言いながら、家庭菜園とか体験型市民農園にちょろっと毛が生えたくらいの取組みしかできないなら、いろんな意味で費用対効果を考えても、やっていく価値を感じないため。やるなら、多摩市が掲げる「健幸都市」に向けて、もっと構想力をもって、農業公園の未来を語ってほしいものです。

で、当該農業公園については、注目度も高く… 私だけでなく、篠塚議員、渡辺議員、飯島議員も質問する予定なので、今日の私とのやり取りをベースに、さらに発展した今後の方向性など、行政側からの答弁を引き出してもらえるように期待しています。新しく取り組むプロジェクトなわけですから、もっと気合いを入れてもらわないと。

多摩市内の農地を維持するのはとても大変で、ずっとずっと先の未来を考えても「減少の一途をたどっていくしかない」と考えています。そして、環境を保全していく必要性から、当該「農業公園」にしようとしている連光寺六丁目の土地を取得したわけですが、もともとは農的活用を進めるということで「農業公園にする」という選択をしたのは紛れもなく「多摩市」。今後、いつかの未来になって「よい政策判断だった」と言われるようにしなければと思うだけです。「あの場所の購入を決めた」というのは、決して市長だけではなく、議会もそこに税金を使うことを認めてきた事実を踏まえて先に進むしかないです。

これから、あれもこれもと欲張りにいろんなことに手を広げでやっていけるような時代ではない。税金を使っていくことの納得性を高めて、きちんと示していかなければならない。そのことを私自身も念頭に置いて、これからの取組みを見守っていきたいと思います。

 

合わせて、学校給食のことだけは、「農」から「食」にも関連して、無理やり質問をくっつけた感じだったのですが、私は「完全米飯給食」にしていくことがこれからの時代にますます求められると思っているので、その観点から問題提起だけしておきました。

 

今、学校給食では国内産ではない小麦粉を使用したパンや麺が使われています。その安全性についても疑問を持つべきと考えています。教育委員会によれば、学校給食会なるところに確認をしたところ「安全性は確保されている」と思われる回答が得られたとのことですが、世界では農薬の使用基準などが厳しくなっているところに、日本という国は逆行して歩いていることは押さえておきたいですね。パンも好き、ケーキも大好きな私ですが…「日本に輸出用」小麦という扱いを受けて、海外から日本に小麦が届けられていることは頭に入れておくべきですね。ポストハーベスト・・・意識しておかないと。

ですので、より安全性高く学校給食を提供するとすれば、私は学校給食は「完全米飯給食」にしていくべきという意見です。小麦粉の安全性をいちいち調べることができないなら、「米」に変えればいい。「国内産100%」の米粉を使用したパンや麺に切り替えることもできますね。もちろん、遺伝子組み換えの「米」というのはもってのほかですが。

いずれにせよ、地産地消というと、多摩市内で生産したものを消費する…と思いがちですが、そうではなく、日本国内で生産したものを私たちが国内で消費していくこともまた大事な地産地消であって、食の未来を考えると、私たち日本人はやっぱり「米文化」を守り、「米を食べて生きる」ことを選択していくことが望ましい方向と言えます。

これから、学校給食センターの建替えも議論として進んでいくと思いますが、よそで炊いてもらったご飯ではなく、学校給食センターでもおいしいお米が炊けるような設備を入れてほしいとも思います。日本人として日本を大事にするのであれば、やっぱりもっとお米を食べましょう…と私も心がけながら、最近はパンも随分高くなっているので、ご飯を食べるようにしています。その方がどうやら健康になれそうですし。

 

つらつらたくさん書きましたが、今日はここまで。とにかく、これからの時代をもっと真剣に考えて、税金を使っていくことに対する意識はもっと磨き、研ぎ澄ます必要がありますし(当たり前のことですが)、未来に向けて私たちはどんな価値を創造していきたいのか、前向きに楽しく議論していけるといいですね。そうできるように私も心がけていきたいと思ってます。