パルテノン多摩が大規模改修だったりするので…代替の会場にて開催されている多摩市民文化祭。アウラホールの華道連盟のみなさまによる展示と和紙人形の作品を観てきました。毎年楽しみにしているのです。
花々に向き合う。気持ちがあればいいだけではなく、伴う技術も必要になってくる。「極める」ということを考えさせられるのですが、どの作品も素敵。勝手に「タイトル」をつけるとしたら…と思いながら、一つひとつの作品を観るのもまた楽しいのですが、時間がかかります…。伝えたい言葉やメッセージが込められているのではないのか?と…それこそ勝手なる想像の世界なのです。心込められた一つ一つの作品への理解は作者へのインタビューを通じて、深まっていくものなのかもしれません。
そして、とってもユニークな秋ならではの作品は…野菜たちの足音が聞こえてきそうで、飽きずに見れるこちらの作品。
エリンギが今にも歩きそうで、そしてまた、おしゃべりしそうな感じ。
一味違う作品は一見の価値ありだなと思いました。楽しい、にぎやかな作品が目を引きました。
でも、やっぱり、スタンダードというのか、私がいつも親しんでいる生け花は素敵。これは玄関に飾りたいなあとか、これはあそこの場所にあると似合うなあとか…勝手に想像できることが楽しいひとときでもありました。
それにしても、秋そのもの、季節の移り変わりを表現するにぴったり!…この花材を見つけるところからの苦労もありそうですが。
こちらも毎年楽しみにしている和紙人形。有名な「かさこ地蔵」の物語のお人形たち。そばに近づくと、和紙の風合いが日本の昔話に良く似合うことがわかるのではないかなって思います。
最近、「うまい作品ではなく、良い作品を」という言葉を伺い、「なるほどなあ」ってしみじみと心にしみわたったのですね。自分にとっての「良い」を追求するということかなあって感じる時、そこにぐっと集中力やら感性を研ぎ澄ませて…という気持ちになるのが不思議ですね。
こうした作品展に足を運ぶたびに、「心」のありようや持ちようを学ばせていただくのです。アウラホールでの作品展は明日まで。よかったらお出かけください!